21:16 Fake_ >【リディア】「強くなる、ですか……少しでも、強く。自分の足でしっかりと立てるように、です」 21:16 Fake_ >AAAのある建物の一角に作られている訓練場。誰も居ないその場所に一人の少女。 21:16 Fake_ >その手が支えるのはページを開いた一冊の魔術書。言葉とともに、周囲に渦巻く魔力。 21:16 Fake_ >書が光を放ち、そこから幾つもの光のが飛び出し…少女の周りで輪舞を描く。 21:16 Fake_ >魔力の練り、高速化――両親から教わった訓練法を、いつもより多くこなすようになって。 21:16 Fake_ >目を閉じたまま、幾つもの光の珠を操る。 21:16 Fake_ >  21:17 Fake_ >【リディア】「…強くなる、って難しいです。どんな風に…私は目指してるんだろう」 21:17 Fake_ >自分以外誰も居ない訓練場で、ただひたすらに自分なりの訓練を―― 21:17 Fake_ >せめて、もう少しマスターとして強くあろうと思いつつ。 21:17 Fake_ >  21:25 hikami >―――こつ、と、廊下を歩む足取りは一定のリズムを刻む響きを保ち、伸ばした背筋は姿勢良く、纏った衣服は簡素、ではあるがドレス、と呼べる類のモノ。 21:25 hikami >そのどれを採ってもこの行き先には不似合いなモノではあるが、ただ一点、腰に帯びた長剣のみが道を間違えた、と言う訳では無い事を示し……それが故に浮く。 21:25 hikami >そして目的の場所、扉、に鍵は無くそれが故に無造作に開かれ……ぎい、と、軋んだ音を立ててしまって…… 21:25 hikami >【カルミア】「……あら、確かあなたは……お久しぶり、と言っても覚えているかしら。リディ、だったかしら……邪魔、したかしら?」 21:25 hikami >無人、とまでは思わなかったものの目前に見えるは展開中の魔術。 21:25 hikami >己の音が集中を乱したかと思ってのコトだろうが……やはり無造作、穏やか、に装った笑みと共に相手へと言葉を向けた。 21:25 hikami >  21:28 Fake_ >【リディア】「あ…」                音と、声――舞い踊っていた光の珠が消え、魔道書が手元に落ちる。瞳を開ければ、そこには以前共に戦った少女。               「カルミアさん、ですよね。間違っていたらごめんなさい、です。いえ、邪魔とかそういうわけでは…」                書を抱え、顔を上げて… 21:32 hikami >【カルミア】「いいえ、あってますよ。覚えていてくれて嬉しいわ。……以前はありがとう、改めてお話する機会が中々無かった物だから伝えそびれてたわ」                言葉と共に歩み、手を離し……“閉める”と言う動作をすっかり失念していたものの、ぎぃ、と、再度軋んだ音と共に扉そのものの重量で閉じられ再度耳障りな音を立ててしまい……軽く眉を顰めた。 21:35 Fake_ >【リディア】「いえ、それは…こちらこそ、ありがとうです――助けてもらったのは私ですから」                あんな一撃を受けてしまえば、いくら魔力で障壁があるとしても…ただではすまなかったのはよくわかる。庇ってもらった、助けてもらったのは自分です、と。深々と頭を下げて               「カルミアさんも訓練ですか…?」                ここに来た、ということはそういうことなのかと思って、聞いてみる。 21:41 hikami >【カルミア】「貴女の魔術……で、いいのよね?あの“盾”の術は相当高位の物だと思うし、優秀な術者が傍に居る分安心して戦えるのは確かですもの。まぁ……言ってしまえばお互い様、になるのかしら」                顰めた眉もその言葉を告げる際には元の笑みを繕い、のんびりとした挙動と共に室内……相手の傍、へと歩む               「訓練、と言うか……私の場合は運動、になるかしら。“訓練”をするには……ちょっと、ね」 21:44 Fake_ >【リディア】「あ、はい。私のは…単純に魔術です――ああいうロボットの世界もある、って聞いてはいたですけど…いざみると、凄いもの、でしたね。                訓練…訓練だと、あのロボットを使って、ということになるんでしょうか?」                知識が足りない部分を想像で補い、首を傾げる。なんと言うか、気圧されると言うか…普通の人とは何か違う感覚がする、と。 21:52 hikami >【カルミア】「だったら尚更、生身であれだけの魔術行使が出来るのなら凄いわ?ん、そうね……私達の世界、エルスゴーラの“鋼騎”って言う……んー……ロボット、で良いのかしら。                ちょっとこの世界の語彙には慣れてないから正しいのかどうか少し自信が無いけれど“機械仕掛けの大型兵器”と言う意味ではあのちっちゃな女の子が創ってた物と似てる……という事にはなると思うわ」                此方も思案顔、訓練場でこうして揃って考え込む、と言うのもある意味では稀有な光景なのだろう。単純に語彙不足、本を読む量を増やすべきか、などと余計な所に思考が飛びかけた辺りで……               「……そう、ね。元々、私達フェダーイン……と、えーと、何て言えば良いかしらね……駄目ね、案外自国の言葉に頼ってたのが良く判るわ」                ほぅ、と、零れるのは嘆息、その吐息だけはソレまでのモノと少し趣がずれ、若干の荒さを感じさせるものか               「そう、鋼騎を使った訓練、となると……どうしても場所が、ね。」 21:58 Fake_ >【リディア】「機械仕掛けの…多分、私の世界の世界の言葉だとロボットで間違ってないと思うです――鋼騎ですね、覚えておきます」                彼女の世界で呼ばれている言葉があるなら、それを使うのが正しいのだろう。覚えておこう、と意識の片隅にとどめ。               「フェダーインは…その鋼騎に乗って戦う人、のことなんでしょうか。確かに、使っての訓練を…するとなると、もっと広い場所が必要ですね」                天井までの高さを見ても、あの鋼騎が入るとは思わないなぁ、と… 22:07 hikami >【カルミア】「良かった……中々難しいものね、本当。フェダーイン、は……ちょっと違うわね。鋼騎に乗る事そのものは、鋼騎を持ってさえ居れば大丈夫よ。                細かい事は省くけれど……練習さえすればリディアにも扱えると思うわ。フェダーインは天界の為に働く資格……の、候補者、見習い、みたいなものね。                一応は名誉ある事だけれど、そんなに珍しい訳でもないわ。鋼騎に乗れただけ、ではフェダーインとは呼べない―――と、私は思ってるけれど」                途中まで断言しかけ、ふと気づき語気を緩める。単純な話、戦力不足、を認められずに居ただけで               「……そういう事です。そもそも、見ての通り私はそんなに力持ち、と言う訳でもないですから普段からあんなに大きな盾は流石に使えませんしね、となると……運動、になってしまうんです」                言うも、下げている刀剣からして柄まで入れれば身長とほぼ同程度、波打つ刃先に合う鞘が無いのか……剥き身、なのは少し物騒か。 22:13 Fake_ >【リディア】「乗ることは出来るですけど…天界のために働く、ですか…私たちウィザードと似たようなもの…と考えるのが正しいのかな…?」                魔術書を胸元に抱えたまま、首を傾げて考える。自分の世界の知識に置き換えつつ…考えて。               「だから、運動なんですね――でも、大きな剣だと思うのは私だけ、です?」                身長とほぼ同程度の剣。扱うのは大変と聴いた記憶もあって。 22:20 hikami >【カルミア】「ウィザード……についての知識がまだ少し不足しているんですよね。世界を護る、と言う意味では多分近しいと思うわ。                ……もう少し勉強しないと上手く説明できそうに無いから、詳しい事は……と、言うか、そうね。……いっそ“ウィザード”の事を今度リディアさんに教えて貰おうかしら。                勿論、ちゃんとお茶の用意をさせて貰った上で。それまでに予習した方が多分、ちゃんと理解できると思うわ」                名案、とばかりに両手をぽん、と軽く打つ……名案、というよりも―――ただの思いつきでしかない言葉だが               「そうでも無いです、というよりも私の場合は体が脆いからこのぐらいで丁度、かしら。……バランスだけは良いし、運動用の“重り”には結構丁度良いのよ?」 22:25 Fake_ >【リディア】「えっと…はい。私たちの世界を護る――表ではなく、裏から。それがウィザードですね、単純に言うと。あ、後…リディアでいいです。多分…カルミアさんのほうが年は上ですし。ちょっとくすぐったいですし…敬称で呼ばれると。」                さん、をつけて呼ばれると少しくすぐったい。手に持った本でちょっと恥ずかしそうに口元を隠して。               「お茶の用意、ですか…? なんだか、お姫様とか、お嬢様とか…そういったイメージを感じます。」                私もそれまでに勉強をしておければいいなあ、なんて…考えて。               「運動用の重り…私も、最低限身体を作るくらいはしたほうが…いいのですかね」 22:30 hikami >【カルミア】「裏……?確か、えーと……ああ、結界があるんでしたっけ。ラビリンスシティに居る分にはそれほど意識しなくても良い、とは聞いたけれど……中々ピンと来なくって。」                そもそも説明した人、が、問題と言う説もある。―――ギルドマスターの姿を考えれば推して知るべし               「そう?なら……私の事もカルミア、でいいわよ、リディア。後……ん、ぁー―――……」                お姫様、その響きには若干漏れる苦い吐息、ああ、そうか、なんて思い返して……思わず、零れた笑い               「……ぷっ……あはは、それもそーよね、こんな硬い喋りかたしてたらオヒメサマ、に見えちゃうわよね。……自分から意識すンな、って言っておいて自分で墓穴掘ってちゃ仕方ないわね」                ……一気に、軽くなる口調。はぁ、と、盛大なため息は主に自分へと向けられたもので               「……正解、エルスゴーラでは、あたしは一応“王族”って事になってる。こっちであたしの国の名前を言っても誰も知らないんだし、気にされないようにってしてたつもりだったんだけど……失敗したわ。で……リディア、貴女の武器は、体?それとも、魔術?」 22:36 Fake_ >【リディア】「本来、魔術なんてものは存在しない。そういう世界なんです、私たちの世界――だから、ああいう事件はなるべく早く…火と目に付く前に、終わらせなければならないんです。常識が、世界を護る…世界結界はそういうものらしいです」                私もまだよくわかってないですけど、とちょっと笑って。               「カルミアさ…えっと、カルミア。なんとなくですけど…本当にやっぱりお姫様だったんですね。意識とか、そういうつもりはないですけど…なんていうんでしょうか、高貴って言うか…そんなのを感じたので」                つい、つけそうになる敬称。左右に首を振ってから言い直して。お姫様、か…凄いんだなぁ、と僅かに混ざるのは尊敬の視線。               「…私の武器? は…これですね」                と、大切そうに抱えた魔術書に視線を落として。 22:42 hikami >【カルミア】「魔術が存在しない……って、随分不便な世界なのね。それでもリディアの魔術は私の国の医療班に教えてあげて欲しいぐらい優秀だと思ったけれど……」                その辺りも特殊、なのだろう。素直に“欲しい”と思った防衛能力、鋼騎だけでは……きっと届かなかっただろう完全勝利だったのだから。さておき……               「…………あんまし良いもんじゃないわよ。本当に権力握って色々と政治したいなら別、あたしみたいなポジションだと結構肩が凝るわ」                実際その通りではあるのだろう、はぁ、と、吐息を零した後の表情は先ほどよりも随分と気楽に見えるかもしれない               「……だったら、剣の振り方を覚える必要は無いわ。体力作りはまぁ……走ったり出来るぐらいは欲しいと思うけど、それこそホウキ、だったかしら。アレ使えば随分と楽になるんじゃない?」 22:49 Fake_ >【リディア】「…そうやって他の、力のない人が思ってるからこそ――侵魔から守られている世界ではあるんです。だから、不用意に力を使うのもいけないですし…見せることも、駄目ですね」                不便、という言葉に首を振る。むしろそれが当然で、その結果他の人が守られているんだと…伝えて。               「お父さんもお母さんも、本当は攻撃系の魔術が得意って言う話だったですけど…私は、なぜか攻撃じゃなくて、護るほうでしたね。」                どうしてでしょうか、なんて笑う。               「テレビや本だと、家を誰が継ぐ、とか…そういう争いがあるって聞くですけど、そういうものなんです?」                と、単純な興味からも問うてみたり。               「…走ったりするくらいなら多少は…。でも、箒…ですか。使ったことないんですよね」 22:56 hikami >【カルミア】「力が無ければ磨けば良い……と、言う訳でもないのよね。……私達の世界は戦って兵に……人間同士の、と言う意味ではなく天界の、と言う意味だけれど……兵士になる事こそが名誉、と言う考え方が普通だったから」                そもそも“ただ護られる”層、と言うものにどうにも苦手意識があるのだ。そういった層は、同じく自分を偶像として見る―――そんな連想から少し、表情が苦く歪んだ               「家を継ぐ、は……んー、あたしの国だとそうでも無いわ。素質、と言うか素養、と言うか……条件、かしら、そーゆーのがあるから、あんまし。                まぁ、寧ろ偶像崇拝されたりするのがお仕事みたいなモンだから……窮屈よ?食事一つ挨拶一つ、国民を満足させなきゃなんないんだから。                ……こっちに飛ばされた時は正直焦ったけど、今はそーでもないわ、これも冥神様のお導き、此処でフェダーインとして研鑽を積め、って事なんだって思ったし。……ンで、だったら十分でしょ。                護ったり庇ったりはあたしの仕事、リディアはそのあたしに防御魔術をくれたり、怪我したら治してくれたり……攻撃だけじゃ、勝てる戦も勝てないわ」 22:59 Fake_ >【リディア】「兵士になることが名誉、ですか……うーん…」                やっぱり、どうしてもぴんとこない。でも、人を護るということに関しては同じなのだろう、という実感はしっかりと感じた。               「お姫様って…憧れだったり、しますからね。だから…そう見るんじゃないでしょうか」                と、ちょっと苦笑と共に。窮屈、なんだろうな後は思うけど…               「そうですね。皆にできることがあって…それをやらなきゃいけないです。私は、癒す、助ける力があるから…」 23:04 hikami >【カルミア】「……ま、お互い様よね。あたしにとって“ウィザード”がピンと来ないのとおんなじ、リディアにとって“フェダーイン”がピンと来なくても無理ないわ。国が違えば価値観も違う、中々難しいものよね……っていうか、世界が違うんだから余計、かしら」                軽く頬を掻き向けるは苦い笑み、勉強、はしてきたつもりでも実際に目の前にするとズレるもの……座学、はこんなものだろう               「……そーゆー事。綺麗な服着れたりするのは好きだけどね、あたしは自分を磨くの、そーゆー意味でも好きだし、その辺は便利なんだけど……まー……ね」                その行き着く先、が不本意な訳で……けど、の先は途切れていた               「……そーゆー事。ちょーっとポジションは違うけどね、あたしも、リディアも“敵を倒す人を護る”って意味じゃおんなじ、護りきれば勝ち、そーじゃなきゃ負け。……シンプルだけど難しい、結構オイシイポジションだと思ってるわ、少なくとも、あたしは、ね。」 23:10 Fake_ >【リディア】「そうですね、でも…ここで一緒に戦うなら、やっぱりお互いをちゃんと知れたほうがいいと思うです。私も、勉強したいですし…いろんなことを。いろんな世界のことを、です。」                と、笑顔を向ける。屈託のない、心からの笑み。               「綺麗な服は…確かに好きですけど。私は…なんていうんでしょうか、普通でいいかな、って」                あはは…と笑う。でも、カルミアさんが着飾ったら確かに綺麗なんだろうなあ、と…思ったりして。               「…そうですね、傷つけるのも、傷つけられるのも…好きじゃないです。でも。私の力は…護ること。戦って傷つく人を、癒すこと。ですから、それから逃げるつもりはないです。まだ…半人前だと思いますけど」                前のときも、目を閉じちゃったりとか、ありましたし、と。 23:15 hikami >【カルミア】「じゃ、改めて今度ゆっくりお茶しましょ?その時にお互い落ち着いて“お勉強会”の方が多分頭に入るわ、少なくとも……」                くるりと周囲を見渡す。休憩用のスペースはあれども……のんびり、には向かない実用本位の空間……               「……ここで女の子二人がする立ち話、じゃなさそーだもの。普通が一番よ、ふつーが……リディアを着せ替えするのも結構面白そうだけどね、素材は良いんだし、その服もちょっと変わってるけど、似合ってると思うわよ?」                変わってる、は、恐らく世界差異での価値観。新たなデザインを目にした時の感覚にも近いだろう               「―――なんだ、判ってんじゃない。ねえ、リディア。“半人前”で一番不味いのって何だと思う?」 23:20 Fake_ >【リディア】「…そうですね、そのときにまた機会があれば――是非、です」                お茶会、の言葉にこくりと頷く。それは確かに楽しみでもあって。               「着せ替えって…私、そんな――」                不意に向けられた自分への言葉にわたわた。蒼を基調に、白の部分があるワンピース。それに黒いストール。とはいっても珍しい服装ではあるのだが。               「…半人前、です? …わからないです、そのあたりは」                ふるふる、と首を振って。まだ…戦いに出て日が浅いからか、と思いつつ。 23:26 hikami >【カルミア】「お互い戦場で倒れなきゃ機会なんていくらでもあるわよ、まー……ミッション次第ね、その辺。あたしも修理とかで結構手ぇ使っちゃったりするし、またその辺はお誘いするわ。」                お茶会、もそうだが……息抜き、としての着せ替えも同様に楽しみな部分ではあるのだろう、軽く視線を相手の服へと向けて               「あたしの持ってるのってそういうシンプルに可愛いの少なくって、結構ひらひらしたデザインの服ばっかりなのよね、あたしの国って」                いわゆるドレス文化圏、シック、と呼べるタイプの服は珍しい部類なのだ               「―――“自分が一人前だって思い込むこと” 弱いなら弱いなりに、弱さを自覚してるならだいじょぶよ、リディア。未熟で結構、こっからいくらだって経験は積めるわ?                問題なのは“自分は出来る”と思い込んで経験を放棄する事……“弱い”って思えるうちは、まだ伸びるわ、リディア。最も……あんだけの術を使われて“半”だったらあたしの国の魔術師が怒りそうだけどね。                防御陣、あそこまできっちり張れる人材ほっとんど居ないもの」 23:31 Fake_ >【リディア】「そうですね、私は…私の命は今、私だけのものじゃないので――倒れちゃ駄目って言う自覚はあるです。はい」                お誘いするの言葉にもう一度頷く。それから向けら得る言葉に…神妙な顔になって               「…一人前だって思い込むこと、ですか…今はそうならないようにしてるですけど…そうならないって言うのは否定できないですし。ならないように頑張る、ですね――私は、お父さんとお母さんが…凄かったですから。目標が高いのかもしれないです」 23:35 hikami >【カルミア】「……へ?」                きょとん、と、呆けたような表情。思わず相手の姿をじっくりと眺めてしまって……               「―――……リディア、いくつ?」                ……何を、どう勘違いしたのか、は……まぁ、単純な話であった               「尊敬できる目標がある、ってのは良いことよ。“手本”にもなるし、何より……上、って目指す場所があるうちは“未熟”で居られる。あたしの場合は目標地点が文字通り空の上、だから結構厄介だけどね。                ……高すぎる目標は途中でストレスになるけど、まー……その様子ならだいじょぶそーね。今は、かもしれないけど、相談ぐらいなら乗れるわよ?……ま、あたしも半人前も良いとこ、だからそんなに参考になんないけどさ」 23:39 Fake_ >【リディア】「あ、いえ。あの……そういう意味じゃなくてですねっ……双子の妹を、探してるんです。魔術の暴走で世界の裏に飲まれたって――聞いたので。ここに居れば、何かしら話しくらい聞けないかって…」                自分で言った言葉の意味にやっと思い至ったのか、顔を真っ赤にして慌てる。その後、ちょっとだけ眉根を下げて。               「…そうですね、お父さんやお母さんには追いつきたいです。もっと、上を…目指したい。それに、今は…クーにも追いつきたいですし。いつまでも未熟とはいわれたくないですし」 23:43 hikami >【カルミア】「……ぁー……なんだ、双子の……―――ってぇ……大変じゃないそっちのがっ!」                恋愛譚、そんなモノに行くのかと思った途中での言葉だった所為か半分、流しかけた。世界の裏、は兎も角、暴走、の単語には良いイメージが勿論、ない。実際……自分達も似たようなモノ、なわけで               「……双子、って言うなら似てるの?その妹、って子」                故に少し言葉が硬くなるものの、続いて出た言葉には同じくいぶかしむ様な言葉が漏れるか               「……クー、って、なーでソコであの戦士が出てくるのかしら。アレは結構規格外の部類だと思うわよ、素手で遠距離貫いて、しれっとしてんだもの。あの領域はそーとー戦わないと無理だと思うわ、っていうか……アレに追いついたら折角可愛いのに勿体無いわよ、リディア」 23:47 Fake_ >【リディア】「二人で、雪が見たいって言って――部屋の中でちょっと雪を降らせようって言って。二人で魔術を組んだんです。でも、失敗して…その結果ですから――私が探してあげなきゃ、って。はい。髪は短いですけど…私にそっくりです。並んでると髪型以外で区別がつかないって言われてたですし」                目を閉じて、妹のことを考える。自分がここに来た理由、絶対に見つけて、助けて帰るんだと。               「…クーは…なんて言ったらいいですかね。私を助けてくれる人、って言うんでしょうか――うまく説明できないですけど」                マスターと英霊。切っては切れぬ関係であるとまではさすがに話せず。 23:54 hikami >【カルミア】「……雪、かぁ……そーいえば、見たことないわ、あたし。北の方じゃ年中雪ばっかりって話だったけど……あたしの国はあったかい方だったから。にしても魔術で雪、かぁ……可愛いことしてるわね、って言いたいトコだけどなかなか深刻な話になっちゃった、か。                んー……そーね、だったら、リディアじゃないリディアのそっくりさん見かけたらあたしの方でも保護しとくわ。ま、言うだけ、だけど……覚えてるのとそーじゃないのとじゃ違いそうだし、手伝うーとか気楽にいえる立場じゃないけど、覚えとくわ」                自分、の側でも結構厄介ごと、ではあるのだ。……それでも見捨てる、と言う選択肢はなく、大丈夫、と保障する根拠もない。故に軽い、覚える、とだけ告げる―――もっとも、一時は考え込む間が空いた分冗談、と言う訳でもないが               「……助ける?あのぼーっとしたのが?……なんていうか、戦士は戦うのが仕事だからいーけど……アレにそんな甲斐性があったとは驚きねぇ……」 00:00 Fake_ >【リディア】「私もあの子も雪を見たことがなかったので…だから、ですね。あ、名前は…リーシアって言います。リーシア=アルヴァレスタです――」                と、妹の名だけでも告げて。               「…ありがとうございます、多分、私だけじゃどうしようもないと思うので…協力してくれる人が居るのは、凄く嬉しいです」                深々、と頭を下げる。よろしくお願いします、と頭を下げて。               「…確かに外見は…そうかもしれませんけど、なんだかんだでちゃんと相談には乗ってくれましたし…」 00:08 hikami >【カルミア】「リーシア、リーシア……ん、おっけ。覚えたわ、似た子が居たら“リーシア”って呼んでみるわ。……知らない人に声かけられて素直に返事する子だと良いけどね。                場合によっちゃ、私は鋼騎の中、だからちょーっとそれが問題ね。だから期待しないで、探しにいける訳じゃないんだし、どっかで見かけたらーだから、ソレは見つかってからでいーわ」                元々、そう重く請け負える自信もない、軽んじるツモリもないが……期待、は落胆に繋がる事もやはり実感していたのだから               「へぇ……それじゃ案外甲斐性あるのかもね、クーも。ちょっと、っていうか……―――すっごい意外だけど。ま、これでもう一つ安心したわ。                ……びっくりして目ぇ閉じたのは事故、次は大丈夫そーね、とりあえず見る事、怖がらないこと。あたしの鋼騎はサイズ分だけびっくりさせるだろうけど、傍に居れば護りきったげる。だから、アテにもさせてもらうわ、リディア」 00:13 Fake_ >【リディア】「はい、そうしてもらえると嬉しいです――ちょっと人見知りする子かもしれませんけど…名前を呼ばれれば、反応くらいはあると思うです」                多分、ですけど…と。               「…ここに来て、クーと一緒に動いたことはないので…なんともですけど。そんなに、ですか?」                ちょっと苦笑しつつ…そんな酷いのかなあ…なんて思う               「…はい。怖がらずに、見る。目を閉じてしまったら…見えることなんてなくなっちゃうですし、ね…はい、こちらこそお願いするです」 00:20 hikami >【カルミア】「ん、おっけ。約束……までちゃんとは出来ないけど、覚えとく」                再度、確りと確認。頷きを返して見せつつ               「―――あたしの間合いよりも、クーの間合いのが広い、ってのはちょーっとショックね。鋼騎の間合いを越える素手ってどんだけ踏み込み早いのよ、ってのが正直な感想、だけどまぁ……なんていうかアップダウン激しいわね、彼。……苦労、するわよ?」                何が、だろう。恐らく、また少し勘違いしている。……単純な話、そーゆー手のネタは結構好きなのであった               「……じゃ、早速だけどちょっと練習しましょ。折角ココにいるんだし、どーせなら……ちょっと運動付き合ってもらおっかな。リディアが居てくれるンなら、多少早い弾打ってこられてもだいじょぶでしょ」                視線の先には所謂ピッチングマシーン、ともいえる類のモノ。……ボールは野球のそれではなく、訓練用にそれなりに硬いモノ、だが。―――その言葉と共に下げていた剣を抜いたあたり               「……とゆーわけで、頼める?」                ―――それ、で、受けるつもりらしい。 00:24 Fake_ >【リディア】「…ええと――別に恋愛とかそういう関係はないですよ? 私とクーの間に…」                あは…勘違いされてるなあ、と思いつつ…運動に、という言葉に視線を同じように向ける。               「あれから飛んでくる球を受ける…んですか? 難しそうですけど…防ぎきれないときに弾けば、いいですか?」                と、首を傾げつつ…魔術書を開いて。               「…約束じゃなくても、覚えてもらえるだけで、嬉しいです」                と、笑みを最後に返し 00:30 hikami >【カルミア】「さて、どうだか?……“一緒に居る間に”なんてのもあるんじゃない?」                何せあの男が手伝う、と言ったのなら……それなりに理由があるのだろう。余程上手く説得した、なんてコトはきっとない。真摯な態度に、なんて柄でもないだろう……つまり、なんて、事情を知らぬ側から考えるにはそれなりに、楽しい               「……そーゆーこと。飛んでくる“弾”をしっかりみて、あたしが防げない、と判断したらシールド。……丁度良いシチュエーションでしょ?」                以前同様に“襲ってくるもの”を確認する方法、元より防御の修練、運動、と言う意味では適当なモノ、と以前からめぼしをつけていた代物でもあるわけで―――               「……記憶、ってね。お互いで共有してるうちは……結構いーものよ。だから大丈夫、忘れないわ」                それが今できる最大限の譲歩、その為にも、なんて―――……己の欠けた“相棒”の修理を急がなければ―――そんな内心と共に訓練は、開始された。 00:30 hikami >  00:30 hikami >                  尚、数日後「それは“バット”と言うものを用いて遊ぶスポーツ用の道具である」と聞いたのは―――また別の話