では、シュミレータールーム。そこの待機室で自分の機体のデータを携帯端末で確認しつつ、うなっております 【マイ】「どうしましたか?ライト様?」 【ライト】「ああ、マイか。いや、機体のパターンを構築してるんだけどな……どうも、現状のモーションだと、単機のパターンは限界に近いみたいでな」 端末を見せると、現在のアルトレックスで可能なモーションパターンがほぼ全部網羅されてる 【マイ】「なるほど・・・ちょっと触ってもいいでしょうか?」 【ライト】「ああ、構わない」 マイに端末を貸して、自分は持ち込んだ冷えた緑茶を啜ってる 【マイ】「えっとですね・・ここをこうして・・・・こうすると・・・こんな感じでどうでしょう?」いくつか新しいパターンを出して 【ライト】「どれどれ?………ああ、成程。少し機体の出力を調整すれば、こういうのもアリなのか」 【マイ】「ただ、このモーションにはここと、ここと、ここに大きな隙がありますのでそこを補わないととても使えません」 【ライト】「確かに………だけど、単機じゃさすがに補えないな。弾幕を張ればいけそうだけど…アルトレックスには弾幕を張れる武装が無い。どうしたものやら」 【マイ】「紅の大回転魔弾などどうでしょうか?」 【ライト】「……それだ!紅とのコンビネーションでやる事を考えれば――――こういうパターンもいけそうじゃないか?」カタカタカタと端末を弄り、二機によるコンビネーションのパターンを即興で作成 【マイ】「もともと、レックスと紅では機動性に差があるので・・・紅がレックスに合わせる形で・・・・」端末を操作して「レックスのラストジョーカーはとても合わせやすいですね」 【ライト】「ラストジョーカーはこっちが苦心して作ったモーションだからな……となると、スタートでこっちがリッパーとダガー…その後の接近してホーンのところに、タイミング合わせて紅が攻撃に参加…かな?」 【マイ】「えっとですね・・・」っと端末を操作して【リッパー&ダガーに液体金属手裏剣のあわせ技→ホーンで跳ね上げ→レックスが到着するまで斬神刀による攻撃→レックスのマグナム→バンカーでふっとばし→クレイモア+大回転魔弾→ブレード+後ろに回って大回転魔斬】と言う流れを組んで「これでどうでしょうか?」 【ライト】「ふむふむ………このパターンは、確かにいけそうだ。問題があるとしたら、かなりタイミングがシビアな点だな……習熟次第で、与えるダメージも跳ね上がりそうだ」 【マイ】「これは、計算上での動きですので・・・実際にできるかどうかはわかりません」 【ライト】「試してみる価値はあると思うぞ?もし実現可能なら、これはかなりの戦力アップに繋がる」 【マイ】「・・・ではシミュレーターで試してみてはいかがでしょうか?」 【ライト】「それが一番だな。マイ、少し付き合ってくれ」 【マイ】「御意」 【ライト】「悪いな。あと、訓練中は任務モード解除で、だ」シュミレーターの一台に入り込んで、アルトレックスのデータを入力 【マイ】「はい、わかりました」っとシュミレーターに乗り込んで 【ライト】「エネミー設定は………硬めのやつがいいか。アーマリオンを出す事にするぞ」アルトレックスのデータを入力後、敵をアーマリオン重装甲型1体に指定 【マイ】「わかりました、でははじめましょうか」 【ライト】「敵のレベルは、エース級で行くぞ……スタート!」開始合図と同時に、シュミレーターを操作してアルトレックスが動く 【マイ】「はい・・・!」レックスに合わせて動く 【ライト】「まずは、足止め――――GO!」動くアーマリオンの足止めに、ダガーを投擲して脚部のダメージを与えていく。それでもアーマリオンは動きが少し鈍ったぐらい 【マイ】「はっ!」っと腕から液体金属手裏剣を飛ばして、さらに動きが鈍くなるのを確認して次の行動の準備 【ライト】「もう、一撃―――――いまだ!」マイが攻撃した部分に再度ダガーを命中させ、アーマリオンの脚の一部が破壊される。駆動に支障は無くも、確実に動きが鈍る瞬間、マイと機体を隣接させ、ダガーとリッパーを放つ 【マイ】「喰らえ!」無数の手裏剣を飛ばして 【ライト】「タイミング、合わせてくれ!」放つと同時にアルトレックスが突撃し、アーマリオンの機体をホーンで跳ね上げる 【マイ】「はい!」っと跳ね上がったアーマリオンに斬神刀で切りつけていく 【ライト】「次は……コイツだ!続けて、コレも持ってけ!」落下してくるアーマリオン目掛け、まずは左のジェットマグナムを打ち込む。そうして機体を弾き飛ばした後、そのまま追撃で右のリボルビングバンカーを下から突き刺し、6連続で叩き込み上空に弾き飛ばす 【マイ】マグナムを打ち込むと同時に離れ「ミラーコーティング!」っと全身を鏡面化させて回転し始める 【ライト】「炸裂弾込みのクレイモアだ。全部持ってけ!!」再び落下してくるアーマリオンに対して、バーストクレイモアをブッ放す 【マイ】「大回転魔弾!」っとクレイモアと同時に鏡面弾を発射して 【マイ】クレイモアが撃ち終わると共に敵の背後に回る 【ライト】「T−LINK、フルコンタクト!トロニウムエンジン、オーバードライブ!」機体が唸りを上げながら、緑の光に包まれる。クレイモアの軌道はT−LINKで制御され、マイの行動を妨げない 【ライト】「コレで――――」マイが配置についたと同時に、光がアルトレックスの機体ほどもある長さの両手剣となり、それで斬りかかる 【マイ】「とどめ!」っと敵の背後から大回転魔斬で斬りかかる 【ライト】「――コンタクト・アウト!」ブレードが深々と突き刺さり、それが崩壊すると同時にアーマリオンが爆散。その破片は残るT−LINKブレードの欠片が盾となり、アルトレックスにも紅にも影響は無い 【マイ】「土に還れ!」っと顔の前で左手の人差し指と中指を立てて 【ライト】「シュミレート、オーバー………」規定の操作を行い、シュミレーターを終了させる 【マイ】「ふぅ・・・うまくいきましたね」 【ライト】「ああ、シュミレーターでは……だな。実戦でいけるか分からないが、試すだけの価値は十分ありそうだ」 【マイ】「そうですね・・・」 【ライト】「だけどこのモーションは十分使えるな。お互いのモーションを練って、タイミングのズレも少なくしていけば……十分、実戦で使えると思う」 【マイ】「では・・・今度実戦で試して見ましょうか、それでさらに改良する部分が出てくると思います」 【ライト】「そうするか………まぁ、今日はここまでにするか。あまり根を詰めても仕方無い」 【マイ】「そうですね・・・では、失礼します」っとシュンっとどっかに消えちゃう 【ライト】「………合体攻撃成功祝いに、マイの好物を作ろうかと思ったんだけどな」ボソッと 【マイ】「そういうことは早く言ってください」っと同じ位置に現れて 【ライト】「言う前に消えたのは誰だ。まったく……それじゃ、行こうか」 【マイ】「はい」っと後をついていく