22:48:15(rapunzel )   22:48:16(rapunzel )   22:48:16(rapunzel )   22:48:31(rapunzel ) 2人とも仕事がオフというのは、滅多に無かった。 22:48:44(rapunzel ) だが、今日は珍しく……2人とも空いていて。 22:48:55(rapunzel ) 甘いひととき、というのはこういうことを指すのだろうか。 22:49:17(rapunzel ) ここは雪人の事務所兼住居。 22:49:39(rapunzel ) 静かながらも軽い食事を終え、一息ついたところだ。 22:50:06(rapunzel ) 雪人はソファに座り、光が入れてくれた紅茶を飲んでいる。 22:50:18(rapunzel ) ゆっくりと。ゆっくりと。味わって飲んでいる。 22:50:45(rapunzel ) ……まるで、1秒1秒を忘れまいかとするような。そんな、雰囲気だった。 22:51:01(akeno ) 「雪人…味は、どうだ?」(初めて入れた紅茶。それが上手くできているのか不安を感じて雪人をじっと見つめ) 22:52:51(rapunzel ) 【雪人】「悪くない。……努力しているのが、わかる」 22:53:07(rapunzel ) ストレートな褒め方ではない。だが、素直な返事だった。 22:53:35(akeno ) 【光】「そっかぁ。…こんなの、自分で入れたの初めてだから…上手く出来ているか心配で」 22:54:11(akeno ) その、雪人の返答にホッとしたようなそんな声を漏らすが、それでもその顔に笑みは浮かんではいない 22:54:30(rapunzel ) 雪人は、シャツの胸襟を大きく広げ。完全に、気を抜いているのが見て取れる。 22:54:54(rapunzel ) 普段の彼からは考えられない。彼を憎むカブトワリがこの姿を見れば、ダース単位で押しかけてきそうな。 22:55:38(rapunzel ) 【雪人】「……食器の片付けは、後でいい。 22:55:51(rapunzel ) 【雪人】「少し、話さないか……光」 22:56:24(akeno ) 【光】「……話?」 (最近付け始めたミラーシェード、その奥に一瞬怯えとも取れる色が浮かんで) 22:57:40(rapunzel ) 【雪人】「……座るといい」  そう言って、自分の隣を軽く見る。空いている、と目が語っている。 22:58:51(akeno ) 【光】「あ、あぁ……」 コクリと頷いて雪人の隣に腰を下ろす 22:59:48(rapunzel ) 【雪人】「似合ってはいるが、似合っていないな」 そんな事を言って、隣に座った光のミラーシェードを、何気なく外す。 23:00:27(rapunzel ) 自分のミラーシェードを傍らに置き、光がつけていたミラーシェードをつけるフリをしたりして、軽く手の内で弄ぶ。 23:00:38(akeno ) 【光】「ゆ、雪人…!?」 (外されたミラーシェードに向かって慌てて手を伸ばしてそれを取り戻そうとする 23:01:28(rapunzel ) 雪人は、そんな光の顔を見て、悲しそうな顔をする。 23:02:15(akeno ) 【光】「ゆ、雪人……?」 (その雪人に浮かんだ表情にチクリと胸が痛んで軽く瞳を伏せる 23:02:27(rapunzel ) 【雪人】「……涙の跡」 そっと、人差し指を伸ばす。光の目元に。もう、光のミラーシェードには興味など無い、といった風情だ。 23:02:56(rapunzel ) 光の目の下。とうに涙など乾いているそこに。 23:03:06(rapunzel ) 雪人は、ゆっくりと……指を、這わせる。 23:04:10(akeno ) 【光】「わ、私は…泣いてなんか、いない!」 伸ばされる手に一瞬体が震えるが、それでも目元に感じるその感覚の優しさに体の緊張は幾分かマシになる 23:05:50(rapunzel ) 【雪人】「……そうだな。泣いてなど、いないな」 微笑。 23:07:11(rapunzel ) 軽く、紅茶を啜る。 23:07:30(akeno ) 【光】「……ぅ、そ、それで…雪と、話ってなんだ?」 (その微笑を見れなくて雪人の方ではなく、正面を見て口を開く 23:08:39(rapunzel ) 【雪人】「……嫌だった、のだろう?」  不意に、そんな事を言う。 23:09:42(akeno ) 【光】「な、何がだ…?」 不意に言われたことに数度瞬いて、それでも何か思い当たることがあるのか軽く拳が握られて 23:11:19(rapunzel ) 【雪人】「……千早雅之。美門一青。他にもいるのだろうな」 23:12:04(akeno ) 【光】「……ゆ、雪人…ッ。どうして、おじさんのことまで!??」 23:13:23(rapunzel ) 【雪人】「ちょっとした推理さ。ここに来た経緯。会話。態度。……状況証拠は揃いすぎているし、なにより……」 紅茶をまた少し啜って 23:13:40(rapunzel ) 【雪人】「今の光の返事が、答えだ」 23:14:12(rapunzel ) 要は、ハッタリだったのである。 23:14:27(akeno ) 【光】「カマを…かけたのか?」 スゥッと瞳が細められてそこには剣呑な色が宿る 23:15:14(rapunzel ) 【雪人】「……怒るな、光。ほんの少しでもその気になれば、いつでもわかってしまう事なのだから」 23:15:33(rapunzel ) その気ですら無かった。ただ、どうせ、そうなのだろう、と。 23:15:51(rapunzel ) 痛い程、わかりすぎていたから。 23:16:10(akeno ) 【光】「それほどまでに、私は分かりやすいか…?」 悔しげに唇を噛み 23:17:20(rapunzel ) 【雪人】「少し、逸れてしまったな」 23:17:45(rapunzel ) ソファ横の小さなテーブルに、ティーカップを置く。 23:18:02(akeno ) 【光】「………それで、本題の方は?」 23:18:33(akeno ) その、ティーカップを置く動きを眼で追ってしまうが、青い瞳で雪人の赤い瞳を見つめる 23:19:26(rapunzel ) 【雪人】「皆が、お前の身体を求め。そして、実行した」 淡々と語る。 23:19:59(rapunzel ) 【雪人】「立場、関係、様々な柵(しがらみ)……」 23:20:28(rapunzel ) 【雪人】「何よりも、誰よりも優しい光に、あらがえようはずもない」 23:21:06(akeno ) 【光】「………ッ」 淡々と語られる、そのことにざわめく心を抑えようと痛む心を紛らわそうと血が滲むほどに強く唇を噛む 23:21:26(akeno ) 【光】「……優しい、光り」 23:23:14(rapunzel ) 【雪人】「ああ。"優しすぎた"」 過去形で語った事に、果たして光は気がついただろうか。 23:24:47(akeno ) 【光】「……それは、一体なんの事を言っているんだ」 過去形である、その事に気づく余裕も無く、ただ尖った声で問い 23:26:35(rapunzel ) 【雪人】「……だから、光。聞きたいことは変わっていない」 光の方を見る雪人 23:27:21(akeno ) 【光】「…変わっていないって、一体何を聞きたいんだ」 そんな雪人とは対照的に雪人から視線を外して下を向いてしまう 23:27:35(rapunzel ) 【雪人】「心の繋がりを求めていたのに。皆は一様に……身体を求める」 23:28:42(akeno ) 【光】「……私には、その程度の価値しかないからだろう」 23:28:57(rapunzel ) 【雪人】「だから。……イヤだったのだろう?」 23:29:46(akeno ) 【光】「………」 言葉を発せず、しばらくそのままでいたがコクリと頷く 23:30:41(rapunzel ) 【雪人】「……それを、聞きたかった」 光の身を、抱き寄せる。胸の中に。 23:31:31(akeno ) 【光】「……ゆ、雪人!?」 抱き寄せられ、体が怯えた緊張に強張り…何故?と問うような瞳で雪人を見つめる 23:33:08(rapunzel ) ……だが、そこまでだった。 23:33:28(rapunzel ) 光を抱き寄せ、それ以降……何もしない。 23:33:58(akeno ) 【光】「ゆき…と?」 何もされない、そのことに困惑したような色を瞳に浮かべて 23:34:24(rapunzel ) 【雪人】「母の胎内にいる時、人は母の心音と共に生きる。それゆえに、人は誰であれ、心臓の音を聞くと落ち着くそうだ」 23:34:53(rapunzel ) 【雪人】「……俺の鼓動……聞こえるか、光?」 23:35:43(akeno ) 【光】「こどう……?」 恐々と耳を澄ませ、聞こえる規則正しい雪人の心音にコクリと小さく頷いて 23:36:42(rapunzel ) 【雪人】「事実か否か、試してみようか」 苦笑しながら、雪人は光を抱き寄せる。……その手が優しく、光の髪の毛をなでる。 23:38:16(akeno ) 【光】「……ァッ」 さらに抱き寄せられて体は硬くなる。それでも、聞こえるその心音、そして優しく髪を撫でるその感触に少しずつ体からその緊張が解けていき 23:41:07(rapunzel ) 指先を櫛のようにして、髪を梳くその手つきは。……本当に、愛しい者を触る手つき。仕草。挙動。 23:43:05(akeno ) それが、無意識にでも少し分かったのか雪人の体に体を預けるようにして穏やかに瞳を閉じて、それをより感じようと 23:44:24(rapunzel ) 【雪人】「お前は、拒めなかった。身体を求める者達を拒むことで、心の繋がりが切れてしまうと思ったから」 23:45:09(akeno ) 【光】「そ…そんなことは、ない。ただ、私が弱かったから…それだけ、だ……」 23:45:27(akeno ) 【光】「だから、私は…この弱さはいらない」 23:45:50(rapunzel ) 【雪人】「彼等を受け入れることで……彼等を受け入れてさえ居れば、繋がりはずっと続く」 23:46:12(rapunzel ) 【雪人】「……そう、思いこもうとしていた」 23:46:31(akeno ) 【光】「そんな…そんなことはっ!」 23:47:20(rapunzel ) 【雪人】「……拒まないから増長する。拒まないから、次も抱く。次も。次も。その次も。――光の身体を、求め続ける」 23:48:35(akeno ) 【光】「私は…私は拒んでいる!!いつも、いやだって……そう、言っている」 23:48:46(rapunzel ) 【雪人】「弱かったわけではない。優しすぎたんだ」 23:49:24(akeno ) 【光】「私は…優しくなんか、ないッ!」 23:49:54(rapunzel ) 【雪人】「……お前が本当に拒めば、彼等はお前を求めはしなかっただろう」 23:50:35(akeno ) 【光】「だから…私は、いつもっ!」 23:50:45(rapunzel ) 【雪人】「……"いつも"?」 23:52:02(akeno ) 【光】「……嫌だって、止めてくれって。でも、途中で、分からなくなる…。記憶が、飛ぶんだ……」 ポソリと小さな声で落とす 23:53:04(rapunzel ) 【雪人】「お前が本気で拒めば、死人が出る。だがそれは、大切な人を失うことでもある」 23:54:00(akeno ) 【光】「死人が出る…確かに、その可能性は高い。でも、あいつらは…大切、なんかじゃない」 23:54:04(rapunzel ) 【雪人】「……だから。だから、無意識下で、全てを拒絶した。犯される自分、という現実から逃れるために。……"記憶を飛ばした"」 23:54:23(rapunzel ) 【雪人】「自己防衛本能、というやつだ」 23:54:38(rapunzel ) 淡々と、雪人は述べる。胸の中に、光を抱いたまま。 23:54:54(rapunzel ) だが、その言葉は……優しくない。 23:55:26(akeno ) 【光】「………それが本当だとしたら?それが、なんだって言うんだ?」 23:55:56(rapunzel ) 【雪人】「……そこを理解し、受け入れないと、お前は先に進めない」 23:56:15(akeno ) 与えられる言葉、それに胸がギリギリと痛み、それを見せまいと悟られまいと声音は平静を装う 23:56:17(rapunzel ) 【雪人】「髪を染め、慣れぬミラーシェードをつけ……」 23:56:54(rapunzel ) 【雪人】「それは、他人を。世の中全てを拒絶する意思表示に他ならない」 23:57:24(akeno ) 【光】「何を…受け入れる?…抱かれ続けるのを?……誰も、私を見ないことを?」 自嘲するように唇を歪めて 23:57:39(rapunzel ) 【雪人】「……それみたことか」 23:58:07(akeno ) 【光】「……私は、これ以上弱くなりたくない、そう思ったから…。それに、何にも染まらないために…それだけなんだ。これは……」 23:58:14(rapunzel ) 【雪人】「お前の目に……俺は映っていないというのか」 悲しそうな、瞳。 23:58:44(akeno ) 【光】「……でも、雪人は…今は、居てくれても…いつか、戻るだろう?」 23:59:05(rapunzel ) 月光が美の化身となって具現化したかのような、美貌の男は。……あまりにも、悲しそうな顔で。 23:59:39(rapunzel ) 【雪人】「気がついていないのか?……俺は、夕すら……連絡をとっていない」 00:00:42(akeno ) 【光】「雪人…そんな顔、しないでくれ」 美の化身、それであるがゆえによりその哀しみが強く感じ、それを見つめられず瞳を伏せて 00:01:06(akeno ) 【光】「…夕と、連絡を取っていない!?あんなに、夕を大切にしていたのに!??」 00:02:29(rapunzel ) 【雪人】「……光。お前が今、ここにいるからだ」 00:02:49(rapunzel ) 【雪人】「涼のもとを離れ。お前が今ここにいるからこそ」 00:03:19(rapunzel ) 雪人は。そんな光を、ただ見つめ。 00:04:07(akeno ) 【光】「でも…でも、私なんかのために、何故!?あの時、私が手を取ったから…?だから!?」 00:04:41(akeno ) 頭の中がぐちゃぐちゃで丹うん名ことも分からない、そんな状態で何度も頭を振り 00:04:51(rapunzel ) 【雪人】「何故、と問うか。……この俺に、何故、と」 00:05:10(rapunzel ) 強く。強く。 00:05:16(rapunzel ) 俺はここにいる、と。 00:05:27(rapunzel ) そんな想いを込めて、雪人は光を抱きしめる。 00:06:27(akeno ) 【光】「だって……雪人がどんなに夕を大切にしていたかを、見たから…っ! だから、あの時、兄様を抱いたんだろう!?」 00:07:07(rapunzel ) 【雪人】「……俺が本当に抱きたかったのは……、光。お前だ」 00:07:23(akeno ) ただ、混乱のままに雪人の腕の中で暴れ、そして無意識のうちに瞳から涙が溢れる。 00:07:42(akeno ) 【光】「雪人が…私を?雪人も………」 00:07:50(rapunzel ) 【雪人】「……だが」 00:08:08(rapunzel ) 【雪人】「俺は……お前の心を抱きたかった」 00:08:09(akeno ) 瞬間、全ての動きが止まりストンと顔から感情が抜け落ちる 00:08:21(rapunzel ) 【雪人】「お前の心を、抱きしめたかった」 00:08:42(akeno ) 【光】「心……?心を、抱く?私なんかの、心を……?」 00:10:15(rapunzel ) 【雪人】「俺はこんなにもお前のそばにいて、こんなにも強く抱きしめているというのに」 00:10:38(rapunzel ) 【雪人】「……届かない」 00:10:55(rapunzel ) 光は、あり得ないものに、気がついた。 00:11:11(rapunzel ) 光の頬に。水滴が数粒、落ちる。 00:11:40(rapunzel ) 水滴が光の頬を伝い……光の涙と、絡み合う。 00:12:30(akeno ) 【光】「ゆ、雪人……?」 その涙を呆然と見つめ 00:13:47(rapunzel ) 【雪人】「……俺では、届かないのか。お前の心に、届かないのか」 00:16:06(akeno ) 【光】「私は……必要とされない、存在だよ。父様も母様も……誰も見なかったんだ」 ポツリと言葉を零す。その中で、無意識に見なかった、そう過去形を使っているのに気付かない 00:17:28(rapunzel ) 【雪人】「俺が見ている」 00:17:35(rapunzel ) 【雪人】「俺が抱きしめている」 00:17:45(rapunzel ) 痛いほど、きつく。 00:20:43(akeno ) 【光】「………けど…」 体に感じる強い力、そして言葉。それを信じたいという思い、けれど信じてまた失うことの恐怖、そういったものがぐるぐるとせめぎあい複雑な色を表情に浮かび 00:23:23(rapunzel ) 【雪人】「……夕を捨て。詠美を捨て。ひかりすら捨てて。他の何もかも捨てて」 00:23:44(rapunzel ) 【雪人】「後は、何を捨てればば良いのだ?」 00:24:17(rapunzel ) 【雪人】「何を捨てれば、お前を……光の心を、得ることができるのだ……」 00:24:57(akeno ) 【光】「でも……怖いから。信じて…でも、違うと思い知らされるの、怖いから」 00:26:45(rapunzel ) 【雪人】「そうして、未来永劫、全てを疑い、否定し、恐れ続けるのか?」 00:27:51(akeno ) 【光】「………そんなつもりは…ッ」 無いとは言い切れず唇を噛み 00:29:09(rapunzel ) 【雪人】「本当に、光は……隠し事が下手だな」 苦笑。涙はもう、無い。 そして、優しげな笑みに変化する。 00:29:49(akeno ) 【光】「………っ、だ、黙れ!!」 00:31:03(rapunzel ) その瞬間。光が、抗議の声をあげようと――いや、実際抗議したのだが――顔をあげた瞬間。 00:31:30(rapunzel ) 雪人の唇が、光の唇を塞いだ。 00:31:55(akeno ) 【光】「……っ!?」 00:32:13(rapunzel ) 優しく、強い。様々な感情の入り乱れたキス。 00:32:18(akeno ) 不意打ちのように食らったそれ、今自分が何をされているのか理解できずそのまま固まる 00:33:33(akeno ) 【光】「……ぁ…」 何か、雪人から感じる様々な思いに抵抗することは出来ずにそれを受けて 00:34:21(rapunzel ) 長い。長い間、舌が絡まり合う。触れ合う。溶け合う。 00:35:07(rapunzel ) ……どれだけの、時間が経過したろうか。 00:35:41(rapunzel ) やがて、細長い糸を引き……長いキスが、終わった。 00:36:58(akeno ) 【光】「……ハァ…ッ」 長い口付けでカクリと力の抜けた体はそのまま雪人の方へと倒れこみ 00:37:20(rapunzel ) 予期していたかのように、優しく抱き止める。 00:37:52(akeno ) 【光】「………ゆき、と…。居なくなる時は、言ってくれるか?」 00:39:32(rapunzel ) 【雪人】「それは……どちらの意味だ?」 抱きしめたまま。軽く、光の頭を撫でる。 00:40:04(akeno ) 【光】「………どちらの?」 00:40:47(rapunzel ) 【雪人】「部屋を出る、という意味なのか。それとも――」  光の前から消える時、という意味なのか。 00:41:01(rapunzel ) 雪人は、言葉を続けるのをためらった。 00:41:51(akeno ) 【光】「私の、前から…居なくなる時」 00:42:16(rapunzel ) 光が望む限り、雪人はそばにいるだろう。それは、雪人と今までに身体を重ねた、何者にも叶わなかった願い。 00:42:49(rapunzel ) だから、光の前から"消える"というのは、光が望まない限りは、あり得ない。 00:42:55(rapunzel ) しかし…… 00:43:01(rapunzel ) と、そこまで考えて。 00:43:12(rapunzel ) 雪人は、あえてその先を考えるのを辞めた。 00:43:44(rapunzel ) 【雪人】「……ああ。言うとも。誓おう。約束だ」 00:45:19(akeno ) 【光】「……うん。それなら、私はここに居る…。雪人の、傍に」  雪人の返答に嬉しそうに微笑んで頷く 00:45:45(rapunzel ) 考えずとも。最初から答えはほとんど出ているのだ。 00:45:53(rapunzel ) 雪人の目には、痛い程――見えている。 00:46:12(rapunzel ) 光の心には、涼という名の楔が、深く打ち込まれている。 00:47:27(rapunzel ) 裏切られても。身体を欲望で汚されても。……それでもなお、光は、涼を……忘れられないのだろう。 00:47:51(rapunzel ) 雪人は、光の微笑みを見て。 00:48:04(rapunzel ) それでも、光を離したくなくて。 00:48:19(rapunzel ) ……再び、抱きしめ直した。 00:48:50(rapunzel ) それを口にすれば。この関係は壊れてしまう。 00:49:18(rapunzel ) ――否。そもそも、成立すらしていないのに、壊れる? あり得ない。 00:49:51(rapunzel ) 見せかけだけの。そう、思いこもうとしているだけの。 00:50:13(rapunzel ) だが、雪人にとって、今は。……それだけで、良かった。 00:50:33(rapunzel ) 今、ここに光がいて。自分に、微笑んでくれている。 00:50:49(rapunzel ) それが、形だけのものであったとしても――それで、良かった。 00:51:10(rapunzel ) 雪人は、そう考え……全てを知りつつも。 00:51:20(rapunzel ) 光を抱きしめたまま、眠りについた。 00:52:13(akeno ) 光は、全てを知らないまま、目を背けたまま雪人の腕の中で穏やかに瞳を閉じ、そうして眠りに落ちる 00:53:10(rapunzel ) ――近くて、遠い。 00:53:22(rapunzel ) いつしか、外は雨が降り始め。 00:53:37(rapunzel ) 静寂の中、ただ、雨の音が部屋に満ちて。 00:53:58(rapunzel ) 2人は、抱き合って眠る。 00:54:20(rapunzel ) 深く、深く、深く―― 00:54:23(rapunzel )   00:54:23(rapunzel )   00:54:23(rapunzel )   00:54:24(rapunzel )   00:54:29(rapunzel ) ……こんなところかのー 00:54:33(akeno ) おつかれさまです〜v