19:36 *hissy mode +o hikami 19:56 (Tamaki_) こてり 19:56 (ballock) ・・) 19:57 (Tamaki_) それでは出だし書き始めるのでしばしお待ちをー 19:58 (Tamaki_)   19:58 (Tamaki_)   19:58 (Tamaki_)   19:58 (Tamaki_) 誠一郎が暴走した事件から一週間 20:00 (Tamaki_) ロイヤルガードの仲間たちに救出された環は、事件から三日後に目を覚ました 20:01 (Tamaki_) 医者から言い渡されたのは、一週間の絶対安静。さらに、完治までの入院 20:02 (Tamaki_) 【環】「……」 20:02 (Tamaki_) 腕に巻かれた包帯をみながら、一人溜息をついた 20:04 (ballock) 環が溜息をついていると、不意にコンコンと病室のドアをノックする音が聞こえてくる 20:05 (Tamaki_) 【環】「? ……どうぞ」 ドアの外の人物へ声をかける。東雲さんはつい先日やってきたのだが、まだ伝え忘れたことがあったのだろうか 20:06 *tyty join #NW我妻 (~tyty@p2184-ipbfp1502osakakita.osaka.ocn.ne.jp) 20:06 *hissy mode +o tyty 20:06 (ballock) ガチャ、と音を立てドアが開かれる 20:07 (ballock) 【風華】「こんにちは、星野君。とりあえずは大丈夫そうだね」静かに中に入ってきたのは光ではなく風華だった 20:07 (Tamaki_) 【環】「風柳……さん?」 風華の来訪は予想外だったため 20:07 (Tamaki_) 驚いた表情でそちらを見る 20:08 (ballock) 普段どおりの穏やかな表情で中に入って 20:09 (ballock) 【風華】「私が来るのは予想外だった?」軽く頬をかいて首をかしげ 20:11 (Tamaki_) 【環】「えっと……はい。すみません、こんな格好で」 病院でよく目にする簡素な服。そして、余計な体力の消耗を抑えるためか、人化を解いた状態だった 20:13 (ballock) 【風華】「謝らなくてもいいよ。その状態のほうが楽なんでしょ?」まったく気にしてないのか、静かに歩み寄って「これ、お見舞い品だよ」定番だろうか果物セット的なものを置く 20:15 (Tamaki_) 【環】「えっと、ありがとうございます。ちょっと待ってください。今椅子を出すので……っつ」 慌てて立ち上がろうとして、不意に走った痛みに顔をゆがめる  20:17 (ballock) 【風華】「無理しないの」立ち上がろうとしたのを優しく抑えて「相当、無理したみたいだね」一週間という期間が立って尚、痛みが引かない様子に心配そうな表情になって 20:18 (Tamaki_) 【環】「……いえ、大丈夫です」 itami 20:20 (Tamaki_) 痛みは大分楽になっている。一時は生死の境にいたと聞いてるので、一週間でここまで回復したのであれば、治療者の腕が相当のものだったのであろう 20:23 (ballock) 【風華】「……」その言葉に、一つ息を吐く「痛みが引かないうちは大人しくしてる事」椅子は自分で出して腰掛けつつ 20:24 (ballock) 身体は順調に回復しているのだろう、だが…問題は別のところにあるかな。とも思って 20:25 (Tamaki_) 【環】「……はい」 風華の言に理があると思ったのか、その言葉には素直に肯く。だが、以前のような覇気が感じられない、弱弱しい首肯だった 20:28 (ballock) 【風華】「誰かに何か言われたでしょ?」リンゴを器用に向きながら、静かにそう問いかけて。断言するかのような言い方をして 20:30 (Tamaki_) 【環】「……っ!?」 驚き固まる。 「……」 そして沈黙。何も言わないが、その表情が雄弁に風華の指摘が当たっていることを示していた 20:32 (ballock) 【風華】「そして、何も言い返せなくなってる。って所かな?」皮を向き終わり、一瞬で綺麗に形を整えるように切り、お皿に乗せて出して 20:33 (Tamaki_) 【環】「……」 沈黙を保つ。拳がきつく握り締められて、血が通わずに真っ白になっている 20:35 *tsuku-yom join #NW我妻 (~tsuku_yom@softbank219054202004.bbtec.net) 20:35 *hissy mode +o tsuku-yom 20:36 (ballock) 【風華】「星野さんはほんと、わかりやすいね」握り締めてる拳を優しく包んで「此処まで気にして…」 20:36 *D_EX_M join #NW我妻 (~sage@p0347-ip01yosida.nagano.ocn.ne.jp) 20:36 *hissy mode +o D_EX_M 20:38 (Tamaki_) 【環】「……事実……ですから」 その手を振り払うように拳を解き、俯く 20:41 (ballock) 【風華】「そう…」手を振り払われれば、簡単に離されて「星野さんは、どうして戦ってるの?」俯いた環に静かに問いかける 20:43 (Tamaki_) 【環】「……」 またも沈黙。 『誰かに必要とされるため』 それが闘う理由だった。だが、それはある男によって打ち砕かれた。 『……じゃあな、捨て犬。貴様はここで朽ち果てろ』 リフレインする言葉 20:43 *ShiSyo_ join #NW我妻 (~Shisyo@014.221132138.m-net.ne.jp) 20:43 *hissy mode +o ShiSyo_ 20:47 (ballock) 【風華】「(黙っちゃうって事は関係してるって事かな)戦う理由でも、否定された?」大抵こういう場面、パターンはそう多くない。感混じりではあるが 20:49 (Tamaki_) 【環】「……はい」 重い沈黙の後の肯定。俯き、髪に隠れているため、表情は見えない 20:51 (ballock) 【風華】「戦う理由を否定されれば…もう戦えない?」口調はあくまで穏やかな物、ただ。その言葉は…どこか嘘を許さないような強さもあって 20:54 (Tamaki_) 【環】「……いえ。でも……」 少し間をおいてから 「俺は……弱いですから」 溜息と共に吐き出した 20:56 (ballock) 【風華】「弱い…か」吐き出された言葉を反芻する「……星野さんにとって、どういう人が強い。って思うの?」 20:58 (Tamaki_) 【環】「……風柳さんや尚也さん、銀河さんやちとせみたいな人です」 思いつく人間を列挙する 20:58 (ballock) 【風華】「それじゃ…どういった部分が強いと思う?」 21:00 (Tamaki_) 【環】「……自分の芯を持っているところ……です」 感じたままのことを口にする 21:03 (ballock) 【風華】「芯…ね」その言葉に自嘲するような笑みを浮かべる…少なくとも自分に当てはまるのかどうか非常に疑問であった 21:06 (ballock) 【風華】「最初から、芯の備わってる人間なんて居ないと思うな」 21:08 (Tamaki_) 【環】「……」 風華の言葉をかみ締めながら、ふと湧いた疑問を口にする 「……風柳さんは、何故闘っているんですか?」 かつて尚也にも問うたもの 21:13 (ballock) 【風華】「私の戦う理由…」ふと考える、いや考えるまでも無い「特に立派な理由なんてないよ…だって…妹が覚醒しちゃったから、放って置くわけにいかなくなった…ただそれだけ」 21:14 (Tamaki_) 【環】「……優しいんですね、風柳さんは」 『風柳が羨ましい』と口の中でだけ呟く 21:15 (ballock) 【風華】「違うよ…私は優しくなんて無い」静かに首を振る、その表情は寂しげな微笑みで 21:15 (ballock) 【風華】「ただ、怖いだけ」 21:16 (Tamaki_) 【環】「……こわい?」 鸚鵡返しに聞き返す 21:18 (ballock) 【風華】「ただ…また取り残されるのが怖いだけ…きっと」思い出すようにぽつりと呟く 21:21 (Tamaki_) 【環】「……大戦の話ですか?」 思い当たるのはただ一つ。風華の名が広く知られるようになった出来事 21:24 (ballock) 【風華】「……うん…まぁ、ね」珍しく、歯切れが悪く「その件以来、私は…一度剣を捨てて逃げた…また、繰り返すのが怖かったから」天井を見上げるその表情はどこか悲しげで 21:25 (Tamaki_) 【環】「剣を……捨てた? 風柳さんが!?」 目を見開いて驚く 21:26 (ballock) 【風華】「確かに、私達は魔王の討伐には成功した…でも、それは同時に…当時私が戦ってた理由の全てを失ったの…」【否定された】ではなく【失った】そういう表現を用いて 21:29 (Tamaki_) 【環】「……失った」 呆然とみつめて 「じゃあ、何故また闘おうと思ったんですか?」 21:30 (ballock) 【風華】「さっき言った通り…陽香がウィザードに目覚めてしまったからだよ。二年前に戦ってた理由はまた別だから」 21:31 (Tamaki_) 【環】「……辛く、ないんですか?」 恐る恐る、風華を覗き込むように問いかける 21:32 (ballock) その問いには、ただ、小さく微笑む。辛くないわけがないきっと今もまだ引きずっているであろう。そんな微笑みで 21:33 (Tamaki_) 【環】「……」 その笑顔に何もいえなくなる 21:35 (ballock) 【風華】「否定されたなら…否定し返せるように、なればいい…まだ…失ったわけじゃない。違うかな?」自身の心の中、それをいくらか吐き出しているのに、それでも穏やかに、ただ、穏やかに… 21:37 (Tamaki_) 【環】「……」 その顔を直視できないように、再び俯く。 『勝てない。勝てるわけが無い』 そう、心の中で声がした 21:42 (ballock) 【風華】「きっと、星野さんはまだ答えを出すのは早い…だって、色んな人が星野さんの心配をしてくれてるんだし、ね。せめて、もっと考えないと殻に篭らないで、ね」俯いたその頭に静かに手を置き 21:44 (Tamaki_) 【環】「……そうかな」 ぽつりと漏れ出る本音 「ほんとうに……おれなんかを心配してくれる人、いるのかな? 役立たずで……弱いのに……」 そこから先は言葉にならない 21:46 (ballock) 【風華】「心配してない人が、星野さんを助ける?…助けてくれた人は、どんな表情してたか…思い出せない?」 21:48 (Tamaki_) 【環】「……それは」 助けてもらった人たちの表情を思い出す 21:52 (ballock) じっと言葉を待って 21:55 (Tamaki_) 【環】「……みんな、必死でした」 そう、いつも傲慢なくらいの余裕をもっていたヤツが、切羽詰った声を放っていた。いつも明るいヤツが、真っ赤な顔で呼びかけていた。俯きがちで声が小さいヤツが、大声で俺の名前を呼んでいた 21:57 (ballock) 【風華】「でしょ?」小さく微笑みを浮かべて「それでも、まださっきと同じ事…言う?」 21:59 (Tamaki_) 【環】「……」 俯き、沈黙する。 21:59 *hissy quit ("Leaving...") 22:02 (ballock) 【風華】「星野さんは…少なくとも此処では【必要な人】なんだから、あまり自分を卑下しちゃダメ…心配してくれる人が居るなら尚更…取り残す側になっちゃ絶対ダメ」変わらず、穏やかに 22:03 (Tamaki_) 【環】「……」 こくり、と小さく首が動く 22:07 (ballock) その頷きに満足するかのように、小さく微笑んで 22:08 (ballock) 【風華】「水分抜けちゃう前に、ね」環の前に先ほど剥いて一口サイズにしたリンゴを置き 22:08 *hissy join #NW我妻 (~hissy@121-84-107-187.eonet.ne.jp) 22:08 *rouge mode +o hissy 22:09 *nick Aroth → t09Haruna 22:09 (Tamaki_) 【環】「…………いただきます」 小さく呟いて、リンゴを一つ口の中へ 22:12 (ballock) 【風華】「きっと、引っ叩きに来る人も居るかもしれないから、そこは覚悟しておいた方がいいよ?」最後は冗談めかせた口調で、実は場合によっては自分が引っ叩こうかとも思ったが…聞く限りきっとその役目は自分じゃない、かな。と思って 22:13 (Tamaki_) 【環】「……」 こくりとまた小さく肯いた後で 「……しょっぱい」 そう、ポツリと呟いた 22:14 *XNCyphiss join #NW我妻 (~cyphiss@pc104115.ztv.ne.jp) 22:14 *hissy mode +o XNCyphiss 22:15 (ballock) 【風華】「……」小さく微笑む、しょっぱい。と口にする環を優しげに見守って 22:19 (Tamaki_) 俯いたまましゃくしゃくとリンゴを齧る 22:19 (Tamaki_) 顔は上げたくない。いま、自分はひどく情けない顔をしてるから 22:20 (Tamaki_) こみ上げてくるものを飲み込むために、また一つリンゴを口の中へ 22:20 (Tamaki_) 【環】「……(強く、なりたい)」 22:22 (Tamaki_) 強く、強く、そう思った 22:22 (Tamaki_)   22:22 (Tamaki_)   22:22 (Tamaki_)