21:30 (torazou_)   21:30 (torazou_)   21:30 (torazou_)   21:30 (torazou_)   21:31 (torazou_) 転校したばかりの学園祭……こういうのは嫌いではない、溢れる熱気を感じる様で寧ろ好ましい 21:32 (torazou_) 案内役を買ってでてくれたクラスメイトと、後での合流を約束してぶらりと校内をうろつく 21:34 (torazou_) 時間はもう直ぐ正午…ちょっと早い休憩にしようと手近な喫茶と化した教室に入る看板には「ファルシカル・カフェ」 21:35 (torazou_) 【瀞】「………?」客の呼びこみをしてる男装した女生徒に少し小首をかげながら、中へと 21:36 (torazou_) ………(たっち 21:38 (kitsun___) 【環&歩夢&クラス全員】「いらっしゃいませ! ファルシカル・カフェへようこそ!」 声をそろえてウェイターとウェイトレスがいっせいにお辞儀をする 21:40 (torazou_) 【瀞】「なっ……!?」その装いに一瞬硬直する…男装はまだわかる…だが女装…その中に知った顔を見つけたので、外見と相まって正に人形というたどたどしさで首を傾げ「……ここ喫茶店よね?」 21:42 (kitsun___) 【いいんちょー】「ええ、喜劇的喫茶店(ファルシカル・カフェ)の名の通り、喫茶店ですよ」 にこやかに答えるメガネをかけたウェイター 21:45 (torazou_) 【瀞】「喜劇と言うか悲劇が一部隙間から零れてそうよね?」ノリだけで女装した面子に目をやってから眼鏡のウェイターに答えて「そう、なら問題ないは席に案内しなさい」 21:48 (kitsun___) 【いいんちょー】「ええ。それではお嬢様、どうぞこちらへ。……一名様入りまーす!」 メガネのウェイターから窓際の席へ案内される。「少々お待ちください。ただいまメニューとお水をお持ちいたします」 21:50 (torazou_) 【瀞】「ええ宜しく頼むわね……」席に座って環を観察しながら答え 21:51 (kitsun___) 【環】「委員長、向こうのテーブルに三名様。こっちは俺がやるから、向こうのフォローに」 【いいんちょー】「うぃうぃ、了解。じゃ、あとよろしくねー」 お昼時とあって混みあい始めた中でも、二人を中心にしてスムーズに客をさばいていく 21:52 (kitsun___) 【環】「お待たせいたしました。メニューをどうぞ」 音を立てないように静かに水を置き、瀞の前にメニューを差し出す 21:53 (torazou_) 【瀞】「ありがと、それで一つ聞いていいかしら?」にこやか過ぎる笑みを環に向けて「環はその格好で労働の喜びを感じられてるかしら?」 21:57 (kitsun___) 【環】「……おかげさまで慣れない服と動作に四苦八苦してる」 にこやかな顔から一変して、不機嫌そうな顔に。 「というかなんでお前がいるんだよ。絶対これ系(ネタ系)の出し物には近づかないと思っていたが」 22:00 (torazou_) 【瀞】「あら、タマキは中々に似合ってる方だと思うわ。でも、そっちの趣味に目覚めちゃ駄目よ?私、変態には容赦しない事にしてるから」不機嫌そうな顔を面白がって答えて「そう?お祭りなんて、楽しんだものの勝ちでしょ?」無論適当に入っただけなどという事実は億尾にも出さずに 22:03 (kitsun___) 【環】「誰が目覚めるか!」 っと思わず声を荒げそうになって自制する。ここは喫茶店、相手はお客様……はなはだ不本意なことには違いないが。「それではお決まりになりましたら、お呼びください」 そういって別のテーブルの片づけを始める 22:07 (torazou_) 【瀞】「可愛いのね、タマキ。そう言う所は嫌いじゃないわよ」今回は余裕が有る為くすくすと笑いながらそれに答えるとメニューを見て「じゃあブルーマウンテンと、苺のショートケーキを貰えるかしら?」 22:11 (kitsun___) 【環】「……嬉しくない褒められかただ」 ぼそっと呟いた後で声のトーンを戻し「ブルーマウンテンとイチゴショートですね。少々お待ちください」 手早く伝票に書き込むと、バックヤードへ 22:15 (torazou_) 【瀞】「素っ気無いのね、タマキに折角会いに来て上げたって言うのに」環の耳に聞えるように冗談めかして 22:16 (kitsun___) その言葉と同時にバックヤードで悲鳴とも歓声とも付かない声が上がる 22:18 (kitsun___) 「星野ってめぇ!!」「さっきの娘といい! いまの娘といい!」「……まぁ、星野君だしねぇ」「さすが天然……」 などなどといった声が漏れ聞こえてくる 22:21 (torazou_) 【瀞】「……さっきの娘?」ふむとその言葉に少し考え込み「タマキには先にお客が来たのかしら?」と先程案内たウェイターに声を掛け 22:23 (kitsun___) 【いいんちょー】「ええ、つい先ほど。15分くらい話していかれました。ポンチョを羽織った演劇部のお嬢さんでしたね」 くふふっとチェシャ猫の笑みを浮かべながら、すらすらと答える 22:26 (torazou_) 【瀞】「そう、なら私にも顧客サービスの一環で15分ぐらい貸し出してもらえるかしら?」こちらは獲物を捕まえた猫の様に楽しげに 22:29 (kitsun___) 【いいんちょー】「とは言いましても、ああ見えて彼……うちの“看板娘”ですので、タダでというわけには参りませんね。先ほどと違い、お店も混み始めていますし」 笑みを浮かべたまま商談へ入る。 22:31 (torazou_) 【瀞】「あら、商売人ね。」ふふんと笑いながら「いいわ、乗ってあげる。どう言う支払いが好みなのかしら?」 22:34 (kitsun___) 【いいんちょー】「うちの“看板娘”を貸し出すからには、それ相応に宣伝していただければと。そう、例えば『あの子がいかにかわいいか』などを……」 そう言ってメガネをきらりと光らせる 22:37 (torazou_) 【瀞】「その程度で良いなら喜んで、クラスの子にも此処の事紹介してあげるわね」環の女運に心の中で黙祷を捧げながら応じ 22:40 (kitsun___) 【いいんちょー】「……商談成立。お買い上げ、ありがとうございます」 くふふっと笑って立ち上がる。バックヤードに向かって歩く後姿に悪魔っぽい羽と尻尾が見えたり見えなかったり 22:44 (torazou_) 【瀞】「ええ、任せなさい」なにやら楽しんでるこのクラスのボスの背を見送りつつ「タマキもあれじゃ勝ち目がなくて大変ね」と一人呟き 22:47 (kitsun___) バックヤードから再び声が聞こえる 【いいんちょー】「はーい、ご氏名入りましたよー。堂々サボれるなんて羨ましいねー、べっぴんさん」 【環】「どんな表現だそれは!? しかもいつの間に!?」 となにやら問答中。 数分後、しずしずと瀞が注文した品をお盆に載せて、環がテーブルへとやってくる 22:48 (kitsun___) 【環】「お待たせいたしました。ブルーマウンテンとイチゴショートです」 そう言って、商品を置くと、対面の席へ腰を下ろす 22:49 (kitsun___) 【環】「で、わざわざいいんちょーに交渉してまで、何で俺を呼びつけた?」 22:51 (torazou_) 【瀞】「お待ちしてました“看板娘”さん。ご指名二件目なんて、隅に置けないわね。……折角顔見知りが居るんだし話したいって言うのは迷惑かしら?ああでもタマキが幾ら迷惑がってもさっきの人には勝てそうにないから素直に話し相手に成りなさい」 22:53 (kitsun___) 【環】「ぐっ……、わかったよ。だが、高尚な会話なんてできないからな」 ちょっと拗ねたような感じでそっぽ向く 22:56 (torazou_) 【瀞】「ええ良いわ、先ず質問するわね。タマキのご指名一軒目ってだれだったのかしら演劇部の先輩だって聞いたけど。初日の午前からタマキに愛に来るなんて随分とご執心じゃない?」よくよく考えれば自分もそれに当てはまったりするのだが気が付かずに 23:00 (kitsun___) 【環】「そんなんじゃない。たまたまこの店に入っただけらしい」 言った後で名前も特に隠す必要はないと思い「……祈ちとせ。同級生でロイヤルガード所属のウィザードだ。機会があればお前も顔あわせるだろ」と紹介する  23:03 (torazou_) 【瀞】「へーお仲間。てっきりタマキの彼女かと思ったんだけど違うんだ。」先程の周りの反応を考えてから答えると「あら、折角だしタマキが紹介してくれないの?」 23:07 (kitsun___) 【環】「……ばっ!?」 いきなり何言い出すんだこのマセガキがーっ!? と言いたげな視線を送りつつ「紹介ね……向こうがいいっていうならな」 その前に任務で顔あわせるんじゃないかって考えながらも答える 23:10 (torazou_) 【瀞】「うわ、凄い目、タマキってば正直ね」何を思ったかは見て取れてツンと少し怒ったような仕草でそれに答え「ええじゃあそう言う約束ね、でも気をつけてねタマキ。女の子との約束を破ると怖いのよ?」 23:13 (kitsun___) 【環】「ああ、判った。約束する」 実際、約束をやぶったら今度こそ炎付きの拳で殴られそうだと思いながら答える 23:16 (torazou_) 【瀞】「でも、そういう格好って誰が考えたのかしら?今しか出来ない格好だと思うけど…」遠慮なくタマキの姿を眺めると 23:17 (kitsun___) 【環】「知らん。普通に喫茶店やるって教えられてて、朝きたら女子に囲まれて無理やり着替えさせられたからな」 23:20 (torazou_) 【瀞】「あら騙まし討ち素敵ね、タマキが逃げるのを考慮したのかしら?でも感心しちゃった、素直に着たんだ」 23:22 (kitsun___) 【環】「……本気出して跳ね除けたら怪我人が出るだろうが。それに……怖かった」 思い出したのかぶるぶると小さく震えてる 23:22 (torazou_) 【瀞】「怖かった?」不思議そうなその単語を繰り返し 23:25 (kitsun___) 【環】「……判らないだろうな。なんか血走ってはぁはぁ言ってる大勢の女子に、自分の意思とは関係無しに腕やら足やらをとられて無理やり着替えさせられるなんて」 BGMによーごれーちまーったー かなしみにーぃーと流れそうな目でとつとつと言う 23:29 (torazou_) 【瀞】「それは素敵な体験だったわね……ご愁傷様、次も狙われないようにしないと大変ね」何時もの様に切り返そうとして流石に可哀想になって言葉を掛けて 23:31 (kitsun___) 【環】「……それ以上に、さっきから突き刺さる男子と女子の視線が痛い」 ハタから見たら少女二人が仲良く談笑中。だが、実際は男女で仲良くテーブルを囲んでいる。どちらの種類の視線かは知らないが、悪目立ちしているのは確かだった 23:33 (torazou_) 【瀞】「そう?堂々としてれば良いじゃない?別に視線で死ぬ訳でなしさっきの責任者っぽい人のお墨付きよ、シャキッとなさい」平然と視線を流しながら答えて 23:36 (kitsun___) 【環】「呪い殺されそうな怨念を感じるんだがな……」 主にクラスの女装男子一堂から、と口を付いて出そうになったのを全力で封殺した 23:40 (torazou_) 【瀞】「……そう?タマキの考えすぎだと思うけど。大体話してるだけで呪い殺される理由がないわよ?それともタマキが何か悪いことした?」不思議そうにこちらを見てる女装男子生徒を見て目が合えばにっこり笑い返し 23:42 (kitsun___) その笑顔をみていいところを見せようと張り切って接客する男子一堂。ああ、なんて単純なやつら。 【環】「……これっぽっちも身に覚えが無いんだがな」 そのセリフをバックヤードで聞いていた女子全員が一斉にため息を付く 23:45 (torazou_) 【瀞】「なら良いじゃない、身に覚えのない事まで気にしてたら老け込むわよ?タマキただでさえ怒りっぽいんだから」 23:48 (kitsun___) 【環】「まぁ、それもそうだな……」 はぁっとため息ひとつ。しかし、今日の瀞はやけに饒舌なように思える 23:51 (torazou_) 【瀞】「うん?どうかした?」溜め息をつくタマキの方に視線を直し「そろそろ仕事に着かないと落ち着かない?」 23:53 (kitsun___) 【環】「いや、まあそれもあるんだが……」 と一呼吸置いてから「今日は随分と饒舌なんだな。正直、驚いた」 23:56 (torazou_) 【瀞】「さっき言ったでしょ?お祭りなんだから楽しまなきゃ損だって……それとも何、タマキは公衆の面前で殴られる趣味があったりする?」 23:59 (kitsun___) 【環】「それは勘弁してほしい」 とへそを曲げた瀞に向かって 「変なことを言ってすまなかった。機嫌を直してくれ」 00:03 (torazou_) 【瀞】「別に良いけど、その代わりタマキは私に何をしてくれるのかしら?」んーとタマキを品定めするように見て 00:04 (kitsun___) 【環】「委員長からもお前には『最大限便宜を図るように』って言いつかってるからな。無理の無い範囲ならなんでも」 00:07 (torazou_) 【瀞】「そう?じゃあお言葉に甘えて、確か演劇部の公演が有ったと思うんだけど……公演にタマキの休み時間が合うなら付き合いなさい。それぐらいエスコートできるでしょ?」 00:14 (kitsun___) 【環】「……確かに演劇部の公演には足を運ぶつもりではいるが」 早速、先ほどの約束を果たせと言うことだろう。ここで断ったら確実に機嫌が悪くなる。委員長に言われてることもあるし、仕方が無い。舞台が終わった後の消耗したちとせと、瀞を引き合わせるのはあまり気が進まないが。 「わかった。明日の午後の公演でいいなら付き合う」 00:16 (torazou_) 【瀞】「良いお返事ね。待ち合わせは此処でいいのかしら?」 00:18 (kitsun___) 【環】「ああ、明日の1時半にここで。公演は2時からだから、間に合うだろう」 シフトは1時で終了するのだが、着替えや化粧落とす時間も加味し、待ち合わせの時間を決める 00:21 (torazou_) 【瀞】「ギリギリのほうが楽しかったのに」ちょっと残念そうに本音が漏れて「いいわ、それで。それじゃあそろそろ開放して上げるわね」 00:23 (kitsun___) 【環】「……まったく」 すっくと立ち上がり、空になっていたグラスへ水を注ぐ 00:26 (torazou_) 【瀞】「ありがとうタマキ。じゃあまた明日ね」立ち上がったタマキに礼を言って、行って良いよと言う態度 00:28 (kitsun___) 【環】「ええ、それではごゆっくり」 楚々とした態度でお辞儀をして業務へもどる 00:32 (kitsun___) 【委員長】「復帰おめでとう。どーだった」 00:32 (kitsun___) 相変わらずの笑みを浮かべながら委員長が聞いてくる 00:34 (kitsun___) 【環】「……人をダシにしたくせに」 ジト目で睨みつけるも、柳に風と受け流してしまう。 00:35 (kitsun___) 【いいんちょー】「いいじゃない。しっかり休憩できたんだから。さて、じゃあ3番さんと6番さん、お願いね。充電した分キリキリ働いてもらうわよ」 00:36 (kitsun___) 【環】「……このあくま」 00:36 (kitsun___) しかし、意外なところで予定が重なった 00:38 (kitsun___) 明日の午後を空けてもらうためにも、ここは委員長に従って働くしかない 00:40 (kitsun___) 【環】「まあ、明日と今日の午後のためにがんばるか」 午後一の休憩はとあることに使う予定だ。そのためにも、しっかり今働こう 00:41 (kitsun___) そうして、戦場のように忙しいお昼時は過ぎていく 00:41 (kitsun___)   00:41 (kitsun___)   00:41 (kitsun___)