21:35 rouge__ >【尚也】(どうにか何というか、落ち着いてきた感じ、だとは思うんだけどさ。) 21:35 rouge__ >…この地で、ウィザードとしてやっていく…この世界を選んだのは自分だったんだよなという自覚は持てた。 21:35 rouge__ >天宮春奈…幼馴染との再会と、彼女がウィザードとしてやっていくことに関しての、いらぬお節介とか、摩擦とか。 21:35 rouge__ >そういうものが、ようやく…いや、厳密にはどれも解決しきったとはいえないことなのだろうけれど。 21:35 rouge__ >表面上には落ち着いた。 色々な人のおかげだと思う。 燐や、悠人や、巴さん。 21:35 rouge__ >……何か、礼をかえしていかなきゃな、とは思う。  21:35 rouge__ >  21:35 rouge__ >悠人に何を返せばいいなんてのは、なんだか今更思いつかないし…。 21:35 rouge__ >巴さんは、保留。 折を見て、考えていくことにしようと思う。 …で、燐。 21:35 rouge__ >……正直ちょっと、前の一軒のせいできまずかった。 何のことはない、唯の意見の食い違い。 21:35 rouge__ >……とはいえ、帰りの電車の居心地の悪さったらなかった。僕もまあ、沈んでいたほうの一人だったろうから。 21:35 rouge__ >そういう意味では、真の犠牲者は小太郎なんだとは思うけれど。 21:35 rouge__ >しかし、このままでいいわけもなく。 特に喧嘩をしたわけでもないのだが、その辺りのものと、この前のを兼ねて。 21:35 rouge__ >……先ずは、はなすところからはじめよう。 21:35 rouge__ >【尚也】「あー、ええと。 僕は今日隊員食堂じゃなんだーって気分では在るんだが。 どっか外出ないか、なんて聞いてみるんだが。」 彼女を見つけて、そんな風に声を掛けて。…わあ、僕って社交的。 との自画自賛。 直ぐに脳内で、シェルファの冷笑が聞こえた。 21:41 hikami >【燐】「―――………本気?」 最近は暑くなった…というよりも暑くなっていく頃合、だろう。 事実、先日の“遠出”では肩は出ていたし、着衣も一応薄手であったが今日は違う。 色は白くなっていたもののまたもぞろりとした長袖姿であり、幼い身体をラインこそ浮かび上がらせつつ肌はほぼ見えていない。 胸元から伸びた細い銀の鎖は襟元に止められた古臭い眼鏡へと繋がっており、アクセサリなのか使用可能なのか怪しいところ、だろうか 「別に、構わないわ?何も初めてと言うわけではないのだし―――言いたい事、無いわけじゃないけれど私も尚也に用事があった所だもの。 それで……またファミレス?」 また、と言うのは単純な話。以前連れて行ってもらったから、である。食堂=食事 の単純連想であった 21:46 rouge__ >【尚也】「ははは…他にいいところあるとか、お勧めがあるんなら、それもいいんだけどさ。」  …少し気だるそうで、容赦のない物言い。 何時もの燐…のような気はする。 ふと、彼女は暑くないのかなんて事を思うが…。  こんな個性的なファッションなのだ。 勿論覚悟済みなんだろうし、野暮な事を聞くのはやめよう、なんて。  「しかし、話したいこと…?」  思い当たらないわけでは、ないけれど。 21:48 hikami >【燐】「無いわけじゃないけれど、憤死してもしらないわよ?」 何処へ連れて行くつもりなのかそんな言葉。煩わしそうにまとわり付いた髪を背中側へと跳ね上げつつの言葉、である。 視線は相変わらず冷たくはあれど、動きの精彩は僅か薄い 「と、言うわけでファミレスで問題ないわ、相応に騒がしくて五月蝿いだろうから丁度良いし。…一応確認するけれど、二人で、かしら…?」 21:52 rouge__ >【尚也】「ふ、憤死? …い、憤って死ぬ? …燐、そんな酷い店を知っているのか…。  後学のために是非とも見てみた息はするけど精神安定の為にずっと知らないほうがいい、という気もするな…。」  冗談だろうなという心と、いや、燐ならあるかもしれないという心。 …いやまあ、それはそれで、構わないのだけれど。  「まあ、僕に新たな世界を見せてやろうってんじゃなきゃ、ファミレスでいいと思うけど。 二人ってよりは…まあ、三人?」  とんとん、と自身の身体を指し、何時もの相棒の存在を示して。 21:56 hikami >【燐】「ま、尚也が入ったら憤死するか赤面するか―――背筋が痒くなるか、なんにしても落ち着いて食べれると思わないわ。 寧ろ注文する事が先ず難しいんじゃないかしら」 本当に何処に連れて行くつもりなのやら、である。胸元の眼鏡を軽く弄り…留め具でも付いていたのか、小さくカチリと音を立て、固定させた 「と、言うよりも…尚也の用事は判らないけれど私の用事は100%達成できないと思うからファミレスがいいわね、 全部終わった後に、だったら構わないけれど。―――…ま、それもそうね。私が聞きたかったのは他の“人間が”居るか、と言う意味。 居ないならある意味好都合だし問題ないわ。―――じゃ、行きましょう?」 ふわり…とは、行かない髪。暑いのは事実らしく湿気も相まって少し重いのだ。 挙句、常ならば即座に振り向き歩き出す所、今日は待機しているのだった 「…先、歩いて」 22:02 rouge__ >【尚也】「………想像すらつきやしねえ。」  憤死、赤面…背筋が痒くなる…? 自分が抱くレストランや食堂のイメージとは、かけ離れた言葉過ぎて逆に何の想像もできやしなかった。  「ん、眼鏡。 視力、よくなかったんだっけ?」  何のことはない、ただ思いついただけの質問。 眼鏡に視線をやってから自分の眼鏡に指をかけて、かけなおす。  そんな事をいったり、やったり。 歩き出す。 22:05 hikami >【燐】「そんなものよ、私もあまりヒトとは行かないわ」 如何、と言う説明は結局しないまま、である。続く言葉には首を振り 「ああ、これ?度の入ってない飾りよ。“眼鏡”ってかけているだけで何となく集中できる気がするだけ。 世の中全部そんなもんだもの、少しでも有効なものなら使うべきでしょう?」 先んじて貰えれば後ろに立って歩き出す―――隣には立たず、である。 「尚也の眼鏡は度入りなんだったかしら……不便じゃない?眼鏡」 集中できる、なんて言った傍からである。歩みは元々遅いものの、今日はさらに遅い…と、言うよりも足取りが不安定である。 22:12 rouge__ >【尚也】「僕のも飾り…なんだけどね。割れにくいようにはしてあるけど。 なんか、無いと落ち着かなくてさ。」  眼鏡を外し、レンズに呼気を吐きかけて服の端で拭う。  「目も良く見えないのに戦いなんて出来るか、ってさ。 こっちで言う目のリハビリに近いのかまされちゃって以来、 視力、だいぶ戻ったんじゃないかな。 検査で図ったときは、1.2かそこらじゃなかったかな。 だからもうホントは必要ないんだよな。  唯、その辺説明するのも面倒だし。そのまんま。」  つらつらと、自分の眼鏡について語りながら、ふと振り向く。  「…なんか、大丈夫か? 調子、少し悪そうだ。」 22:17 hikami >【燐】「正論ね、戦いの最中にレンズが割れて見れない―――なんて、コント以前の問題だわ」 厚底の靴音が路面を叩く音も常は一定のリズムを刻むものではあるが今日は若干右が遅い。 それを意識しているからなのだろう、時折整えようとしているのか、それが逆効果になって余計にリズムが不安定になる始末 「―――……別に、大したことじゃないわ。春奈よりマシ。それより、ほら、付いたわ」 近所、と言うだけあって距離は相応に近い。看板もありふれたものであり……階段を前に少し、眉を潜めた。無論以前の揶揄ではなく 「……さっさと魔法使うべきかしらね、これ……」 ぼそり、と、ドスすら聞いた低い呟きが零れた 22:22 rouge__ >【尚也】「ははは……」  燐の言葉に乾いた笑いを漏らす。  …そのコント以前の問題を異世界の戦いでやらかした自分としては、本当に言い返しの出来ない言葉であった。  「…怪我?」  小さく、呟くように尋ねる。 鈍いように見えても。 ただの凡骨に見えても、彼は1年もの時を、激戦で過ごした人間。  身体の挙動や仕草で状態を図ることは、そう難しいことではない。 22:27 hikami >【燐】「―――五月蝿い」 怪我、は図星である。少し迷った末に手摺を掴み、一歩づつ歩みを進める事にした 「それが私の用事、別に尚也が気にする事じゃないわ。―――それに言ったでしょう?“春奈よりマシ”だって。 このぐらいで泣き言を言っても仕方ないもの。最も……少し面倒なのは確か、GWが終わる前までにはどうにかしたいところね」 長袖なのもそれが所以、袖口からかすかに包帯が覗いていた 22:31 rouge__ >【尚也】「…そっか。 早い所、治るといいな。」  階段、手を貸そうか、なんて言葉は喉の近くまで出かかったものの…彼女は多分、拒否するだろうな、なんて考えた。  少女に巻かれた包帯を、痛々しいとは思ったが…ここは、こういう戦場なんだってことは、理解していたはずだって、思い直して。  だから、彼女の2段先だけを歩くようにした。 22:37 hikami >【燐】「…魔法を使えば一発だけれどこの位だったら頼らない方が良いのよ」 憮然とした様子で黙々と後ろを歩く…とは言っても所詮はファミレスの階段、長い訳でもなく、扉を開ければ能天気なウェイトレスの声。 ―――あまりの落差にいっそ頭痛すらしかけるものの、向かったのがそういう場所なのだからと諦めての応対。 幸い人の少ない時間でもあったか窓辺のボックス席、である。 「とりあえず、パフェ。チョコと苺、あとアイスティー、ガムシロップ三つで。」 席を案内してくれたウェイトレス相手にメニューすら見ずに注文し、奥側を陣取り座る。 そっちは?とでも言いたいのか、視線だけを向け―――無言。 22:42 rouge__ >【尚也】「え、えーと。いや、それはあまりにも偏ってないか?」  なんて突っ込みを思わずしてしまったものの…。  「…いや、確か燐は前もそんな感じだったよな。」  前にファミレスに来たときも、少しのパスタと幾分かのスイーツを注文していたのを思い返し。  「あー、ええと。 僕は包み焼きハンバーグでいいか。 …甘いの見てると食べたくなるし、アイスクリームのバニラを。」  此方は、メニューを見て、しばし迷った後での注文。 ウェイトレスは笑顔であったが、きっと内心では 「早く決めろよこのメガネ」 なんて思っていたに違いない。 22:47 hikami >【燐】「…ショートケーキにしておけばよかったかしら……」 そういう問題ではない、だろう。偏る=パフェ2品と言う問題と受け取った様子――― 少々お待ちくださいませ、なんて定型句を最後にウェイトレスが去った後に置かれていた水を先ず、一口。 …暑かったのだろう、ほぅ、と、吐息が零れた 「―――で。尚也の方の用事から聞くわ。私の方は揃ってからの方が都合が良いから」 つまりはあまり人に聞かれたく内容、である。早々に頬杖を付き、視線は真っ直ぐに相手の瞳―――服装がだいなし、である。 22:53 rouge__ >【尚也】「…もういい、突っ込まないようにする。」 彼女は彼女で、ちょっとずれてはいるのかなあ、なんて。  誰にもそういうところはあってしかるべきだと思うし、むしろ歓迎すべきところではあるが。  「ん、いや。 特に大した用事があったわけでもないんだよな。」  僅かに座席にもたれかかる。 …あまりすわり心地のいい座席というわけではない。 ファミレスに期待する分無駄というものであろうが。 「まあ、簡単に言うと。 春奈との一件は、一応まとまったよ、って所…かな。」 22:58 hikami >【燐】「―――なんだ、そんな事」 そんな、とは随分な言い草であるが、勿論理由はあるのだ。視線は何処か危険な調子に細められはしつつ 「で、それをダシに私を“デート”に誘い出した、って所?全く、本当何を考えているのか読めないとは思っていたけれど ―――我妻にしたってそう、ねえ、尚也?」 そこで一拍。お待たせしましたー、なんていっそハートマークでも付きそうな営業ボイスと共にハンバーグとアイスティーが到着、である。 無論デザートは後にとでも解釈されたか、不在。だが、声が終わり配膳を開始された途端、予告無しに言葉が続いた 「…で、誰が本命なわけ?」 23:02 rouge__ >【尚也】今日はそれなりに蒸す。  ファミレスの店内はそれなりに空調が聞いてはいるけれど、そんなことでは外から来た自分の喉の渇きまでは癒してはくれない。  ああ、水が美味い。 先ずは軽い報告を終えて、こくこくとのみくだす。  「ぶぅっ」  吹いた。 「ちちちちちちょっとまてっ!?本命とかなんだよそれはっ!? いやそもそもこれはデートとかそーいうんじゃなくてだね!?」  中学生にむきになる高校生(4年生) …落ち着け、落ち着け尚也! 23:06 hikami >【燐】「―――汚いわね」 避けるでもなく、視線だけを細めて睨む。水は…掛からないようにと正面の空間をこっそり歪め、“偶然”脇へと逸れた 「あら、違うの?てっきり“外で食事をしよう”っていう誘いだと思って来たのだけれど? 退屈はしないし、気分転換にも丁度いいし、話すこともあったし―――」 寧ろ被害者は…配膳中のウェイトレスであろう。置いたばかりのハンバーグ(包み焼き)には早々に温くなった水が降りかかり、 女性の腕にもニアミス。挙句、何か不穏な空気でも感じ取ったのか、そそくさと撤退してしまったのだから 23:11 rouge__ >【尚也】「ごふっ、げほっ、うぉっ…」  水が気管支へと流れ込む。 変な方向へと入ってしまうこともたまにあるものだ。 そのまま水で咽せ、しばし咳とお友達。  「あー、ごめん。」 何とか息を吹き返し、一つ大きく息をつく。  「………いやまあ、そこら辺は何でもいいよ、うん。燐と話そうと思ったこと自体は事実だしね…」  テーブルを拭きながら、答える。  23:13 hikami >【燐】「―――……何咽てるのよ」 当人としてみれば至極当然の事を言ったに過ぎないつもり、である。 自分は平静と運ばれてきたアイスティーにガムシロップを3つ程連続で入れ、ストローでかき回す。 琥珀色の水に混ざるガムシロップの存在が確認出来るほどの量、であるが気にする様子はない 「で、この間は浴衣姿の我妻と一緒に腕を組んで帰ってきたわよね、仲良く金魚付きで」 23:19 rouge__ >【尚也】「埋め合わせもあったからね…あの時は。 ついててやるつもりが、ちょっと目算狂っちゃったからさ。」  ふう、と、ため息をついて。  「ほんと別に、他意はないぞ。 そりゃ、春奈は幼馴染だしそういうのは無いとしても、紗理沙にしたって、燐にしたって、 可愛い女の子だとは思うけどさ。」  改めて水を注ぎ、一気に口にしながら。 23:22 hikami >【燐】「埋め合わせで腕組?寄り添って?仲良く?」 一言一言、態々区切っての確認を向けるのだが 「―――ついでにマゾヒスト?まあ、良いわ。つまり春奈は圏外、他は本命でもなんでもない、ただの好意としての偶然、って事ね?」 言うと、見るからに甘さ過剰のアイスティーを一口…喉を潤す用途に果たして適しているのか否か疑問でもあろう 「―――ま、良いわ。今はそう言う事にして置いてあげる。 我妻や春奈が本命、なんだったら会う場所をもう少し気を使った方が良いかなと思ったのよ」 気を使う理由…何のことはない。人の少ない店内であればこそまず通される場所、窓際、なのだ。 階段を登った以上2階ではあるが正面を見下ろすと道路である…通りすがりに上を見ないとも限らない。 23:26 rouge__ >【尚也】「いや、うん。 柔らかかったです……じゃなくて!」  確かにあの浴衣越しに感じる胸の感触は中々……と、一瞬浸りかけてしまった。 危ない危ない。  「ていうか燐、ほんとに容赦ないな…」  頭を抱えながら、ハンバーグを一口。 …味が分からないような気がした。 23:29 hikami >【燐】「―――何が?」 今度こそ声が、冷えた。…視線も同様に冷え、じっ、と、瞳を覗き込む―――浸っていたらアウトだったかもしれない 「そんな事ないわ、好奇心…普通でしょう?私、中学生だもの。 誰が好きだ誰が嫌いだ、なんてしょっちゅう耳にするけれど高等部程きちんとしたものじゃないもの、 だったら丁度良い例が目の前にあるなら聞いてみたくなるのも当然―――違う?」 矢張り身勝手な言い草である…―――そんな中、運ばれてきたデザート。 ウェイトレスは気を使ってかパフェ二つを二人それぞれに分配してはくるものの…―――それを無言で自分の前で引き寄せた。 23:33 rouge__ >【尚也】「なななななんでもないですよ?」  思わず、敬語になってしまった。 視線が、視線が怖い。 ……かなりの、圧力だった。  「ま、そういうものだよな。燐が中学、ってのはたまに信じられなくなるけどさ。 僕が中学生の頃っていったら、周り考えても、燐みたいなのって見当たらなかった記憶だ。」  やはりそれを一人で食べるのか。 …並んだパフェ二つはそれなりの威圧感を持ってはいた。  やはりデザートは一つに限る、なんてそんな事を考えて。 23:37 hikami >【燐】「―――どうせ無いわよ」 ぼそりと、毒の篭った呟き。自分の前での話題なのだ、穿った方向に捉えた様子 「それに、だったら尚更、春奈でも誘って腕組んでもらえば良いじゃない。対象外なら余計頼みやすいんじゃない?」 等と、パフェを前に長いスプーンを構え食事の体制。…メインがこれ、なのだから当人違和感などない 「―――そりゃ、居ないわよ普通。普通こんな寮のある所じゃなくて普通の一般公立に押し込まれるわよ孤児院の子供なんて。 それに、私の場合はもっと特殊、そもそも」 そこで一端言葉を区切り、周囲に視線……幸い、まだ人は入っていない 「―――ウィザードだもの。世界の“嘘”を目の当たりにして、居場所を早々になくして。そんな体験普通、無いわ」 23:45 rouge__ >【尚也】「だから、そういうんじゃなくてだね…」  弁解を重ねようと思って…諦めた。 あれは、そういったもの全てを飲み込める視線だ。  「そういう意味で言ったわけでも、無いんだけどさ。」  聞こえた、彼女の一端。 孤児院、という響き。居場所をなくした、という言葉。 様々な想像を、めぐらせてしまう。  「少し、はしゃぎ過ぎたかな。 悪い。」  ハンバーグを口にしながら、小さく言葉にした。 23:49 hikami >【燐】「―――別に、気にする事じゃないわ。それに、悲観もしていない。“どうでもいい事”ね。 ―――もっとも、貴重な体験なのは確かだわ?だから“私”みたいなのは普通居ない、それだけよ」 ふん、と、鼻で笑う様な一蹴具合、だが、その言葉の直後に掬った生クリームの量は聊か大量であり、 それをばくり、と…いっそ八つ当たりじみた食べ方、である 「―――そもそも。だから如何、と言う程私は悲壮しているわけでもないわ、寧ろ“そんなコト”よりも今はもっと重要な事があるわ?」 23:52 rouge__ >【尚也】「…どうでもいいこと、か。」  小さく呟いて。 それを言い切る姿を見て。……多分、この子は、僕と違って、根元が強いんだろうな、なんて。 色々なことを割り切っている。そして、常に前進を考える。  「そんなことよりも…重要?」  ぼんやりと考えながら、言葉は次の燐の言葉を促して。 23:56 hikami >【燐】「そう、如何でもいい事。そもそも此処にいる限り私はただの一人暮らしの女の子、 それに今は施設に籍があるわけじゃなくてちゃんと保護者が居るわ?尚也も、聞いたコトぐらいはあるでしょう? アンブラ社、箒メーカーね。施設暮らしは門限だなんだと五月蝿かったから好都合、 まぁ、寮も五月蝿いけれどその辺りは真昼の月がどうとでもしてくれているみたいだし」 実働はさておき、責任者、と言う意味では間違っていない―――筈だ。言う言葉はそれでも溜息交じり、である。…理由はさておき。 「―――貴方、戦う気、ある?」 23:59 rouge__ >【尚也】「ああ、名前くらいは。 ……箒っていいながら、あれはないなって思ったものだけどさ。」  ガンナーズブルーム、ブルームカリバー。 装備品として、こういうものもある、と見せられたときはかなり驚いた。  何処が箒だよ、って。 …まあ、それはいい。 確かに、今燐とこうやって話している、それで十分なのかもしれない。  そして、次に届いた質問。  「…それは、どういう意味でのことかな。ウィザードとしてやっていく覚悟は、したつもりだよ。」  メガネを掛け直し、問い返す。 00:03 hikami >【燐】「私の箒は特別―――と言うよりも“製品”ではないから。そういう意味の…まあ、利害関係ね」 気づけば一つ目のパフェ(チョコ)はほぼ攻略済みである。最後の一口を口へと運び込み……空になった容器を脇に、 続いて、もう一つのパフェを攻略開始 「勿論“ウィザードとして殺し合いをする覚悟はあるのか”と言う事よ。―――春奈の一件でも私、言ったわよね?それが何? ―――逃げを打って魔王と手を組む、だなんて。魔王相手ですら戦いを避けるツモリなら、貴方―――死ぬわよ?」 00:11 rouge__ >【尚也】「……それは、心配してくれての発言だと、受け取っておくけどさ。」  燐とは対照的に、ハンバーグは半分程度も口をつけられていない。 思考に囚われると、他のことができなくなるタイプなのだろう。  「…そうだな。 戦うべきときは…戦うさ。 分かってる、そのつもりさ。 …でも。」  自分がしたのは、敵意の無い相手だったとはいえ、まぎれもない敵の意見を受け入れる案。 ……ただ。  分かってしまった、というよりは、感じてしまった。 今の自分たちでは、誰かが、死ぬ、と。僕ならいい。…どうせ、こんなのだ。  でも、燐は?紗璃沙は?小太郎は?美鐘は? 耐えられるの、か? ……耐えるつもりでいる。 だけど。 楽な選択肢があった。  だから、そっちを選んだ…結局は、そういうことだから。 「………あの時は、あれが最善だって判断した。 …少なくとも、僕は。」 00:17 hikami >【燐】「―――そう、てっきり“人”が死ぬのが嫌なんだと思っていたわ?」 カツ、と、パフェのカップの淵にスプーンが当たる。一度…休憩 「あの時、私はそう思ったから引いたわ、尚也が“もう嫌なんだ”って言ったから。…つまり、経験済み、って事よね“人が死ぬ事”」 余りにも軽く、余りにも平然と…いつもどおりの口調、いつも通りの冷えた言葉で紡がれる“死”の言葉。さもそれが――― 「……尚也は“つもり”になっているだけよ、戦える“つもり”に。戦えば命が奪われる、当然の理屈ね。 それが一般市民か異端者か侵魔か…その些細な違い」 ―――日常であるかの如く。 00:23 rouge__ >【尚也】「言う……ね。」  脳裏に浮かぶのは、何もかもが手遅れだった、少女の姿。  ……それまでに何度も、誰かを助けられなかった光景も、命が消えた光景も見てきたはずなのに。 思い浮かぶのは、それだけ。 「…戦えば誰かが死ぬなんてことは、知ってるよ。知ってるんだ。」  呟くように、言葉を返し。 「…でも、僕が選んだ場所は、ここだからさ。僕が出来ると思ったことを、僕の判断でやる。それ以上のことなんて…出来ないさ。」 00:28 hikami >【燐】「―――またその目?」 視線はさらに細められ、睨む格好……幾度も見てきた遠くを見るようなもの、である。 最初こそ興味と揶揄の対象ではあったものの…どうも、別の意味で気になってきているのだった 「―――それが、殺人であっても?」 故に、危惧が、あった 「生憎、此処で沸く“敵”は侵魔ではなく、同じ人間、ウィザードよ。 春奈に言われて半信半疑だったけれどこの目で確かめたわ? ―――真昼の月は心配させないように、なんて言ってたけれど今のまま、敵が“人間だ”って事を公開させないままじゃ無意味、 躊躇いは死を呼ぶ…なんて、言うまでもないと思うけれど。―――貴方も“そうなる”と思ってるわ。 アンゼロットには全員に伝達するように“お願い”しておいたけれど。―――改めて尚也の口から聞かせて欲しいのよ。 “人を殺す覚悟があるのか”」 00:36 rouge__ >【尚也】「……ん…ああ、そういう話…なのか。」  そういえば、と、春奈の言葉を思い出す。 確かに、春奈の傷は、人間…ウィザードと戦って、つけられた傷だ、って、聞いていた。 「……何処にだって、あることだろ。 そういうのは。力があるんだ。ぶつかり合わないほうが、おかしい。」  再び、燐から見れば、遠くを見るような視線を、していたのだろうか。  「…僕は、多分、躊躇わない。 それが必要なことなら。 …殺さなきゃならないような奴なら。」 00:41 hikami >【燐】「…なんだ、意外。人殺しは駄目、なんて言うと思ったのに……―――」 がっかり、と言うのとはまた違うだろうが落胆、というより…脱力の色の濃い有様。アテが外れた、が、一番近いかもしれない 「昔何があったのか、気にはなるけど今は未だ聞かないで置いてあげる。あげるけど―――……“多分”じゃ、駄目ね。 そして“殺さなきゃならないような奴”と言うのも甘え。…少なくとも春奈達に重症を追わせた上に山一つ、龍脈を丸ごとどうにかしよう、 なんて馬鹿げた事を考える奴らよ。折角私だってお題目にしたがってあげてるって言うのに ―――……故に、甘えも、妥協も……勿論油断も禁物。出ないと死ぬわね、実際―――私が護り損ねる所だったぐらいだもの」 00:48 rouge__ >【尚也】「そりゃ、究極的にはそうだけどさ。 ……自信満々に殺せるよ、なんていうのもさ。」 肩をすくめて。  「そう…だね。 本当に大事な何かがあるなら…手なんて、抜いちゃいけないんだ。」  小さく、頷く。 過去に触れない、という彼女の言葉には…あえてこたえない、あえて。 「…どっちにしろ…気をつけるさ。 避けられる所は避けても…避けちゃならないところを避けるような真似は、さ。」  春奈を傷つけ、燐に怪我を負わせ。 様々な暗躍を行っているであろう、ウィザード。 …同じ、人間。  …だけど、ぶつかり合うべき人間。 …なら。 00:54 hikami >【燐】「覚悟の程を聞いてるの。―――実際私の目の前で1度、尚也は逃げてるわ?それも魔王相手に。 …人間相手で戦えるとは思ってなかった、と言うだけ。―――ま、信じておくわ」 時間の経過でとけかかったアイスを口に運び……少し眉を顰める。すっかりフレークはふやけており、なんだか物足りない惨状 「嗚呼、そうそう。ついでと言ったら難だけれど、一つ―――約束してあげるわ。尚也が、逃げを打つ理由を一つ、潰してあげる。」 過去に触れぬのも、その一つ。…蛇を出すつもりはまだないが、潜んだ蛇を捕まえない、なんて日和るつもりもない。 今は網がないだけ、なのだから 「―――私は死なないわ。そんなつまらない事で尚也の枷になるつもりなんてないもの、それに―――外を見ていないうちに死ねる筈がない。 如何?“絶対に死なない”者が一人でも居れば、少なくとも私を気遣う必要は無くなるでしょう?」 01:01 rouge__ >【尚也】「……ありがとう。 燐。」  様々な事。 多分、燐は…おぼろげながら察しているのかもしれない、と思う。 聡い、少女だ。そして、僕は分かりやすい人間だって言うのは、自覚していて。 多分それは、自分が欲しい言葉の一つなんだと思う。 絶対に、死なない。そう、自分に約束してくれる相手が、いるということは。 だから、色々な感情を混ぜて。  一つの言葉で、返した。 燐の目を見て、言葉を返す。 01:04 hikami >【燐】「別に。当然の事の確認よ。貴方の為じゃないし、感謝される事じゃないわ。ただ―――」 なんというべくか、珍しく言葉を詰まらせた。故に暫し…残存処理、とも言うべくパフェへと落ちる視線。突き、数口……そのままに 「―――貴方が死んだら、面白くないだけね」 珍しく、視線を合わせない言葉。直後、最後の一口となるパフェを頬張った 01:08 rouge__ >【尚也】「はは。」  なんだかその仕草が、やばい、ちょっと可愛いと思った。  同時に、此方の世界でも…仲間や戦友、それが、できているんだ、なんて当たり前のことを思った。 「……っと、そうだった。 僕の予定のほうが、まだ済んでなかったんだった。」  ごそりと、手荷物を探り、綺麗な…尚也には似合わないと言い切れるような、青地の、高級そうな布に包まれた何かを取り出す。 01:11 hikami >【燐】「―――何よ」 言い終えて尚、らしくない、と…自分でも思ったのだろう、憮然とした視線を向ける。 が、出てきた物には無論心当たりなど無く、食べ終わったパフェの空きを脇へと退けておくのみ 「…尚也の予定は“私を連れ出す事”だと思って話をしてたけれど、何かあったのかしら?」 01:15 rouge__ >【尚也】「春奈の件とかさ、やっぱり最初に考えるきっかけくれたのは、燐だからさ。」 言葉を切る。 彼女のおかげで思考できて。 悠人のおかげで、勇気が出て。 巴の言葉で、ひとまずの理由は、見つけられた。 「お礼しときたかったんだよ。 いやまあ、その、そんなに凄いものでもないぞ。 期待せずに受け取ってくれると嬉しい。」  その布に包まれたそれを、燐に向けて差し出す。 01:18 hikami >【燐】「ふぅん?別に何をした、と言う気はないけれど。…興味本位で動いた野次馬根性ね。 実際、あの重傷者の一件……尚也の話を聞いて春奈に逢いに行ってなければ今回の怪我がもう少し増えた危険だってある、 と言う意味ではお相子だと思うけれど…―――何?」 聞くのも野暮、か。それで尚、差し出された布を手元に引き寄せ解き始めるのであった 中から出てきたのは、5cm程度の金属の塊……というよりは、メダル。  …銀色に輝き、女性の姿のようなものが、掘り込まれている。  そして、見慣れない文字も刻まれている。 01:23 hikami >【燐】「―――何?これ」 出てきた物が…予測の全てを裏切ってでも居たのだろう、訝しげに眺め…それで尚、布に包まれて出てきたのだからと、 直接触れる事はせずに布越しに摘むようにそのメダルを眺め見ていた 01:28 rouge__ >【尚也】「終戦記念硬貨。 ここじゃない世界の、ね。 」  やはり、説明しないと分からないよなぁ。 そもそもこれ、礼の品としては適しているのだろうか、なんて今更考えもしたが。  「戦いに尽力した、女王の姿が刻まれたものだよ。 闇の時代は終わり、今ここに新たな世界を…なんて意味の言葉が刻まれてる。 …その、燐、僕のその手の話、なんか楽しそうに聞いててくれたからさ。 こういうの、いいか…なんて思ったんだけ…ど。」 01:31 hikami >【燐】「―――外の…………」 聞いた途端、ぼうっと…呆けた。それこそ珍しい状態、でもあろうか 「―――って、待って。“外の世界のもの”なら尚更……貰って、いいものなの?」 一応その内容は聞いては居たものの、それで尚…少し、慌てた 「…―――てっきり、向こうの世界の物なんて、尚也の……思い出、なんだとおもってたけど」 01:37 rouge__ >【尚也】「結構…いろんなもの、もって帰ってきてるからさ。 いいんだ、その位は。」 首を振って、答える。 終戦記念…自分の働きが終わってから、貰ったもの。  だから、そのもの自体に、あまり執着は無かった。  もっと、記憶が詰まったものは、まだある。  なら、少しでも楽しそうに話を聞いてくれた彼女に、お礼として渡すのも悪くないんじゃないか…って、そう思った。  故の、選択。 「ほら、思い出なら、この胸に。」  少しおどけて、答えてみせた。 01:41 hikami >【燐】「―――馬鹿」 おどけた様子にそんな、拗ねた響き。今の場合は――― 「……外のものなら読めなくても、なんだかわからなくても当然、か……」 ―――強がり、なのかもしれない。少し声音が寂しげに揺れ…誤魔化すように首を振った 「―――貰っていいなら、遠慮なく貰う。あの程度でのお礼、て貰うには大層すぎるものだと思うけど……―――なら、余計に死ねないわね。 少なくともコレで尚也の話が“嘘”でも“妄想”でもない証拠がまた増えちゃったんだもの。……此処ではない場所、は、ある」 恐らくは、相手にとっては疑うべくもない内容、なのだろうが言葉に乗せると自然、笑みが浮かぶ。 常の皮肉めいたものでもなく、ただ単純に……夢見がちな、もの。包まれていた布に包み、胸元のポケットへと仕舞いこんだ 01:46 rouge__ >【尚也】「…うん、よかった。」  内心で胸をなでおろす。気に入っては、もらえたらしい。 今までの笑みとは違う種類のそれ、中々見られない表情だが。  それはそれで、良かった。 「……頑張らないとな、互いに、さ。…この世界にいる以上は。」  死ねない、との言葉に、小さく呟いて。  01:50 hikami >【燐】「勿論……うん」 まだ動揺が少し抜けないのか、切り替えしが上手く行ってくれない―――もう一度、小さく深呼吸 「―――敵がウィザードとわかった以上、下手な魔王よりも厄介で…面倒な相手だもの。 相手は世界結界を護らないとどうなるかを知っているはずだもの。…意図してどうにかするツモリなら短絡的で単純な手段だってあるわ。 ―――そんなコト、させるツモリはないけれど。さ、そうと決まったら少し、付き合って貰おうかしら」 言う頃にはどうにか、虚勢を張りなおした。口元に浮かぶのも少し冷ややかな色を帯びたものであり――― 「―――基地に戻って資料整理、と言うよりも資料探しね。過去の戦闘記録を漁れるだけ漁りたいから」 01:54 rouge__ >【尚也】「…ああ、付き合おう。 情報は力、ってのは、僕も賛成だ。」  燐の言葉に、確りと頷く。 ……確かに、覚悟を決めなければならない時期なのだろう、もう。  「…しかし、燐。 もう一品待ってくれるか? なんだか、さめたハンバーグ程度じゃあまりにあまりなので、デザート辺りを頼もうとだね。」 01:57 hikami >【燐】「そう言う事、それに、その為に態々眼鏡を持ってきたんだもの――― ……………良いわ、私のパフェもゆっくり食べ過ぎてぐずぐずだったんだもの、頼み直す」 それでもきちんと食べている辺りが、ではあるが―――つまり三つ目をオーダーする、という宣言であった 「―――そういえば……さっき、アイス頼んでなかったかしら…?」 言って…思い出した事実、無論、目の前には―――………無い。 02:00 rouge__ >【尚也】「………こういう細かなトラブルのあたり、常々、僕だよなぁ。」  そんな現状に思わず笑ってしまった、そんな一日。 ただでも、悪くは無かった。 02:01 hikami >【燐】「確かに、そうね。ま―――良いじゃない」 それこそ珍しいセリフ、である。相変わらず頬杖を付いたまま、ではあるが 左手は胸元―――コインをしまった場所へと軽く添えたまま。 ―――そんな、日常、珍しく…というよりも、久しぶりに、のんびりと過ごす事が出来ていた―――