04:03 (NamelessC) ヽ(・∀・)ノ 04:04 (kudann) マジェの生まれた村は、人口0人の静かな寒村である・・・・ 04:04 (kudann) 自身は、村から少し離れた場所にある洞窟に居を構えている 04:05 (NamelessC) 【ユーリィ】「ここ・・・マジェくんの・・・村・・・?」 04:06 (kudann) 【マジェ】「ま、そういうこと。」ガサゴソと、家の門代わりの獣よけバリケードを外す 04:07 (NamelessC) 【ユーリィ】「だれも・・・いないの・・・?(きゅ)」不安げにマジェの服のすそを握って・・・ 04:07 (kudann) 村民は、狂った獣に全員、射殺されていたとは知らず・・・ 04:07 (kudann) 【マジェ】「まあ、色々と。」 04:08 (kudann) 【マジェ】「良かった。寝床は、荒らされてないや」 04:09 (kudann) 【マジェ】「(やっぱり・・・早かったかな・・・うぅん、決めたんだ)」 04:09 (NamelessC) 【ユーリィ】「マジェくん?」 04:10 (kudann) 【マジェ】「ちょっとね。目の前の幸せを感受できなかった馬鹿が暴れちゃってさ。村は、散りじりになっちゃった」 04:11 (NamelessC) 黙ってマジェを見つめて・・・話を聞く少女 04:11 (kudann) 【マジェ】「ん・・・・」マジェは、静かに、奥にある二つの十字架の前で手を合わせる 04:11 (kudann) 【マジェ】「ただいま、父さん、母さん。」 04:11 (NamelessC) 【ユーリィ】「・・・?・・・お墓・・・?」 04:12 (kudann) 【マジェ】「前にも話したかな。僕、知らないんだ、父さんの顔も母さんの顔も」 04:13 (kudann) 【マジェ】「物心ついた頃には、僕は村にいて、数束の髪の毛だけを握ってたんだって」 04:13 (NamelessC) 【ユーリィ】「・・・この・・・お墓は・・・?」 04:13 (kudann) 【マジェ】「こんな時代でも、村の人は1人の僕に優しくてさ。」 04:14 (kudann) 【マジェ】「でも、家族で一家団欒をみるのは、ちょっと堪えたかな」 04:14 (kudann) 【マジェ】「で。自分の弱さを守るために、お墓を作った。」 04:14 (kudann) 【マジェ】「『僕のお父さんもお母さんも死んでるんだ』って。」 04:15 (kudann) 【マジェ】「優しくされればされるほど、僕の中に幸せと苛立ちが募っていくのが分ったんだ」 04:16 (NamelessC) 【ユーリィ】「マジェくん・・・」 04:16 (kudann) 【マジェ】「『仕方がないんだ。死んでるんだもの』そう思うと、ちょっとだけ気が楽になった。」 04:16 (kudann) 【マジェ】「死んだ親を恨んでも、仕方がないものね?」 04:17 (kudann) 墓に、トプトプと持ってきたワインを振り掛ける 04:17 (kudann) 【マジェ】「でも、駄目だったよ。駄目だったんだよ・・・(ぐす」すこしだけ、思い出して鼻をすすって。 04:18 (NamelessC) 【ユーリィ】「ダメ?」 04:19 (kudann) 【マジェ】「ある日、とある家庭に子どもが出来たんだ」 04:20 (kudann) 【マジェ】「そこの父親が大した人でね。養う余裕などないって暴力振るうんだ、赤ん坊に」 04:20 (NamelessC) 【ユーリィ】「・・・」 04:20 (kudann) 【マジェ】「許せなかった。そんな親がいることも、幸せになれない子どもがいることも」 04:21 (kudann) 【マジェ】「気がついたら、僕はその男を神聖な仕事道具であろうことか射殺してた。」 04:21 (kudann) 【マジェ】「止めに来た大人も、全部。8つまで養ってくれてたおじさんも、全員。」 04:22 (kudann) 【マジェ】「結局僕は、幸せを感受できなくて、そのまま、やっちゃいけないことをしてたんだと思う」 04:22 (NamelessC) ぎゅ・・・っと・・・全ての罪を告白した少年を抱きしめる少女・・・ドクドクと・・・心臓の音が聞こえて・・・ 04:23 (kudann) 【マジェ】「そのまま、僕は逃げるように、あの学校に来た」 04:23 (kudann) 【マジェ】「……怖くなった?」自嘲し、目を瞑る 04:23 (kudann) 【マジェ】「嫉妬深いんだろうね。結局、おじさんまで殺しちゃったのは、他人の幸せを容認できなかったからだし」 04:24 (kudann) 【マジェ】「『なんでこんなに僕だけ不幸なんだ!』って。笑っちゃうくらい、青臭いや」 04:24 (NamelessC) 【ユーリィ】「ボク・・・マジェくんのこと・・・大好き・・・ずっとずっと・・・大好きだよ・・・(ぎゅう)」華奢な腕が少年の背に回されて・・・ぎゅっと抱きしめる 04:25 (kudann) 【マジェ】「幸せすぎて、怖いんだよね。僕がいつか、また、あの時のようにならないか心配で」 04:25 (kudann) 【マジェ】「その意味で、僕から避けてた面もあるかな・・・ごめん」 04:26 (kudann) 【マジェ】「ありがとう、ユーリ姉ぇ。こんな、ロクでもない男を好きになってくれて。」 04:27 (kudann) 少女の心音に身を委ねながら静かに、感謝の言葉を 04:27 (NamelessC) 【ユーリィ】「ボク・・・マジェくんと一緒にいられて・・・すごく、すっごく・・・幸せだから・・・マジェくんも幸せでいてくれるように・・・いっぱいいっぱい・・・がんばるねっ・・・(にこ)」目を逸らすことなくマジェを見つめて・・・微笑むユーリィ 04:28 (kudann) 【マジェ】「ユーリ姉ぇ・・・ありがとう・・・・本当に」目には、大粒の涙があふれて 04:30 (NamelessC) 【ユーリィ】「マジェくん・・・大好き・・・(ちゅ・・・ぺろ・・・ちゅ・・・)」涙のこぼれる頬にキスして・・・涙をしたで拭って・・・そして唇にキスする・・・ 04:30 (NamelessC) ちょっとしょっぱい・・・涙の味のキス♪ 04:30 (kudann) 【マジェ】「僕も・・・(ん・・・・ちゅ・・・ふむ・・・」 04:32 (kudann) 【マジェ】「最近ね。分るんだ。ユーリ姉がいるだけでも十分すぎる贅沢なのに。ほかの幸せも、求めちゃう」 04:32 (NamelessC) 【ユーリィ】「ボク・・・マジェくんと・・・ずっといっしょにいるって・・・マジェくんのお父さんとお母さんに・・・約束しても・・・いい?」ほほを染めて問いかける少女 04:33 (kudann) 【マジェ】「……喜んで!」同じく紅頬させながら、元気よく 04:34 (kudann) 【マジェ】「じゃあ、僕もユーリ姉ぇの母さんお父さんたちに挨拶に、いかないとね?『僕が幸せにします!』って!」今はまだ、生きているのかすら分らない両親の飾りの前で叫ぶ 04:34 (NamelessC) 【ユーリィ】「・・・うん♪(ぎゅう)」 04:35 (kudann) ああいかん、ユーリィ可愛すぎて心の汗でPLがモニタを見れない(笑) 04:36 (NamelessC) あはw 04:36 (kudann) 【マジェ】「」 04:37 (kudann) 【マジェ】「ん・・・・粗末な布団だけど」 04:37 (kudann) ポテリ、と優しく気遣いながら押し倒す 04:37 (NamelessC) 抵抗せずに横たわり・・・少年に全てを委ねて・・・ 04:37 (kudann) 【マジェ】「ごめん、ユーリ姉ぇ、すっごく可愛いや」 04:38 (kudann) ええ、時間の都合もございますのでここの部分は後日、重点的に(笑) 04:38 (NamelessC) あいw 04:38 (NamelessC) 予約シーンとしましょうw 04:38 (kudann) ういw 04:39 (kudann) そして次の日、村の片づけを。 04:39 (NamelessC) おてつだい〜♪ 04:39 (kudann) 【マジェ】「あはは・・・・骨になってるね・・・」 04:40 (kudann) そこで気がつく少年。『ただ一人として、逃げてないことに』 04:40 (NamelessC) 【ユーリィ】「お墓・・・つくろうねっ」 04:40 *nyanshiro quit ("CHOCOA") 04:40 (kudann) 【マジェ】「あはは・・・俺、ばっかみてえ・・・あはは・・・うん、そうだね」 04:42 (kudann) 幸せな人間は不幸の上に成り立っている。 04:42 (kudann) 不平等は覆らない。なら、何者かを犠牲にして立ち行っている幸福を甘受しなくてどうする。 04:42 (kudann) たとえ醜悪な生であろうと、恵まれているのなら笑って受け入れなければ嘘になる。 04:42 (kudann)   04:42 (kudann) しかし、マジェの矢を受け容れた村人の前に訪れた気持ちはいったい? 04:45 (kudann) 【マジェ】「(お人よし過ぎるんだよ……まったくさ!)」泣きながら、墓石を積み上げていく 04:45 (NamelessC) 【ユーリィ】「お花・・・摘んできたよ〜」 04:45 (NamelessC) 両手いっぱいの花 04:45 (kudann) BGM:http://www.pajamas.ne.jp/%7Einfo/cgi/dl/dl.cgi?http://www2.pajamas.ne.jp/presis/mof_short.mp3 04:46 (kudann) 【マジェ】「うん、ありがと・・・・もう、僕も、後ろは、向いちゃいけないな。」 04:47 (kudann) 【マジェ】「僕も……誰かに“生きていていいよ”って、言って上げられる日が来るかな」 04:48 (NamelessC) 【ユーリィ】「うん♪(きゅ)」少年の手を優しく握り締める少女の小さな手・・・ 04:48 (kudann) しばらくして、完成する全員分の墓石 04:48 (kudann) 少年の心に飛来する暖かい気持ち 04:49 (kudann) 少女の手を、静かに、でも強く握り返す 04:49 (NamelessC) ユーリィが摘んできた花がいっぱい供えられて♪ 04:49 (kudann) 【マジェ】「また、帰ってくるから……できれば、家族が、増えてるといいな」 04:50 (NamelessC) 【ユーリィ】「おにいちゃんとおかあさんもいっしょに〜?」 04:50 (kudann) 【マジェ】「僕ら、3人で♪」少女を静かに抱き寄せる 04:51 (NamelessC) 【ユーリィ】「・・・うん♪」少年の言葉の意味を理解して微笑み、頷く♪ 04:51 (kudann) まだ見えない未来に、何かを託して♪ 04:53 (kudann) 【マジェ】「僕の弱さ、認めるよ、今度こそ」静かに、両親の墓を倒し、役に立たないものにして。 04:54 (kudann) 最後の作業を終え、少女の手を握り、村を後にする。 04:54 (kudann) 門を閉めて、侵入者はこれないように。 04:54 (kudann) 罠をかけて、獣に畑を荒らされないように 04:55 (NamelessC) 雲が晴れて・・・明るい日差しが村と、2人を照らして・・・♪ 04:55 (kudann) 【マジェ】「さ。戻ろうか。僕らの、学び舎に。僕らを、待ってる人の元に―――!」 04:56 (NamelessC) 【ユーリィ】「うん、いこっ♪」 04:57 (kudann) 【マジェ】「友よ、我もかくありたい」詠唱とともに、バサぁっと、天使の翼が展開される 04:57 (kudann) 【マジェ】「学園を待ってたら、日が暮れちゃう。追いかけるよ♪」 04:58 (NamelessC) 【ユーリィ】「うんっ♪(ぎゅ)」少年の身体にしっかりとつかまって♪ 04:58 (kudann) 少女を抱きかかえ、羽ばたきとともに学園を追いかけ、少年は風に乗りーーー♪ 05:01 (kudann) そして、2つの日が明ける頃・・・・少年たちは静かに舞い降りる♪ 05:01 (kudann) ――――Fin? 05:01 (NamelessC) 【ユーリィ】「ただいま〜♪」 05:01 (kudann) 【マジェ】「まー♪」 05:01 (NamelessC) 完結した!?w 05:01 (kudann)   05:01 (kudann)