01:06 (goma_miso)   01:06 (goma_miso)   01:06 (goma_miso) ロイヤルガード本部の訓練場、その片隅で箒”ウィザーズワンド”を片手に紫髪の少女が少しばかり戸惑っていた。 01:07 (goma_miso) 【エスティ】「うぅむ、こういう道具は扱いに困るわね。マニュアルを見ればいいんですけど…迅速に起動できるようにならなくては」 何度も暴走させそうになりながらも、一応は機能を把握、あとはどうやって乗るか、だ。 01:11 (tyty) 【隼人】「やぁ、エスティ。届いたみたいだね…?」訓練場入り口。いつの間にか、やって来ていたのは新藤隼人。前回の仕事を共にした後、エスティが箒に興味を持って、注文を手伝った間柄。そろそろ届く頃だろう、と言うのは知っていた様子で。 01:13 (goma_miso) 【エスティ】「えぇ、朝からこうやっていじってはいるのだけど…何度か外に飛び出しそうになっちゃったわ。とりあえずは基本操作を覚えなきゃ。せめてまっすぐに飛ばなきゃね」 01:18 (tyty) 【隼人】「ん…、まぁ、慣れない内はそんなもんだよね?」ただでさえ、彼女に色々と慣れが足りてないのは知っていて。近付きつつ、隣りに座る「ふむ、通常型のウィザーズワンド…だよね」手を差し出し、ボタンなどのある部分をぽとぽち…、と弄り…。 01:20 (goma_miso) 【エスティ】「どうしたら、いいかな…マニュアルだけではどうにもうまくいかなくって、ただでさえこういうのの操作は苦手なの」 その様子をじっと眺めて、自分も箒に手を添える。少しばかりの緊張はまだ抜けてない。 01:24 (tyty) 【隼人】「実戦で使う為のものだし、最初の内は優しく無いからね。遊び程度の動きじゃ、戦いには向かないから。けど…」何やら、設定弄りつつ、「此処をこうして、こうすると、ノービス設定かな。飛び出しそう、とか、落っこちそう、は不味いよね」などと、説明を加えながらに、手馴れた手付きで、設定を変更する。 01:28 (goma_miso) 【エスティ】「ひとまず最低限の機動、と防御くらいができればいい…どうかわったの?」 また身を乗り出して、それから箒を握る。手に触れるバランスが幾分違うような気もする。 01:32 (tyty) 【隼人】「安定性を最大値に設定したよ」此処ね、と指差しながら。マニュアルのページも探し開かせて。「…後は…、これと…これ。回避は、あまり考えなくて良いよね?」面倒くさがらず、細かく説明を続ける。「その分、背面飛行とかドロップターンは出来なくなったけど…」しないよね?と、くすり笑って。 01:34 (goma_miso) 【エスティ】「えぇ、いざとなったらうまく盾にして防御するわ。もともと素早く動くのは苦手だもの…どうも乗り物酔いがひどくってあんまり無理な機動をすると戦闘どころじゃなくなるかもね。と、これで私も飛べるようになったのかな?」 もともとあまり顔色がよくない顔でおどけて見せて。その笑いに答えて頷いた。 01:36 (tyty) 【隼人】「うん、飛べるようになったと想うよ?」笑顔に頷いてみせて。「どうする、やってみるかい? それとも、僕が先に手本見せようか。二人乗りとか?」なんて付け加えながら。 01:39 (goma_miso) 【エスティ】「やってみよう、二人乗りも悪くは無いと思うけどね。…っと、乗り方はこうでいいのかな」 制服のスカート気にしつつ、ぎこちなくまたがって見せて。 01:41 (tyty) 【隼人】「あぁ、うん。それが良いね」スカート気にしながら跨る姿に、あぁ、良いなぁ、なんて、笑みを浮かべつつ。「…一応、こういうのとか、こんなもあるかな…?」そう言う下心じみたのは、後で、と、他にも幾つかの安定する乗り方を示唆しつつ。 01:42 (goma_miso) 【エスティ】「ん、ありがと…こうした方がいいみたいね。っと、じゃ…発進するね」 まずはゆっくりと起動する。足が地面から離れる感触に戸惑いながらも。前進、後退…問題なくこなせた様子。 01:44 (tyty) 【隼人】「うん、そう。どうかな、大丈夫…?」すぐ側を歩きつつ、まだ低空な内は、いつでも補助出来るように。自分のも用意するかな、と、月衣の中を意識したりもしながら。 01:46 (goma_miso) 【エスティ】「うん、基本操作はマスター出来そう。ありがとね。」 旋回して戻ってくれば、多少自信も付いた様子…まだスピードを出すと落ちそうになってしまうのだが。 01:48 (tyty) 【隼人】「いやいや、この前に何かお礼するって言ってたしね、言わなかったかな?」此れ位は、どうって事ないよ。そう伝えつつ。「うん、良かった」顔のすぐ傍で、スカートはためく様子とか、なかなか。とは口には出さないけれど。 01:50 (goma_miso) 【エスティ】「うん、何かおごってあげようかな…箒を買う以外にはあんまりお金の使い道も思いつかないしね。…どこかきになるとこでもあるの?」 スカートの方に触れる視線にはまだ気が付ききっていないのか、困惑した様子。 じっと視線を重ねてまじまじと見つめてみたり。 01:54 (tyty) 【隼人】「いや、僕の方は別に良いよ。お金の使い方かぁ、それも教えてあげようか? 一緒に街に出かけたりとかで、ね」そう、お礼のお礼は要らないよ、と告げながらも、さりげなく、デートに誘うような発言を…。「んっ…? あ、あぁ、何でもないよ」視線重ねられ、おっと、失礼、なんて呟きながら、顔を一段、上げて。「次は、どうするかな。オプションの付け方とか、使い方教えようか? それとも、外でも飛んでみる?」 01:56 (goma_miso) 【エスティ】「それもいいね、どうも街の構造も違って、どうも迷っちゃって…暇な時があったら誘ってくれる?」 素直に頷いて、それから練習コースの方に視線を向ける。しばらく考えて…「外に行ってみよっか、こういうのは実践で慣れた方がいいものね」 02:00 (tyty) 【隼人】「ん、判った。街の楽しいところも案内しよう。お金使うのもそこで、だね」約束。満足そうに頷いて。「…まぁ、外は、《月匣》張っとかなきゃ飛べないから、それ程、爽快って訳にも行かないけどさ。一緒に飛ぼうか、それとも、前か後ろでご一緒するかい?」ランデブーか、タンデムか、を進言しつつ。 02:04 (goma_miso) 【エスティ】「そうね、じゃあ…あんまりそういう機会もなさそうだから、一緒に乗せてくれる?」 そっと飛び降りると、自分の箒を月衣に押し込み。タンデムを受け入れる。…少しばかり慣れてはいないものの、興味は隠せない。 02:08 (tyty) 【隼人】「おっと、僕が乗せる方になるんだね。判ったよ、サイオニックリフレクター」左腕に、大型の長方形板が四辺付いた腕輪。それも、スライドして縮められたもので。隼人の異能力に反応し、それぞれが分離し、展開する。異能力感応金属で造られた専用の箒。それを取り出して。「一番、二番展開…、連結…、と」その内、二つが分離、接続。2人分の幅と、機械的な凹凸のあるサーフボードのように。 02:10 (goma_miso) 【エスティ】「ふむ、興味深い形…そのまま乗ったらいいのかな?」 カスタマイズされたその姿をじっと眺めて。観察。…こればかりはどう乗ったらいいのか把握できていないようだ。 02:12 (tyty) 【隼人】「うん、そうだね。立ち乗りになるから、僕の肩に手を…かな?」軽く、たんっと飛び乗りつつ。「座っても乗れるようにも出来るけど…、どうする?」 02:14 (goma_miso) 【エスティ】「このままでいいわ、ん…どうかな?」 そっと飛び乗り、肩に手を置くような感じ…バランスを崩せば身体を寄せてしまうような姿勢になりそうだが。 02:17 (tyty) 【隼人】「うん、良いよ。足は…、その辺り…かな、そう。ロックするよ?」足の位置教えつつ、柔らかく靴を包み込む安全装置が、バシュっと。「じゃぁ、行こうか、お嬢様。エスコートしますよ?」なんてね、と気取りながら。浮揚を一段階、高く。 02:19 (goma_miso) 【エスティ】「わかった、これなら素早く動けそうね…お手柔らかに頼むよ?」 自分のそれより機敏な動作に多少戸惑いつつ。浮遊感に耐えかねて肩に触れる指先には自然と力が篭ってしまう。 02:24 (tyty) 【隼人】「ん、勿論。努力するよ?」肩にかかる力、心地良く受け止めながら。左足を前に、膝を柔らかく曲げつつ。「月匣展開…。さぁ、行くよっ!?」異能力を板に伝え、推進力を。最初は前方にやや傾き、後は後方が傾きながら飛翔、加速。 02:28 (goma_miso) 【エスティ】「ん…じゃあ、どこに行こうか?」加速感にも慣れてきた。流れていく地面の景色を眺めながら…間近に顔を寄せて、多少はしゃいだ様子で言葉をつむぐ 02:31 (tyty) 【隼人】「そうだね。何処に行っても良いけど…、何処か行きたいところはあるかい…?」直ぐ近くの横顔。異国どころか、異世界風。悪い気はしない、良い感じ。誰も居ない、ように見える街中、高度を上げて、速度も上げて。 02:32 (goma_miso) 【エスティ】「どこでもいいけど…少しばかり街から離れたところがいいかな。最近どこにも散歩に行ってないから息が詰まっちゃいそう」 街の全貌はもといた世界とは明らかに違うもの。小さく溜息をついて、その景色を見送ってから。…気楽な言葉をつむぐ。 02:36 (tyty) 【隼人】「あぁ、うん。そうだね。エスティの居た世界は、緑溢れてた感じ?」高い空から地上見下ろして。白と黒と、色とりどりの四角い世界。「じゃ、もう少し飛ばすよ、良いよね?」聴きつつ、溜息がちな表情を打ち消すように、片腕で抱き寄せたりしながら、更なる速度、風を受けて。 02:38 (goma_miso) 【エスティ】「うん、溢れるっていうか、ほとんど緑っていうかね…じゃ、いそいで、つかまっているわ」 抱き寄せられるままに身体を寄せる。豊満というわけではないがそれなりの柔らかさを感じさせつつ…身体に当たる風に目を細めて、先へ、先へと向かう。 02:44 (tyty) 【隼人】「ふぅん、なるほど。判った、じゃあ、こっちかなっ?」身を寄せてくる華奢な身体に満足しつつ、速度を更に上げ…、「そうそう、さっき、ノービス設定じゃ出来ないって言ってたのはこんな…かなっ?」急加速と共に上昇。背面飛行になって…。 02:47 (goma_miso) 【エスティ】「うわっわ、急加速するならいってよ!?」 少女がいつもは上げないような戸惑った声が上がる。思い切りしがみ付いて、戸惑いながら…激しく流れていく景色に目をみ開いて、目が回る感覚にとまどった…ぐるぐると雲が回る。 02:51 (tyty) 【隼人】「はは、御免御免。行きたい方向が逆になったから、ね?」しっかりと支えてやりつつ、重力を頭上のものと感じた辺りで正面にロール。「はい、終わり。インメルマンターンとか言うらしいよ?」再び、一段、高くなった空を、今までと逆方向に向かい飛んで。 02:53 (goma_miso) 【エスティ】「そ、それはそうだけど…ふぅ、いろいろと操作方法があるのね、私だと平行感覚がどうにかなっちゃうかも…でもまだ酔ってないわよ」 高度がさらに上がれば肌寒い感触とさらに空気の流れる風の感覚…見上げれば雲が近いように見えた。 02:56 (tyty) 【隼人】「うん、ま、男の子は格好付けたがるから、こう言う事、色々やりたがるもんさ?」ははっと、笑い掛けながら、後は普通に飛んでおくか、と。「エスティの世界には、こう言う遊びなかったのかな。空飛べとは言わないけど。スケートボードとか」 03:00 (goma_miso) 【エスティ】「わたしはあんまりそういうハデなのは好みじゃなかったからね、そりゃあいろいろやっている奴はいたけどさ…ま、隼人なら付き合ってあげてもいいかなって感じだもの」 03:02 (tyty) 【隼人】「ふぅん、そっかぁ。そっちの遊びも教えて貰えたら、なんか面白そうだね」ふむふむ、と返しながら、「なるほど、僕なら付き合っても良いんだ…って、え…?」さりげなく伝えられた言葉に、ちょっと驚いてしまったり。 03:04 (goma_miso) 【エスティ】「あんまり遊ぶたちじゃないんだけど、ん…わたし、何か言ったかな?」 少しばかり驚いたような声色にじっと視線を重ねる。あまり意識していった言葉ではないが、驚かれてしまえばまったく戸惑いが無いわけでもない。 03:07 (tyty) 【隼人】「ん、あぁ、いや。何でも無いさ、そう言って貰えて嬉しいよ、って、驚いただけかな?」みたいに応え、いつもの女の子には笑みを絶やさないみたいな表情に戻しつつ。「さて、じゃ、そろそろ、この辺りで降りようか…?」前方に小高い山。展望台のようなところが見えて。 03:10 (goma_miso) 【エスティ】「わかった、準備するわ…とと、なかなかいい場所みたいね。こういう場所、いろいろ知ってるのかな?」 03:13 (tyty) 【隼人】「…ん、まぁ、ね。ホントは、一人で考え事するための場所だったんだけど…」と言いながら、高度を下げて。「エスティには特別に教えておこうかなってね。箒で来るには、良い距離だし、練習用にぴったりだから」坂の傾斜に滑らせるように、速度を落として行く。軽く抱き寄せるような状態は、維持しつつ。 03:17 (goma_miso) 【エスティ】「お互いの特別、ね…じゃあ、ゆっくりしていこう。隼人は…やさしいね」 素直に抱き寄せる動きに答えながら、多少は打ち解けたようだ。 派手な機動にも幾分慣れた様子で気楽に箒に身を任せていて。 03:19 (tyty) 【隼人】「…優しい、かぁ。そう言ってくれるのは、エスティ。君だけだよ」冗談めいて言いながら、抱き寄せる手を離す。ちょっと残念かな、まぁ、帰りもあるか…。なんて考えつつ。「うん、ゆっくりして行こうか。降りて、エスティ?」 03:23 (goma_miso) 【エスティ】「なんだかいろいろお付き合いで揉めちゃってる感じだものね。…私は早々怒ったりしなから、平気よ。と…じゃあ、のんびりしていこうか」 素直に箒から飛び降り、周りを散策する。緑があるのは同じだけど、いろいろと細かい差異に興味深げな視線を向けた。 03:25 (tyty) 【隼人】「あ〜、うん。どうかな、そうかな…?」どの話をされてるんだろう、知ってるんだろう…、とか考える時点で駄目じゃないか、と認識しつつ。「…と、ちょっと待ってね。展望台の端の方、行ってみてよ?」箒を仕舞いつつ、そう伝えて。 03:27 (goma_miso) 【エスティ】「なにかあるの…? ま、行って見ようかな」 言われるままに展望台の端へ。まだ足に浮遊感が残り、少しばかり足取りはおぼつかない。 03:30 (tyty) 【隼人】「この瞬間が、結構、良いんだよ」それだけを言うと、月匣を解除。 03:30 (tyty) 少しくすんだ色だった世界が、本来の鮮やかさを取り戻す。風の音、緑の香り、全てが本物に。街の雑踏も遠くから響いて来て。 03:30 (tyty) 【隼人】「紹介するよ、此れが僕達の守ってる世界、僕達の住んでる場所、さ?」ふら付くエスティの傍にやって来て、軽く腰に手を添え、支えるように。 03:37 (goma_miso) 【エスティ】「…こうして、じっくりと見回すのは初めてね。 この街全体ってこうなってたんだ」 未だにふらふらするが支えを受け止めれば素直に身体を寄せる。 目を細めて、その景色をじっと確かめて、深く息を吸い込んだ。ひさしぶりに落ち着くような感覚に浸る。 03:40 (tyty) 【隼人】「うん、気に入ってくれたかな? まぁ、僕自身もまだ来て間も無いし、やっぱり、文明くさい街並みではあるだろうけど、ね?」寄せてくる身を受け支えながら、此方が鑑賞するのは街を見回すエスティの穏やかな横顔。 03:42 (goma_miso) 【エスティ】「ちょっとね、今度は街の中も案内してもらえるんでしょ…楽しみにしているわ」 穏やかに微笑めば、そっと手を伸ばして、指先を重ねる事を求めるような仕草。少しばかり甘えたいのか。 03:43 (tyty) 【隼人】「ん、勿論だよ。それって、デートって事で良いのかな?」くすりと、笑顔を返しつつ、求めに応じて指触れさせ、絡ませて。 03:46 (goma_miso) 【エスティ】「隼人の好みがそれなら、かまわないわ…どこにでも好きなとこ、付き合うよ」 冗談めかした笑顔、戯れに指先を絡め合い。滑らかな指先の感触を楽しみ…いささか冷たい少女の指先は触れる熱を楽しんだ。 03:50 (tyty) 【隼人】「判った、考えておくよ」満足そうに頷いて。指の温もり、同じ温かさにするように、熱を与えて。「こう言うの、ちょっとどきどきするね?」などと、もう一度、軽く抱き寄せてみた。 03:53 (goma_miso) 【エスティ】「うん、じゃあ…行こうね、ん…」熱の絡み合う感触、雰囲気に流されるままに、身体を重ね合わせる。 顔色のよくないはずの顔が少しばかり紅潮して、冷静さの中の緊張をごまかせない。 03:57 (tyty) 【隼人】「うん、約束したよ。それで、折角だし…」紅く、僅かに火照った様なエスティの頬に手を添えて…、「先にお礼、貰っとこうかな…?」などと、言葉紡ぎながら、瞳見詰めて…。 04:02 (goma_miso) 【エスティ】「……ん、何、するのかな…」 緊張の混じる声色、真っ直ぐに視線かさね。逸らそうとしても逃れられない。目を閉じて…身じろぎもせずに次の動きに答え。 04:09 (tyty) 【隼人】「…エスティの世界じゃ、しないのかな…、って事は、ないよね…?」目を閉じた、その動きを理解だと、肯定だと感じながら。「…今日のお礼は、こんな感じで…」同じく、ゆっくり目を閉じて…。 04:09 (tyty) 夕陽を浴びて伸びる影、静かに。ゆっくりと、重なる影ふたつ――。 04:16 (tyty)   04:16 (tyty)   04:16 (tyty)