◆ 舞と小龍 02:04 >Re_y_o< ここは街角にある小さなアクセサリーショップです 02:05 >Re_y_o< 全部手作りっぽい銀装飾や、複雑な文様が彫り込まれた小箱とかがおいてあります 02:05 >Re_y_o< そこに訪れて頂いてよろしいですか 02:05 はい。店は、露店?それとも、ちゃんとお店? 02:05 >Re_y_o< ちゃんとお店 02:06 了解。 02:06 >Re_y_o< 一軒家の1階を改装したようなこじんまりとした家です 02:06 >Re_y_o< 店だ 02:06 では、マオカラースーツ姿の少年が、訪れてるよ 02:06 *** Xecross has left IRC("Leaving...") 02:07 小龍「いや〜。素晴らしいね。日本人のセンスには、特筆スべきものを感じるよ」 02:07 >Re_y_o< 【舞】「……いらっしゃい」少しハスキーな声で店の奥から声をかけます 02:07 >Re_y_o< 【舞】「なにか気に入ったモノは…あったかな?」薄い笑顔 02:07 【小龍】「こんにちは、お姉さん。これ、お姉さんが作ったの?」 02:08 【小龍】「どれもこれも素晴らしいね。特にこのピアスとか、シルバーアクセも良いね」 02:08 >Re_y_o< 【舞】「ええ、それが趣味で……まぁ、仕事だから」 02:09 >Re_y_o< 【舞】「なにか、探しに? 値は張るけど、オーダーメイドもやってるよ」 02:09 【小龍】「素晴らしい。実に素晴らしい。お姉さんみたいなキレイな人が作ったから、こんなにキレイなのかな?」ニコニコと愛想良く 02:09 【小龍】「そうだな……ナイフの柄に掘り込む事なんかもできる?」 02:09 >Re_y_o< 【舞】「そ、お世辞でも嬉しいわ」無面目 02:10 >Re_y_o< 【舞】「ナイフの柄…? 例えば、こういう風に?」懐から鞘に入ったナイフを取り出す 02:10 >Re_y_o< ルーン魔術師なら解るけど、非常に魔術的な装飾がされてます 02:10 【小龍】「おお!そうそう。こんな感じ、こんな感じだよ」 02:11 >Re_y_o< 【舞】「本当に「こういう」感じなのかな?」と、と指先でナイフを弄んで「意味は、いる?」小首をかしげながら 02:11 【小龍】「そうだね……『強化』出来る人なのかな?お姉さんは」 02:12 【小龍】「ボクが使うと、すぐに壊しちゃうから、『強化』してくれると嬉しいんだけど」 02:12 >Re_y_o< 【舞】「……せいぜいがお守りよ」すっ、とナイフを仕舞ってタメイキ 02:13 >Re_y_o< 【舞】「硬ければいいのか、しなやかであればいいのかによるわ」 02:13 【小龍】「いやいや。……そのお守りが大事なんだよ。ボクみたいな人間にはね」 02:13 【小龍】「そうだね……切れ味は要らない。乱暴に使うからね。ただ、【壊れない】ようにしてほしいな」 02:14 >Re_y_o< 【舞】「壊れにくい、ならいいわよ」メガネをかけて「万全は神様であっても証明できないから」 02:14 【小龍】「あはははは。神様なんて、万全でないものね。さすがはお姉さん、良く分かってるね」 02:15 >Re_y_o< 【舞】「……生きていれば誰でも解る事よ、その程度」目を閉じて「ナイフは新造? それとも、本当に彫り込むのかしら」 02:16 【小龍】「どっちでも構わないんだけど……折角だから、研ぎ直しも兼ねて、ボクのナイフを頼もうかな」 02:16 >Re_y_o< 【舞】「……数日かかるわよ?」カウンターから何枚か紙を取り出して「それでもいいなら、ここに氏名と連絡先を」 02:17 >Re_y_o< 【舞】「あなたにとってナイフは大切なモノみたいだから……なるべく急ぐわ。出来上がったら連絡する」 02:17 【小龍】「ああ、数日かかる、か……じゃあ、何日か我慢しなきゃなぁ……それとも、代わりのナイフをここで買って行っても良いかな?」 02:17 【小龍】「そっちは、数日もてば良いから」 02:18 >Re_y_o< 【舞】「……壊す気満々ね」げんなり「……形だけ似せればいいなら、すぐに一本できるわよ?」 02:19 【小龍】「ああ、それは助かる……じゃあ、これに近いカタチのものを」と言って、鞘にはいったナイフを取り出す 02:19 >Re_y_o< 【舞】「……お茶でも出すわ、すぐと言っても、それなりにかかる」ナイフを受け取って 02:20 【小龍】「ああ、謝謝。謝謝」 02:20 >Re_y_o< 【舞】「……」こぽこぽと緑茶を出して「……目の前でやった方が良いかしら? 興味もあるようだし?」立ち上がりながら訪ねる 02:20 【小龍】「本当に?!それは素晴らしい」 02:21 >Re_y_o< 【舞】「所詮趣味の延長だもの……喜んでくれるのなら、かまわないわ」少し待ってて、と道具を取ってきて 02:21 >Re_y_o< 【舞】「……大きさは、これでいいかしら?」白鞘と、鉄の板を一枚見せて 02:22 【小龍】「趣味の延長でこれだけの仕事が出来る人はそうは居ないよ。そういう所、尊敬しちゃうな」 02:22 >Re_y_o< 【舞】「……ほめても、割引もサービスも無いわよ?」 02:22 【小龍】「ああ、もう少し大きめでも大丈夫だよ。僕、身長の割に手は大きいから」ほらね、と見せる 02:23 【小龍】「あはは。サービスも割引も要らないよ。その分、いい仕事してくれれば無問題ね」 02:24 >Re_y_o< 【舞】「……そ」一回り大きな白鞘を出して「一度握ってみるといいわ」二つの鞘を差し出す 02:25 【小龍】「うん……(ぐぅ、ぱぁと両方握ってみせて)……やっぱり、こっちの大きい方が合うみたいだ。今のナイフも、悪くはないんだけどね」 02:26 >Re_y_o< 【舞】「使ったモノには……思念がやどるからね」 02:26 >Re_y_o< 鞘を返して貰ってから 02:27 >Re_y_o< かぱ、と開けて一度鉄の板を合わせて 02:27 >Re_y_o< 【舞】「とりあえず、頑丈なのにするわね」 02:27 >Re_y_o< 鉄の板にカリカリと文字を掘っていく 02:27 【小龍】「ハハ。神秘が宿る前に、僕は壊しちゃうから、中々難しいヨ。ハハ」中国訛りの混じった笑いで返す 02:28 >Re_y_o< 【舞】「……そ、もったいないわね」カリカリと文字を掘り続けながら 02:28 【小龍】「僕は『鋭くする』方専門デネ。『硬くする』出来ないデスヨ」 02:29 >Re_y_o< 【舞】「なら安心だわ」かっ、かっ、と最後の数文字を彫り込んで「堅さと鋭さは、私では両立できないから」 02:29 ボロボロになった柄に、何度も「勝利」のルーンが掘りこまれて居ることに気づくかも知れない 02:30 >Re_y_o< 【舞】「……溶熱」ぼっ、と鉄の板に突然炎が灯ります 02:30 【小龍】「一人で両立は難しいからねぇ。その点、一度に片方だけでも、両方出来るお姉さんは凄いと思うよ」 02:30 >Re_y_o< 【舞】「勝利のルーンは」燃やしながら「鋭さと言うよりも、もはや概念ね」 02:30 【小龍】「わぉ。神秘的ネ?!」 02:31 【小龍】「同じさ。『よく切れる』。それだけで充分だから、ね」 02:31 何を、とは言わず。 02:31 >Re_y_o< 【舞】「……根本的には同じよ? ただ、私は刻み方の種類を知ってるだけ」ある程度燃えたのを確認して「……消火」火が消えると、鉄板にキレイに穴が開いています 02:32 >Re_y_o< 【舞】「必要なのは人によって異なるモノね……装飾品も、同じだけれど」かちゃかちゃと鞘に鉄板をセット 02:32 【小龍】「種類を知っているだけでもスゴいよ」 02:33 >Re_y_o< 【舞】「小手先の技よ」ちなみに知識のルーン的な演出 02:33 >Re_y_o< 【舞】「一度振ってみて」無骨なナイフに見えなくもない白さや 02:33 【小龍】「僕は力任せだからね。その「手先」が重要なのよ」言うと、握ってみせて。 02:34 【小龍】「うん、悪くない……というより、かなりしっくりくるね」 02:34 >Re_y_o< 【舞】「あとは刃をつけるだけだけど……あなたに必要かしら?」 02:35 【小龍】「アハハ……もちろんネ。そうじゃないと『僕がやった』てすぐにバレるネ」 02:36 >Re_y_o< 【舞】「面倒ね、そういう部分を考えるのも」返して貰ってまたがりがりと文字を刻み始める 02:36 【小龍】「本当、面倒よ。誰の仕事かなんて、誇る人の気が知れないね」 02:37 >Re_y_o< 【舞】「……やっぱり、一般的なものがいいわよね」がり、と数文字を追加で刻み入れて「こういうのも、できるけど」一文字ルーンを書き加えるとこう、レイトセーバーみたいに(ぇ 02:37 >Re_y_o< ライトセーバー 02:38 【小龍】「あはは……そう言う、派手なのは要らないよ」 02:39 >Re_y_o< 【舞】「そ」文字を消して「なら、普通にこれでいいわね」数文字、別のを書き足して「研磨」ぎゃりりりりりりりりり、とすさまじい音がして瞬く間に鉄板が整形される 02:40 >Re_y_o< 【舞】表裏見て「荒仕事でよければ、こんなものよ」形は確かにナイフになったものを差し出す 02:40 【小龍】「本当に、お姉さんは凄いなぁ。そんなに仕事の早くて正確な人、そうは居ないね。正に才色兼備よ」 02:40 【小龍】「うん。重さのバランスも完璧。正に、僕のためのナイフね」 02:40 >Re_y_o< 【舞】「小手先で、見よう見まねよ」うっすらと笑って「そこまでほめられると、さすがに悪い気はしないわね」 02:41 >Re_y_o< じゃあナイフを一本預かって、金額を書いた紙を渡そうか 02:41 >Re_y_o< 【舞】「引き渡し日に支払ってくれればいいわ」割りと控えめな金額が書き込んである 02:41 【小龍】「そうそう、笑顔、笑顔よ。見よう見まねでここまで?師匠も無しに?本当に、才能あるんだなぁ……」 02:42 では、その金額よりやや多めに渡して「余分な分はお礼ね」 02:42 と。 02:42 >Re_y_o< 【舞】「あら」受け取って数えて「毎度どうも」そのままレジに収めて「見よう見まね、はナイフの拵えよ。そこらへんの金物屋のオヤジでも、もっといいのを作ると思うわ」 02:43 【小龍】「いえいえ。金物屋のオヤジは、もっと無骨ね」 02:44 【小龍】「この繊細さは、小物職人さんならではネ?」 02:44 >Re_y_o< 【舞】「そうかしら」少し考えて「とりあえず、お世辞として受け取っておくわ」 02:44 【小龍】「僕はお世辞は言わないよ……そうそう、お姉さん」 02:45 >Re_y_o< 【舞】「なにかしら?」 02:45 【小龍】「お姉さんみたいな人は、襲われやすいから、夜道は気をつけてね。お姉さんがいなくなったら、僕は悲しいから」 02:46 >Re_y_o< 【舞】「……私なんて、襲うだけ損よ」無面目のまま「感じない女なんて、男にとっては魅力も何もないでしょ?」 02:46 【小龍】「そうかね?そこが良い、って男も居るよ……僕みたいに、ね」最後に、冗談めかして笑い。 02:46 ナイフを受け取ると、店を出てゆく。 02:46 >Re_y_o< 【舞】「……毎度ごひいきに」それには営業文句で返して、終わりかな?