雪人 http://www2.atwiki.jp/h_session/pages/300.html 行奈 http://renjou.client.jp/yukina.htm 22:08:10(sezuki )   22:08:13(sezuki )   22:08:50(sezuki ) 【行奈】「お疲れ様です。件の人物に関して、整合性は取れましたでしょうか?」 22:09:01(sezuki ) 立ち上がり、出迎える女性 22:09:16(sezuki ) 机の上にはセクレタリ、そして数枚のホロ 22:10:20(rapunzel ) 【雪人】「調べはついた。先刻送付した報告書の通りだ」 白と黒、という表現が一番近い男が、悠然と入室する。 22:10:43(rapunzel ) 白い。髪も、肌も。その指先たるや、まるで白雪のよう。 22:11:12(rapunzel ) だが……反面、その身は黒づくめだ。黒いスーツ、黒いコート。そして、ミラーシェード。 22:12:11(sezuki ) 【行奈】「分かりました。では送信内容を確認致しますわ」対するは、ほとんど黒に塗り潰された出で立ちと、ほんの僅かな違和感を醸し出す赤褐色の瞳。 22:12:32(sezuki ) 革張りの椅子に再び腰掛け、セクレタリを操作… 22:12:59(rapunzel ) 軽く、雪人は部屋の中に目を走らせる。 22:13:46(sezuki ) その様子を特に意には介さず、内容を斜め読みしていく。 22:14:35(rapunzel ) 【雪人】「……殺風景だな。まるで何もない」  実際にはそうではない。検事関係の本が、本棚に綺麗に収められている。 22:15:42(sezuki ) 【行奈】「作業用の部屋なので、仕方ありませんわ」自宅の自室に呼んだ事に関して、特に意味は無い。普通なら自宅に招き入れる男は格好の餌になってしまうのだが、彼は別だ。 22:16:01(sezuki ) …餌とはなりえないだろう、そう踏んでいる。朴念仁に見えたからだ。 22:16:46(rapunzel ) 【雪人】「部屋は……その者を写す。悲しいぐらいに。そして……この部屋には、"個"が……ない」 22:16:50(sezuki ) まあ、こういった男も幾度と無く見ている。当然、警戒を全くしていない訳では無い。 22:17:58(sezuki ) 【行奈】「それも、仕方の無い事ですわ。自宅に帰る理由など、睡眠と食事程度ですもの」力無く、微笑を返す。 22:19:07(sezuki ) 普通の人間の女性の検事なら、どう返すだろう? こんな部屋に入った人間が個に関して語る理由を悶々と考えるだろうか? 22:19:54(sezuki ) 人間の女性の心理状態に照らし合わせ、自分が人間ではないという事実を塗り潰しながら、会話を進める。 22:20:30(sezuki ) 力無く微笑んだのも、僅かな疲れを漂わせる為。 22:21:02(rapunzel ) 【雪人】「……哀れだな。高宮行奈」 まだ出会って数度でしかない。だが、そんな彼女に、雪人は淡々と言い放つ。 22:22:25(sezuki ) 【行奈】「…哀れ、でしょうか? 私は自分の仕事に誇りを持っていますわ。正義と法の下、罪人を裁くこの地位を、私は誇らしく思いますもの」 22:23:23(sezuki ) 【行奈】「法を掻い潜る者共に裁きを下せるのならば、例え今一時、個が失われる事も厭わないのです」 22:24:32(sezuki ) まるで、クグツだ。柔らかく浮かべた微笑は仮面そのものだ。 22:25:03(rapunzel ) 【雪人】「ゆえに。何も無い。そこには公としてのお前しかいない。個のお前は……悲しい程に、何もない」 22:25:23(rapunzel ) 【雪人】「だから、哀れだと言った。飾り立てたお前。高宮行奈を」 22:25:52(sezuki ) 【行奈】「ふふ、そう簡単に自らを曝け出していたら、この身、この心が幾つあっても足りませんわ」 22:26:20(sezuki ) 僅かな感情。悪戯っぽく笑う。 22:26:45(sezuki ) 【行奈】「大学時代も、だいぶ、口説いてくる男性が多かったのですよ。こうでもしないと面倒で…」 22:27:28(sezuki ) 17歳で大学入学、19歳で新星帝都大学法学部卒業。そしてこれだけの容姿。声を掛けられない筈が無い。 22:27:52(sezuki ) 実体験に基づく発言は、それだけ、真に迫る演技を可能にする。 22:28:40(rapunzel ) 雪人は、ミラーシェードの奥の瞳で、じっと行奈を見つめる。(<知覚>+<シャープアイ>+<究極鑑定>+<シャーロックホームズ>) 22:29:32(rapunzel ) 【雪人】「……こうでもしないと、己の素性の隠蔽に面倒……とでも続くか」 22:30:20(sezuki ) 【行奈】「……そんなに、気になるのですか?」 22:30:45(sezuki ) ミラーシェイドの向こうの瞳を、見つめる。 22:31:03(sezuki ) (抵抗しません) 22:31:58(sezuki ) 【行奈】「でも、私が誰であっても、それはどうでもいい事ですわ。隠蔽した所で、私は高宮行奈以外の何者でもありませんもの」 22:32:27(sezuki ) セクレタリを閉じる。 22:33:05(rapunzel ) 【雪人】「隠せんよ。血の匂いは特に。だが、それだけではない。お前の心と身体は……悲しい程に、悲鳴をあげている」 22:33:23(sezuki ) 【行奈】(…感付かれている?)僅かな不安、感情のブレ。 22:35:01(sezuki ) 一旦、瞳を逸らす。…立ち上がり、引き出しからミルクセーキのパックを取り、開封。 22:36:27(rapunzel ) 【雪人】「行奈。お前はとても興味深いな。その身と、心の矛盾。……面白い」 22:37:11(sezuki ) 【行奈】「何せ、記憶が残っているのが、今日から遡って3年前からですから…自我が揺らぐ事もありますわ」 22:37:50(sezuki ) 天上人、純粋であるが故に持つ脆さ。それをも、隠さなければならないのだろうか? 面倒な相手だ。 22:39:18(sezuki ) ミルクセーキに口をつけ、音も無く啜る。 22:41:18(rapunzel ) 雪人は、苦笑する。 22:42:09(rapunzel ) 【雪人】「わかりやすいな。……いや、本当に」 そう言って、雪人は、行奈の机に片手を置く。 22:42:18(sezuki ) 【行奈】「私を、綺麗、或いは聡明だと形容した方は数多いのですが、興味深いと形容した方は、私の記憶が正しければ、貴方が最初です」 22:43:26(rapunzel ) 【雪人】「1つ、聞かせてくれ。そのミルクセーキはおいしいかい? "味覚の無い"その舌にとって」 22:44:12(sezuki ) 【行奈】「……“これ”に関して伺う方は初めてですわ」少々驚いた振りをする。…いや、実際には相当驚いたのだが。 22:45:00(sezuki ) アヤカシの間では“フェイクブラッド”と呼ばれる其れ。彼女が飲んでいるのは、血に似たものではないので、分かり辛い筈だが… 22:45:58(sezuki ) つまりこれは、自分の“血”を沈静化させる為に飲むものなのだ。 22:46:29(rapunzel ) 【雪人】「必死に隠そうとしている。だから哀れだと言った」 22:47:21(sezuki ) 【行奈】「……目覚めさせた貴方が、悪いのです」飲み終え、パックをゆっくりと握り潰していく。 00:09:21(sezuki ) …僅かな違和感が、増幅されていく様な、そんな感覚。 00:10:25(rapunzel ) 【雪人】「目覚めさせた、か……お前のそれは飾りとでも言いたそうだな、行奈」 行奈の耳の後ろに、手を伸ばす。いや。正確には、襟首。 00:10:57(rapunzel ) 音もなく。雪人の手には、ドラッグが握られていた。クラリック。感情制御に使われる、それ。 00:11:35(sezuki ) 【行奈】「…っ!?」手を跳ね除けようとするスピードを、雪人の其れが上回った。 00:12:07(rapunzel ) 【雪人】「……どうした。何をそんなに……怯えている」 手の中で、クラリックを弄ぶ。 00:12:54(sezuki ) 自分の業深き“血”は、現代医学の薬物ではどうする事も出来ない。そのクラリックは、作業中の精神安定の為のものだ。 00:13:24(sezuki ) その怯えた瞳は…机の上の、冷めた紅茶よりも紅かった。 00:13:46(rapunzel ) 【雪人】「お前は、あまりに美しすぎる。その根源たる理由は3つある。わかるか?」 00:14:26(sezuki ) 【行奈】「…さあ? 分かりませんわ」壁…いや、窓ガラスへと後ずさる。 00:15:48(rapunzel ) 【雪人】「1つ。……お前が人外の化け物だからだ」 軽い音を立て、クラリックが机に落ち、はねる。 00:16:16(sezuki ) ぎり、と歯を噛む。 00:17:14(rapunzel ) 【雪人】「顔に出ているぞ。……隠したいのだろう?」 そう言って、ゆっくりと机から離れる。 00:18:18(sezuki ) 【行奈】「…私を…どうするつもりなのです? アヤカシ狩りの連中にでも差し出しますか?」 00:19:38(sezuki ) 聖母殿退魔局、フリーの拝み屋…自分の首を狩りたがる者は、きっと幾らでも居るだろう。何故なら彼女は、法の名の下に、人間に害を為すアヤカシのその一端でもあるのだから。 00:19:54(rapunzel ) 【雪人】「……その手。お前が今、無意識に抑えたその手。そこに何があるのか、見せてみろ」 雪人は、答えない。どうするつもりなのか、を答えない。 00:20:54(rapunzel ) その手。行奈の手は。無意識に、胸を、抑えていた。 00:21:42(sezuki ) 【行奈】「…っ」ブローチを押さえる癖…いや、押さえているのは、本当はブローチではない。 00:22:00(rapunzel ) 歩く。雪人は悠然と歩く。 00:22:21(rapunzel ) 行奈のその反応を楽しむかのように。ゆっくりと、歩く。 00:22:28(sezuki ) リリスの血統を引くリスティーヴル家の娘に押下される、黒薔薇の刺青。 00:23:41(sezuki ) 最早血は薄く、力も弱くはあるが、其れこそがリリムである証。 00:25:59(rapunzel ) 【雪人】「……どうした、行奈。クラリックなら……そこに、ある」 窓際に立つ行奈の前に、雪人は立つ。 00:26:48(sezuki ) 【行奈】「そんな事しなくとも…薬などに頼らなくとも、十分ですわ…『私はアヤカシなどではありませんもの』」 00:27:06(sezuki ) (<交渉>+<ゲシュタルト崩壊>+<サブリミナル>+<アテンション>+<血脈:夜の一族>+<自我>+<忘却>、効果は『』内を忘却 00:27:36(rapunzel ) ゆっくりと、雪人はミラーシェードを外す。……その下にあらわれるは、血のように朱い目。そして、恐ろしいまでに整った顔立ち。まるで月光が具現化した彫像のような……そんな美だ。 00:28:07(sezuki ) どちらの瞳の方が、より深い紅だろうか。最早分からない。 00:28:50(sezuki ) ただ、今の彼女の唇が、美しくも歪んでいるのは確かで。 00:30:29(sezuki ) 誰がアヤカシだったのか…そんな事実を有耶無耶にする、最後の一手だろう。 00:30:59(rapunzel ) アヤカシ、という単語。その言葉を雪人は最初から引きだそうとしていた。それはまさしく<※ミスリード>。 雪人の赤い瞳が、行奈の紅い瞳を、見据える。( <知覚>+<シャープアイ>+<心理>による抵抗) 00:32:17(sezuki ) チェスでいうなら、キャスリングだ。しくじってはいけない一手を、しくじったのだろう。 00:32:32(rapunzel ) 【雪人】「そうやって、お前は……男共を喰ってきたのだな」 雪人の指先が。行奈の首筋……正確には、ブローチの部分にかかる。 00:33:32(sezuki ) 【行奈】「喰ってきたなどとは、人聞きの悪い…我々の血統は、血に塗れた吸血鬼とは違いますもの。喰う事はあれど、殺したりは致しませんもの」 00:34:19(sezuki ) ワンテンポ遅れ、その手の上から、細い指が触れ、軽く爪を立てる。 00:35:30(rapunzel ) 【雪人】「……"だろうな"」 <製作:ファッション>+<※ブレークダウン>。  雪人は――行奈の爪が己の手を傷つけることすらいとわず、その指先を一気に真下に引き下げる。 00:36:16(sezuki ) 【行奈】「――っ!?」その間、僅か2秒。 00:36:28(rapunzel ) 一瞬で、行奈の服……その胸が。否。 00:36:57(rapunzel ) 形の良い胸と、"刺青"が、露出した。 00:37:43(sezuki ) 【行奈】「…何を…」明らかな嫌悪と怯え。剥かれる事も無い訳ではない。しかし…この男の真意が分からない以上、怯えるしかない自分が居る。 00:37:43(rapunzel ) 雪人は、うっすらと血を流す己の白い手を、軽く舐める。雪人の唇が、ほんのりと朱色を帯びる。 00:38:52(sezuki ) 鳴りそうな歯を食い縛る。両の手で、胸と刺青を押さえる。 00:39:38(rapunzel ) 【雪人】「お前が美しい理由の、2つめがそれだ」 00:40:13(rapunzel ) 【雪人】「孤独ゆえに。寂しいがゆえに。人がいないと生きられない人外だからこそ、お前は美しい」 00:40:45(sezuki ) 【行奈】「よく、ご存知ですね…我々アヤカシが、人間が存在しないと生きていけないという事を」 00:41:00(rapunzel ) 【雪人】「その刺青。恐らくはお前を示す証。だが、それだけではない」 00:41:32(sezuki ) 喋るだけでも、唇が震える。その震えは何処からくるのだろうか。 00:42:22(rapunzel ) 【雪人】「刺青は"見て貰いたい"からこそ、刻む。他人の目を意識するからこそ、刻む」 00:43:01(rapunzel ) 【雪人】「わかるか?……行奈。お前は。餓えているのだ。身体ではない。食欲でもない。心が、餓えている」 00:43:55(sezuki ) 【行奈】「私は…貴方に満たされなくとも…」子供の強がりにも似た、精一杯の虚勢。 00:44:11(rapunzel ) 雪人の、薄く血が流れる手が……行奈の顎を、まるでワイングラスのように、そっと掴む。軽く、顔をあげさせる。 00:44:38(sezuki ) 【行奈】「何、を…」人を呼ぶ事だって出来ただろう。しかし、声が、出ない。 00:45:43(rapunzel ) 【雪人】「……お前が今もなお、逃げないのは。……それこそ、心が餓えている証に他ならない」 00:45:48(rapunzel ) <芸術:キス> 00:46:24(rapunzel ) 深く、味わうような。そんなくちづけ。 00:46:43(sezuki ) 何故、この身体が、首が、動かなかったのだろう。為されるがままだった。 00:47:51(sezuki ) 瞳は開いたまま。呆然と天井を、虚空を彷徨う視線。舌は翻弄され、意識が灼かれていく。 00:48:33(rapunzel ) どれだけの、時間が経過しただろうか。不意に、雪人は行奈の唇を解放した。唾液が糸となり、互いの口を結ぶ。 00:49:53(sezuki ) 紅の視線は、霊的な質量を持て余したまま、今も虚空を彷徨う。 00:50:12(sezuki ) 【行奈】「何故…私を…?」後に続く言葉は無い。 00:51:10(rapunzel ) 【雪人】「何故、と問うたか。それはお前が美しい、3つめの理由に等しい」 そう言いながら、雪人は、明確に……行奈を抱きしめ。そして、脱がしていく。 00:52:44(sezuki ) 【行奈】「…買被り過ぎです」指先に力が入らない。脱がされるままに、手順良く剥ぎ取られていく。 00:53:53(rapunzel ) 【雪人】「……思った通り、行奈の身体は、美しい」  00:55:13(sezuki ) 【行奈】「あまり…言わないで下さい」顔ごと、視線を逸らす。瞳が紅い事を除けば、こんな所で堂々と脱がされて恥ずかしがる、普通の20歳の女性だ。 00:56:11(rapunzel ) 雪人の手が、行奈の身体に触れていく。軽く。優しく。時には大胆に。感触やラインを確かめるかのように、指先は蠢く。 00:57:20(sezuki ) 【行奈】「…っ」唇に手を…いや、指を当てる。 00:57:24(sezuki ) 口元を隠す様に、いや、指を噛む様に。 00:57:34(sezuki ) 声を、押し殺す為に。 00:58:35(rapunzel ) 女性の身体は、当たり前のように同一ではない。アヤカシならなおのこと。だが、雪人は、一番最初に、行奈を「見た」。既にその一瞬で、雪人は行奈の身体を理解していた。(最初の<究極鑑定>がそれにあたる) 00:59:19(sezuki ) 見られている事に気付けなかった自分の敗北は、「見られた」時から決まっていたのかも知れない。 01:01:26(rapunzel ) 【雪人】「……やはり、ここか。お前の一番弱い場所。お前がお前たる、その根源にして、その証たるところ」 01:02:13(rapunzel ) 雪人は、そっと……身をかがめ、行奈の胸を。いや。刺青を。……薔薇を、優しく舌で刺激していく。 01:03:18(sezuki ) 【行奈】「く…」指をさらに噛む。牙の無い夜の一族の犬歯は皮膚を裂く事は無い。くぐもった、声にならない声が漏れる。 01:06:37(rapunzel ) 【雪人】「声をあげるのが、怖いか。快楽に溺れるのが、怖いか」 01:07:28(sezuki ) 答える声は無い。快楽に溺れる事なくしては、“食事”が成り立たない。 01:07:54(sezuki ) それ以上に…人間ごときにここまで圧倒される自分をも押し殺す為、声を押し殺すのだ。 01:10:58(rapunzel ) 【雪人】「……こんなにも。お前の"ヒト"の部分は、物欲しげだというのに」 雪人の指が、無遠慮に行奈の下腹部をまさぐる。丘陵の茂みを。その奥の行奈自身を。 01:12:26(sezuki ) 【行奈】「く…ふ……」鬱血した痣が指先に刻まれる。其処までして声を殺すのはプライド故だろうか。 01:12:55(sezuki ) しかし、脚が、肩が、そして内側が震え続けて、止まらない。 19:33:38(rapunzel ) 雪人は、暫くの間、行奈の秘部をまさぐっていた。必死に何かに耐える行奈の顔を、じっくりと堪能しながら。 19:34:43(rapunzel ) そして。……不意に、その指の動きを、止める。 19:35:29(sezuki ) 脚が震え、掴まる物も無く。 19:36:13(sezuki ) そして、指が止まった事で、より、彼女が震えている事が明らかになり。 19:38:23(rapunzel ) 雪人の紅い瞳は、そんな行奈の姿を……見続けている。指はまだ、秘部から離れてはいない。だが、雪人の体温は、指を通し――行奈自身を経由して、感じられた。 19:39:27(sezuki ) 冷たい視線を送るその主の身体は、指先までも、熱の通った身体なのだ。ようやく、それを理解出来る程の思考が戻ってきた。 19:39:41(rapunzel ) 【雪人】「……"怖い"か、行奈」  19:40:28(sezuki ) 【行奈】「分かりません、何故、震えているのかが」唇から指を外し、力無く腕を下ろす。 19:42:19(rapunzel ) 【雪人】「お前は今まで、アヤカシとしてヒトを幾人も喰らってきたのだろう。狩猟者として。捕食者として。――ただ、餌を狩る」 その目は、不思議と優しい。 19:43:45(sezuki ) 【行奈】「ええ…ヒトとして生きる事は難しい事」眼を合わせる事ですら、今は怖い。 19:43:57(rapunzel ) 【雪人】「……だが、今のお前は、ヒトであり、女だ。ならば俺はきっと、アヤカシなのだろう。狩猟者として、男として。――お前を、抱く」 19:44:15(sezuki ) はっとした瞳。 19:44:33(sezuki ) 私が――狩られる? この私が? 19:44:38(rapunzel ) 【雪人】「それが3つ目の理由だ。お前は――悲しい程に、男を求める女なのだ」 19:44:55(rapunzel ) 【雪人】「……だから、美しい」 19:45:27(sezuki ) 【行奈】「お褒め頂き光栄です…でも…」 19:45:44(sezuki ) 狩られる。抱かれる。犯される。 19:45:50(sezuki ) …いや、自室に招いた自分が悪いのか? 19:46:19(rapunzel ) 【雪人】「行為そのものに愛は無いだろう。だが、お前の心に、俺を刻むことは出来る」 19:46:25(sezuki ) ドアの方へと、ガラス伝いに、壁へと、少しずつ移動する。 19:46:30(rapunzel ) 雪人の指の動きが、再開した。 19:46:57(sezuki ) 【行奈】「っ…あ…」ようやく、声が漏れた。 19:47:00(rapunzel ) 移動する瞬間を、まさに狙っていたかのような。 19:47:12(rapunzel ) いや、最初から"それ"を待っていたのだろう。 19:47:33(sezuki ) 高い声、落ち着きの無い姿、浮かされた瞳。 19:49:54(rapunzel ) 【雪人】「……刻んで、生き続けろ」 雪人は……行奈の力が抜けた瞬間、壁際にその身を押しつけた。 19:50:58(rapunzel ) そして、もう愛撫は必要ないとばかりに。雪人は、屹立した己自身を取り出す。 19:51:35(sezuki ) 【行奈】「やめ…て…」肩を押そうとするが、押し付けられた後では力が入らない。戦闘用のサイバーウェアを入れている訳ではない。男性と女性であれば…力では敵わない。 19:53:13(sezuki ) 【行奈】「駄目…お願いですから…」うわ言かも知れない。望んでいる自分も、居るのかも知れない。でも、刻まれるという事は、楔を打ち込まれるという事。 19:53:29(rapunzel ) 【雪人】「その言葉、お前はどれだけの男から聞いたのだろうな?」 行奈の左膝の裏に、雪人の右手がすいつく。刹那、行奈の脚が抱え上げられた。 19:53:49(rapunzel ) 行奈自身が、露わになる。 19:54:21(sezuki ) 【行奈】「きゃっ!」細い脚は、軽々と持ち上がる。不安定に、片足だけで立つ格好になる。 19:54:59(sezuki ) 羞恥に顔を赤く染め、雪人から顔を背けた。 19:55:44(rapunzel ) 【雪人】「……いい声で、啼(な)く」 嬉しそうに、雪人は行奈を。胸を、腰を、秘所を見ていく。そして。 19:55:52(rapunzel ) ――そして。雪人は、行奈の中へと、侵入した。 19:57:01(sezuki ) 【行奈】「く…あ…」掴める物も無く、衝撃を逃せずに、一気に貫かれる。 19:57:36(sezuki ) …いや、この男の背に腕を回せたら、少しは楽なのかも知れないが、それを拒めるだけの理性の欠片がまだ残っていた。 19:58:35(rapunzel ) 【雪人】「……行奈。お前のそのプライド、今は心地よい」 19:59:55(sezuki ) 【行奈】「…きつ…い…」相手の言葉が耳に入っているかどうかすら、自分でも分からない。理性の欠片が僅かにあったとしても、むしろ余裕は殆ど無い。 20:00:21(rapunzel ) 【雪人】「目をそらすな、とは言わぬ。俺の背に腕を回せ、とも言わぬ。……今、こうして、お前が抱かれている事実に、変わりはないのだから」 20:01:02(sezuki ) 【行奈】「…」無言で、頷く。認めてしまった瞬間。 20:01:28(rapunzel ) 雪人は、ゆっくりと、腰を動かしていく。行奈の中を、雪人がかき混ぜていく。 20:02:28(sezuki ) 【行奈】「や、あ…ぁ…」体重がかかっているせいか、奥深くまで繋がり、蹂躙されている。 20:03:16(sezuki ) 踏み込まれ、荒らされているという自覚が、戦慄すらも快感へ昇華させている。 20:03:52(sezuki ) 瞳を見るのは怖い。でも、たった今、温もりが無いのはもっと怖い。 20:04:00(sezuki ) だから――腕を、伸ばした。 20:04:11(rapunzel ) 【雪人】「……いい子だ」 20:04:54(rapunzel ) 待っていたかのように。雪人は、空いている片手を行奈の腰に回した。より強く、行奈を抱き寄せる。 20:06:05(sezuki ) 【行奈】「かはっ…あ…!」最奥をさらに擦られ、息が吸い辛い。 20:06:26(sezuki ) その息苦しさすらも、高みへ上り詰める為の何か。 20:06:30(rapunzel ) 【雪人】「ぬくもりが。……欲しかったのだな」 行奈の身体を堪能しながら、しかし雪人の笑みは優しい。 20:07:33(sezuki ) 無言で、頷く事もせず、首を振る事もしない。“いい子”だと言われた事の無い女は、力無く揺すられるばかりの少女になっている。 20:08:39(sezuki ) 内側が、徐々に締め上がる。無意識のうちに、相手を取り込もうとするこの身体が、最早、今は憎い。 20:09:04(rapunzel ) 【雪人】「お前は強い。だが、強い事は、孤独ということでもある。ゆえに心は脆くなる。――矛盾、だな」 20:09:34(rapunzel ) 【雪人】「だからこそ……抱きたくなる」 20:10:23(sezuki ) どんな言葉を返したらいいのか、分からなくなってくる。不安で、温もりが手元に在る今ですら、孤独で。 20:10:54(sezuki ) 背けていた顔を、前へ向けた。 20:11:33(rapunzel ) そこには、雪人の優しい瞳があった。 紅い瞳同士の視線が、交錯する。 20:12:04(sezuki ) 不安、快感、怖れ、幼さが綯い交ぜになった表情。 20:12:36(sezuki ) 言いかけて止めた言葉達が、今も喉元を圧迫する。 20:13:47(rapunzel ) 【雪人】「……行奈。お前はきっとこの先も、多くの時間を一人で生きていくことになる。それはお前がアヤカシで、長命ゆえに。"ヒト"と時間が合いはしない」 20:14:42(sezuki ) 【行奈】「…ええ、存じています」ある一定まで肉体が成長すると、その後、老化は止まる。…少なくとも母親はそう、彼女に告げていた。 20:15:24(rapunzel ) 【雪人】「だから。もう一度言う。……俺を刻んで、生き続けるがいい。……少しは、楽になる」 行奈の唇が、雪人の唇で塞がれた。 20:16:38(sezuki ) 言いかけた言葉も、混濁しそうな意識も、快楽に熔けそうな身体も、いっそ、全部ぐちゃぐちゃにしてしまえばいいのに。 20:16:46(rapunzel ) 流れだけを見れば、確かに強姦なのだろう。だが、見よ。雪人はあくまでも優しく、行奈を包んでいる。 20:16:48(sezuki ) そう囁く自分が、今居る。 20:17:25(sezuki ) きっかけは、それこそ乱暴だったかも知れない。裂かれた黒のスーツは床に散らばっている。 20:17:34(sezuki ) でも、それにしては優し過ぎる。 20:18:26(sezuki ) 涙を零さない様に、瞳は開いたまま。 20:18:41(rapunzel ) 長い口づけが、続いていた。部屋に、男と女の蜜月の音が、静かに響いている。 20:19:46(rapunzel ) もし第三者がこの部屋の中に最初からいれば、驚いたことだろう。先ほどまでは何も無かった部屋の中に、あきらかに「女」の香りが、漂い始めていたから。 20:20:02(sezuki ) 何故、ヒトもアヤカシも、こんなに温かいのだろう。今日程、神の残酷さを呪った日は無かった。 20:20:22(sezuki ) 唇を自分から離し… 20:20:28(sezuki ) 僅かに、微笑んだ。 20:21:12(sezuki ) 【行奈】「…ありがとう、ございます」何故か、そんな言葉が出た。 20:22:04(rapunzel ) 【雪人】「……泣かせてしまったようだな」 そっと、雪人の指が、行奈の頬を伝う。 20:22:59(sezuki ) 【行奈】「いえ、嬉しいのです。今与えて下さっているその温もりも、この心地良さも、貴方が居なければ、気付く事は出来ませんでしたから」 20:23:34(rapunzel ) 雪人は行奈の脚をおろし、動きを止めていた。繋がったまま、雪人は行奈の頬を撫でる。 20:24:34(sezuki ) 【行奈】「…いいのですか?」下ろされた脚を見ている。 20:25:14(rapunzel ) 【雪人】「……セックスには二種類ある。動と、静だ」 優しく、髪を撫でる 20:25:50(rapunzel ) 【雪人】「行奈。俺が入っているのが、わかるか?」 20:26:24(sezuki ) 【行奈】「…え? …ええ」繋がっている部分を見たら、きっと、恥ずかしくなってしまう。だから、視線を落とさずに頷いた。 20:27:20(rapunzel ) 【雪人】「ならば、より強く感じろ。お前がこれから生きる年月を考えれば、この一夜 20:27:42(rapunzel ) この一夜はまさに刹那でしかないのだろう。……だから」 20:28:34(rapunzel ) 【雪人】「より強く、刻むために。今入っている俺に、意識を集中させるといい」 20:29:15(sezuki ) 【行奈】「仰っている事が、よく分かりませんが…」言いつつ、視線を、落としてしまった。 20:29:53(sezuki ) 刺し貫かれている、傷口にも似た其処。 20:30:05(sezuki ) 心臓が跳ね上がったのが分かった。 20:31:04(rapunzel ) 【雪人】「なにも、腰を振るだけがSEXではない。こうして、静かに、深く繋がっているだけ……実はこの方が、より高度に、相手を感じることができる」 20:31:57(sezuki ) 無言で、頷いた。質感、熱、鼓動、それら全てが、自分とは違う者の其れ。 20:32:31(sezuki ) 違う者に進入を許し、尚も今、それを逆に取り込もうと無意識に動く内側。 20:32:55(sezuki ) 【行奈】「――あ」何かに気付いた様な、そんな瞳を向ける。 20:33:07(rapunzel ) 雪人の両手は、行奈の背に回り。行奈の背や、尻を優しく愛撫する。 20:33:57(sezuki ) 【行奈】「あ、駄目…今はっ…」この瞬間を狙うのは、ずるい。 20:34:24(sezuki ) 撫で上げられるだけで、言い知れぬ快感が背を抜ける。 20:34:25(rapunzel ) 【雪人】「どうした、行奈」 まったくもって、意地悪な微笑みだ。 20:35:12(rapunzel ) 腰は確かに動かしていない。しかし、だからこそ、より強く、雪人自身が行奈の中にいることが、わかる。 20:35:32(sezuki ) 【行奈】「あの、だからっ…あ…」達してしまいそうだ。今となっては言葉すらも毒だ。 20:37:09(rapunzel ) 【雪人】「悪かった。聞かせてくれ、感じたことを」 苦笑する。 20:38:15(sezuki ) 【行奈】「え…!?」顔に熱が戻る。くらくらする様な熱が襲う。先程以上の羞恥だ。 20:38:36(sezuki ) 言える筈が無い。この男、それすらも言わせようと言うのか? 20:39:32(rapunzel ) 【雪人】「……はは。可愛いな、行奈」 不意に雪人の指が、行奈の尻にあたり。そこから一気に、背筋を正確に伝い、首筋まで……辿った。 20:40:26(sezuki ) 【行奈】「あ…あっ…!」刹那、小さく、こぷ、という音がした。 20:40:48(sezuki ) 思いがけない刺激のせいで、意識を遣った証が溢れる。 20:43:27(rapunzel ) 【雪人】「……行奈の中が、蠢(うごめ)いているのがよくわかるよ。懸命に俺を感じようと、必死に」 髪の毛を、愛しそうに撫でる。 20:44:27(sezuki ) 【行奈】「言わないでっ…」大腿を伝う、生温い液体に背筋を震わせる。 20:46:04(rapunzel ) 【雪人】「そろそろ、か」 20:46:26(sezuki ) 【行奈】「何…が…?」 20:47:15(rapunzel ) 【雪人】「行奈。しっかり捕まっていろ」 20:47:26(sezuki ) 【行奈】「…え?」 20:47:46(sezuki ) 言われるがまま、腕をもう一度、今度は深く回す。 20:48:18(rapunzel ) 雪人は、行奈を持ち上げるように、両脚を抱える。 俗に駅弁と呼ばれる体勢ではあるが、それを行奈がわかるかどうか。 20:49:16(sezuki ) 【行奈】「…え!?」何が起きたのか分からなかった。サイバーウェアを入れている自分の身体は決して軽い方ではない。…それを…持ち上げている? 20:50:15(rapunzel ) 行奈の秘所は、今や潤滑油で溢れているに等しい。そこを、雪人の固く屹立したモノが、突いていく。 20:50:46(rapunzel ) 壁に、行奈の背が押しつけられ。 20:51:13(sezuki ) 【行奈】「…っく…!」深く刺され、抉られている。 20:53:26(rapunzel ) 先ほどまでの、静のSEXとはうってかわって。荒々しい、動のSEXが、展開された。 20:54:40(sezuki ) 【行奈】「あ…やぁっ…壊れるっ…」でも、それは戯言。そんな事で壊れはしないし、もとい、この男になら壊されてもいい。 20:56:27(rapunzel ) 一段と、音が激しくなる。流石に、雪人の頬に、汗が一筋、伝う。 20:57:28(sezuki ) 理性を壊す、不埒な水音。 20:57:48(sezuki ) 【行奈】「雪人さんっ…」だから、つい、名前を呼んでしまった。 20:58:18(sezuki ) 愛してもいないのに、何を求めて名前を呼んでしまったのか。しかし、そんな疑問は2秒で快楽に塗り潰された。 20:58:34(rapunzel ) 【雪人】「……いくぞ、行奈。受け止めろ」 20:58:59(rapunzel ) 深く。根本まで、行奈の中に突き入れて。 20:59:15(rapunzel ) そして、暖かいものが、行奈を満たしていく。 20:59:39(sezuki ) 頷く間も無く、吐き出され、満たされ、溢れていった。 21:00:10(sezuki ) 数度、脈打つ感覚も、手に取るように分かる。 21:01:49(rapunzel ) 【雪人】「動があるから静が生き、静があるから動が生きる。……今のお前なら、理解できるだろう」 まだ、繋がったまま。瀬月の脚をおろしながら、雪人は言う。 21:03:06(sezuki ) 【行奈】「…」無言で頷いた。きっと、彼の言いたい事の半分ぐらいまでしか飲み込めていないだろう。…でも、其れを理解する為の時間はたくさんある。 21:03:43(sezuki ) 【行奈】「あまり良く、理解出来た自信がありません…と申し上げたら、どうしますか?」 21:03:51(rapunzel ) 【雪人】「夜は、まだ長い。……望むか?」 21:04:38(sezuki ) 【行奈】「…宜しいのですか?」疲れの色は、僅か。満たされた表情で、そっと微笑みかける。 21:05:41(rapunzel ) 【雪人】「ならば、寝室へ行こうか。その方が、よりお前を堪能できる」 21:07:00(sezuki ) 【行奈】「…はい」一つ、頷いた。 21:07:30(rapunzel ) 月はただ、二人を見届けていた。 21:08:42(sezuki ) 月明かりに透ける髪と、闇夜の様な黒髪が、月の光を返す。 21:09:23(sezuki ) (乙? 21:09:25(rapunzel ) ――そして、2人の夜が更けていく――。 21:09:25(rapunzel )   21:09:26(rapunzel )   21:09:28(rapunzel ) 乙だー 21:09:32(sezuki ) 乙だー