20:58 hikami0 >……数日、言葉にしてみれば一言で済む期間であり、己が種にとって見れば瞬きにも等しい程度の時間。 20:58 hikami0 >それでも人の身と肩を並べる以上、夜闇に隠遁を決め込んだ日々とは違いその“数日”を経験する事も増えた。 20:58 hikami0 >今日も、そんなタイミングである。 20:58 hikami0 >いつ、を基点とするのかは不明のまま、ただ、何、を基点としたのかは予測が付く。 20:58 hikami0 >しかしこれが、なぜ、なのか、其処までは図りかねている―――…… 20:58 hikami0 >ならば少し動くべきだろう、そう思うのも常であるが…… 20:58 hikami0 >そんな事はさておいた所で優希を伴い街へと出る事は何か特別な意味を孕むモノではない。 20:58 hikami0 >買い物、散策、社会勉強、それらに挟み込まれた道楽的な“悪戯”すらもが日常に組み込まれつつある頃合。 20:58 hikami0 >今日もまた何気ない一日の一幕として、午後の時間を過ごすべく優希を連れ出し迷宮街の散策を行っていた。 20:58 hikami0 >種々の勢力が入り混じった結果、当世風の町並みも数箇所見られるようになっており……その日選んだのはそうしたモノの一つ。 20:58 hikami0 >オープンカフェ、と言える程度に開放的な客席を多く持つ紅茶や珈琲等を専門に扱う軽食屋、昼食時を過ぎた頃の、休憩としての一拍。 20:58 hikami0 >最も―――……折角のオープンカフェであっても奥まったボックス席を選ぶ辺りは習癖なのだろうけれども。 20:58 hikami0 >他愛も無い雑談、日々の経過、それらと共に注文品が届くのを待ち…… 20:58 hikami0 >丁度空いた時間帯、程なくして届けられた紅茶を前に 20:58 hikami0 >【ディルク】「ふむ……ああ、そうだな、優希。―――あれから“メディウム”の調子は如何かね?」 20:58 hikami0 >その日放たれた問いの中で最も物騒なものが、ごく自然に毀れだしていた。 21:00 Ryumaco >【 優希 】 「調子……?別にいつも通り」                むすっとして答える。いつもどおりなはずはない。そもそもここ数日『授業』は行われていないのだから。その原因のせいだろうか、今日は終始むすっとした、機嫌の悪そうな雰囲気 21:05 hikami0 >【ディルク】「いつも、か……いや、何」                目の前に置かれた紅茶を傾け、軽く口をつける。……血液以外の“水分”とて何も不要な訳ではない、必要としては居ないまでも、最低限の摂取は行動を円滑にさせる                ―――肉体的にも、状況的にも。世間話の雰囲気を維持する為の演出、でもあった               「数度、ウィザードとして出向いたのだろう?その際に全く行使しなかった、とまでは楽観していない……そちらの方面、魔術行使を教えるのは、言ってしまえば人任せにした様なものだからね」 21:10 Ryumaco >【 優希 】 「あー、まあそれなりには使えるようになったよ。あと……同じ力もってる女(ひと)に会った。今度会って話し聞いてみるつもり」                紅茶にミルクを入れスプーンでぐるぐるとかき回す 21:16 hikami0 >【ディルク】「ああ、成る程……どうりで、か」                不明、と言われていた“モノ”についての資料が幾らか、増えた。……同種の存在が在るのならば……比較や分析その他、進む、事も有り得るだろう               「優希のチカラについては幾許か理解が進んだものの、依然、教授できる程ではないからね。そういう意味で同様の能力者と“逢う”のは良い事だろうが、さて……」                かちゃん、と、軽く、カップを置く。そのまま正面へと向ける視線は平静なもので               「では、基礎鍛錬は如何かな?……依然、あの“メディウム”を通さぬ手法、優希本人としての魔術行使は上手く行かぬまま、とは聞いているが」 21:17 Ryumaco >【 優希 】 「……」                基礎鍛錬、それをさすものは現在中止中。原因は感情的ないざこざ。見る見る不機嫌になり、頬杖ついてそっぽを向き               「ちょーよゆー」                気のない返事で答えた 21:20 hikami0 >【ディルク】「……“何かあった”か。ふむ……」                その辺りの予測は既に、付いている。何せ……教鞭を採る側のクロエが数日前まで“あの調子”だった訳で……其処に言及するでもない言葉、となれば好ましくはない状況、だろう。               「……優希の側に“も”何かあったかね。ここ数日、様子がおかしい、とは思った物でね」                誰、とは、明言せぬまま、変わらぬ口調でそう零した。 21:21 Ryumaco >【 優希 】 「……クロエに聞いたらいいじゃん」                そっぽを向いたまま不機嫌さを隠さずに、しかししっかり誘導尋問には引っかかる 21:25 hikami0 >【ディルク】「今、目の前に居るのがクロエならばその問いで正解だろうがね。しかし、俺が今“様子がおかしい”と思っているのは―――優希の側だね。」                その成功にも心を動かす事は、ない。……単純である事、それは計算に入っていた               「不機嫌なのもそうだが、そのやり所が如何にも、とは思っていた。加え、授業、の時間帯にも君の姿は無かった―――まぁ、その言葉を聴くには当然か。                ……言い方を変えよう、クロエ、と、何かあったかね。君ならば“不機嫌”になる前に直接行使に出向き、その場で如何にかなる……否、これはクロエにも当て嵌まる事、だがね。                ……長期化する“何か”があった、と、思って当然の態度だぞ、それは」 21:26 Ryumaco >【 優希 】 「……いいじゃんなんでもさ。あいつが好き勝手するだけだもん。させとけば?んで、自殺でもなんでもしたらいいんだ」 21:30 hikami0 >【ディルク】「随分、穏やかでは無さそうだね」                席、の選択も恐らくは正解だったのだろう。手袋を嵌めたままの右手で己の口元を隠し……知れず、歪んだ口元を隠す。こう、まで言わせるならば元凶なぞ思いつく範囲は狭い               「とは言え、穏やかで無いのは好ましいとは言えないね。優希も幾度か出撃を経験したのならば、判るだろう?                我々ウィザードの敵は、大きい。……個々の力のみで如何にか出来る相手も、それだけの腕を持つ者も少ない。」                判って、居れば予測も立つ。口元を再度晒し……微か、元々目付きの余り良いとは言えぬ眼を細めた。 21:32 Ryumaco >【 優希 】 「何が言いたいのさ」                顔を背けたまま視線を向ける               「言っとくけど、ボクは悪くないからね」                それは謝罪する気なんかないよ、という意思表示 21:35 hikami0 >【ディルク】「善悪、の問題ではないね、優希。……仮に……そう。“仮に”だが、問おう……君が“クロエと共に出撃する事になった”として、今の優希とクロエに連携を採る事は、できるかね?」                向けるのは否定ではなく……矛をずらす様な甘言。そう、微かに笑みの様なモノすら浮かべて……               「俺には君達がそうして不和を起こした、となれば。……原因が俺、にもあろう?何せ君達二人を引き合わせ、魔術素養面での修練を託したのは俺、だからね」 21:39 Ryumaco >【 優希 】 「……」                考える。ディルクの指摘するその危険性は子供にだってわかる。でもそれを納得するのとは話が別で               「クロエが土下座したらできるかなぁ?」                そんなことを口にする。実際にソレを望んでるわけでもないし、そんな話でもない。むしろその通りにしたらもっと溝が深まるだろう               「じゃあなに?ディルクが責任とるって?」                不機嫌さはそのまま棘になる 21:44 hikami0 >【ディルク】「日本の文化は余り、詳しくは無いがね。謝罪の“姿勢”にそれ程の価値を見出す物かね?                加えていえば恐らく……クロエも、その意味をそう深く理解はしていないだろう。両者共有のなされぬ行為には、ただ一方からの満足しか有り得んと思うがね」                あくまでも言葉の調子は崩さぬまま、それでも軽く……そう、動き、としては“軽く”肩を竦めてみせて               「取れる、か如何かは判らないがね。少なくとも解決、への糸口を手繰る必要はある……不和のまま放置する事程無責任な事は無いと思うが。―――ふむ、となるとやはり……“クロエとは喧嘩中”か」 21:45 Ryumaco >【 優希 】 「喧嘩ぁ?何でさ?ボクが見限っただけだよ」                変に高いプライド、というか虚勢というか。こういうときはえてして『自分が間違ってる』ことを理解しているものだ。でもソレは認めたくない。だから大げさなものにしようとする 21:49 hikami0 >【ディルク】「ふむ……―――見限る、程に腕が上がった、とは思わないがね」                此処で一度、言葉が、冷える。細めた視線はそのまま相手の表情を読もうと真っ直ぐに向けられ……口元が揶揄の笑みを“繕う”               「そもそも“見限った”程簡単な事ならば……“何があった”と問うた時に、そうは、拗ねないだろう?―――気にしている、としか見えないがね、優希。」 21:50 Ryumaco >【 優希 】 「拗ねてるって何さ!?」                カチン、ときた。ばん、とテーブルを叩き立ち上がる 21:54 hikami0 >【ディルク】「それが、拗ねている、と言うのだがね。……優希、君は……そう、例えば、だが。そこ等に寝転がっている酔客が、己の不分別を理由に野外で一夜を明かした結果、風邪をひいた。                ……この要素に何がしか思う所はあるかね。“その酔客の体調”や“その酔客の容態”は気になるかね?……精々が“馬鹿だな”で一蹴、それで済む。                ―――人が激昂するのはその感情が振幅するからだ、優希。俺の何に対して激昂したのかは“判らない”が……」                無論、うそ、だ。……挑発である事は自覚済みの行為なのだから               「……少なくとも“見限り、木っ端と見做した存在”についての話題で出る反応では無いと思うが、ね」 21:56 Ryumaco >【 優希 】 「う、ぐ……」                ぐぅの音も出なかった。とす、っと椅子に座る               「……あいつ、自分だけが不幸みたいな顔すんだもん」                ぽそ、と呟いた 21:58 hikami0 >【ディルク】「それで良い。……まあ、折角、飲み物があるのだからね、一度喉を湿らせると良い」                この様に、とでも言うかの如く再度カップを持ち上げ、一口……そんな動作がいちいち、遅い。……余裕、を示すつもりでもあるのだろう               「人間、誰しも痛い場所、はあるものだね、優希。―――激昂させるのを承知でなら“例”を、出そうか?」 21:59 Ryumaco >【 優希 】 「……ふん」                そっぽを向いて紅茶を飲む。この行動自体が目の前の男のいい也なのがなぜか悔しい               「……例?」 22:06 hikami0 >【ディルク】「……君が“此処に居る大元の理由”だね。何、を元にして此処、ラビリンスシティに居るのかな、優希は。                俺とは異なり自分の意思で赴いた訳ではなく―――事故、だろう。さて……君の目の前に“ソレ”が居たとしよう。俺にとってみれば、ただ倒すだけの障害物でしかない。                ……優希は“それ”を前にして、平常どおり、ウィザードとして振舞う事は出来るかね?……多少感情的になっても無理が無い事、そう判断するだけの許容力はあるつもりだがね」 22:08 Ryumaco >【 優希 】 「……っ!」                その言葉で思い出した。思い出してしまった。ざわり、周囲に不穏な空気が生まれる。目に見えて影が波立っている               「何が、言いたい、のさ」 22:11 hikami0 >【ディルク】「……具体的な存在、形状としては明示していないね。“それ”と、だけ、言っている。                ―――具体例を、出会った際の事を態々掘り返す様な事を言ったのは自覚しているが、さて……君に“それ”が在る様に、クロエにも理由がある。                それが何、であるか凡そは知っているが俺の口から言うべきでは、ないね。……だが、その傷口としての感傷が負に傾くか攻に傾くか。……その差、だね」 22:14 Ryumaco >【 優希 】 「だって……仇討つとかいって、ネガじゃん、あいつ……矛盾してる」                罪悪感が大きくなる。でもだからって認めるつもりなんかない。だから、そう、言い訳する 22:20 hikami0 >【ディルク】「……その理由、についても俺の口から語るべきではない、ね。だが……それは“矛盾”ではないね、優希。例えば、だ。―――君が“アレ”と遭遇した際、君は無力だった。                もし、君が“アレ”と遭遇した際、君に今と同様の……否、今以上の力があったならば。……そう考えた末の悔恨、そうとは考えられないかね。                君のメディウムと違いクロエの能力は天性のモノではなく……後で身に着けたもの、だ。君が今、受けている教練で―――何か一つでも魔術を扱えるようになったかね?                素養、才能、その他……理由は異なる。彼女が踏んできた経験も、訓練も俺には判らないがね。……懊悩が長くなってしまって“負の感情”を抱える可能性とて残るものだよ」 22:21 Ryumaco >【 優希 】 「う……」                言葉が詰まる。ディルクの言い分が正論なのがよくわかる。だから――痛い               「じゃあ、どうしろっていうのさ!?] 22:25 hikami0 >【ディルク】「どう、したいかね?」                問いにはそう、返す。……あくまでも崩さぬ姿勢、論調すら変えず、時折声のトーンを落とし、また、戻すだけ。                洞察力さえあれば抑揚が普段と比べ少し不自然である事には気づけるだろう程度の、もの。……無い、と踏んでとった手法               「君とて、此処に落とされた際には俺に一蹴されている。……メディウムが無ければ、もっと危ういだろうね。その上で力を欲し、無い、事に悩む。……これが“可能性”としては有り得るモノ。                ……そうと知って、どう、したいかね?優希が見限るだけのもの……クロエが、その程度、では無い事は判ったと思うが……如何、かね?」 22:25 Ryumaco >【 優希 】 「――ンだもん」 22:29 hikami0 >【ディルク】「……何か、言ったかな?」                そろそろ……詰め、か。そこまで変えなかった論調を少し変え……少しだけ、柔らかな口調を用いる。 常、でもそうは使わないタイプの音、として 22:30 Ryumaco >【 優希 】 「殴らないンだもん」 22:33 hikami0 >【ディルク】「殴らない……?ふむ……―――」                言葉を区切り……間を、空ける。そう、考える、様な時間を、とって               「……つまり、だ。優希は“感情的な対立”への結末として……判りやすく“喧嘩がしたかった”のかな?」                ……そう、思い至った結論へ、笑いを堪える様な声色を向けた 22:34 Ryumaco >【 優希 】 「……手出しやすいくらい、馬鹿にした」                ぽつりぽつり、と俯いて呟く 22:38 hikami0 >【ディルク】「感情論で“手をあげる”事を良しとしなかった……まあ、そんな所だろうね。クロエの場合に於いては……―――」                自分、に出されている気はする。まぁ、それも極小ペースではあるし、状況も限られている……脇に、置いた               「クロエに於いては、敵性相手への打撃、攻撃を躊躇う所は見た事が無いがね、仲間……否、君、は彼女にとっては導くべき後輩、か。                ……ただ暴力的に解決すれば肉体的にも傷を残し、ウィザードとしては消耗を受ける。……回避すべき、と判断した可能性もあるね」 22:39 Ryumaco >【 優希 】 「……だって」                ぽつり               「だって、そうじゃなきゃ、ボク、いやなやつじゃん」                ふ、と上げた顔は泣きそうで 22:44 hikami0 >【ディルク】「問題解決において、単一手段を採るだけが良し、とはならないよ、優希」                そのまま席を立ち……隣、へと移動する。少しやりすぎたか、灸を据えるつもりではあった、が……そのまま近い位置へと腰を落として               「加えて言えば気にしない―――と、言う事はない、だろうがね。“挽回を諦める”には些か早い段階だと思うがね。                ……詫びる必要があるとすれば、双方、だろう。その上で“殴られる”事を望むのならば……そうだね、改めて決闘、模擬的な組み手を狙う、と言うのも手だろうね。                少なくとも人、である以上不満があればそれは行動にでる。“打撃を受ける事”……体を動かし、互いに発散させる穏当な手、としては採り得る選択肢ではあるだろうが―――さて、それで満足となるかは別問題だね」 22:44 Ryumaco >【 優希 】 「あいつ、ぼーっとするんだもん。あぶなかったんだ……あの時」 22:48 hikami0 >【ディルク】「あの時……あえてこの言い方をするが……喧嘩した時、かね?」                今、は独白に任せるが吉だろう。……そう思えば問い、だけの言葉。先を急かすでもなく、ただ沈黙、として促していた 22:49 Ryumaco >【 優希 】 「……」                こくん、と頷いた               「怪我、させるとこだった」 22:54 hikami0 >【ディルク】「つまり、だ。……その事実が“気になって”負い目となっているかね?」                思考を促すように……否、この先、の解決策を探る、様に、と               「それならば、それこそ“詫びれば”良い。……させる所、つまりは未遂である以上、それを咎める程、狭量ではなかろう?                寧ろ、経緯次第ではあるが、クロエの側のミスの可能性すらある。……ぼーっとしてた、のならば尚更にだね。彼女が“危険を伴う行動中”に意識を揺らしたのならば、それはクロエの落ち度だ。                ……気に、はする必要があるだろうが……ふむ、ならば更なる精度の上昇を以て“成果を師に見せる”と言う方法での挽回、そういう手もあるだろうね」 22:55 Ryumaco >【 優希 】 「……あんなこと言ったのに……?」                上目遣いでその顔を見る。怯えた小動物のように 22:59 hikami0 >【ディルク】「何を言ったのかまでは俺の知り及ぶ所ではないがね。―――少なくとも、弟子の不分明に激昂して蔑ろにする程度の相手に君を任せたつもりは、ないね。」                ぽん、と、軽く手を伸ばし、その髪へと触れる。なでる、では無く、触れる。置く、にも近い動き               「何、数百の時を経て尚、決定的な“敵対”以外で友との不和を解決できなかった例はそう多くない。必要なのは動く事、だな。                ―――加えて言おう、クロエの側の“問題”は解決は、していない。だが……本人は自覚している。彼女には彼女なりの思惑と、君とは違った“傷”がある。                ……両者、問題のあるものだ。片方に非がある問題では、ない。―――ならば解決するのは“両者”の動きだろう。……君に、歩み寄る意思はあるかね?」 23:01 Ryumaco >【 優希 】 「……」                こくん、と頷いた。もはやソレにすがる以外改善する手段がない。神にもすがる気持ちとはこういうのだろうか 23:03 hikami0 >【ディルク】「ならば、問題は無い……否、ある、か。だが……解決できない、と言う程、深刻ではないね。―――保障しよう、互いに己の“問題”を見つめる事が出来れば……」                ぽん、と、軽く、手を動かす。撫でる、未満、触れる位置を変えた、程度の動きとして。……わざと、声の調子を軽く、ソレこそ戯れる時のモノへと変えて               「“この程度”ならば解決できるだろうね、君達ニンゲンは、その程度には強い。―――変化を受け入れられるだけの度量を持っているからこそ“人”で在ると思っているがね。」 23:05 Ryumaco >【 優希 】 「……ほんと?大丈夫?」                今はその手に安心できた               「ディルクは、違う、の?」 23:09 hikami0 >【ディルク】「大丈夫だ。……存外、クロエも単純なモノだろうからね、切欠がないだけ、だろう?……掴みさえすれば歩み寄れるさ」                それこそ何気ない調子での言葉、だったのだが……続く言葉に少し、口元が歪む               「―――さて、ね。人の心配をする程の余裕が今の優希には無かろう?機があれば話すのも悪くはない、がね。俺は“人”は美しいモノだと思っている。                ……その一部、変化と流転は、我ら不死の存在にとっては大いに学ぶべき部分だろう。俺、に限った話で言えば―――優希を傍らに置く事で得るものはある。心配には及ばんよ」 23:11 Ryumaco >【 優希 】 「だと、いいな。そうしてみる」                前向きな言葉に力づけられ頷いて               「……ふぇ?」                最後の言葉の意味が、つかめなかった 23:13 hikami0 >【ディルク】「―――戯言だね、ふむ、ならば……」                クッ、と、口元を、歪め……そのまま、ふわり、と、流れるような動作で、頭へと触れていた手を撫でおろし、肩口を抱き寄せる様にと動きを変えて……そのまま、引き寄せる               「愚痴でも零しておくかね?“言うだけ”でも、随分違うとは思うがね」                そんな、戯れと共に腕の中、軽く、ではあるが……抱き寄せる。無論、反発があるのも織り込み済み。―――賦活にも“誤魔化す”にも都合が良いだろう、と。 23:16 Ryumaco >【 優希 】 「ぇ……?」                完全に反応が遅れた。気付けば相手の腕の中               「え?え?え?」                パニック、何がどうなっているのかわからない 23:18 hikami0 >【ディルク】「……ふむ」                一拍分、その遅れでも―――追撃には十分な時間だったのだろう。                幸いにして此処はボックス席、視線、は通りづらい……一先ずの成果は確認できたのだから其処でやめておけば良いだろうに……癖、が、出た。そのまま肩口の指先は背を通り細腰へ、言葉を紡ぐ唇は耳元へと寄せられて               「暫し、消沈が落ち着くまでこう、しているかね?」 23:20 Ryumaco >【 優希 】 「ひぃうっ!?」                背から腰を撫でられればぞくん、と何かが走ってのけぞり               「や、やぁ……」                耳にかかる息にぞくぞくとし               「ばっばかぁっ」                引き離そうと思いっきり胸を押した 23:24 hikami0 >【ディルク】「……随分敏感な反応だね」                クッ、と、軽く、喉を鳴らす……頃合、か。日中の喫茶店、踏み込み過ぎれば野暮、にもなりかねない……押されるがままに身を剥がし……しかし指先は衣服越しに撫でるような動き、数拍の後には“真横に座っただけ”の光景となってくれるだろう 23:25 Ryumaco >【 優希 】 「や、ちょ、やめろってばぁっ」                その手から逃げようとするが、ボックスシート。逃げ道なんかない 23:29 hikami0 >【ディルク】「クッ……心配せずとも、此処でこれ以上をするつもりは、ないさ」                それでも楽しげに、先程の暗さ、重さを払拭する様にと……笑った。これ、ならば……一先ずの問題は無いだろう。                自身についての事は先送りできれば十分。―――今、語ると恐らく難が出る、誤魔化せたのならば十分。内心でのそんな計算をなるべく出さぬようにと戯れたままに               「……それに、だ。折角の紅茶が冷めると不味い。―――折角優希と寛ぎに来ているのだからね。続き、は、そうだね。……解決してから、の方が良かろう?心に錘のあるままに優希を慰めても少々、難だろうからね」 23:30 Ryumaco >【 優希 】 「つ、続きって何さ!?」                顔を真赤にして大声で               「あ、あぅ」                そして回りの注目を集め、シートの背に隠れるようにうずもれる 23:32 hikami0 >【ディルク】「“仲直り”が出来たら、その時は“ご褒美”として教えるのも良いかもしれないね。さて……」                ぽふ、と、三度、優希の髪へと軽く、触れて               「―――気分は、落ち着いたかね?」                ころり、と、何事も無かったかのように……口調すら戻しそんな言葉を紡いだ。 23:35 Ryumaco >【 優希 】 「わぅっ、子ども扱いするなってば」                頭をぽふ、とされるとそういい               「な、何がご褒美!?教えるって何!?」                表情がコロコロ変わる               「お、おちつけるかーっ」 23:39 hikami0 >【ディルク】「それで、良い」                クツクツと喉を鳴らし、再度、ぽふ、と、髪を撫でると……席を立つ。無論、去るものではなく対面、本来の自分の場所へと戻るべく               「少なくとも、先程よりは良い顔をしている。……気がかりならば“デート”を此処で切り上げても構わないしね。気分転換が必要ならば、このまま予定通り買い物にでも行こう、どちらにせよ……俺の目的の一つは十分に果たされた様だからね」 23:42 Ryumaco >【 優希 】 「で、でででで、デート!?何それ!?」                真赤になってわたわたと 23:45 hikami0 >【ディルク】「違ったのかね?俺は、優希を“外に誘った”訳だが……さて、二人で外出し、こうして喫茶店で寛いでいる。傍目には“デート”と呼称できるとは思うが……ふむ、何なら、また着飾ってみるかね?以前とは違った店を選べば趣きも変わるだろうからね」                あわてる様子は楽しくもあるのだろう、ただ楽しげに……そう言葉を紡いで 23:46 Ryumaco >【 優希 】 「っ!?」                両手をだし、ぶんぶんと頭を左右にふる。あのときの恥かしさといったらなかった。    そりゃ、ちょっとうれしかったけど。でも似合ってるとは今でも思えない 23:51 hikami0 >【ディルク】「まぁ、それは道中で決める、か……さて―――少し目立つな」                やりすぎた、か。そう思わないでも無いその情景……内心の苦笑い、だが、此処まで判り易ければいっそ……面白くも、ある。少しの悪戯心、席を立ち、突き出された手を軽く、そう……エスコートの要領で取り、そのまま               「……場所を変えようか、次の店を探しがてら散歩でもしようか?」                手を、繋ぐ。 常としても珍しい方、行為、としては相手の年齢に合わせたモノ。……悪戯、としての行為として選んだのは、そんな単純な事であった 23:52 Ryumaco >【 優希 】 「や、ちょ、ディルク……っ」                また注目されるのも恥かしい。もっとも、相手は美形。さらに組み合わせの妙。当然注目されてるわけだが。だから小声で抗議のような問いかけのような言葉。なまじ自分相応のことなだけにことさら意識してしまい頬が熱くなる。 23:55 hikami0 >【ディルク】「……行こうか?」                ある種予想通りの反応、児戯としての行為…………ひょい、と、軽く引き寄せるようにと少女の体を間近に寄せ……相変わらず、手は繋いだままに。                騒いだ分も含め少々目立つが……生まれが生まれ、人、と共にある所を注目されるのはそう、障害とはならない。……肩を抱き寄せるでも腕を採らせるでもなく“手を繋ぐ”と言う初歩、の行為。……それ、を選択したままに歩みだそうとしていた。 23:56 Ryumaco >【 優希 】 「うぅぅ、意地悪だ、ディルク」                ようやくわかってきたのか、頬を染めながら小声で抗議。でも何故だろう。振りほどくまでに至らないのは 23:56 Ryumaco >うん、きっと。ディルクがキザだからだ。そういうことにしておこう