ランドリューフ大陸に散らばる、創世の『鍵』。その『鍵』を三つ集めた者は、ランドリューフの最奥に至り、世界を意のままにできるという。その創世の鍵のひとつが存在する、ランドリューフに冠たるクレフスレウ帝國。 そこにやってきた魔族グルジエフは、ランドリューフの制圧を狙って、クレフスレウ帝國の第一皇女を籠絡。王家の者しか持ち出せないという『鍵』を奪取した。 警戒を強めた他の鍵の守護者たち。しかし彼は他二本の『鍵』を奪取するよりも、奪った『鍵』を分析して合い鍵を作るべく、ランドリューフの辺境、瘴気が集まり魔族が猖獗を極める「アデンドランド」に自らの要塞として巨大なダンジョンを築き、その最奥で『鍵』の研究をはじめた。 グルジエフの愛した皇女は自らの行為を恥じ、クレフスレウ女王として号令を発する。曰く、「アデンドランドの最奥に至り、グルジエフを倒し『鍵』を奪い返した者には、望むままの報酬を与えよう」 アデンドランドに満ちる瘴気は、人間の根源的な生命力を揺さぶる。特殊な素質を持つ者以外は、瘴気に身体を冒されて発狂したり、肉体が変化して魔物と化してしまう。以前よりその事は知られていたが、女王の大号令により世界中に知られることになる。その素質を持つ者のほとんどは女性で、人々は彼女たちを「祝福されし乙女」(ブレスド・メイデン)と呼んだ。 かくして、ランドリューフに冒険者の時代が幕を開けた。