14:16 (torazou)   14:16 (torazou)   14:16 (torazou)   14:16 (torazou)   14:16 (torazou) 明りもなくカーテンも締め切った部屋 14:17 (torazou) ……ギルドに帰ってきてからやった事と言えばそんな部屋に閉じこもる事だけで 14:17 (torazou) 世界は暗い…… 14:18 (torazou) この世界に来た時もそんな感じだった……あの時は如何したんだろうと埋もれた記憶を僅かに掘り起こそうとするも直ぐに止めて 14:19 (torazou) 【アズマ】「……でも……いいか……如何でも……」今の心を小さく呟いて寝転がったまま… 14:19 (torazou) (と言う感じ 14:27 (rouge) 【セリカ】「ううん……。」 廊下をうろうろといったりきたりを繰り返す。 ギルドメンバーが一人消えたのだ、大きな騒動となって情報がギルドの中を駆け巡った。 月奈は、簡潔にこう告げたのだ。 「アーヴィニさんが、始祖の庭園の誘いを受けました。」 そして、彼女についてされた説明。 ジニーと名乗ってギルドの仕事に参加したこともあるということなど、様々に。 14:29 (rouge) 【セリカ】「…………うーんうーん。」 アズマが、件のジニーなる少女に並々ならぬ感心を抱いていたのは、なんとなく知っていた。 何故知っていたのかといわれれば、自分でも何故だろうか、とは思うが…よく見ていたから、かも知れない。 14:33 (rouge) 【セリカ】「……こ、ここでうろうろしてても仕方ないよね。」 ぐるぐる、ターン、ぐるぐる、ターン。 言ったり着たり、いったりきたりを意識的に止める。 「…何言えばいいのかわかんないなぁ。 …でも。」  何とかしなきゃ、と、そんな考えを胸に、ドアを叩いた。 14:33 (rouge) (どうぞ 14:36 (torazou) 【アズマ】「……?」どれだけ虚ろに天井を見ていたのか時間の感覚は余り無くて、その音に現実に戻される…ドアを叩く音…それを無視しようとするかのように身体を丸め 14:39 (rouge) 【セリカ】「アズマくーん。 …いる? アズマくーん?」 どんどん、とノックの音を少しずつ強めて。  アズマが、一歩も部屋から出てこない。 なんて、そんな話は聞いている。 …既に出てきているのなら、それでいいのだけど。 14:43 (torazou) 【アズマ】「……セリカさん?」扉越しに聞える声の主…その相手の名を呟いてから「……放って置いて…くれますか?いま誰とも話したくないんです」扉に向って聞えるか聞えないか程度の弱弱しい声をだして返し 14:46 (rouge) 【セリカ】「ね、ね、ご飯はどうかな? その、何も食べてないんだよね?」 何時もとは違う、弱々しい声にある種の衝撃を受けながら、必死に会話の糸口を探す。 14:50 (torazou) 【アズマ】「……ご飯?…食欲も無いから……いいです」お腹は遠に空き果てているのだが…食べる気には為れずにそう言葉を返し「……早く行かないとセリカさんが食べる分もなくなっちゃうと思いますよ」 14:55 (rouge) 【セリカ】「わ、わたしはいいんだよ! 別に私はいいの。 その、はいってもいいかな?」前向きに、声を明るくなるように意識的に作って、ドアに手をかける。 鍵がかかっていないといいのだが、と思いながら。 …かかっていた時は…  ちらり、と、提げたシェルファに目を向けた。 15:00 (torazou) 【アズマ】「……だからッ!誰にも会いたくないって言って……」と声に少しだけ陰鬱なものが宿るが途中で自分を取り戻して「……すみません…セリカさんに怒ってもしょうがないのに……」消入りそうな声で謝り 15:03 (rouge) 【セリカ】「じゃあ……いつまで会いたくないの? かな?」 ドアの向こうで、僅かな怒声に身を竦ませるも、拳を握り締めて、言葉を続ける。 アズマが告げた謝罪の言葉には、触れない。 15:06 (torazou) 【アズマ】「……何時でしょうか?……そんなの僕にも解りません……だから……ごめんなさい」そういって呟いてからごめんなさいともう一度呟き、ドアに再び背を向け 15:10 (rouge) 鍵がかかっているのを、手の感触が確かめて。 【セリカ】「………んっと、先に謝っておくね。」 しおらしく、ドアの前で頭を下げる。 「…いくよ、シェル姉。」 すらりと、剣を引き抜き。 ぎぃん、と、鈍く鋭い音が響く。  その鍵を、破壊する。 そのまま、ドアを開いた。 15:14 (torazou) 【アズマ】「セリカさん……どうして?」構ってくれるのか?放っておいてくれないのか?と相反する二又に分かれた問いを口にしながらドアを開けた人影を見る…それ以外に何をするでもなく。拒絶も肯定も人の姿の前に考えられずに 15:17 (rouge) 【セリカ】「え、えーと。 うんとその。」 勢いよく、扉を開く。 ……開いたはいいが、アズマを視界に納めると、とたんに何を言って良いのか分からなくなって、しどろもどろに。 「その、えーと…や、やっほー。」 不器用に笑みを浮かべながら、アズマのもとへと歩み寄り。 15:21 (torazou) 【アズマ】「セリカさん……」その不器用な笑みをセリカらしいと力なくそれでも僅かに微笑む「……っ!?」近寄られれば多少身体を強張らせて 15:24 (rouge) 【セリカ】「…元気、じゃないよね。 やっぱり。」 ぐるぐると、頭の中で言葉を選びながら、彼の隣に立つと、ゆっくりと腰をおろし。 15:27 (torazou) 【アズマ】「……見ての通りです……」セリカが座るに任せて、肯定するでも否定するでもなく答え「……心配してきてくれたんですか?」足元を見ながら尋ね 15:29 (rouge) 【セリカ】「うん。 心配して、来た。」 こくん、とうなずき。 「えっと、正直何話していいのかは…全然わかんないんだ。 でも、でも…このままじゃ、このままじゃ、良くないな、って思ったから。」 アズマのほうを、じっと見つめて。 迷いながらも、強い言葉でつむいでいく。 15:34 (torazou) 【アズマ】「……それは…あの……」普段ならそのまま礼を言ったのだろうが今は迷って言葉は淀み「……そうですか?……そうですよね……だからこうやってセリカさんにも迷惑かけてますし……」力なく肩を落としたまま「大丈夫です…よ、きっと」姿が言葉が不実だという事を表すような声で 15:38 (rouge) 【セリカ】「迷惑なんかじゃないよ!」 強い口調と、調子で否定して。  「えっとその、アズマ君、何で落ち込んでるの?」 疑問、というよりは、アズマ自身に確認させるように、じっと一点を見つめて。 15:42 (torazou) 【アズマ】「……そうですか……」強い口調に…そのセリカの口調はどうしてだろうとぼんやり考えて「……それは……僕は………アーヴィニさんの……目的って知ってたんです……前から……」逆らうでもなく、ぼそぼそと答え「……だから……ルシュさんの誘いを聞いた時に……アーヴィニさんは止めてもきっと……話に乗ると思ってました」 15:43 (torazou) 目的に直に進むアーヴィニの普段を思い出し 15:45 (rouge) 【セリカ】「でも、予想できたんだったら、そのとおりのことが起きたって…辛い、なんてことないよね。」 何が起こったかは知っている。 だけど、何がアズマを失意にやっているのか。 それは、予測でしかなくて、確信が持てないことだから。 その先を、促す。 …酷いことだ、とは自覚していても。 15:49 (torazou) 【アズマ】「そう…ですね。……そうやって僕は簡単に諦めちゃったのに……」拳が色が変わるくらい握り締めて「……諦めたのに……アーヴィニさんの仮面の下を見て……自分が馬鹿だって思い知らされました……きっとアーヴィニさんだからって、自分勝手に諦めた罰ですよね」 15:54 (rouge) 【セリカ】「ジニーさん、だったん、だよね。 アーヴィニさんって。 私も、何度かギルドの中で、見たことある。」  結論を、アズマの代わりに告げる。数度見たことある少女の顔を思い出すように。アズマが、よく見ていた彼女のことを。 「ジニーさんと、仲、良かったんだよね。」 15:58 (torazou) 【アズマ】「そうですか……」セリカから出た名前に痛みを覚えながら見たこと有ると言う言葉に頷いて「……仲……良かったんでしょうか?……きっとそう見えただけですよ……」初めて好きになった相手の事を思い出して……ジニーが自分事を如何思っていたかなど想像したくも無くて 16:02 (rouge) 【セリカ】「……その、違ってたら、ごめんね?」 すうはあ、と、深呼吸。 「好き、だったのかな、ジニーさんのこと。」 何故か、じくりと胸が痛んだ胸、表情には出さずに問いかけて。 16:06 (torazou) 【アズマ】「……あ……」どこか呆然とした面持ちでセリカの言葉を聴いて「……そうですね……多分……女の子を好きになったの初めてだと思います……馬鹿ですよね……僕なんかが人を好きになっちゃいけなかったんです……」セリカの心のうちなど気が付かずに答えて 16:12 (rouge) 【セリカ】「…そっ、かあ。 好き、だったんだ。」 何故胸が痛いのかは、なんとなく、分かった気がする。 だけど、今はそんな自分の話じゃなくて。 「アズマ君は、そんなこと言っちゃ、駄目な人だよ。 ちゃんと、誰かを好きでいいはずだよ。」 アズマの嘆きを、否定するように。 16:19 (torazou) 【アズマ】「……でも……怖いんです…また誰かを好きになっも……結局こんな風になるんなら……。それにジニーさんの事…何度かアーヴィニさんに相談したことも有るんです……」仮面の下でアーヴィニがどんな顔をしてたか…そう思えばより怖く…馬鹿にされていたんだろうかとさえ思い 16:26 (rouge) 【セリカ】「……そっか。」 思った以上に、二人の、この場合は3人のというべきなんだろうか。 その関係の根は深くて。 「で、でも! 私、ジニーさんとかアーヴィニさんのこと、仕事仲間くらいにしか知らないけどっ! それでも、それでもっ…そんなに優しくて、私に手を差し伸べてくれたアズマ君が好きになった人なんだよ…! アズマ君が好きになった人が、そんな人のわけ…ないよっ…!」  16:31 (torazou) 【アズマ】「……セリカさん方が優しいと思います。じゃあ……きっと僕が単に人に嫌われたくないだけの……そんな汚い奴なんですよ……」そのことを考え出すと思考はぐるぐると渦を巻いてよくないほう良くないほうへと落ちて行き、アーヴィニが悪くないのなら自分が悪いのだと決め付けるように 16:39 (rouge) 【セリカ】「……。 じゃあ、アズマ君は、ジニーさんがアズマ君を笑うようなことじゃないって信じるってことだよね、それって。」 ぐ、と拳を握り締めながら。 どこか言葉の合間を縫うような、彼女らしくないいまわしだが、アズマの正面へと廻って。 「それで、私がアズマ君が何時も一生懸命で、優しくて、皆を思いやってくれる素敵な人だって信じるもん。」 16:44 (torazou) 【アズマ】「セリカさん…」顔を上げて初めてセリカの方を見て……セリカの言い回しセリカらしくないでもセリカらしい言葉だと思い「……それは褒め過ぎですよ、セリカさん……そんな事ばっかり言ってると誤解されますよ」励ましてくれてるのだと僅かに笑い 16:49 (rouge) 【セリカ】「別にそんなのは、困らないから良いよ。」 あれ、よく考えたら凄いことをいっているのではないか? などと思ったけれど、言葉を続けて。 「だから、えっと…! アズマ君は、間違ったことなんて…してないっ!」 16:53 (torazou) 【アズマ】「ならいいですけど……」勢いに流されて言葉の意味をよく吟味せず額面どおりに受け取って「……そうだと……本当にそうだと……いいですけどね……そういう風に言えるセリカさんは強くて優しいですよね、やっぱり」逆だったら……セリカならそう考えるのだろうかなどと考えながら 16:59 (rouge) 【セリカ】「そう、だよ。 間違ったことをしてないんなら、落ち込む理由なんて…ないんだもん。」 暴論、だとは思う。 けれど、このくらいしかいえなくて。 「アズマ君はさ、その。 …ジニーさんと、もう一度…お話したいの?」 再び、アズマの横に廻って。 ちょこんと座り込み。 17:03 (torazou) 【アズマ】「何を言っていいのか……何を言いたいのかも……解らないですけどね」……再びの拒絶それはとても怖いのだがそれでも話はしたいのだろうと、セリカの言葉に頷き 17:09 (rouge) 【セリカ】「私も、アズマ君がジニーさんとどんな話をしたいのかは、分からない。 それは多分、二人の間のお話だと思うから。」 こちらも、こくりとうなずき返し。 「でも、ここでそうやってたって、そんな機会なんて…絶対、来ないんだよ…? アズマ君だって、いってたじゃない。 あの島で、動くことが怖かった私に、何かしなきゃ始まらないって、教えてくれたじゃない…!」 17:14 (torazou) 【アズマ】「……」ああと…その時の事を思い出すあの時は項垂れたセリカを立たせる為に柄にもない事をしたと思う、彼女の今の行動をだからと思って「……そんな事もありましたよね……セリカさんはあの時ちゃんと立ち上がれましたし…」 17:18 (rouge) 【セリカ】「そうだよ、私、がんばれたんだよ。 …だから、アズマ君もがんばろうよ。 ジニーさんは、私たちから完全に去ったわけじゃない。 私たちの相手のところにいったんだよ。 …私たちが今のまま出がんばってたら、いつか必ず会える相手なんだよ。 …だからっ…」 言葉は、支離滅裂だが、目じりに涙を浮かべて。 アズマに訴えかけるように。 17:24 (torazou) 【アズマ】「……もう会えないのは二度目だから……今度はもうどうでもいいやって、思ってましたけど。……出来ればセリカさんは笑ってくれたほうが嬉しいです……その方が元気がでると思います……」目尻の涙に触れるように手を伸ばし 17:29 (rouge) 【セリカ】「じゃあ、がんばるって…言ってよ。そしたら私も、嬉しいよ。」 指先が触れると、再びどきりと。 アズマの性格的に、ずるいかな、なんて思いながらも。 17:33 (torazou) 【アズマ】「…………」暫く考え込みながら「……解りました…セリカさんと約束します、頑張るって……」その自信は正直まだ余り無いのだがセリカを安心させようとその言葉に嘘を付く、付くのだから自分も騙せる様にと言い聞かせて 17:37 (rouge) 【セリカ】「えっと、それじゃ……アズマ君、ご飯、食べに行こうよ? 食堂じゃなくて、お外。 美味しいホットドッグのお店があるんだよ、一緒に行こう?」 その言葉に、自分のことのように嬉しそうに頷いて。 アズマの手をとって、立ち上がる。 17:39 (torazou) 【アズマ】「え・・・あ・・・はい。・・・迷惑かけちゃったから・・・それ位は」その笑顔にズキと心が痛むのを覆い隠すように 17:43 (rouge) 【セリカ】「迷惑じゃないって、いってるじゃない、ね?」 目元の涙をぬぐい、笑みを浮かべてアズマの手を引き、部屋から連れ出すことに成功する。 17:47 (torazou) 【アズマ】「……そうですね、じゃあありがとうございます、セリカさん」暫く振りに出る部屋の外はギルドハウスの中なのに目が眩む様に広大に感じられて、いまはその引く手に救われるかの思いで握り返し 17:50 (rouge) 勿論、このくらいのやり取りで彼の心が完全に救われた、ということはないだろう。 それでも。 彼女との時間が少しでも彼の心を明るく照らしてくれたのなら…。 それは確かに、意味のある時間だ。 17:50 (rouge)   17:50 (rouge)   17:50 (rouge)