21:14:51 rouge_ >   21:14:51 rouge_ >   21:15:28 rouge_ > ……にらみ合う。 21:15:28 rouge_ > 奴は強敵だ。 数度打ち合ってみて、それを実感した。 21:15:28 rouge_ > 五つの武器を巧みに使い分け、上下左右に自在なフットワークを誇る。 21:15:28 rouge_ >   21:15:28 rouge_ > くいくいと、挑発するように指が動かされる。 21:15:29 rouge_ > ……面白い、誘ってでもいるつもりか。  いいだろう、乗ってやる。 だが、お前はこの身と血に眠る力を知らない。 21:15:32 rouge_ > 誘いをかけた相手が天性の狩人だということを理解できなかった、お前の負けだ。 21:15:34 rouge_ >   21:15:36 rouge_ > 地を蹴る。 そして、流星のごとき煌きが、その場を支配した。 21:15:38 rouge_ >   21:15:40 rouge_ >   21:15:42 rouge_ > 【真衣】「二人は仲がいいねぇ。」 21:15:46 rouge_ >   21:15:48 rouge_ > 宙に浮かぶ右手に飛び掛り、ぺしっと顔面にデコピンによるカウンターを受け、 21:15:50 rouge_ > ポーンと転がるエーデルの姿を眺めながら、真衣は自室のリビングの中、ずず、と、お茶をすすった。 21:22:40 torazou_ >   21:23:17 torazou_ > 【クリス】「……ええと」 21:23:17 torazou_ > この世界の事を学ぶために購入した雑誌から目を上げてその光景を見て 21:23:17 torazou_ > 右を見る、左を見る…… 21:23:17 torazou_ > ……真衣は既に慣れた風に見受けれる……非日常の混じった日常の光景…… 21:23:17 torazou_ > 人形が動くのだ……右手が動いていてもなんら問題は……あるような気がするんですけどねぇと僅かに遠い目をすると 21:23:17 torazou_ >   21:23:17 torazou_ > 【クリス】「取り合えず、エーデル君は負けたので今日のオヤツは抜きと言うことで」 21:23:17 torazou_ > 神父にも似た厳かさでそう告げて 21:24:16 torazou_ > (こんなかんじで 21:28:17 rouge_ > 【真衣】「おやつ……」  んー、と、前髪を弄りながら、考え込む。  「そういえば、今日は何も用意してなかったね。」   『右手』は、倒れたエーデルに向けて、人差し指で何度も柔らかな後頭部をつつきまくっていた。 【エーデル】「もきゃー! むぎゅー!  ばかなー! 必殺の流星キックがなぜ通じないのだー!」 そんな声をスルーして。  「クリスさんは、お茶、要るかな?」 首を傾げつつ問いかけた。 21:34:20 torazou_ > 【クリス】「ああ大丈夫です先ほど本屋に行った序にオレンジムースのレアチーズケーキと特製プリンを買って参りましたが、真衣はお嫌いでしたか?、ええ御願いします」……しかしと改めてエーデルと右手の組み合わせを見る「……一度見せた技は通じないルールとかではないでしょうか?」 21:39:57 rouge_ > 【真衣】「あ、そうなんだ。 特製プリン? …どのくらい特製なんだろう…何処のお店? じゃあ、皆でいただこうか。」   こくり、とクリスの言葉に答えつつ。  【エーデル】「うぎゃー! 綿がー! 綿が見えちゃうから!  ぐりぐりやめてー!? だめぇー!?」  五本の指でなにやら複雑な形にロックを決め始めた『右手』に、エーデルは相変わらず翻弄されていたが。 21:44:37 torazou_ > 【クリス】「さあそこまでは、ただ好評だと店員の方が言われたもので、駅の側に有る夕方には店仕舞いしているお店ですね。……しかし危険物の筈なんですが……」やれやれと立ち上がると右手(メガクリーチャーの一部だったもののことを指す)の前にしゃがむと「……で、そろそろ止めときませんか?エーデル君が潰れると今日の狩りに支障が出ます」と右手に話しかけてみて 21:49:24 rouge_ > 『右手』は、クリスの言葉に動きを止め、エーデルをぽいっとはなす。  人差し指を立てるような形になって、ちちち、と指を振って見せた。 【エーデル】「……く、くそう、次こそ新必殺技の餌食にしてやるわ!!」  地面に逃げ延び、クリスの足の陰に隠れながら右手に向かって吼える。  【真衣】「私、そんなところまではいったことないなー。 クリスさん、結構遠くまで足伸ばすんですね」 21:56:36 torazou_ > 【クリス】「……エーデル君、先輩なんだから威厳持てるといいですね」ああ今日も書き換わる真衣を頂点とする上下関係ピラミッド……さて私の位置は何処でしょうか?などと胡乱なことを考えると「新必殺技……そんな事をしてたんですかエーデル君は……しかし直前まで言わないほうが良かったんじゃないですか?」といって立ち上がると真衣の方に向き直り「どうにも体を動かしておくと落ち着くんですよね、これが。今度真衣も一緒に出かけますか?」と冷蔵 21:56:36 torazou_ > 庫からくだんのケーキ屋の箱を取り出して 22:02:44 rouge_ > 【真衣】「そういえば、その子にも名前をつけてあげたいよね。」  ふよふよと浮かびながら、ぐーちょきぱーと常にポーズを変える右手を横目にしつつ。  【エーデル】「ぼくはヒーローゆえ威厳なんていつでも傍にあるものなんだいっ!」   真衣>クリス≧(最大でも)エーデルで構成されていたピラミッド。 人数は変わっても位置は変わらないようで。  悲しい現実である。  【真衣】「あんまり沢山歩くと、ふらってきちゃって。 でも、クリスさんが一緒なら 22:02:44 rouge_ > 、ふらっときてもだいじょうぶ、かな。」  同じく立ち上がり、お茶を準備しながら。 22:10:55 torazou_ > 【クリス】「……名前名前……ミギ……いや流石にそれは安直か」この前見た右手がとても活躍する漫画を思い出したのを記憶の奥に沈めつつ「……威厳と言うのは胡坐を書いては培われないですよ、エーデル君」お皿とスプーンを人数分取り出してテーブルの上にならべると箱からケーキを取り出して置いて行き「こないのが十全ではありますがね、ふらっと来る前に言ってくれれば抱き上げて帰りますよ、お姫様抱っこで」冗談っぽく言う自分の言葉に僅かな既視感 22:10:55 torazou_ > ……「何処かで使ったかなこの台詞?」僅かに首を傾げると 22:15:49 rouge_ > 【真衣】「ミギ?  ……右手だから?」  首を傾げつつ。  「ううん、でも確かにちょっと安直かも。  クリスさんは、名前はわかりやすいほうが好きです?」  お茶を人数分…。  とはいっても、『右手』は、食べないのでいつもの数だが。  何処から栄養を得ているのかは、真衣も知らない。  「お姫様抱っこって……。 ぅう、駅前からそれで連れてこられると、二度と駅前にいけないかも。」  想像したのか、頬を染めて。 22:21:18 torazou_ > 【クリス】「顎のほうは一寸捻ってジョーでしたが」頷いて返し「名前は…そうですね、どんな良い名前でも呼んでくれる者が居ないと意味が有りませんか、このクリスと言う名前も真衣や他の方に呼ばれて初めて意味のあるものですしね。…流石に突拍子も無い名前を付けるのは考え物ですが」と礼を言いつつお茶を受け取って「ではそうならないように途中途中で休んでいきましょう、お店に寄るも良し喫茶によるもよし、です」とその様子に微笑みながら答え 22:26:49 rouge_ > 【真衣】「クリスさんが何の話をしているのか、ちょっと分からないけど…」  エーデルが渡したお小遣いで、色々通信販売しているのは知っているけど、何に使ってるんだろう?  「そうだね。  誰にも読んでもらえない名前は、悲しいだけだね。」  表情に、影を作り、うつむく。 次の瞬間には、何事もなかったかのようにしていたが。  「じゃあ、そのときはよろしくお願いしようかな。」 22:32:18 torazou_ > 【クリス】「この世界の極ありふれた娯楽に出てくる名前の話です、エーデル君もたしか読んでましたが」と説明しながら、僅かに見えた表情それを気にしながら「ええ、だから嬉しいんですよ真衣が呼んでくれるのは」果報者ですねと表情に陽を作って答えると「では約束ですね、その時を楽しみにしてますよ」 22:36:53 rouge_ > 【真衣】「一緒に住んでるのに、わざわざ約束するなんていうのも、割とおかしいのかな?」  んー、と、首をかしげながら。  それでも、嬉しそうにはうれしそうに。  「エーデルがいっぱい本買ってたのは知ってるんだけど…そっか。  そういうの買ってたんだね。」  はあ、と、ため息。  「いいけど、あんまり買いすぎちゃ駄目だからね?」 22:37:16 rouge_ > ふらふらとしているエーデルの頭を、つんとつついた。 22:42:17 torazou_ > 【クリス】「なんの衒いもない外出も良いですがね。約束して特別に出かけるというのも良いものですよ、待ち合わせもしましょうか?」笑って答えると「ええ中々に選別眼があるのではないかと……エーデル君の隠れた才能ですね」 22:46:18 rouge_ > 【エーデル】「真衣に言ってなかったっけ、二階の書斎の空いてる本棚に、エーデルコレクションを始めたから、って。」 【真衣】「二階、あんまり行かないからね。」 階段上るし、と付け加えて。  「約束、か。  クリスさんは、約束してどこかに行ったことは、ありますか?  私は、ないんであこがれるところはあるかも。」 22:52:15 torazou_ > 【クリス】「では今度真衣が読みそうなものを選んで降ろしてきましょう」と二人の話に言葉を挟むと「……ん……人並みに生きていたなら?ああでも真衣と話していると時たまこの様な会話を誰かとしたんじゃないか、そう思えますから。きっと」誰かと約束ぐらいしてたかもしれませんね……その誰かが誰なのか判らないのは良い事なのだろうか悪いことなのだろうか……判別できない問題が其処にはあるが 22:55:12 rouge_ > 【真衣】「あはは、じゃあ、お願いします。」  こくりと頷いて。  「あ……そっか、クリスさん…。」 たまに、忘れてしまう。  「……何か、思い出せました?」  そう、聞き返す彼女の表情は、なぜかどこか、不安げだったが。  ケーキにお茶、食器と揃った机。  エーデルが耳をぴこぴこうごかしながら今か今かと号令を待つ。 23:01:55 torazou_ > 【クリス】「ええ」と短く頷きに頷きを返すと「……残念ながら芳しくは無いですね。僅かに思い出せることといえば……印象ぐらいですね」と言葉を区切ると「真衣とこうして話しているのが何故だかとても……懐かしいとかそう言う気分に為ります。もしかすれば……真衣の様な心根の優しい人が傍に居てくれたのかもしれませんね」その代りにしてるのだろうか……そう思えば僅かに罪悪感が沸き 23:06:01 rouge_ > 【真衣】「そっ…か。」  おもわず、声に喜びが混じってしまった、のを、酷い人間だと思う。  それじゃあ、記憶が戻ったら、その人のところへ行っちゃう?  なんて言葉が出るのを、必死に止める。  「………あ、ごめんなさい。 記憶、戻らないなら、仕方ないよね。 ケーキ、食べちゃおうか。 」 23:13:45 torazou_ > 【クリス】「……ああでも思い出すのも怖いんですよ?自分がどんな人間だったかなんて保障が出来ませんしね……もしかすると結構酷い奴だった可能性だってあります」戦場に出て気がついたことA−Kを操り何かを倒すのが……とても慣れた行為で有ること、何かを壊すこと殺すことに慣れているというのは酷いことではないだろうかと思いつつ「ええ、ですから。見捨てないで下さいね真衣に放り出されると行く当てもありませんし……そうですねお茶 23:13:45 torazou_ > も冷めてしまわない内に」 23:19:44 rouge_ > 【真衣】「この家は………。  私と、エーデルだけじゃ広すぎるから…。 ずっと、居てくれていいんです、ずっと。  クリスさんは、クリスさんだから。」  小さな声で、うつむきながら言葉を返す。  「……お茶、冷めちゃうね。 食べちゃいましょう。 …あ、さめたほうが、いいのかな。 ケーキだし。」  自分の言った言葉に頬を高潮させながら、フォークを手にとって。 23:26:51 torazou_ > 【クリス】「……ありがとう、そう言って貰えるととても嬉しいです」裏表の無い言葉で目の前の少女に返す……記憶を思い出せば…違えてしまうかもしれないが、今は心からそうであれば良いのになと思い「真衣の入れてくれるお茶は美味しいですからねどちらでも問題はありませんよ……エーデル君は随分とお待ちかねでしたか、お待たせしましたね」とエーデルの様子が今更目に入って詫び 23:30:48 rouge_ > 【エーデル】「ストロベリー!!」  ぴょん、と、真衣の頭の上に乗っかる。  そして、ぴこぴこと音を立てて踊り狂う。  「すっとろべりー、すっとろべりー♪ 真衣とクリスがすとろべりー♪  …イチゴのケーキはないのかいっ?」  すちゃりっ、と、クリスを指差して訪ねて。  【真衣】「す、ストロベリ、って、ば、ばか、エーデル、綿抜いちゃうよっ!?」 23:35:51 torazou_ > 【クリス】「むっ…ん?」ストロベリーと言われてショートケーキのほうが良かったか、非常に明後日の方向に思考が向いて「……私と真衣が?……残念ながらショートケーキは有りませんよエーデル君」目の前のケーキはレアチーズケーキ……エーデルの前に置かれているのと同じものではてと考え込む「……ああ」暫し考えたのち言葉の意味を理解すると「それも悪くは有りませんね…しかし今日はお説教はしないのですか?」 23:40:48 rouge_ > 【真衣】「………エーデルと、たっぷり遊んであげていいよっ。」  ゆびたてふせをしつつ、遊んでいた『右手』に、頬を膨らませながら命じる。    即座に右手が、ケーキにかぶりつこうとしていたエーデルの右手を、がっしりと掴む。  【エーデル】「な、なにっ!?  なになになに!?」  ぷらーん、と、吊り下げられて…   【真衣】「それじゃ、いただきましょうか。」 23:46:20 torazou_ > 【クリス】「…………」エーデルと右手を見て真衣を見る、それを数度繰り返す……コレも何時もの光景と宙吊りにされたエーデルに「……運が無かったですねエーデル君……ご愁傷様です」ぺこりとお辞儀をして「気に入ったらまた買って来ますよ」いただきますと言葉を続け 23:50:51 rouge_ > 【真衣】「ええと……。  クリスさん、悪くないって言うのは、どういう……」 一息ついて、聞き返しつつ。  「あ、やっぱり、いいです!  …うん、おいしい、かも。」  …ちょっと味は、分かりにくかったかもしれないけれど。 00:00:41 torazou_ > そのテーブルの下は薄氷かもしれないけれど 00:01:02 torazou_ > 甘いお菓子とお茶の魔法が不安を打ち消し、ささやかなお茶会は開かれる 00:01:29 torazou_ > 明日へと続く刻の為に、約束へと続く刻の為に 00:02:52 torazou_ > それだけで今は十分…… 00:02:56 torazou_ >