00:00 hikami >……日中は何かと慌しかった。 00:00 hikami >定時連絡に重なり、行われた略奪への対処、その事後処理としての復興支援、多数発生した難民の保護etcetc…… 00:00 hikami >武力が足りず、対処不能に陥った略奪者の迎撃……依頼内容はそんなモノだったが、残り、そうした支援に回る事を選ぶ者も居た。 00:00 hikami >自分もその一人、元より事の過多はあるだろうが、ランブレイに肩入れして居る意識はある。 00:00 hikami >今日、もそうだが……最初に来訪した際に遭遇した、人狩り、とも言える光景が強く意識に残っているのだろう―――…… 00:00 hikami >偽善 00:00 hikami >その二文字で片付けてしまえそうな感傷は……他国の主張とすれ違う物でもあった。 00:00 hikami >今日の、人狩り、は、先日と比べて規模が段違いに大きく、一度救ったはずの村を損壊させるに至っていた。 00:00 hikami >……それらの益体もない思考が不眠を起こし、ごろり、と、幾度目か寝付けぬ寝返りを打つ。 00:00 hikami >―――此処はランブレイの王宮、その一室。 00:00 hikami >日中を助力に費やし、そのまま帰るのも勿体無いと一夜の宿を借り受け、こうして夜を過ごしていたのだ。 00:00 hikami >素直に帰らなかった理由は、この煩悶とも言える感傷もあるのだが…………気掛かり、は、もう一つあった。 00:00 hikami >【カルミア】 「…………起きてる?」 00:00 hikami >結局、消灯前に聞き損ねた疑問、襲撃を聞いた際に見えた小さな違和感、それを問うてやろうと“同室”を強請ったのだから…… 00:00 hikami >【カルミア】 「……ヴァルツァ」 00:00 hikami >呟きとも囁きとも取れる音量、万が一眠っていたのならば諦めよう、と言う意図でもあったのだろう。 00:00 hikami >静まり返ったツインの部屋、同室の女性へ向け小さく、呼びかけた。 00:08 tyty__ >【ヴァルツァ】「……ん、何かしら…?」 00:08 tyty__ >暫くしてから、返答が帰って来る。くるりと向き直り、顔を見せて。 00:08 tyty__ >今は、ツインテールも解かれて、服装もいつものぴっちりしたのとは違って、ネグリジェ姿でゆったりと。 00:08 tyty__ >  00:08 tyty__ >とは言え、解放感にのんびりしている、と言った様子も無く。眠りに付けていない、様子が感じ取られた。 00:11 hikami >【カルミア】 「…………良かった、起きてたわね」                 ごろり、と、被せたシーツの中で半身を転がす……若干寝乱れた紅い髪がさらりと流れ、同じくネグリジェ、借り物、ではあるが……軽く纏っただけの姿を向けて                「……ちょーっと寝付けなくってさ。……色々考える事が多くって、どーにも、ね。……ちょっと、話に付き合わない?」 00:15 tyty__ >【ヴァルツァ】「…えぇ、構わないわよ。私の方も…、眠れなくて暇してたところだし…」                 薄桃の髪を月明りで照らしつつ、白い肌はより一層の白に魅えて。 00:19 hikami >【カルミア】 「なら、丁度、ね。」                 ぽふ、と、枕に頭を乗っけたままで紡ぐ言葉……無防備と言えば無防備、なのだろう。                 夜気を取り込むために少しだけ明けられた窓からは柔らかな風が流れ込み、薄手のカーテンを揺らし……二人の横たわる寝室の陰影を幻想的に変えて行く                「………………エルシア達……エルダーの事。……どー思う?あたし、としては……普通の“人間”だと思ってンだけど、さ」                 言う言葉は途切れ気味のモノ、となる。……幾度も、それこそ、訪れる度に目にするエルダーの“被害”……人、に行う物では有り得ないと薄っぺらい倫理観が警鐘を鳴らし続けていたのだった 00:25 tyty__ >【ヴァルツァ】「……エルダー? そうね。普通の人間、と見て良いんじゃないかしら…? 少なくとも、私なんかよりは人間よ。人らしく生きて、人らしく死ぬ権利がある。ただ、生まれ持った“運命”は、長く生きる事を、時には許さない.そんな種族だけれど…」                 あの宝石の事を、“運命”と形容しつつ、略奪と言う形で、唐突に訪れる彼らの死を悼む。 00:28 hikami >【カルミア】 「これが侮辱じゃナイんならいーんだけど……あたしにとってはヴァルツァも“人間”の括りに見えるわ。……って言っても……AAAに居る子がどこまで人間で、どこまで“人間以外”なのか……ってーとこじゃあるけどさ」                 確か、泥の塊の様な子まで居た上に……魔王、だったか、そもそも規格外も混ざっていた筈である。馴染みの深い所で言えばカーリィも含むべくか、そんな括り、は矢張り命題と成りえるのかもしれない                「…………運命、ね。……それって、やっぱり昼間の船みたいなのの事を言ってンのよね?」 00:37 tyty__ >【ヴァルツァ】「ん、そうね…。ありがとうって言っておきましょうか。死を告げる天使なんて、そんなの普通は、お近付きになりたくないでしょう? あぁ、泥の子…可愛らしかったわね」                 カルミアの…最も、他の皆もだけど、畏れる様子の無い姿に、くすり微笑みながらの返事を返す。そう言えば…、フェルミィも、笑って相手してくれたわね。そんな事を、考えながら。 00:37 tyty__ >【ヴァルツァ】「えぇ、そうなるわね。私と言う存在としては、天災も自然死も、そして、人災も…、等しく同じ死と言うものだから。最も、人災は介入を許された死の代表でもあるけれど…」                 勿論、正真正銘の告死天使ならば、そうではないだろうけれど。冥魔を断罪する為に生まれたものとして与えられた権限のひとつ…。だから、助けてあげたいと言う気持ちを遂行する、意志はある。 00:40 hikami >【カルミア】 「そ?あたしからしてみれば逆、よ。……死ぬ瞬間が判るなら、ね。」                 一度超えた襲撃、その生存者は……確認できているだけで“三人”……それを自覚し、経た今、となっては色々と思う所はあるのだろう。答える言葉は僅かに、重く途切れた物となっていて……それも、直ぐに繕われる                「……人災、ね。確かに“略奪”は人災、か。……じゃー、ヴァルツァは……一応、ってーのも難だけど。……ランブレイに味方する意思アリ、と見ていーのよね?」 00:47 tyty__ >【ヴァルツァ】「えぇ、そのつもり。冥魔狩りのお勤めからは離れた事ではあるけれど…」                 その為に在る存在の癖に、えらく脱線してるわよね、とばかり。自らを笑うように肩を竦めて。                「私だって、死を告げる為だけの機械じゃないわ。生まれた事で得た、自由な意志は貫いてみたいの」                 …ランブレイに味方する意思、それをはっきりと告げる。 00:52 hikami >【カルミア】 「……AAAを名指し、あたし達を会食の席に招いて、エスフィリスが“鞍替え”を要求してきたわ」                 その意思を確認して……告げる。軽く身を起こし……肩口まで覆っていたシーツが、するり、と、その身を滑る。柔らかな弾力を持つ膨らみが薄布越しに見えはするものの……逆光となった表情は読み辛くはあるだろう                「……ま、エスフィリス来訪そのものが事故的なモノだったし、応じる、とは、言わなかったけどね。……エスフィリスのフォースメイル技術は、けっこーなモノっぽいわ。                 何せ……ウィザードも居れば、あたし達と同じくエスルゴーラ出身のメカニックまで居るらしい。……精霊船に乗ってた連中に“エスフィリス”の名前を出したのはそーゆーコト。                 ……連中、いつでも殺せるような状況をつくっときながら“食事に”誘ってきた。……それだけ、余裕があるンだと思うけどさ。……精霊船の連中も、ランブレイは弱い、って言ってた。―――それでも、味方する意思は、ズレない?」 01:02 tyty__ >【ヴァルツァ】「あら、そんな事があったのね…。今日は時折、歯切れが悪かったのは、その辺りから…?」                 こっちだけ寝そべったままと言うのもなんだか、居心地が悪い…。シーツをどけつつ、身を起こす。こちら側は月が照らす側。髪と同じ色の寝具を月の光のように白い肌に纏わせて。 01:02 tyty__ >【ヴァルツァ】「私は…そうね。政治とか、そう言った世俗からは遠い存在よ。エスフィリスが有利とか、そう言うのは確かに理解は出来るけれど…、もう決めた信条は変えはしない。少しでも生き長らえさせると、そう誓った生命も在るのだから…」                 カルミアの言葉に返事を返す。                「私の父親的存在は、敗戦国の将。元々…、不利な側に付く方が、らしいのかもね?」                 そんな風に、おどける言葉も付け加えて。 01:06 hikami >【カルミア】 「……セレスには話したけど、きちんとメンバーに事情はそーそー話して無いからね。現状で“エスフィリス”からの引き抜き、ってーのは……ちょっとした罠だもの。ま、最も同席した子で“じゃあ鞍替え”って言い出す子は居なかったンだけどさ」                 ほぅ、と、零す溜息……落とした響きは僅かに暗く、淡く、頭を振れば舞い散る程度のもの。……そう装う様に仕込まれている、とも言うが                「……ま、この話をヴァルツァにする、ってのが既にズルイんだけどさ。…………興味あんのよね、フェルミィ王女の事。……珍しく動揺してたみたいだし、あん時のヴァルツァは結構、可愛い反応だったわよ?……ま、不謹慎だけどサ」 01:15 tyty__ >【ヴァルツァ】「罠、ね…。セレス…? あぁ、あのドジっ娘…じゃなかった、AAAのお偉いさんね。あの娘が特にリアクションを起こさないと言うのなら、AAA的にも僧衣と見ても良い訳よね…?」                 と、内心、ほっとしたようなところを見せたところで…、その会話をされる。ほぅ、と付いた溜め息を飲み込むように、顔を真っ直ぐ上げて、カルミアを見詰めて。 01:15 tyty__ >【ヴァルツァ】「フェルミィ…? 興味が有る…、可愛い、って…?」                 思わず、鸚鵡返し。                「ん、まぁ…、貴女は簡単に死なせないって、おまじないとか…、言ってあげた事もあるから…。あまり効かなかった、みたいだけど…」                 その時の事を想い出しつつ、また、早々に彼女が傷付いてしまった事を憂いつつ…。 01:21 hikami >【カルミア】 「…………いちおー、ギルドマスターよ、セレス」                 その彼女を呼び捨てとするのも、また難点、だろうが……さておき。                「そー思ってる、少なくともAAAサイドは“ランブレイに協力する”と言う方針を一度、決めてるわ。ンで、エスフィリス側へも“母体が、ランブレイに協調体制をとる”事を伝えてる。                 ……その上で、ってコトじゃあったけれど。エスフィリスは……どこまで信用したもんか判らないが正直なトコよ。                 エルダーを狩る側、ではあるのは確か、詰めても“必要だから”って通してきた。……無碍に“狩るな”ってクギは指したけど、それもどこまで効いたもんか、ってトコだしね」                 こん、と、軽く壁に後頭部を押し当て……瞑目。しかし……                「……―――引っかかったわね、ヴァルツァ」                 クッ、と、喉を、鳴らす。……安堵、ぷらす、おまじない、の、言葉。……少し、面白かった                「……なーんかあると思ったのよ、ヴァルツァと、フェルミィ王女の間に、さ。……とってもじゃないけど“取引先の王女”を相手にしてる風じゃぁなかったもの?                 ……んー、フェルミィ王女は生きてる、ン、で……明日には起きれるんでしょ。……だったら効いてるンじゃない?フェイムツェールの方が酷かったって話じゃあるし…………フェイムツェールにまで“おまじない”したわけじゃ、ないんでしょ?」 01:28 tyty__ >【ヴァルツァ】「…え、何…?」                 テラの外交政治の話をすっとばして、カルミアの吹き出し笑いに、きょとんとしたような表情見せて。                「え、えぇ、まぁ…、フェイムツェールには無理だったわね…。効いてた、のかしら…?」                 そっと、指を唇に触れさせる。無意識の仕草。だって、裸同士で、唇を重ねることが、そのおまじないだったのだから、フェイムツェールには当然、無理だった。 01:33 hikami >【カルミア】 「…………―――?」                 じっ、と、そんな仕草へと視線を向ける……つまり、細めた目線が“口元”へと向く事になっていた訳で……                「……そーそー、効いてた筈よ?しょーじき、あの戦艦の“砲”はあたしのグランデでもけっこーキツかった。                 ……フェイムツェールは“防衛用”の機体じゃなくって、攻撃用の機体っぽいし……あたし達の鋼機も、先に“鋼機”からヤられるけど、撃墜されたらパイロットもただじゃー済まないわ。                 ……1日の療養で動けるぐらいのダメージに抑えたぐらいの効果はあったんじゃない?」                 そこまで、戯れた調子で告げ……挙句、にぃ、と、それこそ、悪戯めいた仕草で口元を緩ませ……                「―――“天使のキス”」                 そんな、カマかけ。何のことは無い、唇に触れた仕草から、連想しただけの事。 01:38 tyty__ >【ヴァルツァ】「…んっ、そうね。効いていたなら…、良かったと想うわ…」                 何やら、諭されたような感じになりつつ、こくんと頷いて。                「…っ、な、何故、判ったの…?」                 どちらかと言うと、こう言う場面では世間慣れしてないのだろうか。唇から指を離しつつ、やや照れたような表情を魅せて。白い肌が、微かに髪の色に染まっていく。 01:41 hikami >【カルミア】 「………………………ビンゴ?」                 まさかストレートに当たる、とは思って居なかったのだろう。問いの言葉は怪訝な色を含み……それでも、楽しい、と、思える。口元の笑みは次第に無邪気なモノへと変わっていた                「案外判りやすいのね、ヴァルツァって?……にしても、へえ……王女様と天使のキス、かぁ……けっこー良い風景っぽいわよね。ヴァルツァもフェルミィ王女もけっこー可愛いしさ。……スキなの?フェルミィ王女の事」                 一時前まで語られていた重さに反し、いきなり軽い調子。……何だかんだでこういう響きはスキなのだろう。 01:49 tyty__ >【ヴァルツァ】「……ん、実際、人との交わりは、貴女が生き過ごして来た時間と比べても、ずっと少ないから、そうかもね。貴女みたいに誘導されると…、隠してるつもりでも漏らしちゃいそう」                 観念したように頷きながら、ぽふん。カルミアのベッドに移る。隣に座って。 01:50 tyty__ >【ヴァルツァ】「……どう…かしらね? 好きと言えば好きなのかも知れないわ…」                 こくん、と頷く。でも、自分でも、はっきりとは答えられないようで…。 01:53 hikami >【カルミア】 「……ふぅん?」                 ころり、と、軽く体をずらす。……座り易いようにか、それとも、隣にでも寝れるように、か。……幸い、ツインの部屋であっても流石は王宮、それなりの大きさは保っていた                「……スキだ、ってーコトなら。一個、アドバイスあげるわ。あたしも、これでもいちおー“王女”だしね。                 ……エルスゴーラの、メティスト王国、第三王女、カルミア=アメテュストス。……故郷に帰れない上に異世界を放浪してるンじゃ、こんな肩書きに意味なんてナイけどさ」                 毀れる、溜息……ごろり、と、再度、ベットの上へと横たわり、仰向け―――見上げるような姿勢でヴァルツァの表情を探る                「……あたしも“こうやって話してる”経験はすっごい、少ないわ。王女ってのも案外めんどーなのよ、外面を繕って、淑やかに魅せなきゃいけない、とか、ね。……あたしが“お淑やか”なんて、大概遠い話だってーのに、さ?」 01:59 tyty__ >【ヴァルツァ】「…あぁ、そうよね。この前、着替えを手伝って上げた時は…、ああ、こう言うのが王女様なのねって想ってたけれど、今はそうね…。確かに、王女様なんだってこと、忘れてたかも…?」                 くすり、カルミアに向けて笑いかける。寝そべり見上げるその顔を照らす月明りを遮る様な形で、やや顔を覗かせる。 01:59 tyty__ >【ヴァルツァ】「…ふぅん、王女様って言うのも、そんな風に悪戯っぽく笑っている方が好きなのかしら…? フェルミィも…、王女の時と、あの時とじゃ、違う顔をしてた気がするわ…」                 くすくすと楽しげに笑いあいながら、冷たい水と、温かな身体とを触れ合わせた水浴びの時は…、自分としても、楽しかった。 02:04 hikami >【カルミア】 「……うっわ、ひっど……―――ま。“王女様”だって一人の女の子よ。……こーやって、気楽に出来る時間が持てるのは、メティストにいた頃のあたしには貴重だったもの。                 ……結構な血統主義だった、ってーのもあるンだろーし、そういう意味じゃ……エルダーとの“混血”が王家なランブレイとはちょっと感覚、違うのかもしれないけどさ」                 そう、エルダーが虐げられる、と言う事は……否応なくシンセシアも、フェルミィも、その数に含まれると言う事。……起き上がれる、その言葉に安堵を覚えたのは、そんな意味合いもあったのだから                「……フェルミィ王女がヴァルツァに、王女と“違う顔”を見せてるってーなら……そっちのフェルミィ王女を大事にしたげると、いーわ。王女、で居るのってけっこー疲れるモンだし。                 ……友達一人作るのにも難儀してたぐらいだもの、あたし。」 02:11 tyty__ >【ヴァルツァ】「…ふふ、御免なさい。私自身も、“告死天使”と言うイメージの枠内で生きるべきなのかとか、迷う事もあるのよ」                 カルミアの言葉に、愉快そうに謝罪しながら、顔を近付け、笑ってみせて。 02:11 tyty__ >【ヴァルツァ】「…ん、ありがとう。覚えておくわ…。私がフェルミィを、フェルミィが私を…どう好きかなのは、良く判らないけれど、彼女の友達で居れるなら、それは嬉しいわね…」                 薄く透けるような寝具で身を包んだその姿は、普段のぴっちりとした飛行用装備――何でも、空気抵抗の軽減を考慮されているらしいとは、また違った印象を魅せる。 02:15 hikami >【カルミア】 「……“王女”も“天使”も、なりたい、って思ったって成れるモンじゃないだけに……けっこうな幻想を持たれ易いのよね」                 軽く目を細め、近付く表情へ向け笑みを返す。……その距離に踏み込んでも避けず、戯れたような響きを崩さないまま                「……ん、相談には、のるわよ?……“王女”の鎖に囚われた上に“フォースメイル”のエースパイロット。……重責はけっこーなモンだと思うもの。それに、ヴァルツァだって、そー。……“天使”としての凛々しいヴァルツァも綺麗だけど……」                 くす、と、喉を、鳴らす……互いに薄い夜衣同士、それ、を自覚して……腕を引き寄せる。抱き寄せ、戯れるような姿勢を取ろうとでもするかのように                「“今”のちょっと無防備なヴァルツァがもーちょっと見てみたいのはホンネ。……フェルミィ王女の話すると、やーっぱりちょっと、表情動くンだもの。そっちのがヴァルツァもいーと思うわよ?」 02:22 tyty__ >【ヴァルツァ】「…えぇ、そうね。どちらも幻想を持たれ易いと言えば…、同じようなものなのかもね? 私がフェルミィに惹かれたのも…、カルミアと親しくなれたのも…なれてるのから…? ん…っ」                 尋ねるとほぼ同時に引き寄せられる。薄布越しに、それぞれの育ちの良さと、神に与えられた造詣の一つとが、柔らかく重なる。 02:23 tyty__ >【ヴァルツァ】「…無防備…? どんな姿が…見たいのかしら…」                 平静を保つように、声音は静かに。けれど、やはり、王女と言う話を、フェルミィの話をしていた事もあってか、何処か、身体を火照らせていて。 02:28 hikami >【カルミア】 「……あたしは、自分を“王女”として見ないでくれるAAAの皆とはけっこー、過ごし易いンだけどね。ヴァルツァはその分を引いてもけっこー踏み込みやすかった気ぃするわ。……慣れてるどーこーの前に……」                 あ、やわらかい、そう思った思考で少し、言葉が途切れる。最も……自分とてそう“劣る”気は、していない。互いに重なり合い、撓む柔らかな膨らみは負けじと自己主張しあうモノ                「……さー、どーだろ?―――そーやって照れてる顔なんか、ちょっと、そーねー……“大事な友達”を心配してるみたいでけっこー、スキよ?」                 曖昧な、言葉。……そう途切れるのは些か危うい部分はあるのだろう、自分とて小さな芽ではあるが“心当たり”ができたばかり、なのだから                「戯れに、そーねー……もーちょっとフェルミィ王女との思い出とか、聞かせてもらおーかしら?面白かったら、この手ぇ離したげる」                 ぎゅぅ、と、しがみ付くような腕……抱擁と言うよりも、面白い話の種を“逃がさない”ようにとも取れるモノであった 02:39 tyty__ >【ヴァルツァ】「…ん…っ、そう…? 王女様とか、そう言うのを差し引いても、カルミアと仲良く出来るのは…、私も嬉しいかもね…?」                 自らの体重が、最初に掛かる双丘同士を押し重ね合い、お互いの柔らかさを認識する。負けては居ないと、主張するように、もうちょっと押し当ててみる。微かに…小さな感触が2つ生まれて。 02:39 tyty__ >【ヴァルツァ】「…えぇ、フェルミィは…大事な友達よ。お、想い出って…、そんなに大したことじゃ…。こっちには、まだ数度しか、来てないでしょう…?」                 んん…っ、抱き締められて、僅かに身を捩る。ほぼ1つしかないけれど、話すなら、結構な想い出話になってしまいそうで…。 02:44 hikami >【カルミア】 「……む……」                 微かに漏れるのは……対抗意識、だろう。胸元に感じる弾力は相応以上…………戦闘服姿でも思ったが……ひょっとして、かなりスタイルが良いのではなかろうか、そんな妙な連想が此処へ来て、浮かぶ。                 ならば?……さぞかし、絵になる事だろう。フェルミィが可憐に見える分、シチュエーション次第では……何、を想像したのか、微かに頬を染めた。                 寧ろ……薄着同士、押し当たる柔らかさ、とは違う互いの“感触”が……余計にくすぐったさを生む                「……数度で十分よ、あたしだって、良い思い出はそーそー数えられたモンじゃないけど、思い出なんて数じゃないでしょ?                 ……“数度”で、あれだけ心配できる友達ができるンだから大したもんだろーし、それだけ“面白そう”なエピソードがあるんだもの。……聞かせて?」                 そんな言葉と共に腕の力を、強める……胸だけではなく、足元すらも突付き、指先で擽るような……誰かさんに見られたら“はしたない”と怒られそうな、そんな悪戯を開始しつつ…… 02:53 tyty__ >【ヴァルツァ】「…んん…っ、カ、カルミア…?」                 密着と言う言葉以外では表現出来ない程に、二人の身体が重なる。ゆったりとした余裕のあるサイズのネグリジェは、その余り具合で肌蹴んばかりになって。 02:53 tyty__ >【ヴァルツァ】「…女の子同士で、こう言うのって…変じゃないかしら…?」                 戸惑うような表情で、そんな事を言い出す。どちらかと言うと、今の状況に付いてではなく、実際、どうなのだろう、と尋ねたかったのかもしれない。 02:58 hikami >【カルミア】 「……なぁに?ちょっと、戯れてるだけなンだし……」                 つぅ、と、指先が背筋を、這う……反応が“面白く”はあったのだろう。―――気質が悪戯っ子ではあり、御転婆気質、それらがこの状況では……ある意味斜め方向に働いていた                「良いンじゃない?何も、こーゆーのが異性に限ったモンでもないだろーし。……こーやって抱きついてじゃれんのとか、普通の女の子はこのぐらいの年齢までに経験してるンじゃない?」                 解釈は、きっとズレている。……友人同士のスキンシップ、その枠を超えかねない一線、偏に状況と、格好が“悪化”させているわけだが……返答分、腕の力を強めてみせて                「……好きな相手に好意を伝えンのは、何も悪いことじゃあないわ?寧ろ、黙って悶々とするほーが心の毒よ。……てーわけで、判断材料、ね?……フェルミィ王女との事、おしえてもらおーかしら」                 這わせた指先、抱き締める腕、サイズの合わぬネグリジェは柔らかな肌を覗かせてしまっていて―――……二人の一夜、眠れずに始まった夜話。“女の子同士”の一夜は……まだ、暫し続く……―――