21:24 (rouge_) 【尚也】「………ふぅ。」 21:24 (rouge_) ……どうにも、手ごたえを感じない。 何度訓練を終えても、上達した気がしない。 21:24 (rouge_) シミュレータでのエミュレイター戦を数セット終えてみた。そんな休日。 21:24 (rouge_) 備え付けられた椅子に座りながらため息をつく。 21:24 (rouge_)   21:24 (rouge_) 【尚也】「………いくら暇だったからって、もっとほかにやることあったんじゃなかろうか、僕。」 21:24 (rouge_) 体に残る疲労と、そろそろ半分をきった休日の残り時間を考えて少し憂鬱になる。 21:24 (rouge_)   21:24 (rouge_) 【尚也】「…とはいっても、こんな時間に誰か誘って遊ぼうなんて急にいってもな…。」 21:24 (rouge_) 携帯電話をぱちぱちと弄って……結局作動させるのをやめた。 21:24 (rouge_)   21:24 (rouge_) 【尚也】「シェル姉、オセロでもやろうか。」 21:24 (rouge_) 【シェルファ】「めんどくせーわよ。」 21:24 (rouge_) 一蹴された。 21:24 (rouge_)   21:24 (rouge_) 【尚也】「………もう一セット、体が落ち着いたらやってみるか…。」 21:24 (rouge_) まあつまるところ。 21:25 (rouge_) 三崎尚也は暇人だった。 21:32 (tyty)   21:32 (tyty) 【紗理沙】「……あっ…」誰か、居るのかな…。いつものように、いつもの如く、やって来た訓練室前。 21:32 (tyty) 聴くところによると、風華も良く使用するとの事なので、若しかしたら、会えないかなと言う淡い期待と、さして広くない基地内…。 21:32 (tyty) まだ、外に出る勇気が無い自分には、他に行くところも無く…と言う理由で、自分のいつもの場所になっている、そこ。 21:32 (tyty) 今日は、先客が居たようで、知った顔ではなくて…、物陰から、そっと様子を覗ってみた。 21:37 (rouge_) 【尚也】「………ん…?」 ふと、顔を上げる。 妙な気配を感じる。魔物満載の森の中でのキャンプなど、気を配らなければならない事態は何回も経験している。気配には敏感なのだ。 【シェルファ】「…感情には鈍感だけどねー」 ふと、シェルファに突っ込まれた気がしたが、気にしないようにしておく。 21:41 (tyty) 【紗理沙】「……ふぁ…っ…」俯いていた男性の顔が上がって、想わず、ビックリしてしまう。身体をさっと引っ込めて。慣性の法則と言う裁定に、目立つ黄色のリボンが揺れ、最後に引っ込んで。 21:47 (rouge_) 【尚也】「………誰か見てる? …誰だ?」 ……ざっと思いつくウィザードの皆は、割と我が強いように思えた。 少なくとも、こうして隠れて様子を伺うウィザードは知らない。 「…ちとせ?」 ……言って違うよなぁ、と思う。 寧ろ彼女なら小うるさいのが傍にいるはずだし、寧ろ隠れて様子を見る前にてんぱりそうだ。 …脳内でひどいことを少し考えながら。 他の候補も思い浮かべてみる。 …春奈。 絶対にない。 悠人。 もう僕が罠にはまっている時間だ。 燐。 21:47 (rouge_)  隠れる燐とか天変地異。 …以下略。「…というわけで、どなただろう?」 21:53 (tyty) 【紗理沙】「……え、えっと……」見、見付かっちゃった…。考えてみれば、こんな行動しちゃったら、失礼なのかも…。怒られ…ちゃうかな…。このまま逃げ出そう…と、考え、想い返す。…この基地に居る人達は仲間なんだって、そう言ってくれた人の事を、想い出しつつ…。 21:53 (tyty) 【紗理沙】「「…す、済みません…。あ、あがつま…我妻 紗璃沙…です…」おずおず、と、ゆっくり歩き出てくる。不安そうな顔に、大きなリボン。見るからに引っ込み思案気味な雰囲気と、短めなスカートのワンピース。やや、アンバランスな雰囲気の、少女。 21:59 (rouge_) 【尚也】「っと、初めて会う人だったか。 我妻…この町と同じ名前なんだ。 僕は三崎尚也。 苗字でも名前でも、呼ぶときはどっちでもいいよ。 えーと、紗璃紗でいいのかな?」 初めて出会う人。 彼女もまたウィザード。 本当にいろんなんひとがいる、などと考えながら出来るだけ穏やかに挨拶。 ……人見知りのタイプだなあ、というのは、一目見て分かった。 22:02 (tyty) 【紗理沙】「……んっ…、は、はぃ…、同じ…ですね…。この街を護る為の…」そこまで言って、言葉を切って。また、数歩、近付く。「はぃ、紗理沙で…構いません。三崎…尚也…さん」ぺこ、と、頭を下げてお辞儀する。先程は済みませんでした、と、小さな謝罪を添えて。 22:06 (rouge_) 【尚也】「いや、別に構わないよ。 その、紗璃紗も訓練に来たのかな。」軽く謝罪を受け流す。 「お互い、休日に訓練とは中々勤勉なのか寂しいのかよくわかんない良くわかんない青春だよな。」 世間話とばかりに、軽い調子で話を振ってみて。 22:11 (tyty) 【紗理沙】「…んっ…休日……」その言葉に、俯いてしまう。「…え、えっと…、休日とか…無いです…。行ってませんから、学校…」尚也の前に立ち尽くしたまま、前髪に顔を隠して。「…寂しくて…良く判んない…青春……。そう、ですよね……」悪い癖だ、最近、そう考えれるようになって、抑えようとは想うものの、なかなか直せない、それが出て…。 22:16 (rouge_) 【尚也】「……」 ヤバイ、これは地雷を踏んでしまったか、などと言葉に一瞬詰まって。 「えーっと…まあ、そっか、色々在るもんな。」 フォローになっているかいないのか、微妙な返しではあるが。 「でも、何をやってるんだって毎日ではあれど、寂しいって事はないだろ。これだけ、同じ事やってる人がいるんだからさ。」 22:21 (tyty) 【紗理沙】「…えっと…」その言葉に、顔を上げて…。うん、今日は、まだ泣いてない、みたい。「…寂しいって…想ってました。不幸だって…、感じてました。けど…」尚也の、同じ事やってる人、と言う言葉に、自分を見てくれた人達の事を想い出す。「…仲間は居る…んですよね」ちょこん…、やや遠慮がちに、隣りに座りつつ。自分に言い聞かせるように、そう言葉を。 22:28 (rouge_) 【尚也】「うむ。 そういうことだ。 だから、寂しいは撤回しとくといい。」 隣に座る彼女をぼんやりと眺めながら、そんな風に呟く。 ……ただ、感覚的に感じる寂しさはある。…とは思う。 自分も、感覚的に知る寂しさは…分からないでもない。 自分の世界なのに、なんだか遠く感じる。 …そんなときも、なくはない。 22:32 (tyty) 【紗理沙】「…はぃ…、そうします…。えっと…」頷き、尚也を見詰め返す。自分が寂しがり屋だから…、寂しさに敏感なのだろうか? 何となく、尚也からも、そんなものを感じてしまう…気がした。けれど、聴いてみるような勇気も無くて、「…尚也…さん、は、どんな事を…されているん…ですか?」出来る事と言えば、話題を逸らす事位。 22:38 (rouge_) 【尚也】「どんなことをされているか……。 それは、どんなことに関しての話だ? 日常生活とか、ウィザード遍歴とか。」 自分のことを思い返しながら、自分のことを語れるように自分ってどんな奴だっけ、だなんて考えながら。 「…まあ、単純に答えを入れるとするなら、学生やってる。 不思議な方面のほうの答えを入れるとするなら、勇者から魔法使いへの華麗なる転身を遂げた期待の新人って所かな。 …御免嘘、別に期待の新人ってほどまともな腕してるわけじゃない 22:38 (rouge_) 。」 …自分で自分の言った言葉、自分を飾る言葉には慣れていないらしい。 額を押さえ、俯いてだめーじ。 22:40 (tyty) 【紗理沙】「……え…、ゆ、勇者っ…!?」尚也の言葉の中、それだけを、その一言だけを切り取って、大きく驚いた様子見せて。 22:43 (rouge_) 【尚也】「いや、そこそんなに反応するような所か!?」 ふと、目の前の少女があげた声に驚いて。 そこまで驚くような単語だろうか、勇者。 いや、どちらかというと勇者(笑)、という感じの与太話に聞こえるほうが多いだろうなあ、と思っているくらいなのに。 22:45 (tyty) 【紗理沙】「……え、えと…、尚也さんも…消えちゃう…方ですか……?」尚也の話を聴いているのか聴いていないのか、そんな言葉を続けて…。 22:46 (rouge_) 【尚也】「……消えちゃう? 何でまた。」 勇者と消えるの単語が全く結びつかない。 その言葉には、首を傾げるしかない。 22:48 (tyty) 【紗理沙】「…え、えっと…、わたし…勇者…ですから…。…それで…」あまり説明したいような、事でも無くて…、それが故に、続くのは、そんな曖昧な言葉。 22:51 (rouge_) 【尚也】「…んー。 よく分からないな。 紗璃沙の言う勇者の定義って、なんだろうな。 僕はこの世界での勇者ってのがどういうものか、までは知らないんだ。」 紗璃沙のいうように、この世界にも勇者と呼ばれる存在があるのだろう。 ウィザードの中の区分として。 22:56 (tyty) 【紗理沙】「…ん…、あまり…ご存じ無いのですか…? 変わっていますね、勇者なのに…」そのように、切り出して…。「わたしは…、世界結界に作られた勇者ですから…」膝に置いた手を、ぎゅっと握り締めて。「……必要とされるのは…、存在していられるのは……世界の危機の時…だけなんです……」ぽつ、ぽつと、呟くように、世界の、ウィザードの一つの在り方を尚也に告げる。 23:01 (rouge_) 【尚也】「………勇者の意味があるのは、世界の危機の時だけ…か。」 自分も結局、戦いを終えて世界を去った。 世界結界。 アンゼロットから聞いたが、世界を守るためにそんな存在まで生み出すのか。 …それがこの世界の勇者の形、なのか。  そんな事を頭に収めながら。 23:03 (tyty) 【紗理沙】「……はぃ…、そうです…。…だから…、わたし…その…最後の戦いの日を迎えるのが…怖く…て……」俯きつつ、言葉を紡ぐ紗理沙の方が、小さく震えて…。 23:08 (rouge_) 【尚也】「…なんかそれって、おかしい話じゃないか?」 最後の戦い。 それがどんなものになるかは想像もできない。 世界の危機が救われるなんて、どれだけ大きな規模になるのやら。 ……自分が、大魔王と決着をつけたような、そんな規模の争いなのか、想像はつかなかったが…ただ、違和感。 寧ろ、憤りのようなものを感じて静かに言葉を発する。 23:10 (tyty) 【紗理沙】「……えっ…、おかしい…って…?」どう言う意味で、だろう。わたし…、怒られちゃうような事かな…。それ位のことしか、頭に浮かばずで…。 23:15 (rouge_) 【尚也】「………僕が勇者をやってたのは、この世界でのことじゃないんだ。 …気付けば異世界にいた。 光の勇者の伝説…なんてのがあってさ、そんな伝説の姿と僕はよく似てたらしかった。 んで…担ぎ上げられて、勇者になった。」 昔を思い出すようにしながら、今ではもはや懐かしいそれを言葉にして。 「…いや、違うな、こういうことを言いたいんじゃないんだ。 戦いを終わらせるために、勇者はどのくらいの努力が必要だと思う?」 23:21 (tyty) 【紗理沙】「……えっ…え…異世界の…。そう…だったんですか…」想像もしてなかった言葉に、顔を上げ、自分の哀しみよりも、その驚きがやや勝ったのは幸いか、涙はまだ零れておらず…。「……努力…ですか…」尋ねられ、考える。自分の知っている事、自分の認識している範囲で応えるとするならば、それは…「……わたしには…、必要ない…、みたいです。そう出来るように…出来てますから…、生まれた時から…」寂しく、笑う事。 23:24 (rouge_) 【尚也】「そっか。 紗璃沙は、強いんだな。」 本当に世界が作り出したというのならば、それに特化されているのかもしれない。 …だが。 「んー…言い方が悪かったな。 どれだけ自分を削って戦わなきゃならないのか、って事だな。」 23:29 (tyty) 【紗理沙】「……そんな…そんなこと…無いですっ…!」強いと言われ、想わず尚也の手を掴む。大きく頭を振って否定する。「…怖い…です…。…いつも、何時だって…。叶うなら…、ひと欠片も自分を削ったり…したくない…です……っっ」強く…尚也の手を握り締め、とうとう涙が溢れる。大きく、小さく、震えながら…。 23:34 (rouge_) 【尚也】「………」  見ていると、胸が痛むのは何故だろう。 自分は強くなんてないと理解して、戦いなんてしたくないと言う彼女。 ……ゆっくりと理解した。 …ああ、彼女は僕か、なんて事を。 つかまれた手を、そっと握る。 「…そうだな。 でも、求められてしまう。 …たまんないよな。」 23:37 (tyty) 【紗理沙】「……んっ…、はぃ…。…わたしが…怖がってたら…戦わなきゃ……死んじゃうから…きっと…いっぱい……」手を強く握り返しつつ、涙いっぱいの顔で、尚也見上げて…。 23:42 (rouge_) 【尚也】「…そう。 やらなきゃ……誰かが傷つくんだろうな、多分。」 自分は今どんな表情をしているだろうか。 …分からない。 「紗璃沙はさ。 なんか……大切なものとか、在ったりするか?」 23:48 (tyty) 【紗理沙】「…ですよ…ね…」世界に足りない分を補う為に…。必要である、その必要そのものとして生まれた自分だから…、やらなければ、傷付く誰かが増えるのは、考えるまでも無い事で…。だからこそ、自分の使命が重く感じる、自分の弱さも恨めしくなる。情け無くなる。「……大切な…もの……」こんな考えが止まらなくなった、今の自分では、想い付くことも出来無くて…助けを求めるような、そんな表情で、顔を横に振る。 23:57 (rouge_) 【尚也】「…………昔さ、同じ問いかけをされた事があるんだよな。 僕もそのとき、何で自分がやらなきゃならないんだって思ってた。 そんなときに言われた。」 ゆっくりと、自分にも言い聞かせるように。 「別に勇者だから頑張る必要なんてないんだ。 …結局、勇者だって同じ人間で…痛がるし嫌がる。 こんな世界の為に命かけるの嫌なんなら、やめりゃいいってさ。 …使命ってだけじゃ、無理なんだと思ってる、僕は。きっかけにはなっても、理由にはならない。」 00:01 (tyty) 【紗理沙】「……ん…、でも…わたしは……」ゆっくり…、ぽふ…。尚也の胸に顔を預けて。「…戦うの止めたら……、きっと……それでも…消えちゃうから……」 00:07 (rouge_) 【尚也】「……そもそも、何で消える?」 胸に顔を預けた姿勢。 ……背に手を回す…までは出来なかった。 多分、三崎尚也という人間が何をえらそうなことを言っているんだ、っていう自覚はあったから。 「誰が消えるってことを確認したんだよ。 確かに、世界なんて優しくもないものだけどさ。 いらないものは直ぐ消える? ……こんなにいろんなものがあふれかえってる世界なんだぜ。 いくらでも、隙間はあると思うけどな。」 00:11 (tyty) 【紗理沙】「……我妻は…ウィザードが…少ないですから…。…わたしの前にも…消えた“わたし”が居るから……」確かに、確証は無い。けれど、色々と調べた事、知った事は、その可能性を示唆する部分もあり…。「……だから…っ…」尚也の服を掴み、その胸で泣くように、して…。 00:16 (rouge_) 【尚也】「でも、消えたのは紗理沙じゃない。」 何の核心も、裏立てもない言葉。 ともすれば気休めにしかならない言葉だが…それでも、力強く述べた。 00:19 (tyty) 【紗理沙】「……んっ…」力強い言葉に、顔を上げる。そう言われても、何も変わらない…変わってない、けれど…。「…は、はぃ…」返事をして、頷いて、しまう。 00:23 (rouge_) 【尚也】「僕も、勇者だ。 ……勇者だった。」 その顔に、言い聞かせるように。 「……一つの世界を救ったよ。 戦いを、終わらせた。 …でも、消えてない。 僕の人生は今も尚続いてる。」 00:25 (tyty) 【紗理沙】「……ん……勇者…尚也…さん……」その言葉を、心に受けながら…、しちゃいけない…と感じつつも、そっと抱き付いて…。 00:31 (rouge_) 【尚也】「確かに、向こうの世界から僕は戻ってきた。 そういう意味では、消えたって言えるかもしれない。戦いの終わった世界から、勇者はいなくなった。」 させるがままに、椅子に背を預けて。 「…だけど、それは自分で決めたことなんだ。 戦いを終えて、僕が決めたこと。 …紗理沙だって、きっと選べる。 どの世界だって、一人の人間を受け入れられないほど狭くなんて、ないんだ。」 00:37 (tyty) 【紗理沙】「……世界から…戻って来て……」世界を救った勇者、その存在を、確かな存在を確かめるように、強く、腕に力を込める。「……わたしにも…選べる…でしょうか…、本当に…」戦いを終えて、今も生きている勇者、目の前の、確かな…。 00:43 (rouge_) 【尚也】「選べるさ。」 ぽんぽん、と、背中を軽く叩くようにして。 あやすように。「多分、捉え方一つで世界なんて物凄く変わる。 だから、自分が消えるなんて思うのは、なしだ。 頑張る結果がそれだ、なんて思ってて出来ることなんて、あるはずないんだからさ。」 00:47 (tyty) 【紗璃沙】「……んっ…、ありがとう…ございます…」掛け続けられる強い言葉。背中を叩かれ、次第に落ち着いて来て…。「…信じて…みようかな…。世界を…尚也…さんを……」顔を、上げる。 00:50 (rouge_) 【尚也】「ああ、僕も今は、勇者と共に戦う戦士の一人だ。 紗璃沙が自分を選べる……そういう世界に、なるようにさ。」 その表情に、力強い笑みを浮かべて返して。 00:59 (tyty) 【紗璃沙】「……はぃ…、頑張って…みます」静かに答え。そして、頷きを返す。「…そう…なれるように…」…わたしが、わたしらしく生きる道が、あるかもしれない…。そう、その為に…。「…一緒に…戦いましょう…、尚也、さん…」わたし、笑えてるかな…。そのつもりの顔を向けて。 01:02 (rouge_) 【尚也】「ああ、そうだな。 …戦おう。」 最初よりは、ずっと輝いて見える表情…の様に見えた。 心の中で、小さな安堵。「…そうだ。 僕は、これからもう1セット訓練の予定だったんだけど、紗理沙もどうだ?」傍らに立てかけてある剣…シェルファを指差して。 01:05 (tyty) 【紗璃沙】「…えっ…? あ、はぃ…。そうですね…、わたしも…」月衣の中から、大型の箒長剣を取り出す。“ストライカーレッジ” 勇気の一撃放つ、勇者の証。「…きっと、訓練しないと出来ない事も…ありますよね、たくさん」軽く振って、はにかむような表情見せて。 01:06 (rouge_) 【尚也】「じゃ、先に行って待っててくれないか、そこの訓練室を使おう。」 その笑顔に、満足したように。 01:08 (tyty) 【紗璃沙】「…ん、判りました。お先に…待っていますね…?」幾分か軽やかな…。そんな気をさせる足取りで、可愛らしくリボンを揺らしながら、駆け去って行って…。 01:15 (rouge_) 【尚也】「…………は、は、は。」  紗理沙を先に行かせて。 足音が聞こえなくなってから…ずるり、と椅子にもたれかかる。 01:15 (rouge_) 力を、なくしてしまったかのように。 01:15 (rouge_)   01:15 (rouge_) 【尚也】「………傑作すぎるよ、なんだこれ。」 01:15 (rouge_) 嘘を言ったつもりも、無い。 彼女に前向きになってほしいと思ったのも、本当だ。 01:15 (rouge_) でも。 01:15 (rouge_) 自分は本当は、この世界を選んだんじゃないんだ。 01:15 (rouge_) …彼女がいないから、逃げてきた。 01:15 (rouge_) ………そして、彼女にせめて向き合えるようにって。 無理に戦いを続けている。 01:15 (rouge_) …彼女にかけた言葉は、僕に言える台詞じゃ、無い。 01:15 (rouge_) 後ろしか見ずに戦っている自分なんかには。 01:15 (rouge_)   01:15 (rouge_) 【尚也】「………エルシア…こんな僕を見たら殴るだろうな…いや、殴って欲しいな…ホント……でも、死人には会えない…か。」 01:15 (rouge_)   01:15 (rouge_) 【尚也】「……世界は優しくないよなぁ、ほんと。」 01:15 (rouge_) ……彼女は、紗理沙はどうなっていくのだろうか。 01:15 (rouge_) …願わくば、前を向いて戦って欲しい。 …僕とは違って。