21:11 (torazou_)   21:11 (torazou_)   21:11 (torazou_)   21:11 (torazou_)   21:12 (torazou_) 照りつける太陽が沈むと夏とは言え随分と涼しくなり 21:13 (torazou_) 優勝の打ち上げが終った店の中で、こそこそと動く小さな影が一つ 21:14 (torazou_) その影と比べて大柄な陰の寝床まで来ると、むにむにとそのほっぺたを容赦なくむにりながら 21:15 (torazou_) 【ブリジット】「……おはよう、ウェン君……今日の任務は…………」まだどっぷりと深夜と呼べる時間にそんな言葉をかけて 21:15 (torazou_) (たっち 21:20 (rouge__) 【ウェン】「んん…む…ぅ?」 昼からの激務で疲れていたのか、睡眠時に近くに立たれても気がつきもせずに。 …逆に、ブリジットの気配寸断能力が見た目より物凄いということかもしれないが。 「…ええと、な、何だ?」 だが、それでも直ぐに状況を把握して、ブリジットのほうに視線を向けた。 21:25 (torazou_) 【ブリジット】「……おめでとーございます、この数日間ウェン君は特に頑張ったのでちょっと親切にしようと思いました……選ぶといい……海辺へ涼みに行くのと……なんだか解らない物にウェン君の幸せを三分間祈られるの……どっちがいい?」相変わらずのよく読めない表情でそんな事を尋ね「……ちなみに拒否権は無い……」 21:28 (rouge__) 【ウェン】「………あー、ええと。」 表情の読めない、ついでに言うと行動の読めないブリジット。 「ちなみに、そのなんだか分からないものって、どんなだ…?」 僅かに気になった。 そもそも選ぶ選択肢としては間違っているような気はするが。 21:30 (torazou_) 【ブリジット】「……それは聞かない約束ですじゃ……爺さんや。」わざとらしくよぼよぼ動くと「……なんだか解らない物はなんだか解らないものとしか表現の仕様が無い……」 21:33 (rouge__) 【ウェン】「いや、それはその、ブリジットが用意するものなんじゃないのか…?」 出合った時から彼女の突飛な言動は幾つも聞いているものだけれど。 未だになれないというか、面食らう。 いや、今は少しなれてきているのかもしれないけれど。 「…まあ、何だ、つついちゃいけない部分なんだよな。」 嘆息して、立ち上がる。 21:35 (torazou_) 【ブリジット】「……冗談は置いて置いて……」と何かを横に置く動作をしつつ「……遊ぼうウェン君。……明日は一日仲間と骨休めするなら、今この時間ウェン君を貸し切って遊ぶのは悪くない……」 21:40 (rouge__) 【ウェン】「ああ、うん。」 立ち上がりながら、ブリジットのほうを振り返り。 「それじゃあ、涼みに行くか。 夜の海とか、のんびりしてる暇なかったもんな。」 一週間の激動を振り返りながら、僅かに遠い目。 「かしきるとか言葉は若干物騒だけど、いこうか。 …みんなは…置きそうに無いな。」 打ち上げであるものは上品に、あるものは死んだ魚のよーに倒れている。 無理に起こすことは無いだろう。 21:45 (torazou_) 【ブリジット】「……」こくこくと無言で頷いてから振り返って「……さあ……では一緒に……れっつごー3匹が斬る……一人足りないけど……」 21:49 (rouge__) 【ウェン】「何時も思うんだが、ブリジットのその不思議な語り口は何処から出て来るんだ…。 いや、なれればなれるで、味があって面白いけどさ。」 言葉に感情の琴線を刺激されたのか、ぶっ、と、軽く噴出しながら。 ゆっくりとした足取りで、店の外へと歩みだす。 「…今日は、夜でも明るいな。 いい月だ。」 静かに、上を向いて。 21:56 (torazou_) 【ブリジット】「……それは、歳の差……それ以外に無い……」先導しながら重そうなローブのままクルリと踊って「……確かに今日は月が綺麗……だからこんなにも気分がいい……夜中に餌を与えてもいい感じ……」ぼーっとした表情で月を見上げ 21:59 (rouge__) 【ウェン】「夜中に餌? いや、確かに夜寝るときに物食うのは、身体にあんまりいい感じじゃないけどさ。」 足取りは、ゆっくりと海岸へと進んでいく。 「しかし、激動の一週間だったよな。 海の家、だなんてさ。 依頼者にこういうこというのもなんだけど、結構びっくりしたもんだ。 そうきたか! って感じかな。」 22:02 (torazou_) 【ブリジット】「……内緒内緒」ふふと不敵に笑ってから「……その事は前向きに謝罪する……放浪癖の有る引き篭もりだから……アウトドア関係は一寸苦手……」ウェンの横に戻ると目を逸らして 22:05 (rouge__) 【ウェン】「んにゃ、いいよ。 どんな依頼にも…どんな依頼、って言っても、自分で納得できる類の依頼に限るけどさ。 こなせるものはこなす。 そういうのがおれたちの仕事だから。 それに、結構楽しかったし、謝られることなんて何一つ無いさ。」 ぽふ、と、目を逸らしたブリジットの肩を叩いて。 年の割りには、随分と小さな彼女。 …不思議の多い世界だし、そういうこともあるのだろうけど。 22:10 (torazou_) 【ブリジット】「……それは良い心掛け……花丸は欲しくない?油性マジックだけど……」きゅぽんと油性ペンを取り出して「……なんだかこの夏は大変そう……頑張れウェン君……」見下ろすウェンを見上げて小さく笑みを浮かべて 22:12 (rouge__) 【ウェン】「…手なら、まだ。」 少し迷ってから、片方の手のひらを差し出して。 「それはまた、どういう? ブリジット、占いとかできるんだっけ。 それとも、唯の勘か? …おれ、意外とそういうの気にしちまうんだよな…」 大変そう、という言葉に、うへえ、と顔を顰めて。 22:17 (torazou_) 【ブリジット】「……きゅっきゅっきゅっきゅっ……上手に出来ました……」差し出された手に遠慮なく花丸を書く、それは落書きにしてはとてもよく出来た花丸で「……単なる予言……言葉以上のことは解らない……頭に思い浮かぶだけ……私の役に立つのかたた無いのか良く解らない七つの特技の一つ……」 22:19 (rouge__) 【ウェン】「うぐっ……」 手を這うペンの感触に笑いをこらえつつ。 「んー…そっか。 ブリジットの勘、みたいなもんか。 …ま、こんな仕事、悪いことなんて幾らでも起こるしな…。 なら、何時もより気をつけて仕事するだけだ。 ありがとな、忠告。」 少し、その言葉に考え込んだ後。 それでも笑みを浮かべ、ブリジットにそう返した。 22:26 (torazou_) 【ブリジット】「……勘よりは精度が高いそれは確実に訪れる……だから……がんばれ。……うんうん……前向きなのは良い所……褒めて上げる……と巣すこし店から離れた岩場の陰の砂浜にたどり着いて「……到着……」 22:29 (rouge__) 【ウェン】「ん……」 何が起きるだろう。 悪い想像は幾らでもできる。 …が、あえてそれは思考から振り払い。 「…これが、夜の海か。 なんか、昼見るのと、大分印象が違うな。」 砂浜から、海を眺める。 太陽ではなく、月に照らされた海岸の景色を。 22:36 (torazou_) 【ブリジット】「……人が多い所は苦手……そして……居なくなったのがこの海の昔の姿ともいえる……月は好き?」 22:39 (rouge__) 【ウェン】「……月、か。」 ぼう、っと空をながめて。 「…そうだな、落ち着いてみるなら、嫌いじゃない。 好き、って程か、って言われると、自信は無いが。 綺麗だとも思うし。 月見酒とか、そういう文化もあるし。」 どうせなら、店から飲みきれなかった飲み物の一つや二つ、もってこればよかったか、何て考えながら。 22:46 (torazou_) 【ブリジット】「……そう?……私は好き……こんな夜なら尚更ね……母様を思い出すのだけは欠点だけど……。……さあ折角の二人しか居ない夕涼み……泳ぐのだ少年……」とウェンに言うとローブを脱いでぱしゃぱしゃと波打ち際へと 22:48 (rouge__) 【ウェン】「…母親、か。」 不思議な存在に見えるブリジットにも、母親はいる。 ……自分にも母親はいるだろうが、思い出すような記憶は無い。 小さく呟き…「って、ええっ!? 泳ぐのかっ!? おれ、そういう準備とかしてないぞ!?」 ブリジットの背中に、呼びかける。 22:53 (torazou_) 【ブリジット】「……問題ない誰も見てない……男なら下着の構造上そのまま泳げる……大丈夫大丈夫平気平気……」自身は海に反射する月の光に白い肌を晒し 22:57 (rouge__) 【ウェン】「……ぷふうっ」 よく見た。 凝視してみた。 「ぶ、ぶ、ブリジットさんっ!?」 思わず敬語になった、何故だ。 白い肌、流石に無防備すぎやしないだろうか。 水着大会のときに着ていたような、ギャグのような濃紺の水着の姿も見えない。 23:04 (torazou_) 【ブリジット】「……何故急に敬語か?……でも……あまり露骨に見ないように……」ぱしゃと足元から水を掬ってはウェンへと水を降らせ「……ほらコレで見えない……」とすこし沖へと進んで水の中にその肌を隠し 23:09 (rouge__) 【ウェン】「ぶっ………」 動転していたため、避けることも出来ずにまともに水をかぶり、ぶるぶると頭を振って水を飛ばす。 「そ、そりゃ見ないようにはするが、見るなって言うのもなんか違うだろ!?」 がうがうと、反論する。 ただ、水を被ってしまえば気にならなくなったのも事実で。 軽く上着を脱いで、自分も海の中へと足を進める。 23:13 (torazou_) 【ブリジット】「……はっ…見る価値もないと言いたいと……しくしくしく……よよよ……えーんえーん……ウェン君が苛めるよー……」さめざめさと泣き真似をしながら 23:17 (rouge__) 【ウェン】「いやっ、価値とかそういうんじゃなくて!? そりゃ普通驚くだろ!」 後姿に見た、裸身がちらりと頭をよぎる。 ざばざばと水をかきわけ、ブリジットに近づきながら弁解を。 「ていうか、泣きまねしてる所が万が一誰かの目に触れたらおれすげえ悪者になるからっ!?」 23:20 (torazou_) 【ブリジット】「……ほわい?別に誰も見てないから問題ない……それとも『……家政婦は見た……少女を襲う……極悪冒険者……』と言うのが好み……?」何時もと変わりない表情で明らかにからかった様子で 23:23 (rouge__) 【ウェン】「いや、おれは見てるが物の数にも入らないって言うのかなあ!?」 そういう問題ではないが、つい突っ込んでしまいつつ。 「それは困る、から、ホント最悪の場合は弁護してくれよ…」 ぶくぶくぶく、と、首の辺りまで海に身体を沈め。 23:28 (torazou_) 【ブリジット】「……だから言った夜に餌……と……ウェン君は……言葉の意味をもう少し考えたほうがいい……何れ『貴方の子よ』とか言う人が出てきても不思議じゃない……」うんうんと頷きながらウェンが首の辺りまで沈んだので容赦なく頭を撫でて 23:32 (rouge__) 【ウェン】「それは全力で否定するぞ…。 なんせおれ、今まで彼女がいたことなんてないんだからな…」 何処となく、罰の悪い気持ちになりながらも特に抵抗することなく、頭を撫でられて。 「や…ブリジット、餌ってそういう意味なのか…? いや、悪いのかいいのかとても判断には迷う所ではあるが。」 23:37 (torazou_) 【ブリジット】「……面白ければそれでいい……ふふのふ……」ウェンの一連の反応にとても満足したように笑ってから「……今はいると焼けるねべいべー……それはどの子?」悪戯っぽく近寄っては尋ねて 23:39 (rouge__) 【ウェン】「言えるかっ。」 照れ隠し、とばかりに近寄ってきたブリジットに、ばしゃりを水をかぶせる。 一度かぶせれば吹っ切れたように、楽しそうに何度もぶつけてみた。 「ふはは、面白ければいいというのであれば戦いの始まりだなブリジット!」 23:42 (torazou_) 【ブリジット】「……そう……じゃあウェン君が積極的に遊んでくれる?」必要異常に可愛らしい仕草で小首を傾げては尋ね 23:45 (rouge__) 【ウェン】「う…」 月光の下、ブリジットのそんな仕草にどきりとしてしまいながら。 「…そりゃ、うん、遊ぶさ。 …遊べる時間って、大事だもんな。」 23:50 (torazou_) 【ブリジット】「……じゃあ遊ぼう、ウェン君。私の時間は長いけど……ここでこうやって遊べるのは今日だけの特権だから……」月明かりで光る雫を装飾と玩具して言葉どの通り戯れるよと水を掛けて 23:54 (rouge__) 【ウェン】「明日寝不足になっても、うらむなよっ!」 などと言っていると、まともに顔面に水を被り。 けほこほと噎せ返りながら。 「さて、倍にして返してやるっ!」 何時しか、唯時間を忘れて、戯れる。 00:09 (rouge__) こうして、夜は更けていく。 月明かりに照らされ、少女にも見える賢者と、年相応…いや、少し幼い青年は、はしゃぎあい、今だけは同年代の友人に見えるような気がした。 互いに心行くまで海で戯れ…体が疲れを覚えるまで。 長い間、そんな時間を楽しんだ。