21:30 Ponko >RGの一室・・・ 21:30 Ponko >  21:30 Ponko >【シュナ】「まりかに…見つかる前に片付けたかったんですが…ね。」              自分のするべきことは変わらない、そう言い聞かせながらも葛藤が残る。見つかってしまった以上…それをすればあの子がどういうことになるか…と。RGに運よくたどり着き、出勤したはいいものの、一人悩みにふける。              「(うー…。余計な事してくれたなー…あの騎士。)」             可能ならば隠したまま自分の手でケリをつけるつもりでいた。見つかった事はまりかにとってひとつの答えにはなるんだろう。そしてある意味自分とりゅかを切り離す決定打。             「…しかし土守さんといいセイといい…。早まりましたかね…」             シンの疑いはまだ晴れてないだろう、セイにはそれどころか話してしまっている。 21:30 Ponko > (話した以上…止めに来る…かな。)まりかが病室に張り付いている。おそらくセイも顔を出しに行っているだろう。 21:31 Ponko >  21:31 Ponko > ここまで悩んだのは久しぶりだ…まりかにクリスタルを渡しに行く時…だったか。  21:31 Ponko >【シュナ】「後悔してるつもりは無いんですけどね…」             話せるなら悩みを打ち明けたい、いっそすべてを話してしまえば楽になる。…こうなると、会えないけど自分はいる…その事をメッセージ代わりとして送っていた同人活動も続けるわけにはいかなくなった。…私の体はそこにある、のだから。手紙でもよかった。でもそれはふとした事で必要以上に感情を、状況を伝えてしまう。 21:31 Ponko >  21:31 Ponko >叫びだしたい衝動。紙一重で押さえ込めたのはふと、人の気配を感じたからか。気持ちを切り替える。叶りゅかとしてではなく、シュナ・アンジェルスとしての仮面の顔。苛立たしげに結い上げた髪の髪留めを外し、髪を下ろす。 21:31 Ponko >煩わしげに髪を後ろへ払い、扉のほうへと視線を向けた。 21:31 Ponko >彼女には世話になった。そして恐らく今、必要以上にナーバスになっているかもしれない娘に、変な気負いはさせたくありませんから。 21:31 Ponko >目を開けば、見知った顔。心の葛藤を払うように小さな微笑を浮かべる。 21:31 Ponko >【シュナ】「誰かと思えば…燐でしたか。」 21:38 hikami >…数日、色々あった。 21:38 hikami >言葉にしてしまえばほんの数音で片付く程度のものだが、語ろうと思えば一夜ではきっと足りないだろう日々。 21:38 hikami >12年の人生においてもこれほど多く泣き、笑い…怒った日々は無かったと思う。 21:38 hikami >“感情を出してみよう”と…“課題”の名を借りて己に与えてくれた女性がそんな事の大きな引き金の一つだったのだ。 21:38 hikami >礼を言おう、なんて思っていたのだが……それでもあの事件、ついぞタイミングを逃し続けて今に、なってしまっていた。 21:38 hikami >逢えれば良いな、なんて思い基地内を散策する時間も僅か、扉の影から僅かに覗いた苦悩、それでもいつも通りの、表情。 21:38 hikami >…そんなちっぽけな事に少し安堵する自分が情けない。 21:38 hikami >嗚呼、シュナも悩むんだな、なんて、そんな小さな、小さな、ごく当たり前の発見。 21:38 hikami >【燐】「…ん、こんにちわ、シュナ。―――ちょっと、時間良い?」 21:38 hikami >見えた姿に浮かびかける安堵を押し殺し、常の表情と共に髪を緩く背後へと放る、纏ったゴシックロリータの黒を僅かに揺らし、相手の側へと歩み行く。 21:45 Ponko >【シュナ】「ええ、かまいませんよ。ああ、先日の件でもお世話になりましたね。まずは感謝を。…それと、表情が柔らかくなりましたか?感情というよりは頑なな雰囲気が少し…そう感じました。」             座りなおして席を空ける。             「しかし、リンからお話とは…嬉しい変化ですね?さ、どうぞ。」 21:49 hikami >【燐】「……ぁ……」             礼に返そうとした言葉が…寸での所で僅かに詰まる。表情、なんて…ちょっと、意識すらしていなかった。“いつも通り”だと、思っていたのだからと…故につい、その言葉に反応し頬に微かな朱が浮かぶ。色白の所為でそんなものもはっきりと浮かんでしまうだろうけれど             「…あ、ん、えーと…―――そう、かな。じゃ、なくって…ええと」             そのカウンターは面白いように刺さったのだろう、うっかり、言葉が飛んでしまい…了承のままに空いた席へと腰を下ろした             「…連絡すればいいだけじゃあったんだけど、逢ってお礼を言おうって思って。…これも変わった、って事になるのかな…」 21:57 Ponko >【シュナ】「そうですね…以前のリンならば…と、いいましても私に何がわかる…ということになってしまいますが。…(ふむ、と考える…)始めてあった時の排他的な眼の光…でしょうか。後は言葉のオブラートですね。随分とそのままの言葉が聴けたような気がします。ミサキナオヤとカザヤナギフウカの影響もあるのでしょうか。特にミサキナオヤの方は隠す、ということの上手い下手においては無縁の人間に見えますから。ええ、不器用でしょうけど。」             …ほうっとひとつ息をつく。あの二人の影響は思いのほか大きそうだ、小さく笑う             「それで…私に礼…ですか?…それほどのことをした覚えが…。ああ、本のことならお気になさらず。」             …どちらにしろしばらくは休むのだ。まりか達への理由は…そうだな、費用が尽きた、とでもしておこうか。 22:04 hikami >【燐】「そう、かな…」             きっとそう、なのだろう。喚き、叫び…そんなものを受け入れてくれる、なんて…今まで禁じていたモノでしかないのだから。出来る、なんて…幸運も良い所だろう             「―――や、本も、だけど。本よりも…今の私、よ。シュナのおかげ、っていうより、シュナが切欠をくれたから、だもの。…課題、って、言ってくれたじゃない。」             そこで一度言葉を区切る。さて、どう表情を浮かべたものか、と……普段はその黙考分、区切った後の表情変化に存在したラグが、今はない。連想する前に淡く笑みの形に口元が緩んだ             「…がんばって、みた。尚也と風華には随分迷惑もかけちゃったし、春奈にまで心配させちゃったけど……でも、シュナのおかげ。今までじゃこんな風に思えなかったと思うし…―――たぶん、シュナに背中を押して貰えなかったら今の“しあわせ”は無かったと思うもの。だから、お礼。」 22:12 Ponko >【シュナ】「私の切欠ですか。ふむ…ならば、礼は受けざるをえませんね…。しかし…ひとついただけないことは…迷惑…掛けたんですか?私は世話になったことを言ってるつもりは無いですよ。…どう言えばいいんでしょうか。とりあえず断言はできません、私はフウカやナオヤ、後ハルナ…ですか?ではありませんので。ですが、迷惑、と誰かに言われましたか?」             「…まぁ結論だけ言えばそんなに髭することは無いでしょう?ということです。少し関わっただけの私でこうですから…ナオヤやフウカにしてみればリンがそのように自分を頼ってくれたことが、本音で語った事がむしろ喜ばしい事、になるのではないでしょうか、と愚考します。(ふ、と目元さえ緩め…)良い顔をするようになりました。子ども扱いは嫌いかもしれませんが、私にも感情がありまして。」             すっと差し伸べた手を軽く燐の頭に乗せる 22:21 hikami >【燐】「そ、だって……シュナが教えてくれたんだもの、尚也も、風華も、二人とも心配してくれた、って。…尚也が熱くなるのはなんとなく想像つくけど風華まで、なんて―――ちょっと意外だし、嬉しかったから。それで、少し欲張った」             きし、と、軽く椅子が軋む。重心を一定に保つ、なんていう基礎も少し崩れているのか……矢張りこういう話は少し、落ち着かないのかもしれない。…慣れない程度にはくすぐったく、慣れたら勿体無いと思う程度には嬉しいコト             「……ん、嬉しい、とは思ってくれてると思う、けど……ちょっと、ね。―――気づいちゃったんだ、尚也の事が“好き”だって。…それで困らせた、結局仲直りできたけど、それも風華に頼っての事だし、春奈にも…私の気持ちばれちゃって、それで心配、させた。―――でもシュナの言う通り、皆結局は笑って抱きしめてくれた。すごく意外で不思議で、なんでか、なんて判らなくって―――自分で一歩踏み出せばいいだけだった、ってのにそれに気づけなかっただけだなんて本当、馬鹿みたい。その切欠をくれたんだから、何て言っていいのかとか判らないぐらい、だもの」             ぽふ、と、髪に触れられれば…矢張りくすぐったいか。ひく、と、軽く肩が震えるものの嫌がる様子はない 22:31 Ponko >【シュナ】「それで、どうでしたか?…有意義な時間、でしたか?動かない、よりは動いた方がいろんな変化があるでしょう?上手くいくことばかりではないでしょうけど、ね。それに…不思議な事ではありませんよ。リンが他の人を気に掛けるように、他者もリンを気に掛けている、それだけの事ですから。」 22:31 Ponko >…こういう行動をとったのは…ああ、そうか…まだまりかが小さい頃…。              「きっかけというよりは…感じた、でしょうか。自分の中に何かを隠している、そんな子の様子から…ありきたりな事を言えば自分を重ねたのではないでしょうか。」             そんな分析。              「…いい人に囲まれましたね、リン。」 22:39 hikami >【燐】「……ん、うん。……初めて“好きな人”が出来た。」             その“好き”は、所謂恋愛感情、と言う意趣でもある。撫でられるままに少し擽ったそうにしてしまいつつ、零す言葉は微か夢見る甘さ             「ふられ、ちゃったけどね。それでも、好きなのは一緒。…本当、今更子供に戻ったみたいでなんか凄く悔しいけど……こうされるのも嬉しいし」             故に掌のあるうちは避ける事もせず、かといって…二人に対する様に自分から身を投げ出す事も出来ぬままに             「――うん、偶然だけど、こんな偶然があると思ってなかった。良いヒト、なんて夢物語だと思ってたもの。」             それでも、と、微かに引っ掛かる言葉―――嗚呼、と、軽く視線を上げて             「…“隠している”のは、シュナの事?」 22:47 Ponko >【シュナ】「(くすりと微笑んで…)気になりますか?それもまた…変化ですね。他人への興味…ちゃんと表せるようになったじゃないですか。自分が他人を見れば…それに答えて見てくれる人も増えますよ。もっといい相手を見つけてナオヤを見返して差し上げるのもひとつですね。『…どうだ、私を振った事を後悔させてやるくらいのいい女になったぞ、と』」             そんなリンを想像してくすくす笑う。              「言葉のアヤ…とでも言ってしまえればいいんですが、ええ、隠し事は…ありますね。」             そっとリンの口元に指を当て…             「言えないから隠し事…です。無い、と言ってしまえば…それもまた隠し事になってしまいますし?…ああ、それでも私があの魔王の正体だー、などという隠し事ではありませんよ、ご心配なく。趣味が悪すぎますので。」             悪戯な微笑を浮かべながらも…本当に趣味が悪い、嫌になる。尊厳、というものがあるとすれば…自分の姿をしたソレは踏みにじられた姿以外の何者でもないのだから。 22:55 hikami >【燐】「い、良いじゃない。……シュナのことだし、尚也の事でも風華の事でも同じ、春奈だって瀞だって……今更ヒトと関わらない生き方なんて出来そうに無いもの」             強がって見せるものの、染まってしまった頬の所為できっと、台無し             「―――そりゃ、勿論よ。年齢差ってどうしても……体型に出るし、5年後に後悔させてやるぐらい、思ってるわよ」             無論そんなだけの理由でもなかろう、それでも…もっと長い付き合いだったらもしかしたら、なんて微かな想像した事が無いわけでは、ない             「…ま“妹”扱いだもの、どうかって所だし、案外5年も経ったら結婚してたりしかねないけどさ、あの二人。」             む、と、言葉にすれば少し拗ねた響きが混ざるか。髪に手を伸ばしかけ…置かれた手を退かすのを避けてそのまま下ろされた             「―――そんな事、ありえないわよ。シュナが、まりかの事をあんなふうに傷つけられるほど酷い子だなんて思ってないもの。…“姉”だったのよね、りゅか、って。……そんなの、赦せる筈ないもの、家族に多分幻想、持ってるけど、私は、それでも―――つい、冷静になれなかった。そう言う意味じゃあの時の面子にも迷惑、かけたけど…」 23:12 Ponko >【シュナ】「5年ですか…5年経ったら…ええ、リンも恐らく今以上に他人が放っておかなくなりますよ。リン自身もまた、誰を本気に好きになるかもしれないでしょう?若い、小さい…ということはまだその先が長いという事です…っと、こんな事を言っていては私はお婆ちゃんのようですね。」             しかし…              「ええ、私もまりかをあのように傷つけたくはありません。…が、人が人を傷つける事など…意識してのもの、だけではないでしょう?傷つけたくなくとも私の行動が、選択が傷つけてしまいかねない…そんな心配もあるわけです。…たとえば、私の目から見ればまりかの姉、叶りゅかは愚かです。救いを求めれば救いもあったでしょうに、自分で一身に背負い込んで…自分を過信して魔王の罠に飛び込んだ末、今の様ですから。…まりかが悲しむ事くらい、予想できた事でしょうに…愚兄賢弟…とはよく言ったものです…。」             すっと撫でてリンの頭から手を下ろし…乗せていなかった逆の手に知らず、力がこもった。 23:20 hikami >【燐】「……それも如何かと思うけど。実際此処に来る前は…虐められた事はあっても好意なんて向けられた事、なかったし。アンブラの人達が向ける“好意”なんて商品価値みたいなもの、だし。…“一華”の名前、あるのは文字と通帳だけよ、両親がちゃんと居るわけじゃない、データだけの家族だもの。……そんなのが私が尚也に向けた様な想いをヒトに持ってもらえるともあんまり、思えないけど。……シュナがおばあちゃんだったら驚くわよ、精々“お姉さん”が良い所、そんなに老けたことも言ってないと思うし」             なんて、言葉の端が少し…拗ねる。妹、で満足したツモリが矢張り少し……物寂しい部分はあったのか             「……うん、そう、だけど。―――愚かでもなんでも、私だって…一人で何かを成す必要があったのなら、やるわ。何か事情があったのかもしれないし、仲間が何かの理由で傷を負って追いかけられなかったのかもしれない。―――それでもまりかが“好き”なのは自分のお姉ちゃんで、りゅか、も……どんな形であっても残ったのはそう言うウンメイだったんだと思うし。きっとまりかのユメが兆し、よ」             言う言葉は矢張り少しヒトの影響を受けた夢物語、離れる手をつい視線で追い……逆の手に気づけばそ、っと、己の手を触れさせた             「―――だから、シュナの事、恩返しって言うとあつかましいけど、出来る限り手伝うわ。“こっち”は、何とかなりそう所か随分好転してるもの、懸念なんて…あと、いっこだけ。後は我妻を“平和”にすればいいだけ、だもの」 23:46 Ponko >【シュナ】「では、私が今リンに感じている感情はなんなのでしょうね?」             目に映る表情は本当に心からの笑顔で…             「…平和、難しいですよ…?…我妻の平和…といってもソレが終わればまた次、次が求められますからね。それに…さすがに私もお婆ちゃんは困りますね、自覚してる年齢は20くらいなのですが…ね。」             重ねられた燐の手に添える形でもう一度手を載せ             「暖かいですね。…リンも人の熱、体温は他人を一番安心させられる温度、と聞きます。…だからこそ、一度知ってしまえば…それ無しにはいられなくなる。…ほんとに。」             「しかし…まりかのユメ…ですか。」             思い当たる事はある。夢での形、心の形、それが…自身の本性だと改めて思い知らされたのだから。             「…そんな愚かな姉を追い続けるまりかが苦しく…そして辛くなるのですよ、私は…。…まりかにとっては尊敬すべき、敬愛すべき相手なのはわかっています、姉を侮辱する言葉以外の何者でもない事を。…ですがそれでも、そのために自身を投げ出してほしくない、そう思います。」 23:56 hikami >【燐】「…へっ……?」             尚也に、の前提で告げた言葉の所為で…シュナからの言葉に一瞬、詰まる。まて、そんなの“そっち”じゃないだろう、落ち着け、なんて…不覚にも跳ねた鼓動は不慣れの成せる技か             「……それでも、やってみせる。此処にいつまで居られるか判らないけど……私がどうにかなって困るのはアンブラもの筈だもの、無茶だって、通してやる。……魔王の巣は少なくともだし、レイセニアも、あの魔王…ハイド、だったわよね、あいつらだって、勿論。…世界のウソを使ってウソを守るんだったら、理夢も、皆も、だましきってやるわ。―――ちょっと赦せそうにないって気づいて…瀞とも話して、流石に肝も据わった、と思う。まだ…揺れるかもしれないけど、それでもきっとその時は皆が居るとおもうし」             頼る事、それも…覚えた。一人じゃない、なんてのは…今更だったのだけれど             「…―――嫌って程思い知ったわ、それ。多分、尚也とか風華とか……誰か一人でも私に触れてくれなくなったならそれだけでもう寂しくなっちゃいそうだもの。……勿論、シュナもよ。」             感じる体温はくすぐったく、おちつかない、それでも…心地よい、と。向けられる言葉にもすんなり納得できるのだろう             「―――…私は肉親が“いない”から、わからないけど。きっと風華が同じことをしたらまりかと同じ、ずっと追い続けるわ。“一度知ったらそれ無しには居られなくなる体温”なんでしょう?……追えるチカラがあるなら、追って見せるわ。そうしよう、って決めたまりかの事は、助けたい、って思う。…シュナの、パートナー、でしょ?だったら、遠まわしなシュナへの恩返しにもなるかもしれないじゃない、まりかの護りのチカラは結構なものだし、私も…まりかに傷を与えないように援護ぐらいはできるから」 00:07 Ponko >【シュナ】「ああ、変な意味ではありませんよ…私はリンに対して商品価値でも、忌避の感情でも、異性感情でもなく暖かい感情を抱いてますから、そういう意味ととって頂きたい。しかしだましきる…ですか。疲れますよ?せめて…」             軽く目を閉じて…             「ナオヤやフウカ…私は…それほどリンに近くはなれないかもしれませんかね…、二人はアナタにとってだまさずに済む人間であり続ける事を私は祈ります。」             「追える力があれば…ですか。追える…、逆に追うことによって、その相手を追い詰めてしまうかもしれませんよ?なぜその姿を隠すか…まずそれを知る事から始めるのもアリ、ではないですか?姉とはいえ…自分を追ってくる妹に会いたくないわけはないでしょうから。」             「…ありがとうございます。私がずっとついていれればいいのですが、そうもいきませんから…リンのその援護は、心強いです。それに…別に私は、遠まわしな恩返しじゃなく、直接的なものでもかまいませんよ?」             くすくすと笑う 00:14 hikami >【燐】「……そう、よね。嗚呼……びっくりした。ん、でも……ありがと、でもそう、じゃなくって…誰かだけの特別、なんて、なれると思わないって事よ」             とく、と、跳ねた鼓動がまだ、落ち着かない…反射で上った朱はいっそ奇妙だろうに             「……それ、間違ってる。“騙そうったって騙せない”わよその二人。…その二人の体温があると……嘘つく余裕が吹っ飛んじゃう」             つい、と、そんな表情のままに視線を外し、ぽつりと向ける訂正の言葉             「―――……事情…か、でも…」             今のりゅかは、なんて…ちょっと言葉に出来そうにない。逢いたくない筈は、なんて言葉だけでちょっと、ぐっと来てしまうぐらいには感情移入してしまっていたか             「勿論、そのぐらいしかできないし……ん、何かできるならしたいけど……私がシュナに出来ることとか、あるの…?」 00:23 Ponko >【シュナ】「つまり、リンにとってその二人は特別。…安心なさい。少し前まで…リン、あなた自身がそういう特別を持てる、と思ってすらいなかったのでしょう?そんな短い間で何がわかりますか。今しがた自分で言ったばかりではないですか12年何もなかったのが、この数ヶ月で激動したと。次の瞬間、何が起きてるかわかりませんよ。動き始めたら…ね。」               何かできる事…か、その言葉にふと詰まる。私が今願う事。自身の存在の確立…これは自分の尊厳…その為のもの。それ以上にまりかを悲しませない事…だがこれは硫化の消失、という事からすれば相反するのだ。             「しかしそうですね…。今、私が願ってしまう事は…願ってはいけない事ばかりですから…」             ん…と考え…             「では、しばらくこの熱を感じさせてください…私も少し人肌が恋しい時期かもしれません。(冗談交じりにいい)そして…そうですね、精精私がもうしばらくの時間消えずにいられるよう祈ってていただきましょうか。」 00:29 hikami >【燐】「ぁ…―――」             そう、か……そんな事にも気づけずにいたか、なんて思えば微かに自嘲の笑み。…ありがと、と、掠れた言葉で紡ぐのは…ちょっと、泣きそうだった所為。何が起こるかわからない、それを今までなら負の方向に捕らえたものを、今は幸の側へと向けられる自分にも、気づけたのだから             「―――願ってはいけない願いなんて、私にとっては今更だもの、シュナだって…願う権利ぐらいあると思うし。我慢すると悲しい思い出にしかならない、ってのは…嫌って程判ったし。だから、ん……え、っと……」             熱、の言葉に浮かぶのは戸惑い、それでもと、不器用に伸ばした掌で相手の髪を緩く、撫でる             「…死なせないわよ、シュナだって。……これ以上、私から何かを奪おうとするモノがあるなら……死ぬ気で抵抗してやるわ。それに、よ?……失いたくない体温を、今こうして私に覚えさせたんだから、勝手に居なくなったら……怒る」 00:40 Ponko >【シュナ】「それは困りますね…リンを怒らせたら後が怖そうです。…では、私も抵抗する事にしましょう。…ですが、敵は強大ですね…私にとっての最大の敵は世界結界ですから。」             小さく笑う。             「しかし…それほどまでにリンが私に心を許してくれていたとは…ええ、本当に喜ばしいです。…こう、目頭が熱くなってしまいますね。」             軽く片手で目元を覆い…               「しかしそうですねリンの言うとおり。…これだけ味方がいるんです…少しは無茶をしてみるのも…いいかもしれません…ね。」 00:46 hikami >【燐】「それこそ“大した事無い”わ。世界結界なんて……幾らだって掌握してあげるわよ。そんなのが“敵”だなんて…シュナだって月匣も月衣もあるでしょう?それで結界から“異分子”である筈のウィザードを誤魔化してるし…―――私のチカラを目の前できちんと見せたこと、なかったと思うけど……私の得手は“それ”よ。…世界結界を歪めて誤魔化して、ユメとウツツを操作するんだもの。―――シュナの敵が“その程度”なら……幾らでも刃向かってあげるわ。手も、貸す。…そう言うお礼が出来るなら寧ろ私の土俵だもの、幾らでも、やるわ」             いっそ浮かべるのは好戦的な笑み、か。己の力の掌握、それを、まずの目標とするのならば…“言葉”にするのはきっと、悪くない筈だから             「…言ったでしょ“切欠”なんだ、って。…シュナが居なかったら、って思うもの、それに……触れられて嫌じゃない…じゃないか。触れられて、ちょっと嬉しいヒトなのは確か、なんだし……失う気なんて、ないわ」             矢張り…不器用か、己がされて嬉しいと思う撫で方、模倣できている自信なんて欠片もないけれど…それでも、と、撫で続けて             「……無茶なんて今更よ、何かできる事があるなら、また呼んで。…そうしてさえくれれば、幾らでも協力するわ。」 00:54 Ponko >【シュナ】「そう…ですね、考えておきます。できる事、してもらえること…考えればあるはずですから。偽善的かもしれませんが…もう少し、もう少し…皆が笑える方法、を考えてみることにしましょう。…きっと、今私の考えていた事を知ればリンもきっと短絡的、と笑いますよ。」             自嘲気味に笑う。             「…そうまで言っていただけるとは光栄ですよ、リン。…先ほどまで悩んでいた悩みも…少々先送りする事ができそうです。感謝しますよ。」 00:58 hikami >【燐】「…“相談”も含めていいからね。……それに“考えて”居る段階じゃまだ練っている最中、作成中の策にも案にも短絡的な部分があれば…ううん、あったって無理のない部分、だもの。それを如何効率よく運用して成功させるかが指揮の役割だし、それを上手くこなすのが助力者の本分だもの。」             長く…“道具”として過ごして来た日々の零せる言葉ではあるが今はそれだけではない温かみを意識しての、もの。偽善的、なんて言葉にも軽く首を振り、ただ不器用に髪を撫で続けた             「…何を悩んでた、とかは…―――聞いたら悩ませそうだし、聞かないわ。でも……私に言ったシュナの言葉はまるごと自分にも当てはまるんだからね。…私にとっての風華が、シュナにとってのまりかかもしれないんだし…私で“こう”なんだもの。…まりかだってシュナの体温を失いたくない筈よ」 01:05 Ponko >【シュナ】             「ええ、まったく…。ただでさえ…私だけでなく今はまりかもナーバスになっていますから。気をつけねばなりませんね…。…本当、変わりましたリン。…相談に乗っていたはずの私がいつの間にかこうして相談に乗っていただいているんですから。」             ふわりと笑みを浮かべながら…               「考えましょうか…世界結界、無理を通してみる、というのもひとつの手かもしれない…そう思う事ができましたよ、リン。」 01:10 hikami >【燐】「―――まりかを慰めるのは、私じゃ無理だもの。そっちは…シュナだったり瀞だったり、もっと“まりかに必要な体温”を持ってるヒトの役割だと思うし。…―――変わった、んじゃない。変えてもらったし、教えてもらったし……助けてもらったんだもの。だからシュナにも恩返しとおすそ分け、少しぐらい役に立てたんなら、よかったわ」             浮かべられた笑みが…少しくすぐったい。嗚呼、そうか…確か、なんて思い返せば軽く視線を外し、短く紡ぐ妙な言葉、腕は足りそうに無いが…ばさり、と、広げた漆黒の翼は己の身を隠して余る程の大きさなのだ、これならば、と、以前春奈にしてもらったのの模倣、相手の身体を少しだけ包むように動かした             「―――ええ、勿論。がんばって、って言うと無責任だけど…一番大変なのはシュナだと思うから。手助け、しか、できないからね」             なんて言えば…矢張り真似は真似か、直ぐに気恥ずかしくなって…翼が消えた。 01:16 Ponko >【シュナ】「いえ…私は…。周りに迷…」             迷惑、といいかけて止めた。先ほどリンに対して言った言葉が自分の中でよみがえる             「…偉そうに言っておきながら迷惑…だなんて、私もまだまだですね。」             「…もっとも…『ああ、ほんとに迷惑だ』と実際口に出して言ってきそうな人間を私は知っていますが。」             はぁ、とため息。少し視線を上げれば覆うような黒い羽。ふっと目を細めて…目の前の少女を愛おしそうに撫で…               「迷惑、か…。そも本当に迷惑なら既に周りから人は離れていますね…、もしくは、迷惑を迷惑と思えないくらい、掛け続けて感覚を麻痺させてやりましょうか。」              …話している内に、少し、ほんの少しだけ地が出てしまった気がする。…すっと自分の手を見やる。…大丈夫まだ消えてない…私は、まだいる。…そんな自覚の一つ一つが…とみに大切に思える…そう感じた。 01:20 hikami >【燐】「―――…シュナ。悪く思わないでね、なんか今……ちょっと可愛かった」             溜息を吐く様子ですらも……先程の少し沈んだ様子よりも何倍も良い。だから、と言う訳でもない、年上に対しての感想でもあるまいにふ、と、そんな思考が過ぎる。故に…照れくさいながらも掌の感触に甘え目を細めた             「…そうよ、私だってあんな嫌われても当然な態度で…尚也はずっと一緒に居てくれたんだし、シュナだってそう、初対面の私に刃を向けられても、心配してくれた。…“お互い様”にできればそれで、いいわよ。かけた分の“迷惑”かけられたって疎ましくなんて思ってあげない」             嗚呼、この辺りも影響されたかな、なんて……ふ、と、思い返してしまえば赤面ものでもある。少し慌てて身を、引いた             「………ちょ、ちょっとやりすぎた、かな……」 01:35 Ponko >【シュナ】「(一瞬呆けた…)…か、かわいい…ですか。」             予想外の言葉だった。             「それは…はい、私としてもまったくの予想外で不意打ちでしたね…リン、やるようになりました…っ。」             しかし…             「やりすぎた?…いえ、今のリンの言葉ではありませんが…可愛らしいですよ。」             不器用ながら…リンの心が伺えました。」             一度だけぎゅ…と目の前の小さな体を抱きしめて…               「…ああ、もちろん…私に手伝える事があれば、それは逆相談してくださいね。…スルーされてしまっては寂しいですから。」             離れ…             「…では、報告ありがとうございました。リン…今の自分は好きですか?」 01:41 hikami >【燐】「………だれかさんに散々不意打ちされたもの。ちょっとぐらいは覚える、って……なんだかお人よしがうつったのかしらね、私」             それでも…悪い気はしないのだろう、なんだかくすぐったいような笑みを浮かべ……それでも不意打ち、一瞬とはいえ受けた抱擁に僅かに身を震わせ、一瞬…呆けた。嗚呼、でも、なんて―――やっぱり、しあわせだけれど…春奈に受ける方と、同じ―――微か、胸の奥に動揺が残った             「…勿論、きっとそれも……近いうちに頼むことになりそう。私も自分と向き合わないとって思ってる、シュナの事だけじゃない、馬鹿みたいな…此処を平和に、なんてユメを実現するなら“力”が欲しいもの」             以前では思わなかった、自らの為の研鑽。ぺちぺちと、軽く頬を叩いて熱を散らして立ち上がり             「…ううん、寧ろ……大変な時だったのに邪魔、じゃなかったらいいんだけど。―――…勿論、好きよ。嫌いだなんて卑下したら、私を素直にしてくれた人達を侮辱する事になっちゃう。…怖いのはあるけど……尚也達と一緒に“すきになろう”って、決めたわ」 01:51 Ponko >【シュナ】「誰かさん…?(首をかしげ…)ナオヤかフウカでしょうか…。」             そんな事を口にしながら…             「そうですか…。ならば私も見習わなければなりませんね…。自分を好きになれるよう。…自分を好きになれない人間が、他人に自分を好きになれ…なんてムシが良すぎますから。」             「ではリン…。何かあれば…いえ、何もなくともまた声を掛けてください、有意義な時間でしたよ。」             つ、と一歩はなれ…笑顔を向け 01:56 hikami >【燐】「…両方」             ぽつりと、零す少し不満げな呟き、いまいち逆襲できている気がしないのだから寂しいものなのだ、特に、後者             「…まりかはきっと、シュナの事好きよ。…まりかの事が好きなら……きっとシュナにもできるわよ。私も、勿論…シュナの事は結構好き、だし」             矢張りその言葉を己に置き換えて話すのはまだなれず、くすぐったいのか…つい、と、今度は完全に視線どころか、体が背けられた             「…ん、シュナも、ね。―――また、色々話したいこと、あるし。……また、ね」             それでもと、軽く振り向き見せるのは淡いものではあれど、険の取れた笑み。そのままに再度背を向け―――こつ、と、来た時よりも若干の軽い足取りでまた基地内へ。―――少しでも、強く、少しでも…ユメを、叶えるために、幾らでも…やってやる、なんて、改めて…どこかくすぐったい決意と共に。