21:02 (rouge__)   21:02 (rouge__)   21:02 (rouge__) 【エリーシア】「……我ながら忙しいものだ。」 21:02 (rouge__) エリーシア=フォン=エルシュヴァイアーは手元の資料を読み終えると、ぱさりと机に置いた。 21:02 (rouge__)   21:02 (rouge__) 【エリーシア】「魔器調査隊としての任務は終了、此れよりは対病魔決戦の魔器部隊の総司令、か。」 21:02 (rouge__) 頭に、各国から送られてくる人材、そして、自らが世界を駆け巡り集めた幾多の魔器の割り振りを描く。 21:02 (rouge__) 今、世界規模でイスターシバと呼ばれる病魔が暴れまわっている。 21:02 (rouge__)   21:02 (rouge__) 魔器部隊は世界各地に展開して、それを迎え撃たなければならない。 21:03 (rouge__) ラインの守りは、スリーエースに依頼してある。 21:03 (rouge__) 東方地方にはマリーが、エルーランにはミリーが、キルディアにはメリーが、それぞれ部隊を展開させている。 21:03 (rouge__) 本国の守りはクロードが、そして、前回も病魔の被害があり、 21:03 (rouge__) 今回も出現が予想されるこのアルフィオレに、自身も部隊を展開していた。 21:03 (rouge__)   21:03 (rouge__) とはいえ、魔器の本数が限られる以上、部隊は少数精鋭。 21:03 (rouge__) 部隊、という程の規模はとれない。用意された陣で警戒態勢を取るのが、今の限度であった。 21:03 (rouge__)   21:03 (rouge__) 【エリーシア】「あれで終わるはずは無い…。 今は待つしかないが、な。」 21:03 (rouge__)   21:03 (rouge__) 編成で疲れた身体を、安いつくりの椅子にもたれかけさせた。 21:05 (rouge__)   21:08 (torazou) イスターシバによる騒動の後アルフィオレのギルドハウスで待機中に、こちらでの帝国軍の編成を耳にする 21:11 (torazou) さてこれはと思い立って……帝国の陣所に様子を見に来たのはいいが…… 21:14 (torazou) 【シュヴェルト】「こんちは姫さん。陣中見舞いと洒落込んでみたんやけど随分と静かやなぁ?知っとる顔姫さんぐらいしか残っとらんのやないやろか?」案内にひらひらと手を振って礼をしながら 21:16 (rouge__) 【エリーシア】「ああ……シュヴェルト? …何故ここに?」 気配が近づいてきたのは分かったが、まるで予想していなかった顔を見つけ、僅かに目を見開き。 「見ての通りさ。 魔器の使用経験のあるものは、各地で指揮を取っている。」 21:20 (torazou) 【シュヴェルト】「そんなんきまっとるやん?これから病魔との闘いに出向こうかちゅう姫さんの身を案じて、いてもたってもおれへんよーなって、陣中見舞いに……ちゅうんはやっぱオーバーかいな?」なはははと笑いながら「まー心配はいらへんとは思うんやけど、様子見かねて来させてもろたーゆうんはホンマやで?」 21:25 (rouge__) 【エリーシア】「ここまで来たことを今更責める気もないが、心配されるほど危うさは無いつもりだ。」 ふ、と短く息を吐き、椅子から立ち上がる。「お前はいいのか? スリーエースのほうでも迎撃準備があるのではないか?」 21:30 (torazou) 【シュヴェルト】「こないな時に心配されるちゅうんは、個人の才能は関係あらへんで。どちゃか言うたら姫さんの人間性の問題やねー、嫌いな奴の心配し取る暇はあらへんけど、気に入った相手やったら才能の如何を問わず心配になるちゅーもんやん?」三人娘も元気でやっとりゃええけれどと言いながら「ほんで姫さんは、ぶっ倒れるまで無理するタイプやろ?そっちゃ問題ない、病魔の特性考えたら少数精鋭が妥当やろ?」 21:36 (rouge__) 【エリーシア】「シュヴェルト、何処まで私を生真面目な人間だと思っている? 手の抜きどころくらいは考えているさ。 …考えているつもりだ。 味方が動けないからといって責任と安全を賭けて巨大な敵に助勢もなしに立ち向かうようなことはしない。」 肩をすくめながらそう告げる。 ……何故だか信用ならない気がするのは彼女のせいなのかそれとも……それはそれとしよう。 「確かに。 強力な魔器が無ければ、少数の人数でしか当たることの出来ないのも、また事実 21:36 (rouge__) ではあるがな。 だからといって…。 まあいい、来たものを帰れというわけにも行くまい。」 21:42 (torazou) 【シュヴェルト】「あーはいはい、んでもちょっと疲れはしとるやろ?飲み物でも飲んで落ち着いたらええで、疲れとる時の甘いもんは良薬やし」言ってるから生真面目やなぁと思いつつ魔法の様に瓶とグラスを取り出すとその中に赤い液体を注いで行く「ほいどうぞ、アルコールや無いから安心して飲んだらええで、それとも先に毒見でもした方がええやろか?」グラスの中からは葡萄の匂いが漂い 21:47 (rouge__) 【エリーシア】「ここでアルコールを出していたら、シュヴェルト、お前の人格を疑っていた所だ。」 くすりと笑い。 「今更毒見も無い、とは言いたいが、私にも立場と責任がある。 そういうなら、毒見をしてもらうこととしよう。」 立ち上がったまま、部屋の隅よりカップを持ってくる。 自分用の。 21:52 (torazou) 【シュヴェルト】「此処で姫さんが凄いザルやからーとかカミングアウトや有ったら、そりゃそれで怖いしなー。んにゃまあ安価で手に入り易いわりにゃ期待してええ味やで?ラインで子……家庭用として売りに出されとるもんやし」戻ってきたエリーシアのカップに注いでからもう一度自分の持ったグラスに注ぐと先に口をつけて「ほれこの通り、毒もアルコールもありゃせーへんよ」 21:59 (rouge__) 【エリーシア】「スリーエースが、私を狙わない理由も無いわけではない。 ルヴィ=ティグがヴァンスターの行動を良しとしない場合、などな。 注意する理由なら幾らでもある。」 カップに注がれる液体を眺めながら。 「…とはいえ、殺気も緊張感の欠片も感じられない人間が害をなす相手だとは、思わないがな。」 そして、ぐい、と自らも口をつける。 22:06 (torazou) 【シュヴェルト】「殺気は兎も角、緊張感無いっちゅーんは、意義を唱えさせてもろとこか。姫さんぐらい美人さんの前やったら男としてドキドキやで?つーか、ドキドキせーへんかったら罪や罪!」軽い調子でそう告げて「まあ、そないな手で下手売った時の方が泣ける結果になるやろ。それほど馬鹿や無いと思うけどな……んで味はどない?」 22:12 (rouge__) 【エリーシア】「それを緊張感がないとみなす人間は、多いと思うがな」 カップから口を離し、長い銀の髪をかきあげる。 「悪くは無い、といった所か。 及第点……。 だが、こんな殺風景な状況だ。 喉を潤してくれるものなら、気分の転換にはなるのは間違いない。」 僅かな笑みを返し。 22:20 (torazou) 【シュヴェルト】「……まあええ、まあええ。とちょっぴりワカメ涙を流しつつ、姫さんの言葉を受け入れるのでありましたとさ、まる」とほほーと溜息をつきながら「そりゃ良かった、その笑みだけで忍んで来た甲斐が有った言うもんや……そーいや、この前の宿題は終わったん、花言葉?」ふと思い出したので尋ねてみることにして 22:37 (rouge__) 【エリーシア】「確か、薔薇の花言葉…だったか。 すまないな、まだ調べてはいない。 調べることと言えば、各地に残る伝承と武器の伝承。 そればかりだった。 とはいえ、言い訳にはならんか。 あの薔薇はマリーが良く世話してくれた。 目の慰みには、なったのだがな。」 若干、ばつの悪そうにカップを机において。 「どういう意味なのか、聞いてもいいものか? それとも、期日を延期してもらえるか? 何らかのペナルティを課す、というのなら、私の失態だ、受 22:37 (rouge__) け入れよう。」そして、生真面目に。 22:46 (torazou) 【シュヴェルト】「姫さんは正面しか向いてへんなぁ、そないな所ほんま好意に値すると思うわ」その生真面目過ぎる態度に呆れ半分親しみ半分の音が篭った声を出して「ペナルティや課すもんやあらへんし、自分で言うんは雅やない。んなら次の逢瀬にでも聞かせて貰うっちゅーあたりでええやん?もちっと肩の力を抜きぃ、ホンの息抜きやん損な性分やな姫さんも」 22:53 (rouge__) 【エリーシア】「ん…分かった。 では、次の機会までに調べておくことにしよう。 今度は…大丈夫だろう。 其れに…前だけ見ていられるような状況でも、なくなってきた。 ひたすらに魔器を集めるために邁進する…それだけでは済まなくなって来たからな。」 机の上の資料に目をやって…。 そういえば、軍事機密に当たるではないかと今更ながらに気がつき、資料を裏返す。 「そうはいわれても、此れが私だからな。私は私なりに自由にやっているつもりさ。」 23:01 (torazou) 【シュヴェルト】「……はっ!?もしや此処は弱みに付け込んで無理難題押し付けるところやったか!?しもたなぁ、損な事してもうた」その資料に此方も気が付くも、そんな心算も無いのに馬鹿げた事を口に出して逢えて無視し「陛下の政治的手腕に期待ちゅう所やな、文字通り、いまや帝国は世界の剣やしなぁ……」 23:06 (rouge__) 【エリーシア】「言っておくが、私も限度というものは把握しているぞ?」 短く息を吐き出し。 そんな言葉を一刀両断。 「そう。 今、帝国に寄せられる期待は世界規模のものだ。 …そうもなろう。 病魔に対抗できる勢力など、3つしかないのだから。」 23:11 (torazou) 【シュヴェルト】「姫さん、無論冗談やで?」一刀両断されて乾いた笑いを上げながら「3つなぁ、まあその程度判れてとった方がええんやろな誰しもが陛下に従える訳やなし、そないな人間にも生きる術は必要やん?」 23:16 (rouge__) 【エリーシア】「どうかな………。 私は帝国の軍人だ。 陛下の意向を世界に伝えるのが役目でもある。 ……一つとしてあるべきか。それともそれぞれの信念で戦うか。 その問いかけには、一つの答えしか返せん。」 もう一口、カップに口をつける。 今度は、一気に飲み干すようにして。 23:21 (torazou) 【シュヴェルト】「姫さんの口からの賛同は期待してへんよ?陛下の意向の添うんが悪い事やーとは思っとらへんしな、正しい道や何処にでも有るで、選べる道はまあ泣ける程度にゃ少のうて、選ぶにゃキツイい事ばかりやけど」 23:23 (torazou) 【シュヴェルト】「一つの答えと口に出せるだけ姫さんは、立派やと思うで」それは偽り無く本当と言ってから飲み干したカップに再度注ぎ 23:28 (rouge__) 【エリーシア】「………。 私は、この道が正しいと信じている。 ただし、世界がそれを正しいと決めるかどうかは、また別の話だ。」 シュヴェルトに飲み物の礼を言いつつ、僅かに表情を曇らせた。 「…私は進む。 私の道を。 お前たちも、お前たちの道を進むのだろう?」 23:34 (torazou) 【シュヴェルト】「姫さん程覚悟は決まってりゃしませんし。おっかなびっくり、若いんを見守る程度に進みゃしますよ。こないな風に時たま寄り道位はするかもしれへんですけどな、そういう生き方ですんよ今は」礼に頷いて答えると 23:39 (rouge__) 【エリーシア】「……始祖の庭園が何を目指しているのかは、分からん。 だが、閣下も。そして、しいては私も。 そして、お前たちも…最後に目指す場所は同じだと思っている。大まかな意味では、な。 ……もし、私たちの道が崩れたとしたら、その時は別の道を行くお前たちが…。 …いや。 馬鹿なことを言った、忘れてくれ。」 23:41 (rouge__) 2杯目のカップも、一気に煽る。 少し強めに、空になったそれを机に置いた。 23:45 (torazou) 【シュヴェルト】「崩れたら、横の道に手伝い頼んで直して進みゃあええ事です。……承知しましたよ、姫さん」エリーシアの言葉に頷いて「それでも姫さん、忘れる分にゃちーとばかり、こっちも頼みたいことが有るんですが聞いてくれはります?」 23:47 (rouge__) 【エリーシア】「……? 聞こう。」 僅かに首をかしげ、そして、頷く。 23:50 (torazou) 【シュヴェルト】「この一件の間ちいとばかり元帝国の兵士を傭兵として雇ってもえへんかと思いまして、三人娘が居らんのやったら人手が足りへんのやあらへんかなーと」 23:55 (rouge__) 【エリーシア】「……人手は足りている。 何のための部隊編成だと思っている? 魔器を賜った、何人かのツワモノがこの陣には待機している。」 壁の、その向こうを見やるようにして、僅かながらに遠い視線。 00:01 (torazou) 【シュヴェルト】「そこは、それ忘れる分で帳消しちゅうことで。……まあ感傷ですけどな、近いんですよ此処から故郷が、頼めりゃしません?」と言って 00:01 *Loststar_ mode +o ShiSyo 00:05 (rouge__) 【エリーシア】「話は最後まで聞くといい。」ゆっくりと立ち上がり、隅にある荷物を目指して、歩む。 「………だが。 じかに魔器を持った人間の傍で戦ってきた人間が少ないのも事実だ。 経験者は、必要だな。」 荷物を、探る。 00:09 (torazou) 【シュヴェルト】「……あー?」もしかして恥ずかしい事をいったかなぁと思いながらその背を見て 00:10 (rouge__) 【エリーシア】「これを………」  取り出し、それをシュヴェルトに見せようとした、そのときだった。  地面が鳴動し、足元が揺れる。 何度も続く地響きが、エリーシア、そしてシュヴェルトを襲う。 00:15 (torazou) 【シュヴェルト】「んなっ!?地震!?」その振動に驚いて周りを見て「姫さん、こっちや」家具や照明で怪我をしないようにとエリーシアの手を咄嗟に引いて 00:17 (rouge__) 【エリーシア】「いや、違う、これは!」 手を引かれるまま、感覚で振動を感じ。  そして、エリーシアの机の上にある水晶が震え、言葉を伝えだす。 「イスターシバです!! アルフィオレ港付近に出現しました!!」 00:18 (rouge__) 【エリーシア】「……と、言うことらしい。」 もう片方の手をシュヴェルトの肩におき、落ち着け、といわんばかりに。 00:19 (torazou) 【シュヴェルト】「なんともタイムリーな話やなぁ、まっ戦う前に怪我せーへんかったんは重畳なこって……はははっ、落ちついますよ?」失敗失敗と頬をかきながら 00:21 (rouge__) 【エリーシア】「これを。」 シュヴェルトの手を握り、その手に何かを渡し、握らせる。  00:22 (torazou) 【シュヴェルト】「んーこいつは……なんやら……」渡された物に目をやって 00:23 (rouge__) それは、2つの立方体。 金でも銀でもない不思議な輝きを放つ、柔らかくも硬くもない手触りのもの。 00:25 (rouge__) 【エリーシア】「遺跡から発掘された、武器に触れさせ、吸収させることにより短時間その武器を魔器と貸す遺物だ。 …貴重なものだが、使い時だろう、今は。 ……傭兵になってくれるのだろう? …行くぞ。」 00:28 (torazou) 【シュヴェルト】「魔器がかこないな感じやったなぁ……」輝きに目を細めながらまあ無関係ないやろと思い、そしてその言葉を聴いて「安心したってや?雇うてもろた分、信用の分はちゃんと帰ってくると思うで、了解や姫さん」 00:31 (rouge__) 【エリーシア】「スリーエースにいたなら作戦は分かっているな? 私たちのすべきことは足止めだ。 殺さない程度に攻撃を加えて、拘束術式の発動を行う。 …頼らせてもらおう、シュヴェルト。」 手に、ブリューナグを携えながら、戦場へと走る。 真っ直ぐと、前を向いて。 00:37 (torazou) 【シュヴェルト】「陛下頼りの作戦やけど、それも力を削いでこそ……そういう話やったな」武器と遺物を確かめると「任しといてや、精鋭よりゃ役に立ってーと見せたるよ」その背を追って戦場へと向かう、かつては今と同じく兵として居た場所へと 00:39 (torazou) ただ駆ける 00:39 (torazou)   00:39 (torazou)   00:39 (torazou)