23:27 (yukyu_)   23:27 (yukyu_) さて、まもなく退院の日も近づいてきたそんな頃。 23:28 (yukyu_) 病室にやってくるのは一人の少年……青年か。 23:28 (yukyu_) ともあれ、手には見舞いの品を持ちつつ、ノックをとりあえずして、返事を待つのだ。 23:28 (yukyu_)   23:28 (yukyu_) 【悠人】「あーてすてす、入っても大丈夫かはるにゃんもといはるにゃんこ」 23:28 (yukyu_)   23:28 (yukyu_) (どうz 23:29 (Fake_) ぼーっと昼下がりの時間を過ごす日々。もうすぐ退院ではあるものの、やっぱり日々を無為に過ごすのはなんだか虚脱感があって。 23:29 (Fake_) 誰かの声が聞こえるまで、ずっとうとうとしていた。聞こえてきた声に慌てて身を起こし―― 23:31 (Fake_) 【春奈】「ん…悠人――あれ、なんで悠人の声が? 入っても大丈夫、だよー?」身繕いはするものの、寝起きの少し間延びした声で 23:31 (yukyu_) 【悠人】「よーはるにゃん。おにーさんはさすがだからな、着替え中に入ってくるとか尚也みたいなミスを犯さないためにあえて声をかける紳士だからな、はっはっは」などと言いつつ部屋に入ってくる男 23:33 (Fake_) 【春奈】「や、尚也……そんなことはしてないから――おはよう、悠人」ん…と軽く伸びをして…髪を留める。改めて悠人のほうを見て…「久しぶり、その様子だと元気みたい、だけど」 23:37 (yukyu_) 【悠人】「何、尚也ならそれくらい朝飯前だ。あいつなら任務の最中に女の子のスカートの中を覗くくらい朝飯前だと俺は信じているからな。さすが尚也、そこに痺れもしないし憧れもしない!」などと笑いつつ。「……とまあ、こんな冗談が言える程度にはっつーかいつも通りだ」 23:39 (Fake_) 【春奈】「あー…うーん……」以前の事を思い出して、少し遠い目線を。「なんだろう、変わってないね…悠人。良かったって思ったよ」そんな悠人の様子に笑顔を見せつつ、言葉を返す。 23:40 (yukyu_) 【悠人】「ふふん、俺はどっかのメガネとかどっかのアイドル☆マスターみたいにそう変わらないもんだ」やれやれ、と首を振りつつ。「一人くらい変わらない奴がいてもいいだろうさ、世界が全て変わったら気が狂いそうになる」 23:42 (Fake_) 【春奈】「アイドルマスター……そんなんじゃないってば、もう――」そんな悠人の言い方に少し頬を膨らませて。次の言葉に表情を元に戻して小さく頷く「あ…うん。そうだね。全てが変わったら――私は私でいられなくなっちゃうかもしれないし」 23:44 (yukyu_) 【悠人】「皆が皆で居るためには、何か一つくらい変わらないものがあってもいい―――そう僕は思うわけですね、はい」などとキャラを崩しつつ、冗談めいた喋りを見せつつ。「……さておき、壮大な詭弁はおいておいて……怪我をしたそうじゃないか、ええ」と、ベッドの横にある机に果物籠をおいて 23:48 (Fake_) 【春奈】「そうだね、変わらないものがあって…ううん、あったほうがいいよね」くすり、と悠人の言葉に笑う。怪我の話になると少し落ち込んだ表情になって「うん、ちょっと色々あって…怪我しちゃった」と、言葉を濁す。長く付き合っている人間にとっては、誤魔化しているのは丸判りのような、そんな様子で。 23:51 (yukyu_) 【悠人】「全く、メガネといい、はるにゃんこといい、嘘が下手な奴らめ」やれやれ、と首を振りつつ「だが俺は既に大体の事情は知っているんだぜお嬢さん」と、果物籠からりんごを取り出し、くだものナイフをどこからか取り出してしゃりしゃりとむきつつ 23:54 (Fake_) 【春奈】「……う。大体の事情って……? どんなことを、どこまで?」少しだけ声色に警戒の色が混じる。りんごをむき始めた悠人に視線を向け…悠人もまさか、ウィザードなのだろうかと。 23:55 (yukyu_) 【悠人】「……ん? ああ、なんだ、そういや春奈には言ってなかったな」と、器用にりんごを向きつつ。「俺も所属ウィザードだぜ。それも割と前からの。ちょっちあのアンゼロットのばbもといアンゼロットお嬢様に色々言われてて裏でごたごたしてたが」 23:57 (Fake_) 【春奈】「え……悠人もウィザード…だったんだ。しかも、私なんかよりずっと前から…かぁ……」尚也も、悠人も。そして瀞も…自分の周りがどんどんと変わって行ってる間隔。そんな状況に少し怖くなって…顔を伏せる。「…なんだか、怖い…。尚也も、悠人も…瀞ちゃんも。私の周り、どうなっちゃうんだろう…」ぽつり、と小さく呟いて 23:59 (yukyu_) 【悠人】「何を言う、俺も変わったが何も変わっちゃいないだろう。先にそういったのはお前だぞはるにゃん」しゃりしゃり、と言う音を立てつつ「成長すれば、何かしらは変わるが俺たちの関係は何にも代わっちゃ居ない、昔のままだ。その点に関して何かご意見は?」 00:01 (Fake_) 【春奈】「…ん…そう、なのかな。ウィザードになって、私の周囲って凄く変わったから…怖がってるのかも、私」ぽふ、とベッドに身を沈ませつつ…ため息をつく。昔から、悠人の前だと心のうちを素直に吐き出せたなぁ、そういえば…と思いつつ。「そうだね、私と尚也と…理夢と、悠人と…変わってないところも、沢山あるね」 00:03 (yukyu_) 【悠人】「変わった、と思って見るから変わりすぎたように見える。ゆっくり周りを見ていけば本質はなんも変わってないって分かるだろ。はるにゃんの処、いもーとが居たんだっけ? さてはなんか反抗期とかでべったりだったのが急につんつんしてきたりしてるんだろ。そういうのがあるんだったら、それは所詮甘えの一種だからな。……ほーら、なんも変わってないよーに見える。つまりはゆっくり見ていってね! という結論に至る」しゃりしゃりしゃりしゃり 00:07 (Fake_) 【春奈】「変わった、って思うから…かぁ。もっとゆっくり周りを見るべき、なのかな――私……瀞ちゃんは昔から私のことあまり好きじゃないと思うけどなぁ。ゆっくり、かぁ…そんなに急いでるように見えるかな、私」シャリシャリ、という音を聞いて…りんごのほうに視線を向けつつ 00:09 (yukyu_) 【悠人】「むしろはるにゃんの場合は、自分が急激に変わったから、周りが変わったように思うんだよ。どっちゃかっていうと、急激に変わったのは自分の方って奴だ。他人のふりみて我がふり以下略、となんか昔の偉い人も言ってたろう」と、上手いことりんごはむけており。暇潰しに何かウサギの形にりんごを切り分けていたり、芸の細かいことをしていて 00:11 (Fake_) 【春奈】「…そうかな。私がやっぱり変わったのかな――アイドルして、学校も行って…ウィザードも。いつ休んでるんだろうってたまに自分でも不思議になるようなときもあるかも…? りんご、食べて良いの?」悠人に視線を向けつつ呟いて…りんごに手を伸ばそうと。 00:13 (yukyu_) 【悠人】「ああ、それは周りから見れば大分大きな変化だぜ? 自分が一番変わってるから、変わってない他がおかしい、って錯覚してるんだろう」といいつつ。「ん? このりんごまさか俺が食べるために剥いていたと思っているのかねはるにゃん。俺はそんな意地汚い人間じゃありませんことよ」 00:16 (Fake_) 【春奈】「あは、そうだね…私が一番変わってるのか、確かに――錯覚、というか…思いこんでるんだろうね、きっと」りんごに手を伸ばしつつ、いただきます。と言って「あはは、悠人のことだから自分も食べるんじゃないかなって思っただけ。気に障ったらごめんね」一口、軽く齧って 00:17 (yukyu_) 【悠人】「いや、むしろこう、『このりんごは全て私のものだふははははは貴様などにはくれてやらん』という鬼のような裏があるのかとてっきりおにーさん勘違いしちゃったんだZE」 00:19 (Fake_) 【春奈】「えー。酷いなぁ……私そんなことしないよう」悠人の言い方。私がこっちにいたときから変わってないな…と思って。「…なんだろ、少し胸に引っかかってたのが取れた感じ…かな。私が変わったんだな…って、納得できたかも」 00:21 (yukyu_) 【悠人】「ならばよし。自分の変化を認めるのは良いことだぜ」まー、どっかのメガネはなんか面倒なこと経験してそうだけどな、などと心でおもったりしつつ。「で、そうだそうだ。尚也と痴話げんかしたと聞いたのでそこのところkwsk」 00:23 (Fake_) 【春奈】「ふえっ…!? けほ、けほっ……」痴話げんか、といわれてりんごを飲み込んでしまう。けほけほと咳き込みつつ…「なんで痴話げんかなのよっ…違うって。普通に言い争いに鳴っちゃったんだよ…もー。どうやって聞いたらそうなるの?」ため息をついて、悠人を軽く睨むような感じに。それでも敵意を込めることは無く。 00:24 (yukyu_) 【悠人】「こういう出だしじゃないと、こー、誤魔化したりうやむやにされる恐れがあったので、まずは斜め上を叩いてみました。これがアッパーカットから始まる交渉術という高度な交渉術だ」 00:26 (Fake_) 【春奈】「……それ、交渉術って言うのかなぁ――何か違う気がする。確かに、誤魔化したりするかもしれないけど…うん」軽く目をそらして、あははと頬を軽くかく。「怪我のことで、少し…尚也と喧嘩しちゃった。私のこと心配してくれてたのはわかってるんだけど、ね」 00:29 (yukyu_) 【悠人】「ま、詳しくといったものの、これ以上深く聞いてはやらないんだが」などと、りんごを食べつつ。「分かってるならいいだろ。幸い、向こうも分かってるみたいだから、あとはどっちが先に謝るいい子か、おにーさんはにやにやとその様子を見守ることにしようか」 00:31 (Fake_) 【春奈】「今度尚也とあったら…謝ろうかなって思う。自分の我侭言って…尚也のこと傷つけちゃったと思う、し――」あの時話したシェルファとの会話を思い出しつつ、ぼんやりとしながらりんごをまた齧る。「悠人、いっつもそうやってにやにや見守るって言うよね…そんなに楽しい?」 00:34 (yukyu_) 【悠人】「ん? 楽しいぜ? 俺はこういう性格だからな、あまり悩まないからな。周りが悩み苦しむ様を見て、成長してるなこいつ、って楽しんでるわけですね」りんごをかじりつつ、そう答えて。 00:37 (Fake_) 【春奈】「……悠人って大人だよね――なんだろ、特に理由はないんだけどそう感じた」ベッドに背中を預けつつ、悠人を見て。「私はまだまだ、だなぁ……もうちょっと、大人にとは言わないけど…頑張りたいな、って思ったりするよ」りんごを手に持ちつつ、視線をまた窓の外へ移して 00:39 (yukyu_) 【悠人】「ま、色々と達観せざるを得ない状況で育ったんだろうよ、うむ。マジ他人事のように言ってやるが」ひひひ、と笑いつつ、リンゴをまた一口かじって「頑張ってるだろはるにゃんは。ま、頑張りすぎて背伸びしようとしてる、ってところだな。尚也よりは一歩くらい先にいそうだけどな」 00:42 (Fake_) 【春奈】「そうなの? って、本当に他人事な言い方だなぁ……」ちょっと苦笑を漏らす。悠人らしいなぁ、と言う感想がまずあって。変わってないなと改めて実感する。「…頑張りすぎてる? そんな背伸び、してるかなぁ……? うーん…尚也の後ろにいつまでもいちゃ駄目だ、って思って。頑張ってるつもり、だけど…ね?」ほら、私が昔どうだったかは知ってるでしょ、と悠人に。 00:43 (yukyu_) 【悠人】「無論、知っている上で、客観的に見た上での評価だぜ。それで急ぎ過ぎてる感もある。まあ、一歩進んで五歩くらいもどってる尚也よりはすすんでるが……あいつがまた前に歩き始めたら、その時はまた違う評価を下してやろう」 00:45 (Fake_) 【春奈】「そっか……急ぎすぎてるかぁ…難しいな、ほんと――」目を閉じて、一つため息。自分とほぼ同い年なのに、なんで悠人はこんなに大人なんだろうなぁ…と考えてしまう。「戻ってる、って…尚也が? 私よりよっぽど進んでるように見える、のに…?」 00:50 (yukyu_) 【悠人】「ひっひっひ、あの男は要領が悪いからな。進んでるように見えて、あまり変わらない男、スパイダー尚也、てね」と、冗談を言いつつ。「……ま、そういうわけでおにーさんは、二人のどっちが成長度合いが高いかやはりニヤニヤするわけだよ」 00:51 (Fake_) 【春奈】「…要領悪いのは知ってるけど――そんなに、かなぁ。1年間…色んな事をしてきたんだって思うけど」その冗談に、首を傾げつつ…「むう、なんだか悠人にからかう材料を上げてるだけな気がする――」 00:54 (yukyu_) 【悠人】「おにーさんは相手のつけいる隙を探すのが上手いからな、材料を貰わなくても勝手に探すんだぜ?」ひひひひ。「ま、1年間で得た物が何で―――失ったものが何だったか、その話をあいつがするまでは、あいつがどーゆー一年を過ごしたか判断出来ないのが、悩ましい処だが」ま、大まかな見当はついてるがな、などと思いつつ。 00:56 (Fake_) 【春奈】「……一年で何を得て、何を失った、かぁ…私から尚也に聞けるかな――なんだか、話してくれなさそ」目を閉じて、自分なりに考える。勇者と呼ばれて帰ってきた尚也がなにをしていたんだろう、と。 00:58 (yukyu_) 【悠人】「それは、まだ聞くべき場面じゃないな。聞くには、まだ少し、あいつの成長が足りない。話してくれるかもしれないが―――肝心なことは、ぼかされるだろう。さっきの、アッパーカットで始まる交渉術も、使いべきタイミングと話題は限られるからな、こういうのには向かないだろう」 01:01 (Fake_) 【春奈】「うん……きっと、話してくれない…よね」なんだろう、尚也の一年が妙に気になる。どうしてこんなに気になるんだろうな、と自分でも考えるも…よく判らなくて。「…さっきのが効果ある場合の方が少ないと思うよっ」 01:03 (yukyu_) 【悠人】「何を言う、他にもジャブから繋ぐ交渉術や、バックドロップから始まる交渉術など多種多様だぞ」 01:06 (Fake_) 【春奈】「いや、だからなんで…ジャブとかアッパーとか、バックドロップとか…?」軽く脱力しつつ、悠人のほうに視線をむけ。 01:09 (yukyu_) 【悠人】「それくらいインパクトがあるつなぎ、と言うことだ」ひひひ、と笑いつつ。「……とまー、お嬢さんを励ます仕事は終わったので、そろそろおにーさんはおいとましようか」と、座っていた椅子から立ち上がり 01:11 (Fake_) 【春奈】「ん…そうなのかな――ありがと、悠人…。昔はゆーにいって呼んでたっけ? ちょっと離れてたから覚えてないし…今じゃさすがにちょっと気恥ずかしいや。お見舞いに来てくれて、ありがとう」立ち上がった悠人に、軽く頭を下げて。 01:14 (yukyu_) 【悠人】「気にすることもないぞ? はるにゃんは今でも俺のいもーとのような立場だしな。その辺は、ほれ、何も変わってない。そーだろ?」などといいつつ、頭を撫でて 01:15 (Fake_) 【春奈】「ふわ……うん――」いきなり撫でられ、ちょっとびっくりするも――大人しく撫でられて。「……この年になって、撫でられるとは思わなかった、な…恥ずかしい」悠人から少しだけ視線を外して 01:18 (yukyu_) 【悠人】「これで照れるのは予測済みです。……故に撫でたんだぜ、ふふん、まだまだ甘いぜはるにゃん、それじゃあ日本で二番目すら危ういもんだぜ」などといいつつ、頭から手を離し。「ま、冗談はさておき帰るぜ。メガネにあったらよろしく頼むぜ?」ひひひ、といいつつ、病室を出て行こうとして。 01:20 (Fake_) 【春奈】「うん……何だろ、昔もこうやって何度も撫でてもらってた記憶――あるな。うん、わざわざお見舞い着てくれてありがとう。尚也に…うん」病室を出て行こうとする悠人に声をかけつつ…見送る。 01:21 (Fake_)   01:21 (Fake_)   01:22 (Fake_) 自分が知らない尚也の気になる一年。いつか聞けるかなと思いつつ――悠人との会話を心にしまう。 01:23 (Fake_) 変わったのは自分なんだ、と思うと……無意識のうちにささくれ立たせていた気持ちが楽になるような感じがして―― 01:24 (Fake_) 【春奈】「今日は……よく眠れるかも」ふと、そんなことを思った。 01:24 (Fake_)   01:24 (Fake_)   01:24 (Fake_)