(tyty_)   (tyty_)   (tyty_) AAA前の広場、理緒がいつものように、その前を訪れた時、普段、見慣れないものを発見する。 (tyty_)   (tyty_) それは、大半を逆立ちの姿勢でくるくると踊る少女。 (tyty_) Tシャツにホットパンツの動き易い格好。肩下まである長髪を振り回して。 (tyty_) こう言ったストリートパフォーマンスをする人間にしては、飾り気は少なく、何故か何処か、生来の気品のようなものも漂わせる。 (tyty_)   (tyty_) 辺りを行く人々も気になるのか、足を止めて眺めたりもする。  (tyty_) 理緒としても、ただ、それだけなら、彼らと同じく見物しただけで終わったかもしれない。 (tyty_)   (tyty_) しかし、その動きは格闘技にも通じる様であり、風を斬る紅い靴は、鋭い牙のように。 (tyty_) 龍を練り込むような型では無いが、その足先には、プラーナの集約を感じ取れる。 (tyty_)   (tyty_) 素人のようであり、達人のようであり、兎に角、印象深い動きを続けていた。 (tyty_)   (tyty_) 【翔子】「アルマーダ・イ・マルテーロ…マカーコ…ッ!」 (tyty_) ポルトガル語、カポエィラの技名を口にし、大きく脚を開いての旋風脚、そして、少女はくるっと一回転して逆立ちを解いて―― (tyty_)   (ballock) 【理緒】「ふむ……何かしら特殊なタイプか」おそらく、足先辺りに感じるプラーナがトリックというか源か。と推測をしつつ歩いて近づき (tyty_) 【翔子】「ふぅっ、終わった〜。こんなものかなっ? とは言え、うぅん、そうだなぁ…。えっと、こう…っ?」月衣からタオルを取り出す。ぎこちない様子。まだ、そう言うのも馴れてない感じで。汗を拭く。 (ballock) 【理緒】「ウィザードとしては素人な感じのようだな。此処に来たばかりか?」ふむ、と考えつつ軽く声をかける (tyty_) 【翔子】「え…っ? ウィザード、何で知って…って、ぁ〜、そっか。知ってて当然だよね。うん、そう。来たばかりだよ。ごきげんようっ!」掛けられた声に気付き、多少驚いて。それから考え納得。何やら、ハイソな挨拶。 (ballock) 【理緒】「無駄にハイテンションだな」腕組みつつ微妙に漫画汗一つ流して「動きはどちらかというと実戦よりも誰かに魅せるように思えたが――」 (tyty_) 【翔子】「ハイテンション…? ん、そっかな。踊った後だし、ねっ?」こくこくと頷く、「え、動き…? カポエィラの? そうだね。ダンスでしょ、これってっ?」きょとん、とした様子で返事する。 (tyty_) どうやら、習う時点から、そのつもりで習っていたらしい。それにしては、しっかりと型も出来てる感じ。教えた側の事情だろうか? (ballock) 【理緒】「格闘技の一種なんだがな…さほど詳しくはないが扱い方次第では充分に実戦レベル――というよりも実戦から生み出されたモノだった記憶だな」 (tyty_) 【翔子】「あ、うん。それは聴いた事はあるよ。奴隷達の解放の為の格闘技だって…」と、そこまで、返事した後、「あ、わたし。逆巻 翔子! 宜しくお願いしますね…?」ぺこり、礼儀正しく頭を下げる。 (tyty_) 最近のファー・ジ・アースのニュースを知っているなら、そんな名前の日本舞踊の大家の娘が行方不明になったと言うニュースがあったりした事を、知っているかもしれない。 (ballock) 【理緒】「草薙 理緒と言う。よろしく頼む」ふむ、その名前は聞いた事があるが「わけ有りのようだな」ただ、一言深くは追求しない程度に (tyty_) 【翔子】「ん、理緒さん…。理緒ちゃんかな…? しっかり者さんみたいだね〜?」名前を聴いてから、改めて、その姿を観察。年下だよね?と確定しつつ。「あ、うん。自分でも…良く判らないんだけどね…?」困ったような表情を見せて。急にウィザードになったタイプ特有の順応不安定。 (ballock) 【理緒】「呼び方は自由で構わんよ。単純にこちらはずっとウィザードとして過ごしてきたからな」そこで翔子の様子に一つ溜息をついて「急に覚醒したタイプか。まぁ、しばらくすれば慣れるだろうが――此処に来たのは偶然なようだな」他にも可能性はあるんだがそこは伏せておいて (tyty_) 【翔子】「ん、判った。じゃあ、理緒ちゃん、で良いかな? その方が可愛いし」その返事に、うんうんと頷くように。「急に覚醒…。うん、そうなるの…かな? あ、でも、それで悩んでるんだけど…」再び、困ったような表情浮かべて。 (ballock) 【理緒】「可愛いかどうかで決めるのもどうかと思うが」また一つ溜息をつきつつ「悩みと言うのは異能の関係か?そもそも今までの常識がほぼ無意味な環境というのもあるんだろうが」 (tyty_) 【翔子】「ん〜、そうだね。でも、学校とかじゃ、誰でも彼でも、〜さん、だったしね。ごきげんよう、って言う挨拶はもう慣れちゃったけどさ」などなどと可笑しそうに返事を返した後、 (tyty_) 【翔子「うんうん、その異能とか言う奴? ウィザードなんだとか、魔物使いなんだって言われたの。でも、わたしって、何の素養もないけどなぁ…。カポエィラと…」再び、踊り出す。今度は静かにゆっくりと。きっちりとした型と女性らしさの究極美。「日本舞踊しか出来ないよ…?」 (ballock) 【理緒】「自分でも気がついてない――のも当然か」腕を組みつつ、翔子の足元へと視線を向ける「翔子と言ったな。そちらの異能は“足”だ」 (tyty_) 【翔子】「え…? 足…っ?」言われて、視線を落とす。紅い靴を見る。「あ、うん。確かに…、変なものに襲われた後、この靴履いてた。でも、異能…?」う〜ん、釈然としない様子のまま、足を振り上げる。 (tyty_) 真っ直ぐに上がったそれを踵落としの動き。本人はダンスの動作の一つ程度に想っているようだが、それは確かな牙を想わせて…。 (ballock) 【理緒】「うむ。正確にはその“靴”なのだろうな。おそらくそれがそちらの“魔物”だ」経緯は良く知らないが、その経緯もよくある話しっぽかったウィザードの世界としては「その“靴”には本人次第でもあるが高い殺傷力を秘めている。踊っている分には自覚はないだろうがな」腕組み片目を瞑りつつ (tyty_) 【翔子】「あっ、そっか。そうなんだ…。じゃあ、あの後血だらけになってたのって…、そうだったのかなぁ?」魔物に襲われた後、どう助かったかは覚えてなくて…。理緒の前で、再び逆立ち想い出した不安を吹き飛ばすように、そのまま、くるくる回って魅せて。 (ballock) 【理緒】「詳しい経緯は私にもわからん。だが、とりあえず確定しているのはその“魔物”がそちらの“力”であるという事だ」 (tyty_) 【翔子】「んっ、そかぁ…。確かに、この靴を手にしてから、何だか、踊らない日はだるくなっちゃうし…。魔物だって言うなら、確かに、カーレンの赤い靴なのかもねっ?」アンデルセン童話の踊り続ける呪いの靴を引用して。こくんと頷く。逆立ちだけれど。 (ballock) 【理緒】「なるほどな。それがその魔物の特性か」ふと一つの推測が立って (tyty_) 【翔子】「え…っ、なぁに…っ?」メイア・ルーア・ジ・フレンチ、と言う名の外回し蹴りを逆立ちのまま繰り出す。リズムと勢いが高まる度、龍とは異なる錬を経て、紅い靴に“力”が集約する。 (ballock) 【理緒】「魔物使いの扱う魔物の特性の共通点は、契約者のプラーナを糧にその存在を維持し成長をする――どうやらその靴は踊る際に発せられるプラーナを食らうようだ」一つ息をついて「つまりは、踊っていない時は余分にプラーナを抜き取られ維持されるのだろう。だからだるくなる」 (ballock) 踊ってる最中のプラーナの純度とそうでない時の差が激しいようだしな。と言って (tyty_) 【翔子】「ふむふむ…。魔物使い…プラーナ…。そんな説明聴いた記憶が…」なるほどぉ、そうなんだ…。と言う表情で、理緒を見上げる。「じゃあ、踊ってないと駄目なのかなー?」なんて言いながら、先程も逆立ちで踊っていたが、今も、また逆立ちのまま、足をくるくると回しながらに踊り続ける。なかなか、出来る事ではない。 (ballock) 【理緒】「どこまでがダメでどこまでが大丈夫かというのは私にもわからんな」どれだけ逆立ちしてられるんだ。というか無駄な才覚がその部類か目の前の娘は。とも思いつつ「此処に来たからには戦いに巻き込まれると思うが、戦えるのか?」 (tyty_) 【翔子】「う〜ん、戦いかぁ。どうなのかな…? カポエィラしか出来ないし…」くるくると踊り続ける。教えた相手は、本物のカポエィリスタだったのだろうか。その動きは、充分に武器となる筈ではあって。 (ballock) 【理緒】「ふむ」軽く一つ頷き、軽く地を蹴る。そして踏み込み翔子及び自身の間合いに入り回し蹴りを一閃! (tyty_) 【翔子】「これって、戦いの技術じゃな…わきゃ…っ!?」突然、割って入られた蹴りにバランスを崩す。「な、何々…っ!?」否、バランスを崩すような動きで後方に下がるカポエィラの避け方。背が地面に付く前にバク転。身軽に立ち上がって。 (ballock) 【理緒】「やはりな」カポエラ特有の動き、そして対応能力もある「誰が教えたものかは知らないが――格闘技として充分に扱えるようにはなっている」 (tyty_) 【翔子】「んっ、そうなんだ…? う〜ん、先生は確かにブラジル人だったけど…」格闘技身に付けさせられてたのかなぁ…? と首を傾げて。「でもでもね、カポエィラって、相手に当てちゃう人は下手だって教わった…よっ!」マルテーロ。金槌と言う意味の大振りの回し蹴りを、理緒に向けて、先程のお返しとばかり。 (tyty_) しかし、今、言ったように、当てる為ではなく前を掠めさせる動き。けれど、当てれないのではなく、当たらぬようにする。その技術を身に付けているようにも見えた。 (ballock) 【理緒】「何故そう教えたのかは知らないが――そもそも中てる必要性のない生活だっただろう今までは」これからは違う状況にもなる。と、そして翔子の放った蹴りは一歩も動かず瞬きもせずに前髪をかすめ通り過ぎるのを見据えて (tyty_) 【翔子】「ん〜っ、あ、カポエィラってね。皆で集まって輪を作って、その中で2人で踊るものなの。だから、当てちゃう人は下手なんだ」そう言うものだから、そう教わった、と応えながら。「ん〜、そうだね。自分で当てに行って、冥魔、だったっけ…?を倒さなくっちゃ、なんだよね…?」当てる必要のある生活。まだ確かな実感はなく…。 (ballock) 【理緒】「何も冥魔だけではない。場合によっては人と戦うこともある、機械と戦うこともある――まぁ、つまりは何と戦うことになるかは多種多様だ」 (tyty_) 【翔子】「う〜ん、そっかそっか。理緒ちゃんは、そう言うのとずっと戦って来たの…?」大変そうだね…、と、ちょっと不安げに。活発なストリートダンサーではありつつも、生まれと育ちはお嬢様。想像も付かない事は多い。 (ballock) 【理緒】「侵魔に取り付かれたタダの人間相手とかともな」軽くある意味とんでもない事をさらっと言いつつ「――そうだな。軽く手合わせでもしてみるか?」 (tyty_) 【翔子】「取り付かれた…っ! それって助けられるの…?」うわぁ、戦い難そうー、なんて表情にも現しつつ。「手合わせ…? あ、うん。そうだね。“本物”を見てみたいかもっ?」興味深げに頷いて。 (ballock) 【理緒】「無論助かるかどうかはケースバイケースとでも言っておけばいいか?」その答えはある意味では悲惨な結果で終わっていることもあるのを仄めかしつつ「中てるつもりで来て問題はないと先に言っておく」とん、と地を蹴り一歩で間合いの外へと一度出る。地を蹴った際には音がしなかった事からも相当に慣れているのだろう (tyty_) 【翔子】「ん、うん。判った…。当てるとか…した事ないけど…やってみる…っ!」色々と覚悟しなくちゃいけないことは多い。そう、判った気がする。だから、戦える位には…なっておきたい! 「行きます…! メイア・ルーア・ジ・フレンチっ!」そう叫ぶと同時、側転で間合いを詰める。 (tyty_) 一回転半目で逆立ちに、そのまま大きく外回し蹴り。理緒としても、なかなかお目にかかれない攻撃っ! (ballock) 【理緒】「っ(速い――!)」見切りにくい動きからの予想しにくい体勢から放たれる鋭い蹴り技。寸前バックステップで避けるも前髪が微かに切れ舞う。 (tyty_) 【翔子】「もうちょっと…なのかな…っ?」今までやった事のない打点間合い、他流とのジョーゴ(試合)。動きが一つ一つを勉強とばかり、更に踏み込み蹴る。大振りで大技ではあるが、なかなか対処し難い動きでもありながら。 (ballock) 【理緒】「だが――」どれだけ対処がしにくかろうが大技の大振りならば――これまでの経験上いくらでも対処してきた蹴りをまずはバックステップでギリギリで避け足がふりぬかれた瞬間踏み込み翔子の手を鋭い下段足払いで崩す! (tyty_) 【翔子】「ふぁきゃぁ…っ!?」カポエィラにも足払い(今は手だが)系の技はある。対処にかかるが、それよりも速く理緒の蹴り足。悲鳴と共に転がって…。 (ballock) 【理緒】「ふっ…!」転がった所で地を蹴り風を残し掻き消えると宙から翔子に向かって蹴りを打ち下ろし―― (tyty_) 【翔子】「ゃっ、きゃぁぁ…っ!?」踏み蹴られちゃう!? 想わず悲鳴を上げて、身を竦ませそうになる。「で、でも…、えぃ…っ!」背をピンと伸ばし、打ち上げるような前蹴りの反撃を…、身体は繰り出してっ (ballock) ガン!という音が蹴りのかち合い。その衝撃を利用してジャンプ、宙で回転して【理緒】「流石に反応するか。バランスがいいな流石に」すたっと着地し「少々、迂闊だったか」軽く自分の足を見ればこちらの靴が半ば吹き飛んでいた (tyty_) 【翔子】「あ、相殺になった…っ?」あ、あれ? 蹴られてない…、と想いながら、軽く後転。しゃがみ状態に。「わっ、靴、大丈夫っ?」その様子を見て、理緒と自分の靴を交互に見る。此方は…、なんともないようで。 (ballock) 【理緒】「靴くらいは問題はない」片方だけ靴というのもバランスが悪いのでもう片方も脱いでしまって「“気”をしっかり練らずに行ったこちらの落ち度だからな」状況を見るに翔子の“靴”がどういったモノなのかは今の一瞬でわかっただろう (tyty_) 【翔子】「そっか、良かった。カポエィラのジョーゴ(試合、踊り合い)も裸足でしたりするし、大丈夫かな…?」と、自分も脱ごう…としつつ、靴紐を…。ぎゅ…ぎゅぎゅっ…。「あれ、脱げないや…? あ、そっかそっか?」此方は、まだ判り切ってない様子。少しずつ、理解していく。 (ballock) 【理緒】「裸足でも問題はない――」目を閉じ集中する。そうすると理緒の身体から淡く青白いオーラが立ち上り始めて。それは当然足元にも集約されている「気を練れば靴の有無はな」次第に理解してる様子に、次第に慣れていけるだろうとは感じて (tyty_) 【翔子】「あ…っ、凄いね…? 何か見えるよ…?」しゃがんだ状態で、立ち上るそれを視認する。アニメや漫画を見る時間は家ではなかったけれど、外の友達には教えて貰った事がある。そーゆーものだと感じながら、 (tyty_) 【翔子】「わたしも…負けないよっ!」今度は一気に駆け込む。空中前転。同時に踵落とし! 理緒とは異なる方式。魔物の力で紅い焔が上がる。靴が、牙になるっ! (ballock) 【理緒】「“龍”というモノでな。まぁ、漫画とかによくあるのを思い浮かべてみればいい――行くぞ」同時に地を蹴り風となり掻き消えて、その踵落としにあわせる様に“龍”の風が掌に集い掌打を打ち上げかち合う…! (ballock)   (ballock) そしてしばらくの手合わせが終わりを迎えて。お互いに適度な疲労感を残しつつ (ballock) 【理緒】「大体はこんなモノか。少しは慣れたか?」軽く袖で汗を拭い (tyty_) 【翔子】「ふわぁぁ…。痛ぁいぃ〜。本当に戦うって、やっぱり大変だね〜。嫌になっちゃうかもっ?」何故か、正座しながら、腕の掠めたりした部分を撫でて。嫌とは口にはしたけれど、屈託ない笑み。 (ballock) 【理緒】「人間相手ならまだ楽な方だ。そもそも基本的に格闘技は“対人戦用”だからな」つまりは…化け物とか機械相手とかになるとまた対応が大変なわけで (tyty_) 【翔子】「う〜ん、そうだね…。色々と工夫とかもしなくちゃかな…っ?」理緒の姿を見上げながら、先は長そうー、と溜め息付いて。「そう言えば、理緒ちゃんは大丈夫…? 受けたり払ったりした時とか…」自分でも当ててみれば実感した噛み付くような、相手を直接に傷付けるような蹴り。平気だったのかな、と心配する。 (tyty_) 勿論、戦装束やらに防御効果があるのも知らず…。 (ballock) 【理緒】「このくらいは日常茶飯事だ。問題はない」腕からは軽く血も流れてるがちょっと腕を振るったりして血を飛ばし。だが、翔子の放った攻撃の威力にしては傷が浅くも見えるだろう。 (tyty_) 【翔子】「日常茶飯事なんだ…。凄いね…」きょろ…。盛大にかわされた斧蹴りの跡に視線を移す。地面に敷き詰められたタイルが吹き飛んでて。これ、良かったのかな…? ちょっと冷や汗。「あ、でも…、手当てしなきゃだよっ?」血を飛ばすのを見て、慌てて駆け寄って。 (ballock) 【理緒】「見た目ほど深くはない。私のは薄いとはいえ特殊な材質の装束だからな」 (tyty_) 【翔子】「そうなの…っ? そう言うのって、何処で手に入れるのかな…?」へぇ〜?と言う風に服に触りながら、腕を捲り上げさせて。真っ白で上質そうなハンカチで理緒の腕の血を勝手に拭っちゃう。 (ballock) 【理緒】「此処でならそこいらに店でも売ってると思うがな。場所が場所だ」危険な場所というかなんというかだからとも言う「このくらい問題ないと言ったぞ」特に抵抗もしないが血を拭われ微かに困惑して (tyty_) 【翔子】「辺りでも売ってるんだ? わたしのお小遣いで足りるかなぁ…。アルバイトとか、した事も無いけど、した方が良いかな…?」色々と、新しい人生の設計を考えたりもしながら。「ん、でも、わたしがしたんだしね…? 少し位は責任持たなきゃっ!」てきぱき。ハンカチを包帯代わりに巻きつけちゃう。 (ballock) 【理緒】「資金くらいは依頼をこなせばそれなりに揃えるのは楽だがな。」きっとこういう人種は何を言っても治療を止めないだろう。そんな経験則。困惑はやはりするのだが (tyty_) 【翔子】「うん、判った。AAAって言うんだよね? わたし、まだ正式メンバーになるって言う話は保留にして貰ってたけど、理緒ちゃんのお陰で自信付いたかもっ! 頑張ってみるね、色々と…っ!」うんっ、っと軽いガッツポーズ。その後、手当ては終わりとばかりに、ぽむっと叩いて。 (ballock) 【理緒】「自信過剰にだけはならないようにな。慣れ初めて油断して命を落とすという人間はかなり多い。それだけは覚えておけ、過剰な自信は身を滅ぼすとな」 (tyty_) 【翔子】「あ〜、うん。そうだね。でも、わたしはどちらかと言うと、まだまだ不安いっぱいだし、大丈夫と想う、かな…?」こくこくと素直に頷いて。「理緒ちゃんって、本当にしっかり屋さんだね? 凄いなーっ」まじまじと瞳輝かせ見詰めたりしちゃう。 (ballock) 【理緒】「仕事柄だ。凄いというわけでもない」一つ溜息をつきつつ「……治療してくれたことは礼を言っておく」 (tyty_) 【翔子】「仕事柄…かぁ。うんうん、格好良いよ、ホントっ!」そんな理緒の様子を知って知らずか、手を取って。ぶんぶんと振り捲くる。「あ、うん。ハンカチは上げちゃうねっ? 後、お友達になろうっ!」すっかり気を許したのか、気さくに会話続けて。 (ballock) 【理緒】「友達…?そんな柄じゃないと思うが」気さくに言葉を向けられて、若干困惑。こんな感じに気さくな対応をしてくるのにそれほど慣れていないのか (tyty_) 【翔子】「違う…? じゃあ、お師匠様が良い…?」不思議そうな顔。何にしても、なんらかの関係を結ぶつもりは確定らしい。 (ballock) 【理緒】「……友達でいい」此処は妥協しておいた方が良さそうだと思った (tyty_) 【翔子】「ん…っ、じゃあ、決まりっ! アミーガ(友達)だねっ♪」もう一度、握手の形に手を握って。満足した笑みを浮かべる。 (ballock) 【理緒】「強引だな。まったく」満足したような笑みにはちょっと釣られたか戸惑いながらも小さく笑い (tyty_) 【翔子】「ブレイクダンスが得意なトシキ君がね? 女の子と仲良くなるのは、強引に行けって言ってたからっ!」その後は、そのまま楽しそうに笑い続けて…。 (ballock) 【理緒】「色々とどうなんだそれは」まったく、と一つ溜息をつきながら。なんだかこのハイテンション娘に引っ張りまわされそうな予感もしないでもない。が、悪くもない。ような気もする。でも早まったかもしれない気もした (tyty_) 【翔子】「え…、何か変だった…?」判らないよー、って首を傾げて。要らないところだけは、お嬢様なままらしい。「うん、じゃあ、お互い汗だくだし、汚れちゃったし、一緒にお風呂行こっ!」などなどと、早速、理緒の悪い予感を的中させて。この後、理緒がどうしたかは、また別のお話し。 (tyty_) さて、後は、少しの後日談…。 (tyty_) (tyty_) 数日後。AAA支給で戦闘用の舞踏用の学生服を受け取った翔子。これが正装になります、などと言われたのだろうか…? (tyty_) 【翔子】「あははっ、動き易いっ! 良いかも、これっ?」くるくるっ、逆立ちのまま前進。脚、腹、顎を狙うような鋭い三連回転脚。 (tyty_) 【翔子】「でも、これ…っ」回転を続けながら、下を、いや、上を覗き込む。「ぱんつみえちゃってるよね…?」 (tyty_)   (tyty_) 紺のスカートから純白を閃かせつつ、翔子は踊り続ける。 (tyty_) こうして白い…ではなく、紅い靴の少女は、反転の格闘娘として、AAAメンバーに、正式に採用された。 (tyty_) 初めての仕事が舞い降りる日も、遠くは無く―― (tyty_)   (tyty_)