21:03 (rouge)   21:03 (rouge)   21:03 (rouge)   21:03 (rouge) 「さて、まあ頃合と言えば頃合…かな。」 21:03 (rouge) 足を病院の方角に向けながら呟く。 最近はどうも忙しかったような気がする。 21:03 (rouge)   21:03 (rouge) 紗璃紗から話を聞いて1週間になり。輝夜に明と出会って2日になる。 21:03 (rouge) 本当なら、もっと早くきても良かったのかもしれない、が。 21:03 (rouge) 紗璃沙の話を聞く分には、何時もの彼の面影など無いほどに沈んでいる印象だった。 21:03 (rouge) 自分は、状況から心境を推察するしか出来ないわけだけど。 …なんとなく、分かった…様な気がする。 21:03 (rouge) …時間と喝かな、と、思った。 …ちと、柄じゃあない。 21:03 (rouge)   21:03 (rouge) それと、あのエミュレイターの件で忙しいのもある。 あえて時間を置いたというのもある。 21:03 (rouge) なんとなく彼の周りが放っておかないように思ったのと、言葉に迷ったのと両方。 21:03 (rouge)   21:03 (rouge) 紗璃紗だけではなく、多分他の仲間も訪れていることだろうし、二人のあの姉も訪れている。 21:03 (rouge) …僕が何かをいうまでも無い状況であるだろうな、なんては予想している。  21:03 (rouge) …何せ、ロイヤルガードには、沈んだ人間をほっとけないというタイプがとっても多いのだから。 21:03 (rouge)   21:03 (rouge) 「つわけでま、気楽に気楽に。」 21:03 (rouge) そんなわけで、病室のドアをノックした。手土産など携えて。 21:04 (Tamaki_) 【環】「ふぅーーー。……はい? 空いてます」 深く息を吐いたあと、ノックへ応える 21:06 (rouge) 【尚也】「や。 かげんはどうだい、なんて感じで、様子見に来たよ。」 軽く手を上げて、部屋の中へとするりと入る。 21:07 (Tamaki_) 部屋に入ると、ベッドの上で座禅を組み、深く呼吸を繰り返している環がいる。 【環】「ええ、大丈夫です」 そういって座禅を崩し、「ありがとうございます。わざわざすみません」 そう言って微笑む 21:10 (rouge) 【尚也】「ああ…その調子だと、大分いいみたいだな。 退院が待ちきれない、って感じか? 座禅なんてさ。」 病室野中を見回して、隅にある椅子を発見。 ずりずりとそれを引きずってベッドの傍に持ってくる。 21:11 (Tamaki_) 【環】「折角時間が余っているので、龍を練るための呼吸法の修練や、イメージトレーニングをしてました」 こちらも居住まいを正して「肉体を酷使しなくても、できるトレーニングはありますから」 21:14 (rouge) 【尚也】「そっか。 環君、勤勉そうだもんなあ。 時間浪費するの嫌いなタイプだろ。 ただ、やり過ぎないようにな? 病院にどういわれてるかまではしらないけどさ。」 はは、と、笑って薄い紙袋をそっと差し出す。 21:15 (Tamaki_) 【環】「ええ、大丈夫です。無理はしません。そうやって退院するのが伸びたら、本末転倒ですから。……これは?」 紙袋を受け取る 21:16 (rouge) 【尚也】「うむ、定番と呼ばれるアイテムを持ってきてみたぞ。 あけてみるがいい。」 何故か悟ったような表情で頷き。 両目を閉じる。 21:17 (Tamaki_) 【環】「?」 ?顔で紙袋を開く 21:18 (rouge) …中に入っていたのは、ファッション雑誌だった。   【尚也】「…おっと、間違えた。 これは理夢に頼まれたヤツだっけ。 春奈が出てるやつ。」 21:19 (Tamaki_) 【環】「……定番のボケですね」 呆れながら一度受け取った紙袋を返して 21:21 (rouge) 【尚也】「うん、こっちが正解だ。」もう一つ持っていた紙袋のほうを、今度は中身を確認し、中身を手渡す。 きわどい系のグラビアも載った、えろすい漫画である。 21:22 (Tamaki_) 【環】「……」 瞬間湯沸かし器のようにボムっと音を立てて赤くなる 「な……な、なななな何を持ってきてるんですかあなたは!?」 21:23 (rouge) 【尚也】「いや、病院生活、刺激の一つも必要だろうと思って。」 環のその表情に反し、実にいい事をしていると信じきった表情で頷く。 21:25 (Tamaki_) 【環】「こんなもの持ってこられても困ります! もうすぐ退院するんですよ!? ……何処におけばいいんだろう」 焦った様子できょろきょろと周囲を見渡す 21:27 (rouge) 【尚也】「テキトーに買って来たやつだから中身の保障は残念ながら出来ないけどね! まあ、そんな偏ってないはずだから、堪能するといいよ。」 ぐい、と、渡しつつ。 …あー、うぶな反応だなー、と思いつつ、いらないって言わない辺り環君も男の子だなー、なんて思いながら。  21:30 (Tamaki_) 【環】「……」 真っ赤な顔をしながらごそごそとベッドの裏に隠し 「……それで、今日の用件はなんですか?」 何事もなかったかのように話を戻す 21:33 (rouge) 【尚也】「ほい、後は普通のお土産。 梨とバナナ。 雑誌とフルーツなんて定番だよな。」 スーパーマーケットの袋を傍らの台の上に置いて。 「んー、用件って程の用件は無いな。 どんな状態か、見にきた、って言うのが一番正しい。」 21:35 (Tamaki_) 【環】「……そうですか」 穏やかな表情で陰りなどは見受けられない 21:37 (rouge) 【尚也】「その様子だと、色々と吹っ切った後みたいだな。 うん。」 安心したように笑い返し、椅子に腰掛けなおす。 21:39 (Tamaki_) 【環】「ふっきったってワケじゃないですけど……色々考えることとか、……あと、たーねぇとちぃねぇがきてくれたこととか……、全部ひっくるめて、前に進む力はもらえました」 21:42 (rouge) 【尚也】「たーねぇ…ちぃねぇ…ああ、輝夜さんに明さんか。」 少し考えてから、単語と顔と名前をつなげて。 「会ったよ、中々個性て…いやいや、いいお姉さん達だったね。」 21:44 (Tamaki_) 【環】「すみません、ちぃねぇ……輝夜がお世話になったみたいで」 恐縮したようにぺこぺこと頭を下げる 21:45 (rouge) 【尚也】「いや、あれはあれで楽しかったよ。 確かに予想したとおり、綺麗な人だったね。」 気にするな、とばかりに手を振って。  21:47 (Tamaki_) 【環】「ちぃねぇ、尚也さんのこと随分気に入ってましたよ。『私に物怖じしないのはどっかの魔剣使い以来二人目』って」 21:49 (rouge) 【尚也】「ああ、話題にされてたか。 いやまあ、そういう所で肩肘張っても仕方ないからね。 光さんとか、直接上の立場の人、とか来ると流石に身構えちゃうけどさ。」 21:51 (Tamaki_) 【環】「……というか尚也さん、東雲さん相手でもあまり構えてる感じしませんよ」 21:54 (rouge) 【尚也】「うん、そうか? 気は配ってるつもりなんだけどな…。」むう、と、首をかしげ。 「…いやまあ、それはいいか。 どっちにせよ、色々プラスのほうにいったようで何よりだ。 何となくどんな状況なのかは察しておきながら、お見舞いに来るのが遅れた僕の言う台詞じゃないけどさ。」 21:56 (Tamaki_) 【環】「いえ、よくよく考えれば、がむしゃらに走ってて、『自分が何をしたいのか』っていうのがわからなくなりかけてましたから。ちょうどよかったのかもしれません」 そう言って太陽の色と銀色の紐の紐でくくられてるシルバーアクセをなでる 22:00 (rouge) 【尚也】「倒れちまって…。自分が否定されて訳分からなくなったとき、……そういう時、立ち直らせてくれるのって、大抵周りの人間だからな。 大事にしとかないと、ね。」 そのアクセサリが、誰からの贈り物かは分からなかったけれど。 それでも、それに縁深いだれかが、彼に大きな影響を与えたのは間違いないのだろう。 22:03 (Tamaki_) 【環】「……ええ」 羽飾りを見つめ、そして病室の窓から外を見た後で「感謝しています。……ここに来てくれた皆、助けてくれた皆、……当然尚也さん、あなたにも」 そう言ってふわりと微笑む 22:05 (rouge) 【尚也】「よせよせ、僕は今回に限っちゃ、何もしてないぞ。」 首を振って。 「それでもま、どうにもなってなきゃ、どうにかしてみようとは思ってたくらいか。 でも、大分いい表情するようになったじゃないか。 なんか、生き生きして見える、前より。」 22:08 (Tamaki_) 【環】「……んー、なんというか。目標を改めて確認できたのと、あと、やっぱりちぃねぇたちと話したのが大きいのかもしれません。だから、ちぃねぇたちを案内してくれた尚也さんにも、ありがとう……です」 22:12 (rouge) 【尚也】「誰かの案内程度でいいなら、何時だってするさ。」頷いて答え、座った足を組み替えて。 「この前は、誰かに必要とされるために、って言ってたっけ。 …ま、こんなことやってりゃ、自分で何か芯、もっとかないとだもんな。」 22:13 (Tamaki_) 【環】「ええ、それに俺のことを肯定してくれる人がいますから」 磔にされたときの傷が残る手のひらを見つめ、ぎゅっと握る。……もう痛みは無い 22:16 (rouge) 【尚也】「なら、後は退院して、今まで以上に動くだけ、か。」 そんな仕草が、浮かべる表情が少し眩しく見えた気がした。 22:16 (Tamaki_) 【環】「はい。俺自身の目標のために。何より、仲間たちへの恩返しのために」 22:20 (rouge) 【尚也】「聞いてるほうが恥ずかしくなるくらいに前向き…いや、このくらいが、らしい、か。」 小さく頷き。 「…でもよかったよ。 安心した。紗璃紗に聞いた分じゃ、色々と悪い想像しかできなかったからさ。 心配が一つ減った、って所かな。 いや、僕は僕で毎日に忙殺されてたけど。」 22:23 (Tamaki_) 【環】「……我妻には、悪いことをしてしまったから、退院したらちゃんと謝らないと」 悔いるように目を伏せた後で、また尚也に向き直り 「尚也さん、人狼族族長、大神輝夜より言伝があります」 22:27 (rouge) 【尚也】「ん…それも分かってるんなら、言うことは無いかな。 …ああいう眼が、落ち込んでるときにきついってのは、分からない話じゃあ、無いけど、さ。 それでも、一生懸命なんだろうしな。 …で、また話したがってたよ。時間、作ってやるといいとおもう。」 僅かに、遠い目で、そんな風に返した。 「…うん?輝夜さんから?」 22:29 (Tamaki_) 【環】「『現在ロイヤルガードで追っているエミュレイター、レイセニアの情報を人狼ネットワークを利用して、優先的にそちらへ回す』とのことです」 22:32 (rouge) 【尚也】「………そっか。 …最大限の感謝を、って、伝えておいてほしい。」 そこまで事情が伝わっていたこともさることながら、協力してくれるということが、素直に嬉しい。 …と、同時に申し訳なくもなる。 だが、それは考えてはいけないことだ。 だから、黙って頭を下げた。 22:34 (Tamaki_) 【環】「続きがあります。『そのかわり、デート楽しみにしてるからね』だそうです」 じとっとした視線で尚也を見つめる 「これ、どーゆーことですか?」 22:37 (rouge) 【尚也】「…ははっ。なんていうか、最後の最後であの人は…」 ちょっと、嬉しくはなった。 「いや、どうもこうも。 我妻市、結構美味しいお店が多いんですよ、って話から、そうなった。 流石姉弟、食べるときは凄い幸せそうな顔するのな。」 やましい所は無い。 無いはずだ。 …無いですよ? 22:38 (Tamaki_) 【環】「……」 ひたすら冷たい視線で尚也を見つめ続ける。げに恐ろしきはシスコンの妄念(ぁ 22:41 (rouge) 【尚也】「……いや、どうした、環君。 なんかこー、眼が怖い。」何故か身震いがした。 相手はやみあがり以前の問題だというのに、何だこのプレッシャーは。 「そーいや、環君も一緒にとかそういう話もしてたが、どうだい?」 22:42 (Tamaki_) 【環】「いいですよ? たっぷりどういうわけか聞かせてもらいますからね?」 尚也を見つめながら宣言する 22:45 (rouge) 【尚也】「…………」 おかしい。 今日は何故ここにきたんだっけ? そう、お見舞いだ。 まだうだうだしてるようなら最後の一押しくらいはする覚悟で、割と真面目にやってきたのだ。 そんなのが必要ないくらいに回復しているのは嬉しいことだ、素直に喜ぼう。 だがあれだ、うん、いいことをしに来たはずなのに何故自分はこんな目で見られているのか。 おかしい、おかしいぞ。 何かが絶対に間違っている、割に合わない。 …だから、逆襲することにした。 「…うん 22:45 (rouge) 、女装で。 きっと輝夜さんも承認してくれることだろう。」 22:47 (Tamaki_) 【環】「……はい?」 ぽかんとした顔で尚也を見つめる。今のは聞き間違いなのだろうか 22:48 (rouge) 【尚也】「だから、女装で。」 ちゃんと、はっきりと。 今度はにこやかに笑みすら浮かべて宣言した。 22:50 (Tamaki_) 【環】「ちょっと待って……」 【輝夜】「尚也君ナイス!!」 反駁しようとした瞬間に病室の扉がすぱーんっと開かれた 22:51 (rouge) 【尚也】「…そう、今聞こえたみたいな声で言ったんだ。 何ならたまちゃんも女装させて歩かせましょうか…って、ええーッ!?」 【シェルファ】「不意打ちもいいところね…」 22:52 (rouge) がたん、と、思わず立ち上がり、パイプ椅子を床に倒してしまいながら、乱入者に視線を向ける。 22:53 (Tamaki_) 【輝夜】「うん、じゃあたまちゃんが退院したら早速行きましょう。私もそうそう里を空けていられないし、善は急げということで。あ、尚也君休日の予定教えてね」 当人を無視してすらすらと今後の予定をたてはじめる  22:56 (rouge) 【尚也】「……」 唖然としている。 唖然としている。 ……脳内データを処理中。 現実を認識。 完了。 「いやその前に突っ込みたい所が山ほどあるんですけどどういうことでしょう輝夜サン。」 22:57 (Tamaki_) 【輝夜】「何かな、尚也君?」 にっこり笑って促す 23:00 (rouge) 【尚也】「いやなんであんた今この場もここにいるのかなあ!? なんか追っ手まで差し向けられてなかったか? いやその追手の方もそもそも追手としての役目を果たすか疑問だったけどさあ!?祖完全にこの場にいるのが予想外すぎるだろう…!?」 思わず、相手の立場とかそういうのを忘れて突っ込みを入れてしまった。 それ程の衝撃だった。 23:02 (Tamaki_) 【明】「その疑問には私が答えよう」 相変わらずいつの間にやら尚也の横に立っているもう一人の姉、明 「輝夜はアンゼロットとの会見のため、しばらくこちらに留まる。側付の私も同様だ。まぁ、正確には“会見をスケジュールにねじ込んで、無理やり滞在理由を作り上げた”といったほうが正しいか」 23:07 (rouge) 【尚也】「…!? また…!?」 突っ込むことに集中していた、2度目の不覚。 【シェルファ】「一人いれば二人いると思いなさいよ、もうこの際。 あたしだけ気付いても何の意味もないでしょうに。 手段は正攻法極まりないんだから、気を張れってのよ。」 やれやれ、と意識の中で肩をすくめ。 「…はぁ…ええ、明さんの説明は大変分かりやすい。 納得しました。 …3度目こそは。」 近くの彼女に会釈を交わす。 23:10 (Tamaki_) 【明】「……ふむ、がんばれ」 尚也の頭をぐしぐしとなでる明。一方輝夜はというと【輝夜】「だからしばらくはこっちいるから、寂しくなったらいつでも会いに来れるよたまちゃん!」 【環】「ちぃねぇわかった! わかったから抱きつかないでー!!」 環と戯れていた 23:13 (rouge) 【尚也】「や、そう撫でられると、僕の青年としての沽券が…」 うめきつつ、環に助けを求めようとして……。 「…エー…何時もあんな感じで?」 半目で、明に問いかける。 23:14 (Tamaki_) 【明】「あれでも人目があるから大分自粛しているほうだ」 さらりと言う明 23:17 (rouge) 【尚也】「……そっか、大変だな。 環君も。 いや、ある意味羨ましいのか…?」 抱きつかれ暴れる環と楽しそうにしている輝夜を眺めつつ、ぼやいた。 「…明さんは、ああいう風に環君を可愛がったりはしないんです?」 23:19 (Tamaki_) 【明】「……さすがにあそこまではな。だが、私も弟は可愛い。別のやり方を取るだけだ」 クスリと笑いながら、じゃれる二人を優しい目でみつめる 23:23 (rouge) 【尚也】「……そうですか。」 自分には立ち入れない、肉親の絆…込み入ったものは存在する、けれどそれを超えたような確かな物を感じて、小さく頷く。 同じく、見守る姿勢に移る。 …まあつまり、環を助けるのはやめたという意味に取れなくもないが。 23:28 (Tamaki_) 【環】「だからちぃねぇ! もう離してー!!」 【輝夜】「やーよ! 離れていた間補充できなかったたまちゃん分を補充するんだから! コラ、暴れるな! んー、久しぶりねーこの抱き心地〜♪」 23:31 (rouge) 【尚也】「………あー、梨、剥きましょうか。 お土産に持ってきたんで。」  とりあえず、いつもどおりの行動をしよう。 …目の前の明景にあてられることもあるまい。 …あるまい。 …うらやましくなんかないやい。 23:33 (Tamaki_) 【明】「そうだな。ああなった以上、しばらくは離さないだろうからな。こちらで休日の予定を詰めるとしよう」 23:33 (Tamaki_) 環の悲鳴と輝夜の歓声をBGMに、休日の予定を詰める二人 23:34 (Tamaki_) 久しぶりの和やかな午後 ………………と、信じたかった 23:34 (Tamaki_)   23:34 (Tamaki_)   23:34 (Tamaki_)