22:06 rouge_ >【尚也】「………ぁっれー…」 22:06 rouge_ >何故こんな事になってるんだろう。 とても想像していたのとは違う展開に表情をくるくると動かした。 22:06 rouge_ >全く予想していない事ではなく、寧ろ普通にありえる事ではあったのだが。 22:06 rouge_ >  22:06 rouge_ >いつもの通りに体を動かして、いつもの通りに心地良い疲労の状態。 22:06 rouge_ >……さて、折角ロイヤルガードまで来たんだからもう一度位顔を見ておくか。 22:06 rouge_ >現在、燐が仮住まいしている(?)病室に足を向けてみようか。 22:06 rouge_ >  22:06 rouge_ >特に土産はないけれど、まあ先日の土産は多すぎた。 幾らなんでもここで追加してはいけないだろう。 22:07 rouge_ >  22:07 rouge_ >そんな事を考えつつ曲がり角を曲がったところで…… 22:07 rouge_ >春奈とであった。 22:07 rouge_ >  22:07 rouge_ >後は、なし崩し。 22:07 rouge_ >  22:07 rouge_ >普通に会話から始まって、何してたの?→これから如何するの?→私も一緒にいっていいかな。 22:07 rouge_ >の、華麗なコンボが炸裂。 22:07 rouge_ >  22:07 rouge_ >……現在、病室の前に二人でいるといった状況だ。 22:07 rouge_ >  22:07 rouge_ >【尚也】(……春奈は春奈で、意外と平然としてる…? ……僕が変に意識するようになっただけか。 にしても…) 22:07 rouge_ >  22:07 rouge_ >どんな展開だ、これ。 22:07 rouge_ >シェルファに向けてぼやく。 にやにやした笑いで返された、畜生。 22:12 Fake__ >【春奈】「…燐の病室ってここで良いの?」 尚也の方を見ながら、小さく首を傾げる。 手には小さな箱と何時も持ち歩いているハンドバッグ――服装は薄い生地の七分袖のブラウスにベスト。 割と何時もの格好と言えばそのとおりで。 22:15 rouge_ >【尚也】「ん、うん。」  思索に耽っていた意識を無理やり引き戻す。  「まあ、ドアの前で止まってるのもなんだし、さっさとノックしてしまおうか?」  そういいつつ、扉を叩く。 二のてつは踏まない。 みさきなおやは学ぶ男。 22:16 Fake__ >【春奈】「それじゃ、私も――」 そう言って、尚也がノックしたのに続いて扉を叩く。来てるのが一人では無いよ、と言うのを伝えるためでもあろうか。 遠慮がちに数度扉を叩いたのち、反応を待って。 22:18 hikami >【燐】「―――……?」 響く音ならば1回で十分だろう。確かに己の手元には林檎があり、頬張っていたからこそ返事のタイミングは遅れた、が… 「ん……―――あいてるわ、というより…それ、何かあった時のためだかなんだか知らないけど鍵、しまんないんだもの。入って良いわよ」 口内に残っていた欠片を飲み込み、外へと言葉を向けた 22:21 rouge_ >【尚也】「ほい、それじゃ、お邪魔します、と。」  返事の後にドアを開き、部屋の中へと入る。  少し前に自分が置いたかなりの量の菓子などもまだ残って……残って……あれー…殆どない? 何て部屋の中を見回しつつ  「や、経過の方はどうだい?」 22:23 Fake__ >【春奈】「こんにちは、燐――入院したって聞いたから、お見舞いに来たよ。前にお見舞いに来てもらったお礼もあるし…これ」 と、手に持っていた小さなケーキ屋の箱を手渡す。 「甘いものが好きだ、って聞いたから…作ってきたの。美味しく出来てるといいんだけど」 22:26 hikami >【燐】「…………っ」 は?なんて言葉は寸での所で堪えた。 尚也が来る、と言うのもまぁ予測できた反応だ―――何となく食べていた林檎を隠し気味にしてしまったが――― 春奈がきてくれる、というのもいい、少し意外では、あったが。だが、なんで一緒なんだ…? 既に“済んだ”のだろうか。見た所変調は特にない。……何事だ―――把握が追いつかない 「……順調、と言うべきかしら。こんにちわ、尚也に、春奈。」 ケーキ、と聞いてみせるのは…恐らく少し意外なものか、曖昧ではあるが、笑み 「…ありが、と。…なんだか本当、不思議な気分ね…こういうの」 22:28 rouge_ >【尚也】「まあ、そんな感じ。 どうも何か、そこでばったり出会ったから。 一緒にやってきてみたんだ。  ちなみにただよるだけのつもりだった僕のお土産はない。 ご勘弁を。」  何も持たない両手をひらひらと振りながら、冗談めかしてそんな事を。 22:29 Fake__ >【春奈】「なんだか、尚也がお菓子たくさん持っていったって聞いたから。 あんまりカロリーが高くならないようにしてあるけど…そういうの気にする?」 今更ながら、と言う感じ。尚也の言葉にこくりと頷いて… 「うん、私が連れてって。って頼んだの。前にお見舞い着てくれたお礼もだし…心配だったから」 22:31 rouge_ >【尚也】「誰から聞いたんだそれわ…」  風華か、風華かなー。 ちくしょうあの少女涼しい顔して人のお土産にもチェックを入れていたとはなかなかやる。  確かに女の子にカロリーの塊を渡すのはよくよく考えれば悪魔の所業だが。 まあ、本人体質的に太らないと豪語はしていたけれど。 22:32 hikami >【燐】「別に一々土産まで期待してないわよ、元々……とっくに出れはするんだもの。 余り良い顔されないけれどね、きちんとリハビリしろ、って。」 ちなみに菓子袋は若干ではあるが……中はといえば包装紙や空きケース、スティックであったり…まぁ、そういう事である 「嗚呼、なるほど……納得したわ。確かに普通の病棟じゃないから目立たないものね。 ―――ん、大丈夫。あんまり計算したこと、ないわ」 カローリー、についてはそんな所。常から…別段なにも言われなかった分、自由にモノを食べていたのだから、と 22:35 Fake__ >【春奈】「ん――誰から聞いたかは内緒。でも、もう元気になってはいるのかな――それならよかった。 何があったかとか…私は詳しく聞いてないんだけど。大丈夫だったのかなって」 笑顔を浮かべて、燐のほうを向く。椅子、座っていい? と尋ねて 22:38 hikami >【燐】「……生きてるわ、無事。随分回りに迷惑かけたけれど……―――ま、咎めも特になくて済んでるし、今は静養、ね。治療ですら無いわ」 結局は手にしていた皿はサイドテーブルの上。果物籠の中身の減りは悪い 「嗚呼…うん、そこの袋とか本とか、適当に退けてくれて良いわ。パイプ椅子なら持ち込んだのがまだあるけど……二人なら、邪魔でしょ」 それ、と、示すのは多量のコミックスの山。種類その他…一貫性というものは、ない。 22:40 rouge_ >【尚也】「まあ、その後の経過は問題ない感じで何よりだ。」  椅子を引き出しつつ、春奈に勧めながら。 「ああ、いいよ、僕は立ってる。 片付けんのめんどいだろ。 ……しかし、結構好きなんだな、漫画。  理夢が知ったら知ったで色々お勧め教えたがるだろうな…」  空いている椅子を指差しつつ。 漫画を見て感想を述べる。 好きが高じて同人まで行くような彼女だ。 大いにありうる話だった。 22:41 Fake__ >【春奈】「……ん。それなら良かった――尚也に何があったか聞くのもなんだったし、 風華から聞けたかもしれないけど…それが燐を傷つけることにならないかと思って」 あ、ありがとう、と尚也に答え…椅子に座る。 「漫画かぁ…私はあんまり呼んだしてないから詳しくないや。果物、むいたりする?」 残っている果物に手を伸ばそうとしつつ 22:45 hikami >【燐】「――だから退ければいいじゃない、袋。それ中身全部ゴミだもの、次の薬の時にでも片付けてもらおうと思っ出してたのよ」 大きな袋は中身が空になってしまえばゴミ袋に丁度良い、と言うものである。―――菓子山は寿命、三日、であった 「……いいじゃない、べつに、趣味なんだから。乱読だから固定で読むのとか、ないけど。…巻数ぐらいはそろえるけどね」 言うも、何が、には容易い。軽く肩を竦めて 「―――暴走よ、何が仕込まれてるのか知らないけれど…意識なくして大暴れ、親殺しになりそうな所で止められて―――それだけ。」 言うも、伸び行く手の先に気付き一瞬、身を振るわせるが…ともあれ、一瞬、である 「…い、いいわよ、それは。もう、食べたし…―――後で、食べる」 22:50 rouge_ >【尚也】「寧ろ片付けろ、って事だな。 それは、ういうい、やっとくよ、お姫様。」  短く息を吐き、残骸をまとめながらも。  「………」  少し、聞くにはヘビーな話。  彼女の身体状況について伝えるのは、医者の役目であろうし、僕だけの異存で決められる事でもなくて。  「そりゃ、ロイヤルガード人情派だからね。 とめるさ。」  とりあえずは明るく、言葉を返した。 22:50 Fake__ >【春奈】「……?」 少し様子のおかしい燐に小さく首を傾げつつも、そう言われたのなら素直に手を戻す。 「暴走、って…私が聞いていいことなのかな――」 と、尚也に視線を向ける。一体何があったんだろう、とそれは問うようでもあって。 22:54 hikami >【燐】「ほっといてもどうせRGの職員が片付けるわよ。 テーブル脇にでも置いておけば回収してってくれるわ…… 退けてすわっても大丈夫ってこと、そこにあるとゴミが捨てやすくて楽だったんだもの」 どれだけものぐさな“療養”なのやら。向ける言葉は一応平静の範囲か 「―――…さぁ、私はまだそう詳しく聞いたわけじゃないわ。 顛末としては凡そ……月匣内に閉じこもって以降はほぼ、だけれど―――覚えてるけれど、原因は私の中の何か、程度。 …大して“何か”と聞いてるわけじゃないわ」 22:57 rouge_ >【尚也】「んー……というか、実際のところは僕も良くわかっちゃいない。  原因とか、そういうのはね。 経過としちゃ、燐の言った通りさ。」 少なくとも、自分の知る理ではないものが働いているのは確かで。 此方を向いた春奈に答えながら。  「ま、でも今燐はこうしてるわけで。 それは、凄く僕らにとっては良い事だよな。」  うむうむ、と感慨深げに頷きつつ、ぽふぽふと彼女の頭に手を載せて。 22:59 Fake__ >【春奈】「……ん――月匣内に閉じこもって、た? そんなに何か、苦しいことでもあったの?」 月匣内に閉じこもる、と言うことが自分の考えの外で。燐のほうを見る。尚也が燐をなでてるのを見て、それを微笑ましそうに見つめる。 「そうだね、元気なら…良かったのかなって思う。何か私に出来ることあったら言ってね。 友達だと思ってるし、出来ることはしたいなって。迷惑ならやらない、けど」 23:02 hikami >【燐】「―――……逆よ。殺す邪魔をされたくなかっただけ」 閉じこもる、と言うよりも…寧ろそっちか。向ける言葉は嘆息に乗せられたものであって 「っ、だ、だから一々…!」 ぽん、と、乗る感触に…慌てて、と言う程でもなかろうが動揺を滲ませどけようともがく。 普段であればそのまま背ける程度だが……この状況は逆に己が妙に意識してしまっていた 「っ―――……迷惑、なんてこと、ないわよ。……本当……物好きばっかり…」 23:06 Fake__ >【春奈】「迷惑じゃないなら良かった――うん、何て言うんだろう…燐って、一人で居たがる事が多いと思うんだ。 私とタイプは違うけど、一人のことが多かった…気がする」 少しだけ昔のことを思い出す。幼い時は、一人で居ることが多かったなと自分でも思いだしながら。 「…でも、やっぱり―― 一人よりは色んな人と一緒にいるほうが心が楽になるかなって」 23:08 rouge_ >【尚也】「ほら、な? つまんない心配だろ、そういうのって。」  自分が燐を良く構うようになれば、春奈が嫌な顔をするだろう。  なんて意味のことを言っていた燐に対して、そんな春奈の事をちらりと見ながら告げる。  逃げようともがいてはいるものの、彼女の性格上嫌ならきっちりこの上なくはっきり言うだろう。  ある程度の抵抗は気にせずに、頭の上に手を置いたままにしておいた。 23:09 hikami >【燐】「―――………それは回りにヒトが居るから言える言葉よ。今、なら……―――判らないでも無いけれど」 実際“誰か”なんて感覚は己には、無かった。ヒト、と言うものがわからず、理解されず、しようとも―――… 「……産まれた時から“鈴音”は要らないモノとされ、疎まれ、捨てられ―――でも未練だったのよね、結局は逢いに行って拒絶されて。 ―――捨てた先でも異分子、ソノ後は道具。それが普通だ、って思ってたもの」 23:17 Fake__ >【春奈】「…ん」 燐の言葉にふわりと笑う。そっと燐のほうに手を伸ばし、その手をとって。 「一人じゃないって――凄いいいことだよね。何かがあっても…頼れる人が居るって、凄く嬉しいことだよね。 昔疎まれてて……私も、疎まれてたわけじゃないけど、苛められてたから」 23:17 rouge_ >【尚也】「…これからがあるだろ、燐には。 幾らでも変わるさ。」  少し強く、頭をぐりぐりと撫でる。  「変えて見せる、なんていうと格好付けすぎかもしれないけど。 ………お人よしはこれだけいるんだ。  退屈はさせない事だけは保障するね。 皆で歩いていこうぜ、色々とさ。」  春奈のほうに同意を求めながら、言い聞かせるように。 23:20 Fake__ >【春奈】「うん、そうだね。お人よしとか…優しい人ばっかりな気がする…ロイヤルガードって」 その言葉には同意を返す。にこりと笑いつつ 23:20 hikami >【燐】「っ―――…!」 触れられる感触にはまだ、慣れない……危うく頬が染まり、かけ――― 「あぁ、もう……!なんでそんな、に……―――今更、よ、今更だってのに……」 髪の乱れる感触への反射で身をすくめ、衝撃でどうにか紅潮だけは抑えた。 それでも……―――いっそ一昨日の出来事は幸運であったとも言えるか。 少なくとも目の前の男には余り弱い所を見せすぎるわけにはいかない――― 「……判ってるわよ、そのぐらい……随分変わったって、自分でも…驚くもの」 23:25 Fake__ >【春奈】「なんだろう、燐のそういう姿を見るのって初めてな気がする――」 慌てるその姿、何時もと違うその姿に少し笑みを漏らして。 「変わったなら…変われて、それが自分にとっていい変化なら…それはとてもいいことだと思う。 私は…今の私が好きだし――変わってよかったかなって」 23:26 rouge_ >【尚也】「悪い気は、しないだろ? でも。」  頭から手を離しつつ、笑いかけ。 少し離れて春奈の隣に立つ。  しかし燐は、触れられる事に慣れていないのかもしれない。 目配せと顔の動きで春奈に合図する。 次は春奈の版だといわんばかりに。 23:28 hikami >【燐】「―――……しない、わよ」 何をするのかと、乱れた髪を手櫛で直す。 もとより風呂にろくに入れる状況でもなく―――髪ばかりは洗わせてもらったが―――少し拗ねたような表情を採るのもいっそレアケース 「……そうかしら、て、そう、かもしれないわ。最近は―――逢ってなかったものね」 最近、なのだ、本当に―――こんな反応を出来るようになったのは。 23:31 Fake__ >【春奈】「うん――」 尚也の合図に小さく頷く。 「…何かあったら、相談にのるくらいは私でもできるから、するよ。私も…相談してもらったり、話を聞いてもらったりしたんだもん。 それくらいはさせてね?」 少しだけ身を乗り出し、燐のことを抱きしめる。少し大胆すぎるかな、とも思うけど…心配なこと、力になりたい事。 そのどちらも本気であることには変わりないから。 23:34 hikami >【燐】「べつに―――…」 たいした事はしてない、と。己の側へと来る相手への言葉を続けようとしたものの…途切れた。 己にとって見ればいっそ蛮行、予想外も良い所であり…硬直の後、言葉が、詰まる 「っ……は、春奈まで何を…してるの、よ…!?」 まで、とは何事か、そもそも……思いっきり声が裏返った。 の、わりにはもがく事も暴れる事もなく、ただ頬だけが赤く染まり…動きが、静止した 23:35 rouge_ >【尚也】(やっぱり、あそこまでいくと同姓にまでしか出来ないな。  幾ら妹みたいとは言え、あの年頃の女の子を抱きしめる、なんてのは凄く意味のある行動だし、…間違った一歩になりそうだし。  でも春奈、変わった、な。 強くなっただけじゃなくて…優しくなった。 いや、強くなったから…優しいところが分かりやすくなるのかな。) 目の前の春奈と燐の行為に目を細めながら、感慨に耽る。 23:38 Fake__ >【春奈】「……何て言うか、うん。大切だと思う人の心の負担を軽くして上げられたらなって思う―― 私が私であるがために、って言うと変だけど…そういえば、私、まで…?」 燐の口に上がった言葉、小さく首を傾げて。 23:40 hikami >【燐】「―――お人よしよ、本当…―――……ぅ…ま、まったく。病人だからって気を使う必要ない、のに……」 不味い、ほおの熱が収まらない…顔を見られまいと伏せてしまえば余計に身を預ける事になりかねないと言うのに、だが 「っ……な、なんでもないわよ…!」 …最後の言葉には少し…過剰反応、珍しく、叫んだ―――珍しく…?始めて、かもしれない、この手の状況、では 23:43 rouge_ > 何となく、対象は思いつく。 あの時、自分以外に特別に彼女を気にかけていた対象と言えば、非常に限られてくる。  【尚也】「病人だから、とかじゃなくて、いつでも思ってることさ。 これからもね。 ま、だからお人よし、何だけどさ。 僕も含めて。」  焦る燐を見ているのが、なんだかおかしくて。 それから、嬉しくて。 そんな軽口を聞く。 23:46 Fake__ >【春奈】「病人だから、とかじゃなくって…燐だからって言うのはダメかな――うん、お人よしでいいよ」 くすくすと笑いながら、もう一度軽く抱きしめる。焦る燐が、可愛いなと思って―― 「うん…私も誰かはわかった」 と、そんなことを言いながら笑って 23:47 hikami >【燐】「ち、違うわよ、だれってわけ、じゃ………ぅ、ぁ、もう…―――…嗚呼…」 らしくない、こんなのは自分ではない……なんだというのだ、本当、これではまるで―――… 「……子供、みたいじゃない、私が…そんな、普通に心配されたりすると……」 23:53 rouge_ >【尚也】「12歳って、そんなもんだろ。 それでいいと思うけどな。 不都合なんてないだろ? 今、この時間にはさ。」  一歩歩み寄り、何か問題でもあるか、と燐に笑いかける。 23:56 Fake__ >【春奈】「ん…? 子供みたいとは思ってないけど――無理しすぎる必要は無いんじゃないかなって思う。 辛いなら辛いって、誰かに吐き出して…自分が少しでも楽になるようにすればいいと思う。抱えすぎると、潰れちゃうから…」 23:57 hikami >【燐】「……―――普通じゃ、ないもの。私は……ウィザード、だから……」 ―――問題なんてあるはずはないのだ。それでも…嗚呼、そうか。 「―――……って、嗚呼…そう、か……これも……言い訳、だったのね」 ―――なんて、今更。2年、己を“異物”と認識し、押し込め、型を砕き、世界と浸る…―――それも、こうなってしまえば“言い訳”か 「……―――いきなり言われても判らないわ。やり方、なんて判らないもの…」 00:02 Fake__ >【春奈】「…ウィザードだから、人間だから…でも、本質的にそこに差なんてない。 って私は思ってるよ――私にとっては、友達であり、仲間であって…。やり方なんて、これから少しずつ覚えていけば良いの。 私だっているし、周りに助けてくれる人は沢山いるよ」 抱きしめたまま、僅かに力を込めて。 00:03 rouge_ >【尚也】「言ったろ、僕は燐に付きまとうってさ。 分からないからって、焦る必要なんてないよ。時間は沢山ある。  ゆっくり、自分が楽しいと思う方向に、変わってきゃいいんだ。 やり方なんて決まった形はそんなの、ないんだからさ。」  隣に腰掛けつつ。 燐を抱きしめる春奈を見やって。  「僕たちは、人間で、ウィザード。 人と違ったところのある、ちょっと知らない事を知ってて、その分の責任がある。  ただそれだけだと思ってる。」 00:05 hikami >【燐】「……―――そう、ね。そう思うことに…する」 流石に抱き返すには、恥かしすぎる。……傍らへと下ろされた手は抵抗する様子もなくば暴れる様子もない。 向けられた言葉も…以前ならばざっくりと否定していただろうに 「……―――本当に、わかんないん、だから…―――期待は、しないでよ。……何を言って良いのかも……わかんない。 こう、いうのだって、どうしていいか―――わかんないんだもの」 00:09 rouge_ >【尚也】「はは、言葉かぶっちゃったな。 言いたい事は同じだったか。」  春奈と目を見合わせて、笑いかけ。  「分からないなら、分からないでいいんだよ。 燐は基本的に嘘つきだけどさ、こういうときは正直でいいんだ。  自分に嘘ついていいことってのは、あんまりないからね。」 00:10 Fake__ >【春奈】「…うん――そうだね」 同じように笑い返して、燐のほうにもう一度向きなおす。 「…そうそう。自分に嘘ついていいってことはあんまりないと思う――だから、そういう時は…私たちを。頼って?」 00:12 hikami >【燐】「…―――なんだ……仲、いいじゃない」 ぽつり、と零れた呟き。無論長きにわたる二人に対しての誤解、に関わるものなのだがそこはそれ、現場を見てしまえば――― 要らぬ心配であったか、とすら 「……違う、わよ。……―――嘘を吐かないで喋った事なんてめったにないから……そこから、よ」 むぅ、と、少し拗ねたような表情を春奈の胸の中で零す…拗ねている響きな上、こうなってしまえば強がろうとしているだけ、でもあるか 00:16 Fake__ >【春奈】「……ん? 仲は――元々悪いわけじゃないよ? 嘘をつかないで喋る、か…私も結構そういうこともあった――かな。 だから、それも練習だと思うって、ね」 なんだかんだで暴れずにいてくれる燐。拒絶されるかと思ったけどそうでも無くてよかったな、と。 00:19 hikami >【燐】「……なら、いいのよ、別に……」 呟くような調子に帰ってきた言葉、思わず出てしまったものでもあったのか、またも呟くに似た返答に 「―――………………やってみるけど、だから…期待なんて…しないでよね、って、こと。 ……―――10年近く続けてた事だもの、すぐになんて…無理よ」 00:19 rouge_ >【尚也】「…うん? 何だって?」  よく聞こえなかった。 仲がどうとか聞こえた気がするが…。 それで、少しこの前の燐との会話を思い出す。  『そうさ、僕も春奈が好きだ!』  何ていってしまった事を思い出して、いまさらながら何て事を口走ったのかと。 春奈のほうを少し観察して、意識してしまいつつ。  「僕は割と、正直の塊だからね。」  単細胞とも言えるけどね、なんて、月衣の中の魔剣が茶々を入れた。 00:23 rouge_ >【尚也】「別に、見返りが欲しくてやってるわけじゃないんだ。 期待とかはしないさ。  ただ、燐が笑うと僕らも嬉しい、それだけの事なんじゃないかね。」  ベッドの上に置かれた燐の手に自分の手を置いて。 きっと、それは春奈も同じ考えのはずだから。 と、春奈のほうに視線を向ける。 00:24 Fake__ >【春奈】「燐が元気になってくれれば嬉しい、うん――笑ってくれれば嬉しい。その通りだね、友達が沈んだ表情してるのをみたいとは思わないから」 尚也の方に視線を返しつつ、にっこりと微笑む。 00:26 hikami >【燐】「っ―――……わ、かった、わよ…」 笑う、か……―――それが難しいというのに。笑顔の創り方、なんて元々一番苦手な事なんだ。 勝手なことを―――…思う口元は微かに緩む。皮肉なものとは違う、形に 「……少しづつ……ね。随分遅い形になったけど―――ここ、に赴任してよかったわ…―――色々、判った気がするもの」 00:30 rouge_ >【尚也】「気障な言い方をすると、この出会いに乾杯ってところか。」  目を閉じ、声を作ってそんな事をいってみせて。  「僕も、そうだよ。 色々…わかった。」  ……ここにきてよかった、と思っているのは、彼女だけではなく。 ……きっとあのままだったら。  つらい記憶を抱え込んだだけのままの自分だったら。 それを変えてくれたのは、春奈であり、燐であり、多くの仲間なのだから。 00:32 Fake__ >【春奈】「私も、ここにこれてよかったって思うのは変わらない――ロイヤルガードの皆は、好きだしね」 燐の口元に笑みが浮かんだのを見て、笑顔を返す。 「うん、少しずつ少しずつ――」 少し楽しげに、嬉しそうに。言葉を返して。 00:34 hikami >【燐】「……似合わないわよ、尚也」 気障な物言いに返すのはある種何時も通り、か。棘こそないが冷たく言い放つ響きではある 「―――……じゃ、先ずは……さっさとココから出ないと、ね。…いい加減…―――寝るのにも飽きたもの。」 ここ数日で随分思考に整理がついてきてはいる…ならばそろそろ問題ないだろう。 仮面をかぶり続ける必要がない、というのもわかった事だし――― 「………春奈、林檎…剥いて。一緒に、たべましょ。―――尚也も」 00:38 Fake__ >【春奈】「尚也が格好つけると、大体そうやって何時も誰かしらから突っ込まれるよね」 くすくす、と燐の言葉にもう一度笑う。続いた言葉に―― 「うん、分かった。ナイフは…どこにあるのかな」 燐の身体を抱いていた腕を離して、元の体勢に戻る。果物の籠に改めて手を伸ばしつつ 00:38 rouge_ >【尚也】「あ、ある意味その突込みを待っていたといえなくもない。」  がく、と肩を落としつつも。 …春奈はその、許容適応範囲が広すぎてこの手のジョークが通じない事もある。  包容力のなせる業か。 そんな突っ込みの言葉は、心地よく聞こえて。  「ああ、それじゃ、ご相伴に預かろうかな。」 その言葉に頷き。  「色々遊びに行こうぜ。 皆でさ。 そろそろ夏だろ? 見所なんてそれこそ幾らでもあるわけだし。」 00:42 hikami >【燐】「だって似合わないんだもの。…―――ん、そっち」 ナイフ、と聞かれ示すのは籠の脇。皿は…一応白い陶器のものが数枚。流石に量が多いのを察してか重ねておいて行ってくれていた。 その上にナイフが置かれていた 「そうね、でも―――海は、行かないわよ」 ありえそうな選択肢の一つ、水嫌いは伊達では、ない。 「―――…………日高市。もうちょっと…後になったら…行きましょ。あそこ―――………山、綺麗だから」 00:44 Fake__ >【春奈】「あったあった。林檎でいいんだよね――」 手を伸ばし、林檎を1つ取り出す。慣れた手つきで刃を入れながら… 「日高市、って場所なんだ。山が綺麗…きっと、景色もいいんだろうね」 そう返しながらも、視線は林檎に向けたまま。皮を一つに繋げたままするすると剥いて行く。 00:45 rouge_ >【尚也】「………あ」  日高市、彼女にとってはつらい場所、だけど、それでもそこに行こうと言えるようになったのなら。  「おう、行こうか。 夏に行けば涼しいし、秋に行けば紅葉か。 うん、行こう。」  きっと、少しは力になれたのかな。 と。 そう思えた。 00:49 hikami >【燐】「うん、林檎がいい―――……一番、甘いもの」 果物籠の構成メンバーとしては糖度の高い部類だろう。何となくヒトとこれを食べる、となると―――気恥ずかしいものはあるが 「……晩夏にいけば曼珠沙華がいっぱい、咲くわ。…―――……見せたい、から」 言う言葉の響きは少し硬く、途切れがちなもの。……行く必要は…あるだろう、と。そんな、逃げ。 だが―――恐らく、大丈夫だ、きっと。そう思いつつ春奈の手つきをぼんやりと、眺めていた