<三千世界> 文化的には、戦国〜江戸+多少現代文化 といった感じです。基本的には昔の日本ですが、カラクリと呼ばれる技術が発達しているため、ある程度近代的な文化も見え隠れしています。 ●国家 主に舞台となる国家は3種類。基本の舞台である日本と酷似した国「桜国」と、西洋の国「蘭国」、中国がベースになっている「華国」の3つの国が主に登場します。 蘭国・華国出身設定で、外国人キャラクターを作成しても構いませんし、後述の種族「タズネ者」を取れば、異世界出身のキャラも表現できます。 ●神話・宗教 この世界には「天津神」「国津神」「天使」「仏」「仙人」の5種類の神族が居り、実際に人間と交流する事もあります。 桜国では全ての信仰が認められていますが天使については懐疑的で、蘭国では天使以外の信仰が、華国では仏と仙人以外の信仰が認められて居ません。 天津神:遥か昔、「高天原」と呼ばれる異界からやってきたらしい神族…といえば聞こえは良いが実際は「高度すぎる科学力と魔法技術で生命の枠を抜け出した異世界の元人間」。     下記のヤイバ族、ケモノ族はその魔法科学の産物であるため、ヤイバ族やケモノ族の天津神も存在する。     ただし持つ力は他の神族に比肩しうる者で信仰する価値はあるし、元人間のため俗っぽく、人の世界にしょっちゅう降りて来る事が多い。     特に他の神族を嫌っているわけでは無いが、天使にはあまり良い顔をしない。 国津神:元々桜国に住んでいた神々…その正体は他の世界では「魔族」と呼ばれる不死の高位存在の中で神と呼ばれるに相応しい力量の者の集まり。     ある弱点を持つ以外不老不死の生を持つ彼等は退屈を何より嫌うため、結構な頻度で人の世界へと降りて来る。     途中から桜国にやってきた天津神を良く思っていない以上に、天使が嫌い。 天使:いわゆる「本当に天界から来た者達」に当たる。イメージはキリスト教の天使達でおおむね間違いないが、自分たち以外の信仰を見下し、嫌っている狭量な面もある。    基本的に清廉潔白だが、独善的な行動も見られる…他の神族と比べると人間界に降りて来る頻度は少ない。 仏・仙人:彼等は「この世界の人間が力を得る事で人の枠から脱した者」の集まりである。その力の在り方は様々だが、天津神・国津神・天使のいずれかと同種の力を持つ者が大半。      また、それらの勢力から「そりが合わずに抜けてきた」者もちらほらこの集団に混じる事も多い。 ●種族 ヒト族:人族、いわゆる人間。八百万の神々の祝福を受けて一番繁栄したとされる種族。蘭国と華国には基本的にヒト族しか居ない。     どの種族とも混血可能な高い生殖能力もあるが、起こりうる運命を捻じ曲げる力を持つとも言われる。 アヤカシ族:妖族、古来から魑魅魍魎や妖怪・精霊と言われてきた超常の力に長けた種族。別の世界で言えば下級の「魔族」に当たる。       魔力の塊である「歪魂(まがたま)」を持ち、それを生命の核として存在しているため…それを狙って乱獲された時期もあった。       ただ…その歪魂が必要なくなる程の力を身につけた時…彼等は「神」となると言われている。 ケモノ族:獣族、人間と動物の相の子のような姿を持つ種族、人間の知恵に獣の敏捷さを兼ね備えた種族であり、ベースになっている動物は、獣や鳥、爬虫類や魚など様々。基本的に純血のケモノ族ほどより動物の特徴が強く出る。人間とのハーフなどは、耳や尻尾が出ているだけ・・・という場合も多いが、獣の俊敏さは失われていない。 ヤイバ族:刃族、八百万の神の欠片が大地に宿って生まれたとされる、有機鉱物生命体。基本的に体は様々な鉱物で構成されていて非常に頑丈、カラクリのような特殊な機構を備えている者も居る。見た目はいわゆるロボットに近い者から人にそっくりな者までさまざま。自分の硬度をある程度コントロールでき、生殖能力も持ち合わせているため、ヤイバ族のハーフも存在する。ハーフのヤイバ族の中には普段は普通の肉体で、任意に体を鉱物化できるものも居る様子。 式神:陰陽術の産物である擬似生命体「式紙」が、何らかの要因で確固たる自我を持った場合、それは「式神」と呼ばれる存在へと昇華する。通常の式紙に比べて高い能力を持つそれは、所持していれば陰陽師にとって強いステータスにもなりうるが、自我を持つため扱いが難しいことも・・・。 また、自我を持った際に善悪の区別が付かず暴走する式神も存在し、その式神は「式鬼」と呼ばれ、処分の対象となったりする。 傀儡:カラクリで作られた身体や木の人形に歪魂や式紙で作った核などで命を吹き込むことで作り出した自我のあるからくり人形。多くは愛玩用で創られるせいか、その身体は殆どヒトに近く…特に歪魂などの霊的価値の高いものを使って創られた傀儡は子を宿すことすらあるという。基本的に高価で取引され、特に歪魂を使って創られた中の傑作品は、戦争を呼ぶことすらあるという。また式神と同じように暴走することもあり、その場合は「木偶」と称されて処分の対象となる。 マジリ族:漢字で書くと「混族」となり、3種類以上の血が混ざった雑種種族となる。様々な種族の因子を持つせいか、色々な素養を持つものが居たり、突然変異的な力を持つものも居るが…混ざりすぎた遺伝子のせいか、心身が虚弱になっている者も多い。 タズネ者:「訪者」と呼ばれる、何らかの原因で桜花とは別の異世界からやってきたもの。タズネ者は異世界の技術を持っていたりする他に世界を渡った影響か…僅かに時間に干渉する力を持っているが、桜花の者と子をなした場合、子供にその特徴は受け継がれないことが多い。 異世界出身の天津神の子孫が居る場合も多い。