21:22 (Lostan)   21:22 (Lostan)   21:32 (Lostan) 泉水都市から徒歩で30分、荷物入れの中を整理して、向かった先は郊外にあるジャガイモ畑。 21:32 (Lostan) 依頼内容はジャガイモ集め。 小道具に用意したスコップを突き刺して、ジャガイモが転がりだすのを集める作業である。 21:32 (Lostan) 値段にして、1個あたりの値段は2G程度、設定された所持量を一杯にしても、二人で30個ぐらい。 21:32 (Lostan)   21:32 (Lostan) これを売却値の倍で買い取る料理人が時たま居るので、便利屋稼業ではいい仕事である。 21:32 (Lostan) 少なくとも、この作業でエネミーによる死人が出た事はないのだから。 21:32 (Lostan)   21:32 (Lostan) 依頼を受けたユーラに、護衛の役目を任されたアルクゥ。 21:32 (Lostan) 既に掘り出す役の彼女の代わりに放り込まれたイベントリの中身はジャガイモだらけで。 21:33 (Lostan) そんな彼女のイベントリもジャガイモが占拠し始めていた。 21:33 (Lostan)   21:33 (Lostan) 【ユーラ】「あ……っ、えと、このジャガイモで所持量オーバーです。」最後のジャガイモが2個ドロップされたうちの1個を諦め、じっと見下ろしながら。 21:35 (Lostan) (にゃー 21:36 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……(いや、何故そこで残念そうな顔をする)」 筋力を鍛えてはいるので所持重量には自身がある。だが、それは結構前に所持限界に達しており 「……最後の一つは諦めるしかないな」 21:38 (Lostan) 【ユーラ】「……折角出したのに、ジャガイモが消えちゃうのが寂しいん、です。」と転がす、だが、持ち上げると所持オーバーになるので、どうしようもない。 21:40 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……危険域というわけでもないが、オーバーリミットでの制約がかかるのは避けたい。諦めろ」 溜息一つ。いっそのことこの場で燃やしてやろうかと魔法を起動しかけるが、アイテムなので効果がないことを思い出し、やめた 21:43 (Lostan) 【ユーラ】「そうですね。 此処から運ぶのは…さすがに遠いですし、また、取りに来ればいい、ですよね。」よし、とそのジャガイモを掴んでぽーんと畑に投げ込み、ぱんぱんと汚れを払う仕草。「全部で30個ぐらい集まったですね…依頼で余った分は、リュナさんとかにお料理に使って貰うですけど、いいです?」とアルクゥに見上げて、バックパックをんしょ、と担いだ。 21:44 (Tamaki_) 【アルクゥ】「問題ない。ギルドの食糧事情が豊かになるのはこちらにとっても好ましい」 剣の柄に手をかけながらユーラを先導するように出口に向かい始める 21:46 (Lostan) 【ユーラ】「じゃあ、余った分はギルドの食料庫に投げ込むですよ。」と頷いて、その後をとことこと歩きつつ。 21:49 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……しかし、ここは危険域ではないがだからといって安全圏とも言い難い。何故アコライトのお前がこんな場所を知っている?」 疑問に思ったのか、呟くように問いかける 21:52 (Lostan) 【ユーラ】「何度か、此処に取りに来たことがあるですよ。 お仕事とかで。」ごそごそと、地図を売ってるPCから購入したマップを確認して「此処の傍には、お魚の獲れる場所もあるから…釣りのついでに、お芋掘りとかは此処のギルドに入る前から、してたです。」 21:54 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……そうか」 小さく頷いて 「……(らしくない。依頼人の詮索をするなんて)」 苦虫を噛み潰したような顔になりながらポップしてきたモンスターへ剣を構える 「……下がっていろ」 21:59 (Lostan) 【ユーラ】「……にゃっ!?」と出現したそのモンスターに、慌ててジャガイモを転がしそうになりつつ、声を上げ「あ…っ、待って……」とその剣を構える様子に、思わず、静止の声を上げ。 22:02 (Tamaki_) 【アルクゥ】「なんだ」 ぴたりと剣を中段に構えながら、敵から視線を外さずに声だけで問いかける 22:04 (Lostan) 【ユーラ】「その、此処に出るエネミーは……」出てきた桃色のゼリーのような生き物、ぽめろを眺めて「ノンアクティブですし、倒すのは……可愛そう、ですよ?」とそれに近寄りつつ、ダメージを与えないようにしながら、つついてみたり。 22:08 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……」 しばらく考えた後に剣を腰に戻し 「……アクティブが出るようになったら言え」 それだけ告げて溜息を吐く 22:11 (Lostan) 【ユーラ】「大丈夫ですよ、もう……此処のあたりは、アクティブ出ません、です。」 ジャガイモを一個握る。 そのまま遠くに投げれば、追い掛けてぱくりと食べるその生ものを眺めて 「……視界が開けてるから、PKに出会うことはないですし、100%じゃないけど、安全なんですよ?」 22:12 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……(それは俺がいる意味はあるのか?)」 思わず心の中でツッコミを 22:16 (Lostan) 【ユーラ】「……ええと。」 その顔を眺めて、思わず言葉に詰まりつつ。 「……忙しい中だったら、付き合わせてご免なさい、です。」と小さく頭を垂れて。 22:17 (Lostan) 【ユーラ】「……往復すると、その、2倍の時間が掛かったりするし、あと……」と視線を眺めながら、困った様子で。 22:17 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……別に忙しいわけじゃない。仕事をするか狩りをしてるかの違いだ」 そっけなく返す 22:19 (Lostan) 【ユーラ】「その、怒ってるのかと……」 と視線を逸らして。 22:21 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……仕事だ。それに後でギルドの食事が美味くなる。怒る必要がどこにある?」 22:22 (Lostan) 【ユーラ】「……でも、依頼は20個だった筈だから、暫くはジャガイモ日和です。」と呟きつつ、はふ、と息を吐いて「……でも、良かったです。」と微笑み。 22:23 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……なにがだ?」 何も無いところで微笑んだのをみて、不思議そうにする 22:27 (Lostan) 【ユーラ】「ひとりで街の外に出るのが、怖いん、です…まだPKに出会った事とか、ないですけど…」と少しだけ、袋に顔を隠しながら、ぼそぼそと呟き「…出会っちゃったら、多分、ひとりだと何も出来ないまま、死んじゃうと思います。」と頷き、じーと眺めて。 22:30 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……」 溜息一つ吐いて 「当然だ。あいつらはえげつないからな」 どこか遠くを見つめて 「……だから、怖いというのは正しい。むしろ用心もせずに一人歩きなどするな。たとえ出会ったとしたら逃げろ。そしてギルドチャットで助けを呼べ。自分の位置を入れたマクロくらいなら組めるだろう」 22:33 (Lostan) 【ユーラ】「GXGの動向とか、そう言う話をする人も居ますけど…私が出来るのは、誰か一緒に来てくれる人を捜すぐらいで…」ひとり歩きするな、と言う言葉に頷き「マクロは、その…分かりません。」とご免なさい、と俯きながら応えて。 22:35 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……(慣れてないうちはそんなものか)」 軽く指を振ってメニューを呼び出し 「……今からやる作業を真似しろ」 22:36 (Lostan) 【ユーラ】「……真似、です?」とメニュー画面を取りだし、視線だけで覗いて。 22:37 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……マクロっていうのは口に出さなくても指定している動作だけで、登録していたメッセージを送信できる機能だ」 22:38 (Lostan) 【ユーラ】「……つまりは、留守番電話、です?」 22:39 (Tamaki_) 【アルクゥ】「そんなものだ。襲われそうになった時や、怪しい人影を見つけたときに、声を出さずにギルドチャットで助けを求める事もできる。登録のやりかたは……」 そういってマクロの組み方を教える 22:42 (Lostan) 【ユーラ】「……うにゃー…っ」見よう見まねでは作成してみた、とは言え、首を傾げたまま「……これって、PKに出会ったらすぐに、発動するん、です?」 22:45 (Tamaki_) 【アルクゥ】「いや、発動の条件は個々人で設定できる。たとえばだ」 少し間を置いてGチャットへ切り替え「これからギルドチャット用マクロのテストを行う。ログ流しすまん」 そう前置きした後で、指にはめたリングに2回口付ける。そうすると【<エリア名>にて戦闘中。HELP】というギルドチャットが出てくる 22:46 (Lostan) 【ユーラ】「わー……っ」ぱちぱちぱち、と手を叩く。 22:47 (Tamaki_) 【アルクゥ】「登録する上で気をつけるのが、日常的には絶対行わない。ただし、できるだけ即座に発動できる動作を登録しておくこと、だ」 22:51 (Lostan) 【ユーラ】「……じゃあ、例えば……」ぱち、ぱちと慣れない言葉で打ち込む。 これで完成かな、と実験的に、手を叩くと言う仕草にマクロを合わせて。 22:52 (Lostan) ギルドのチャットに、移る文字『ジャガイモ畑 アルクゥさん 襲われてます。』と言う表示が、流れた。 22:53 (Lostan) 【ユーラ】「あ……出来ました。」と喜んで。 22:54 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……文面にそこはかとなく悪意が感じられるのは気のせいか?」 眉間に皺をよせて呟く。珍しく心の中ではなく口に出して呟いていた 22:57 (Lostan) 【ユーラ】「えと、えと……」そう言われて、慌てて文面を直す、ええと、ええとと混乱しながら打ち込んでいく。「ジャガイモ畑でアルクゥさんと襲われています…で、いいです? えと…うにゃー…っ!?」ジャガイモバターで歩くサンド遅割れします。と言う文章になった。 22:59 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……誰と一緒か、なんてのはその時の状況によって変わるから入れなくていい。せいぜい場所と重要度がわかれば問題ない。あと、落ち着け」 アドバイスをしながら「……(先に教えておいて正解だった。本当に襲われていたら助けを求めるのもままならないだろうな)」  23:02 (Lostan) 【ユーラ】「……取り敢えずは、今はいいです。 帰ってから、する……です。」とコンソールを片付けた、少し涙目。 視線をアルクゥに向けて「それと……」 23:04 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……何だ?」 こちらもコンソールなどを消して 23:08 (Lostan) 【ユーラ】「こう言う街の外のお使いには、アルクゥさん達に一緒に来てもらうから、いいんです。」とジャガイモを詰め直しながら呟いて。 23:09 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……今日はたまたまだ。次は他の奴に声をかけろ」  23:10 (Lostan) 【ユーラ】「……じゃあ、ギルドハウスに居たら、声を掛けます。」と頷いて。 23:12 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……勝手にしろ」 溜息を一つはさんで 「そろそろ行くぞ。日暮れ前にはギルドに戻りたい」 23:15 (Lostan) 【ユーラ】「はいな…っ」その言葉に頷いて、そのまま一緒に歩きつつ…街が遠くに見えているのを見て、もうすぐですよ、と笑いかけ。 23:20 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……(何をやってるんだ俺は。くそ……調子狂う。なんだってなんなおせっかいなマネを)」 ユーラの笑顔を眺めながら、心の中で毒づく 23:25 (Lostan) 【ユーラ】「あ、そうだ……この依頼のお金で、夕飯のお肉を買ってくるんでした……アルクゥさんは、しゃぶしゃぶ好きです?」とアルクゥに尋ねる。「実は、ポン酢があるらしいので…美味くやると出来るかも、なのです。 でも、ユーラはごまだれ派で……」と夕飯を夢想しながら応え。 23:28 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……しゃぶしゃぶはおろしポン酢だ。ゴマダレもゴマの風味がいいが、俺はさっぱりしたほうが好きだ」 なんとはなしに質問に答える 23:30 (Lostan) 【ユーラ】「大根はあったですかね……問題は、おろし金なんか、鍛冶で作れるかとか……」とその言葉に、美味しそうだな、と想いながらお腹をぐーと鳴らす。「……じゃあ、アルクゥさんも今日は参加ですよ、大根おろしはリュナさんがきっと何とかしてくれる、です。」と背中の荷物をしっかりと抱え、わし、と服の袖を引っ張った。 23:32 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……なんだと?(今日? しかも複数人で鍋を囲むだと?)」 ただでさえ周囲から浮く人間が鍋の場にいても問題があるだろう 「……いや、ちょっとまて」 23:35 (Lostan) 【ユーラ】『リュナさん、今夜はアルクゥさんもお鍋に参加です、アルクゥさんの分も買ってきますね…っ!』それはその前に、ギルド会話で流されていた。聞こえる言葉に、ふえ、と振り向いて「……あの、どうした、ですか?」と首を傾げ。 23:36 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……いや、もういい(時既に遅し、か)」 諦めたように若干肩を落とす 23:38 (Lostan) 【ユーラ】「……じゃあ、お鍋ですよー」嬉しそうに、荷物を揺らしながら歩く、あと少しで依頼人の待ち合わせだ、と。 23:40 (Tamaki_) 【アルクゥ】「…………もう好きにしてくれ」 がっちりと袖をつかまれたままずるずると連行されていく 23:40 (Tamaki_)   23:40 (Tamaki_) そしてその晩 23:41 (Tamaki_) 鍋の席の片隅に、一人だけ場の空気にそぐわない狼少年がいたそうな 23:41 (Tamaki_) ただ、口数は少ないものの、尻尾がぴょこぴょこ振られていたらしいので、鍋には満足している様子であったそうな 23:41 (Tamaki_)   23:41 (Tamaki_)   23:41 (Tamaki_)