21:03 (kiliko ) |キヮキ) 21:03 (Tamaki_) ころり) 21:03 (Tamaki_) それでは出だし書くのでしばしお待ちを 21:04 (kiliko ) はーいっ 21:04 (Tamaki_)   21:04 (Tamaki_)   21:04 (Tamaki_)    21:05 (Tamaki_) ギルドハウス 21:05 (Tamaki_) ここAAAのギルドハウスならではのものがある 21:05 (Tamaki_) クアハウス……そう、温泉 21:06 (Tamaki_) ゲームの中ではあるが、かなり本格的な温泉が湧いているのだ 21:06 (Tamaki_) 深夜。もう既に大半のギルド員たちが眠りに付いている時間帯 21:07 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……ふぁー」 21:07 (Tamaki_) 気の抜けた声を上げながら温泉につかっている狼少年がいた 21:07 (Tamaki_) RPどうぞー) 21:10 (kiliko ) ガラリ、と入口の引き戸が開く。しなやかな筋肉、ぱさぱさした金髪、狐を模した耳と尻尾……腰にタオルを巻いたその男は、ぺたぺたと足音をたてながら湯舟に近づき…… 21:11 (kiliko ) 【2boy1 】「……ん?なんだ、先客いたのか。おっす、アルクゥ」へら、と笑いかけた 21:12 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……っ」 即座にぼーっとしていた顔を引き締め 「……(この時間帯なら誰も来ないと思っていたのに)」 心の中で舌打ちする 21:13 (kiliko ) 【2boy1 】「この時間帯なら、ふつーは誰も居ないんだがなぁ……似たような考えだったな」お湯を桶に汲み、頭からかぶる…… 「…っぁあーー……」 21:15 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……どうぞごゆっくり」 そう言って端の方へと移動する 21:17 (kiliko ) 【2boy1 】「おまえもなー?」 簡単に汗を流した後、湯舟に脚を入れ……ゆっくり全身をお湯に委ねる 「ふにゃあぁ……」 アルクゥとは反対側の端の方を陣取って 21:18 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……」 そ知らぬふりをしながら、いつの間にか湯船に浮かんでいた徳利と猪口を手に取る 21:21 (kiliko ) 【2boy1 】「……酒かい」ぼーっと見つつ…… 21:22 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……悪いか?」 手酌で酒を飲む。普段と違うシチュのためか、店売りのものでも心なしか美味く感じる 21:23 (kiliko ) 【2boy1 】「俺にも分けてくれなかった場合、悪いと思う」にー、と笑って……お湯に波を立てぬよう、ゆっくり近づく。アルクゥではなく、浮かんでる酒の方へ。 21:24 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……自分で買え」 すいーっとお盆の側面をなぞり、ツボイから遠ざける 21:24 (kiliko ) 【2boy1 】「ケチ」べー、と舌をだして 21:26 (kiliko ) ちょいちょい、とおもむろにアイテムウィンドウを開く。そこから洋酒の詰まった角瓶とグラスを取り出し 21:27 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……ふん、ただ酒を強請るほうが悪い」 にやりと口の端を吊り上げて猪口を口に持っていく  21:29 (kiliko ) 【2boy1 】「俺は悪くていいんだよー。ただアルクゥさんが湯舟が凍るほど冷たい人だとは思わなかった……」しくしく、と下手なウソ泣きをしつつ、自分で用意した酒を桶に入れ、湯に浮かべる 21:30 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……なんならこの場でその髪と毛を燃やしてやってもいいんだぞ?」 指先に小さな炎をともす 21:33 (kiliko ) 【2boy1 】「そりゃ勘弁」グラスに琥珀色の酒を半分ほど注ぎ 「せっかくのお風呂タイムだろ?燃やしたくねーだろ、俺なんかを」くぴ、と一口飲み込む 21:35 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……当然だ」 さらりといってまた酒を飲み 「……はぁ」 気持ちよさそうに小さく溜息をつく 21:37 (kiliko ) 【2boy1 】「なぁ……」ちびちび酒を舐めながら 「いつもそんな感じなのか?」 21:38 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……何がだ?」 首をかしげる。心なしかいつもの険が少し薄れている  21:39 (kiliko ) 【2boy1 】「さ・け」ひょい、とグラスをかかげて 「見たトコ、マイ徳利にマイお猪口じゃんか。酒呑みになにかこだわったスタイルでもあんのかなー、ってさ」 21:41 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……別に。ただ単に多少は高揚感があるから口にしているだけだ。それに、ここならいくらでも酒が飲めるからな」 本来は未成年だが、あくまでここはゲームの中だ。当然、飲酒を禁止する法律などない 21:44 (kiliko ) 【2boy1 】「ふーん……わかんねーなぁ」角瓶とグラスをアイテムウィンドウに仕舞う。結局1杯で終わりにした。 21:46 (kiliko ) 【2boy1 】「俺は『温泉で一杯!』…なんてことを一度やってみたかっただけだし。シチュエーションに対する憧れってだけだな」 21:47 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……理解できなければ止めておけ。むしろ理解しないほうが幸せかもしれないぞ」 トーンを落とす 「……『酒の美味さがわかるのは、泥の味を舐めた後』という言葉もある」  21:47 (kiliko ) 【2boy1 】「そりゃ、経験談か?」 21:48 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……さてな」 少し喋りすぎた。高揚感に任せて口を動かしすぎたらしい 21:49 (kiliko ) 【2boy1 】「それとも、受け売りか?」 21:51 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……フン、詮索しても無駄だぞ。そもそも、他人の詮索などして何が楽しい?」 21:53 (kiliko ) 【2boy1 】「アルクゥが他人を詮索しねえから、間が持たないんでこちらからやってみただけだけだよ。楽しい楽しくない依然に、気まずいっしょー……一緒に風呂入ってんだぜ、裸で」 21:55 (kiliko ) 【2boy1 】「ためしに、俺のことなんか聞いてみるかい?今ならギルメンにもかなり内緒なコトまでぶっちゃけてもいーぜぇ」へらへら笑う 21:55 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……(俺は一人のほうが気楽だ)」 酒を口に運び 「……どう過ごすかは個人の自由だ。こんなディスコミュニケーションな野郎は放っておいて、景色でも楽しめばいいだろう?」 ちょうど、今日は月が綺麗に見える 21:57 (kiliko ) 【2boy1 】「ほっとけねーよ」はっきりと言う 「俺はお前と、ギルドメンバーになりてーし」ぱしゃん、と水面をたたく。水面に映った月を壊すように 21:59 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……(どいつもこいつも)」 以前、共に草原にいった少女も似たようなことを言っていた 「……似たようなことを言うな、ここのギルドの奴らは」 22:01 (kiliko ) 【2boy1 】「あのな、これだけは言っとく……今のお前が、ギルメンをうぜぇって思うなら……ギルドから抜けろ」底冷えするような声 22:02 (kiliko ) 【2boy1 】「みんな優しいから、間違ってもこんなこと思ったりしねぇが……俺は違う。悪いヤツだからな……」ぱしゃぱしゃ、とお湯を弄びつつ 22:06 (kiliko ) 【2boy1 】「いーかげん気づけよ。過去に何があったかは知らねえが、過去を引きずったままギルメンに接したりあたったりしちゃ、いけねーんだよ……あいつらはそういうの抱えて、前に進もうってんだからな」 22:15 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……(じゃあそうするさ)」 ギルドメニューを呼び出し、脱退ボタンを押そうとするが指が止まる。頭の中にはギルドメンバーの顔が、共に死線を乗り越えた経験が浮かぶ 「……」 何よりも強く印象に残っているのは自分を信じてあどけない寝顔を見せていた少女の顔 22:16 (Tamaki_) 【アルクゥ】「…………」 指が動かない 22:20 (kiliko ) 【2boy1 】「裏切れないよな」固まったアルクゥを見て 「良いヤツは裏切れねえ……丸くなっとけ、な?……イラつく野郎は俺一人でいーだろが」 22:23 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……(なんで押せない? たかだか数週間だぞ。このギルドにいたのは)」 震える指を必死に伸ばそうとするが、メニュー画面に届かない。脳裏にはギルドに入ってからの出来事が何度もリフレインしている 22:29 (kiliko ) 【2boy1 】「(悩みすぎだろ、コイツ……相当深いモンあるんだな)……考えとけよ。酒呑むよりは、よっぽど有意義な時間だろ、後輩」ざば、と湯舟から上がる 22:31 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……てめぇ」 立ち上がったツボイを睨みつける。ただ、瞳に力は無い。内面をあらわすように、揺れている 22:32 (kiliko ) 【2boy1 】「……わかるんだよ。俺もそうだったから」アルクゥを上から見下ろして 「俺の時は、丸くなるの速すぎて……ギルメンの評価は『面白残念な人』に落ち着いてるけどな?」けらけらと笑う 22:33 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……お前に俺の何が判る!?」 いつぞやは心の中で呟くだけだった言葉を今はっきりと叩きつける 22:34 (kiliko ) 【2boy1 】「他人、信じられねえんだろ?裏切られたりでもしたのか?んで今、てめーはギルメンの優しい気持ちに『なにがわかるー』ってわめいて、背ぇ向けてんだ」 22:35 (kiliko ) 【2boy1 】「向き合いもしないで、わかりっこねーよ。かっこ悪いぜ、アルクゥ」 22:40 (Tamaki_) 【アルクゥ】「……俺は」 零れ落ちそうになる言葉を飲み込み、ツボイを押しのけてそのまま荒い歩調で出て行く  22:42 (kiliko ) 【2boy1 】「……………時間、かかりそーだな。ったく、あーあ……」にゅるん、と石鹸を掴み滑らせて……わしゃわしゃと髪を洗い始める…… 22:44 (Tamaki_)   22:44 (Tamaki_) 深夜の狩場 22:45 (Tamaki_) 折角湯に入った体が冷めるのも厭わず、簡素な服と大剣だけを持った状態で森へ入り、八つ当たりのように周囲のモンスターを切り散らす 22:46 (Tamaki_) 【アルクゥ】「いらない」 呟き、炎をともす 22:48 (Tamaki_) 【アルクゥ】「いらない! 仲間なんて! 大切なものなんて!」 炎をばら撒き、大剣を叩きつけ 「せっかく作らないようにしてきたのに! もうあんな事が起きないようにしてきたのに!!」 22:48 (Tamaki_) 猛り狂うように、周囲に暴力を撒き散らす 22:49 (Tamaki_) だが、その言葉にはまるで泣いているような悲痛な響きだけが宿っていた 22:49 (Tamaki_)   22:49 (Tamaki_)   22:49 (Tamaki_)   22:49 (Tamaki_) お疲れ様でしたー。最後までやらせていただき、ありがとですよー 22:49 (kiliko ) おつかれさまでしたーっ! 22:50 (kiliko ) んーまあ、なんというか……やりにくい相手でごめんよ>< 22:51 (Tamaki_) いやいや、これでかなりデレへの道が拓けました。あと一押し! 22:51 (kiliko ) アルクゥの、何かのきっかけになれば幸いです。そんな感じ!ありがとでしたーっ!(ぺこり