(tuka-neko)   (tuka-neko)   (tuka-neko) 燦燦と強い日差しが降り注ぐ昼下がり。話がある、として友人の美浜小太郎を呼び出したはいいものの。 (tuka-neko) 「……あちぃ……」待ち合わせ場所、の目印たるモニュメントの台座にもたれかかってぐだっている。 (tuka-neko) 以前、よりもずっと色素の薄い体は、以前以上に夏の日差しに弱くなっていた。かといって今更待ち合わせ場所を変えるにしても時間自体が中途半端。ゆえにどうしようもない苛立ちを無理やりに押さえ込みながらも、周囲を行きかう人ごみに目をやって…… (tuka-neko) (きゅー (Ryumaco) 【小太郎】「……」タバコを取り出す。なれた仕草で銜えZIPPOで火をつける。「……だりぃ」 (Ryumaco) 何をやってるんだろうか。気がつけば妙につるんでる気がする。オレは飼い主か、そんなけったいなことを思う (Ryumaco) 【小太郎】「……手がかかるっていう面では、まあ、飼い主か」待ち合わせ場所まで進む (tuka-neko) 【彰】「……お、やっときたな……あちーしとっととどっか涼しいとこ行こうぜ」はふーとため息をつき額に浮いた汗を拭いながら、そういう。一瞬小太郎が吸っているタバコを羨ましそうに見てはしまうけれども、今はとりあえず我慢。 (Ryumaco) 【小太郎】「奢りだろ?」しれっと言ってその視線に気づく「……ん?なんだ?うらやましいか?」けけ、と意地悪く笑い見下ろす (tuka-neko) 【彰】「ぅ……まーしゃーねーわな。俺が呼び出したんだし……ああ羨ましいね。けどこー……前々から女がタバコ吸ってるのみてみっともねーって思ってた俺が、この体で吸うわけにゃいかんだろーよ」不機嫌そうに眉を吊り上げ小太郎の腹にぺしりと拳を押し当て「……いくぞ」と、そう言ってくるりと身を翻したところで……凍りついてしまう (Ryumaco) 【小太郎】「うちのババァは吸いやがるけどな」肩を竦め「おう、集らせてもらうわ」と進もうとして彰の反応を目にする「どした?」その視線を追う (tuka-neko) 視線の先にいるのは、一組の男女。一人は中学生くらいの女の子。この暑い中生真面目に制服を着込み、相方の腕をしっかり掴んで歩いていて。もう片方は、小太郎と同じくらいの背丈の赤い髪の男。めんどくさそうにしながらも、体躯からは信じられないくらいあっさりと女の子に引きずられていて。 (Ryumaco) 【小太郎】「ありゃあ晶か……?」そして、男でもできたのか?とその横の男に視線を移す「……なんだ、ありゃあ……」 (tuka-neko) 【彰】「……やっぱ……そーなっちまった、か……………………っ!!!」くるりと身を翻して駆け出すのと、その二人連れが小太郎に気が付くのはほぼ同時。女の子は満面の笑みを、男は懐かしそうな表情を浮かべつつ小太郎のほうに近づいてくる (Ryumaco) 【小太郎】「ってこらっ」彰の首根っこをつかむ「どういうことだ?これ」小さな声で彰に聞きつつ、近づく2人を待つ (tuka-neko) 【彰】「っ……その、こと……せつめーしよーと……おもってたんだよっ……は、はなせっ!?」と、じたばた暴れている間にも、どんどん二人は近づいてきて (tuka-neko) 【男】「よう小太郎、久しぶり」いつもは不機嫌そうにひん曲がっていた口元も、今は笑みの形になって。なんとも親しそうに声をかけ (Ryumaco) 【小太郎】「……」ほんの少し考える「よぉ、死にぞこない。地獄で閻魔に嫌われでもしてきたか?」それがらしいだろう、と取り繕った返答をする「どうだ?どっかおかしくなってねぇか?こいつ」そう晶に話を振る (tuka-neko) 【晶】「小太郎さんこんにちわ。まったく、散々心配かけて兄さん、昨日帰って来たんですよ。自分探しの旅に行ってたーって言って……」こちらはなんとも嬉しそうな笑みを浮かべつつ、兄の腕にしがみつく様にしながらも小太郎に挨拶をしつつ「おかしく?おかしくって何が、ですか?」 (tuka-neko) 【彰】「…………」その場を逃げ出すことも出来ず。居心地が悪そうに俯いたまま実を強張らせていて (Ryumaco) 【小太郎】「そのまんまの意味だ。例えばそうだな……」悪戯っぽい目で彰(?)を見て「変態になって帰ってきたとか?」 (tuka-neko) 【彰(男)】「聞こえてンぞ……手前ェ口の悪さは相変わらずだよなぁ……ぁ?なんだオマエ、いつの間に年下趣味になったんだよ?」遠慮も何もなく小太郎を小突くように腕を伸ばしつつ。ふと視線を小太郎の傍らの少女、に向ける (Ryumaco) 【小太郎】「あん?年下?」首根っこつかんだソレを見る「コレ、タメだぞ?」 (tuka-neko) 【晶】「あ、そうなんですか?……そう言えば初めて会ったとき高校の制服着てましたよね?……小太郎さんの彼女さん、ですか?」きょとん、と首を傾げつつも、目の前の二人を交互に見比べていたり (Ryumaco) 【小太郎】「コレが?彼女?」はぁ?という顔で。その拍子に手の力が緩む (tuka-neko) 【彰(男)】「じゃあなきゃなんだって……っ……お?」小太郎の手の力が緩めば幸いとばかりにそのまま駆け出していく“少女”を見送って……「……そこまで威圧感出してたつもりはねェんだがなぁ……」ぼやく様に呟く (Ryumaco) 【小太郎】「あ、テメ……彰っ!」逃げた背に声をかける。ち、ミスった。まさか逃げるとは……予想できてはいたのだけど「悪ぃ、話はあとでな」そういい残し追い始める (tuka-neko) 【彰】「………………っ!!!」いくばくか早く走り始めた、とはいえ。そもそもコンパスの長さが違うせいでどんどんと距離は詰まっていって。適当な路地に逃げ込むように飛び込んだところで、追いつかれてしまう (Ryumaco) 【小太郎】「何してんだタコ」捕まえるとまず頭を小突く「さて、どうなってんだか教えてもらおうか。わかってんだろ?様子からすると」 (tuka-neko) 【彰】「っ……………………かん、たんに……いや、クローン、みてェなモンだ……“死”んで、この体に作り直されたとき余った肉から作ったの……可能なら俺の精神をそっちに移す、とかってことになってたんだけど……」 (Ryumaco) 【小太郎】「不可能だったから別人になった……か。それがこないだの騒動の結末か?」ち、ヤニ落とした、と呟きもう一本銜え火をつける (tuka-neko) 【彰】「……ああ……アンゼロットと、ベルに頭下げて、頼んだ……覚悟は……してたはずなんだけどな……記憶はちゃんとあるはず、だから……問題なく”俺”としてやってくだろーよ」小太郎に背を向けたまま俯いたまま。消え入りそうな声を漏らす。 (Ryumaco) 【小太郎】「んで、実際には現実に耐えれなくなって逃げた、か?」 (tuka-neko) 【彰】「……うっせェ…………流石に……アレ、見ちまうと……」ふるりと、微かに肩が震える。涙が滲んでくる。それでも、意地だけで泣き喚きたくなるのを堪えて (Ryumaco) 【小太郎】「テメェで選んだことだろうが。大体それが我慢できねぇんなら死んだことにすりゃよかったろうよ」相手が相手。遠慮なんかない。たぶんしないほうがマシ、そう思った (tuka-neko) 【彰】「……アイツの諦めの悪さ……知ってンだろーが……ああ、そーだよ、俺が選んだことだっ……非日常に関わったイノセントがどうなるか、なんて……身ィもって味わっちまったんだ……晶を、巻き込むわけにゃ、いかねェだろ……」がっ!と、鈍い音を立てて壁を殴りつける。薄い柔らかい皮膚はたかがそれだけで破れ赤い血を流しはじめて (Ryumaco) 【小太郎】「だから言ってんだろうがよ」その手を取って「ま、テメェの選択だ、これ以上とやかく言いやしねぇけどな」世話焼ける、とその手にバンダナを巻く「んで?どうするんだ?」 (tuka-neko) 【彰】「どーするって……男の芦谷彰が戻って来たってんなら……俺は俺で……このまま、女でいるしかねェだろーがよ……」小さく頭を振りつつも、そう呟く。それは小太郎の問いに対する答え、というよりは自己の再確認、のようでもあり (tuka-neko) 【彰】「俺の帰るトコはもーねェんだ……からよ……」 (Ryumaco) 【小太郎】「ま、だろうな。で、おれが聞いてんのはな?アレと学校でも顔あわすんだろ?ってこった」 (tuka-neko) 【彰】「っ………………そ、そりゃ……そー、だけど…………ンなの、知らん顔してりゃ……いーじゃねェかよ……」 (Ryumaco) 【小太郎】「できてねーだろーが、すでに」旋毛をぐりぐりと押す (tuka-neko) 【彰】「…………今日、は……いきなり、だったからっ……判ってりゃ……そのくらい、何とでも……」なる、という言葉は、出てこない。実際新学期になって、男の“自分”と顔をあわせて、平静でいられる自信は、ない (Ryumaco) 【小太郎】「気持ちはわからんでもねぇけど、重症だな」 (tuka-neko) 【彰】「……うっせェよ………………手前ェにゃ……関係、ねェだろ……っ!」 (Ryumaco) 【小太郎】「ほう?そうかい。んじゃあ好きにすりゃあいい。全部テメェで解決できるんだろ?」タバコを投げ捨て踏み潰す「コレまでも全部テメェでやってきたんだろうしな。悲劇のヒロインでも気取れば満足だろ?」 (tuka-neko) 【彰】「っ!?て……めェ……っ?!」小太郎の言葉に思わず、頭に血を上らせて。振り返りざまにぐっと握り締めたバンダナの巻きつけられた拳を、思い切り、小太郎の腹に叩きつける。さっきとは違い、手加減など、してはいない、いないが…… (Ryumaco) 【小太郎】「足りねぇなぁ?」さも馬鹿にしたような声音でいいおろし、軽くとん、と押す (tuka-neko) 【彰】「う……うるせェ、うるせェ、うるせェっ!!手前ェでだってわかってンだよっ!ンなモンうじうじ悩んでたってどうしようもねェことくらいっ!けど、どーすりゃいいんだよこんな”非常識”なことっ!判んねェよっ!!」押されれば小さく軽い体躯、だけあって数歩たたらを踏み。それでも、目元に涙を浮かべたまま小太郎を睨み上げ、再び身構え、殴りかかっていく (Ryumaco) 【小太郎】「なんだ?話しちげぇだろ?テメェで全部すんだろーが?」軽く尻餅つくように強く押す (tuka-neko) 【彰】「ぅ、ぁっ!?…………うる、せェよ……ウィザードだのなんだの……いまだに判ってるなんて言えねェっつーのに……っ」以前、なら踏ん張れただろうその押しにも、今は抗うことも出来ず地面に尻餅をつき。短いスカートの中身、が見えているにも関わらず気にしている余裕もないのか……ふぅ、と大きなため息を、つく (Ryumaco) 【小太郎】「タコ、それでも変わらねぇことをまずあげてみりゃいいだろ。テメェのいまの悩みなんざ極論すりゃそれだ。テメェ自身がナンなのかわかんなくなった、違うか?」 (Ryumaco) 見下ろして。故に、中は見えない( (tuka-neko) 【彰】「変わらねェ……つったってわかんねェよ。身体も違うし精神的にも身体に引きずられて来てるし。せいぜい……今まで散々馬鹿やってきたって記憶、くらいしか……」ぐい、と地面の上に胡坐をかくように姿勢を変え。それでもいったん激昂して幾らか発散されて落ち着いたらしく、がしがしと髪を掻き毟りながら呟くように答える (Ryumaco) 【小太郎】「テメェ、ほんっっっとうに馬鹿だろ」 (tuka-neko) 【彰】「っ!?な、何だよその言い草っ!?」 (Ryumaco) 【小太郎】「俺を今日呼び出した馬鹿は誰だ?」 (tuka-neko) 【彰】「っ…………俺だよっ……それがどーしたよ……っ」 (Ryumaco) 【小太郎】「病院で俺に迷惑かけた馬鹿は誰だ?」 (tuka-neko) 【彰】「っ……悪かったなっ!俺だよっ!」 (Ryumaco) 【小太郎】「俺に無防備なの指摘された馬鹿は誰だ?」」 (tuka-neko) 【彰】「ぐ……………………あれ、は、その、うー……俺……くそう、いったい何なんだよ一々前ンこと引き合いに出しやがってっ!?」 (Ryumaco) 【小太郎】「毎週毎週呼び出していいように使いやがる馬鹿は誰だ?」」 (tuka-neko) 【彰】「っ……い、イヤなら断りゃいいじゃねェかよ……馬鹿で悪かったな……っ」むう、とうなりつつすっかりふくれっ面になってしまう (Ryumaco) 【小太郎】「じゃあ」紫煙をくゆらす「今俺の目の前にいるのは誰だ?」 (tuka-neko) 【彰】「っ………………………………………………くそ……結局、俺は俺……かよっ……まわりくでェぞ……あと一々馬鹿馬鹿言うんじゃねェよこんちくしょう」ふはぁ……と息を吐き出しつつ。それでもすっきりしたような顔で立ち上がり…ついで、とばかりにぺしりと小太郎の脛を叩く (Ryumaco) 【小太郎】「馬鹿だろ馬鹿以外ねぇ。間違いなくな。どんだけ手ェ焼かせてるとおもってんだ?」煙を吹きかける「“我思うゆえに我あり”なんざ中学で習ったこったろーが」母親が研究者ゆえか、割とそういうことに聡い (tuka-neko) 【彰】「……けふっ!?……うっせェ……自分見失うにしても普通ここまでなんねェだろーがよ…………ま、男だろーが女だろーが俺は俺……ま、戻れねェなら戻れねェで……女に馴染む、しかねェよな……」がしがし、と再び頭を掻きつつ「……めーわくついでだ。一つ頼みがあるンだがいいか?」 (Ryumaco) 【小太郎】「わかりゃあいいんだわかりゃあ。貸しだな、何で返してもらうかね……ってなんだ?」 (tuka-neko) 【彰】「ああ……その、だな、踏ん切りつけるために、そのー…………」流石に言いづらいのか頬を赤らめ視線を逸らし頬を掻いて「……………………抱いて……くれ……」掠れて消えてしまいそうな声で、かろうじてそう呟いた (Ryumaco) 【小太郎】「……は?」あまりのことに思考が止った。ぽろ、とタバコが落ちる「ぅあち!?」手に落ちた「いきなり何言ってやがる」 (tuka-neko) 【彰】「っ……ンなこと言ったって……そこまででもしねェと……たぶん気持ちの切り替え、できねェし。それに……迂闊な奴、相手にするよりは……」と、言いつつも思い出すのは夢の中で出くわした魔王、アーシェとすーちゃん。……あの二人にだけは、たとえ開き直ったとしても会いたくはない (Ryumaco) 【小太郎】「……」無言で近づくと……旋毛をぐりぐりと押した。それも痛いくらい (tuka-neko) 【彰】「い、いててててててっ!?こ、コラいきなり何すんだよ!?背ェ伸びなくなンだろーがっ!?」思わずじたばたと暴れ何とかその手を振り払おうと、する。もっとも膂力でかなわない以上引き剥がせるのは小太郎がその気になったとき、でしかないのだが (Ryumaco) 【小太郎】「馬鹿が馬鹿なことほざきやがるから制裁くわえてんだ」ぐりぐりぐり (tuka-neko) 【彰】「ば、馬鹿たァなんだ馬鹿たぁっ!こ、こっちだってこー……色々覚悟決めたってのにっ!?」 (Ryumaco) 【小太郎】「ンじゃな聞くがな。テメェ、同じ展開になって、スるか?俺ぁ萎えるけどな」 (tuka-neko) 【彰】「ぅ……そりゃ………………しねェ、けど……ぅー……………………」色々気まずくなって視線をあちこち彷徨わせて「……悪ィ……忘れてくれ……」かくりと肩を落とし息を吐いた (Ryumaco) 【小太郎】「ま、そういうクソ女扱いされたいなら別だがな?」ニヤニヤと笑う (tuka-neko) 【彰】「忘れろつってんだろーがっ!?!!??」思わずにやついた笑みを浮かべる小太郎の頭をどつこうと、ぴょんぴょんとびはね始める。……ある意味、危険な光景が…… (Ryumaco) 【小太郎】「はぁ?馬鹿の馬鹿なとこなんざ笑いのたねだろ?」けけけ、と笑う (tuka-neko) 【彰】「俺だって恥ずかしいンだっ!つーかンなモン笑いの種にしてンじゃねェやっ!?!?」届かない頭を狙うのは諦めたのか。咄嗟に膝を振り上げるっ! (Ryumaco) 【小太郎】「なんだ?見せてくれんのか?」膝を上げたのを見てからかう。今のスカート丈を思い出させるように (tuka-neko) 【彰】「!?!?!!?!!?!?!?」からかうような口調に、振り上げかけた膝を慌てて下ろしスカートを押さえて。何を言っていいのかも判らず声にならない悲鳴を上げる (Ryumaco) 【小太郎】「へぇ?結構女らしいところできたじゃねえか?」覚悟を決めたらしいので、そういってやる (tuka-neko) 【彰】「っ……そりゃ……ぅー、あんな目に遭えば……その、こーゆー警戒くらいは、するさ……」いつもなら顔を真っ赤にして怒るところ。顔色を赤く染めるのは変わらないが、代わりにぎゅう、と自身を抱きしめ……拗ねたように視線を逸らしてしまう (Ryumaco) 【小太郎】「あんな目?」なんだ?と見下ろす (tuka-neko) 【彰】「…………仕事やら巻き込まれたりやらで……エロ魔王に色々された……」視線を逸らしたまま。頬の赤みがさらに増す (Ryumaco) 【小太郎】「それか、前に逃げ回ってたの」ほーほー、と「んで?」 (tuka-neko) 【彰】「んでって何だよ?!ぅう……暫くはホント人間不信になるかと思ってたンだからなっ!?」 (Ryumaco) 【小太郎】「いや、アレからずいぶん女っぽいことするようになったなぁ、とか思ってたんでな。てっきりその時点で戻るの諦めたんだと思ってたが」 (tuka-neko) 【彰】「そんだけ、ショックだったんだっつーのっ……くそ……手前ェもいっぺん同じ目にあって見やがれっ」と、覚悟を決めたとはいえ早々直ぐにしぐさは身に付かないのか。薮睨みに小太郎を見上げながら毒づいてしまう (Ryumaco) 【小太郎】「御免蒙る」しれっと言い返し「んで?今日はどーすんだ?いい加減暑くてたまんねえんだが……」ほんのちょっと、ムカツイたお返しをしてやろう、そう思った「ホテルにでも涼みにいくか?」相手の覚悟を挫いておいてそういう。なんと意地の悪いことか (tuka-neko) 【彰】「な……!?!?!?!?!?!?」実のところ、キッパリ断られてほっとしていた矢先、でもあり。そんな事を言われてしまえば怯えたようなそんな表情を浮かべて、思わず一歩後ずさってしまう。……どうやら“夢”のことはいまだに引きずっている模様 (Ryumaco) 【小太郎】「ぶ、く、くくくく……」腹を抱え、かみ殺すようにして笑い出す「今の、ツラ…わははは!」 (tuka-neko) 【彰】「っ…………て……めェ……か、からかいやがったなっ!?性質が悪ィぞ流石にコレはっ!?」いきなり笑い始めた小太郎の姿に、漸くからかわれたのだと気付き。顔を真っ赤にして小太郎に詰め寄ると……ぶん、と腕を振るう。いつもなら即座に拳が飛ぶはず、なのだが、今ばかりは、身体を折って笑う小太郎の頬をめがけて、思いっきりビンタをかましていた。 (Ryumaco) 【小太郎】「ってぇ」それなりに痛かった、らしい「性質の悪いお願いした馬鹿には相応じゃねえか」むっとして「ま、埋め合わせは期待してっかんな。焼肉とか」高い出費、を上げてみる (tuka-neko) 【彰】「ぐ……っ……た、食べ放題の店でいーなら、な………………」RGの仕事で何とか生活はできているものの。流石に財布に厳しいらしく慌てて財布の中身を確認しながらそう言ってしまったり (Ryumaco) 【小太郎】「あ?駅前のあの店だろ?」少なくとも4kは飛ぶ店 (tuka-neko) 【彰】「ぐ……!?!?………………ま、いいか……俺がさいてーげんしか食わなきゃ……こたろーひとりぶんならまだ何とか……」 (Ryumaco) 【小太郎】「お前俺に、女に食わせずに見せ付ける馬鹿演じろってか……しゃあねえ割り勘だな。貸しは貸しのままそのうち貰うことにするわ」 (tuka-neko) 【彰】「いーんだよっ!この身体になってからみょーに食えなくなっちまったし……つーか前のペースで食って吐いたことあるし」再びがしがしと髪を掻き毟りつつ。ぺったりとへっこんだお腹を押さえ込む。 (Ryumaco) 【小太郎】「だから伸びねぇんじゃねーか?」 (tuka-neko) 【彰】「う、うっせェ……ちゃんと牛乳は飲んでるぞっ!あと煮干とか………………………………」言ってて侘しくなったらしい。思わず壁に向かってしゃがみこむ (Ryumaco) 【小太郎】「いじましい努力だな」わざとらしく泣きまね「っつーか暑いつってんだろが。どこ行くんだ?」 (tuka-neko) 【彰】「……とりあえず……説明する予定だったのはもー終わっちまったし……カラオケでも行くか?」と、こちらもポーズ、だったのか立ち上がって向き直る。……日差しさえなければ暑さはまだ大丈夫、なようだが (Ryumaco) 【小太郎】「奢りな?」 (tuka-neko) 【彰】「へーへー、わかったよっ……何時間にする?駅前のオケ屋でいーよな?」 (Ryumaco) 【小太郎】「この時間ならフリーだろ」 (tuka-neko) 【彰】「おう、ンじゃ行くか」と、この路地に逃げ込んだときとは別人のような顔ですたすたと歩き始める (Ryumaco) 【小太郎】「……」それを見送り、遅れて歩き「泣いた烏がなんとやら、だな」苦笑いしてついていく (tuka-neko)   (tuka-neko)