21:27 (Fake__)   21:27 (Fake__)   21:27 (Fake__)   21:37 (Fake__) 新入生の歓迎会を兼ねたプチ学園祭。転入生と言うこともあって…かなりの自由時間が割り振られていて。 21:37 (Fake__) 初日のお昼ごろ、二日目に一緒に回らない? と言うメールを尚也に打っていた。 21:37 (Fake__) 返信が来たのは遅くになってからだったのだが。行こう、と言う文字には安堵。 21:37 (Fake__)   21:37 (Fake__) そして二日目のお昼前。校門でじっと彼を待つ制服姿の春奈。 21:37 (Fake__) 腕には以前一緒に購入した銀の時計を巻いて…時折時間を見る仕草は何処か楽しそうでもあり。 21:37 (Fake__) 【春奈】「この前誘ったばっかりなのに――私、積極的になったなぁ…」 21:37 (Fake__) と呟きながら…待ち人との待ち合わせ時間になるまでを過ごし。 21:37 (Fake__)   21:44 (rouge_) 【尚也】「……ううん。 しかし、盛況なものだよな。 去年ってそういや、何やってたんだろうな…。 留年留年といわれることは多いものの、実際僕はこれが3年目だからな…。まあ、そういう意味じゃ新鮮味が失われてないってことでいいのかな。」 学内のあちこちを軽く見ながら、肩をすくめて。 「…しかしまあ、春奈も物好きっていや物好きだよな…。 よりにもよって僕に声を掛けるとは。」 21:47 (rouge_) 【尚也】「渡りに船…なのかな。 どっちにしろ。」 昨日の今日ではしゃげるかといえば、どうなのか、なんてそんな事を考えて。 「悪魔の巣、か。」 小さくつぶやき、待ち合わせの場所を目指す。 「…ああ、やめやめ。 今日は輝聖学園4年生三崎尚也としてふつーに楽しむ、それでいいじゃないか。」 悪い方向に考えそうになるのを、かぶりを振って止めて。 21:47 (rouge_) 【尚也】「……ダメだ。 自分で言って悲しくなったぞ。」 21:48 (rouge_) 【尚也】「…………さて、と。 …春奈、何処かな?」 目的地にたどり着き、人の並みの中から見知った顔を探そうと。 21:51 (Fake__) 【春奈】「尚也――こっちこっち」尚也の姿を見つけたのか、軽く手を上げる。校門の横、少し人ごみから外れた位置で待っていたらしく…尚也の方へ歩いてきて。「どうしたの? なんだか、元気ないように見えるけど――」眼鏡の奥から、じっと尚也の事を見て 21:54 (rouge_) 【尚也】「昨日はサタデーナイトフィーバーだったんだ。 夜更かしの貴公子と呼んでくれたらいい。」 よく分からない軽口を返しながら。 昨日のことは、それとなくごまかして。 …存外に、鋭いななんて。 「しかし、眼鏡、未だに違和感だな…。」 21:58 (Fake__) 【春奈】「サタデーナイトフィーバーって……何してたの? 夜更かしは私は厳禁だから――夜にやってるテレビとか、面白そうだなとは思うけど」何のことやら、と思いつつ…何かあったのかな、と心の隅に止めておく。違和感と言われれば…「ん、でも…一応少しでも気付かれないようにするための努力ってことで。度は入ってないしね」あはは、と軽く笑い返す 22:01 (rouge_) 【尚也】「色々あるのさ、オトコノコには。 テレビなぁ、シェル姉が携帯テレビを買えってうるさかったっけ…。 まあ、そりゃいいや、また別のお話だ。」 置いといて、のジェスチャー。 「やっぱり、騒がれるの苦手かー。 この空気だと、ちょっと暗い騒がれてもそれはそれで面白そうだけどな。」 どんどん学内へと流れていく人の波をみながら、いたずらげに。 22:05 (Fake__) 【春奈】「携帯テレビ…というか、今は携帯電話でテレビって見れるよね」シェルファがそういっているのは少し意外そうな表情を見せ…頷く。「うん、やっぱりね――学園祭、アイドルの人が来てるみたいだけど。そういう状況になったら私、倒れそうだしまだ、そこまでは…怖いかな」小さな苦笑を見せた後…「それじゃ、今日1日よろしくね?」と…言って。 22:09 (rouge_) 【尚也】「あー、なんかそんな感じらしいな。 戻ってきたら携帯のレベルが物凄い上がってて驚いたっけ。 結局今は、あそこで貰ったの使ってるけどさ。」 人ごみの中なので、若干ぼかしながらロイヤルガードより支給されたレイフォンを眺めて。 「キャーハルナサーン! …って感じ? …それはそれで、ちょっと見てる分には面白そうだけど。」 からかうように告げて。 「そういや、二日目だよな。 春奈は、昨日どうしてたんだ?」 22:12 (Fake__) 【春奈】「うん、私も基本はこっちだけど…お仕事で使うほうは、こっち」と鞄の中から最新型の携帯を取り出し、すぐにしまう。「それは今はやだなぁ…折角楽しみにして誘ったのに、それを壊されちゃうのは私が嫌」からかうように告げられると、若干頬を膨らませて。「昨日は…クラスのお手伝いしてたけれど。後は一人で適当にまわってたかな…? まだこの学校のこと詳しいわけじゃないから、少しでも歩き回ってた」 22:17 (rouge_) 【尚也】「……そういや、はじめてみたな。 お仕事携帯とプライベート携帯。」 春奈のポケットを目線だけで追って。 「春奈は、そのうち変装なしでも分かられるような所までいきたいー、とかは考えてるのか?」 何気なく、そんなことを尋ねて。 「そっか、僕も昨日は学際廻ってたけど、のんびり、ってわけにも行かなかったからな…。」 聞き込みと監視。 アンゼロットは遊べとも言うが、やはりそんな状態でリラックスして廻れるかというのは別のもので。 22:21 (Fake__) 【春奈】「2つ持ち歩くのって面倒だよ。嵩張るし――出来れば1つにしたいけどそうもいかないし。変装無しでも分かられる、かぁ…そこまで人気とか出ればいいと思いはする、かな…?」その言葉には、悩んだ表情を見せる。「人気が出ると、それだけ自分で出来ることも無くなっちゃいそうだし」悩みどころ、だよね…と返しつつ。「のんびり出来なかった…? 尚也、クラスの当番表にも名前なかったけれど…何か忙しかったの?」じっと、尚也に視線を向け…首をかしげた 22:27 (rouge_) 【尚也】「ま……偉くなればなるほど自由ってのはなくなるものだしな。 そこは芸能活動やる以上、割り切る所なのか気合を入れるところなのかは、春奈次第だろうけどさ。」少し、何かを思い出すような表情。何かを見てきたかのように。 「とまあ、目指すはドラマ出演CM出演、だな。 うむ、今度先物買いでサインを貰っておくことにしよう。」 冗談のようなことをいいあいながら歩き。 「…あー、うん。 みんなにゃ悪いと思ってる。けどま、そこら辺春奈に隠しておいても、何れ話の行くことかもしれないしな。 …仕事だったんだ、ロイヤルガードのさ。」 22:31 (Fake__) 【春奈】「そだね……自分を捨てるって言うのは嫌だけど、ある程度は諦めるしかないのかも? 目指すはそこまで…なのかな、どうなるかはわからないし……私なりに頑張るだけだよ。サインは――あー、うん…」サインという言葉を出されると少し恥ずかしそうに俯いて。困ったような、そんな表情を。「…お仕事だったんだ――ロイヤルガードの。でも、学校内でも…あったんだね、そういうの」少しだけ表情を引き締めつつも、声は小さくして 22:37 (rouge_) 【尚也】「そだな、自分なりにがんばればいいさ。 どういう春奈でも、応援はさせてもらおう。」 恥ずかしそうにしている、此れはいいからかうネタが出来たのかもしれない。 なんて邪なことを考えながら。 「…ああ。 ……ま…でも…誰かが死んだ、とかそういうんじゃない。 まだ、平和なものだ。」 血を流した美潮の姿が浮かんだが。 …同時に、楓に治療される光景も思い出す。 …まだ、大丈夫。 22:39 (Fake__) 【春奈】「ん……有難う、応援してもらえるのは嬉しい」にこり、と笑い返しつつも…死んだ、と言う言葉には少し肩を震わせ――「うん…平和、なのかな――ウィザード同士で争って…それが、平和なのかなって思ったり、する」不安があるのか、そっと尚也の手に触れようと…自分の手を動かして。 22:44 (rouge_) 【尚也】「美潮って子の怪我は少し、酷かったけどさ。それだって、何とかなったし。 …何より、僕なんかが怪我せずにこうして二日目のんびり春奈と学園祭歩けてるんだ。 結果としちゃ、平和だろ。」 静かに動かされた手、手の甲同士が、触れるのを感じながら。 22:46 (Fake__) 【春奈】「…美潮、さんかぁ…この前も怪我で入院したって聞いた。尚也の事を護ってくれて有難う、って言いに行くべき?」元気を出さなきゃな、と思って…少し無理に笑ってみせて。「…うん、尚也が酷い怪我したりしなくて良かった」手の甲が触れると、少しだけ心臓が跳ねる。手のひらを返し…尚也の手の甲を、包むように。 22:52 (rouge_) 【尚也】「ん…そうだな。 僕も、お礼は言っておかないとな、改めて、ちゃんとさ。」 とりあえずは守ってくれたことと。 心の奥では、死ななかったことへの礼、なのかも知れない、なんて思いながら。 「…?」 手が、体温で包まれる。 ふと見れば、手を握られていて。 「………不安、だったりするか?」 不安で仕方なければ、こんなのでも隣の人間にも頼りたくなるか。…そんな風に、解釈した。 春奈は、人間同士で争うことには、向かないだろうななんて、考えながら。 22:55 (Fake__) 【春奈】「うん。今度…紹介してもらっていい? 私も話してみたいし――」不安は大きい、怪我は治ったけれど。また怪我しないという保障なんてない。それを押し殺すかのように振舞いつつも、握った手は放せずに「…大丈夫。不安は、無いって言うことは、ないけど…みんなとがんばれるなら、大丈夫――」 23:01 (rouge_) 【尚也】「そか。それなら、いいんだけどさ。」 春奈の横顔を眺めながら、自分でも…だれかの不安の軽減にはなるのだろうか、なんて考えながら。 手を握り返した。 「そうだな。 じゃ…今度あったら、お礼も兼ねておこう。」 なんて頷いた。 ……そういえば、春奈はそういうのではないけれど。 女の子と手をつないで歩くなんて…何時振りだろうか。 23:04 (Fake__) 【春奈】「うん――」こくり、とその言葉に頷き返し…尚也を見上げる。気持ちを入れ替え…笑顔で「…でも、今は――しばらくそれを忘れて…一緒に楽しもう? まだ学園祭の季節じゃないのにこんなこと出来るなんて思わなかったし…尚也と一緒に回れるし。」と、その手を引いて歩き出す。何故か、握ったその手を離すつもりは全然なくて。 23:11 (rouge_) 【尚也】「ん……そうだな。 そうしようか。」 …彼とも彼女ともつかない、魔王の巣所属のウィザード。 …それに、人を殺せる人間だと判じられて。 …変わってしまったことを、突きつけられた気分。 でも、今更それに何を言うわけではないけれど…彼女は、大丈夫なのだろうか、と握った手の先を案じた。 「……でも、そうだな。」 今は、そういう話をしている場合じゃないか、こういう学園祭の席では、と、思い返して。 23:13 (rouge_) 【尚也】「…て、ていうか、はるなさん?」 てっきり、一時的なものだと思ったつながれた手。 手をつないだまま、春奈はどんどんと先に歩いていく。 「お、おーい、春なさーん?」 目立ちたくないからと眼鏡を掛けるのはわかる。 だが、手をつないで歩くなんてこんな目立つことをしていいのか!? というよりも、学園祭でこんな風に手をつないで歩いたら、知らない人が見たら深い仲に見えるじゃないか。 そんな風に思って、春奈の背中に声を掛ける。 23:16 (Fake__) 【春奈】「いいの――私が今そうしたいって思ってるんだから…って言うとただの我侭かな?」立ち止まって、手を離し…振り返る。「流石に学園内でそんな噂立てられたりしたら…大変かな、私も尚也も」 23:21 (rouge_) 【尚也】「春奈のファンにかみそりメールを貰うのは御免だし、…そうだな、この噂が流れたせいで僕に彼女が出来なかったとしたら春奈のせいということにしておこう。責任取らせるぞコノヤロウ。」 離された手を、何度か閉じたり開いたりしながら、軽口を叩いてみせた。 …自分に彼女……言って、ちょっと思い出しかけた。 母は、と警戒に笑いながら、足を速めて肩を並べ。 …やめやめ、取り消す。 考えないようにしよう、そういうのは。 今は。 23:23 (Fake__) 【春奈】「あ、何それ…ひっどいなぁ、そういう言い方」むー、と少し怒ったような、不機嫌になったような表情。それでも、すぐに消えて――「いこ。凄く楽しみだったんだから」尚也に遅れないように、並んで歩きだし…学内へと改めて入っていく 23:28 (rouge_) 【尚也】「先ずは軽く腹ごしらえか……。 生徒会の喫茶店は美味しかったけど、この際だから色々廻りたいよな。 …えーと。」 学園祭案内のパンフレットをちらちらと眺める。 …さすがこんなイベントを企画するだけあって、中々カラフルな凝ったパンフレットである。 「喫茶系が多いな…。 メイド喫茶にTS喫茶…。  …TS? 料理部も出展してんのか、がんばってるなぁ。」 23:36 (rouge_)   23:37 (rouge_) 昼間に起こった出来事は割愛する。 23:37 (rouge_) ……多くの涙が流れたかもしれないし、多くの笑いが巻き起こったのかもしれない。 23:38 (rouge_) それはそれで、また別のお話。 23:38 (rouge_) ただ結論として。 割と二人は学園祭を楽しんだのではないだろうか、ということになるのではないだろうか。 23:38 (rouge_)   23:41 (rouge_) 【尚也】「………ふぅ。 どうにもあっ、というまの一日だったな。」 文化祭二日目も、無事に終了した。 満足げな息を吐きながら、岐路に着く。 彼女の寮までの道を送りつつ。 23:43 (Fake__) 【春奈】「――ん、そだね。色々回って、色々遊んで…私は楽しかったよ」寮まではそう長い時間歩くわけでもなく。少し疲れた表情を見せつつも…笑顔で、満足気に言葉を返す。 23:44 (rouge_) 【尚也】「まあ、いろいろあったけど、リフレッシュにはなったかな。 僕も…なんていうか、久々に遊んだーって感じがしたよ。 いやそこまで緊迫した人生は送ってなかったけどさ。」 23:46 (Fake__) 【春奈】「私も、凄い楽しかった――尚也と一緒に回れてよかったよ?」少しでも、尚也の気分転換にでもなればよかったかな、と考える。悩んでいるような、そんな表情をしていたから。 23:52 (rouge_) 【尚也】「はっはは、気を使わせたかな。 でも別に、大丈夫だぜ? 一年違っていっても、クラスメイトとは割と仲良くしてるし。」 自分が廻りに友人がいない、なんて気遣いを受けたんだろうか、わざわざ僕を誘ってくれたということは、なんて考えて。 「またまた、上手をおっしゃる。春奈も他に廻りたい相手の一人や二人、いたんじゃないのかー?」 23:54 (Fake__) 【春奈】「気を使ったわけじゃないよ? 私は尚也と回りたいなって思ったから…尚也を誘ったの」一歩前に出て、くるりと振り返る。尚也をジーっと見つめ…言葉を続けて「それだったら、私だってお誘いを受けてくれて有難う、なんだから。他に回りたい人って、いたんじゃない? 私は昨日で充分楽しんだし…一人で回るのも、友達と回るのもね」 23:59 (rouge_) 【尚也】「んー……どうだろう? 僕はとくには、考えつかないけどさ。」 足を止めて春奈に返して。 そんな表情を見れば、こんなネタでからかうのなんて無粋か、と思った。 「…ま、結構長いこと合ってなかったしなあ。 ここ最近、春奈成分が補給できて何より、って所かな。」 満足げに頷いた。 00:01 (Fake__) 【春奈】「私成分って何、それ――」また横に戻って、歩き出す。そんな言葉を言い合いつつも、言葉はとても楽しそうに語る「…私、変わったかな?」と、不意にそんなことを尋ねてみる。昔…幼いときの自分は、本当に尚也の後ろで隠れているだけだったのを思い出しつつ。 00:05 (rouge_) 【尚也】「何だろう、かわいげのある妹? からかい甲斐と素直さが実にポイント高いです。」 なんとなく、夜空を見上げながら、春奈の歩みに足を合わせる。 「………そうだな。 変わった、かな。 でも…変わらない。 そんな感じだな。」 暫く黙って…考え込む。 そして、答える。 00:07 (Fake__) 【春奈】「…理夢と一緒に過ごしてた時間が長いから、かな」歩みを少しゆっくりにして……歩く。この時間を少しでも長くしたいな、なんて思いながら「昔は、ほら…尚也の後ろに隠れてるだけで、理夢が居ないと自分から何かすることって本当になかったから。尚也にそういってもらえれば、頑張った甲斐ってあったかもね?」じっと、尚也の横顔を見詰めながら 00:12 (rouge_) 【尚也】「………そう、だな。 春奈は、がんばれる様になった。 凄く、前向きになった。 でも、なんか…良くはいえないけど、いいところは変わってない。 いい変化じゃないか? 見違えた、ホント。」 今はもう、芸能活動に身をやつしている彼女。 自分とは違う世界を知っている人間。 自分の意思で切り開いた世界を知っている人間。 だけど、こうして話している彼女は、昔と変わらない暖かさ。 00:18 (Fake__) 【春奈】「……尚也は知らないと思うけど。私がこうやって頑張ろうって思ってるの――尚也のおかげなんだよ、ほとんど」ぽつり、と本当に小さな声で呟く。それは尚也にすらも聞こえるぎりぎりの声で。「…昔から、私の前で色んなことから護ってくれた尚也を見て、ね――私も、誰かに対してこういうことができたらって思ったんだからね?」その言葉とともに、もう一度尚也の手を取る。色んな感情を込めながら、そっと握りしめて 00:23 (rouge_) 【尚也】「…………僕、が?」 聞こえた言葉に、唖然とする。 ………確かに、春奈には、色々世話を焼いたと思う。 でもそれは、ただ単に見過ごすことができなかったってだけで、そんな…大した事じゃない。 …春奈に感謝されるほどのことでは、ない…と、思う。 ………。 「…僕は…そんなたいしたことは、してないよ。 買い被りだって。」 手に感じられる体温。 春奈の視線。 ………それがなんだか、とても眩しかった。 00:27 (Fake__) 【春奈】「…尚也が対した事をしてないって言っても――私にとっては、それだけのことを尚也からされてるって思ってる」目を閉じて、その手をそっと自らの胸元へと動かす。「私を変えてくれてありがとう。私にたくさんの勇気をくれて、ありがとう――こんな言い方、ちょっとかっこつけすぎ、かな…?」言い終えると、恥ずかしそうにはにかんで。 00:32 (rouge_) 【尚也】「…………そっ、か。 でも、その勇気は春奈にあったものだよ。 僕はちょっと、きっかけというかスイッチというか、多分、その位さ。」 何も出来ない自分が受けるには。 人一人に勇気を持たせたなんて言われるなんて。 そんな言葉は不相応に過ぎるから。 ……でも、そんな気持ちを出さないように…。 彼女のはにかみに答えるように、笑みで返す。 00:36 (Fake__) 【春奈】「…そんなことないのに――尚也って、何時もそういうよね」握っていた手を元の位置に戻す。今度は、人目がないことから離さずに。「…もしスイッチでも、そのきっかけをくれたのは尚也なのに?」と、言葉を返しながら、歩く。 00:42 (rouge_) 【尚也】「日本人だからね。 慎ましいのさ。」 駄目だ。 真面目に答えては。 春奈に視線を向ける。 …向けよう。 向けられるはずだ。 …そうするのが、今の場面においては、正しいはずだ。 …見上げる夜空から視線を外して、春奈に向ける…向けられたはずだ。 「…ま、そういうことを言ってくれるの、春奈くらいだしな。 過大評価してくれるの。」 00:47 (Fake__) 【春奈】「――尚也のこと、ずっと見てたわけじゃないけど。結構見てたから…少しはわかる。違うって言われるかもしれないけど――尚也は私なんかよりずっと、強いもの」尚也に視線を向けながら、歩き続ける。もうすぐ寮に着くかな、と思いながら――「忘れないでね? 私は、尚也の背中を見てたんだから」もう一度手をとって… 00:58 (rouge_) 【尚也】「………だから、春奈は…ほんとに…。」 言葉の一つ一つが、痛い。 こんな人間にかけられるには…過ぎた言葉…だと思う。 誰かに何かを授けられるような、立派な人間ではない、のに。 「春奈、だいぶ恥ずかしい台詞、言ってるぞ、それ。」 だから、話の筋を逸らす。 笑みを浮かべて。 01:06 (Fake__) 【春奈】「……恥ずかしい、かな――確かにそうかもしれない、けど。私はそう思ってるのだって、事実なんだから」繋いでいた手を、そっと…腕組みへと移す。「少しでも尚也に…何ていうんだろう。元気にって言うのかな、上手く言えない、けれど――」少しだけ、見上げるような表情。祈るかのような表情で…「少しでも、その分をお返ししたいって思う。それだけ、だよ」 01:13 (rouge_) 【尚也】「僕は、元気だよ。」 僅かな背の差、祈るかのような表情に、偽りの笑いを浮かべる。 「心配してもらうことなんて…何もない。」 密着するような、春奈。 それに違和感を覚えないくらいには、気分が動転していて。 「…春奈…?」 腕を組んでから、ようやく気付く。 01:19 (Fake__) 【春奈】「……ん」ゆっくりと歩いてきたとは言え、流石に寮の入口が見えて。それでも、少しだけ…と、尚也の腕に自らの腕を絡ませる。尚也の肩に頭を乗せて、寄り添うように――「私が心配するのは、勝手だよね…? だって、尚也にだって傷ついたりして欲しくないから」そう告げてから、手を離す。一歩二歩と離れつつ歩いた後、振り返り「有難う、送ってくれて――また、明日…かな?」にっこりと、笑顔を尚也へ向けて 01:24 (rouge_) 【尚也】「……う……ん。」 心配する。 傷ついたりしてほしくない、なんて言葉には、何も返すことが出来なくて。 「ああ、うん。 いや、こっちこそ。 今日は楽しかった。」 その笑顔に応えるように、平静に言葉を返す。 こわばった自分を、元に戻すように深呼吸して、言葉を返す。 01:26 (Fake__) 【春奈】「それじゃ、また明日。お休みなさい、尚也――私も、本当に楽しかった」軽く手を振って、寮へと戻って行く。その足取りは何時もより軽く… 01:27 (rouge_) 【尚也】「あ、春奈…」  寮へ戻っていく春奈の背中を呼び止める。 01:28 (Fake__) 【春奈】「ん、何――?」呼び止められれば、振り返る。小さく首を傾げて―― 01:29 (rouge_) 【尚也】「ん…いや、なんでもない。 風邪引くなよ。」 問いかけようと思った言葉があった。 …けれど、正面から向き合ってしまえば。 言葉が止まる。 01:31 (Fake__) 【春奈】「ん、そっか。うん、尚也も身体気をつけてね…? お休みなさい」こくり、と頷いて…振り返る。なんでもない、と言われればそれ以上は返せずに…寮の中へと戻って行って。 01:34 (rouge_) 【尚也】「………僕は。 変わってしまった、か?」 春奈の姿が見えなくなるまで、その場に立ち尽くして彼女を見送り。 そして、一人になってから。 彼女のほうに向けて、声を発した。 01:42 (Fake__)   01:42 (Fake__)   01:42 (Fake__)