20:18 (Tamaki__)   20:19 (Tamaki__)   20:19 (Tamaki__)   20:20 (Tamaki__) 【環】「……ええ、そうです。あなたに話があります。ロイヤルガードの野外訓練場へ来てください」 20:20 (Tamaki__) どうやら作戦行動に復帰できるまでにはなったらしい 20:21 (Tamaki__) だけど、あの時の彼の姿が頭から離れない 20:21 (Tamaki__) だから、手っ取り早く確かめることにした。本当に彼が復調しているのか 20:22 (Tamaki__) ついでに、彼の愛剣から受けた借りも清算しようと思う 20:22 (Tamaki__) 屋外訓練所の扉が開く音がした 20:22 (Tamaki__) 【環】「……来たか、三崎尚也」 20:23 (Tamaki__) RPどうぞー) 20:26 (rouge_) 【尚也】「またひさしぶりな呼び方だね。 一時期の隼人君を思い出す。」 向こうからの呼び出しは、ある種好都合。 一度は話しておかねばならないと思っていた相手ではある。 しかしまあ、こんな所に呼び出すという事は、何をするかなんてわかりきった事で。ある種気が重くはあった。 20:28 (Tamaki__) 【環】「復調したと聞きましたから」 形だけの敬語で言う 「それで、貴方の答えは出たのですか?」 20:34 (rouge_) 【尚也】「復調って……まあ、復調っていや、復調か。」 あそこまで醜態を晒したのだ。 それは、まあ、ああいった目で見られるのは覚悟しているが。 どっちにしろ、女性より男性のほうが優しさという度合いでは違うのだろうか。 今までとは少し違う感触である。 「正直な話、答えの出る話じゃないと思ってるよ。 でも……動き方の指針は出来た。 そんな所かね。」 20:37 (Tamaki__) 【環】「……では問います」 両腕にトンファーブレードを出現させ 「貴方はまだ、自分が死ねばいいと思っていますか? そうであるなら、この場で殺して差し上げます」 まっすぐ尚也を見据える 20:41 (rouge_) 【尚也】「……僕は、此れまでいろんな人の助けを借りて生きてきた。 生きるってのは、繋がっていくってことなんだよな。どこかが切れれば痛みが走る。何処にでも等しく。 痛みなんて、少ないほうがいいよな。」 武器を構えたのを見る。 こちらも、見返しながら静かに答えを返す。 こちらは、構えない。 20:43 (Tamaki__) 【環】「……自身を犠牲にするのは、その繋がりを絶つことだと?」 重ねて問う 20:48 (rouge_) 【尚也】「……どうにもならないことなんて、幾らでもある。 その時にどういう選択をするのかは、答えを出せない。けど、それをするのは、本当にどうにもならないときの話だ。 見たくないものに流されて、最後の一瞬まであがくことを、忘れちゃいけないんだ。 …どんな苦しみがあっても、足掻きぬく。 そういう風に、答えを変えさせてもらう。」 20:50 (Tamaki__) 【環】「……なるほど。ソレが貴方の答えか」 そう言うと同時に刃を走らせ、尚也に切りかかる 20:53 (rouge_) 【尚也】「納得がいけば止めてくれりゃいいし、気に食わないならこのまま殴り飛ばせばいい。」 まだ、武器は構えない。目を閉じず、正面を見据えて。 20:55 (Tamaki__) 【環】「……」 ピタリと尚也の首筋、1ミリ手前のところで刃が止まる 「……あの時とは別人のような目になりましたね、“尚也さん”」 そしてこれがこちらの答えだった 20:58 (rouge_) 【尚也】「ま、人間だからね。 変わりもするし堕落もするんだろうよ。」 はぁ、と、それでも安堵の溜息。 「…いろんな声を聞いたからさ。 それに応えないまま燻ってるってのも、男らしくないだろ?」 20:58 (Tamaki__) 【環】「もしそうならそれこそこの場で斬り捨てていました」 あっさり言った後でブレードを降ろす 21:01 (rouge_) 【尚也】「よーしゃ無い事言うねぇ。」 漸く楽になった首周り。 肩を回してぐきぐきと首を鳴らす。 「けど、意外と環君は意地が悪いね。」  21:02 (Tamaki__) 【環】「……おれはちぃねぇの弟ですよ?」 そういってにっこりと笑いかける 21:05 (rouge_) 【尚也】「ま、鍛えられるよな、ああいうの。」 やれやれ、と。 身近に悠人がいたし、異世界の件でも振り回されるのは慣れている。 つくづく環境とは恐ろしいものだ。 「まあ、納得いけばとめてくれ、何ていいつつ当てる気がない、っつーのはわかってはいたけどね。 流石に、あんなのは無防備で受けちゃ病院のベットだぜ? 反応でも試してたかい?」 21:08 (Tamaki__) 【環】「そんなところです。本気でやるならこの状態(人化)じゃないですしね」 ふわりと笑って改めて距離をとる。そして人化を解除する 「じゃあ、早速やりましょうか」 改めて構える 21:15 (rouge_) 【尚也】「…え、やるの?」 む、とそれとは対照的に口元をゆがめて。 「……。」 しばし、じっと眺める。 (…あら、判る?) シェルファが、楽しげに呟く。 (……前とは違うね。 なんつーか、全体のレベルがさ。) (一皮剥けたんでしょ。 これはこれで楽しげじゃない?) 魔剣と言葉をかわしあう。 確かに、以前戦っても、苦戦させられる相手であったことは間違いない。 常に鍛え続けてきた彼の身体能力は、対応するには困難を極めただろう 21:15 (rouge_) 。 しかし…今はそれに、落ち着きが加わったような気がする。 …変わったのは、気構え…か? そんな事を、構えから感じて。 「…ま、でも確かに丁度いいか。」 腕を払う。 いつの間にか、利き手に握られている蒼い刀身の魔剣。 21:17 (Tamaki__) 【環】「ええ、そこのシェルファさんへのお礼参りもこめて、ね」 お礼とお礼参りは決定的に違うのだが、彼は気付いているのだろうか? 21:19 (rouge_) 【尚也】「シェル姉……なんかしたの?」 半目で魔剣に問いかける。 【シェルファ】「うん? …思い当たらないわね。 何かしたかしら、私?」 魔剣は、悪びれもせずにこたえた。 殺しかけるのも、唇を奪うのも別段お礼参りをされることでもないし。 21:20 (Tamaki__) 【環】「尚也さんが凹んでいる間に、そこの剣の人間状態に殺されて唇を奪われました」 しれっと言い放つ 21:23 (rouge_) 【尚也】「…うわぁ…」 頭を抱えた。 やっちまったよこのフリーダム魔剣は…という目で見やる。 【シェルファ】「あー。 そーいえば。 …そんなこともあったわね?」 今思い出したといわんばかりに。 「ま、そんな事はどうでもいいけど。 あのときよりは下らなくない感じじゃない?」 21:25 (Tamaki__) 【環】「ええ、おかげさまで」 そのままふわりとわらいながら 「でも見事に傷物にされたので、しっかりその分はお返ししようと思いまして」 ニコニコと笑いながらも剣呑な気配を発している 21:27 (rouge_) 【尚也】「やー、なんちゅーか、すみません。 僕、かわりに謝ります。」 何かここまで来ると何故か年下にも敬語だった。 ダラダラと冷や汗をかきながら謝罪の意を示した。【シェルファ】「は、あの程度で傷物とは器の小さいことね。」 そんな反応を楽しむように煽る。 21:28 (Tamaki__) 【環】「それはそうでしょう? なんていったって殺されたんですから」 シェルファの言葉には『当然だ』といわんばかりに返す 21:31 (rouge_) 【シェルファ】「降りかかった火の子を払っただけよ。 払った結果火の子が散っただけというお話。 殺した実感すらなかったわー」 けらけらと笑って返した。 「で、今日は違うんでしょ?」 声のトーンを少し下げる。 姿は環には見えない、しかし、妖艶に笑ったような、そんな気がした。 【尚也】「だああ、煽るな、煽るなあ!? 戦うの僕なんだからさあ!」 21:34 (Tamaki__) 【環】「それはその目で確かめてください」 そういうといつもの前傾姿勢を取る 「……人狼族の守人星野、……そして人狼族の長が一子、大神環。参る」 真正面から突っ込む 21:38 (rouge_) 【尚也】「……ったく、いないと思ったら問題起こすなあんたは。」 【シェルファ】「息抜きよ、たまにの。問題だらけのあんたに言われたくないわ。」 やれやれと首を振って。 「…来るわよ、気合入れなさい?」 ……意識を、戦闘へと向ける。 早い…! 予め予想していたよりもずっと。 距離をとろうがすぐさま追いつかれるだろう。 なら… 「身体能力じゃ完全に負けてんだ、ならさ…!」 前へと踏み出す。 21:39 (Tamaki__) 【環】「ふっ」 なんのひねりも無いまっすぐに打ち抜くストレート。ただ、加速が乗った一撃は想像以上に重い 21:42 (rouge_) 【尚也】「……!」 受け止めるも、受け切れない。 受けた剣からしびれる様な衝撃が伝わってくる。 …流石に、強い。  21:44 (Tamaki__) 【環】「……はっ」 受けられた衝撃の反作用で自身の体を引き戻すと同時に跳躍。尚也の後頭部を狙うようなかかと落としをしかける 21:49 (rouge_) 【尚也】「身軽なことで…!」 ざ、っと、横へと転がり、振り下ろされる踵を避ける。手数も身体能力も上な相手。 こちらが唯一上回るのは、破壊力のみといった所か。 どう戦う? 「……んなのは、一つしかないだろ…!」 考えを口にしながら、攻撃をかわされ、次の挙動に入るその隙を狙い蒼の魔剣で薙ぐ。 21:52 (Tamaki__) 環の耳がぴくりと動く。尚也のほうを見もせずにトンファーブレードを掲げ、魔剣を防ぐと同時に自らも跳ぶ。結果、ダメージはほとんどなく、仕切りなおしの位置まで後退する。 【環】「……それだけが取り得でして、ねっ!」 再び弾丸のような速度で尚也に迫る 21:56 (rouge_) 【尚也】「いい取り柄じゃないの…!」 短く言葉を返し、今度は正面から見定める。 あの動きを追いきることは出来ない。ならば、向こうから向かってきてもらうまでだ。 交差の瞬間を狙って、一撃を加える。 カウンターで対処するしかない。 21:58 (Tamaki__) 【環】「……」 ぐんと、環の姿勢が下がる。今回は打ち合わず、尚也の足元ギリギリをすべるようにすり抜け、後ろに回る 22:01 (rouge_) 【尚也】(ちと、露骨過ぎたか。 冷静だね。) 誘いには乗ってこず、タイミングをずらされた。【シェルファ】(確かにね。 獣っぽくない戦い方じゃない。) ふふん、と楽しげに笑いながら。 だが、相手を注視する視線は生きている。 その動きに視線だけは追いすがり、環の位置を把握する。 22:05 (Tamaki__) 【環】「……はっ!」 そこから更に跳んで尚也の頭上からブレードを振るう。獣の俊敏性を生かした三次元的な攻撃。もっとも彼らしい戦い方 22:10 (rouge_) 【尚也】「っ……!」 ぎぃん、と、魔剣とトンファーが奏でる音。 有効な反撃などできずに防戦一方となっていく。 だが、その中で動きの癖を捉えていく。 環の速度の中で、対応できる部分を、自分が介入できる隙を探っていく。 自分が彼に勝っているもの、破壊力以外ではたったひとつしかない。より多く、より死に近い戦場を幾度も経験しているというだけ。 22:15 (Tamaki__) 【環】「……くっ」 三次元的な動きをしても、悉く受けられる。スピードでは圧倒的にこちらが上であるにも関わらず、有効打は何一つ入れられていない。それどころか、この短時間にこちらの動きに対応してきてさえいる。加えて、まだシェルファさんの能力は一切使用していない。純粋な剣技のみ。……これが三崎尚也の実力か 22:18 (rouge_) 【尚也】「……っだあ、きっつい、ね。」 幾度目かの打ち合い、距離をとりながら痺れる腕をふり。 (…どーも、決定打にかけるね。 攻めきれないっていうか…。 向こうもまだ、切り札を隠してる感じ。) 22:21 (Tamaki__) 【環】「……どっちがですか!? これだけやってまだシェルファさんを使わせられていないこっちのほうがきついですよ!」 切り札はある。だが、あれまで見切られてはこちらの負けだ。せめてこの状況で、シェルファを使わせられるところまで持っていかなければ 22:25 (rouge_) 【尚也】「ああ…良かったんだ。 んじゃ、シェル姉、アドバイスよろしく。」 その言葉を聞けば、あっさりと剣に語りかける。 特に制限をかけていたわけではないが、どうも流れ的にそうなってしまった。 何時もの損な性分の発動である。 …何時ものように、魔剣と共に。 「………なら、行こうか。」 一歩を、踏み出す。 22:27 (Tamaki__) 【環】「……」 雰囲気が変わった。こちらはあえて出方を見るためにこの場に留まる 22:29 (rouge_) 【尚也】「…!」 ひゅん、と、繰り出されるのは今までと変わらない威力と速度の剣戟。最初に比べれば、徐々に精度も上がってきている。しかし、シェルファと共にある、といった割りには、大差がないように見える。 22:31 (Tamaki__) 【環】「……!?」 その一撃にトンファーをあわせていなそうとする 22:35 (rouge_) イメージが流れてくる。 幾多の戦いを経験した蒼の魔神の戦闘経験が。 この速度で、この威力で、剣を振りかぶれば相手はどんな対応をするのか。 それが、何となく、判る。 まるで防御行動を無かったかのようにするように。 剣先が環を掠める。 22:36 (Tamaki__) 【環】「……っ!?」 一挙動でそこから飛び退く。あのまま尚也の殺しの圏内にいるのはまずい。そう本能が判断した 22:39 (rouge_) 【尚也】「……やっぱ、遅いか。」 決めた、と、思った。 しかし、それでも環には届かなかった。 アドバイスを貰う以上、タイムラグはある。 ここまでの相手になってくると、それが響いてくるか。 …しかし、プレッシャーは掛けられた筈。 このまま二人で押し切る。 追いすがるように、剣を振りかぶる。 22:43 (Tamaki__) 【環】「……なるほど。シェルファさんの戦闘イメージをフィードバックしてるのか」 目を細めてブレードを振るい防御する。自身も味わったことがあるからよく判る 22:46 (rouge_) 【尚也】「そういう事だね。 魔剣ならではの技って所さ!」 その防御も、弱い所、甘い所、的確に有効な部位を攻めていく。 次第に、追い詰めていくように。 22:48 (Tamaki__) 【環】「……ほんっとうにインチキですよねぇ!? チートですよねぇ!? 10年以上訓練している俺の立場無いですよねぇ!?」 意味不明な言葉をわめきながらガードし続ける。だが、だんだんと刃が肌を掠める回数が増えてくる 22:52 (rouge_) 【尚也】「そう言われてもな…。 まあ、運命、ってことで…! 決めにいくよ!」 確かに今は優勢だ。 このまま押していけば、押し切れるかもしれない。行って、いいものか。 自身も、シェルファも、何かを警戒していた。 22:54 (Tamaki__) 【環】「くっ……」 狙うとしたら交差する一瞬。敵が決めとして打って出る瞬間。風華さんと戦ったときの感覚を……思い出せ 22:56 (rouge_) 【尚也】「………!」 だが、今は、此れまでの戦いの中で一番の好機。 攻めなければ、勝てるものではない。 一歩、踏み出す。 力をこめた、終わらせるための一撃。 振り下ろす。 23:00 (Tamaki__) 【環】「……」 刃が迫る。そう、あの時と同じ。体の奥に眠る獣を呼び覚ます。一瞬だけ両目が紅に染まる。そして、左目が平常時の金へ戻る。時間にすればわずか一秒未満の出来事。髪の数本を持っていかれながらも尚也の一撃を避け、カウンター気味にトンファーを振るう 23:03 (rouge_) 【シェルファ】「後ろに飛べッ!!」 雷鳴のような怒号。 【尚也】「…!?」 その言葉が無ければ、クリーンヒットしていた。 意識ごと刈り取られ、勝負は決していただろう。 その言葉の分後ろに引くことができたから、衝撃を受け気絶しない程度のダメージで済んだ。「か…ふっ…」 動けなくは無い。 しかし、ダメージはけして無視できない。 23:06 (Tamaki__) 【環】「……く、決め切れなかった」 切り札を使ってもこれか。本当に厄介だ、魔剣使いというのは。つっと額から血が流れる。避けたと思っていたが、少し掠めていたらしい 23:09 (rouge_) 【尚也】「………いや。 正直決まってたようなもんだと思うよ。」 声の調子がおかしい。 流石にダメージを受けすぎである。 訓練という枠組みで見るなら、此れだけのダメージを与えた環に軍配が上がっているだろう。 だが。 「…なんかさ、こういうの。 度を超えると楽しくなってくるよな。」 改めて、剣を構える。 23:11 (Tamaki__) 【環】「まったく、本当にデタラメですね、貴方達は」 こちらも笑みを浮かべトンファーブレードを構える。 「お互いまだ全力を出していないでしょう? 続けましょうか」 ブレードに炎を纏わせ、全身をプラーナで強化する。そう、まだ二人とも全力をだしていない 23:15 (rouge_) 【尚也】「出鱈目な補正でもかかってなきゃ、勇者なんて出来ないのさ。」 溜息をついて、再び構える。 部活にも真面目になったことの無いような自分が、こうして打ち合うような訓練に楽しみを覚えるようになったのは、何時からだろうか。 …変わっていく。 様々なことが。 今こうしているうちにも、少しずつ。 「全力、か。」 今までも、手を抜かず全力で戦っていたつもりではある。 あくまで、無茶では無い範囲で。 「……ま、それもいいやね。」 剣を、握 23:16 (rouge_) りなおす。 23:21 (Tamaki__) 【環】「行きますよ」 そういって走り出す。その次の瞬間、瞬き一つにも満たない時間の間に距離を詰めた。炎を纏ったブレードが尚也に迫る 23:28 (rouge_) 【尚也】「……早すぎるってんだよ。」 環の速度に愚痴を零しながら、そっと、眼鏡を外す。 仕舞う暇などない、外して、地面に投げ捨てる。 別に、その行為に意味なんてない。ただの伊達眼鏡。 ……異世界で戦ううちに、自然と視力は矯正されて、今じゃ眼鏡なんて必要ない。 けど、なんとなくしているほうが、らしい、って思ったから、続けている。 こちらに戻ってきてからは。 多分、日常なんだろう。こういうのをしてるのが。 だけど、今は戦う時。 日常と 23:28 (rouge_) の乖離、そんな意味を、含めてたのかもな、なんて、自分を分析しながら、告げる。 魔剣の名を呼ぶ。 「全てを捧げろ、シェルファ。」  蒼い髪の、女性の魔人の姿が、一瞬、彼にぶれて見えた。 23:30 (Tamaki__) 【環】「!?」 眼鏡を外し、シェルファと重なる尚也の姿を見て驚く。だが、その驚きをかみ殺し、突撃は続行。一瞬でも躊躇すればそれは即敗北に繋がる 23:34 (rouge_) 【尚也】「……ぉおおッ!!」 言葉を発する余裕も無い。膨大な情報が流れ込んでくる。 戦うための情報が。 文字通り、魔剣の意識と自分の意識を融合させた状態。 それぞれの長所だけをあわせた状態。 しかし、身体は既に悲鳴を上げ始めている。 長くは持たない。 その突撃にあわせるように、滑らせるような一撃を放つ。 シェルファのアドバイスを受けていたときよりも、格段に精度の高い一撃。 無造作ながらも、致命的な一撃。 23:38 (Tamaki__) 【環】「……ぁあああッ!!」 一撃では押し切られる。だからここで風華相手に使った奥義を使う。神獣の力によって一撃目とほぼ同速、同じタイミングで二撃目を重ねる。日本の古武術にある重ね当て、それを持ち前のスピードを用いて無理やりブレードで再現した技。そして剣とブレードがぶつかり合う 23:47 (rouge_) ぎぃん!!! と、訓練場全てに響き渡るような、鋭い音が響いた。 魔人の経験を、人の経験を…あらゆる技術を動員した、最適に過ぎる一撃。それと、人の限界を超え獣を超え、はるか高みに至った神獣の一撃がぶつかりあった。 【尚也】「……やれやれ。 強いね、ホントに。」 決めきれないとは思わなかった。 それだけの自身はあったというのに。 正直、限界が近すぎる。「…ただ、ここまで来ると流石腐っても伝説の武器、って所かね。」 びしり、と、金属が罅 23:47 (rouge_) 割れる音。 それは、蒼い魔剣から発せられたものではなく。 23:50 (Tamaki__) 【環】「はぁ、はぁ、……」 片腕のブレードは完膚なきまでに切断され、もう片方のブレードも半ばまで断ち切られた。そしてそこから亀裂が深まり、完全に砕け散る。 「……届かなかったか」 そう言うのと同時に右目が元の金色に戻る 23:52 (rouge_) 【尚也】「……や、もうこっちも限界。」 自身の限界と反応を超えたシェルファとの融合。 これ以上は、維持できそうに無かった。 「……ま、お互いもう武器を使えないって所で、決着としとこうか?」 ゆっくりと魔剣を鞘に納めながら、環に視線を向ける。 23:54 (Tamaki__) 【環】「……そうですね」 こちらもブレードをしまいこみ 「……夢の中のを含めれば三本か。壊しすぎだな」 そう一人ごちる 23:56 (rouge_) 【尚也】「……ぐえ、そうだ。」 ………びくり、と背を震わせる。 「……なー環君。 その、わ、悪かった!」 つい、勢いあまって決して安くは無いものを破壊してしまった事実に気付く。 23:57 (Tamaki__) 【環】「いえ、……これも修行不足の現れですから」 そう言って向き直り 「シェルファさん、出してもらえますか?」 そう頼む 23:59 (rouge_) 【尚也】「ん……シェル姉、お呼びだけど。」【シェルファ】「で、何か用事でもあるかしら?」 人の姿を取って現われる。 00:01 (Tamaki__) 【環】「あの時の言葉の答えです」 先ほど見せた力のことを言う 00:03 (rouge_) 【シェルファ】「ま、ぐじぐじやってるときよりは面白かったわよ、星野環。」 肩をすくめて、そっとその髪を撫でてやる。 00:04 (Tamaki__) 【環】「……」 目を細めて嬉しそうにその手を受け入れる 00:08 (rouge_) 【尚也】(……何だかんだ言って、姉系に弱いよなー、環君。) そんな環を横目で見つめながら。 【シェルファ】(何、嫉妬?) 環を撫でながら、意地悪な視線を送る。 (するかっ! …でもシェル姉、僕にはそういうのしないよな。)溜息。 (ばっか。 お前は戦友にそういう事をするタイプなの?) こちらも、溜息。 (…なら、これでいいか。) 今は、撫でられる環君を堪能しておこう。 そう思った。 00:11 (rouge_)   00:11 (rouge_)   00:11 (rouge_)