都市名 :《奇人都市》チャタタール 支配者 :[人間侯爵(パーヴェン・ミリオネア)]モメーザ=バージャー 規模  :小規模 コメント: 争乱界に一際変わった都市がある、と言えば、ここチャタタールのことだ。 《奇人都市》と少々不名誉な名前が付けられているが、住人達はむしろ光栄に思っている。 魔界の中から選りすぐりの変わり者達が集まり住む都市、それがチャタタールなのだ。 争乱界にしては争いも少ない土地柄のせいもあるとはいえ、 他の魔族達の進行の対象にならないのはそれなりの理由がある。 変人、というだけで、そこに住む魔族達は一騎当千の力を秘めているのだ。 性的不能者、戦争忌避者、歴史学者、研究者など、一口ではくくれないほどの魔族がここには住んでいる。 その全てが、まず「変な奴だ」と言われる個性を秘めているのだ。 その都市の主からして、性的なことに興味がないごうつくばりだという。 また、享楽的な魔族とは相反し、細かで神経質な魔族や、魔界の過去を調べる学者など、 この町を一回りするだけでも、飽きることがないほどに変わった者達を見かけるだろう。 そう言う意味で、この街を訪れるものも多い。 そして、この街の空気に飲まれ、この街に住み着く魔族もまた、多いのだ。 特殊施設: >魔界新聞社 魔界中の出来事を集め、解析し、それを魔界に広める。それが魔界新聞社だ。 とは言っても、変動の多い魔界なので、それほど報道する情報は多くない。 些事は社内で楽しみ、大きな変動があった時には、瓦版的に情報を報道する。 新聞社、と言っても紙の記事を印刷しているのではなく、 小さな魔石のようなものに映像などを記録転写し、販売する。 情報はまちまちで、週1から月1ぐらいのペースで売り出される。 正確な情報が多いので、数々の魔物、魔王達がこの新聞社を利用していると言われている。 そもそもが、所長の[蟲目]ことフィコ=ヘンレッチの趣味で始められたものだという。 同じ好奇心の虫たちが集まってできたのが、この魔界新聞社の始まりらしい。 それ以後、魔界新聞社はチャタタールでも有数の「変人の集まり」として認められている。