21:11 (torazou0)   21:11 (torazou0)   21:11 (torazou0)   21:11 (torazou0)   21:12 (torazou0) 地図を見る…クラスメイトから教えられた目的の場所を記している筈のそれを 21:13 (torazou0) 手の中にぴらりと収まる略地図は、土地勘の無い者には難易度が高かったらしい…いや高いのだ 21:13 (torazou0) 今の場所からは地図の目的地は遠いのか近いのかすら解らない… 21:14 (torazou0) もう一度地図を見る……その横に書かれたかわいらしい挿絵が少し恨めしい 21:14 (torazou0) 【瀞】「まったく、あの子が大丈夫って言うから信じたのに……」 21:15 (torazou0) 連絡は何度か取ってみた…繋がったのならば未だに彷徨っている筈も無く……彼是一時間半が経過しようとしていた…… 21:16 (torazou0) (交代 21:21 (rouge__) 【尚也】「………たまーに僕よりシェル姉のほうが絶対遊びにお金掛けてるよなあ、なんて思う。 払うの僕なんだけどさ。」(いくつかの歌謡曲のCDと、ライトノベル、そしてゲームソフト。 手荷物を下げながら町を歩く。 いうまでもなく、これは相棒の趣味であった。 どうも、暇つぶしの文化を覚えてしまったらしい。 やれやれである。 後は帰るだけ…というようなとき、特徴のある姿を見つけた。 21:24 (rouge__) 【尚也】「ん…あれ…? 」 人目を引く真っ白な髪。 記憶にある一人の少女がとても印象深かった。 あまり、覚えの良い印象、というわけではなかったが。 しかし、見るからにどうもその特徴のあるその子は困っているように見えた。 物珍しさもあって、近づいてみる。 21:28 (rouge__) 【尚也】「………春奈のところの…?」 近づいていって、記憶を辿る。 …彼女、春奈の妹…天宮瀞ではなかったか。 少し複雑な事情はあるらしいが、そこら辺のことは深く立ち入ってはいない。自分の両親なら、そこら辺は詳しいのかもしれないが。 …まあそこはおいておこう。 21:30 (torazou0) 【瀞】「………」日本人離れした容姿は人形のような印象を与えるが…その目はそんな印象を吹飛ばすかのように強い意志で絢爛で、だが、今はその視線は地図とにらめっこを続けておりそんな視線は気が付かず 21:32 (rouge__) 【尚也】「………」 瀞とは会話が成立した記憶がなかった。 幼い頃は遊ぼうといっても無視のされどおしだったし、近頃はそもそも遭遇経験がない。 ちょっと苦い思い出。 だが、今どう見ても彼女は困っているように見えた。 「…まあ、そういう気分、なのかな。」 一つ、ため息を吐いてから意を決して、瀞に近づく。 「えーと、地図、分からないとか、そんなのかな?」 21:32 (rouge__) そんな風に、声を掛けてみた。 21:38 (torazou0) 【瀞】「……?」かけられた声に視線を上げる…見れば見知らぬ顔……うん、知らない筈だ、こんな眼鏡などと思いながらじーっと観察しながら「そう見える?」と短く尋ねて出方をみて 21:40 (rouge__) 【尚也】「まあ、遠目には。 こう見えて、地元の人間だから、道が分からないとかなら教えられはする。 余計なお世話だ、っていうなら、ごめんなさいだけどさ。」 下手をすれば怪しい人間として見られかねないな、と思いながら邪気がないことをアピールしつつ。 21:44 (torazou0) 【瀞】「ふぅん?さっきの男の様に物珍しさ半分だったら断った所だけど……そういうの隠せる器用な人間には見えないし……良いわ、案内させて上げる」軽く笑みを浮かべると、尚也に近寄り地図を見せて 21:48 (rouge__) 【尚也】「あはは、不器用そうとはよく言われるな。」 あまりといえばあまりの物言いだが、そこには苦い笑いだけで答えた。 「それじゃあ、エスコートさせてもらうことにします。」案内させてあげる、との言葉に畏まって答え。 「それで、何処を目指してるんだい?」 21:52 (torazou0) 【瀞】「喜びなさい一応褒めてるのよ。不器用だからって悪いとは限らないでしょ?」その苦笑にちょっと虐めたくなるオーラを感じるも「ええ、お願いするわ……この個人経営のブティクなんだけど」と更に近寄って地図の中心らしい場所を指で示す 21:56 (rouge__) 【尚也】「えー、あー。 何処だろ、そこ。 んー、ちょっと待ってくれな」 しげしげと地図を観察して、記憶と場所を照らし合わせていく。 「んー…大丈夫、おーけー、分かった。 けどこれ、結構入り組んだ所にあるぞ。 口頭で説明するのは難しいな…」 地図を見ながら、ぽりぽりと頭をかいて。 21:59 (torazou0) 【瀞】「何言ってるの案内させてあげるって言ったでしょ?喜びなさいこんな可愛い子とデートできる機会なんてそうは無いわよ」それが当然だといわんばかりの態度で答えて 22:03 (rouge__) 【尚也】「……まあ、声を掛けたのは僕のほうだ。 最後まで面倒を見ることにしよう。」 最近の若い女の子はどうも強い子が多い気がする、燐しかり、この瀞しかり。 …若い女の子なんて言葉を使うように鳴っちゃ僕も年か、なんて思いながら。 「まあ、それにそういう強引さは嫌いじゃないしね。」 エルシアも、天上天下唯我独尊タイプだったなぁ、なんて、そんな事に浸りつつ。 22:06 (torazou0) 【瀞】「そういう素直な態度は好感が持てるわよ、じゃあ行きましょ?」と歩き出そうとした所で足を止めて「……それでどっちなの?」くるりと踊るように振り替えって尚也を促し 22:08 (rouge__) 【尚也】「悪いがそっちは逆だ。 いや、そっちでもいけないことはないけど、こっち側の道のほうが早い。」肩をすくめてもと歩いてきた道のほうをさして。 「そりゃどうも。 好感を持ってもらえて嬉しい所だ。」 22:13 (torazou0) 【瀞】「成る程……言うだけあってそれなりに精通してるのね?」照れ隠しのように答えると並ぶ様に立ってから「あら余裕じゃない、さぞかしモテるのかしら?」余裕のある態度にからかう様に答えて 22:17 (rouge__) 【尚也】「そりゃもうもててもてて困りまくるくらい……常に5人6人の女の子を侍らせて僕の取り合いをだね。」 からかいに調子を合わせて言葉をつむいで…行く途中で。 「……という展開は理想だなあなんて思っちゃいる。」 乾いた笑みを貼り付けて、地図に示された店までの道を歩き出す。 22:22 (torazou0) 【瀞】「驚いた……中々に奔放じゃない」くすくすと笑って「でも用心なさい、もしそんな事になったら後ろから刺されちゃうんだから、女の嫉妬は怖いのよ?」さっき何度も通った道を案内されながら歩み 22:26 (rouge__) 【尚也】「そりゃそうだろうな。 実際は穏便に行くのが一番だ。 これで僕は一本気だよ、うん。」 なんて受け答えしながら、普通に、笑ったり出来る子なんだ、なんて思う。 昔は話しかけても無視されるのが関の山だったのに。 …年月、だろうか。 それとも。 自分が春奈の友人だったから、だろうか。 そんな事をぼんやりと考えながら歩く。 22:31 (torazou0) 【瀞】「ふーん、そう言うからには誰か心に決めた相手でも?」年頃らしくそういう話には興味があるのか、何気ない気持ちで尋ねると。ぼんやりと歩く尚也に歩調を合わせつつ 22:35 (rouge__) 【尚也】「ん? ああ、いるよ。 とびっきりのひとが、ね。」 ぼんやりと考えたまま、そのまま何の気なしに言葉を返す。 …もう会えない人にだから、未練だけどね、なんて思いながら。 「…そういう君はどうなのさ?」 22:39 (torazou0) 【瀞】「それはご馳走様、じゃあ彼女さんに見つかって嫉妬されないようにね」とびっきりと言う言葉が素で出るあたり、その相手が大事なんだと思いつつ「私?生憎と私の眼に敵う奴は今の所出会った験しが無いわね」余計なお世話よと言う空気を流しつつ答え 22:44 (rouge__) 【尚也】「まあ、その辺は何とでもなるのさ。」 …迂闊に口を滑らせてしまったか、なんて少し後悔。 口にしたら、少し色々なものがこみ上げてきそう…なのをごまかす。 「そうだな、瀞って綺麗だし、じっくり選ぶといいんじゃないか?」 22:50 (torazou0) 【瀞】「変な言い方……そうね、じっくり選ばせて貰うわ……?」微妙な物言いに不満に似た気持ちを乗せて答えると次の言葉に答える…そしてあれ?と自分の名が出たことに名乗っただろうかと小首を傾げ 22:54 (rouge__) 【尚也】「…あ」 ……仕舞った、これは失言だったか、なんてことを考えたがもう遅い。 「んーんー。 僕に、見覚えとかはある?」 とはいえ、別に隠すことでもないのだった。 さっきの懸念は少しあるが…今となっては無意味だ。 22:56 (torazou0) 【瀞】「うん?もしかして学校の先輩だったりした?」尚也の言葉に更に怪訝そうになって自分の中から答えを探し、なんとか納得できそうな答えを導き出し 22:59 (rouge__) 【尚也】「そういえば、学校は何処? 僕は、輝聖学園だけどさ。」 その言葉に、更に質問で返す。 質問を質問で返すな、と偉い人は言っていたが気にしない。 23:03 (torazou0) 【瀞】「……少し前から其処だけど、ソレも答えじゃない……と」尚也の答えにさらに怪訝そうなそして声には警戒する響きが宿り「…まさか転校先で幼馴染とばったりなんて可能性なんて有る訳無いし」 23:05 (rouge__) 【尚也】「まあ、別に隠すようなことじゃないからぶっちゃけちゃうけどさ。 三崎尚也…って、名前に覚えはある?」 声に警戒の色が混じってきた。 声を掛けたのは自分からだからして、面倒な事態になるのも面白くない。 先ずは、名乗って反応をうかがう。 23:09 (torazou0) 【瀞】「…ミサキナオヤ?」反芻するようにその名前を繰り返す……ナオヤと言う言葉は直ぐに引っかかる…先日春奈の病室で聞いた名前…「成る程…優しい人ね、ナオヤ?」 23:13 (rouge__) 【尚也】「ん、そりゃどうも。 別に何か他意があったわけじゃなくて、名乗りそびれただけだというのもある。」 言葉尻に感じる棘に、弁護の言葉を並べて。 「覚えてるかなー、という期待もあったけど、どうやらそこら辺はなかったみたいだし。」 23:17 (torazou0) 【瀞】「なら幼馴染の妹が困ってるのを見て声を掛けてくれたのかしら?春奈が言った通り優しいのねナオヤは」嫉妬にも似た歪な感情を込めた視線が走るも直ぐに先程と同じような声色になって…「御免なさい覚えてないの。でも感謝はして上げるわよ」 23:23 (rouge__) 【尚也】「春奈がそういってたのか…ちょっとこそばゆいな。」 ん、と小さく笑って。向けられた、僅かな敵意からあえて意識を逸らし 「とはいえ別に、やることが変わるわけでもないんだけどさ。それに、なんと言うか今日は、人助けをしてもいいかなって気分でもあったんだ。 確かに、見覚えのある姿だったから目に留まった、ってのはあるけどさ。」 23:27 (torazou0) 【瀞】「ふぅん?随分と殊勝な心掛けじゃない、その点に付いては素直に感心しといてあげるわ」と言葉を区切ってから「それでナオヤ、貴方は春奈と仲直りしたの?」 23:30 (rouge__) 【尚也】「…はは、そこも聞いてたか…。」 結構、色々な人に衝突していることが知られているなぁ、なんて苦笑い。 「まあ…仲直り、っていうか、実際喧嘩だったのかは良く分からないけどさ。 一応、丸く収まったとは思うよ。」 春奈が自分の思いのもとウィザードをやる、というのなら、共に戦おう、と。 23:34 (torazou0) 【瀞】「そう、良かった。まだ喧嘩してるなら此処で殴ってやる所だったけど」少し残念そうに笑って「意見がぶつかって拗れたなら喧嘩に決まってるでしょ?そもそも喧嘩も出来ない人間関係なんてツマラナイわよそんなの」憮然とした感じで 23:37 (rouge__) 【尚也】「それは、どういう意味で殴られるのかぜひ細かい所聞きたいところだけど。」 苦い笑みを浮かべて、冗談交じりにそんな事を返し。 「瀞は、結構過激だな。春奈と違って。人間喧嘩して何ぼ、ってのは、同意するけどさ。」 思えば、異世界でも何度も口論したっけ、なんて思い返しながら。 23:43 (torazou0) 【瀞】「女の子に殴られる理由なんて男が悪いに決まってるでしょ?」当たり前の様に胸を張って言い放つと「ナオヤ、親切にしてくれたお礼に一つだけ教えてあげる、私は私、春奈じゃないの」其処から先は察せないと地雷原とばかりに冷たい声で 23:48 (rouge__) 【尚也】「ん……そっか。」 短く、返す。謝ることはせずに。さっき抱いた疑問は、後者だったか、なんて。 …春奈の友達、春奈からの縁として認識されていたから、相手にされなかったのか、と。 思い至る。 …込み入った事情は、実はそこまではよく分からないが、髪の色すら違う姉妹、なんとなく、想像はできる。 23:51 (torazou0) 【瀞】「そうよ、誰も誰かの代わりじゃないの、私と話す時は私を見なさい」それが礼儀よと言ってすたすたと歩速を早める、少し腹を立てた為尚也を追い越してまた違う道に入り込もうとして 23:55 *hikami quit ("|・)ノシ") 23:55 (rouge__) 【尚也】「誰も誰かのかわりじゃない、か。」 僕がやらなくても、誰かがきっとやってくれる、なんて心の奥で思っている自分と。 誰かの変わりでなく、自分の意思で、誰かのために何かをしようとする春奈。 …彼女のこれは、少し歪んではいるかもしれないけど、やはり、姉妹かな、似るのか。 なんて思った。 「あ、おいおい、そっちはちがうって!」 23:58 (torazou0) 【瀞】「えっんっ!?」静止に声に慌てて立ち止まって「もう、道案内が案内する相手より遅くてどうするの。ナオヤ、愚図なのはポイント低いわよ」怒った様に照れるように少し赤くなってからまた尚也の元に戻り 00:01 (rouge__) 【尚也】「それはごめんなさい。 かな。」 素直にそこは謝ってから、再び先導して歩き出す。 「じゃ、精々ポイントかせいで瀞と仲良くなるようにしようか。」 00:04 (torazou0) 【瀞】「ナオヤ私と仲良くしたいの?」その言葉に意外そうな顔で答え「じゃあ精々頑張りなさい、優しいのは美徳だけどそれ以外は要努力よ」 00:08 (rouge__) 【尚也】「そりゃ、ね。 昔から声を掛けてて、今日ようやくまともに話が出来たんだからさ。」 確りと頷き、町並みに目をやる。 うん、大丈夫、道は間違ってない。 もう直ぐだ。 「…しかしまあ、辛口の採点だことで。」 しかしまあ、はっきりとした物言いだ。 年下にこういわれるのは、性なのだろうか、とぼんやりと。 00:14 (torazou0) 【瀞】「ふぅん、物好きねナオヤは」春奈と仲良くしたいからだろうかとも考えたが、ナオヤには必要ないだろうと判断して、そう答え「当たり前でしょ?甘い採点なんてされて楽しいの?」常に届かぬ頂を目の前にしている自分にも言い聞かせるように 00:17 *tsuku-yom quit ("それじゃあ、ばいばいっ") 00:19 (rouge__) 【尚也】「そりゃそうか。 辛口で自分を見てくれる奴は貴重だって、先生も言ってたっけ。」 肩をすくめて同意。 「魔、成長ってのも難しい話だけどさ。」 …特に、歩みを止めてしまっている、自分には。 00:26 (torazou0) 【瀞】「なに?その歳で隠居でもした訳?」まったく春奈は見る目が無いと心の中でぶつぶつと思いつつ「ナオヤ、なんだかさっきから後ろ向きな発言増えてるわよ、自分で気が付いてる?」 00:29 (rouge__) 【尚也】「お年頃、何だよ。」 …鋭かった。 春奈よりも、もしかすると。 感情の機微には鋭いかもしれない。 自分が判りやすいだけ、かも知れないが。 「さて、ブティックにご到着だ。 今更聞くのもなんだけど、今日のお目当ての品はどんな感じだ?」 00:32 (torazou0) 【瀞】「お年頃ね…じゃあ手伝わせてあげる、感謝なさい。」意地悪そうに笑ってから「さあ、入るわよ?」質問には答えずに尚也の手を取ると強引に 00:35 (rouge__) 【尚也】「うぇい!? ちょっと、僕もかっ!?」 手を引っ張られるままに。 …振りほどけないのは流される体質なのか。 だが、まあ。 ……悪い気はしなかった。 振り回されるのは実は、嫌いではない。 …因果だ。 00:41 (torazou0) ブティクに来た理由…それは、遅ればせながら春奈の退院祝いに服をと思っての散策で 00:43 (torazou0) この際だからと…この自分のライバルであろう相手を見極めようと振り回し 00:47 (torazou0) この僅かばかりに遅れて始まった関係がどうなるかは……また先の話……