21:10 torazou >RG休憩室……ただしこの部屋は何時もの部屋ではなく仮眠室も兼ねている小さな個室である 21:10 torazou >ビジネスホテルのシングルルームとそうは変わらぬサイズにバスユニットとトイレだけが無く 21:10 torazou >小さなテーブルとそれならりクッションの効いた椅子、狭苦しいベッド、テレビ。 21:10 torazou >そして誰が持込んだのかゲーム機やDVDプレイヤーなのが置かれている 21:10 torazou >私が何故こんな所にいるかと言えば……少しゲームと言うものをやって見たくなったからで 21:10 torazou >黒いモノリスの様な物と数枚のゲームのディスクをゲーム機の前に並べて 21:10 torazou >そろえたは良いかそこで最大クラスの問題に直面する 21:10 torazou >【瀞】「……これってどうやって動かすのかしら?」 21:10 torazou >迂闊にボタンを押したりすも動かない……壊れているのだろうか? 21:10 torazou >【瀞】「仕方ないか、今度誰かに聞いてみよう」            ナオヤ辺りなら詳しそうか等と思いながら溜息をついて椅子に沈み込み 21:11 torazou >今日はのんびりしようと決めなおす 21:11 torazou >そもそも……電源が入ってないという事実にすら気が付かずに 21:17 hikami >―――頬が…熱い……… 21:17 hikami >頭が少しぽぉっとする…… 21:17 hikami >最近…――否――…あの子に自分のチカラの正体を教えられ、認識し、繰る様になってから時折起こる症状。 21:17 hikami >“無理はするな”と釘を刺されてはいるものの、ある程度の繰り程度ならば慣らしのうち、だろうと……そんな思考だったのだ。 21:17 hikami >それでも、身に帯びる不可解な熱は魔力が溜まりすぎた反動、とでも言うのだろうか? 21:17 hikami >【燐】「厄介、よね、これ……どうにかしないと、ね……一先ず……休も…」 21:17 hikami >とはいえこんな火照った顔で普通に転がっていてはどうにも…バツが悪い。 21:17 hikami >ならば、どうせならば暇つぶしも転がっているであろう個室の方がいい――― 21:17 hikami >数部屋ならんだうちのひとつ、何の偶然か―――がちゃ、と、その部屋の扉が開く――― 21:17 hikami >【燐】「……ん……ふぅ………」 21:17 hikami >聞くものが聞けば少しだけ艶っぽくも取れるそんな吐息、一人、と思った油断からか大きく肩を落とし…俯き気味の視線は“先客”の姿を… 21:17 hikami >―――まだ、捕らえていなかった… 21:17 hikami >  21:25 torazou >【瀞】「うん?誰よノックもせずに」            背後に聞える僅かな声……それは自分と同じ位の少女の物、それに気が付いて眉の形を歪めるああ鍵をかけ忘れていたかならゲームが出来なかったのは好都合だったかもしれないなどと思いながら            「リンか……結構こう言う個室って利用者多いのかしら?」            と振り返って若干調子の悪そうなその姿を認め 21:29 hikami >【燐】「……っぇ………?」            きょと、と、一瞬その動きが留まる……ぽぅ、っと、微かに火照った様な姿はそれでも……数度の瞬きと、今の自分の状態…―――背後で、ぱたん、と、扉が…閉まる音、そこを経て漸く……            「……え、っと………瀞……よね。」            何を今更確認する必要があるのかとでも言うかの如き状態なのだ、かぁ、と、違う種の紅潮が頬を染めた            「…中、確認すべきだったわ……うっかり、してた。ちょっと、変にぼーっとしてたわ…」 21:34 torazou >【瀞】「ええ、そうよ暫くぶりかしら?」            そう言って立ち上がると            「別に良いわよ。私もやる事も無くてぼーっとしてただけだし……えっと、身体の具合でも悪いのかしら一寸顔が熱っぽい感じがするわね。ベッドにでも横になりに来たのかしら?」            そういって近寄ると顔を覗き込んで 21:41 hikami >【燐】「そう、ね……最近は連中も少し大人しいみたいだし……平和、って訳じゃあないけれど、ちょっと時間が貰えるのは有難いわ」            普段ならば、と言える程に幾度も顔をあわせた訳ではないが……ここで混ざるのはポーズめいた嘆息である。今回もそう、とするつもりが……やはり少しだけ熱い吐息となってしまっていた            「ん、そっか……―――じゃぁ……ちょっと一緒しても、いい?折角逢ったなら、ちょっと………話したい、し……」            そう、人に対して思う様になったのは一種の進歩でもあるのだろうか、それとも、なんて……常の癖の自問思考、普段ならば意識を外す程ではない、ソレなのだが            「っ…!?」            …やはり、少しぼぅ、っとしてでもいるのだろう、接近にも、覗き込まれたのにも気付くべく反応が一瞬遅れ、ひく、と、肩を竦ませてしまった            「……ぁあ、ええ、と―――そう、ね。これも……ちょっと話した方がいい、か……ん、横に、っていうか…休みに、かな。具合が悪いんじゃなくって……なんか、熱が抜けないだけ、ちょっと休めばどうにかなるわ、こんなの」 21:50 torazou >【瀞】「そうね齷齪すると考える事だって上手くは纏まらないものね、静かな時間ってそれなりに大事だとは思うわよ」            と言うと覗き込んだ顔を遠ざけて            「やっぱり一寸熱っぽい感じがするわね、水しか無いけど良いかしら?」            そして鞄の中からまだ封の開いてないミネラルウォーターのペットボトルを取り出すとリンに渡しながら            「……話ね……別に好いけど、ベッドに座る?それなら疲れたらそのまま休めるわよ」            病気の時って人と話したくなる事ってあるものね等と思いながら同意を示すと 21:57 hikami >【燐】「ま、そうね………考える事は結構あるし……尚也との事もあったし、後……」            不動の事、まりかの事、シュナの事………余裕をそぎ落とされて行った少し前を考えればこの時間はやっぱり“大事”なもの、か。遠ざかる姿に少しの未練…―――未練?何を思ったのかと浮かぶ違和感、そこまで…人恋しいとも思わなかったのだけれども            「嗚呼……ん、ありがと。苦くなきゃなんでも今は嬉しい、かも。ベットは……ん、まぁ……そうね」            僅かに迷いはすれどもそのまま、ぽふ、と、些かクッションの硬いベットへと座り込み、キャップを空けたボトルの中身を軽く煽った。            「……ちょっと不思議だわ、やっぱり。こうして……ちょっとの事なんだろうけど気を使ってもらえるの、って」 22:07 torazou >【瀞】「ナオヤか……その後ナオヤとは……」            とその話には興味があったので聞こうとするも止める……自分だったらやはり興味本位だけで尋ねられるのは多少不機嫌になる話題だろう            「如何致しまして、長居するかと思って買っておいたけど必要なくなったからね……まあリンが入ってきたのが必然なのならそれすら必然なのだろうけど」            と改めて椅子に座るとベッドの方へと向き直り            「気を使っているって程の事じゃないけどね……出来る事を出来る様にしてるだけかな」 22:13 hikami >【燐】「……―――嗚呼……」            そんな気配に気付いてか、ベットの淵に腰掛けたままに足を数度、ふらつかせる。少しの思案、それでも、ふ、と、微かに笑みの形を取る。……尚也への思慕か、それとも…熱、の所為なのか、若干、甘えた様な表情とも見えるだろう。…本人、完全に無自覚ではあるのだが            「……大丈夫、気になるなら話せる、っていうか……ちょっと、馬鹿みたいなオチになったわよ。自分でも笑っちゃう……それに、ちょっと他、にも考えた方が良いのかなって事とかあるし。もう、辛い、とかそんなの……随分マシだから」            平気、と言い切れないのは微かに残る未練なのだろう、傾けたペットボトルの中身、思ったよりも減っていて……のどの渇きをそんなもので自覚していた            「ん、それでも、よ。……あたりまえの、なんでもないこと、が…多分、今までずっと…できてなかったんだと思うから、私」 22:21 torazou >【瀞】「んー気にはなるけど気になる方向性がリンに対して失礼なものだもの、だから積極的には聞く訳にはいけないって所かしら?自分が不快に為りそうなそれを他人にはって言う訳にも行かないでしょ」            馬鹿正直な説明だなぁと自分に苦笑しながら言うと            「だから辛くないって言う言葉だけで多分、その事に付いては満足は出来るわよ。話して整理した言って言うならその後に続く言葉も聞きはするけどね」            と溜息を付きながら答えると            「出来てないか……まあそれは仕方ないんじゃないのかな、自分に余裕が無いときはそんなものだと思うもの経験無いわけじゃないし、ただ周りのソレに気が付かないって云うのが頂けない事では有るのだけど……それが昔に出来ていれば、私ももう少しナオヤやリムと違った関係だったんでしょうね」 22:27 hikami >【燐】「話して整理したい……けど…―――今度はこっちがちょっと下世話な事、聞きたくなりそう。ちょっと、ん………」            そっと、無意識、右手指が己の口元へと添えられ…軽く、だが、唇へと触れる。その“意味”は……やはり、掴みかねて居た。            「……恋愛相談、じゃないけど、もっと露骨な事、になりそうだし―――そっち方面、漫画の知識しかないから。学校じゃ…人と話さないもの」            そんな中に緩く溢す溜息、ほぅ、と、今度は呆れの色…無論、自分に、だが―――            「……そ、っか。瀞もやっぱりそう言う部分、あったのね。私も多分、気付いてもないし、できてもいないし……きっと色々無駄にさせてるわ。どうすれば“人を思いやる”事ができるのか、とか、考えた事も無かった。私はウィザードで、癒し手で……セカイを護る為の手段を持った駒だ、ってね。…そのぐらいしか、自分の矜持が無かったんだもの。尚也とか風華とか……勿論、理夢も、春奈も、そんな、皆のおかげでちょっと、判った気はするけど、ね」 22:41 torazou >【瀞】「むーん、答えれる範囲であるのなら別に好いけど関係を聞くのもある意味下世話な話だもの。他に誰も聞いては無いだろうし」            唇に当たる指を見て、キスの話をした事を思い出すだれかとしたのかな興味は多少無くは無い            「さっ流石に私其処まで経験ないから、ちゃんとした話回答になるかは判らないわよ」            ゲーム機をちらと見る世間知らずが若干入っていると言う自覚はあって            「まあ、引き取られてきたばかりの頃だったから一寸ね……春奈の事は好きだったけど春奈の付属物って扱われてるのが好きに為れなくて、それも私の思い込みが強かったのかもしれないけれど」            改めてリムやナオヤと向き合うとそう感じる            「判ったならいいじゃない、その回答って自分で出せたんでしょ?」 22:50 hikami >【燐】「……答えられる範囲だったら、で良いわ。関係は……―――そうね、風華にちょっと話したぐらい、泣きついちゃったし、迷惑もかけたから報告に、ね。尚也とは……仲直りした、っていうか、うん、と……自分でもなんて説明したものか悩む状況じゃあるのよね。こう……“妹”になった、っていうか………好きよ、まだ。でも……ラブから、ライクにしよう、って思ってるし、そう振舞ってる。そうしてるうちは……尚也も優しいもの、構ってくれるし、撫でてくれるし……本当、不思議よね。ただ“髪に触れてもらえる”ってそれだけで嬉しいんだから……触る人によってこうも感覚の変わる場所も珍しいって発見もできた、かな。」            ある種は惚気、だろう、告げる表情にも微かに痛みがあれど…それでもきっと、シアワセな笑み。諦め、とも、違う…多分、納得、の種類            「―――私の場合はそもそも、そうやって受け入れてくれた…最初が、此処に来てからの“尚也”だったから、ね。……アンブラは多分、私の“翼”があればいい、って…現に今、そっちがちょっと調子悪いんだけど…態度が少し冷たくなったし。―――…ううん、自分だけじゃない。後押しされてやっと、本当に最近、よ。―――“燐”を、ようやく、大事にできるようになりそう」 23:01 torazou >【瀞】「ならいいけど。風華に?てっきりシュナの方だと思ってたけど……“妹”ね……つまり、居心地の良い関係を作ろうとしてる真っ最中ってところかしら……でもそれなら気をつけなさいナオヤってば無意識で余計な事をしそうだもの、きっとやきもきする事多いと思うわよ」            むうと考え込んでから答えると            「好きな相手に頭を撫でられて安心するって言うのは否定しないわ……子ども扱いされてる感じがするのは一寸気にはなるけれど……」            ナオヤらしいとは思うも春奈は将来大変そうだそう溜息を吐く、泣かせたら容赦なく殴り飛ばしてやろう、そう心に決めつつ            「名前のない居場所より名前のある居場所を大事にする方がいいと思うわよ」 23:10 hikami >【燐】「…え、ぁー……―――うん、風華に、かな。シュナには……切欠貰ったけど、ちゃんと、は話してない…か、そういえば……」            色々と“課題”はあった、それをクリアしようとする事で今の自分がある……それでも明確な結果、は……そういえば伝え損ねて居たか。どうしたものか、と、少し思考に上るも今は一先ず傍らへ            「そう言うこと、かな。理夢も…なんだか手放しに可愛がってくれちゃってさ、なんだか本当、不思議……12年生きてて、初めて、だもの、こんなの。だから多分無意識で、って事なら私もやってそう、春奈に怒られないようにしないと、って思ってるんだけど―――………余計な事、っていえば、そう、かも。撫でるのだってそうだし、抱きついても“妹は役得に入らない”って、平然と抱きつかせてくるし。……調子狂うわよ、そんなのについ甘えちゃうのも……惚れた弱みなんだろうけど。子ども扱い、かもしれないけど―――なんか、それ以上にくすぐったくって、ちょっとどきどきするんだもの、そっちはあんまり、気にならないかも」            寧ろ、一部の……それこそ“嬉しい”と思う範囲に撫でられている時は…わりと“子ども扱い”を気にする余裕がなかった、とも言う……むず痒くて,くすぐったい方で手一杯、なのだ            「………そう、ね。そんな凄い単純な事に……漸く気付けた、気付いて……それだけ大事にしてくれる人の事も信じられて―――……ほら、シュナの手伝いした時にちょっと……暴れちゃったの、あっちも、どうにかなりそう。今……そっちのチカラも…どうにかできるアテがつかめそう、だから」 23:17 torazou >【瀞】「ふうん、じゃあ次はシュナに報告なのかしら……切欠をくれたのなら心配してるんじゃないかなシュナも……でもじゃあ、唇に指を当ててたのって……」            微妙に艶っぽい感じのしたその仕草が頭に過ぎって            「リムは確かにリンの事を可愛がりそうよね……その光景一寸目に浮かんできそうな感じもするし」            リムのあれも一種の才能の様なものだろう、そんな気がする            「……一度ナオヤとは話し合っておく必要があるのかしら?……まあ、うんいいか……幸せそうよリン、そうやって話しているの」            そう言う問題ではないだろうと燐の言葉に思うも……止めるには目の前の少女の態度を見ていれば悩みが入るぐらいには幸せそうに感じて            「シュナって色んなことに手を出しているのね」 23:30 hikami >【燐】「……かな、とは思うんだけど……シュナはシュナで何だか考え事してたみたいだから…ちょっとタイミング図ってみる。報告したいけど、ちょこっと頭悪い感じだもの、今の私の状況、って。で、ぁー―――……ん、そっちが下世話な、方。ね、瀞、って。―――春奈と、ってのは聞いたけど……星野とはその、ん……した?……キス」            なんとも不器用な、いっそストレートな問い、か。僅かに逡巡するように視線が彷徨うものの結局―――うっかり頬の熱を戻してしまう結果、挙句に最後の、キス、は…かなり掠れてしまった            「ぁ、と、ん……そう、かも。シアワセ……かな、うん。今は、きっと、シアワセ。なんだかちょっと色々と、うん……嗚呼……贅沢になってきて、まずいな、って思う、けど……―――」            挙句、そんな姿でまた…唇へと触れる。……うっかり、感触を…思い返してしまったから…―――            「……まぁ、ね。私の厄介ごとにも付き合ってくれたし……シュナにも、その分恩返ししないと。」 23:39 torazou >【瀞】「そうねまりか周りがごたついてたから確かに忙しそうだったけど、良い報告なら安心させて上げれるだろうから大丈夫じゃない?」            と言うと            「……キス位別に下世話とは思わないけれど、環とはそうねしたわよ、意思表示として。足踏みしてる感じもしたからだけど」            下世話ではないと言いつつも微妙に頬が赤くなりながら答えると            「贅沢でもいいじゃない、余裕が有るならそれだけのものを人に返して上げればいいのだし。例えばこうやって私と話してるのだってきっとその余裕が関係してるんじゃないのかな?」 23:47 hikami >【燐】「まあ…それもそっか。ん、じゃあ……今度、タイミング見て言ってみる。…やっぱり、ちょっと恥ずかしいからね……―――失恋したと思ったら、仲直りしてちょっと甘えさせてもらってます、なんて、コトバにすると随分馬鹿な女になった気分、だし。」            それでもきっと、やめられない、のだろう。……何せ、絶対尚也は…構ってくれる、撫でてもらったら―――そこでアウトなんだから、あんなの、抵抗できる筈がない            「…そ、う?ん………え、っとね。―――キス、してもらえたの、その……“同性”の方、に」            それが誰、なんて……推測できかねないモノではあるのだが結局…口にするのを、避けてしまった            「―――…ん、そう、なのかな。瀞とこうして話すってのも…やっぱりちょっと前じゃ考えられなかった事、だけど……そっちは余裕のおかげでの進歩、ね。でも、うん、と―――贅沢、の方はちょっと…自分でもどうかな、って思うことが混ざってるのよね…」 23:55 torazou >【瀞】「馬鹿でもいいと思うわよ、他人の視線なんて参考には出来るけど結論にはほど遠いものじゃないかしら。その程度のことで逃がしたいものでも無いでしょ……それにシュナだったらちゃんと聞いてくれるわよ」            その辺はまあ信頼は出来るだろう、うん            「……そう、それはおめでとうって言うべきところなのかしら、どんな感じだった?」            同性……高々染色体一個の差とか流石に笑い飛ばせはしないんだろうなぁなどとは思うも            「どうなかって思うのは……それはどうしてなのかな?」 00:02 hikami >【燐】「……当然よ。人に言われたからって尚也に構ってもらうの辞めたいとは思わないし……そりゃ“くっつきすぎだ”って春奈に言われたら……考える、けど」            きっとその辺りは追々“卒業”できるようになる事だろう、それと……恋人成り立ての時期、なんとも間が悪い気はするけれども。―――尚也は本当に意識していなさそうなのが……やっぱり、癪ではある、か。シュナの信頼については大いにうなずけるトコロでもある、なんだかんだで……お姉さん、みたいな所はあるのだし            「え、と………どきどきして、シアワセ、な感じ?さっきの熱っぽいのにもちょっと似てるけど頭がぽぅっとして、人の唇ってこんな―――………って、ぁあっ……!!」            ―――ぽつぽつと語り始め……うっかり、情景までを思い浮かべ―――かぁ、と、耳までを赤く、染める。うっかり零れた叫びはそんな妄想、とも言えるモノを打ち払うためか。            「……ゆ、夢使いの訓練がこういう所で仇になる、のよね……ぅ、ぁ―――思い出したら……ん、ええ、と、うん。―――………キス、したく、なる。撫でて貰うより……もっと、シアワセ、だったから。これがどうかな、っていう、我侭。だって―――…“一回だけ”って、約束だったから、さ。ちょっとずるい言い方で……強請っちゃった、から」 00:13 torazou >【瀞】「そうね、それは考えてあげてねってしかいえないわ……如何考えても贔屓目に為るし関係者では有るけれど当事者じゃないから」            軽く笑うと            「リン……それ聞いてるほうが照れるわよ……その、幸せなのは十分過ぎるほど伝わって来たけど」            見てるこっちが真っ赤になる……ああ、そうか可愛いのだリンは、成る程と納得する            「一回だけね……随分難しい約束しちゃったのね。当たって砕けるのも良いと思うけど約束は護るべきだしね……ずるいって思うなら尚更なのかな」            相手の性癖がノーマルならば相手からすれば当然なのだろうが 00:19 hikami >【燐】「そういう事、まぁ……瀞のコトバを借りるなら……きちんと“恋心”を返して貰ったらマシになると思うわ。……尚也の掌が反則じゃなくなればいいだけ、だもの」            きっとそれこそ無茶を言っているのだろうが…きっと無自覚、拗ねる様にしてしまうのも、随分と……油断している証拠だろう            「ぅぁ……言ってて思ったわ………どんな感じ、っていうからつい……ああ、恥ずかしい………」            ぺちり、と、そんな熱を散らそうと軽く頬を叩き…それでもうっかり思い出せる温もり、まずいな、なんて思いつつも……            「……約束、じゃないけどね。ん……“キスの仕方を教えて”っていった、から。…それで“一回だけ”ってコト。………多分…“妹”よ、私は。好き、とか、きっとそんなんじゃないと思うし、それこそ……なんだか二股みたいな感じよね。“兄”と“姉”の、両方に恋しちゃってるようなものなんだもの。でも……ぅ、ぁ……やっぱ………」            …思い出すと……欲しく、なる。口にしかけた言葉の羞恥に気付き、膝に額をこすりつける形に顔を隠した。 00:28 torazou >【瀞】「その様子見てると当分続きそうだとは思うけどね、手に入れた幸せって言うのは手放しにくいもの……でもねえリン判るかしら?今話してるのを見てるだけでリンて随分と可愛らしいなって思う態度よ」            可愛いなぁとは本気で思う、そう何と言うか表情の出し方がとても素直なのだ            「……そうやって迷ってるところを見るとリンの方の答えっていうのは出てる気がするわよ?……それにまあ両方に恋しちゃってもいい気はするわよ……うん、そもそものベクトルが違うみたいだし」 00:34 hikami >【燐】「か………っぁ……ぇ………」            最早…言葉、ではない。そんな俯いた状態の耳に飛び込む単語、反射で、そんな事無い、と…常の反論を放とうとした……筈、なのだ。うっかり、顔を視界に入れた瞬間に固まり、言葉が喉に支えた。何をこんなに、と―――きっと、唇の動揺の所為だ            「……か、可愛く、なんて、ない。……こんな風に話せるようになったの、とか……まだ、そんなに多く、ないし。………それに……可愛い、って、思ってもらうだけ、って………寂しいものよ、結構」            ぽつ、と、溢すその言葉、繰りの最中に漸くと少し落ち着き、浮かぶ…物寂しさ、きっと、シたい、なんて言葉もそこが由来なのだろう            「………そりゃ、ん……違う、と、おもう。尚也とはやっぱり違うし、それでも………なんか、ん……だから、ほら、この辺が整理できてない、って事…………ぁあ、だめ、ね。本当……整理するつもりがなんか、すごい……えっちな子みたいになってる……」 00:47 torazou >【瀞】「私が男だったらきっとほっとけない態度よそれ」            その無防備な態度に、なんだかんだいって果報者なのよねナオヤは……微妙に羨ましい感じがしたのはきっと気の迷い            「その多く無い中に入れて貰って光栄よ……それは判る感情だけどね、私も良く人形みたいに可愛いとか言われてるし。でも……素直な賞賛の言葉として受け取っても良いんじゃないかしら?初見での言葉じゃなくリンを知っての言葉なら見た目で判断してるわけではなくそれなりに意味は有るもの」            そう言ってごめんと謝ると            「誰でも誰かの代わりじゃないものね……私だったらんー……思い込んだら全力前進って感じだから、考える前に行動しそうな話ではあるけれど……リンは考えばかりが前に進んで言っちゃてる感じなのかな?」 00:55 hikami >【燐】「……―――それ、私の悩みの範囲に“同性とキスしたいって思っちゃう”って言うのが含まれてのフォロー…?」            男だったら、の言葉に僅かに考え浮かぶ…反論らしい反論、それでもきっと……自滅、なんだろうけれども            「瀞が人形だったら、三ヶ月前の私のほうがよっぽど“人形”ね。……エミュレイターを倒す事と、翼の能力を使うこと、この二つでセカイが出来ていたし……学校生活だって、未だに慣れないけど……邪魔、とすら思っていたもの。そんなの…“ウィザード”には必要ない、ってね。瀞は十分……女の子だし、ん、最初は春奈の妹って認識だったし、そこからちょっとぐるぐるしたけど今は……やっぱり、こういう変な話しにも付き合ってくれる貴重な相手、って感じ、だし。」            言って…矢張り何を言うのかと、嗚呼……一度溢した墓穴は戻し辛い、と言う事か。ふる、と、軽く首を振った            「―――ううん、瀞に言われるのはやっぱり少し、嬉しい。でも………そう、かも。元々私は“イメージ”する事“認識”し“把握”する事……考える事、が第一で、それで……済むセカイだったから。……こんな感情に振り回されるなんて、らしく、ないもの。でも…だめ、ね。欲張っちゃう、星野がいる瀞が羨ましく、なっちゃう。そういう……欲張り、なのよ。あんまり、良い傾向じゃ、ないわ」 01:08 torazou >【瀞】「ああ、そう取られちゃうのか……単にそう思っただけよ?私も春奈べったりだからそう言う面はガードが甘いかもしれないけど」            フォローか、それは一寸考えつかなかった等と思いながら            「でも今は違うんでしょ?ならそれで良いんじゃないのかな?三ヶ月前のリンがどう言う子だったかは知らないし、それにね人間って変わるのよ?私は環なんて初対面で殴り飛ばそうとしてたもの……其処から考えると凄い進歩よね、今の私と環の関係って……でも其処にだって変えたいって気持ちは入ってるもの、リンだって其処は変わらないでしょ?」            相変わらずリンの前では恥かしい話をしてるなぁ、そんな自覚は出来た            「……そっかならこうやって話してる事にも意味は有るわよね。感情に振り回されてるって言うのは確かに良くないかもしれないけど……解決するにはその感情ってやっぱり大事だと思うの……そうかなぁ?」            羨ましいと言う言葉にはちょっと戸惑い            「……でも上げたりはしないしリンだって環が必要な訳じゃないわよね」 01:15 hikami >【燐】「…意地悪言っただけ、別に……悪い気がしたわけじゃないわよ。ただ―――って、ぁあ、もう……駄目、色ボケてるわ……」            こつ、と、今度はペットボトルの蓋を軽く額に当て、思考に外部刺激を期待……無論、何の役にも立たないのだが            「嗚呼…星野はそんな感じだったわね、私の感覚じゃ“随分頼りないわんこ”だったけれど。…こないだ見たらそれなりにはなったみたいだし。―――ん、勿論。“今の自分”は……好きよ。好きで居てくれる人が居る、って事もそう、私は、私だ、って思わせてくれた、それは…大事な事、だもの。それでももっと、って思うし……うん、もっと……シアワセになりたい、のよね、きっと」            そんな感慨を得る事もいっそ、なんて思う所でもあるが…“悪くない”と、直ぐに思えるのはきっと、進歩。            「―――…いらないわよ、星野は。そうじゃない、ん…ぁー―――…………凄い変な事、言う、わよ?」            …それこそ、何を今更、だろうが…そんな、区切り。今度は言う前に自覚できたのか、問いの前振りにと様子を伺う。 01:22 torazou >【瀞】「そう?それなら別に構わないのだけれど」            しかし目の前の相手は結構重症っぽくて            「……まあ何て言いうか、私も堪え性が有る方じゃないから……今のじゃ足りないって思えるから困惑してるのね」            やっぱり“わんこ”なんだと思いながらリンの言葉を聞き            「……ええと好いけど、答えるとは限らないわよ?」            前振りに少し身構えて答え 01:30 hikami >【燐】「……うん、大丈夫、ああ、ん……でも、そうね。瀞がもし男の子だったら……―――って、それもちょっと想像つかないわ。瀞は瀞のままが、いい。…ほっとかない、って言われるのは……ちょっと、嬉しいわ。」            軽く眉間をペットボトルのキャップで突付き、僅かに思案…中身を一口、喉を湿らせ……それで出した答えがこう、というのも…如何なものか            「…いいじゃない、私だってきっとそう。好き、って自覚して尚也に自爆しに行ったみたいにね?だから―――よかったじゃない、星野がいて。もっと、って、堪える必要なんて、無いわよ。スキなヒトがスキって言ってくれるなら…それが、一番だもの。素直になる方法をくれる一番のヒトがいるんだもの。……足りないなら、もっと貰ってやればいいわ。その権利、あるんだもの」            そういう意味でも…やはり“いいな”に、なるのだろう。構えられたとはいえども…こく、と、一拍            「私が、羨ましいのは……“抱きしめて”“撫でて”“キスして”……この三つを堂々と主張できる大好きなヒトが傍にいる、っていうのが…羨ましいのよ。覚えたらその三つ、凄い……欲しくて。……だから、色惚けてるって思ってるのよね、今。……フられたばっかで何してるんだか、って所…だけど、ね」 01:44 torazou >【瀞】「ありがとうそう言ってくれると私も嬉しいわ、私だって今の自分が好きだもの」            と笑顔で答えると            「でも環とは一寸だけ悩ましい問題があってね、それを解決しなきゃいけないんだけど……まあそれも頑張って乗り切っては見せるわよ」            それはもう解決すると決めた事だから逃げようなんて思わずに            「主張はするけど遠慮は若干ありはするのよ…それじゃあ主張するだけはしてみるとか?、妹って思われてるならキスは兎も角他の二つはしてくれるんじゃないのかな?」 01:56 hikami >【燐】「…ん、良かった。まぁ……お互いオンナノコなわけ、だし。……ちょっと仮定の話しすぎるものね。まぁ……うん、改めて宜しく、に、なるのかな……」            なんて答えれば良いのか、このあたりも要勉強、か。火照った熱は……当初の火照りは随分と引き、今は寧ろ……露骨に思い出した唇、の側の熱が残る程度、先程と比べれば随分状態は良い            「…そ、っか。ん―――恋愛事…だと瀞のがぜんぜん先輩だからね、私に出来る事ーっていったって何も無いだろうケド……話しぐらいは、聞くわ。それに……瀞がシアワセになったら、ちょっと惚気とか聞いてみたいもの。……キスの感想、とかね」            クッ、と、浮かぶ少し意地の悪い笑み、これ、でいいはずなのだ、本来は……弄った内容が自分の墓穴由来な辺り、ペースは崩れたままの様だが            「……堂々とできるだけ羨ましい、て……それこそさっきの話し、か。もっと良く、もっと足りない…って、思って当然、かぁ……好きなヒトのこと、だものね。……―――どころか、撫でてもくれるし抱きしめてもくれる、もう、ずっと、ね。でも、ん………だから“不味い”のよ。こればっかりは我慢、なんだろうけど……したくなるんだから、しょうがないのよ。もう……ああ、もう…っ……ちょ、ちょっと気分転換、付き合って。なんかもう……頭が桜色になりそ……ゲーム機、よね、それ。……ちょっと、一緒にやっていい?他の事考えないとまた……思い出しそうなんだもの」 02:03 torazou >【瀞】「ええ、よろしくねリン。ナオヤの事は抜きにしても仲良くは出来る記するわ」            それも一種のきっかけだものねと微笑んで答えると            「そこは……うーん、私だけ聞いてばかりも不公平だから解決したら教えてあげる、きっとリンも吃驚はすると思うわよ」            呆れられる可能性も有りはする……寧ろ高そうだとは思うのだが            「うん、じゃあこの話題は今日はおしまいね。でもリン、ゲームに付き合うのは良いんだけどそのゲーム機って動かないのよ、壊れてるんじゃないかしら?」 02:11 hikami >【燐】「ん、瀞は瀞、だもの。尚也も、春奈も……切欠は人づてでも、こうして話してる時間は私と瀞のものなんだし……だったらきっと、ね」            此方も浮かべる少し、子供っぽい笑み…油断の所為でか溢すそんな表情は矢張り、常の目つきの悪さからすれば幼く映る事だろう            「…そう?何の事だか予測はつかないけど………うん、待ってる。解決、って事は―――…ああ、駄目ね、終わったらって事なんだし」            聞こえる響きに微かに感じる違和感、続く、今日は、の言葉にも頷きを返す。これ以上、なんて本当―――何を言い出すか自分でも判った物ではないのだから            「……へ?壊れてるなんて事…どれ、ちょっと見てみる」            立ち上がり……その頃にはもう、足取りも、意識も、元の通りには戻っていた。若干ふわふわとしているのは…妙な羞恥の所為、だろう。―――きっと、ゲーム機にちょっと触れただけで原因の判る程度の些細なトラブル、電源の問題、だなんて……こんなちょっとした事が少し、楽しくて―――………思えば同年代、こんな風に笑って誰かとゲームをしよう、だなんて…本当に“ちょっとまえ”には考えられなかったコト。そんな、なんでもないことが嬉しくて―――………平和なきっと、これは“日常風景”……少女の中に新たな“欲”が、また…ヒトツ、増えた。