21:22 Ponko >【シュナ】「いや…ですから迷っていたわけではなく…部屋番号の確認を行っているだけで。」 21:22 Ponko >そんな言い訳がロビーに響く 21:22 Ponko >【シュナ】「…この本部って同じような造りが続いていると思いません?」 そもそもそれ以前の問題なのだが…とうとう案内をつける、ということで落ち着く。 21:22 Ponko >【シュナ】「容態や様子は…私が気にかける事でもないでしょうが。」 ふと思い浮かべる彼女の兄、姉とも呼べそうな二人。似ても似つかないが妹の姿を重ねたのか、ふ…と小さな笑みをこぼし… 21:22 Ponko >【職員】「道に迷いながら何笑ってるんですか。」 21:22 Ponko >…呆れられて、怒られた。 21:22 Ponko >【シュナ】「いいじゃないですか、簡単な思い出しですよ、…ちょっと。ええ…ちょっとだけど届かない昔の。」 そんな自嘲をもらしながら…軽く部屋の扉を叩く 21:22 Ponko >【シュナ】「…燐、いますか?」 21:28 hikami >その時間はごく、日常どおりのものであった。 21:28 hikami >本来容易く選択されやすい“見舞いの時間”を大きく外し、遅い時間となっていたのは迷子の所為、なのだろう。 21:28 hikami >その遅さ故、連日の来訪があった、という油断。 21:28 hikami >―――少々汗臭いかと思い湯を用意して貰い、タオルを浸したままに胸元のボタンに手を―――… 21:28 hikami >                                   ―――危ない所だった。 21:28 hikami >慌てて外しかけたボタンを元に戻し、傍らにと放置していた本を膝の上。 21:28 hikami >これで隠蔽工作は問題ないだろう―――だが、だれ、だっただろうか…? 21:28 hikami >【燐】「……?ええ、大丈夫、居るし、起きてるわ」 21:28 hikami >それでも聞き覚えがないわけではない、まぁ、見れば思い出す―――そんな認識、連日の来訪で緩んでいた事もありあっさりと招く言葉を放った 21:33 Ponko >【シュナ】「では、失礼します。失礼なら帰ってくれ、というのなら…それも一つの選択肢ではありますが…」 軽く顎元に手を当て、青く束ねた髪を揺らし 「来訪理由を問われれば一言では見舞い、…ですがリンの内面や肉体面においての心配はそう抱いていませんよ。」 小さく微笑みを浮かべながらも部屋に入る。  21:33 Ponko >【シュナ】「…とりあえず、始めまして、と言っておきましょうか?」 21:35 hikami >【燐】「……―――嗚呼…」 顔を見れば一発、だった。先日の時の…確かヒーラー、だったか。己の動きを止めて“くれた”人 「…そう、ね。まともに逢うのはこれで始めてみたいなものだもの。 …名乗る必要があるかもわからないけれど…私は一華燐、この間は―――…世話になったわ」 なんと言った物か、こういうケースは始めてにも近いのだ。…選ぶべき言葉が見当たらずにそんな、曖昧な響きになっていた 21:40 Ponko >【シュナ】「ああ…そうか。」 軽く思いついたように 「人付き合いに、慣れていませんか?」 軽く手を振ってベッドの隣へ 「我妻市において叶まりかというウィザードのパートナーを勤めております。 あなた、でもお前、でもそこの、でも構いませんがとりあえずシュナと名乗っております。」 軽く頭を下げる 21:44 hikami >【燐】「っ……―――随分察しが良いわね…」 いきなりの図星、若干言葉に詰まってしまう辺り結構な痛手だったのだろう―――弱点、とすら認識していたわけだし 「お前、とか、そこの、とか呼ぶ趣味はないわよ。あなた、は言うけれど―――まあ…うん、シュナ、よね。…宜しく」 半身を起こし、脱ぎかけた所を急に留めた所為で緩んだボタン。布団の上には漫画本……心配、は見た限り本当に要らなさそうでは、ある 21:51 Ponko >【シュナ】「ええ、よろしく。人間観察は趣味の一環なんですよ。 そうですね…人の身から離されてみると、時間というのは余ってしまうものでして。とはいうものの…」 一旦言葉を止めて…ふと視線を回し…ふと考え込む。 「…後ろを向いていましょうか?」 21:53 hikami >【燐】「そう……―――人の、身?」 何を言い出すのか、確かにウィザードは“人”とは乖離したもの、ではあるが…疑問を素直に言葉へと落とす 「…良いわ、別に。退屈だったからってだけだし…―――そもそも後ろを向いて貰ってたって人前でする事じゃ、ないもの。 気にしないで良いわ―――今拭くか、後でシャワーを借りに出るかの違いだし、問題が出ることでもない、から」 22:01 Ponko >【シュナ】「ああ。昔はちゃんとした人間だったんですよ。いろいろ…と言いますか一度死んだも同然の身でして。 ああ、人造人間とか魔王の力を受けた、といったものではありませんのであしからず。」 クスリと微笑み簡潔に終わらせ 「ああ、とりあえずは内緒と言う事でおねがいします。まだ、パートナーにも話していませんので。」 軽く口元に指を当てる。  22:01 Ponko >【シュナ】「そうですか…どうも間が悪かったようで、謝罪をしておきましょう。…本を片付ける間も無かったようですから。 お好きですか?それとも…単なる暇の時間つぶしでしょうか。」 22:05 hikami >【燐】「―――……そう」 何がしか特殊なモノ、なのだろう。珍しくもあるし、気にもなるが……余り踏み込む、と言うのも考え物か。 ヒミツ、と言うのならばそもそも余り聞かないのが得策 「…わかったわ、別に何を口外するつもりもない。私も…余り言いふらされたくない状況ではある、というか、あった、ものね。」 向ける言葉も溜息に混ざるもの、か。汚点……―――何もこう、初見の相手を巻き込まなくとも良いだろうに、との内心 「別に、さっきも言ったけれど寧ろそっちが暇つぶしよ。最近賑やかだったのがいきなり暇になったから―――…ん?あ、これは……」 手元においてあるのは黒い想定に白抜きの文字のうち、な、だけの赤いタイトルの漫画。 とは言え傍らの椅子には薄桃色の装丁に少し露出の高い魔女っ子的衣装のもの、などもまざり―――乱読 「…好き、の方ね。……ほかにする事もなかったから随分読んだけど―――ああ、昔から、って意味でね―――……今じゃすっかり趣味、ね」 22:17 Ponko >【シュナ】「そのため息は…初見の私が奇妙な話を持ちかけた事へのため息でしょうか。 …それとも、私がこのような場所に来る事になったきっかけに関する事でしょうか。 いやがおうにも、自身の内面を他人に知られてしまう事になりますものね。」 いや、その、なんだ…自分と言う事を明らかにしていないとはいえ…頭に少しよぎった… 「ええ、そうですね!!」 強く肯定した。なんだかやや、顔が紅潮していたり…   22:17 Ponko >【シュナ】「そうですね、話すにしても、ときと場所を考えましょう、知ってもらった方がいい場合も、時にはあるでしょうから…」 と、話の反応が意外にあったことに… 「私も、そういう類の書物は好きですよ。」 どの位ときかれれば…  「…そうですね、自分で軽く創作する程度には。」 軽く言った。 22:25 hikami >【燐】「…後者、ね。奇妙そのものには耐性どころじゃないぐらい、こういう生活をしていれば慣れるものだし。 ……興味はあるけれど、ナイショの事なら聞く事もしないわ。 ―――内面云々もそうだけれど、余り自分の事で人に迷惑をかけたく、ないのよ」 事実、今回の場合迷惑だけではなく…命、も、係る事ではあったのだし。何と言って良いものか判らなくなる程度には苦手―――だが 「……へ、創作……?何、シュナって、漫画家、なの…?」 向ける言葉はさりげなさを“装った”もの。…漫画好きの子供、なんて…そんな単語には弱く出来ている。 22:34 Ponko >【シュナ】「その点でしたらご心配なく…とは言い切れませんか。私自身、自身が興味を抱かない事には動くつもりはありませんから。 ですから…個人的にリンに興味があった故にお手伝いしたとお思い下さい。 …それに、ミサキナオヤもフウカもとても思い入れがあるようでしたし… アユムに至っては仕事においてはワーカーホリックのようですから、気にもしないでしょうね。」  22:34 Ponko >【シュナ】「…そちらの方には遠慮がありませんね、リン。」 くすくす笑いながら… 「と言ってもプロじゃないですよ。描いていいのが、作っていいのがプロフェッショナルだけ、ではないでしょう? 元々は私のそれも趣味から、ですよ。同好と言うのは長く続きますから。」 22:38 hikami >【燐】「興味……」 ―――何を想像したのやら、羞恥半分呆れ半分、といった所か。 単一のものではなく複数の連想、ではあるのか顔色を勤めて押し込めつつも抑え切れなかった風体 「尚也と風華は……多分、来てくれるって思った…けど。ほかは予想外、ね。 …ま、興味持ってもらう程のモノでもないけれど……助かったわ」 零れる言葉は少し、疲れたものか。 「……まあ、そうだけれど…ん、じゃあ本を作ってるわけでなく…ノートとかの、あれ?」 ソノ程度ならば学内で騒いでいる声を漏れ聞くこともある。どんなものか、までは…まぁ、見たこと無いのだけれど 22:44 Ponko >【シュナ】「礼なんか言うなよ、仲間じゃないか!とか言うのはミサキナオヤのような暑苦しい人種に任せておきます。 言ったでしょう?人間観察が趣味の一環だと…趣味は悪いと自覚してますがね。 それに…ミサキナオヤにフウカ、確かに行ったでしょうが…突撃思考を放置しておく方が後々大変でしょう?」 同じヒーラーに位置する者なら…と言外に言い… 22:44 Ponko >【シュナ】「本は作ってるんですが…。見た方が早いですかね?」 ぽふ、と軽くビニルに包んだ薄手の本を一冊置く。 「夏の祭典用ですから…まだ誰にも見せていない新作ですね。」 22:47 hikami >【燐】「………―――確かに尚也なら言うわね、それ。でも……突撃思考…? 尚也は兎も角、風華はそんな事、ないと思うけれど…ま、放る気にはならないわね。 ……人間観察、か。私も…見破られるんじゃ随分下手になったものよね、嘘。 …ま、この間のはそんな余裕なかっただけかもしれないけれど―――」 言う中、見せられたもの。薄手…?本、と言うならば、と視線を飛ばすのは先刻の単行本。 サイズとしても一回り所ではなく大きい程度、書類よりは小さいだろうが 「…夏の、祭典?ええ、と……良く判らないけれど見ても良い、ものなの?」 22:54 Ponko >【シュナ】「フウカですか?必死でしたよ。クールな人間にも2パターンありまして…元来の性格であるもの。 もう一つは過去の理由から自身を押し殺してそうあろうと自身を戒めているもの。 彼女は…後者のような気がしましてね。もっとも、それ以上の内面に踏み込むつもりはありません。 私達の役割は、そういう事態が起きた際に押し留める事でしょう?」   22:54 Ponko >【シュナ】「構いませんよ。でなければ渡しません。」 一つ言葉を区切り… 「そうですね…簡単に言うならリン、漫画を読んでいて…ここで私ならこうするのに、 こういう展開ならば良かったのに…もしくはこういう世界観でならこのキャラクターはどうしただろう… そういった想像を浮かべてみた事はありませんか?…まぁ、そういうものです。」 22:57 hikami >【燐】「―――……嗚呼…」 必死、か……不味い…―――慌てて視線を背けたものの……にやけた、と採れる程度には頬が、緩んだ。 自覚さえしてしまえば引っ込めるのは容易いが、今のは不意打ちだった 「そう、ね。……バックアップが本分だし、本来こんな所で手間をかけて良い側じゃないもの」 それが、なんて現実は…未だに不本意なのだ。己へと向く意識は膝の上の本により、逸れる 「―――……?判る、けど……ん……?」 理解は出来は、する、するのだが……何を意味するか、までは不明。実際に手にすればわかるのだろう――― ひょい、と、至極無造作に拾い上げると中へと目を、通す 23:03 Ponko >【シュナ】「嬉しい時にはそれを素直に表すのもいいですよ。一人ではない事が、実感できたのではないですか?」 軽く目を閉じ…小さく呟く 「Εiναι μoνο―――Αγaπη με?(覚えた言葉は口をつき…)…今度そのような事を言っては私も叱る側に回りそうですね。」 袋の中身を手にするリンを椅子に腰掛けたままゆっくりと見やる。 「…ああ、それは一般用ですから。刺激は低いはずですね。」 23:12 hikami >【燐】「う、ぁ…っ!?や、ちょ……」 なんで覚えてるのか、そんなコトバ……発した記憶はあり、知らぬ発音でも意味、ぐらい判るのだ…見る間にその頬は赤く、染まる 「―――……う、うるさいわよ。そんなの…どうすればいいのか、判らない――― 出していい、って今更言われたって……恥かしい、わよ…」 反射で出てしまうことそのものは自覚済み、その程度には緩んだ、と言う意識もある…が―――慣れぬ以上なのだ 「…一般、用…?」 火照った頬を引っ込める事も損ね、ぺらり、と、軽くページを捲り―――…… 「っ―――!?」 ぱたん、と、慌てて……閉じた。飛び込んできたのは確かに“刺激は少ない”が、タイミングが、悪い。何せ…… 「……た、確かに…」 言っただけの事は、ある。……なんでしないんだ、と思っていた…キスシーンがいきなり目に飛び込む、なんて… 覚悟なしに見るものでは、ない 23:19 Ponko >【シュナ】「どうすればいいか分からないと仰られましても…それでいいんじゃないですか?」 その反応を指し 「まぁ、今まで出していなかったモノを出すのは恥ずかしい、と感じるものですね。…ちとせ然りリンも然り。」 そして首をかしげ… 「どうしました?それ程の過激な描写の作品では…」 言いかけて止まり… 「ああ。」 ふっと笑みを漏らし…あの時よりも反応が良いのは当然として…これがこの少女の本来のものなのか…などと思いながら 23:26 hikami >【燐】「…それで、って……―――それ、っていわれても……いやよ、恥かしい……」 言う言葉はすっかり、拗ねた色。…だって、言えるものか。 ―――憤った事が嬉しい、だなんて。…そんな、身勝手な事。己が巻いた種、それに対しての感想が ―――幸せ、だなんて。 口が裂けても言えない。―――火照った頬を誤魔化すようにと開いた先には更なる爆弾、ああ、不味い、これは――― 「っ、あ、え、と、その…………だって、キス……」 ―――それも見れば、判る。軽いもの、ではなかった。愛情、を示すと言われる類、嗚呼―――こうも綺麗に描かれると… 「―――……ちょ、ちょっとこれは興味、ある、けど、え、と………」 ―――不味い、言葉が、出ない。悪循環と、認識して尚……思考が火照り、繋がらない 23:36 Ponko >【シュナ】「それを嬉しいと感じられるならば…間違い等はありませんよ。 恐らくミサキナオヤ、フウカ先に来たであろう人間が迷惑だ、などと言いましたか? まぁ、直接言葉で表す言葉ではないにしろ… 今回の事は二人にとってもリンにとっても自分を出す事の出来る“きっかけ”になったのではないかと…そう私には思えますが…。 きっかけも無しに人が変われますか? 答えは否。…そのきっかけが、気づく事が出来たきっかけが、自身の終わりなどと言うモノでなかった事をむしろ喜ぶべきですよ?」 ふぅ、とひとつ息を付く…妹を諭すように長い話になってしまう。 姉だと名乗れない妹の姿を軽く浮かべたが…今前に居る少女は妹ではない。 被せているつもりは全く無いが…その…初めて作品を見せた時の反応が、ウブさが…どうしても重なってしまった。 23:39 Ponko >【シュナ】「(軽く口元を押さえ…)創作、という意味が分かりましたか? こういう同好の作品を作っている人間が集まって、作品を見せ合い…まぁ、売買する場や機会があるんです。 …その為のモノ、と思っていただければ。」 23:49 hikami >【燐】「―――…言わない…わね。二人揃って心配してくれたし………なんでそんなに、ってぐらい。 本当…不思議、って言ったら変なのかしらね、これも。―――でも判らないんだから仕方ないじゃない…… ―――変われるか、なんて…わかんない、でも…」 ―――でも、だ。ここで区切る様な真似は…今更、出来そうにもない 「……悪い気はしない、って…思えるようにはなったわ。でも残念、あれは“オワリ”よ。 ……あれだけ否定されたんだもの、多分…鈴音は、生きていけないわ。 ―――自分の過去が不確かで、不安定で、どんな風に自分を存在させるかも危うくて…… いっそ数ヶ月、ココに来てからの方が余程“人生”よ」 言う言葉は自嘲の響きともなるか。向けられる反応は…―――自分はこんなにも“諭される側”だったか、と…… “頼る側”に居るのが…少し、信じられなかった 「………ちょ、ちょっと、まって。―――“こういうの”がほかにも、あるの?えっと……これ、だけじゃなくって……?」 これ、は、示すのは先ほどのコミックス。別の作品、と言いたいのだろうが面白いぐらいに言葉が回っていなかった 「…これで刺激が少ない、って…―――」 …なら、何があると言うのか…その“機会”には 23:58 Ponko >【シュナ】「確かに、貴方の血縁の反応は見ましたが…正直関係の無かった私でさえ、押さえるのに苦労しました。 では…ミサキナオヤ、カゼヤナギフウカは貴方の今の一面だけを見て、 貴方の過去を知った上でも、その過去を否定して、貴方を気に掛けていますか? 彼らが気にかけているのはリンとスズネ、貴方と言う存在そのものだと思いますが。」  23:58 Ponko >【シュナ】「しかし…ここに来てからが人生、ですか…ええ、つまりお二人やその他の人間と関わりを持つようになってからと言う事ですね。」 言葉尻を取るようにして楽しみ  「ええ、まぁ…ある事はありますが…たとえば全r…」 一瞬脳裏に鬼の形相の風華が浮かんだ。そしてもう一つ、あの時聞いた、リンから生殖機能が失われたと言う事。 「…ちょっと私がフウカに怒られるビジョンが浮かびました。」 そう、冗談交じりに言い、言葉を濁す 00:05 hikami >【燐】「―――それは……」 無い、か。一瞬表情が沈むのは―――疑い、惑った事への自嘲、だった。だがそれも、一瞬――― 「そ、そういう事じゃないわよ、別に、ココで何をってもの…―――だけれ、ど………燐、は…外に出たの殆ど始めてだもの。 こんな風に自由に話すって事もそうだし…」 半ば言い訳の響きになるのは…それが図星だから、か 「え……?」 言いかけた、とは言え…その単語で連想できるものなど一つ。…なんせ一歩手前があのキス、なのだ。思わず ―――本を確認してしまったのはいっそ自爆だろうけれども 「……刺激が強い、ってものじゃないわ、ね……でもまぁ、それだけなら…そのへんに積んである漫画に出て来はするけど。 ……前の連載の本を昔読んで気に入ってたのに、今回のは―――ちょっと、凄いことになってるし…」 00:19 Ponko >【シュナ】「とりあえず…見せない事には誰も気づかない。かといって見せた事に全ての相手がそれを受け入れてくれるとは限らない。 難しいモノではありますが少なくとも、受け入れてくれる人間が見つかったでしょう?」 軽く目を閉じ… 00:19 Ponko >【シュナ】「閉じられた扉をこじ開けるのは困難です。 ですが、少しでもそのスキマを中から作る事ができたなら…その難度は、敷居は下がりますよ。 …今まで縁のなかった私がこうしてリンと話している事など、その最たる例ではないですか。」  00:19 Ponko >【シュナ】「ああ、とら●るですか。そうですね…例えばあの話だとメインヒロインの〜〜か〜〜〜が主人公と引っ付くか、 もしくはハーレムED位が終わり方になりそうですが…自分の想像で話を描ける以上どんな組み合わせでも○、 ということになりますね?極論を言えば性別の垣根すら。」 最後にとんでもない事を言っちゃった 00:25 hikami >【燐】「―――……そう、ね……」 コトバにしてから…頷けた自分に少し、驚く。見せることなんて最も嫌うもの、本心なぞ偽るモノ …それで当然、だった筈ではないか。少し、皮肉げな笑みがこぼれた。それでも 「―――確かに、こうしてシュナと話せてるのは結構不思議な気分ね…まさかこんな風に諭される日がくるなんて思いもしなかったし…」 ―――最も、それだけ、ではないのだろうけれど…膝の上のこの小冊子の様に 「ええ、前のは動きで魅せられたし、いろいろトンデモはあったけれどまぁ……ウィザードならば程度だけれど今回のは――― まぁ動きは兎も角、て、ぇ―――……」 ―――性別?嗚呼、そういえば“これ”には…そんなものが、あったか。 寧ろ反応したのは最後の言葉、―――“これ”は兎も角、そっちでも、か。…有得る? 想像、と言う意味では……―――まて、これは、まずい。 「……っ……!」 ―――かぁ、と、すっかり…染まった頬。思考の最中であった故、どころか…ユメを、繰る、身。 ―――“思考”を鮮明に意識する訓練が…仇に、なった。 00:35 Ponko >【シュナ】「そうですね…私も普段は怒られる側なんですよ。 …こう、浪費が過ぎるだの…、少しは家事をしてくれ、だの…寝る時にはPCの電源を落としてくれ、だの。」 くすくすと笑う。そうやって気にかけてくれる、と言うのが嬉しくてついついやってしまう、そんな事も一度や二度ではなかった。 「知っていますか?生物というのは気にかけてもらう為にさまざまなアピールをするそうです。人間のアピールはそれはもうさまざまで…」 面白そうに語りながらも、若干言葉の調子を変えて 「迷惑をかけた、ともしも自分が思うのならば…それを責めるのではなくそれをいかにして、 自分の気持ちを感情を表に出して伝えるか、を考えなさい?誰も貴方にじぶんを責めて欲しい…そう思って助けに行った人はいませんよ。」 そういう表情は柔らかく、妹を持つ人間としての表情で   【シュナ】「…想像以上に…想像力が豊かでした…」 ちょっとしまった…と言いたげに 「…刺激、これでも強かったかしら…」 呟いた 00:42 hikami >【燐】「ああ……―――」 思えば…昔はそうだったかもしれない。構って欲しい、触れて欲しい、そんな一心でまとわりついていた意識もある。 …それで如何、なんてなった記憶もなく、次第に……やめたのだったか。それこそねだった事、なんて――― 「………っ―――…!?」 ―――……思い出した、事。嗚呼…なるほど“そういう”事、か。 …訓練場での一件、つまりは“ああいう事?”…不味い、なんてものでは、ない。表になんて出せたものではないじゃないか。 ……不味い、どころか……恐らく気が触れたとでも思うのではないか。 …それを“喜ばれる”なんて予測も意識も、自惚れも…ソレが事実だったとしても考える程慣れてはいなかった 「……―――随分難しい課題、よ、それ」 今まで―――出してなかったもの、なんて、そう…出せるものじゃ、ない。 「………ぅ、ぁ……え、と―――結構、でも………」 …読みたい、と…屈した。膝の上、いきなりの赤面を味わう事になった“それ”を。 00:51 Ponko >【シュナ】「迷惑を掛けた、と自分では思っているのでしょう、リン?それならば…簡単な課題では意味が無いでしょう。」 少し意地悪っぽいことを言いながら 「まぁ、漫画になら良く『…変わる事を恐れないで…』とも言いますが、私は恐れてもいいと思うんですよね。 今までの自分を上書きして行く事になるんですから。けど…消す訳じゃない。その上に積み重ねていくんです。 土台がぐらつくならば、それを補修すればいい。難しいでしょう?…だって、課題ですから。」 00:51 Ponko >【シュナ】「…それは差し上げますとは言ったとおりですが、まぁ気にいらなければどう処分していただいても。」 とりあえず1200円位でほぼ売り切れる、と言う事は黙っておく事にした。カラー刷りって高いんですよね…あ、また怒られる。 「他のも、要りますか?」 00:56 hikami >【燐】「……―――ん…判った、わ。と言うより―――がんばる、が正しいかしら。………変ね、本当。 風華もそうだけど…ほんの数年、なのに。余程子供と思ってる年上が多かったのに、こんな数日で二人も逢うと思わなかった」 己よりも確りと“年上”と、認識できる存在が、である。くす、と、少し残念、少し…楽しい。表情が少し子供っぽく、笑む 「あ、え、うん……ありがと、あ、ん―――……売ってるもの、でしょう?」 無論…これが“そういう相場のもの”とは知らぬわけで――― 「……読んでからに、する。本は…結局買っちゃうものだから。だったら……気にいって、読みたくなったらまた、頼む、から。 ―――それで、いい?」 01:14 Ponko >【シュナ】「年上ですか…私はその二人に含まれるんですかね。 (いや、うん…私生活見られたらイメージぶっ壊れるんだろうね、はい、ごめんなさい。) ええ…では頑張ってください。変化を楽しみにしています。」 と、告げながら…売ってるもの…という言葉に  「さすがにプロと違いますから、そうですね若干マイナーな販売店になりますね。 何しろ…そういう本まで普通の本屋に並べ始めては、スペースがなくなるでしょう? 後…出版社ではなく、個人で作成し、個人(印刷所)で刷る、と言う作業上どうしても割高になりますから。 …そうですね、読みたくなれば、声を掛けてください。歓迎しますよ、リン。」 01:19 hikami >【燐】「……そりゃ、そうよ。こんな風に接してもらったのなんてレアケース。……いっそ貴重な体験、だもの」 向けられるコトバに、変化、へのコトバには確りと、小さくではあるが頷いた。 「…そういえばそう、ね…見たことないわ…このぐらいの本になると確かに並べるにも棚の大きさ違うし……―――割高? ん、ソノあたりの仕組みは判らないけれど、うん……―――そう、させて。」 乱読気質ではあれども好み、ぐらいはある。…“これ”がその種の、創作、とよばれるもの、なのならば…気にならない方が嘘だ。 好きなまま“終わってしまった”物ですら終わらせずに済む、なんて――― 01:24 Ponko >【シュナ】「そう。少し目を広げてみればレアがレアじゃなくなりますよ。何しろ…EGにはお人よしが多いですから。 ああ…私はそうですね…同好の志を見つけられたので良しとしましょうか。」 冗談めかして笑う。 「そうそう…読むだけでなく書いてみたい、こういう感じのアイデアはどう? こういうのが読んでみたい、そういうリクエストも受け付けているわ、リン。」 よいしょ…と腰を浮かし…  「値段の仕組みですか…そうですね…。 量産の方が安く済む、と言う事なのですが…例えば、その本が1200円という値段でほぼ完売する、と言えば?」 01:32 hikami >【燐】「どうかしら、ここの“年上”は随分頼りない所ばっかりだもの。…風華にしてもシュナにしても、いっそ大違いだわ」 思い返されるのは…ぱっと出てくるだけで、数名。 偶然そういうあたりが固まっていたか、となれば如何かという所ではあるだろうけれども……――― 「…さすがにソコまでは思いつけないわよ、まだ。…だって始めての事なんだし……って…………―――へ?」 今、何と…?思わず、といった所でもあるだろう、ひょい、と冊子を拾い上げ、コミックスと見比べる。 装丁の大きさは確かに倍程度、だが厚さ、となると――― 「………ちょっと、感覚がずれてたわね…同じぐらい、だと思ってたけれど…」 ―――コミックスと、である。量販度合いから考えてだが……流石に想像を軽く超えていたという事だろう。 「って、そんなの……いいの?…もってて、も…?」 01:36 Ponko >【シュナ】「では、頼りにされてると思っておきましょう。ちょっとこう…こそばゆいですね。」 くすりと笑い 「リンに課題を課す以上、私もこの感覚に耐えるとしましょうか。」  そして首をかしげ 「読みたくない、と言うなら構いませんが…そうでないのなら。 夏の祭典用ですので、早々人に見せられると困りますが。 ああ、つまりまだ誰にも販売していない、一冊のみの試作の一冊と言う事ですが。 まず、いいですか?実際に出版社が刷るモノとちがい(〜中略〜)そして場所代、と言うものまで掛かってきます。 故に同好の本、なんですよ。好きだからこそ…ですね。」 01:41 hikami >【燐】「そうね、お互い様―――…ありがと、シュナ。 ちょっと………何をしたいか、整理できそうな気がするわ」 無論本、ではなく、これからの在り様について、だ。 気恥ずかしいのは同じ、曖昧な笑みになるのも常、だが…比すれば判るだろう、当初を知らぬ相手であればそれも無理な相談だが…… 険は、随分取れていた 「や、読みたい、わよ、勿論。夏、てのが良く、判らないけれど……う、え、と………―――?」 言われた言葉の半分も理解できまい。そうした世情の…“現実の”仕組みについてはいっそ置き去りにされて育った様なモノ。 「と、ともかく、え、と…―――……判った、とは言えないけど、大変なのは判った、かも。 ……好き、か……そこまで出来るもの、探さないと…ね、私も…」 01:46 Ponko >【シュナ】「そ。では、声を掛けてもらうのを楽しみに待っていますね、リン。後は…」 後は…と、一つやはり口を濁し… 「そうですね、私についてもやはりいつか力を借りる事があるかもしれません。 話せる時には話します。聞きっぱなしは平等ではないでしょうから。」 しかし… 「先を見る事ができるなら…大丈夫ですよ、燐。」 最後の名前を呼ぶ際、少しイントネーションを変えてみた。 01:50 hikami >【燐】「―――……ん?」 変わるイントネーションに少し、首を傾げた。何か、なんて判らなかったけれども 「……ええ、何か、があるなら手伝うわよ。今回の分、色々と借りを作っちゃったし…返せるように、ね。 …少し万全に動けるまでは時間かかるかもしれないけど―――“外”に出る理由は幾つも貰ったわ。だから……大丈夫」 01:57 Ponko >【シュナ】「では、また。」 つ…と扉の方へ足を向け…軽く振り返る。 「本当に…最初から関わっていられれば、と思ってしまいますね。 こんな短期間の変化でも嬉しく思ってしまうんですから…フウカやミサキナオヤの思いはひとしおでしょうね。」 キィ…扉に手をかける 01:59 hikami >【燐】「ええ、また、って―――……っ―――……!」 変化、は兎も角…嬉しい?―――変わる事も、感情を示すことも…喜ばれなかったと、言うに。 短期間、確かにそうだろう、実際己の初見は、あれ、だ。 ―――……人間観察なんてもの、伊達ではないのだろう、一度、あれだけで己の言葉を覚えてのけている事だし。 「……本当、もっと前に逢いたかったわ。風華にも、尚也にも―――シュナにも」 ―――どれほど前か、なんて―――己にも、判らないけれど 02:03 Ponko >【シュナ】「そうですね…今後のお付き合いに期待します。下が変えられないなら、一緒に上に積み重ねて生きましょう。」 頭を下げ…扉の向こうへと姿を消す。 …そう、下は、過去は変えられないのだ…そんな事は分かってるのに…扉を閉めると同時に、自分の言葉への自己嫌悪が襲った…。 もっとも、それ以上に…まず、ここから如何にして帰れるか、という悩みがあるわけだが。 02:09 hikami >【燐】「……そう、ね。……頑張るわ」 零すコトバの響きは淡く、不確かで…それが自信の無さ故に漏れるものであると自覚し、微かに苦く思う。 少女の去った後、己はベットに半ば倒れこむ様に横たわる事となるのだろう。 ―――布団の上には数冊の本、傍らに置かれたのは先刻貰ったばかりの薄い、高価な代物を。 視線の先には積み重なる果物の山。 ―――如何、か。 まずは……―――外に、出よう。さっさとこんなバショ、出なければ不味いだろう。 嗚呼、この痛みも恐らくは気のせい、 ストレス、なんてもので腹が痛くなるなんて古典的なものじゃないか―――… そうと決まれば一眠りする事にしよう。さっさと出る、と、明日にでも伝えよう――― おぼろげな意識の中、その“痛み”が何処からくるものか、なんて知らぬ少女は…満足のままに眠りに落ちる事となる。 ―――珍しく、悪夢を見ずに済む、そんな予感のままに