21:33 hikami0 >―――“夢”の中の出来事。 21:33 hikami0 >そうであったとしても、あれは無意識に見る夢では無く、意識的に潜り込んだ彼女の“夢” 21:33 hikami0 >……ならば、そこで起こった、それぞれの者達の反応は本心に基づくモノ、だろう。 21:33 hikami0 >……ならば? 21:33 hikami0 >ある意味では、使い所のある話、だろう。 21:33 hikami0 >忘却世界で話した一時、散策の時間は己に眼福と興味を与えていた。 21:33 hikami0 >“3年”の時間、それが彼女の枷と……否、何かを表に出す事を妨げて居るのなら…… 21:33 hikami0 >ある意味では貴重な反応、別の側面では意味、を探りたくなる反応。 21:33 hikami0 >彼女が興味を示したモノ。 21:33 hikami0 >……手が足りぬのならば、探るための札は幾つか切ってみるのも手、だろう。 21:33 hikami0 >―――ラヴィスパレス内の、ある、部屋の前。 21:33 hikami0 >【ディルク】「光、居るかね?」 21:33 hikami0 >ノックの後に告げた、短い言葉は少女の存在を確認するだけのもの、であった。 21:37 Ponko >感情に捕われて行動した愚か者の記録を増やそう。ふ…と笑みも漏れる。 21:37 Ponko >【 光 】 「…全く、愚かだな。」                ピン、と紙片を弾き… 21:37 Ponko >目を閉じれば…宙を舞う紙片を感じる。 21:37 Ponko >自分で書いた内容は把握しているが…この日記は自分ひとりで作ったものではない。父の、母の、先人たちが記した内容まですべてを把握しているわけではなく…読む、ことでしかまだ知りえない事は数多い。 21:37 Ponko >ただでさえ…時間を越える事は知識、記憶へのブロックを受けることが多い。今ここは、世界結界の外…その効果が最低限で済んでいるのも、そのせいであろうとは思うけど…。 21:37 Ponko >  21:37 Ponko >【 光 】 「ラーズ、残り後…?」         【ラーズ】 「1000日を切った所だ。その間にどこまでやれるもんかね。」         【 光 】 「そう。やれる事は全部やるに決まってる。」                何をいまさら、という風に相棒に答えを返しつつ…ふと、視線を上に上げた。 21:37 Ponko >  21:37 Ponko >【 光 】 「…どうした?」                 頭上の赤い髪留め、カニ留めが外へ向けて威嚇を向けている(ジョキジョキ)。鋏だけなので声はないが、口があるなら キシャーという感じ。               「…敵か?随分と侵入されたものだな。」                ぱし、と舞った紙片をひとつに集め、手に取る。ひとつ息を吸い、緊張を走らせる…が、聞こえた声は聞き覚えのあるものだった。 21:37 Ponko >  21:37 Ponko >【 光 】 「…客か、呼んだ覚えはない。」                視線を向け、事実のみを淡々と確認するように紡ぐ。 21:37 Ponko >ジョキジョキジョキジョキ、カニ留めの速度が上がった。 21:40 hikami0 >【ディルク】「……ふむ」                扉越し、くぐもった声、は漏れている。……同時に、なにやら不穏な……否、どこかで感じた覚えのある(カニの)殺気も感じていた。つまり……               「居るのなら、少し話をしないかね?……用事…………と言うには君にとっては薄いかもしれないが、俺にとっては意味のある“用事”もある」                再び、ノック。今度は、居る、のを悟って中に呼びかけるような響きを持たせた 21:45 Ponko >【 光 】 「用事…?」                てくてくと扉へと向かう。そのまま扉へともたれかかる。               「随分急だな…。あぁ…あの娘と仲直りさせて、取り持とうということか?それならば不要だよ。」                扉一枚挟んだ状態から言葉を投げかける 【ラーズ】 「いいのか?光には同年代の友達が…」          【 光 】 「いらない。」                ため息ひとつを相棒に返す  21:47 hikami0 >【ディルク】「いや、それも一興だが、ね」                素直に開けて貰える、とまでは思わなかったのだろう。……とは言え、表情が探れないのは少しばかり物寂しくはあるのか、見えぬのを良い事に軽くカタを竦めてみせた               「……それこそ、優希と光の問題、だろうが…………まぁ、それこそ俺が出るよりも君達が一度話してみるのが一番だと思うからね。俺の用事はそっちでは、ないさ。                ……態々女性の部屋を訪ねて、他の女の話をする程、俺は君を軽く見ては居ないさ」 21:54 Ponko >【 光 】 「そうか、ならいい。…偶の休暇に私を訪ねてくるなど…ほとほと物好きだなお前は。アレ(優希)を女と見ているならアレで遊んでいるほうがよほど楽しい休日になるだろうに。                とりあえず反応は大きく、賑やかで喧しく、お前の言う内面的な感情の動きというのは大きいだろうと思うぞ。…遠回りな表現ではわからないか…?」                 くるりと、振り返り扉を押し開け、何の感情も浮かばぬ瞳で見やる                「分かりやすく言おう、迷惑だ。」                 シャキーン!鋏が二門、ディルクへと向け、威嚇の態度をとっていた 21:58 hikami0 >【ディルク】「……ま、そう言うだろう、とは思ったが、ね」                何とも器用な髪飾り……浮かぶ最初の印象は、精巧、とも言える細工物に向けられる辺りは業、なのかもしれない。それでも崩れぬ余裕、扉越しにならず、表情、が見えれば微かな笑み、すら向けていた               「何、優希とて“女”だが、君もまた“女”だろう?……それに、だ。俺には、君が自分で言う程、冷徹なニンゲンには思えなくてね。」 22:02 Ponko >【 光 】 「そうか、お前の観察眼は鈍いな。磨きなおしたほうが良いんじゃないか。とりあえず…」                くるり、と踵を返して                「私から伝える言葉は終わった、次の任務の機会にでも。またな。私は興味対象物として見られるのは好きじゃない。」                む、とミスコンを思い浮かべたか僅かに表情を険しくし、後ろ手に扉を… 22:06 hikami0 >【ディルク】「ならば、好意、としてなら如何かね?」                扉、の挙動に足を挟みこむ。……古典的であり、最も短絡的な方法、と言うべき手法なのだが……               「言葉とは重ねる事で意味を成すのだろう?光の時間が無い、と言うのは承知しているがね。……君が自分で言った事だろう?“お前にも独占欲があるのなら”と。                ……君の肌を衆目に晒す事を、俺は選ばなかった。加えて言えば……まぁ、また“別の女”の話しに引っ掛かる事だが、クロエの夢で君が見せた反応が気になった、と……まぁ、君の捉え方ではこれも“興味対象”になる、かね」 22:12 Ponko >【 光 】 「…。…。…。…。(ラーズ、力、開放)」                (取っ手をぐいぐい引き…          【ラーズ】 『え、ちょ、まじ?KOOLになれ、光!』           【 光 】 「好意ね…ディルク。一方的な好意は好意として認められるのか?                私がお前に好意を持つことは…まずありえないと思うんだが、一方的な感情は押し付けだ。そしてそれは迷惑だ。やめておけ、私に好意を持つ、などということは結果として後悔しかないぞ。」                 一度軽く開き…助走空間をつけて、もう一度扉を強く引き…               「(…しつこい…)…私の反応?知らないな。」 22:17 hikami0 >【ディルク】「っ……」                びき、と、軋む、腱……何がしかのチカラを開放したであろう事を察してか、自身も腕に軽く魔力を通す。                ……それ、で一応の支えは出来るだろう、最も……余り長く掛かれば“加減”の効き辛い身、扉そのものに負荷が掛かりかねない、か               「―――あの“犬”に対してのものさ。動物に懐かれる者は、それだけ心に澄んだ部分がある、と聞いてはいるからね。                ……その髪留めも、異郷で買ったにしては気に入っている様子だ。…………ならば、こういう物は、どうかね?」                そう、空いた側の手で虚空を撫でる……月衣から“引き抜く”動きの後、左手の上には、もこもこした犬のヌイグルミが乗せられていた。 22:23 Ponko >【 光 】 「…?」                ぴたり、一瞬だけ腕にこめられた力が緩む…が、すぐに力は戻る               「…くだらない。ただの造詣だ。それこそ…お前の言う“表面だけのもの”じゃないか。」                 視線をそらし、視野から外し          【ラーズ】 『…いいのか、よくできたぬいぐるまー…』         【 光 】 「黙れ無機物。」                ぎろり、と睨み…                「あの犬はクロエのものだ。過去のもの…イメージが強く出たものだ。クロエに“懐いていた”というイメージが強かった…それだけだ。」 22:28 hikami0 >【ディルク】「寂しい、と言う感情は“クロエに”向けられたモノ、だろうね。……それを両断したのは俺達、と言う事になるが……その上であの犬は、君の手に擦り寄っただろう?」                その緩んだ一瞬、に、賭けた。……拒絶が、本心、根の所に宿されたもの、と思えば“負け”なのだから               「……造形物、とは言えども君の髪飾り同様、何がしかの嗜好品ならば好むと思ったのでね。……安直ではあるが、犬の関したモノを土産に持ってきた、と言う訳さ」                とは言え、差し込む、程には近づけはしない。……ドアにヌイグルミが挟まっては、それこそ惨劇、だろうと。 22:34 Ponko >【 光 】 「そうか…お前と同様、あれも物好きだったんだな。そもそも…このカニ…髪留めはラーズが買ったものだ。…捨てるのはもったいない、それだけだ。」         【ラーズ】 『髪留めをカニ留めって商品名で売ってたセンスにこの俺の完成がびびっとヒットしたわけだ!』         【 光 】 「…親父趣味。」                切り捨てた。                「…それに、これは動くから。」                ジョキンジョキン                「…で、それがお前の用事か?」 22:42 hikami0 >【ディルク】「……ふむ、動かないと物寂しいかね?」                実際、髪留めに視線を向け……挙動、に興味がそそられるのは確か、だろう。……剣が何を言っているか、その言葉を察しきる事までは出来なかったのだが               「それでも、つけているのは君さ。……買い置いた後に仕舞いこむ事も出来ただろう、とね。ま、これが用事か、と言われれば、そう、なるが。                ……―――君に逢う口実、と言うのもまた事実、話す時間を得る、と言う企み。……まあ、そう思って貰っても構わんよ」 22:49 Ponko >【 光 】 「大したこといってない…この髪留めの商品名が蟹留めって事だけ。…さぁ、これは…こんな形でも生きてるのかもしれないな。つけている…って言うのを理由にするなら私は服を着ていてもダメなのか?」                睨むように見上げ          【ラーズ】 『光!お前にはこのセンスが…』          【 光 】 「わからない、無機物。」                 扉から手を離し                「…さっさと話してさっさと帰れ。…理由はさっき言ったとおり、このままの押し問答も時間の無駄だ。」                 背を向けて、ぺたぺたと室内へと向かい、とす、とベッドに腰を下ろす。くい、と指先で、室内でもうひとつだけ存在する家具、(クローゼットは除く)机、椅子を指す 22:54 hikami0 >【ディルク】「…………………それは、何と言うべき、かね」                流石に、脱力した。否、判らなくも無いが……何となく脱力感を味わう事には、なっていた               「いや、そういう訳ではない。無論、君の裸身が見れるのならば、それは眼福だがね」                そう、視線を胸元へと落とす。……とは言え、そう堪能すべき場所でもないだろう。背を向けられればそのまま、自身も腕の力を抜き               「では、邪魔をさせてもらおう。……何、そう無碍にする事もあるまい?土産も持たずに来訪した訳ではないのだからね。最も……土産を口実にしたのも事実だが」                椅子、へと向かう前、机の上に、ぽん、と先程のヌイグルミを置いて 23:01 Ponko >【 光 】 「別に。感想を期待してるわけじゃない。」                ベッドの上で片膝を抱え                「…迷惑と言ってる相手に無碍にするな、はないだろう…。」                視線は睨むように机の上に向けられつつ 23:06 hikami0 >【ディルク】「真に迷惑、なら―――コレだけ置いて帰るが、ね」                それでも椅子に座り、ベットの側へと視線を向ける。……光の視線の先にあるのは、幾分以上もディフォルメのなされた“犬”のヌイグルミ……                リアル造詣のものではなく、まさしく“ぬいぐるみの犬”と言うべき存在感、もふもふとした柔らかな毛質は……愛くるしさの分、本物、からは遠すぎた               「……以前と同じさ。君と会話をしてみたい、と言うね。……君がそう、感情を押し殺す―――まぁ、これは俺の主観ではあるのだが                ―――押し殺すようにしている理由、も気に掛かる。まるっきり“無い”と言うには……やはり、無理があるように思えて、ね」 23:12 Ponko >【 光 】 「好奇心、で介入してほしくない。」                小さく鼻を鳴らし                「生まれたときから感情のない人間はいない。いるとすれば、生きてきた過程の仲で、経験の中にそうなる要因があったということだ。それはその人間の本質にかかわる問題。…興味本位で関わっていいものでもないだろう?」 23:15 hikami0 >【ディルク】「“興味”だけならば、既に終っているさ。……君が人に向けているのは“拒絶”だろう?……優希との会話にも、それは垣間見れたからね。しかし、君は今……此処に、居る。                ―――無論、俺とて“本質”に関わる話し難い事はある、所以を軽々しく聞きだせる、とも思って居ないし……そこまで、俺が光に好意を向けて貰っているという自負もない。言わば貢物にも近い、接点を取り始める段階、だろう?                ……それでも話し相手になる、程度の事は出来るし、君の話し相手としての役割程度は果たしてみたいと思っているがね」 23:22 Ponko >【 光 】 「悪いが…話し相手といわれてもな…。私が話せるのは… All or Nothingだ。拒絶と…そう見えるんならそうなんだろう。私のその行動に、お前は拒絶を向けてくるわけだ。…静といい、ほんと…お節介が多い。」                ふん、と視線を横にずらし   23:27 hikami0 >【ディルク】「静、か?……ふむ、光に触れようとする者が他にも居た、か」                クッ、と、軽く喉を鳴らす。目を細め……口元を軽く、笑み、の形に歪めて見せて               「いや、俺が向けるのは“好意”だよ。そう言うつれない所も君の魅力の一つ、と。……そう思えばなんとも可愛らしい事じゃない、かね?……君はまだ、少女の域にある、それこそ優希達と同じく、ね。                ……その少女が向けてくるつれない態度だ。一度、そう捉えてしまえば、それすらも“可愛く”思えるがね?」 23:33 Ponko >【 光 】 「何だ…その表情は。」         【ラーズ】 『独占欲…を持ってるとすればそういうもんなんじゃねぇのー?』目を細め胡乱げに視線を送りつつ               「はぁ…。どれだけ拒絶すれば…その好意は消えてくれるんだろうか。…この疑問にお前は答えてくれるのか?…これには、私も答えを持っていないんだ。」                 ぴくり、と眉を動かし…あの小娘と同列に扱われた、ということに不快とも見える感情さえ浮かべ(あの直情と同じ…という意味で) 23:38 hikami0 >【ディルク】「いや、存外、君の側に“人”が居たのだと思ってね。……―――生憎と、拒絶される事には“慣れ”ているのでね。いや……“慣れ”るモノではないが、君の拒絶ならば、受け入れ易い類のモノさ。                ―――我等は“吸血鬼”……人類の敵、として認知されていた時代もある上に、俺が生きていたのは“そういう時代”さ。……少なくとも光、君は殺気を向けては来ない。                最も、そのまま腕を取って食事に誘って―――ついてきて貰えるか、の自信まではないがね」 23:46 Ponko >【 光 】 「殺気か…向けて欲しいのか?お前等より、処理しなければいけない害悪がいるだけ、向ける相手がいるだけ。そうしないと私のじ…(時間が…と言いかけて飲み込み)                …この世界にとって無事じゃすまないだろう?お前が人類の敵なら、あの害悪は世界の敵だ。規模の差だよ。…ともかく」                 こほん、とひとつ息をつき                「…この程度の拒絶では、お前は諦めないということか…本当に迷惑だな。」                ぼそり、と呟く 23:52 hikami0 >【ディルク】「いや、殺気を向けられては……流石に参るね。君の実力は眼に見て知っている。―――あれだけ優秀な補助魔術があり、さらにはラーズグリーズの存在、だ。如何に不死を名乗る我等とて、相性が悪すぎる。                ……最も、俺は見て判る様に“ニンゲン”と敵対するつもりは、ない。……多くの吸血種も同じくね。一部……まだ、ニンゲンを餌と見る者も悲しい事に存在はするがね」                そう、呟く。しかし、憂鬱げな響きは直ぐ、笑みにて覆い隠されていた               「……君の“拒絶”は……孤独の裏返しに思えるのさ。あの犬に向けていた表情も然り、ラーズグリーズが選んだとは言え、動く蟹留めを用いている事も然り…………時間、これは俺と君との間に存在する絶対的な溝ではあるわけだが……                時間をかけ、会話を重ねることが“君を知る近道”―――そう、思って居るだけの事。諦める、と言うよりは、そう。……飽く方が俺には毒だね。“諦める”と言う事は容易いが、その先が保障されているから“諦める”のだ。                ……飽く事は、先を見失い迷子になる、と言う事だからね」 00:03 Ponko >【 光 】 「だがかといってお前はその同族を説得しよう、などとはしていないわけだ。己の嗜好のみに生きている、というなら…大差はないよ。…ラーズの商品名、使わなくて良いのに…。」                 まじめな顔をして蟹留め、などという言葉を口にした相手に、フ、と一瞬表情を緩め                「…ひとつだけ。…ほんとにな。初めてディルク…お前の言葉に共感を持ったよ。私とお前には大きな時間の溝がある。埋めようのないものだ。」 00:10 hikami0 >【ディルク】「いや。……単に“血族”と争う気がない、と言う事だね。いわば父母兄弟。―――未だ“ニンゲン”を餌と見ている吸血種の一派に我等も含まれる、と言うのは否定できない事実さ。                俺が嗜好に生きているのも事実……まあ、それだけ、では無いがね。さしもの不死とて、世界毎消失しては命を永らえる事は出来ん。隠遁の意味も失せた―――君にも、逢えた事だしね。この場に於いて得た縁も、人界を離れて久しい身には中々に新鮮なものさ」                ……しかし、うっかり、耳に残っていたのだろう。口にしてしまった言葉……軽い咳払いとともに、誤魔化す               「……“髪留め”が好みなら、今度の土産は髪留めにしようか?」                無論、誤魔化せている、とは思わない。……表情分、失態を埋めた、と言う事にしておこう               「―――溝は、埋めずとも橋を掛ける事は出来るが、ね。今日の逢瀬も、そのヌイグルミも、テラでの一時も……些細な橋梁の一つとでも出来れば十全さ」 00:22 Ponko >【 光 】 「欲しい物は…ない。どうせ三年経てば置いていかなければいけないものだし…。お前は長い時間を生きているのだろう…常に残される側だったはずだ。残された側は不憫だと思わないか?」         【ラーズ】 『欲しいものは欲しいといえば良いじゃないか、アルマジロとか…あいつならきっと探してきてくれるぞ。』         【 光 】 「…欲しいなんて言ってない。黙っていろ無機物、しんじゃえ。」 00:26 hikami0 >【ディルク】「ああ、確かにね。幾度も、看取った。……人の生は儚いモノだ、と言うのはこの身を以て知っている。―――だが、それでも全てを失う訳ではないさ。愛でたモノの美しさは、色褪せはしても褪せた美しさを俺に残す。                取り残されるから、と人に触れずに居るのは存外、つまらないモノだというのも体感しているからね。此処に来る前は……数百に渡る時を表界から離れ、不死者にて構成された忘却世界で過ごしていたからね」                そんな吐露、何気なさを装いはしても……装う、と判る響き。それに気付き、微かに自嘲の吐息を零した               「何だ、ラーズグリーズ。……何か、光の欲しいモノがあるのなら教えて貰いたい所だね。光も、だ。……遠慮する事はない、丁度、そのヌイグルミを得る時に街をまた巡ったのでね、それなりに目星もつけ易くなったさ」 00:34 Ponko >【 光 】 「先の分った別れがある中で、そんな思い切りは私は持てないな。残すということは、残ったものに背負わせるということだ。私は…残すほうにも残されるほうにもなりたくはないだけだ。それに…」                ピン、とグローブの宝石を弾き               「遠慮なんかない。余計なお世話だ。」         【ラーズ】 「ぁーぁー…しょうがないな。」                ため息じみた言葉が割って入る たどたどしい日本語を口にしつつ                「光が昔飼ってたペットがアルマジr…」                 ガン!!床にグローブが叩きつけられる音で語尾は消され                「余計なことは言うなといった…!」 00:38 hikami0 >【ディルク】「……背負わされる、とは、思わんさ。仮に君が俺の前から……いや、俺と君が同時に亡くなると言う事は先ず、ないだろうが、少なくとも俺は自らの死を覚悟はしても、自らの死を前提には置かない。                ……その前提に於いて言うならば、俺は君を喪う事となっても、今日この時は貴重な一枚となるだろうね」                続く、言葉。叩きつけられた勢いにか、それとも……予想外の単語、だった所為か。それとも……               「……成る程、それは、難易度が高そうだ。……感謝するよ、ラーズグリーズ。これでまた、光の事が一つ、判ったのだから、ね」 00:46 Ponko >【 光 】 「死ぬなら、覚悟もあるだろう…。私もある。…世の中には死、以外の別れもあるんだよ…とても理不尽な。…お前なら、知っているかもしれないけどな。私より長く生きている相手に説教染みた事をいう必要もないだろう。」                とん、とベッドから身を起こし叩きつけたグローブを拾う。中央の宝石がちかちかしてるのは体力不足のためか。               「これは…ズルにはならないのか…お前的には。」                むす、っとした表情のまま 00:52 hikami0 >【ディルク】「……無論、ね。勿論、死ではない離別とて、そこに含むさ。―――どのような別れ方であったとしても“今”を否定するだけの“勇気”は、俺には無いのでね」                そう、肩を竦め……身を、起こす。相手が立ち上がった隙、とでも思ったのかもしれない               「いや、正攻法でないのは確かだが……君の、文字通り一番側に居る“友人”からの助言、として受け止めさせて貰おうかと思ってね。……盗み聞きの侘び、とは言わないが。                ……いや、これも得をするのは俺だけかもしれないが―――折角だ、少し、外に出ないかね?直に食事の時間にもなるだろう、君の、食の好みも知りたいのだが、如何、かね?」 01:01 Ponko >【 光 】 「それも…お前の用事か?」                ギュ…とグローブを身につけ、対となるブーツを履きトントン、とつま先を打つ。 ギュギュ、と両髪の蟹留めを結びなおし…                「私はひとつ学んだ。」                睨むように横目でディルクを見やり                「お前が言い出した提案を断るほうが余計に労力を使う。その結果は私にとって大迷惑だ。」                 キィ、と扉を開け、先に部屋を出る。 01:07 hikami0 >【ディルク】「ああ、折角だから、ね。」                用事、の言葉には戯れたような笑みとともに、頷く。……出る為の支度、そう見える動作を眺めつつ……じょぎじょぎと、自己主張する蟹留め。確かに……“蟹留め”だ。……妙な馴染みに、また口走りかねないかと、密かに戒めていた               「ふむ……それでも僥倖、俺の“提案”が通るのなら……手、を進める価値はあるだろうから、ね」                そんな言葉と共に少女の後を追い、街へと向かう。―――そう、行き先は、不明。ただ、相手の食の好みを探ろうと、道中、まだ戯れた言葉が続く事は確かだろう……