21:13 hikami0 >数日篭った病室を抜け出し、矢張り数日、自堕落な日々を過ごした代償の萎えを取り戻すべく軽く身体を慣らし… 21:13 hikami0 >元々がそう深刻に状況であった訳でもなく、現在も身体に残るのは微かな違和感と腹部の鈍痛程度、問題は、ない。 21:13 hikami0 >ならばと―――そろそろ再開すべきモノでもあっただろう“訓練” 21:13 hikami0 >元より己から頼み、願ったモノである。 21:13 hikami0 >だが、理由は――― 21:13 hikami0 >思い返すと感じる鈍い、痛み。 21:13 hikami0 >仔細の掴めぬ異質な鑑賞。 21:13 hikami0 >振り払うべく先ずは身を動かそうと一度訓練室へと向かい―――中の様相に直ぐに、背を向けた。 21:13 hikami0 >嗚呼、そうか。 21:13 hikami0 >何も―――自分だけじゃないんだ。 21:13 hikami0 >ならば最早“意味の無い事”なんて――― 21:13 hikami0 >  21:13 hikami0 >  21:13 hikami0 >こつ、と、靴底が床を叩く。 21:13 hikami0 >相変わらずの暗い訓練室ではあったものの、中には“居る”だろう。 21:13 hikami0 >集中すればおぼろげながら感じられるその、気配。 21:13 hikami0 >そこへ向かって…… 21:13 hikami0 >向かって? 21:13 hikami0 >―――何を言うべくか、まずは。 21:13 hikami0 >掴めぬままに言葉を詰まらせ、ただ所在無げに、佇んでしまっていた。 21:13 hikami0 >開け放った扉から差し込むのはソトの灯り。 21:13 hikami0 >嗚呼 21:13 hikami0 >これだけでも―――邪魔、だろうに。 21:13 hikami0 >  21:22 ballock >  21:22 ballock >【風華】「――ふぅ」 21:22 ballock >一つ息を吐き、シミュレーターを停止する 21:22 ballock >さすがに息が上がった、汗もちょっとべとつくしそろそろシャワーでも浴びて―― 21:22 ballock >と思い歩こうと思った瞬間、扉の向こうに誰かの気配 21:22 ballock >【風華】「誰、かな。そろそろ時間も時間だし」 21:22 ballock >他に使う人なんて――そう思い扉を開いた 21:22 ballock >  21:22 ballock >【風華】「あ、燐?よかった、退院できたんだね」 21:22 ballock >退院日の日さえ教えてもらえれば行ったのにな。とも思いながら 21:22 ballock >小さく小走りで見覚えのある少女の傍へと向かった 21:22 ballock >  21:25 hikami0 >【燐】「…風華……ん、ええ。心配かけたわね。―――元々愚図ってただけだもの、別段深刻な病状って訳じゃない。 出ようと思えば出れば様なものだし―――ま、怠慢のツケは帰ってきたけれど、何とかなったわ」 嗚呼、矢張り、気付かれたか。 タイミングが良いのか悪いのか、一瞬表情が曇りはするも直ぐに繕い頬にまとわり付く長い髪を背中側へと跳ね退けた 「―――訓練、邪魔した?」 21:27 ballock >【風華】「ちょうど終わった所だから、大丈夫だよ」 何時ものふわりとした微笑み 21:29 hikami0 >【燐】「そう……」 イマイチ歯切れが悪くなるのは…言葉が思いついていない所為か。 ―――笑みを見てしまえばつい、気が緩みそうになるのが難ではあるか 「……じゃあ……ちょっと、時間良いかしら。直ぐ、済むわ」 言い、訓練所の中へと歩を進め行く。 21:30 ballock >【風華】「?」 どこか歯切れが悪いのは気になった。どうしたんだろう 「あ、うんいいよ」 軽く頷き、燐についていって 21:35 hikami0 >【燐】「…―――」 コツ、と、歩みは直ぐに止まる。基地内で縁の薄いと思って居たこの部屋、通い慣れ、を意識し始めた頃合。だが 「―――………今まで付き合ってくれてありがと。…考えてみればこんなの、私の役じゃ、無いわ。 ―――……剣、の練習。必要…―――無くなったから。」 背を向けたままでの言葉、小さく嘆息を零し、くるりと身を翻す。漸く、対面。  ―――辞めるわ 、と。 常と変えぬ口調で、告げた。 21:38 ballock >【風華】「そっか――それならしょうがないね」 若干、近いうちに必要がなくなるとは思っていた――何故なら 「尚也先輩、立ち直れたし、ね」 ちょっと寂しいかも、とも思うが 21:40 hikami0 >【燐】「―――……違う」 反射的に、零れる否定の言葉。 「…別に尚也が立ち直るどうこうの話しじゃ、無いわ。 ―――そもそもなんでそこで尚也が…―――って、考えてみれば判りやすい、か。 …風華に教えて貰って置きながら最初の構え、今にして思えば洋剣のモノだったのよね」 21:42 ballock >【風華】「少なくても、最初は尚也先輩の”代わり”をしようとしてたように見えたから。そっちかなと思ったんだけど」 うーん、と考え。実際燐のヒーラーとしての訓練にはそぐわないのは否定はできない、だから止める事もできない 21:46 hikami0 >【燐】「…そう、ね……そうかもしれないわ」 それには否定も……しきる事もできないだろう。“そこ”の関わりが大きいのは、確かだから。 「―――…それの必要もなければ……尚也の所に私が居る必要も、無くなったもの。 ―――本当、笑える話よね。私に…春奈との事を相談、なんて。―――幾つだと思ってるのよ、私。」 21:51 ballock >【風華】「普通は立場上逆ならわかるんだけどね」 はふりと溜息に近い息を吐く。確かに、普通に考えておかしい。 この年齢の少女に相談するのはよほどの…これ以上は名誉毀損になりそうなので控えておこう――ただ、どこか言葉の節々が気になる 「燐――?」 何故そこまで尚也が気にかかっていたのか。 異世界に行ったことのある人だったから? 放っておけない状態になってたから? いや、それにしても…もしかして、そんな思考も一瞬よぎる 21:56 hikami0 >【燐】「―――…恋愛、なんて、判る筈―――無いじゃない。 それに、笑っちゃうわよ、本当。―――私は“付き合え”なんて一言も……言ってない」 視線は、俯く。嗚呼、何を言いたいのか―――言葉が纏まらず、ただ思ったままに音を零して居て 「―――…フレ、って言ったのよ。私。エルシアの事が忘れられないなら、って。 ―――私に付き纏うって宣言にしたって、春奈とはどうなのか、とか。 ―――比べろって言って判んないって。 …―――恋人、なんて思うならもっとちゃんと判るものでしょ?だって“そう”としか…知らない。 ―――その程度の知識なのに相談なんてされて―――結局自己解決してるんだもの。……病室だってのに、叫び始めてさ。 ―――それで舌の根乾かないうちに……二人でぷらっと、遊びに来て、さ。 ―――………私に相談する意味なんて……無いじゃない」 21:58 ballock >【風華】「……胸が苦しかった?」 優しげに、そして心配げに、そう問いかけて 22:02 hikami0 >【燐】「―――…………判んないわよ。理解、出来ないもの。幼馴染なんて居るわけもないし、恋人だとか――― 好きな人だとか、そんなのも判んないわ。――…腹は立ったのかもしれないし。認めたく、なんてないけど―――」 そこで…嗚呼、だめか。認めたくも、ない、認めるつもりなんて ―――反射、たん、と、踏み込み、一気に風華との距離を詰め、飛びつくようにしつつ 「―――………寂しかったのよ!寂しかった、だって……―――意味なんて、作れなかったじゃない。 剣なんて覚えたって―――私は、結局……相談役、なんだもの。―――隣に、居るのは…もう、いるじゃない。とっくに、ずっと、昔から…!」 22:06 ballock >【風華】「――尚也先輩の隣に立ちたかったんだね。燐」 飛びつかれ、優しく抱きとめ抱擁をし…目の前の少女の本音、きっと辛かったんだろう。 ほんとは、相談役じゃなく自分に向いて欲しかったんだこの少女はきっと 22:11 hikami0 >【燐】「…上に、なんて居るつもり―――無いわよ、私は…!」 ぎゅ、と。相手の服を握り、服に顔を押し付けるような仕草。やり切れぬ、理解できぬ衝動のままに 「尚也は……私なんて居なくたって、問題ないぐらい―――傍に居る人に恵まれてる。 癒し手としてのパートナーだって、春奈の方が上だもの。―――上手く行くに決まってる。 告白したのは春奈で、自分で解決したのだって尚也で…だったら…! ―――私は……私が居る必要なんて、無い。―――剣を取る事なんて、まさに無駄でしかないじゃない。 風華、だって―――……風華の訓練時間態々削って、他の、面倒だって見てるのに―――無駄に付き合わせる必要、無いじゃない。 だから―――……辞める、のよ。 ―――もとの通りに資料と情報、繰りと治癒、裏方に回れば―――それで……それが、良い事、だもの」 22:15 ballock >【風華】「……燐はどうしたいの?」 優しく、抱擁し撫でて… 「効率とかじゃなくて…”燐”は?」 燐との訓練は無駄に思ったことなど一度もない。むしろ、燐の役に立ってるとしたら尚更だ 「”燐”はそれでいいの?」 尚也と春奈、この二人の間に割って入れ。などとは言えるはずはない。だがこの二人から”逃げる”事にしようとしてるなら… 22:18 hikami0 >【燐】「―――…………私がしたい事、なんて……」 なでられる動きに少しは落ち着いたか。握った手を緩め、そのまま… 「―――……だめよ。何を言っても……我侭、だもの」 相手の背に回し、抱きつく格好。ぎゅ、と、非力な腕に力を混め、どうにか…縋る、にならぬように、と。 22:21 ballock >【風華】「我侭でも良いの、できるかどうかはともかく。 言えないとそれもわからない…それに、尚也先輩と春奈の間には入れなくても ――今、燐は二人から”逃げようと”してる…それじゃダメだよ。きっと」 優しく、そう優しく言葉を紡ぐ。燐が二人から逃げたらきっと、三人の為にはならないきっとどこかで乗り越えられない傷になってしまう 22:24 hikami0 >【燐】「―――……そんな、つもりは…無いわよ。だって…―――入る必要なんて、無い。 そもそもが必要、無かったんだもの、今までが難だったのよ。逃げて、なんか……!」 ―――逃げ、なのだろうか。…判らない。逃げる…?何を、そんな必要、あるはず、無いじゃないか。―――判らない 22:29 ballock >【風華】「燐はきっと――尚也先輩の事が”好き”になってたんだよ…」 きっと、理解していない感情なんだ。 今、その感情が…入り込めないとわかってしまった事により無意識に二人から離れようとしている 「だから――二人から遠ざかろうとしてる…厳しい言い方だけど、それは”逃げてる”って事になる…」 きっとそう、なんだと思って 22:36 hikami0 >【燐】「…好き……?な、そんな筈……―――無い。 だって………―――……尚也よりも、風華との方が落ち着く、もの。 頼れるのも、そう。だから―――そんな筈、無い」 聞き様に拠れば酷く危うい言葉でもあろう、でも…それすらも無自覚、本当に“判らない”のだ。 「それに、離れようとしてるって意味なら風華からじゃない。…剣を辞めるって、だったら―――逢う時間を減らす、て事、だもの。 なんで―――う……―――何、よ、本当……!―――そんなの、嫌に、決まってるじゃない。 風華から教わるのも、なでて、貰うのだって―――好きだもの。 尚也とだって、触られるのは落ち着かないし、困るけど―――春奈と上手く行く、なら…気を使わないと、って、思ってるだけ、だもの。 ―――面倒な事が増えるだけ、そんなの…嫌に決まってるじゃない。 ―――そう、言えば良いの?―――そんなの、我侭、でしかないのに。 私に、風華も、尚也も、態々時間を奪う権利なんて―――あるはず…ない」 22:41 ballock >【風華】「権利なんて…必要ないの。だって私も尚也先輩も、少なくてもイヤで燐と一緒に居るわけじゃない。 ”私がしたいから”…なんだよ?」 それとだ 「”好き”っていうのはね…むしろ落ち着かないの…異性の人がどうしても気になっちゃって、世話を焼いちゃって… でも自分に理解できない感情がイッパイで…初恋ってそんな感じな気がするの」 22:46 hikami0 >【燐】「そんな、こと……ぅ……っ―――……尚也、にも…言われた、けど。だからって―――」 …―――嗚呼、それが“逃げ”か。ぎり、と、奥歯を噛み、葛藤。これを、認めれば――― 「…はつ、こい?―――っ…う、うるさい。そんな、はず、だって―――尚也よ?相手、そんな―――…筈……」 ―――失恋、した…事になってしまうじゃないか。 22:49 ballock >【風華】「無い――って言い切れない?」 強い動揺を感じる、だから聞いてみて。穏やかにでも、誤魔化せないような口調 22:50 hikami0 >【燐】「…………………………認めたく、無い」 つまりは、肯定。聞こえるかどうか、程度……服に顔を押し付けるような格好のままに呟いて 22:53 ballock >【風華】「そっか――」 つまりは、肯定だ。 「今すぐ、吹っ切れるのは無理かもしれないけど――でも、二人の事も喜べるように、なって欲しいかな―― 二人が付き合うからって私たちとの付き合いがなくなるわけじゃないんだから、ね?」 22:56 hikami0 >【燐】「―――否定するつもりなんて、無いわよ。 あの二人……どう見たって似合いじゃない。 付き合ってる付き合ってないに関わらず―――ぷらっと遊びに来た時だって…―――嗚呼……―――愚痴ね、本当、コレじゃあ…」 するり、と、腕の力を抜き、軽く身を離そうと捩る 「―――……判ってるわよ。大して…変わる訳じゃ無いわ。 どうせ―――何かあったらなきついて来るに…決まってるもの。―――本当…馬鹿みたい」 それは誰に対しての言葉か。呟きの響きと共にぽつり、と、落とされた 22:58 ballock >【風華】「……少し、落ち着いた?」 軽く身を離そうとするなら、こちらも腕の力を抜いて何時でも抜けれるようにし 23:01 hikami0 >【燐】「―――少し」 平静、とは言い切れないのなど…認めざるを得ないだろう。 半ば自棄気味、だったのだろう。肩を竦め、それでも…腕の中に居るのは違った意味でも居心地が悪い…するりと抜け、それでも間近へと残る。 23:04 ballock >【風華】「どうしても吹っ切れない、とか本音でも愚痴でも私でよければ聞くから、ね。だから―― 一人で抱え込まないで」 どこか安心できるような笑みを向け。嘘も偽りもなければ迷いもない、とわかる声調 23:07 hikami0 >【燐】「―――……私以外にも面倒、見てるじゃない風華。だったら…―――頼るにしたって、難しいわよ」 む、と、その声音に見せるのは…少し拗ねた仕草にでもなろうか 「―――なんで、そこまでしよう、って思ってくれるのよ。 …今、だって―――ううん、考えてみれば前からだって―――訓練の時間、削れ、なんて…言ってる様なものだったのに」 23:11 ballock >【風華】「そ、そうかな…」 頬を掻く、いやまぁ確かにそれはそうです 「なんでって言われれば。”私がしたいから”かな。それと…きっと、仲間に…皆に、私と”同じ道”に入らないで欲しいから…」 目を閉じて、そう答える。 23:12 hikami0 >【燐】「―――だから迷惑かけないように、ってのも確かよ。辞める、の。」 半眼の上目遣い、なんとも器用な事ではあるが…身長差で見上げる位置なのだから仕方があるまい 「―――……それは“仲間”だから?」 23:16 ballock >【風華】「迷惑じゃないんだけど――うーん、言葉って難しいなぁ」 ちょっと自分の頬に指を当て 「”大切な仲間”…だから」 その言葉には頷いて 23:22 hikami0 >【燐】「……そう」 …仲間、か。元よりその関係を望み、その位置である事に勤めていた―――結果が、そう、なんだろう。 元より近に、なんて意識も無かったというに…―――遠い、と。嗚呼…これも感傷か。思えば―――… 「―――………嫌よ。そんなんじゃ―――やだ」 何を、言い出すのやらと言った所でもあろう。悪戯にと繕う表情は、それでも不器用。 僅かの朱を頬に登らせ、風華の腕を取り、絡むような動作 「―――決めた。迷惑じゃないなら―――我侭、言うわ。……剣は辞める、意味、ないもの。 でも―――風華のところに行くのは…止めない。何をするか、なんてこれから考えるわ。 だから―――時間、だけ。―――頂戴。………二人で会える時間無くなるのも嫌。だし。 ―――……仲間って答えじゃ…満足、出来そうにないもの。 勿論―――尚也にも、ね。……違う答えを言わせる事、当面の“やること”に…してみるわ」 23:27 ballock >【風華】「え?」 若干予想外の答え―― 一瞬ちょっとどういう意味かが計りかねたのか若干、反応が遅れた 「時間――うん」 その言葉を受け止めて、これはこれで…また一歩になってくれるかな。と思い 23:31 hikami0 >【燐】「―――……シュナにもね…言われたのよ。」 ぎゅ、と、そのまま抱きつき…―――そこで限界。見上げる視線を俯かせてしまって 「…“自分の気持ちを、感情を、表に出して伝えるのか考えろ” ―――……如何すれば良いか判らなくなったなら、これから如何すればいいのか考えろ。 ―――だったら…両方、一度にやってみるだけよ。…今、一番やり易いのは風華、だもの。 ―――尚也相手は今更、だし、それこそ…気持ちの整理、っての、しないと駄目みたいだもの。」 23:34 ballock >【風華】「ん――わかったよ」 燐を優しく撫でて、感情、気持ちを表に出せるようになるのは一歩になる。きっと 23:36 hikami0 >【燐】「ん…―――……でも……」 ぎゅ、と、その感触、擽ったそうにしつつ 「―――………何、するかも…考えないとだめよね。」 23:37 ballock >【風華】「それはまた、ゆっくりね。焦ると、躓いちゃうから」 23:41 hikami0 >【燐】「………うん。―――決まったらまた、此処に…来るわ。」 そこで腕を微か、解く。―――恥かしすぎる、と…限界にでもなったのだろう。 抑えていた頬の朱が一気に上り、それでも…嗚呼、悪くない、と…思える様になったのは件の女性のおかげでもあるかもしれない 「―――でも。……来なくても、私は…資料室なり休憩所なり、居るわ。 訓練するしないに関わらずどうせ出るのは門限、ギリギリだもの。 ―――……………何も思いつかなくても……帰り、誘うぐらいは…良いわよね。」 言い―――はた、と、脳裏に過ぎる――― 「…って、あ、だ、だから変な、のじゃなく、って―――練習、だから。 ………シュナからの…課題、なのよ。……感情、出せ、て。……付き合って、貰うわよ。」 23:43 ballock >【風華】「うん――勿論」 その言葉に微笑を向けて 23:46 hikami0 >【燐】「―――………っ……な、んで、だから……そんな…すぐ…」 素直に、返せるんだ。こっちが…気まずいじゃないか。随分と…戸惑ったと言う、のに。 「……ひ、一人で…居られなく、なりそう、だもの。………甘え方も、下手、だし。 わかんない―――整理なんて、できてないし…だから―――……変だったら…言ってよね」 23:48 ballock >【風華】「うん、その時は言おうかな」 くすりと笑みを向け頷き 23:49 hikami0 >【燐】「……うん……」 俯く視線は…矢張り、恥かしいからか。伺うような視線、見上げる形に飛ばして 「―――……それ、だけ。言いたかったの。随分…余計な事、言っちゃったかもしれないけど。―――……風華…まだ、訓練…?」 23:51 ballock >【風華】「今日は、あとはシャワー浴びて帰ろうかな。って所だよ。一緒に帰ろっか?」 23:52 hikami0 >【燐】「―――……うん。…―――待ってる、私は…もう帰るつもりだったし。 …………一緒に、帰りたい、から―――帰ってくれるなら―――帰る」 23:54 ballock >【風華】「うん、それじゃちょっと待っててね。」 快く承諾し、そしてシャワールームの方へと小走りでかけていった 00:02 hikami0 >【燐】「…うん」 ―――去り行く姿を見送り、嗚呼、言葉の響きのしおらしさにわれながらと苦笑。 小走り、つまり…急いでくれると言うのだろう。その背を見送りなんだか少し、くすぐったい様な―――寂しい様な、感傷を抱く。 “仲間”である、と言う事。 それが己が此処に有り、求めた立場であり…求めたコトなのだ。 そう接し、そう対し、それを―――抜けようとしてきた者達により――― 嗚呼… ―――弱く、なったか。 弱さ、なんて…覚えたくもなかった者を刻まれてしまった、それでも、 ―――悪くないわ――― 彼女に言った言葉は偽りではない。 もう少し早く気付けば? ―――それこそ未練、それこそ…感傷だ。 一人、残った訓練所で苦い笑みを浮かべ、天井を仰ぎ見る。 数ヶ月、たったそれだけの期間が…12年に負けたというのか。 思えば―――嗚呼…… そっと、懐から布に包まれた銀色の小さなコインを取り出し…見てしまえばそこでぺたり、と、膝を付く事となるのだろう。 ―――不味い、待たせないようにって…きっと気を使ってくれる。 ならば私は待たないといけないというのに。 きっと、こんなのは心配させる。 そう、判っていても……… 震える肩、とめる術など、ない。 嗚呼、そうか―――                         ―――失恋、した、のか―――