BBT・オランピアドミニオン ドミネーター:マキナ 規模:大規模半閉鎖都市型ドミニオン マキナと名乗るフードを目深に被った女性が主催する娯楽としての戦いのための場所、それがこのオランピアドミニオンである。 メフィストフェレスの主催する「池袋の夜」とよく似たタイプのドミニオンだが、規模的にはこちらのほうが圧倒的に大きい。性質的には「池袋の夜」よりいささか複雑な世界律を持つ。 マキナは様々な半魔たちに金や快楽、あるいは戦いの高揚そのものといった様々な利益を提供し、その見返りとしてオランピア内で行われる戦闘の中継映像を顧客たちに放映する権利を得ている。その権利を用いて作られる様々な番組や興行収入は、大部分が半魔へのギャラや施設運用費に充てられている。 オランピアには北欧ギリシア神話に因んだ数々の施設、およびトーナメントリーグやコロッセオが設けられている。それぞれの施設におけるルールに違反しない限り、このドミニオンへの来場者はあらゆる自由を認められており、ドミニオン全体として課せられているのは「このドミニオンにとどまる限り、一定期間のうちに既定の試合数をこなすこと」と「殺傷沙汰を起こさないこと」である。 全ての試合は公正な審判人「ノルン」の立会いの下に行われるが、私闘が禁じられているわけではない。ただし、殺傷沙汰が起こった場合は厳正な処罰が下る。 ▼ノルン ウルズ、ヴェルザンティ、スクルドの3つに大別された審判たち。それぞれの持つ半魔の能力によって分類されているため、審判としての能力にさほど差異はない。 各個人が限定的にマキナとのリンク能力を持っており、有事の際には一時的にドミネーターとしての力をマキナから借り受けることができる。 ウルズやスクルドといった個人名の審判がいるわけではないので注意。 名乗る際には「(ノルン分類名)+数字:(個人名」という形になる。 Ex)「ウルズの1、ファービュラリスがこの試合の審判を務めさせていただきます、試合形式は「トール」に則りする。それでは、ご武運を!」 ▼トーナメント一覧 ・コロッセオ「トール」  タイマンからチーム戦まで、ありとあらゆる特殊なルールのない試合を開催する、オランピアにおいて最も開催頻度の多いトーナメント。スタンダードに「強さ」だけを追い求めることが至上とされており、策略や知略はあまり求められない。 ・コロッセオ「ロキ」  様々な特殊ルールの敷かれた戦場を舞台とするトーナメント。トールに次いで開催頻度が多い。トールに比べて「勝つこと」がより重視されており、トラップなども公然と使用される。 ・コロッセオ「フレイヤ」  女性同士のいわゆる「キャットファイト」を主眼とした特殊トーナメント。開催頻度は少ないものの、人気は非常に高い。このトーナメントだけを主軸にした特番もあるとか。 ・トーナメント「ユグドラシル」  トールおよびロキにおいて優秀な成績を残した者を主体として開かれる「ルール無用の最強者決定トーナメント」である。このトーナメントで勝利したものはマキナの誇る側近たちと戦う権利、ドミニオン内におけるVIP待遇権利、および挑戦を受ける義務を得る。 ・アンダーコロッセオ  殺さずの戒律は生きたまま、様々な賭け事の行われるグレーゾーントーナメント。通常コロッセオで行われる一般聴衆たちのトトカルチョとは違い、このコロッセオで行われるのは戦う者同士の賭け事である。生命を賭けることは禁じられているが、その他のモノであればなんであれ――金、物品に始まり、男女の貞操や奴隷などなど――ありとあらゆる戦う者の持ち物が賭ける物の対象となる。 ・アンダーコロッセオ「ノルン」  普段は審判を務める「ノルン」たちに挑むコロッセオ。ルール的にはアンダーコロッセオに準拠し、ノルンに勝利した場合は彼もしくは彼女の審判業務に差し障りのない範囲での要求を行うことができる。