21:28 (tyty)   21:28 (tyty)   21:28 (tyty) 環に面会しても良い。光から、そんな知らせを受けた紗璃沙。 21:28 (tyty) 取るものも取り合えず、慌てるように病院へと向かって…。 21:28 (tyty) 【紗璃沙】「……はぁ…はぁ…っ、…環…さん…、起きて…ますか…っ?」 21:28 (tyty) 息を切らせたまま、環の病室の扉をノックする。 21:28 (tyty)   21:30 (Tamaki_) 【環】「ああ、空いている」 扉越しに返事をする 21:34 (tyty) 【紗璃沙】「…ん、はぃ…っ、失礼…します…っ」扉を開けて入って来たのは、約1週間振りの紗璃沙。どれだけ全力で走って来たのか、大きく肩で息をして、頭のリボンも付け忘れてきたのか…、今日はそこには無く。慌てて来た様子が見て取れる姿。扉の前で立ち止まった事で、一気に疲れに襲われたのか、ゆっくりと入室してくる。 21:36 (Tamaki_) 【環】「だ、大丈夫か? 我妻?」 ただならぬ様子に驚いて、問いかける。 21:40 (tyty) 【紗璃沙】「……ぁ…、ぃぇ…、環さんに逢えるって…聴いて来ましたから…っ」部屋の中程までやって来た後、ててっと小走りで。嬉しそうな、でも、少し不安そうな、そんな微笑を浮かべつつ、環の手を包むように、温もり確かめるように手に触れる。 21:42 (Tamaki_) 【環】「……そうか」 包んでくる紗璃沙の手をやんわりとほどいて、顔を逸らす 「……東雲さんから聞いた。すまない。世話になった」 21:46 (tyty) 【紗璃沙】「…ぃぇ…、そんな…。環さんにお世話になってるのは…、わたしの方も、ですから…」僅かに触れた環の手の温もり。何処か…、いつもより熱が無い、そんな感じがするけれど…。でも、その僅かな温かさが移った指輪を、大事そうに撫でつつ、逸らした環の顔を見詰める。 21:48 (Tamaki_) 【環】「……いや」 そう言ったきり黙る。視線は逸らしたままで、沈黙が辺りを支配する 21:55 (tyty) 【紗璃沙】「……でも…、環さんがご無事で…、良かった…です…っ」やっぱり、まだ元気はなさそうだな…、と、その横顔を見て想う。「…あの時は…、わたしも本当に…」あの時の、真っ赤になった環を想い出す。あれから自分も、不安ばかりで、こうして話せる姿を見れるのは、やはり、ほっとしてくる。 21:56 (Tamaki_) 【環】「……ああ、無様を曝したな」 自嘲気味に笑う 22:00 (tyty) 【紗璃沙】「…ぃぇ…そんな…っ、無様なんて…、わたしの方が…もっともっと…いっぱい…っ」環のそんな姿に慌てた様子で、自分の方が、そんなのいっぱいですよ…っt訴えたりしつつ。、 22:03 (Tamaki_) 【環】「そんなことはないだろ」 ふっと空虚な笑みを浮かべて 「だって、お前は望まれてここにいるんだから」 そんなことを言う 22:12 (tyty) 【紗璃沙】「……ん…っ!」その言葉に、驚いたような表情。暫くの沈黙の後…、気が付けば、環の頬を張っていた。 22:12 (tyty) 【紗璃沙】「…“望まれてここにいる”って…、何ですか…? それ…、“わたし”を見て…、言ってくれたんですかっ!?」その言葉は、“わたし”じゃなくて、“我妻勇者”のことを言っているようにしか、聴こえなかった。 22:12 (tyty) 他の人に、あまり親しくない相手に言われるならば、それで構わない、それが自分の運命だけれど…。環に言われるのは…、ただ、哀しかった――。 22:15 (Tamaki_) 【環】「……」 頬を張られて、少し驚いたように目を見開くが、その後、先ほどと同じように俯き 「……すまない。失言だった」  22:21 (tyty) 【紗璃沙】「…どうしたん…ですか…? 環さんらしく…ないです…っ!」自分の行為に、多分、“生まれて初めて”した事。驚きつつも、此処で自分も俯いてしまえば、きっと何も変わらない。顔を上げつつ、環をじっと見詰めて。 22:23 (Tamaki_) 【環】「俺らしい……か」 ボソリと呟く 「俺らしさって……何だよ?」 22:33 (tyty) 【紗璃沙】「…環さんは…、そんな簡単に俯く人じゃ…無かった筈ですっ!」目に涙を浮かべつつ、叫ぶように訴えかけて。「…何があったのか…、詳しくは…知りません…。きっと…教えても…貰えない…だろうけど…っ」再会出来た嬉しさを表現したのは自分だけで、存在の望みについても、環からではなく、周囲からと、そう言う風に言われた。環自身には、あんまり必要とされていないのかな…。そんな風に、挫けそうになる心を感じながら…。だからこそ…、「そ 22:33 (tyty) んな挫けたような顔…される方じゃ…無い筈です…っ!」挫ける事を、否定する。 22:40 (Tamaki_) 【環】「……そうかよ」 両手で頭を抱えて 「弱い俺が見たくないなら……今日はもう帰ってくれ。今の俺は……お前の期待に応えることなんて、できない」 混乱してる。価値観が揺らぐ。目の前にいる人間に揺れるままに感情をぶちまけそうになる。それを飲み込むように、胸を押さえてうずくまる 22:48 (tyty) 【紗璃沙】「……ん…っ、…環…さん…っ」走って来たばかりの疲労と、叫んだ興奮…、そして、揺らぐ感情とで僅かに肩を震わせて…、瞳に貯まった涙を拭って、暫く沈黙。環の姿を見下ろして… 22:49 (tyty) 【紗璃沙】「…判りました…。わたしが、環さんの弱いところ見たくないとか…、何か期待してるとか…、そんな風に想ってるんですね…?」うずくまる環を…、そっと包み込むようにして、背中を撫でて、 22:49 (tyty) 【紗璃沙】「…どっちも…要らないです…。心に貯めちゃってる物があるんでしたら…何でも言ってください…出して…くれませんか…?」静かに、語りかける。 22:53 (Tamaki_) 【環】「……っ!」 ベッドの端へ逃れるように移動して、紗璃沙から逃げる。「やめろ。俺に……」 『そんな資格ない』 その言葉を発しようとして、何とか飲み込む。『自分を卑下しちゃだめ』 風華の言葉が蘇る。彼女からも言われたのに、強くなりたいと思ったのに。そしてさらに自己嫌悪が強くなる  23:05 (tyty) 【紗璃沙】「…環さん…、そっくりです…」逃れられれば、ベッドの縁に座るようにして、環に背を向けて。その辺りも急いで身に付けて来たのか、服の肩紐も結び方が少しぎこちないのが環にも見えて。「……この前…、風華さんに対して……失敗した時の……、あのわたしに……」自分の失敗を想い出し、言葉に詰まり気味だけれど…、ぽつぽつと伝えて。 23:07 (Tamaki_) 【環】「……」 紗璃沙のほうは見ずに、背中越しに独白を聞いている 23:16 (tyty) 【紗璃沙】「…だから…、何も…言いたくないとか…一人で居たいって…想われてるの…判ります…。…けど…」自分がそうだったから、知ってるからこそ、「…そのままで居たら…、きっと…後悔すると…想います…っ! わたしで良ければ…何か、協力させてください…っ!」そこで振り向きつつ、願いを込めるように、言葉に力を。そして…、一つ息を飲んでから、 23:16 (tyty) 【紗璃沙】「……それとも…、わたし…、そんなに…環さんに…必要ない…ですか…?」左手の指輪を撫でつつ、そんな言葉を発する。肯定されたら、自分は…、そんな賭けでもあって。 23:26 (Tamaki_) 【環】「……やめてくれ」 切羽詰った声で 「俺を……これ以上惨めな気持ちにさせないでくれ」 俯き、搾り出すような声で言う 23:31 (tyty) 【紗璃沙】「……惨め…ですか…?」ゆっくり、環の方に近付いて、「…わたしだって…同じです…。…環さんと…同じなんです…っ」その頬を撫でるように、顔を上げさせて。不安でいっぱいの心を必死で押し込めようとするような表情を見せて、それを隠さずに…。 23:36 (Tamaki_) 【環】「……っ!」 いやいやをするように首をふって、後ろへ下がろうとする。しかし、ベッドの端にいたためそれ以上下がるスペースはなく、結果的にベッドから落下する。床に激突するのと同時に、強烈な痛みが全身を貫く 23:45 (tyty) 【紗璃沙】「……ぁ…環…さん…っ! んくぅ…っ!?」ベッドから落ちちゃう!? 自分のせいで…、また誰か大事な人に怪我をさせたりとかは嫌だから…、支えようと手を伸ばす。間に合わない。 23:45 (tyty) なら、一緒に飛び降りるようにして、抱き止めに行く。無我夢中で、環の落ちる背の下に腕を差し入れる。完全に助ける事は出来なかったけれど、最初に床に打ち付けることになったこの自分の手の痛みの分位は、和らげられていれば…って。 23:47 (Tamaki_) 【環】「……ガッは! ゴホッ! ゴホッ!」 23:48 (Tamaki_) 大きく咳き込み、痛みに体をよじる。紗璃沙の支えが功を奏したのか、落下による怪我などは無いが、内側から来る痛みには対処しようがない 23:51 (tyty) 【紗璃沙】「……ん…っ、…環さん…大丈夫…っ…ですか…っ?」その咳き込みを心配そうな顔で見下ろして。ゆっくりと背をさすって。 23:53 (Tamaki_) 【環】「もんだ……な……かはっ!」 痛みでにじむ視界と満足にならない呼吸の中で答える 23:58 (tyty) 【紗璃沙】「…はぃ…わ、わたし…っ」環が落ち着くまで…、と背を撫で続けて。どうして…、わたしには癒しの力、無いのかな…、と。それ以前に、色々と…足りないのかな…、と、悔しさが込み上げて来る。 00:01 (Tamaki_) 【環】「……くっ」 痛む体を起こして、ベッドに倒れこむ 00:07 (tyty) 【紗璃沙】「…ぇと…、…ぁ…あの…っ」また…失敗しちゃったのかな…。環がベッドに戻るの手伝いつつ、暫く、言葉を途切れさせて。 00:10 (Tamaki_) 【環】「我妻……すまない」 痛みで震える声を無理やり搾り出して 「もう……わからないんだ。……俺自身が」 大きく息をつき、「今日はもう、帰ってくれ」  00:23 (tyty) 【紗璃沙】「……ん…っ、環さんは…、環さん…ですよ…」伝わらない自分の言葉に、悔しそうにそう紡いで。 00:29 (Tamaki_) 【環】「……」 それには何も答えず、ただ唇をかみしめる。口の端が切れて、血があふれる 00:32 (tyty) 【紗璃沙】「…ぁ…、た、環さん…っ!?」止めさせようと慌てて 00:37 (Tamaki_) 【環】「…………すまない。帰ってくれ」 もう一度俯き、声を搾り出す。弱弱しい懇願。 00:54 (tyty) 【紗璃沙】「……判り…ました…っ」小さく身体を震わせて…。「…わたしは……望まれていない…んですよね…」今日の環に言われた言葉、その逆を口にして…。 00:54 (tyty) ――泣きたくなった。叫んで泣き崩れたって…、良いんじゃないかって…、そう想えた。けど、そこまでしたら、環をもっと…傷付けてしまうだろうから…。 00:55 (tyty) 【紗璃沙】「……(泣きません…から…っ!)」気持ちを抑え付け、涙を堪える。ただ、そっと…、一度だけ、環の手を取って、包み込んで。 00:55 (tyty) 【紗璃沙】「……けど…、…それでも……わたしは此処に…居ます…から…」包み込む手に温かさが伝わる。癒す力は無いけれど、今日はお邪魔しか出来なかったけれど…、せめて、環の力になるものを何か残せればと…。 00:55 (tyty) 自らが唯一の溢れんばかりの力、存在の源、プラーナを送り込んで。 01:07 (Tamaki_) 【環】「……あが……つま?」 それを見上げる。今日はじめて視線が交錯する 01:13 (tyty) 【紗璃沙】「…ん…っ、はい、わたしは…我妻…勇者の…紗璃沙、ですから…」色々な感情を込めて…、その一言を、顔を上げた環に返す。どんなつもりで言ったのか…判ってくれるようになったら良いなって、そう想い、願いながら、ゆっくりと手を離して、左手だけ、添えたままにして。薄く閉じる瞼から、涙の粒を零しつつ、微笑み向けて。 01:18 (Tamaki_) 紗璃沙が病室を出た後、ベッドに仰向けに寝ころがる 01:19 (Tamaki_) 額を抱え込むように手を広げ囁く 01:19 (Tamaki_) 【環】「……最低だな、俺は」 01:20 (Tamaki_) 思考が回る。ここ数日で聞いた言葉が頭の中で反響する 01:21 (Tamaki_) 光は未だ見えない 01:23 (Tamaki_)   01:42 (tyty) 【紗璃沙】「……ん…っ、……環…さん…っ」病院の廊下を歩く…。環の前では、抑えていた気持ちが溢れ出す。 01:42 (tyty) 零れる涙を拭い続けて、前は良く見えなくて…。誰かが歩いてくる姿が、辛うじて視界に映る。 01:42 (tyty) だから、歩くのを止めて駆け出して。硬い廊下を蹴り走る音だけが耳に残る。やがて、外に。陽光が眩しく瞼を焼いて…。 01:43 (tyty) 【紗璃沙】「……わたし…、…わたしは……っ」今日の自分は、どうだったのだろう…。明日の自分は、どうなるだろう…。 01:43 (tyty) ただ、こんな気持ちのままで居るつもりは無い。整理出来ない気持ちを抱えたまま、再び、走り出して―― 01:43 (tyty)   01:43 (tyty)   01:43 (tyty)