17:56 (Seki_k) 【サード】「お早う御座います」 17:56 (Seki_k) 豪奢な装飾の施された木箱。まるで棺桶のようなその中に、眠るように横たわっていた少女は、瞼を開くと同時にそう言った。 17:57 (Seki_k) ぎし、ときしむ音は、数年来動作していなかった機械が再び動こうとする時の軋みによく似ている。ぎこちない動作で棺桶から起き上がろうと、少女は奮闘する。 17:58 (Seki_k) 白金の髪。金の瞳。そして白と深い茶色の侍女服。それら全てから、古めかしい雰囲気がただよう。 17:58 (Seki_k)   17:59 (i-Mayah) 【エドガー】「……」思わず木箱の蓋を閉じて、両親からの手紙を読み直す 17:59 (i-Mayah) 手紙には、いい茶器が手に入ったからお前にプレゼントしてやる、と言う内容が書かれている 18:00 (i-Mayah) そして他に送られてきた物がないか確認するけど、その大きな木箱しかない 18:00 (i-Mayah) 18:00 *Radiowave join #千夜月姫CC (~Raymond@KD125054096084.ppp-bb.dion.ne.jp) 18:00 *minamo_ mode +o Radiowave 18:00 *neruucat0 mode +o Radiowave 18:00 (Seki_k) 【サード】「あの、蓋を閉じられては起き上がれません。ご挨拶もまだです。どうか意地悪をしないでくださいまし」 18:00 (Seki_k) こんこん、と控えめなノックが箱から聴こえるだろうか。 18:01 (Seki_k) 抑揚のない声ではあるが、どこか不安そうな響きを伴っているのは気のせいではないだろう。 18:01 (Seki_k)   18:02 (i-Mayah) では、改めてさっきと同じ様に蓋を開ける 18:02 (i-Mayah) そして、起き上がるのを手を差し出して手伝う 18:03 (i-Mayah) 但し、動揺が隠せず黙り込んだままだが 18:03 (i-Mayah) 18:03 (Seki_k) 【サード】「お世話をおかけしました。ありがとう御座います」 18:04 (Seki_k) ぎし、と軋みながらも棺の中で身体を起こす。固い表情――否、硬い表情で少女は周囲を少しだけ見回してから、 18:05 (Seki_k) 【サード】「あなたが、私のご主人様でよろしいですか?」 18:05 (Seki_k)   18:05 (i-Mayah) 【エドガー】「お、お前は一体…」なかなか渋い声をしている 18:06 (i-Mayah) マンションは一人が生活するには広すぎる所で、それでいて綺麗に整頓されている 18:07 (i-Mayah) 【エドガー】「ご主人様とはどう言う事だ。これは茶器が送られて来た筈だ」 18:07 (i-Mayah) 18:08 (Seki_k) 【サード】「もしかして、貴方様がお買い上げになったのでなく、どなたかからの贈り物だったのでしょうか。――気が回らず申し訳ありません」 18:08 (Seki_k) ゆるゆるとした動作で、しかし性格に乱れること無く、座したまま頭を下げ、 18:09 (Seki_k) 【サード】「マイスター・ジュスタメンテの紅茶器人形、カップの三番目、ジルダ・サード・ジュスタメンテと申します」 18:09 (Seki_k)   18:10 (i-Mayah) 【エドガー】「紅茶器人形? 初めて聞く物だな。お前が茶器なのか?」 18:13 (i-Mayah) 【エドガー】「む、俺はエドガー。エドガー・エドワード。聖職者だ」お辞儀に対して、姿勢を正して返事をする 18:13 (i-Mayah) 18:15 (Seki_k) 【サード】「はい。ティタイムを彩ることが私の存在意義と存じております。お茶を淹れることも、茶器となることすらも、私にお任せ下さいませ」 18:16 (Seki_k) 起き上がる時に差し出された手を握ったままだったことに気づき、するりと手を引く。何気ない動作ではあったけども、わずかばかりの恥らいの表情が、もしかしたら読み取れるかも知れない。 18:17 (Seki_k) 【サード】「エドガー様……これから私を、お好きなようにお使いくださいまし。必ずや期待に答え、素敵なお茶の時間を演出いたします」 18:17 (Seki_k)   18:18 (i-Mayah) 【エドガー】「うむ、いまいち実感がわかない。サードと言ったな。お前ができる事を見せてくれないか?」 18:18 (i-Mayah) レディの手を長々と握っていた事に気づいてごまかす様に手を引く 18:19 (i-Mayah) 18:21 (Seki_k) 【サード】「はい。エドガー様、キッチンは、どちらに……?」 18:21 (Seki_k) 既に軋む音はなくなった。揺るぎ無い動作で、しかしゆっくりと立ち上がる。 18:22 (Seki_k)   18:22 (i-Mayah) 【エドガー】「キッチンは、すぐ後ろだ。茶葉は上の棚に…」 18:23 (i-Mayah) 立ち上がると、背はとても高く筋肉質でがっしりとした体つきが伺える。ざっと見ても、サードより頭二つくらい大きいだろうか 18:24 (i-Mayah) そしてキッチンへ向かい、高い棚の上の茶葉の缶を取ろうとする 18:24 (i-Mayah) 18:25 (Seki_k) 【サード】「お気に入りの茶葉がございましたか。ではそちらを使わせていただきます」見上げるようにして、機械的な笑みを見せる。先ほどの恥らいの表情など無かったかのように。 18:25 (Seki_k) 茶葉を取ろうと歩みだす前に、主人に代わりに取られてしまい―― 18:27 (Seki_k) 【サード】「エドガー様……雑務は人形に任せてくださって結構なのですよ……? 茶器人形といえど侍女としての教育も受けております。細かな仕事までエドガー様がなさっては、私のお仕事がなくなってしまいます」 18:27 (Seki_k)   18:27 (i-Mayah) 機会的な笑みを向けられ、人形と言っていた事を思い出す 18:28 (i-Mayah) 【エドガー】「…先ほどの笑みは見れないのか?」思わず呟いてしまい 18:29 (i-Mayah) 【エドガー】「い、いや、お前じゃ届かないだろうと思ってな。悪かった」繕うように言葉を吐き、缶を台において、キッチンを出る 18:29 (i-Mayah) 18:30 (i-Mayah) あ、笑みじゃなく表情で 18:30 (i-Mayah) 18:31 (Seki_k) 【サード】「先ほどの……? 申し訳ございません。笑顔がお気に召さなかったのですね。次からは気を付けますので」 18:32 (Seki_k) 頭を下げて、主人を見送る。誤解している、ということすら気づかず、疑問にも思わないようで。 18:33 (Seki_k) 【サード】「茶器も……まぁ、一揃いあるのですね。素晴らしい。エドガー様は紅茶に気を使う素敵な紳士なのだわ」 18:34 (Seki_k) 一人になって、こっそりと嬉しそうに。そして手際よく、紅茶を淹れていく。 18:35 (Seki_k) 湯を沸かし、茶葉を測りを使わず目分量で正確に測り、と、まさに機械のような動作で。 18:35 (Seki_k)   18:36 (i-Mayah) 【エドガー】「…そうじゃなくて、だな。いや、なんでもない」表情には気を使わなくてもいい、とは言い淀んだ 18:36 (i-Mayah) ダイニングからサードが紅茶をいれている姿を眺めて 18:37 (i-Mayah) 【エドガー】「普通に淹れてるのか? お前が茶器になると言っていたあれは何なんだ?」 18:38 (i-Mayah) つい思いついた事を呟いてしまう 18:38 (i-Mayah) 18:40 (Seki_k) 湯を注いでから蒸らしの時間を含め、トレイに載せてエドガーの元へ提供するまで正確に三分。 18:41 (Seki_k) 【サード】「スコーンを焼ければ良かったのですけれど、此度はお茶だけでご勘弁を」 18:41 (Seki_k) 自身が茶器である、という発言の真意を問われれば、少しだけ逡巡して、 18:42 (Seki_k) 【サード】「……少々、退廃的な行為で御座いますので。もしご主人様が、私の全ての機能をご覧になりたいと仰るのであれば……」 18:42 (Seki_k)   18:43 (i-Mayah) 【エドガー】「スコーンか。それは次に期待をしていいと言う事か?」 18:44 (i-Mayah) 【エドガー】「退廃的とはどう言う事だ? お前が何者かを確認したい」真面目な顔で答える 18:44 (i-Mayah) 18:46 (Seki_k) 【サード】「はい。紅茶に関しては全ての期待に答えなければ、紅茶器人形は名乗れません。……それでは、少々お待ち下さいませ」 18:47 (Seki_k) 再びキッチンへと取って返す。 18:47 (Seki_k) もしその様を覗きみたのなら、それは奇妙な光景だっただろう。 18:49 (Seki_k) 沸かした湯を小さな口で飲み、次いで茶葉を飲み、と奇妙な動作を繰り返し、手には何も持たずエドガーの元へと戻る。 18:49 (Seki_k)   18:52 (i-Mayah) サードの行動の一部分が目に入り、目を疑うが、じっと黙って様子をみる 18:53 (i-Mayah) そして、なにも持たずに戻って来たサードに対して、動揺を隠せずに深い呼吸で答える 18:53 (i-Mayah) 【エドガー】「…そのまま続けてくれ」 18:53 (i-Mayah) 18:54 (Seki_k) 【サード】「よろしいのですね……? それでは、目をつむり、少しだけ上を向いてくださいませ」 18:55 (Seki_k) 少女の身体の中からは、ことん、ことん、という不穏な機械音が鳴っている。それを気にかけること無く、少女はエドガーに歩み寄り、 18:55 (Seki_k)   18:57 (i-Mayah) 【エドガー】「……」多少躊躇いつつも、言われる通りに目をつむり、少し上を向く 18:58 (i-Mayah) わずかに冷や汗を浮かべ周囲を伺うように神経を集中させる 18:58 (i-Mayah) 18:59 (Seki_k) 【サード】「それでは、失礼致します」 18:59 (Seki_k) エドガーの頭を胸に抱くような姿勢。そのまま薄い唇を重ねて、舌で唇を割り開こうと。 18:59 (Seki_k)    19:19 (i-Mayah) 【エドガー】「……!」サードの行っている事を感じ取り、一瞬身を引こうとするがぐっと堪える 19:19 (i-Mayah) 19:20 (Seki_k) 【サード】「ん…………」 19:21 (Seki_k) 熱く、しかし火傷をしない程度に温度の下げられた紅茶が、口移しに流し込まれる。まずは一口、と唇を離し、数センチだけ身を引いて、 19:21 (Seki_k) 【サード】「……続けます、か……?」 19:21 (Seki_k)   12:07 (N-Mayah) 【エドガー】「お前は…、このような事をするのが目的で作られたのか?」ゆっくり目を開いて、目の前にいるサードの顔を見て 12:08 (N-Mayah)   12:08 (Seki_k) 腕の中、新たな主人の頭を抱いたまま、 12:09 (Seki_k) 【サード】「正確にはこの行為だけでなく、ティタイムに関わるあらゆる行為の為に作られたのです。優雅な時間の彩りから――人が背徳的と称する淫靡なお茶会まで」 12:09 (Seki_k) 御理解いただけましたか? とでも言いたげに首をかしげる。さらりと流れる、白金の髪。 12:09 (Seki_k)   12:10 (N-Mayah) 【エドガー】「理解した。お前の存在意義がそれであるならば、俺はそれに応じよう」 12:11 (N-Mayah) サードの腰を優しく抱いて、こちらから優しく口づけをして 12:11 (N-Mayah) 【エドガー】「お前が送られてきた事も運命なのだろうからな」 12:11 (N-Mayah)   12:13 (Seki_k) 【サード】「……私の存在意義は確かにこの一事です。けれど……私の意向にエドガー様が沿う必要はないのですよ? 私はエドガー様のお望み通りに振る舞うことが、最優先でございますので」 12:13 (Seki_k) 人形ではなく、主人がどうしたいのか、という問いかけ。腰を抱かれたことも、口付けをされたことにも抵抗はなく、ただ問いかける。 12:13 (Seki_k)   12:16 (N-Mayah) 【エドガー】「お前がそれでいいと言っても、俺は納得できない」堅物なようで、そうも簡単に行かずに 12:18 (N-Mayah) 【エドガー】「なら、家の中ではお前の言うとおりに振舞おう。だが、外ではお前は俺の養子と言う事で振舞ってくれ」何かとんでもない事を言い出した 12:18 (N-Mayah)   12:19 (Seki_k) 【サード】「…………え? ……えっ?」 12:20 (Seki_k) 仮面のような表情が、ふにゃっとゆるみ、呆気に取られた様子で。数秒の後、自ら頬をぺちぺちと叩いて元の表情に戻り、 12:21 (Seki_k) 【サード】「よ、養子として振る舞うというのがエドガー様のご意向でしたら従いますけれど、屋敷の中での主従が、それでは逆になってしまいます。私の所有者たるエドガー様に、私の意向を押し付けるなど出来るはずがありません!」 12:22 (Seki_k) そう、そこが彼女にとって最大の問題であるようで。養子として振る舞うことくらいであれば、そういう性癖なのだろうと勝手に納得してしまい。 12:22 (Seki_k)   12:25 (N-Mayah) 【エドガー】「そうではなくてだな、…お前はどうありたいんだ。お前は何をして欲しいんだ」 12:25 (N-Mayah) 話がこんがらがってきて焦り始める 12:25 (N-Mayah)   12:26 (Seki_k) 【サード】「私が物を望むのは……その、良くないことではありませんか。私は茶器であって、人ではないのですよ?」 12:26 (Seki_k) 抱かれたままする会話としては、何だかとても奇妙な内容であるのかもしれない。 12:27 (Seki_k) 【サード】「それでも敢えて望みを、というのであれば、エドガー様の意向に沿うのが私の望み、なのかもしれません」 12:27 (Seki_k)   12:28 (N-Mayah) 【エドガー】「ではこうすればいいのか? 家の中では茶器として扱おう。だが、外で道具として扱う事は出来ない」 12:30 (N-Mayah)   12:31 (Seki_k) 【サード】「あぁ…………その、えぇと。失礼致しました。外で養子として扱うと仰ったこと、少々誤解しておりました。エドガー様はそういったご趣味の方かと……その、申し訳ございません。社会的身分や体面上の問題であったのですね」 12:32 (Seki_k) この時代において、道具として少女を持つことは良くないことなのだろうと、ようやく納得した様子で。 12:33 (Seki_k) 【サード】「私を茶器として扱ってくださるのであれば、それこそ我が父が私に託した唯一の存在理由を満たすことになります。エドガー様が紅茶を嗜む方で、本当に良かった」 12:33 (Seki_k) 心なしか、嬉しそうなのは気のせいだろうか。 12:33 (Seki_k)   12:34 (N-Mayah) 【エドガー】「し、嗜好だって? か、勘弁してくれ…」 12:35 (N-Mayah) 【エドガー】「道具として扱って貰う事に喜びを感じる人形か。まあ、それもいいのだろう」 12:35 (N-Mayah) なんか一人納得している 12:35 (N-Mayah)   12:37 (Seki_k) 【サード】「そうだ、エドガー様。どうやらここはキッチンと……広さから言って使用人用の食堂でしょうか。こちらのお屋敷の構造を少々教えていただけませんか? あ……もしくは、屋敷に詳しいフットマンを一人、つけていただけないでしょうか。これだけ近代的なお屋敷です。きっと広さも相当なもの、建築様式もゴシックとは異なるものでしょう。迷子になる前に覚えておきたいのです」 12:37 (Seki_k) と、マンションの壁を見回しながら。 12:38 (Seki_k) 彼女にとって、紳士の住まう場所イコール豪邸であるようで。 12:38 (Seki_k)   12:39 (N-Mayah) 【エドガー】「……何? 俺はイギリスから日本にやってきて、贅沢な暮しはしていない。ただの2LDKだ」 12:40 (N-Mayah) 【エドガー】「キッチンはさっきいた場所だ。そしてここはリビングダイニング。あと、自室と倉庫代わりの空き部屋だ」 12:40 (N-Mayah) サードが盛大に失望しそうな事をさらりと言いのけた 12:40 (N-Mayah)   12:41 (Seki_k) 【サード】「にーえるでぃーけー……? それは、えぇと、どんな建築様式を指す、のでしょう?」 12:41 (Seki_k) なんとなく察しつつも、現実を見られない人形娘は問いかける、 12:41 (Seki_k)   12:45 (N-Mayah) 【エドガー】「申し訳ないが、豪邸ではない。一般庶民の住む集合住宅だ」 12:45 (N-Mayah)   12:46 (Seki_k) 【サード】「な、何か、事情があるのですね……深くはお尋ねしません。えぇ。私と過ごす一時くらいは、昔のお屋敷を思い出せるような素敵なティタイムを演出致します故、元気を出してください」 12:46 (Seki_k) さらに誤解を深める少女。どうやら島流しにでもあったか、勘当されたと思った様子で。 12:46 (Seki_k)   12:52 (N-Mayah) 【エドガー】「…お前の思っているような事は無いぞ?」 12:52 (N-Mayah) 【エドガー】「とりあえずだ、昔の屋敷を思い出すのも悪くないだろう。ぜひ宜しくしてくれ」 12:53 (N-Mayah)   12:54 (Seki_k) 【サード】「は、はい。宜しくお願い致します、エドガー様」 12:54 (Seki_k) ではこんな小さな家屋に押し込められている理由は何なのだろう、と思考がぐるぐる渦を巻くものの、表には出さないように。 12:57 (Seki_k) 【サード】「それでは、お部屋……えぇと、お屋敷……の、お掃除から始めますね。侍女としての性能も約束されています。存分にご期待ください」 12:57 (Seki_k) ……言語機能に影響が出る程度には、理解が及ばなかったらしい。 12:57 (Seki_k)   12:58 (N-Mayah) 【エドガー】「ええと…、掃除だな? ああ、よろしく頼む」 12:58 (N-Mayah) ただ、まめな為、部屋中見て回っても、掃除が必要なほど汚れている所は見つからない 12:58 (N-Mayah)   13:00 (Seki_k) 【サード】「それと、お食事の準備もしなくては。……このお屋敷? には、私の他に侍女はいない、のですよね?」 13:00 (Seki_k)   13:02 (N-Mayah) 【エドガー】「ああ、今まで一人暮らしだから、お前が来て二人になったな」なんか嬉しそうににっこりと笑った 13:02 (N-Mayah)   13:03 (Seki_k) 【サード】「あぁ……エドガー様……きっとお辛いことがあったのだわ」小さな小さな声で、顔を伏せて呟いて。 13:03 (Seki_k) きっ、と顔を上げてエドガーを見つめ、 13:04 (Seki_k) 【サード】「これより、私がエドガー様の手足となり、あらゆる雑事をこなします。あぁ、このお屋敷に辿りつけて良かった……」 13:04 (Seki_k)   13:05 (N-Mayah) 【エドガー】「さ、サード? あらゆる雑事とは、俺は一体どうすれば…」 13:05 (N-Mayah) 分かりきったような答えの質問もあえて聞いてしまう 13:08 (N-Mayah)   13:09 (Seki_k) 【サード】「高貴なるご身分であれば、民の為にあらゆる困難なお仕事がありましょう。その……斯様な小さな……失礼しました、その、都を離れたご領地を治めるお仕事に尽力していただいて、その他のことは全て私にお任せ下さい」 13:09 (Seki_k) きりっ、と覚悟を決めたような視線。この少女、燃えている。 13:09 (Seki_k)   13:11 (N-Mayah) 【エドガー】「…………」あらかたサードの発言を聞いて、ため息をついて 13:12 (N-Mayah) 【エドガー】「実家はお前が言ってるほど高貴ではないぞ。普通の貴族だ」 13:12 (N-Mayah)   13:14 (Seki_k) 【サード】「そ、そうなのですか。…………私、もしかして大変失礼な言葉を連呼していたのではないでしょうか」 13:14 (Seki_k) ふるふる震えながら、エドガーの腕に抱かれたまま崩れ落ちそうに。しかし侍女のプライドで踏みとどまって、 13:17 (Seki_k) 没落されたのか、何かの陰謀によって貶められたのか、もしくは豪商から貴族に取り立てられたのか……何れにせよ、エドガー様が大変なご身分なことに違いはない。なにせこんな小さなお屋敷に住まわされて、きっと小さな領地しか与えられていないのだ。ならば私がエドガー様が返り咲くためのお手伝いをしなくては! 13:17 (Seki_k) という思考に至るまで二秒ちょうど。 13:18 (Seki_k) 【サード】「お許しください、エドガー様。しかし、けれども、私がエドガー様のお力になりたいというこの気持ち、侍女だからという理由だけではありません。心よりエドガー様をお助けしたいと、そう思っているのです」 13:18 (Seki_k)   13:20 (N-Mayah) 【エドガー】「……ま、まあ、いい。お前の熱意はよく伝わった。だが、全部担うな。教会での仕事が無い時は俺も暇だ。そうならない為にこうして生活しているんだから」 13:21 (N-Mayah) とにかく言い続けるなら命令する気でいるようだ 13:21 (N-Mayah)   13:23 (Seki_k) 【サード】「そ、そうですか。で、では少しだけ、宜しくお願い致します。その……薔薇園やお庭の手入れ等はいかがでしょう? 庭師もいないのでしたら、きっとエドガー様がなさっているのでしょう? 力仕事ではありますが、楽しいお仕事だとも存じておりますので」 13:24 (Seki_k) 教会、教会ということは……もしや派閥争いで僻地の教会へと飛ばされたのでしょうか。くっ、こんな素晴らしい方を貶めるようでは、この時代の教会の腐敗は恐ろしい領域にまで発展しているのですね。 13:24 (Seki_k) うんうん唸る少女。 13:24 (Seki_k)   13:25 (N-Mayah) 【エドガー】「いや、庭も薔薇園もない。ベランダでハーブを育ててるから、後で見せてやろう」 13:25 (N-Mayah) なんだかサードの扱いを理解してきたようなエドガー 13:25 (N-Mayah)   13:26 (Seki_k) 【サード】「ハーブ園ですか! 素敵なご趣味で御座います。拝見するのが楽しみです」 13:26 (Seki_k) ようやく貴族らしい一面を見ることが出来て、少しだけ安心した様子。――しかし、"園"とは彼は一言も言っていないことに気づかない人形娘であった。 13:27 (Seki_k)   13:28 (N-Mayah) 【エドガー】「そんなに楽しみか? ならこっちだ、ついておいで」と言って、ダイニングの隣のリビングの窓際へ連れていくw 13:28 (N-Mayah)   13:29 (Seki_k) 【サード】「ありがとう御座います、エドガー様」 13:29 (Seki_k) 心なしか楽しそうに、後についていく人形娘。どんな素敵なハーブ園なのかしら! 13:29 (Seki_k)   13:30 (N-Mayah) 【エドガー】「ほら、これが俺が育てているハーブだ」 13:31 (N-Mayah) がらら、とリビングの窓を開けると、奥行1m位の、横に長いベランダ一面に、プランターやら植木鉢やらで、沢山のハーブや、野菜なんかも育てているw 13:31 (N-Mayah)   13:31 (Seki_k) 【サード】「…………あれ?」 13:31 (Seki_k) 思考が、現実に追いつかなかった。 13:32 (Seki_k) これは、何だろう? 13:32 (Seki_k) 【サード】「あぁ、ハーブ園に植え替える前の、苗をここにしまって、あるの、ですね?」 13:32 (Seki_k) だんだんと理解しつつある。けれどもその現実を受け入れられない少女は再度尋ねて。 13:34 (Seki_k)   13:35 (N-Mayah) 【エドガー】「なるほど、そう返したか。まあ、そう思うならそれで構わないぞ」 13:36 (N-Mayah) その後、サードの後ろに回り、脇の下に手をあてがい、体を持ち上げて、ベランダの囲いから外を見せる 13:36 (N-Mayah) 【エドガー】「ここが俺が今住んでいる街だ。どうだ、いい眺めだろう?」 13:36 (N-Mayah) マンションは地上15階、結構高い所にあるいいお部屋である 13:36 (N-Mayah)   13:36 (Seki_k) 【サード】「わっ、ひぁ!? エドガー様お戯れをっ」 13:37 (Seki_k) そして少女は見てしまった。今まで経験したことのない高さと――面妖な光景を。 13:38 (Seki_k) 【サード】「え、エドガー様、ここはお屋敷どころかお城なのです……ね…………えっ?」 13:38 (Seki_k) そう、彼女は観てしまったのだ。 13:38 (Seki_k) 【サード】「エドガー様大変です!! 鉄の馬が走っています!」 13:38 (Seki_k)   13:39 (N-Mayah) 【エドガー】「戯れって、何を考えている」そのまま腕を前に回してしっかりと抱きあげ、自分も少し身を乗り出し 13:40 (N-Mayah) 【エドガー】「鉄の馬か、懐かしいな、昔の人間はよく行ったものだ。しかしよく見えたな」車の走っている道路は、だいぶ遠くである 13:40 (N-Mayah)   13:40 (N-Mayah) よく言った 13:40 (N-Mayah)   13:40 (Seki_k) 【サード】「ジュスタメンテ製の人形は高精度なのです……ではなくて、あぁっ!? あの馬車、馬がいません!」 13:41 (Seki_k) ぷるぷる小刻みに震えているのが、抱き上げられている姿勢では伝わってしまうだろう。 13:42 (Seki_k) 【サード】「も、もしやここは、大魔術都市! 協会が黙認したのでしょうか……はっ、よく見れば建物の造形もハイカラな……」 13:42 (Seki_k)   13:44 (N-Mayah) 【エドガー】「お前は一体何年製の人形だ。ハイカラとか馬車とか言う限り、相当昔なのだろうが」 13:44 (N-Mayah) 【エドガー】「おっと、高い所は苦手か?」胸に腕を回すだけでなく、お尻の下にも手を置いて、安定を良くする 13:44 (N-Mayah)   13:48 (Seki_k) 【サード】「明治二十一年製……ですけれど。ひぁ……あ、えぇと、ありがとうございます」 13:48 (Seki_k) 腰を支えられて礼を言い、 13:48 (Seki_k) 【サード】「えぇと……ここは、でなくて、今は、いつなのでしょう?」 13:48 (Seki_k)   13:50 (N-Mayah) 【エドガー】「ん? どうした、変な声を上げて」お尻を触られた事に対しての反応とは気付かずに 13:51 (N-Mayah) 【エドガー】「今は、そうだな…。明治という年号の後に対象という年号があってだな、その後に昭和があり、その次に平成だ。で、今は平成23年、明治21年から数えて123年後だ」すぱっと 13:52 (N-Mayah)   13:52 (Seki_k) 【サード】「…………ゎ……ぁ……」 13:53 (Seki_k) 浦島太郎モードの少女の思考回路は停止してしまったようで。 13:54 (Seki_k) 【サード】「ちょっと、時間の経過に、ついていけませんでした……。えどがーさま、もしよろしければ、この時代について色々と、ご教授願いたいのですが……」 13:54 (Seki_k) 動作がとても機械的。それは処理落ちしているのか、現実を認識できていないのか――ただ呆気に取られているのか。 13:54 (Seki_k)   13:56 (N-Mayah) 【エドガー】「勿論そのつもりだ。さて、何から話そうか…」抱きあげた格好のまま、機嫌のいい顔で、しかし笑っている訳ではなく、リビングに戻る 13:56 (N-Mayah)   13:57 (Seki_k) 【サード】「ひゃくにじゅうさんねん……」 13:58 (Seki_k) ぽかーんとしたまま、主人に出来上げられている現実も少々思考からはみ出てしまったまま。ゆらーゆらーと緩やかに頭を揺らしているのはどういう意味があるのか。