20:58 (hikami)   20:58 (hikami)   20:58 (hikami) 春奈が浚われた日から数日――― 20:58 (hikami) 誘拐中に受けた精神疲労と軽症はあれど、それ以外に目立った損傷の無かった任務であった。 20:58 (hikami) が、別任務…連中の“標的”であった少年は種々の意味で満身創痍となっていたが―――それ以外、概ね順調。 20:58 (hikami) 基地全体規模で“何か”があるような事件ではなかった 20:58 (hikami)                            ―――筈、である。 20:58 (hikami) それでも関わった一部にとっては酷く心の重たい案件でもあり、 20:59 (hikami) この“数日”と言う間考え、迷い……結局は決めた、事。 20:59 (hikami) その目的の為に少女は基地内を、普段向う事の少ない施設へと歩みを向けていた。 20:59 (hikami) コツコツと、硬質な足音を響かせ、ひらひらと重たげな衣装を翻し… 20:59 (hikami) 頻繁に基地内に居る、と言う意味では行動半径の似る相手、 20:59 (hikami) それでも決定的に行動範囲の被り難い相手へと、逢う為に。 20:59 (hikami) ―――訓練所の扉を、無造作に開いた。 20:59 (hikami) 【燐】「風華、居るかしら。頼みたい事があるんだけれど―――」 20:59 (hikami) 相手の姿をろくに確認するでもなく、いるだろう、と、その前提で…言葉を、放っていた。 21:03 (ballock)   21:03 (ballock) 開いた扉の先には暗闇が広がっていた、少し先では何かが消えたような気配 21:03 (ballock)   21:03 (ballock) 【風華】「え?その声は一華さん?あ、ちょっとその場で待っててっ」 21:03 (ballock)   21:03 (ballock) 暗闇の先から聞こえてくる声、少し慌てたような様子で 21:03 (ballock) そうしてシュミレータに光りが灯り…目的の人物が見える 21:06 (hikami) 【燐】「―――……随分変った事をしてるのね」扉の向こう、流石に暗闇、とまでは予想外である。怪訝、と言うのが相応しく歪んだ眉根、細められた視線のままに目的の相手の姿を捕らえた「まあ、良いわ。…“訓練中”よね?…邪魔、して悪かったわね」 21:07 *nick D_EX_M → DEXM_AWAY 21:07 (ballock) 【風華】「ん、大丈夫。今終わった所だし…って、まぁ普通に比べて変だって言うのはまぁ自覚してやってる事だから」あはは、と怪訝そうな燐に、頬を掻きつつ微妙な笑みで答え 21:08 (hikami) 【燐】「そう…なら、いいのだけれど」普段入りなれぬシュミレータールーム、それでも全く知らぬ場所では、ない。無造作な動きで相手の側へと歩み行く「―――“あれから”如何?何か、変った事とか、あった?」 21:10 (ballock) 【風華】「……ん、特には変わったことはないかな。さすがに数日くらいだから落ち着いてるよ」軽く首を振って穏やかに答える。その間に刀を月衣に仕舞い変わりにタオルを出して軽く汗を拭う 21:13 (hikami) 【燐】「なら、良かったわ。―――アレとは流石に違って落ち着いてるわね。月匣の中では結構…危なっかしく見えたものだけれど」仕舞い行く刀へと視線を向け…憤然と腕を組む。代名詞の存在は尚也の事、ではあるが…言葉にする響きも少し、苦い 21:16 (ballock) 【風華】「流石に、あの時は抑えがたかったから…」表面上は穏やかな物の、その言葉を聞いて若干声に変化が出て「それに落ち着いてる、というよりも落ち着かないとね」 21:19 (hikami) 【燐】「―――気持ちは、判らないでもないわ。エイラベスタに逢うまでは私もどう殴ってやろうかって思ってたもの。自分の領分を越えるつもりはないけれど―――流石に、ね」状況が状況、でもあるのだからと…無理もない、言葉に込めるのは嘆息「―――安心した、けれど。無理は、良くないわよ?適度に生き抜きしないとアレみたいになるわ。そうなったら困るもの。―――ま、でも今日はちょっと面倒なコト、頼みにきたのだけれど、ね」 21:20 (ballock) 【風華】「大丈夫、って言っても説得力ないかもしれないけど。無理はしないって」穏やかに微笑んで「面倒な事?」燐が頼みごと、というのもどことなく珍しいような印象があって首をかしげる 21:25 (hikami) 【燐】「―――どうだか。そう信じるわよ」その笑みからは…視線を外す。微か、疲れ気味の嘆息を零しつつ「―――私に、剣の使い方を教えてほしいの。こういうの、頼むアテは風華ぐらいしか思いつかなかったものだから。…アンブラの教導課に掛け合ってもまだるっこしいだけで意味無さそうだし、他に剣士っていうと―――アテがないから」 21:26 (ballock) 【風華】「剣の使い方…一華さんが?」疑問符を浮かべる、それはそうだろう…目の前の少女は術士、剣とは無縁とも言えるはずであるのだから 21:28 (hikami) 【燐】「そう、私が、よ」疑問も当然、とばかり。返すのは断定の形「―――……思う所があって、ね。八鬼で終わりじゃ、無さそうだもの。…アレはあの状態、すっかり腑抜けだもの。だったら、私が、やるわ」 21:29 (ballock) 【風華】「八鬼じゃ……あ、四天…ね」八鬼じゃ終わらない。そうだ、レイセニアはさらに上の者を呼び出していた。一度だけ会った事があったのを思いだして「……アレって三崎先輩の事だよね?…代わりって一華さんが剣を使うって事?」 21:32 (hikami) 【燐】「―――なんで知ってるのよ、それ」八鬼の存在、それがレイセニアを守り得る可能性があるものだと思っていたのだ。―――先日、までは。流石に情報外、僅かに眉を潜めた「―――そうよ。頼りにならないんなら仕方が無いわ、でも―――……恐らくは連中の討伐に必要なモノが、あるわ。でも、当の本人がアテにならないなら―――と、言う事。武器の扱いなんてさっぱりだもの、だったら身近、先達に教えを受けようと思うのは間違っている事ではないでしょ 21:32 (hikami) う?」 21:35 (ballock) 【風華】「一度会ったからね。レイセニアを連れ戻すために出てきたみたいで」レイセニアを取り逃がした事から苦笑してしまい「剣って言っても、一華さん握った事は?…正直言うと実戦で使えるようにするんなら相当時間掛かると思うけど…」剣の扱いは簡単なようで難しい、自在に操るにはそれこそ相当の鍛錬が欲しく、目の前の少女はお世辞にも剣を扱える身体バランスが全く整っていない 21:38 (hikami) 【燐】「―――つまり…“もう”か……」それが正解、とは限らないだろうし―――ぎり、と、拳を、握る。虚空、何もない“モノ”を捕らえ…睨むかの如く「―――無いわよ。だから言ってるじゃない“面倒な事を頼む”って。それに、まともに使うツモリもないわ。…それでも基本、扱い方ぐらい判らないと“騙せない”もの。」 21:40 (ballock) 【風華】「騙す…そっか、そこが夢使いの”本領”だから…やりようによっては、かな」ふむ、と考える。夢使いならもしかすればイメージだけでも可能にさせればそれほど時間は掛からないかもしれない 21:43 (hikami) 【燐】「そうよ。―――私は嘘吐きだもの、自分どころか世界だって騙してみせるわ。それに………“連中に使う”だけなら、八鬼だろうと四天だろうとレイセニアの創り出した夢でしかないわ。―――だったら、レイセニアと私、どっちがより詐欺師に向いているかって話しになるじゃない。」でしょう?と…問いではあるが轟然と胸を反らし、負けるはずがない、と言う、意思「―――だから、よ。可能にする為の訓練、それを頼みたいの。自分の分がある中ではあると 21:43 (hikami) 思うけれど―――どうせ私は殆ど“ここ”だもの。都合の良い時で構わないわ」 21:46 (ballock) 【風華】「ん、わかった。私も春奈についていく時以外は割りとこの時間なら居るから…ところで一華さんは剣はもtt…ないよね」教える分には特に拒否する理由も無いので了承し 21:49 (hikami) 【燐】「―――……そう、ね。“普通の”と言う意味ではないわ。元々武器なんて使うつもりもなかったから揃えても居ないし…―――使う予定のモノは流石に今安定させることも無理でしょうし」どうしたものか、と……視線をやる先は己の手の平、少女らしく小柄な、いっそ小さな、と言っても差し支えのない、それ。 21:52 (ballock) 【風華】「んー、私の予備で良かったら使ってみる?」予備の日本刀を燐に出す。少し小振りな物で燐の手でも持てるくらいのものを 21:53 (hikami) 【燐】「―――……そうさせて貰うわ。繰りと合わせて練習するのは追々の方が良いでしょうし……―――っ…!」差し出された剣、無造作に手を伸ばし―――たの、だが。余りにも無造作すぎた。一瞬、支えそこねての前のめり―――どうにか持ち直しはした、ものの「―――……案外重いもの、なのね…」 21:57 (ballock) 【風華】「慣れてないとそうだと思うよ」くすっと笑みを浮かべ「握るときは、此処をこう握って…」燐の手で比較的持ちやすいように手を取り指を動かして握りやすい形に丁寧に持っていく。ちらっと見える風華の掌は、その歳からは考えにくいくらいに擦り傷だらけで 21:59 (hikami) 【燐】「……ちょっと意外ね」それは重さに対してのものか、それとも……握り、己の指を導く相手の手の平に対してのものか。握りを変えても尚、重い。柄を握り締めるにも指が若干足りず…かなり強引な構えともなるだろうけれど 22:03 (ballock) 【風華】「とりあえずはこれで、と…」その後にシュミレータを起動させ、適当な障害物程度の物を具現させる。普段の尚也や風華からすれば簡単に真っ二つにできる程度の物を「一回ちょっとコレに振ってみて」素人では恐らく斬れないであろう、が…イメージを残すというのなら斬れない場合のイメージも残そうと思うのか。難しさを伝えるためか 22:05 (hikami) 【燐】「―――……物で、良いわけ?」強引な構え、ほぼ見よう見真似、ではあるが―――どちらかといえば尚也のソレに近い繰り。とは言え圧倒的に足りない筋力と体格、である。―――即ち「―――良いわよ、このぐら―――っ―――!?」―――振り上げ、は、した。だがその反動そのものに体が振られ―――受身こそ取れたものの、真っ向からの大上段、なんて位置で剣をキープできるはずも無く…よろけ、しりもちをつく結果に終わった 22:08 (ballock) 【風華】「あ、そんな無造作に振り上げたら…」尚也に近い構えをしようとした瞬間呼び止めようとするが…時すでに遅し急いで駆け寄る「三崎先輩の構えはさすがに一華さんの体格だと無謀だよ?」大丈夫?と手を差し伸べて 22:10 (hikami) 【燐】「―――……出来なきゃ意味、ないのよ」ガチャリ、と、床に落ちた日本刀を手に…握り締める。矢張り指がきちんと回りきる事も無く、振り上げ損ねた結果なのだろう、二の腕の辺りが鈍く傷む「―――大丈夫よ、このぐらい…っー……」―――言うも…変な握り、と言うのもあってたのだろう。ムキになって振り上げた反動は思いのほか大きく、手を借り、立ち上がる最中に僅か、痛みが走る 22:14 (ballock) 【風華】「あ、ダメだよ。少し待って…」すぐに応急的に、二の腕の辺りに塗り薬を塗る。筋肉を傷めた際に痛みを和らげるという基本的な物「剣を振り上げたりとかする場合は無造作に、じゃなくて…武器の重さを考慮して力は抜いちゃダメなの」実際にやればイメージ所か実感したであろう。振るなら…つまり言ってる事の逆を考えれば 22:18 (hikami) 【燐】「―――………そう、いうものなのね……」でも、と、言葉を継ぎそうになるのは…ついぞ“そうは見えない”ものを幾度も見ているから。それだけ修練がある、のだろうけれども……「…結構不便なものなのね、これも……んっ……」ぐ、と、今度こそ。握りをどうにか深め、言われるがままに振り上げようと試みる、それでも……足りない。正眼から少し上、僅か、と呼べる程度に上がるのが今の精々、だろうか 22:22 (ballock) 【風華】「実戦で使うには時間が掛かるでしょ?」今なら納得できるであろう言葉を優しげにかけて、燐の手に自らの手を添え、先ほどの上段の構えまで持っていく「このくらいかな…できるなら少しプラーナを手に込めてみて」自身の筋力だけでダメなら、少しくらいのプラーナで補助するように言って 22:25 (hikami) 【燐】「―――そう、ね。少し認識を改める必要、ありそうだわ」浮かぶのは、苦笑…上段に向えども支えられてこその、もの。だが「―――そうするわ。元々―――“こう”するつもりだったのだし」言う言葉は…少し、自嘲の響きが混ざる。瞳を伏せ…プラーナを、“ユメ”を、己の身に纏わせ―――変容、と言うのが相応しいだろう。金色の髪はふわりと舞い、漆黒の翼は背ではなく、サイズを幾分か減じさせて両腕を、文字通り補強するかの如く現出していた「…今 22:25 (hikami) はこのぐらい、かしら。…本番までにはどうにかしたいところ、だけれど」 22:28 (ballock) 【風華】「それじゃ、離すね?」そう言ってゆっくりと手を離し…「あとは振り下ろして的を斬ってみて、ただ、下手な中て方すると腕が折れる事もあるから気だけは抜かないでね」素人がしくじればそれこそ大惨事である。プラーナで補強をしていれば早々そうはならないであろう事から注意だけは促し 22:31 (hikami) 【燐】「―――……玄人で“ソレ”をやった馬鹿がいるんだもの。そこまで…真似するつもり、無いわ」離れ行く手…自然、もとより体感の薄いきちんとした刀の構えは崩れてしまうのは―――意図してのものか、それとも単純な筋力不足か。曖昧な位置、そんな状態のままであれど今度は支えきった、ならば―――「……こう、すればいいのよ、ね―――!」踏み込み、とも、若干違う。筋力の薄さを翼で補強した珍妙な打ち込み、体重そのものをぶつけるような不器用な 22:31 (hikami) 斬撃―――…そう、斬る、ことは、できた。ただし半ばまで、両断とは行かず派手に食い込んでいた 22:33 (ballock) 【風華】「さすがに両断、とは行かなくても上出来な方かな。腕は大丈夫?」派手に食い込んでるという事は衝撃も相当なものだったかもしれない。少し心配になって 22:34 (hikami) 【燐】「―――問題ないわ。でも……」そこで時間切れ、か。剣から手を離し、翼の名残は消え去る事になる。所詮は偽り、服に傷を与えるコトも、乱す事もなく、元通り、ただ―――「………どうやって抜けばいいのかしら、これ」…がっちりと“食い込んだ”刀までは、引き抜けずに居た 22:37 (ballock) 【風華】「それなら良かった」その言葉に安堵し「あ、抜くのは大丈夫」そう言うと刀を握り…「――っ」軽く力を込める動作、それだけで障害物に食い込んだ状態からすぱっと豆腐でも切るかのようニ真っ二つにして 22:38 (ballock) 【風華】「これで良し。と」 22:39 (hikami) 【燐】「―――……器用、ね」なんだ、この…自分との違いは。何を如何すれば“そう”なるのか。―――そもそもこの程度では……「……やっぱり、教えてもらう事にして正解…か。まさかここまで厄介なものとは思わなかったわよ。“武器で斬る”…ただそれだけなのに」 22:42 (ballock) 【風華】「私だって最初からこれだけ使えたわけじゃないよ。最初はそれこそ持つのだって苦労したしね」懐かしげに微笑み「斬るだけでも、色んな要素があるの…【タイミング】【身体バランス】【筋力】【動きの流れ】…もしかしたら魔法よりも複雑かもね」そんな事を言う 22:43 (hikami) 【燐】「風華でも、なのね……」言われて思う、確かに…色々と面倒な要素が多い、だが…―――「……一年以下でそういうの、万全に身につくものなのかしら…」―――そんな思考の端、ぽろり、と、言葉が漏れた 22:47 (ballock) 【風華】「普通に考えれば…それこそ他の事にかまえないくらいの修練は欲しいけど…一華さんの”特性”があれば短期間でいけるかも…かな」はっきり言って普通にやる分には無理だが…しかし最後にそんな言葉をかける 22:48 *ShiSyo join #NW我妻CC (~Shisyo@014.221132138.m-net.ne.jp) 22:48 *hikami mode +o ShiSyo 22:48 *hissy mode +o ShiSyo 22:50 (hikami) 【燐】「―――……そう」ならば、そういうものでも経験したのだろうか。つい…思考が流れそうになる。…落ち着かない、この数日…“妙なコト”をやらかした反動でもあるのだろうが……苛立ちが収まりきらず、思考にも常のまとまりが…無い「―――かも、じゃなく、やってみせるわよ。この位。……―――癪、だわ。このまま放置するなんて、ね。 22:50 (hikami) 」 22:54 (ballock) 【風華】その言葉に優しげに微笑みを向けて自分自身の刀を取り出す「方法は…私の動きを【見る事】それで一華さんがそれを【再現】するっていう手法…現の夢使えたよね?」そう確認するように問いかけ 22:57 (hikami) 【燐】「―――確かにそれが早道、よね。使えるか、は愚問よ。私が繰りを安定させる基本、だもの。殆どが翼を繰る形で使うけれど……“本番”では、変えるわ。だから今回の申し出もユメに頼るのが前提、と思ってもらっても構わないわ」…まだ、少し痺れる手の平を軽く…握る。届かない、だろう、少なくとも今のまま、では―――そちらの繰りはまだ、実験段階程度、先刻は矢張り安定せず…慣れた翼に頼ってしまった。 23:01 (ballock) 【風華】「ん」その言葉に頷き「今日で一息に全部の動きっていうのも辛いから、まずは一つずつ慣れるように行くように、ね」穏やかにそう言って、もう一度シュミレータを起動させ同じように障害物を出現させる「一つの動作を一華さんの出せる動きに制限したのと、私自身の全力。の二通りを見せるからよく見ててね?」そう言い構える、中段に刀を構えて 23:03 (hikami) 【燐】「……?判ったわ。」その二種、が、何を意味するものなのか―――流石に掴む事はまだ出来まい。“今の自分”では実戦に足らない、と言う程度は痛い程身にしみたわけ、だが……―――意味はあるのだろう。そう思うからこそ位置を脇へとずらし、相手の動きの総てを見るべく視線を、集中… 23:07 (ballock) 【風華】「……」そして目を細める…魔力もプラーナも発さずに空気が若干変わる…瞬間、踏み込む、軽い音と共に障害物を間合いに納め単純な横一文字への腰の捻りも含めての斬撃…単純な動作ではあるが一連の流れに無駄がなくある種芸術とも言える一閃。その動きは燐にもしっかりと見えるレベルで…障害物を綺麗に斬り捨てる 23:08 (ballock) 【風華】「まずは、こんな感じ。イメージはできた?」そう穏やかに聞き 23:10 (hikami) 【燐】「―――………器用、と言うかなんと言うか、ね。“同じもの”を使ってるとは思えないわ」零すのは…嘆息、出来たか、の言葉へは頷くものの、正直…「…なんとなく、ね。…“理解”はできるけれど、それを“実践”するにはいまひとつ。もう少し……剣に私が慣れる必要、ありそうだわ」 23:14 (ballock) 【風華】「”理解”ができれば十分。素質があると思うよ」その言葉に笑みを浮かべて「次は私の全力だけど、この動きに近づけるように、かな意味合いとしては…ただ、今は真似しないでね?」そう言ってもう一度同じ構えを取る…瞬間、踏み込み…横一文字へ斬り捨てるまでの一連の動作は全く同じではあるものの…踏み込み、速度そのどれもが認識する事すら難しいレベルで放たれる「……」振り切った姿勢のまま数秒後、障害物が斬れていって… 23:17 (hikami) 【燐】「―――さあ、どうだか。私は嘘吐きだもの、嘘を吐くための下地には慣れているってだけよ」常からの矜持、だが、今日ばかりは少し意趣のずれた響きとなろう、曰く…自嘲。だが、それも次ぐ衝撃の前には軽いもの、か。「―――…………疾いわね、随分。…大違いだわ」何と比べたのやら、瞬き一つ、その差で見落とすことにもなるのだろうけれど……どうにか、という所か。先に同じ動きを見ていたおかげでどうにか…感じ取る程度、か「真似しようったって 23:17 (hikami) “そっち”は無理よ、そもそもの動き、素手でもそこまでは追いつけないもの」 23:21 (ballock) 【風華】「慣れて”理解”してしまえば、多分出せるからっていう注意…ただ、今の段階でこの動きまで持っていくと一華さんの身体が一回で壊れかねない事だからね」現の夢で再現しても、使ってるのは自身の身体、それゆえに無理をされた時が心配で「今日の動きはこんな感じで、少しずつ慌てずに慣れていこ?」そうして微笑んで、燐の頭を優しく撫でる 23:23 (hikami) 【燐】「―――そうね、気をつけるわ」言い、肩を竦める程度の動き。事実…一振りで腕を痛めたのだ、無茶は土台、無理な話だろう。「手間、かけるけれど、宜しく頼むわ、風華」慣れよう、その言葉に向けるのは素直な応え、なのだが…触れた動きに一瞬―――過剰な程にびくり、と、肩を竦ませた「っ―――な、にするのよ、いきなり…っ!」 23:25 (ballock) 【風華】「?」ふと撫でた瞬間に予想以上というか過剰な反応が返ってきて、少し驚き「イヤだった?」嫌がる事であったなら謝らなければ、そんな感じになって 23:27 (hikami) 【燐】「―――………………別に」嫌、では、ない。ただ―――「……されたこと、無かったから、そんな風に。面白がって髪の毛ぐしゃぐしゃにしてくるのならいたけれど―――そういうのは、初めてだもの。どんな反応、していいのか判らないわよ」 23:30 (ballock) 【風華】「そっか」その言葉には穏やかに微笑む「判らなくても、素直に思った反応で大丈夫だよ」その表情は優しげで居て「それじゃ、まずは試しに一回振ってみよ。プラーナでの補強も忘れないでね?」 23:36 (hikami) 【燐】「っ―――……それは、絶対嫌」…今、それは…少し反則だ。ろくに顔を見る事もせずに視線を反らし…ほんのりと染まった頬、強引に誤魔化すようにとそむけた、だが、告げられた言葉は…いっそ助け舟にも近い。再度、刀を握り…ぐ、と、プラーナを通す。先刻程大仰な変化ではあるまい、だが―――「………っ―――!」先ほどの動きを真似たにしては矢張り、大振り。挙句…剣閃、刀、であったはずの形状をインパクトの一瞬のみ西洋風なものに、挙句、軌跡 23:36 (hikami) に残るのは紅蓮……だがどちらも一瞬、またも標的を切り裂く事なく、食い込む結果、それでも…先刻よりはマシな程、あと一息、抜きさえ上手く行けば切り落とせるだろう、と 23:41 (ballock) 【風華】「ん、良い感じ…もう一息って所かな」”一度”たったの”一度”でもう一息の一撃を出せるセンスには驚いた。これなら、思った以上に早くいけるかもしれないかな。そう思って「しばらくはこの型の繰り返しになるかな。頑張ってね」そう穏やかに優しげに声をかける 23:46 (hikami) 【燐】「―――それが遠いわよ、全く……」―――矢張り…腕は痺れている。反動を消しきることも、貫ききることも…そのどちらにも至らなかった結果、である。矢張り刺さってしまった剣、無理に引き抜くコトはせずにそのまま支え―――「………………………―――ありがと」そう、ぽつりと…小さく、聞こえるか聞こえないか、程度の呟きが漏れた 23:48 (ballock) その言葉に微笑みを浮かべて見守る…そしてふと思う。何故そこまでして代わりを務めようとするのか… 23:48 (ballock) 気にはなる、だが。どんな理由にしろ今はこの子を応援してあげたい。懸命に、ひたむきに努力を重ねる 23:48 (ballock) この少女を… 23:49 (hikami)   23:49 (hikami)