【今回予告】 かつて戦争があった。 人の手で造られた星を落とし、同胞を滅ぼすための数多の兵器を生み出したその戦乱を一年戦争と呼ぶ。 やがて時は流れ人の革新も、より賢明な人々も現れることはないまま、戦争ではない時代・・”戦後”は今も更なる戦火の熾火となる。 人類は何も学ばない。 ダブリンに落着したMS、ミストラルが告げた災厄。 それに端を発した一連の事件はヌーベルエゥーゴ、そして悪魔遣いと竜神兵アウゼリオの因縁の戦いにより結末を迎えたかに見えた。 しかしその激闘は思わぬ余波を生み、”マスターピース”により月面の遺跡を起動させる。 だが、異界の挟間に消えたかに見えた魔神は帰還した。 皮肉にも共に異界に流された大空魔獣部隊とともに”リザレクションシステム”をその手にして。 眠れる遺跡の名と、”悪魔遣い”の目論見が明かされた時、すべてのピースは結合し決着の時が訪れる。 ・・だが、悪魔のゲームとはそれほどにたやすく帰結するものだろうか? −Super Robot Wars.MG− †デモンマイスター最終話† 【Further.The.Earth】(地球より遠く) いま、50年の時と混交せし世界を越えた冒険が終わり、新たな物語の扉が開かれる。 ====================================================================================== ◆既得情報 人物 ↓ 事物 【ジョセフ・ヴァーグナー】 男性、47歳、アースノイド。 ヌーベルエウーゴによりアスタロスの改造品種、イシュタルを研究させられていた細菌、病理学を含む生物学の権威。 エレインにサンプルを以て逃亡するようにメッセージを送りつけた後消息を絶つ。 【エレイン・ヴァーグナー】 女性、25歳、アースノイド。 一年戦争より以降解析不能とされていたゼファーファントムシステムをベースにミストラルsysを構築した技術者。 父より受け取ったメッセージと”サンプル”をミストラルに託すが現在ヌーベルエウーゴに拘束。 その後大空魔獣戦隊により救出、祖父であるヴィルト・アシュフォードと行動を共にする。 【ヴィルト・アシュフォード】 男性、68歳、アースノイド。 元連邦軍ヨーロッパ方面ダブリン基地司令官。階級は中将。 【竜神兵オルスボルト・アドラメレク】と【ミストラル】を巡る事件によりその座を退き、事件追跡の特務部隊設立に尽力する。 一年戦争時は既に将官で戦車部隊によってジオンの地上戦力に抵抗し能く戦線を支えた。と戦史には掲載されている。 ただしその青年期以前の経歴はやや不明瞭な点が多い。 【ミストラル】 コード:ミストラル。 その実体は一年戦争後かろうじて解析された自律型無人MSシステム”ゼファーファントムSYS”の発展系搭載MS。 搭載機体はパイロット補正と搭載されたサイコフレーム他によって連邦最強、とも言われたMS、νガンダムのリファインタイプ。 任務の性質上無人機として、かつ隠密製確保のため補助的に擬似GNドライブを搭載した新世代ハイブリッドMS。 サイコフレームは搭載されていないがカタログスペック上のデータでνガンダムを上回る上リミッターとなるパイロットが存在しない。 システム開発者・エレイン・ヴァーグナーの父であるジョセフ博士のメッセージとサンプルを保持している。 【竜神兵オルスボルト・アドラメレク】 ダブリンに落着したミストラルを追う魔法を操る機械の魔神。 その実機械生命やAIではなく騎士という乗り手がいることは後に判明する。 異界のデーモンはじめ、魔術によってか多元世界の存在を使役することが多いがその実力は未知数。 なお、大空魔獣戦隊と数度交戦するも撃破に至ったことはない。 【竜神兵アウゼリオ・ケルヴィム】 50年前にボルドーなる地球と月の挟間の次元の繭に包まれた第二の月、といういわゆるファンタジー世界からやってきた鋼武者。 宿敵オルスボルトと数度交戦、窮地に陥るが騎士であるイスファーンの覚醒により祓魔式と魔法に目覚め、オルスボルトを退ける。 パートナーは【イスファーン・メルキオル】 【イスファーン・メルキオル】 50年前にボルドーなる地球と月の挟間の次元の繭に包まれた第二の月、といういわゆるファンタジー世界からやってきたお姫様。 ・・を祖母に持つ異世界人との混血で、人種としてはイスラム系で、カリフの血統。 因果か偶然かある事件を経てアウゼリオの騎士としてさまざまな戦いに参加することになる。 銀髪に褐色の肌でスタイルはスリムでややハード(一部)。 【アスタロス】 一年戦争時ジオン軍が開発した「生物環境兵器」地球上の植物に寄生して枯死させ自らも枯れ果てる狂気の兵器。 キシリア配下の部隊オーストラリア大陸に運び込まれたがあるMS小隊の転戦により全て焼き払われた。 実際に使われたら地球の植物は全滅すると言われているが、戦後かなりたつ現在もこの兵器に対する有効な対処法は存在しない。 存在自体が秘匿されたため危険性も疑問視され、またサンプルも存在しない生物兵器への対策を検討しようもなかったとも言う。 【イシュタル】 アスタロスをベースとして研究された「生物環境兵器」。 ウィルスとしての寿命は不明だが、寄生対象に現存するほとんどの温血生物が含まれ、特に閉鎖環境での感染率は致命的。 アスタロスほどの感染力はないが、コロニーなどで使用された場合住民ごと隔離を要求される。 もっとも、それは事実上効力も不明のウイルスと運命を共にすることを意味している。 過去にこの種の汚染を受けたコロニーは隔離汚染者とともに地球に投棄され、大気圏で焼却された。 この事から宇宙生活者はジオン残党ならずとも地球連邦に対して強い反感と潜在的な憎悪を持つに至る。 なお【ヌーベルエゥーゴ】は旧エゥーゴとは異質な組織であり先述の事件と似通った理由で連邦に対して敵愾心を持つ人員で構成されている。