彩駕×夢路 その2 @高架下 11:17 (iguru) 【夢路】くぁ、ぁ…。(欠伸を一つ、零しながらリン…と鈴の音を引き連れて歩く着流しの男…少し伸ばした髪と、四肢と首…6箇所に結ばれた鈴付きの赤い紐が、揺らすたびに済んだ音を立てて。…なんとなく足が向いた先は以前、殺人現場となっていたところ…少し前まで張られていた「KEEP OUT」の黄色いテープは既に無く、いとも簡単に、その場に立つことができて。 11:20 (Seki_k) 【彩駕】「犯人は現場に戻ると言うらしい。まさか犯人ですらないうぬがこの場に再び現れるとは思いもせなんだがな」踝まであるダスターコートを纏った男が、高架下より現れ――否、最初からそこに居たかのように佇んでいた。「面妖な術を使う男よ。あの時より二十八度の自慰を超えても収まりが着かぬ。人間種の生命的限界点を超えても収まらぬのだろうな、この衝動は。さすがは夢魔と言ったところか」 11:24 (iguru) 【夢路】「…いやぁ、なんとなく足が向いて、ね…28度って、ご丁寧に数えてたのか。」ちょっとそれは驚いた、とずっと観察していたわけではないため、改めて彼の人となりを感じるようで少し舌を巻いて目を見開き。「ちなみに精液の総量は?なんてな…一応俺も人間なんだぜ?それっぽいのに目覚めただけで…それで、ご用件は?」と、緩く首を傾げて。 11:29 (Seki_k) 【彩駕】「観測の果てに私の理想はあるのだ、些細な事であれな」緩々と、両腕を軽く開く。自然体のまま、男は続ける。「しかしながら、これでは我が真理の探求に支障が出る。妖の力は、単純に退治すれば滅する物と相場が決まっている。まずはより簡易な手段から試そうと思考したのみ」 11:32 (iguru) 【夢路】「…簡易ってんなら、俺と戦うより、寝た方が簡易なんじゃね?」自然体のまま、腕を開き淡々と続ける彼に、一つ質問のように投げ。「それに、本人が死んでも残る場合もあるだろ?怨念だろ呪いだのってのとか、な…。」 11:35 (Seki_k) 【彩駕】「笑止。正体のわからぬ者を相手取るとなれば、用いる事の出来る手段を順に取っていくのは観測の基礎也。うぬを殺すのは目的ではない。観測の一端と知れ」 11:41 (iguru) 【夢路】「それで最初に選ぶのが、他の方法が試せなくなる手段ってのもどうなんだか…それに。」シュル、と闇の中…壁際を忍ばせて伸ばした紐が、路地の隅から一気に魔術師の両手へと伸びる。ギチッ!と紋様が描けぬように指からきっちりと絡め取らんと…以前のそれより、速く、的確に伸びるのは…彼に『目印』が刻まれているから。 11:45 (Seki_k) 【彩駕】「案ずるな。人類種の生死であれば多少なりとも操作が可能だ。――うぬが今だ人の枠に収まっているのなら、ではあるが」ぎち、と。指先から順に固められ、筋肉、骨、関節が軋みの音を上げる。「故に今、私が抵抗せぬのもまた観測の一種であると知れ。うぬを殺すことは、いつでも出来るのだ」 11:49 (iguru) 【夢路】「…流石魔術師、芸が多い…って言うべきなのかね。」蘇生ができる、と口にする彼に苦笑いをすれば…絡め取った指先から腕にかけて、ギチ…と絡む紐を、締め付けるではなく戒める程度に止めて…ユルリと、体が触れ合う程に近づき、巨躯を見上げる。「…そんなに俺を『観』たいのかぃ?」そして、絡めた指先に自分の指を伸ばして触れれば…じわ、と紐が触れた時以上の熱と『疼き』が、彼の体に流れんとして。 11:52 (Seki_k) 【彩駕】「芸ではない、魔術とは須らく魅せる物ではなく手段であると知れ」目前に迫った男、その容姿を見下ろしながら、「魅せてみろ、人外の芸を」ぞく、と全身に何かが走った。 11:57 (iguru) 【夢路】「…観切れるかい?お前さんに…。」そう、愉しげに囁けば…そっと彼の前に寄り添うようにして、コートの内側、シャツのボタンをプチ、プチ…と外しながら跪き…カチャカチャとベルトのバックルを外して、ジィィ…と音を立ててジッパーを下ろす、絡まったままの紐からは、ジワ、ジワ…と以前の媚毒…いや、混血の精気が点滴のように、血管に熱と、神経に疼きを流し込んで…。 11:59 (Seki_k) 【彩駕】「男女の生殖に於ける前戯と言う物か? 淫魔でありながら、直接的な物だ。少しは捻った芸を魅せると思ったのだが」表情は一向に変わらず、しかし、その体は正直に反応していた。下着を押し上げるそれは、熱くいきり立っていて。 12:05 (iguru) 【夢路】「捻った芸って言われてもな…まずは身体が触れ合わねぇと…?」押し上げる下着の上からツゥ、といきり立った股間をなで上げ…そのままズッ、と下着を下ろす。観測を行動原理とする彼のそれを、皮肉るように己がサイズなぞを観測しながら…指が測るように根元からツゥッ…となで上げた瞬間、自慰で果てる直前のような熱がギュッ、と肉棒と睾丸に集まって、しかし放たれずに蓄積して。 12:10 (Seki_k) 【彩駕】「ッ……。成程、他者の性感を操作するか。うぬの弾鉄は身体接触なのだな」冷徹な眼差しはそのままに、額に脂汗が浮き始める。魔術師として殺しきった精神ではあっても、肉体自体は未だ人の域を出ていないのだ。 12:17 (iguru) 【夢路】「…さぁて、どうだったか…それより、身体の反応の方はどうだ?観測が得意なんだったら、聞かせてくれよ。」冷徹な眼差しに、愉しげに細めた目を向けながら…ひた、と布越しではあるが身体を密着させつつ…取り出した肉棒にそっと手を絡めて、グイ、キュッ…と上下に扱く、根元から亀頭まで、絡めた指が擦り上げる度に、精液が尿道から噴出す時に似た快感がドクッ!と彼を襲うが…実際に精を噴出す事は無く…精気操作で蓋をされた彼の『精』が、どんどん垂$ 12:22 (Seki_k) 【彩駕】「ふむ。観測内容を他者に語るのは初めての行為だ。興味深い。脳内麻薬の大量分泌、同時に各身体部位に於ける体温上昇、同時に汗腺の活発化が認められる。これらは人類種特有の生殖行為時の反応に酷似している。唯一の例外は局部のみ。脳内物質の排出量、付与される刺激を加味すれば、とうに果てていても可笑しく無い状態でありながら、その一歩手前の状態を維持されている。これが淫魔の芸か」 12:27 (iguru) 【夢路】「ん、まあ『栓』みたいなのを今してるからな…精神的には、どうだぃ?メンタル面ってのも魔術じゃ重要な観測内容だろ?」と、問いかけながら…反り返って震えているその亀頭をクリリと撫で回し…また、『射精の無い絶頂』を続けるべく、ペッと唾液を手に付けると、それでグチグチと滑りを良くして扱き出す。扱くペースが上がることで、快感がより…そもそも人体ではありなえないほど、断続的に射精じみた快感が彼の神経を駆け抜けて。 12:31 (Seki_k) 【彩駕】「射精を行いたい、と言う意志が前面に出ようとしている。思考の制御によって抑えることが可能な範囲ではあるが、不快なのは確かだ。ふむ。ふむ? 夢魔でありながら他者の思考が読めぬのか?」肉体が痙攣を始める。精神力で抑えきれる範囲を、肉体が超えたのだ。男に握られた黒く太いそれは、今にも果てそうな様相を呈しながらも、一向に終焉を迎える様子はない。 12:36 (iguru) 【夢路】「…ん~?自分で読むのが良い時と、相手に喋らせたほうが良い時ってあるだろ?…体がビクビクしてきたな…どうする?」跳ねて、震える竿と肉体…野太いそれを握り、異能を込めてズリズリと扱きながらも…その異能は彼を昂ぶらせるだけで開放することは未だにせず…痙攣する肉体に人外の愛撫を施し続けて。 12:41 (Seki_k) 【彩駕】「うぬが魔術師でなく、能のない者を標的としていれば一瞬にして陥落したであろうな。果てたくとも果てられぬ、この状態を続けられればいずれ廃人となろう。……しかしそろそろ、私の肉体が限界だな」拘束され、伸びきったままの指。しかし男が短い呪詛を呟いた刹那、その指先より瘴気のような何かが迸る。その先は紐自体で―― 12:43 (iguru) 【夢路】「…ここまで思考と身体が剥離してる奴も珍しいな…っと?」迸る瘴気じみた何か…紐に触れるそれには警戒を払っていなかったせいか完全に反応が遅れて。 12:46 (Seki_k) 【彩駕】する、と紐の拘束から逃れ、目前の男の額に指先を添え「そろそろ果てさせよ。否を唱えるならばその頭、吹き飛ばしてやろう」再び指先に呪詛の塊が生じる。 12:51 (iguru) 【夢路】「…脅迫なんぞしなくても、普通にお願いとかおねだりとかできねぇのかねぇ。」指先に生じる呪詛…ガント撃ちの事は魔術に疎い自分では分からぬが、それが武器なのは十分に理解できて…そっと身体をかがませると、はちきれそうな程膨らんだ亀頭をパクリと咥え…ジュゥッ!とそれこそ栓を引っこ抜くかのように勢い良く吸い上げて、射精を促すが…亀頭と口腔…『粘膜』が触れ合う一番肉体的に接触する瞬間に、仕込みを一つ施しながら、精気の『栓』を外して溜$ 12:51 (iguru) その瞬間、それこそさっきの比ではない快感が溜め込んだ精液を吐き出すに等しい時間続くだろうが。 12:56 (Seki_k) 【彩駕】「おねだりとは、強請る(ゆする)という字を書くのだよ。近しい物ではないか。何よりも、ねだると言う行為は格下のものが格上にするものであろう? 夢魔よ」語る刹那、全身を駆け巡る――否、脳髄のみを焦がすような衝撃が男を襲った。男の局部から迸った異常な量の白濁は、目前の男の口内にあふれる故その量は可視出来無いが、その脈打ち方から尋常ではないことがわかるだろう。 13:02 (iguru) 【夢路】「んぐっ!んく、んふっん…んむ、ぅ…けほ、ぅ。」口内に溢れる白濁を懸命に飲み込むも、予想以上に噴出すそれに幾らかボトボトと口から零してしまって…粘つくそれをゴク、と飲み干したのは分単位の時間を要したか…その間彼は脳髄を延々と焦がされたに等しいのかもしれないが…ここで仕込みが姿を見せる。膨れ上がった性欲が、射精に伴って収まらない…肉体的にもすぐに、何か『溜まる』ような感覚すら覚え…同時に、目の前の淫魔を『殺そう』と思う感覚$ 13:15 (iguru) 彼の「観測に対する欲求」と「自分への性的欲求」を、精神干渉で無理やり連結させたようで…。 13:18 (Seki_k) 【彩駕】「体力を一気に削り取られたようだ……"興味"の代価としては些か重いか」未だ緩く痙攣を続ける体でありながら、男は突きつけていた指先を下ろす。同時に刻まれた呪いにも気づいた様子で「ふん、ようやく興味深い術を使ったな。私の観測に性欲を結びつけたか。しかも対象はうぬと来たものだ。面白い」 13:21 (iguru) 【夢路】「…お気に召したようで何より…っん。…そりゃ、俺の混血を分かってて体許したら、そうもなるだろうさ…。」最後にチュ、と残滓を吸うように鈴口を啜れば、精液から吸った精気をトク…と彼に戻して、体力を戻そうとして…それは性欲の充実にも繋がるのはむしろ考慮した上で…彼の言葉にクツリと、喉を鳴らして笑う。 13:26 (Seki_k) 【彩駕】「ふん、うぬの呪いと我が精神力、どちらが勝るか"観測"してやろうではないか」しゅる、と、それ自体が意志を持っているかのように衣服、ダスターコートが元へと戻る。「そう、言わば勝負だ、夢魔よ」その言葉を残し、すぅ、と揺らめくように男の姿が遠ざかる。気配を構成する、五感を刺激する物。それらを巧妙にずらしたのだと、多少の知識があればわかるだろうか。 13:29 (iguru) 【夢路】「…勝負、か…そんな気負うもんでもないと思うが…まあ、頑張ってくれな。」遠ざかる姿、逃げられる、という危機感は今は無い。なんとなく自分の感覚が狂わされているのだけを感じながら…遠く姿を薄めていく男を見送り…唇に残った精を指で掬って、ピチャ…と舐め取った。