22:44 >j_GM< ●ハルマーの場合 22:44 応 22:45 >j_GM< 暗いくらい闇の中…… 22:45 >j_GM< ハルマーは何もない、ただ真っ暗な闇の中にたたずんでいる 22:46 >j_GM< どれだけ知覚を伸ばそうと、どれだけ色覚を調整しようと、それは変わることはない 22:47 >j_GM< どこにいるのか、なぜここにいるのか、貴方にはわからない 22:47 【ハルマー】「……」 22:48 >j_GM< 従来なら働くはずの緊急プログラムも作動せず、通信もできず……ただただ虚無にたたずんでいる、と 22:48 >j_GM< 【???】「うふふ……またカモがかかったみたいね」 22:48 >j_GM< ぼやけたような響くような声が聞こえる 22:49 【ハルマー】「……」自己診断、音声入力機能の異常を解析 22:50 >j_GM< 【???】「あら、この子は警備タイプね……他の子みたいに人間を模倣する動きが見えないなんて、どれだけの特化型なのかしら」 22:50 >j_GM< じわり、と目の前の闇が動く気配。そこに、何かがいるようだ 22:52 【ハルマー】「……」対象を照会、違法プログラムの検出を開始 22:53 同時に警戒態勢。前後左右も判らないが、鞘に収めた両手剣を掴み、構える 22:53 >j_GM< 【???】「むだむだ。私を調べることなんてできはしないわ……だって」ずるり、とそこにある何かが動き、じわじわとハルマーの身体に絡み付いてくる「私はこの世界の神だもの。私にできないことなんて、ないのよ」 22:53 いつでも抜き放てるように 22:53 >j_GM< それは、巨大な闇の塊だった。触手を伸ばすように、闇が伸びてきているのだ 22:54 【ハルマー】「照会不可能。違法プログラムと判断。捕縛する」 22:54 剣を抜いて闇の触手を断ち切ろうとするよ 22:55 >j_GM< ずるり、と両手剣が闇に刺さる。アースシェル内の違法プログラムならたいていのものは切り捨てるそれが、闇に当たった瞬間、その部分が取り込まれてしまう 22:56 >j_GM< 【???】「無駄なのよ……貴方がこの世界の存在である限り、私をどうにかすることはできないわ」ずるずる、と更に近寄ってきて、足を絡めとる 22:56 【ハルマー】「……!?」慌てず飛び退く。剣先がデータの残骸として光のグリッドになって飛散する 22:57 >j_GM< 【???】「逃げられないわ」突然後ろから響く声。先ほどは前にあったはずの闇の塊が、ハルマーの背後に現出している 22:58 【ハルマー】「検出不能、解析不能、照会不能、判断不能、理解不能、理解不能、理解不能」 22:59 背中から闇に飛び込みそうになって、空中で制動をかけようとするが…… 22:59 >j_GM< 背中から飛び込むこと事態は回避できたものの、ずりゅり、と闇が足を取り込み、ハルマーの中へと少しずつ侵食してくる。自分のプログラムが書き換えられる、などというレベルではない。存在自体を喰らい尽そうとするそれは明らかに異質で 23:01 【ハルマー】「冷厳なる氷剣の儀式……」それでも、魔晶剣の属性攻撃プログラムを起動させようと試みる 23:02 ぴこん 23:03 GM、□外部記憶装置を使用 23:03 >j_GM< 【???】「氷を使うのね……ますます気に入ったわ。全部取り込んで、私のものにしてあげる」氷の刃が闇を襲うが、ヤハリ先ほどの剣と同じ結末をたどり、それにより更に力を得ているのか神職の速度が上がっていく 23:03 >j_GM< ほいな 23:03 >j_GM< どういう情報を? 23:04 この闇が何者なのかという情報と、それに関係するキーワードを 23:04 >j_GM< えー、データ的な意味ではまだ完成していないので公開されませんが 23:06 >j_GM< アースシェル内で創られた、特殊な上位プログラムであること。常に一つの方向性を持ち続けていることがわかります 23:06 >j_GM< キーワードは全ての吸収(狂気) 23:07 なるほど。合法? 23:07 >j_GM< うむ、データ上は合法と出る。ただ、そのプログラムの出所をハルマーは知らない 23:09 >j_GM< そしてその間にも侵食は進んでいく 23:10 【ハルマー】「合法プログラムと解析完了。だが……これは攻撃ではなく吸収……。警備プログラムの吸収はアースシェルのルール上、許可されていない」 23:11 唐突に胸部装甲が左右に割れて銃口が飛び出す 23:11 >j_GM< 【???】「知ったことじゃないわよ。それに、もうスグ貴方はそんなことを気にしなくてもよくなるわ」 23:14 >j_GM< 銃弾が発射される前に砲身に闇が絡みつこうとする 23:14 これは、恐怖と言うよりも、怒りかな…… 23:14 >j_GM< ういうい 23:15 【ハルマー】「貴様の行動はアースシェルのルールに抵触している。よって、排除する!」 23:15 >j_GM< そう、ハルマーが宣言した瞬間 23:16 >j_GM< 突然、ハルマーの胸の奥から熱い何かがあふれ、それが光となってあふれ出していく 23:17 >j_GM< 【???】「な、なにっ!?感情のない警備NPCが、こんなっ!?」 23:17 では、アバターとして設定された兜の面貌の奥で、あふれた光がギンと灯るよ 23:17 >j_GM< ハルマーの中に侵食していたそれが、少しずつ消失して行き、失われていたハルマーのデータが再構築されていく 23:18 【ハルマー】「奥義! アイシクルディザスター!!(とっとと! 俺のアバターから出ていけぇぇぇ!!)」 23:18 >j_GM< 【???】「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 23:19 >j_GM< 周囲によどんでいた闇が、その力によって引き剥がされ消失していく 23:20 >j_GM< 【???】「ありえないっ、こんなこと!私が、たかが警備システムにぃっ!?」 23:20 >j_GM< 声の主の存在感も徐々に薄れていく 23:22 【ハルマー】「警告!警備プログラムからの逃亡はペナルティとなる!!(まて! 誰が貴様のような危険なプログラムを逃がすものかっ!!)」 23:23 >j_GM< 【???】「くっ、覚えていなさい。あんたはいずれきっちりアタシに跪かせてやる!」追いかけようとするハルマー。しかし、声の主は遠ざかり、さらにハルマー自身は逆の方角に体が引っ張られる 23:24 >j_GM< 人間で言うなら、夢から醒めていく感覚、に近いのかもしれないがはるまーにそれがわかるかどうかはわからない 23:24 応 23:24 >j_GM< では、???に対するコミュポイントを3d10どうぞ 23:24 3d10 23:24 J_halmar -> 3D10 = [9,5,7] = 21 23:24 一気に2Lvだ 23:25 >j_GM< うい。これは少々特殊なコミュで、通常の手段ではポイントが増えませんが、後に設定される神威は使用することができます 23:25 了解 23:26 >j_GM< では、何か一言いただいて、シーンを切り替えたいと思います 23:28 【ハルマー】「該当プログラムを危険度Sと判断。排除優先度Sと記憶。(覚えておくとも。貴様のような危険なプログラムをいつまでも野放しにはしておくものか)」 23:28 >j_GM< では、そんな決意を胸にハルマーに、今初めて自我というものが生まれたのであった