21:07 hikami >『金色の館に届け物をして欲しい』 21:07 hikami >特に何をするでも無く――逆を言えば何かが起こった際に反応できる様にすべく――ギルドハウスでのんびりとお茶を楽しんでいた一時、告げられた雑用はそんな物であった。 21:07 hikami >何でも、他の場所ならばともかく、あの場所へ立ち入るなら相応の力量と資格、度胸etcetc……何やら色々言われたが、館の主がラビリンスシティの根幹に近い大人物と言う話は以前教わった覚えがある。 21:07 hikami >幸いにして徒歩数分、さしたる手間があるわけでもなく……イオが自分の側を離れている時間帯、イオにとっては休憩時間である筈のそれは、どうにも思った以上に“訓練”に費やされていると言う事も聞いている。 21:07 hikami >ならば呼び戻す手間を含めても、このまま単独で向かってしまうのが早く、また何事があるわけでも無いだろう……この世界に於いて多種の事柄を伝聞形式のみで把握している女はそう楽観し、単身館へと赴いた――― 21:07 hikami >それが、数分前、の話。 21:07 hikami >間違えようもない道なりは土地勘が徐々に付きつつある身にとっては苦でもなく、大仰な門を潜る際にも身分を明かすだけで敷地内に入る事が出来た。 21:07 hikami >エントランスとも言える前庭を歩く動作は、簡素とは言え纏ったドレスと、対面上、が必要な相手と判断しての繕った凛々しさを纏い、その屋敷の格にもそう劣る事も無いだろう。 21:07 hikami >そう、何事も無ければ何の支障も無かったであろう、ただのお使い。 21:07 hikami >しかし……耳に届く微かな、異音。 21:07 hikami >この手の屋敷に付き物の硬質な静寂と見合わぬ響き―――貴族的な文化に慣れ親しみ過ぎているだけに生じた違和感。 21:07 hikami >丁度、ここから見れば裏手側になるのだろうか……? 21:07 hikami >何事か、があったのならば見過ごせば後々の損になる。内心にそんな言い訳を用意し、女は本来のルートから外れた方へと、その歩みを向けた。 21:14 torazou >何時もと変わらぬ訓練…… 21:14 torazou >複数の訓練をこなしその上で主にも仕えている、イオは良くやっているのだろう 21:14 torazou >なにか飴でもくれてやるべきか? 21:14 torazou >などと考えながらもイオの動きに応じて放つのは魔力の刃 21:14 torazou >威力を抑える代わりに広範囲に 21:14 torazou >……その成長を見ていると、思う。 21:14 torazou >何時まで続くか判らぬこの修行…… 21:14 torazou >自分の気まぐれが尽きて終わるかもしれない……イオが死に絶えて終わるかもしれない 21:14 torazou >しかしながらそれが続く間はせめて弟子に遅れを取らない様 21:14 torazou >欠片を集めねば……と思う 21:14 torazou >集めた欠片はまだ3つ……残り46全て集め切るにはまだ遠い…… 21:14 torazou >そんな余計な事を縦続けて考えて居たのが失敗だったのか? 21:14 torazou >編み上げた破壊の光はイオの遥後方に逸れ月匣の中の地形を轟音と共に激しく変形させる 21:14 torazou >【マルディナ】「……………」                 安堵した……月匣を張っていて良かったと 21:14 torazou >【マルディナ】「……………」                 イオの無事を確認してみた……狙いが逸れて良かったと 21:15 torazou >【マルディナ】「……………むぅ」                 強張った笑みとは言えぬ笑みを浮かべてみた……これで許してもらえぬ物かと…… 21:22 rouge >【 イ オ 】 「………」                 つう、と、冷や汗が一つ流れた。  今のそれは、当たれば例え鋼騎に乗っている今でさえ当たるには危険な一撃だった。                  「……さすがマルディナさん、俺が少し集中を乱すことになったからって、容赦ない…」                 モリオンのコックピットの中、つぶやく。 相手がミスったなどとは毛の先ほどにも考えないのであった。                 マルディナはなんというか、強張った表情をしている。 無理に笑っているような、そんな不思議な表情だった。                  「…モ、もしかして、すごい怒ってる…?」                 そんな怒られるようなことをした覚えは、ない。 しかし、人間何が琴線に触れるか分からないもので…                  「…謝っておこう。」                 もともと、小間使いなど理不尽の塊でもある。  すぐにコックピットから這い出て、                 「…な、なにかまずかったでしょうか…?」                 ある種、伺いを立てるように、たずねた。 21:29 torazou >【マルディナ】「…………」                 再び考える……今の肯定で不味かったと言うイオの言葉……取り繕うために笑って見せたのにの言葉である……ある種怯えを含んだ言葉それに一瞬不愉快そうな顔をすると                「ああいや、なんでもない……丁度月匣が崩れる」                 イオの背後をと見れば地形が崩れた場所からピキピキと音を立てて現所ではない世界が崩れて行き 21:33 rouge >【 イ オ 】 「っと………」                 後ろを振り向く。  崩れ落ち、ゲッコウ内とその向こう側の世界、二つの世界の光景が見える風景は、それなりに幻想的ではあった。                 モリオンを聖石に戻しつつ、しばしその光景に見入る。 …?  気のせいか、向こうの世界に人影が見えたような、そんな気がした。 21:38 hikami >【カルミア】 「……―――へ?」                 そう、最初に感じたのは“物音”だった。覗き込んだ空間は……最初は、何も無かった―――筈、だったのだ。それが目の前で“崩れ去る”                「……イオ、あんた、こんな所で何してンの?それと、そっちの子も……?」                 実際、目にするのは初めての存在、それでも側頭部に感じる小さな頭痛は……目の前の光景が、何かのセカイを形作っていたモノであろうとの予測はできる。となれば……うわさの月匣、と言うモノ、だろうか……? 21:42 torazou >【マルディナ】「うん……?」                 アレは確かイオの主、只人がこの屋敷に来ると言う事に以外そうな顔をして                「……なんだ授業参観と言う奴だったか?」                 と尋ねるようにイオを見上げて 21:42 rouge >【 イ オ 】 「あ、あれ…!? か、カルミア…っ………」                 …今はプライベートか?  そもそもプライベートと向こうが認識していない以上それはプライベートと呼べるのか?  破片の奥に見えた人影を呼んでから、そんなつまらないことで葛藤してみたり。                 「いや、その………ご教授してもらってました!」 21:45 torazou >【マルディナ】「カルミア?」                 イオの性格からして呼び捨てにするというのは以外で有る怪訝そうに呼び方を繰り返すと、少女漫画の如く進展でも有ったのか……しかし何故あの手の読み物は適材適所と言う言葉を知らんのだろうなどと思いながら 21:47 hikami >【カルミア】 「……ご教授、って……ぅん?」                 軽く、首を傾げるようにしつつ……一先ずは二人の元へと歩み寄る。慌てる少年の姿を一瞥した後、マルディナへと視線、再度、イオへと戻し……                「―――……授業参観、っていうか、あたしは別の用事で此処……じゃ、ないか。この館に届け物をするように言われたんだけど……」                 傾げた首は戻らず、どころか……                「……貴女も、此処の子?」                 身を屈みこませるようにとマルディナに視線を向け、柔らかい、と見える笑みを向けてすら見せていた。そう―――外見年齢=実年齢、ではない、というケースを……まだ、知らない…… 21:51 rouge >【 イ オ 】 「ああ、いや、この人は……」                 8歳どころか2000歳以上です…  と、そこまで紹介してしまっていいものか。  師と主の顔を見合わせて、言葉を探る。                  「ええと、マルディナさんです。 俺、色々世話になってて。」 21:52 torazou >【マルディナ】「……届け物か、てっきり従者の行いを確認しにでも着たかと思ったが」                 ふむと理解したと頷いて                「ここの子?」                 馬小屋を借りている……屋敷内に部屋を用意するとさえ言われている……ここの子といえば此処の子なのか……しかし……                「私は客分だ、お嬢ちゃん」                 引くべき線は引くべきと決め                「うむ、師として術者の戦い方を教えている」                 まったいらな胸の前で腕を組んで答えると 21:56 hikami >【カルミア】 「おじょ……」                 目の前の少女と、自身の容貌。逆、ならば判るのだが……一瞬、言葉に詰まった                「……マルディナさん?あぁ、そう言えば……」                 そんな名前は聞いたか、良く考えてみれば、見かけた覚えもある。のだが……                「……でも、この子が、その“マルディナさん”なのね。術者って言うからどんな人かと思ったけど。ええと……」                 聞いた今でも、違和感は残るのだろう。緩く、身を起こしつつ                「……じゃ、改めて自己紹介を。あたしは、カルミア=アメテュストス。……イオがお世話になっているみたいだし、宜しく、で……良いのかしら?」 22:00 rouge >【 イ オ 】 「その、魔王、に、分類される人で。2000年は軽く生きている、なんて話も聞きました。」                 補足説明を交えながら、カルミアに向き直り。 22:01 torazou >【マルディナ】「ああ、一つ誤解をしているなカルミアならば先の言葉も得心が行く」                 納得したように鷹揚に頷くと                「私はマルディナだ、人間風に言うならば魔王をやっている」                 イオの言葉を肯定し 22:04 hikami >【カルミア】 「誤解?……ぁー……」                 イオの補足、マルディナの名乗り、その二つで得心は、行った。                 そう、如何見ても―――……視線の先は、組まれた腕、と言うそのポーズ。何かこう、可愛らしく少女が威張っている、そんな微笑ましさすら感じていたのだろう。……事実を知らない、と言う事は時に恐ろしさを招く                「確か、ニンゲンとは違って神様に分類される人達……だったかしら。まだこの世界には判らない事、いっぱいね。と、言う事は……年上、なのよね」                 再度、その童顔へと視線を向ける。続いて、イオへと視線を戻して                「―――……それにしても、その“魔王”にまで師事してるなんて。つくづく人外レベルの師匠ばっかりね、イオ」 22:09 rouge >【 イ オ 】 「学ぶところが、沢山あります。」                 マルディナの、そしてクーの人を超越した戦闘能力。 ……アルテールの知識量と探究心、冬子の奇妙な言動もある意味人外レベルだろうか。                  「…それにしても、こんな所にカルミア…が、来るなんて、珍しい、ですね?」 22:11 torazou >【マルディナ】「古代神だ……まあ今は然程……」                 力が無いと続ける必要も有るまいかと思い直すと                「浅学事態は罪ではないが学ぼうとしないのは罪だ、何処かの駄犬の様にな……年上と言うなら年上だこの体は見た目と然程機能的には変わらんが。どうせならこの後のイオの修行でも見学するか?」 22:17 hikami >【カルミア】 「ちょっと、ね。セレスのお使い……って言うのが正解かしら。この館に入館する段階で、ある程度の身元保証が必要って事らしくってね、だーれも居なかったし、此処なら近所だから引き受けたのよ」                 イオへの言葉へとそう、返す。……そう言えば、その用事はまだ、か。まぁ……急ぐ物でもない、とは言っていたし問題は無いだろう                「古代神……管理神とはまた違った神様、だったかしら……ん、出来る限りの事は学ぶ心算よ。この世界だけ、の事じゃない。あたしが出来るのは頭を使うことも含まれンだろーし」                 そう、見た目を含めた説得力、と言う意味では札になり得る、と言うのが異界探訪で得た感触、でもある。小さく頷き……しかし、背丈の小さな“少女と話す”時の癖なのだろう、膝に両手をつき、前屈み……つまり、ふるり、と、豊かな双丘が揺れるような体制をとっていた                「んー……そうね、どういう事してるのか、っていうか―――無茶してないかは、一寸心配どころ、だもの。見学できる物なら、ちょっと見させて貰いたい所、かしら」 22:20 rouge >【 イ オ 】 「………すみません、本来なら、俺がやるべき仕事だったのに。」                 お使い、など姫のやる仕事ではない、と。 心底申し訳なさそうにしながら、わずかに頭を下げて。                  「………」                 そのときに、ふと見えるカルミアの姿。  …いつもは、後ろに控えるもの。  …それにそもそも、主が頭を低くした体制のまま自分が立っていることなどありえなかったわけで。                 はじめて、ゆれるようなところを見た。 …揺れるんだ。 と、一瞬同でもいいことを考えてしまいながら、あわてて頭を振った。  22:25 torazou >【マルディナ】「良い心掛けだ…………ふむ」                 と目の前の胸を見る…自分の胸を見るそれからイオの顔を見て                「……成る程」                 と何か悟った顔で呟く                「……別にしゃがまなくても良いぞカルミア」                 と月衣から弥七君(この場合ダンボールで出来た蜜柑箱の事を指す)を取り出すと上に乗って                「ああ主が従者の仕事振りを知らんと言うのも胡乱な話で有るからな、しかし無茶はさせるぞ?実戦で無茶をさせぬためにな」 22:29 rouge >【 イ オ 】 「な、なるほどって何がわかったんですかマルディナさん。」                 焦りを表情に出さぬように勤めつつ、                 「カルミアが、見学していくん、ですか?」                 少しこわばった表情、というよりは戸惑った表情。 そりゃあ、今まで多くの無様をさらしてきたわけだが、マルディナの言うとおり、訓練中の無様はそれはもうすごいものがある。 3分に一回は盛大にすっころび、吹っ飛ばされる毎日だ。 あまり格好のいいものではない。 22:29 hikami >【カルミア】 「ああ……」                 年上、と言う事ともなれば流石に失礼ではあるか。しかし……取り出されたモノ、その存在に危うく口元が緩みかける。……似合いすぎていた、と言うよりも……                「……き、気にしないで良いわよ、イオ。あたしも暇、だったんだ、し。AAAの、中、にいるん、だし、丁度良いん、なら……ね?」                 ……不自然に途切れる、声。―――何かが、ツボだった。そう、滅多に遭遇する事が無く、出会う頻度も少なく……それが故に“ちいさくてかわいいもの”には、少し弱いのだ。それが、柔らかければ尚の事。                 ……ぬいぐるみの類や何かは、流石にこの年齢ともなると置くのを躊躇われたがその好みまで喪ったわけでは、なかった                「……―――無茶は承知、だけどさ」                 しかし、無茶、を聞けば……そんな場面でもないと気付きはするのか。こほん、と、軽く咳払いを落として                「……イオは放っておいても“無茶”するわ。……むしろ、加減の仕方を教えたげて欲しい、っていうのは―――甘やかし、かしらね」 22:34 rouge >【 イ オ 】 「大丈夫です、加減のやり方は、アルテールさんに習ってますから。」                 自信満々に言い切って見せたが、……それを大丈夫というのかは、甚だ疑問である。  22:37 torazou >【マルディナ】「何がと言うほどではないが……考えていた事柄がひとつな」                 イオの言葉に返しつつ                「……むっ……緊張しているのか…先ほどと同じく月匣の中であれば屋敷を傷つける事もないし安全な場所に座っていれば良い」                 不自然に途切れる言葉に首を傾げてその長ったらしい髪を揺らすと為るべく優しげに答えると                「私が教えるのは地力の強化だ使える部分が増えるなら無茶をする必要は減るからな……それとカルミア少し協力を願いたい、修行自体も撃ち付けるばかりでは芸が無いからな」 22:42 hikami >【カルミア】 「……何?」                 二人のやり取り、と言うよりも、マルディナの言葉に向けるは訝しげな視線……外見通りではない、と認識した今でも何処か、ツンとした少女、といったイメージが拭えずに居るのだろう。しかし、視線を向けてしまえば視界に入る箱                「……っ」                 ……危うく、噴出しかけていた                「……こほん、ええ、と。ううん……?月匣、は確か、月衣の大きい版、だったかしら。確かにさっき、あたしの目には二人の様子は判ンなかったし、気付いたのは何か変な音がしたから、だし。                 ってー事は……壊れなきゃ閉鎖空間と一緒、かぁ……―――ぅん?協力……?それは勿論、訓練になるンならあたしにも丁度いいけれど。……あたしはお世辞にも、ソーサリー系統の操縦は得意じゃ、無いわ。                 どっちかって言うとイオとは真逆、魔道適正、って言う意味じゃイオどころか、って程度だけれど。……そーゆーのでも、出来る事はあるの?」 22:46 rouge >【 イ オ 】 「…」                 (何度か箱を見てきた自分であっても、カルミアが吹き出すのはよくわかる。 自分も耐えてきたのだ。 そう、何度となく。 流石に、もう慣れたが。 ……なぜ、もうちょっといい台を使わないのか! …カルミアに、気遣わしげな視線を向けつつ。                 「でも、俺のことでカルミアに迷惑をかけるには…」 22:48 torazou >【マルディナ】「……ぬ?」                 勝気なイメージと想像していたのだが随分と笑い上戸だと思いながら今の言葉の流れに何処か面白い事があったのだろうかと考える……しかし人間のメンタルはよく理解出来ずに首を傾げ                「いや、人を伸ばすには褒める事も大事だからな、その部分を担って貰う。世辞にも私は人を褒めるのが上手いとは言えんしな」 22:48 torazou >【マルディナ】「つまり飴と鞭だ」 22:52 hikami >【カルミア】 「な、なんでもない、何でも、ない……だ、大丈夫、大丈夫。……大丈夫よね、イオ?」                 そう、救いを求める。……ろくでもないタイミングで、ではあるが。……何かこう、余りにも“似合いすぎて”いるのだ。                 小さな子、自身の半分にも満たない、と取れる少女が文字通り、背伸び用に箱を使っている―――考えるだに、こう、撫でたくなる。笑いの発作を押さえ込み、視線を戻す―――今度は頭部に揺れる髪に気を取られた。                「……魔王、って、凄いわ……」                 そんな、如何でもいい所での感想。侮りがたし……この風貌なら、不意を打つ事もできるだろう                「誉める……?嗚呼、成る程……」                 確かに、向いた行動ではなさそうだ。だが……                「―――って、あたしも誉めるの、はー……ま、いいわ。ん、無茶しすぎない程度に上手く出来たら……ね?」                 恥ずかしさ、が、先に立つ。……誉めすぎも良くない、そう教わって以降の出し惜しみが、此処へきて響いていた。 22:55 rouge >【 イ オ 】 「………え、ええ、きっとなんでもありません。  だいじょうぶです。」                 救いを求められても、解決法は唯一つ、慣れしかない…! そんなことを聞きながら、話を噛み砕く。                  「カルミアが、俺を、褒める…?」                 …なぜか、頬が高潮した。                  「い、いや、別にそういうのはいらないですから!  今までだって別にそんなことがあったわけでもないですし! カルミア様も、そんな、わざわざ気にかけてくださらなくても!」                 思わず、言葉遣いを元に戻してしまいつつ、カルミアに状況の救いを求めて。 22:59 torazou >【マルディナ】「人間も中々ヤルとは思うが」                 二人の間の不可思議な間なにやら主従同士の絆の様なものかと思い                「褒めるのは苦手か……ならば良い方法が有る、この一手だけでヤル気の出るという素晴らしい手段だ。手間は取らせんしそれで励みとなるなら十分だろう」                 とカルミアの方を見て 23:04 hikami >【カルミア】 「……や、なんていうか…………ちっちゃい子が知識をつけ辛いって言う人間の根幹への挑戦と言うか、何と言うか……?」                 狙っている訳ではないのだろうか?……となれば、意図せずにやっている、と言う事になる。……確か魔術師、魔導の繰りに長けた人、となれば……相応の経験も詰んでいるだろうに。                 考えるは今までの“常識”として、人間の“学問”としての魔術と捉え、相手の存在感を測ってしまう辺りは、まだこの世界に慣れきって居ない証拠、だろう。                「……良い方法?手間も無くて誉めずにやる気が出る、って、また凄い裏業、よね。……ぅん?って……」                 それ、が、何なのか。それは判っていない。……だが、短くもない期間を師事している事は窺い知れる。―――思わず、イオを見た                「……や、気にかけるっていうか、あたしだけ、こーしてボーっとしてるのも何だか間抜けじゃない?それにイオ、また、ついてるわよ」                 何、とは、言わない。……途中まで取れていた“様”の言葉に、軽く目を細めた 23:09 rouge >【 イ オ 】 「一手だけで、やる気の出る…。」                 目を閉じ、軽く考え込む。  何か、いやな予感がする。  アルテール以外の全ての自分の師に共通するところは、たまに自分で遊ぶことがある、ということだ。 そんな空気を感じ、思わず背筋を震わせ、カルミアのほうをちらりと眺めた。                  「…え? あ……」                 続いて聞こえた、カルミアの言葉と、視線。 申し訳ない気持ちはもちろんあったが、それ以上に、それを咎められるのは、うれしかった、ように感じられる。 暗に、そう呼んでもいい、といってくれているのとなんら変わりはないのだから。                 「ええと、すまない、カルミア。」 23:14 torazou >【マルディナ】「ちっちゃい?私は元々小さくは無いのだが……」                 流石に4/50本来の姿を取ればドレだけも持たないだろう、戦えぬ姿などには意味は無い為らば今はこの姿こそが本分だろうと自虐的な笑みを浮かべて                「まあ、説明するよりは実証有るのみだな、その方が早いし確実だ」                 先ほどの様子からして間違いなく効くと予想を立てると                「……ふむ?様一つで壁を感じる必要など有るまいに」 23:20 hikami >【カルミア】 「ああ、ああ、ごめん、マルディナの事じゃ、ないわ。そーじゃなくって……や、そーなんだけどさ……って、違…………く、ないけど。ああ、ええと、気にしないで?その、んー……」                 何やら傷つけてしまったか、そう思えば僅かに、慌てる。元より幼子には弱い部分もある、のだが……さて                「……可愛いな、って思ったのよ、マルディナの事。他意は、無いわ?」                 ある意味トドメ、だろうか。そう、柔らかな笑みを浮かべてみせていた                「ぅん?実証……?」                 こちらは、イオと違い初対面。……否、正確にはすれ違った事はあるだろうが……その時には、思い返しても“正常な状態”で無かった事は自覚している。記憶の端に僅かに引っ掛かるのみ、イコールで結ばれるにはまだ、遠かった。                 つまり、目の前の“ちょっと背伸びした、ツンとした少女”と言う印象はまだ健在であった                「……ぁー、えーと……―――色々、あンのよ。こっちの問題っていうか、んー……つけられすぎて、なんか肩こりするって言って……も、判り辛いわよ、ね」                 様、への言葉、気付かれたか、と思えば少し苦い言葉。 23:21 rouge >【 イ オ 】 「はは、二文字なんですけどね、たった。」                 壁を感じる必要などない、との言葉に、小さく笑って。                 「ただ、やっぱり違うんですよ。 カルミアは、俺の主です。  主と友人は、同じ列においちゃいけない。 どちらも同じにできるなんて起用、俺にはない。 だから、切り替えは必要なんです。」                 そして真面目に、マルディナに答える。 23:29 torazou >【マルディナ】「……可愛いか、一応褒め言葉と受け取っておく……」                 そもそも事情を知らぬ相手他意は無いだろう、だからこその自虐で有る                「まあ気にするな、本当の私は美人だというだけの事だ。ああそれなら理解できる既知の吸血鬼と同じだな。友人たる人間から血を吸ってしまえば……その相手は食料なのか人間なのかと」                 他人には測れまいと続けると                「では飴の実証だ」                 こくんと頷くと台に乗っているために丁度良いバランスの位置からイオの手を取って、そのままカルミアの胸へと押し当てた 23:35 rouge >【 イ オ 】 「吸血鬼…って。 ううん、そういうたとえ方とも、また違うような、わかるような…」                 吸血鬼を例にしたたとえ、それを例にしていいものかと、力を抜きながら思考にふける。  故に、身体に力を入れていたわけではなく、マルディナの手の動きで容易に身体は動く。  しっかりと、右の胸を包むように手のひらがくっつき。                 そして、手に握りこんだものがあればその感触を確かめるのは反射として至極当たり前のことであり。  ふにょん、と、手のひらいっぱいに胸の感触を、楽しんだ。                 ……あれ、なんだろう、これ。 柔らかい?  ……もう一度、ふにょりとした感触を楽しむ。  …なんだろうこれ。 やけに、暖かくて柔らかい。  思索を止めて、手の先に視線を向ける。                  「…あ”」                 血の気が、引いた。 23:38 hikami >【カルミア】 「本当のマルディナ……?」                 その響きは何処か、引っ掛かる。……そういえば古代神……魔王、は何処かに封印されている存在だ、とも言っていたか……?おぼろげな知識を引っ張り出し……そう、失言の理由を思い浮かべる。                 成る程、本来は見合った姿であるのに“少女”になってしまえば不本意だろう。事実、可愛い、と言うのは本心であり、このまま大人になれば十分な美人になるに違いない。                 折角磨き上げた魅力も、封印の形で閉じ込められれば、それは自尊心を酷く傷つける事になるだろう―――……内心でのそんな思考。己の欠点の一つとして“考え込むと周囲が疎かになり易い”と言うものも、ある。                 普段であれば女の身に近付く脅威、危険、への反応は、早い方なのだ。……言い訳をさせて貰おう、目の前の少女からの行為は、気にも留めていなかった。イオは、そもそも、そういった行為から離して考えていた。……この三つの要素が合わさった結果……                「ふ、ひゃぅぁぇぁう!?」                 むにょん、と、柔らかく歪む、程よく育った乳房の感触、ふにょり、と、二度目の指先の感触に……我に、返る                「な、っぁ、な、な………何してんのよマルディナ、イオっ!?」                 犯人、は、確りと視界内にいる、のだ。慌てて胸を隠そうとするのだが……反射、にも過ぎた。下がる脚は数度もつれ、転倒寸前の慌てぶり。……耳まで真っ赤に染め、甲高い声を上げる、と言うのも……レアケース、だろうか。 23:42 rouge >【 イ オ 】 「もっ、ももっ、ももも申し訳ありませんっ!? 柔らかい感触を受け取ってしまって申し訳ありません!?」                 あわてて手を離し、まだ感触の残っているような手のひらを眺めつつ、右往左往するイオ。 あわてぶりのあまり、顔を真っ赤にしたり真っ青にしたり、顔色が万華鏡のように変わって面白い。  こういったことの免疫が、本当に低い。                 いや、小間使い同士や、メイドなどとそういう話にならなかったわけでもない、ただしかし、それとこれと今の状況は別だ!                  「ま、ま、マルディナさん!? どっ、どどど、どういうつもりですかっ!?」 23:42 torazou >【マルディナ】「うん?大体コレで元気が出るはずだが?どうだイオ?」                 二人のそれぞれ反応に自分が遣った事の意図を他意など無く当然のことの様に陳べつつ                「……?」                 それでもやはり何か微妙に反応がおかしい気がするも                「特に問題は無いな」                 と締めくくり 23:46 hikami >【カルミア】 「い、言わないで良い!」                 反射で両腕を胸元へ……むにょん、と、豊かに撓む胸元は……幸か不幸か、胸元の開いたタイプのドレス、であり、そんな無造作に押し付けてしまえば深く刻まれた谷間がかえって、目立つ。……マルディナへの疑念も、失言への思考も、すっかり吹き飛んでいた。                「ひ、人の胸を使わなくた……って、問題だらけよっ!ああ、もう……う、あー……」                 何、と言葉にすれば良いのかも判らぬまま、ただ只管、口を開け閉めし……                「っ、ぁー、あー、もう、び、っくりした、って、ゆーか……こういうのはご褒美って言わないわよマルディナっ!」 23:46 rouge >【 イ オ 】 「むしろ血の気が引きましたよ!」                 そう叫んでから。 いや、それを言ってしまうのは失礼になるんじゃないのか?                 「ああいや、その、新鮮ですばらしい感触でしたけど!」                 …言葉にしてから、まったくカルミアへのフォローにもなっていないどころかむしろ悪化させているような気がした。 言語回路と思考回路がいまだに混乱している。 23:51 torazou >【マルディナ】「……ふむ、つまり自分の胸を使えとそう言う事か……しかしイオの様子からして」                 大きな胸が好きだろうきっとそうに違いないと思うもののカルミアの言葉も                「一理有るな、まあ別にコレに触る程度は構わんがイオ、触ってみるか?」                 とイオの方に自分薄い胸を差し出すように無防備にして                「……むっしかし、サカリの付く年頃と言う奴だと思ったが……」                 早かったのだろうかと首を傾げ 23:55 hikami >【カルミア】 「だぁっ……!マルディナの胸を触らせるのも駄目だってば!っていうか、女の子はそーやってホイホイご褒美って胸を触らせるものじゃ、ないのっ!」                 マルディナの言葉には少し、慌てた。差し出すような様子に再びつんのめりかけながら距離をつめ、箱の上から抱き上げ、離そうとすら狙っていて                「イオも!……ぁあ、もう、事故、事故、あれは事故、これは事故!……言わないで良いっていうか、ああ、もう……」                 ―――そう、早い話が……知識としては知っている、どころか、必須教養として教え込まれても居る、つまり……耳年増、と言っても差し支えない状況なのだ。                 ……同性相手に戯れた事はあっても、異性、となると話は別……なのだろう。マルディナを抱え込もうとする鼓動は未だに収まらず、早鐘を打っていた。 00:00 rouge >【 イ オ 】 「触りませんっ…!?」                 マルディナの無頓着な様子に逆にどきりとしながら。 流石に、外見8歳の胸を触りたいと思うわけでもないが、相手は立派な                「女性」                 、だと思っている。 そういった相手からのその言葉は、少しその、困る。                   「…え、あ、はい、事故、ですか? …そ、そうですね、やろうとしてやったわけじゃなくて…!」                 カルミアの一括で、少しわれを取り戻し、深呼吸。  …改めて手のひらを見つめると、再び頬を高潮させる。 どうもまた、忘れられないネタが増えてしまったようだ。 00:01 torazou >【マルディナ】「……そう言うものか」                 どうやら根本的に何か間違いが有ったらしい、しっかりと触りませんと答えてる様子からしてそうらしい……では…暗い部屋に食料を与えて閉じ込めて置けば勝手に増える……それもやはり違うのか等と考えている間に抱き上げられて                「……事故か…事故なのか…」                 むーんと考え込む様は見た目どおり子供である 00:05 hikami >【カルミア】 「…………女の子の体は、大事なもの、だって。全く……」                 毀れた溜息は……少し、熱い。抱き上げた少女の背に押し付けた弾力はそれだけでも十分な色香となり得るモノ。それが、どくん、どくん、と、未だ収まらぬ鼓動を続けているのは……まだ、慌てている証拠。                 それでも、僅かに朱の残る顔、ではあってもどうにか平静を繕う。……ああ、内心を隠す訓練が、役に立った、か。そう、変な所に思考を飛ばす事で、どうにか装いだけは整え始めていた                「……マルディナの悪戯、って事にしといたげるわよ。全く……協力はするけど、こーゆーのは駄目、よ」                 流石に箱の上にきちんと下ろせる自身は無かったのだろう、地面に細身を下ろそうとし―――                「……………思ったより柔らかいわね、マルディナ」                 その抱き心地に、おかしな感想を溢した 00:08 rouge >【 イ オ 】 「柔らかい………」                 その単語だけつぶやき返す。  ……いけない、思い出しかけてしまう。  というか、何を意識してるんだ…!  冷静になれ、イオ。 イオ=フィライト。                  少し意識しすぎだ。 高々友人の胸に触れてしまってあまつさえ感触を確かめてしまっただけじゃないか。 あせることなど一つもない。 一つもないったらない。  二人の姿をぼんやりと眺めながら、そんな悶々とした思いを抱えていた。 00:11 torazou >【マルディナ】「そうか留意して置こう」                 カルミアの言葉にそう答える、後頭部にあたるそれは枕の様に柔らかい                「うむ、柔らかいな?柔らかいぞ」                 イオかカルミアか或いはどちらにも答えるようなタイミングで感想を陳べて 00:17 hikami >【カルミア】 「…………そーして、全く……心臓に悪いわよ」                 しかし、驚き、と、驚愕……反射による羞恥。それらは表面化したものの、拒否、と言う要素は無かった。……マルディナの抱き心地で相殺しておくか、などと、最初に“箱”に乗ったマルディナを見た時に感じた衝動の発散を自分への言い訳として……手を、離した                「っとにかく」                 ……声が、引きつった。……慌てすぎだ、そう思い返し、こほん、と、咳払い一つ                「……とにかく、ああ、もう。…………別の誉め方、考えておくわよ、あたしのほーでも。訓練は確りやってるのは確かっぽいし、実際、こんだけ近付けばマルディナが相当魔力持ってそーなのは判るし。……で、訓練風景は見せてもらえるの、かしら?」 00:17 rouge >【 イ オ 】 「………いやもうホント頼みます、マルディナさん…」                 これ以上連想させるキーワードは本当、実に無様をさらしてしまいそうでもう沢山である。  …既にさらしまくっている気はしないでもないが、そこはそれで。                 「ええと、その、見てくれているだけでいいですから、カルミアは。  …十分休みましたし、続きをしましょうか?」 00:22 torazou >【マルディナ】「ああそれは構わぬが……」                 無い物は恋しくなるのは心理で有る一寸名残惜しそうに後頭部の感触が離れるのを感じながら                「ではイオ、続けるか。」                 何か頼まれたがそれはまあ置いておくとイオの言葉に答え 00:26 hikami >【カルミア】 「……―――マルディナまで触るとか言わないわよね。まぁ、女の子だし―――……」                 否、この台詞も問題、だろうか?事実、同性と戯れる事、は滅多に出来ない経験であった分、抵抗感も薄く憧れ、もある。事実、異世界での夜の一時は相応以上に楽しくはあったのだが―――良い、と、流石にこの状況下で言える程の肝は、無かった                「…………見てるだけ、も、ちょっと難だけどね。無茶しすぎないか、は見ておきたいトコ、だもの。……対魔対策はあたしのグランデにも必要だし、見取り稽古、とでもさせてもらう、わ?」                 ……ぺちり、と、自身の頬を叩き、意識を切り替える。―――まだ、鼓動が少し五月蝿い。 00:27 rouge >【 イ オ 】 「よろしくお願いします。」                 再び、聖石を構える。  初期の頃と違って、今では鋼騎を使って、より強く、実践的なことも学んでいる。  危険も増した、とも言うが。                 いざ訓練を始めるとなれば、先ほどの雑念は強く首を振り、何度も深呼吸をして意図的に思い出し。 あれを思い出すのは、また今度が一番いい。