20:57 (hikami)   20:58 (hikami) ―――尚也との邂逅から1日、つまりは翌日である。覚えているうちに、と言うよりは退院する前ならば確実に捕まえられる、と言う打算から赴いた病院。 20:58 (hikami) 道中、ナースセンターにて“春奈”の名前だけを頼りに部屋探し、などと言う無茶を通しての来訪、であり―――無論。 20:58 (hikami) 【燐】「―――苗字ぐらい、教えておきなさいよね……」 20:58 (hikami) などと、聞いても居ないのに愚痴が零れる。見舞い、と言うには相応しからぬ手ぶらであり……漸く、目当ての部屋の前へとたどり着き、扉をノックした 20:58 (hikami) (というかんじで(? 20:59 (Fake_) もうすぐ退院の日が近づく。卓上に置いたカレンダーに目を向けて…身体を軽く伸ばす。 20:59 (Fake_) 【春奈】「…もう少し、かな――いい加減、少し…身体も動かしたくなってきた、な」 21:01 (Fake_) 半分ほど起こしたベッドにもう一度身を沈ませ、窓の外を見る。太陽の光が優しく差し込む昼下がりは、何か良いことがありそうな感じがして―― 21:02 (Fake_) 不意に聞こえたノックの音に、首を傾げる。尚也がきて…隼人が来て、瀞が来て…後、誰が来るんだろうと考える。 21:02 (Fake_) 【春奈】「はい、どなたですか……?」 21:02 (Fake_) と、軽く戸惑いながらの声を返して 21:04 (hikami) 【燐】「入るわよ?」名乗りもそこそこに扉を…開く。病室へと歩み寄る白いゴシック風衣装を纏い、金糸を靡かせる少女。視線は迷う事なくベットの、上「始めまして、で良いのよね、確か。顔ぐらいは見た事あったかもしれないけれど……一華燐、貴方が“ハルナ”であってるわよね?」扉を潜る動きも迷い無く、確認の形式を取っていても半ばは確信、の響き。 21:08 (Fake_) 【春奈】「――初めまして…。えっと…?」突然の、見知らぬ少女の訪問に虚を突かれた表情。きょとんと彼女を眺めていると…自己紹介なのか、名前が聞こえ…記憶を探ると,ロイヤルガードで名前を見たな、と言う記憶が出てくる。「…ええ、と。はい、私が春奈…天宮春奈、です。でも、どうしていきなり…?」 21:11 (hikami) 【燐】「興味を持ったから、じゃいけない?一応“同僚”なんだもの」ふ、と、曖昧な笑み浮かべるとベット脇へと歩み寄る。足音を控える、なんて意識もないのか厚手の靴底はコツコツとリノリウムの床を叩き、進む「幾つか、聞きたい事があったの。嗚呼、動機はこっちの方が伝わりが良いかしら?“三崎尚也”―――貴方の幼馴染、でしょう?」 21:13 (Fake_) 【春奈】「……」どうして彼女がここに、と思いつつ…次の言葉を聞いて、出てきた名前に驚く「え…尚也…? 確かに、尚也は――私の幼馴染、ですけど」こくり、とその言葉には頷いて 21:15 (hikami) 【燐】「そ、尚也。彼にね、貴方の事を聞いてきた、ってわけ。―――ああ、一応同僚として聞くけれど……」ベット脇、恐らくは幾人も来訪があったのだろう、綺麗に手入れされた花に、使った形跡のある見舞い用の椅子、それらを目に留めてから視線を上げなおし「―――ロイヤルガードからの口止め、なんてのはあったりするかしら?」 21:22 (Fake_) 【春奈】「……尚也が私のことを…? ん…」一応同僚として聞く、と言う言葉に僅かに身を硬くして。「口止め――えっと…何のこと、ですか?」この子は何処まで何を知っているんだろう、と警戒の表情を僅かにみせる。 21:26 (hikami) 【燐】「そ、尚也に聞いて、ね。」幼馴染、と言う所をこの場合利用でもするつもりか、名前をまたも繰り返し…椅子を、引く「とぼけないでも良いわ、ヒーラー同士、情報交換は重要だと思わない?―――私もロイヤルガードよ。貴方が“そう”なった事件、生憎と私達待機メンバーには詳しい話が来てないの。重傷者が出て、辛くも生還、ってね。―――敵の規模も不明、警戒すべき月匣の存在も指示無し、ただ私達の目の前に“何人かの重傷者”が生まれた、だけ。防 21:26 (hikami) 衛を仕事とする身にとっては面白くない話だと思わない?」 21:31 (Fake_) 【春奈】「…尚也に聞いて、ですか…ヒーラー同士、ロイヤルガード同士――話しても良いのかどうか、正直悩むことだけど……月匣はちゃんとありました。エミュレイターが張ったものじゃ、無かったんだけど…」目を閉じ、あの時のことを思い出す。同じウィザード、と言うことで警戒心は薄れたのか言葉遣いも硬さが取れて――「護ることを第一とする私たちには…確かに、面白くないかもしれない。でも、護りきれなかった私としては…」目を開いて、小さくため息をつい 21:31 (Fake_) て 21:34 (hikami) 【燐】「―――エミュレイターじゃない?」ぎし、と、軋むパイプ椅子。重いわけでもないのに鳴る響きに不快な色を滲ませるものの…それが怪訝、と言う形に歪む。細められた視線はいっそ睨む、にも近いほど「侵魔・冥魔をひっくるめて“エミュレイター”…それ“ではない”ものが現れた、と言う事?」年上だろう相手へ向けて漏らすは、いっそ糾弾。問い、なんて優しげな言葉の響きではない「―――ああ、それだけれど。」護りきれない、その言葉を少し音量を上 21:34 (hikami) げた声で遮り「―――貴方は“護った”わね。ただ、結果として無傷ではない、当然でしょう?貴方は仕事をした、けれど―――“敵”がわかっていればもう少し効率をあげられたかもしれない。違う?」 21:37 (Fake_) 【春奈】「…エミュレイターじゃなくって、ウィザード…でした――」睨まれるような視線にも動じること無く…「うん、エミュレイターではなくて――相手は、ウィザードだった、一人の」言葉ではっきりと告げて…燐に視線を返す。「敵がエミュレイターでなくても…仲間を護りきれなかったのは私の力が足りなかったから――」小さく、効率と言う言葉には首を振って返す。 21:40 (hikami) 【燐】「―――ウィザード…?同業者、じゃあなさそうね、目的―――なんて判ってる筈もない、か」ある種酷い言い様、ではある。「一人で数人を病院送り、ね。それは確かにあまり大っぴらに言いたくも無い言葉だわ、私でもそうするかもしれない。でも、だったらなんで警戒させないのかしら―――……」故に、ぶつぶつと暫し、独り言。その内容の殆どが“情報公開不足”への不満、ではあったのだが「―――全く、幼馴染ってのは似るものなの?何、私は聞いてな 21:40 (hikami) いのだけれど、だれか一人でも殺したわけ?」 21:43 (Fake_) 【春奈】「……警戒させない、と言うより。不安にさせないだと思ったかな…私だって、いきなりそんなこと言われたら不安――だし。私は一度、戦ったから…それに関しては大丈夫だけれども」その独り言が耳に入り、声を返す。少しだけ窓の方に視線を向けて…似る、と言う言葉にまた視線を返し「似るもの、って…? ううん、誰も私は死なせてない――怪我はさせてしまった、けど」 21:49 (hikami) 【燐】「甘いわね…―――いきなり仲間に背中を撃たれる様なものでしょう?不安、よりも、油断に繋がりかねない話じゃない。現に、私は初耳だもの、いきなりぽっとウィザードが現れたら不意打ちされてても可笑しくなかったかもしれない。―――聞きに来て正解だったわね」盛大な、嘆息。それは―――現状へ安堵では勿論ない「なんでも、尚也も似たような事をいってた、てだけね。良い?怪我なんてして当然だわ、貴方も焔を放てば敵が死ぬわ?殺し合いの戦争、 21:49 (hikami) なのよ、これは。無傷で圧勝できる戦いなんて掃討戦、そんな温い話だったらいちいち集団なんて形成されないわ。―――良い?ヒーラーにとっての勝利は“死者を出さないこと”の一点、任務の達成は無論の前提だけれどね?そういう意味では貴方、重症になって尚死者ゼロなら、アンブラの教導だったら合格できている、それ以上を求めても分不相応になりかねない―――誰かを無傷で生かす為に誰かを殺すんじゃ意味がないでしょう?」 21:53 (Fake_) 【春奈】「……」甘い、と言う言葉に軽く布団を握る。私はやっぱり、甘いのかな…と少し考えて…聞こえてきた言葉に首を傾げる「…え、炎を放つ、って…誰のことですか? 私に、一人で戦う力はない…んだけどな。確かに、戦争をしてるんだろうけど…私は、極力仲間に傷ついて欲しくないと考えてるから。甘いのかもしれないけど――私も護って、仲間も護る。この力はそのためにある力だって」 21:58 (hikami) 【燐】「―――………は?尚也が言ってたんだけど?」無論確認なぞしていない事柄、故に春奈の事だと思っては居たのだが…怪訝、眉を潜め、思い返すように意識を僅か、飛ばす「死ななければ、後はどうとでもなるわ。死んだ命の蘇生は難しいけれど、生きてさえ居れば治してみせる。―――被害を最小限にとどめる事は重要ね、そのための努力を怠るべきではないわ?でもね」そこで言葉を区切り、椅子に座ったままで腕を、組む「―――貴方がそれだけの力を手に入 21:58 (hikami) れれば、相手は攻略しにかかるでしょうね。ウィザード、だというのならば―――向こうも同じ、意思をもって戦術を、戦略を考えてくるわ。つまり―――貴方が強くなりすぎれば、その分他に負う負担が増える」 22:03 (Fake_) 【春奈】「……それはきっと、他の人のことです。私は敵を撃つ力はない――」目を閉じて、首を小さく振る。「死んだ命の蘇生は…難しいとしても、私は、傷ついて…痛がったり苦しむ姿を見たくない――ただ、それだけなんだけどな…」ふぅ…とため息とともに目を開けて。「私が強くなりすぎれば、他に負う負担が増える…私が背負う負担なら、構わないけど…他の人に負担は…かけたく、ないな…」 22:10 (hikami) 【燐】「ヒーラー、だから無理もないわね、私の場合はちょっと特殊なんでしょうし、まぁ、自衛程度だけど。となると―――」誰、だろう。心当たりは無論…無い。予測の範囲であれば思い浮かびはするも、答えが出ることは無かろう、少なくとも、今は「―――そういうこと、良い?尚也も“完璧”なんて言葉を口にしていたけどね。貴方一人で世界結界を護りきるカミサマにでもなるなら話は別、そうでないなら―――傷ぐらい、当然。戦争よ?これはね。甘い考えを 22:10 (hikami) 口にしていたら死ぬわ。強いだれか、は嗜虐されるもの、打ち破るべく力が集中するわ?だから殺さなければいい、ただそれだけを覚えておきなさい?―――重症であろうとなんであろうと、生きて返せばヒーラーの勝ち、勿論ブロッカーとの連携も必要になるし、アタッカーがダメージ源を殲滅するのもね。チーム、でしょう?“同僚”なんだもの、私は誰かを庇っておんぶするつもりなんてさらさら無いわ、そんなに万能なつもり、ないもの」 22:16 (Fake_) 【春奈】「私は自衛も、周りに頼るしかないかな――後は、護ることと癒すことがすべて……」尚也は果たして誰のことを言っていたのだろう、と思う。炎を使う人がここには居たっけ、と。今度聞いておこう、と思って。「カミサマ、ですか…そんなことは無理だから…自分に出来ることをするしかない。でも、私は出来るのなら仲間には傷ついて欲しくないと思う…たとえ甘い考えでも。」じっと、燐に視線を向ける。厳しい、けれど当然であろうことを言われて、それに我侭 22:16 (Fake_) で返しているのは理解していて。 22:27 (hikami) 【燐】「ふぅん?でも、護り癒せるなら十分じゃない?それが“ヒーラー”としての矜持。自分に出来るコトをする、なら、自分の出来る範囲しかできないわ?傷つけたくないと願うのは簡単、それで落ち込んでいては次にクルのは恐れ、ね。敵の牙を前にして今の傷を思い返して竦むわよ?」言葉としては心配、に近いだろう。だが、口元には―――笑み。くす、と、少し、楽しげな―――「だから、似る、っていってるのよ。尚也も昨日似た事を言ってたわ?ま、似たも 22:27 (hikami) の同士の幼馴染、ね。面白いとは思うけれど―――………私には縁も興味も無い話ね。それより重要なのは、貴方が“そう”思った理想を尚砕いた“ウィザード”の方が気になるわ。夢の中のコトだもの、折れても居ないのに大惨敗、よっぽどの化け物が出てきたのでしょうけど、それにしたって何も耳に入らないってのが可笑しい、上で情報が止まってるのだもの、私がここに来る前に聞いていたのは“けが人が出たけれど、なんとか任務を達成”と言う事だけ。これだけ 22:27 (hikami) の重傷者を出した“ウィザード”への警告なんて皆無だったのだもの」 22:32 (Fake_) 【春奈】「…傷つけたくないと願うのは、私の希望。でも…敵を前にして、傷に怯えてしまっては何も出来ない。わかってはいるけれど――」ふぅ、と息を吐く。窓の方に視線を向けて…「そんなに私と尚也が面白い……? ううん、今はその話じゃなくて、そっちの話かな。全身を武器にしてた…人造人間か、強化人間…? 防護壁を散乃のと重ねても――防ぎきれたのは一度だけだった。その後は…多分、私が撃たれて。気を失っちゃったから覚えてない」あの時の状況を覚え 22:32 (Fake_) ている限り説明する。彼女も同じヒーラーなら、いずれ相対するのかもしれなくて 22:37 (hikami) 【燐】「だから怪我を悔いるのは無意味ね。そこまで気にすることはないわ?ブロッカーが護りきれず、アタッカーが斃しきれずにいた中、ヒーラーは生かした、十分でしょう?」ふん、と、つまらなさそうな吐息を零しはするも「勿論、あんまりにも似た者だったからびっくりしたぐらいだもの?でもまぁ…幼馴染、ってそういうものなのかしらねぇ……」口元に手を添え、呟く、無論そうした経験が無いが故、想像の埒外だった、という事もあるのだが「―――て、何、 22:37 (hikami) 風羽も一緒だったわけ?」―――出てきた名前には…問いを重ねる結果。聞き覚えも、実力も、知っているわけで―――「―――それは、成程……面倒ね、確かに……あの馬鹿、能力だけは一級だもの、それを貫くとなると相当だわ……」 22:39 (Fake_) 【春奈】「怪我をさせたことに引きずられるつもりはありませんけど――怪我をさせたことを悔いはします。いたい思いをさせた、というのが私はいやなので 22:39 (Fake_) おっと、途中で押してしまった 22:41 (Fake_) 【春奈】「怪我をさせたことに引きずられるつもりはありませんけど――怪我をさせたことを悔いはします。痛い思いをさせたと言うことが…私自身が嫌いなだけ」燐の方に視線を向けず、淡々と言葉を返す。「似てる、かな…尚也と私。似てるのかもしれない、な…」確かに、言われて考えてみれば似てるところが色々あるのだな、と思って。「散乃の能力は……うん、私の防護も、散乃の壁も貫かれた。その結果がこれだから」自分の怪我した部分に触れて、ため息をついて 22:45 (hikami) 【燐】「―――そう、なら勝手にすればいいわ?私はそんな必要、無いと思うけれど」故に、嘆息。そんな所まで―――「……仲良いのね、ほんと」呟きにも、呟きにて返す。こめられた響きは羨望ではなく、呆れ、ではあるのだが「―――来て良かったわ、そんな大物がまだ―――っと、嗚呼……“斃して”はいない、のよね?」 22:49 (Fake_) 【春奈】「………こればかりは、性格だから。直らないと思うな――」あはは、と燐の手厳しい言葉に苦笑する「仲良い、か……どうなんだろう。喧嘩しちゃったし、な…」少しだけ身体を倒して、ベッドに身を沈ませる。はぁ…と一つため息ついて「…逃げられた、って言うのが正しい。むしろ…見逃してもらった、かな。あのまま撃たれてたら、誰も生きて帰れなかったと思う――」想像とはいえ、それを考えるだけで身震いがする 22:52 (hikami) 【燐】「自滅しないコトを願ってあげる。同僚が崩れた不便で仕方ないもの」治らない、の言葉、矢張り嘆息以外産めるものでもなかったのだろう。少なくとも…己にとっては「―――だから似た者って言ってるのよ。良い?あー―――………」―――ぎし、と、椅子を軋ませ身を起こし、そこまでで言葉が、間延び、結果「―――やめた、そこまでおせっかいする必要、無いわ」…何をしようとしたか、それに気づき…一人ごちる。再度座りなおし、己の膝に肘をつく格好 22:52 (hikami) 「―――なら、なんでそれが他のウィザードに流れないんだと、思う?」 22:58 (Fake_) 【春奈】「自滅したら…きっと、悲しむ人が居るから…それは流石に無いようにしたいかな」はぁぁ、と息を吐いて――次の燐の言葉に首を傾げる「えっと…似た者、って…それは判ったけど…?」止めた、と言う呟きに更に首を傾げ…「それは私にはわからない…まだ、表に出せないのか…どうかは」 23:06 (hikami) 【燐】「したい、じゃないわ。―――しなさい」コツ、と、座ったままで、靴音を鳴らす。不機嫌そうに眼を細め、半眼で一時、睨む。とは言えど直ぐにその様相も崩れ「内緒よ、内緒。なんで私がそんな心配するのか、って、ね。―――要らないおせっかいはやめた、だけ。不安なら本人に聞きなさいな、来るから」どうする、とも応えは聞かぬまま、なのだ。だのに断言した、再来を「―――成程…ね、判った、助かったわ。少なくともこれで何もしらないでどうしよう 23:06 (hikami) もない、なんて―――クリカエシをしないで済みそう。もっとも、あの風羽を貫くのだもの、対処できるか、は兎も角―――ね」 23:11 (Fake_) 【春奈】「そうだね、したい…じゃ駄目だね。する、って決めないと――」睨まれるもすぐに表情を崩した燐に軽く笑い返して「尚也に……? また、来るって…えっと――? 繰り返し、か…そうだね、二度目は護りきりたいな…この前よりも、皆を傷つけないように」燐の言葉に幾つか?マークを浮かべつつも…繰り返し、という言葉に頷いて 23:14 (hikami) 【燐】「そうよ、所詮は夢のセカイ、思ったもの勝ちだわ?―――幻想なんて幾らでも紡げる、セカイに嘘をついてるウィザードなのよ、私達は」唇の端、皮肉めいた形に吊り上げ、視線を向ける。次いだ言葉、尚也に関しての部分は―――ざっくりと無視、ひらり、と、手を振り「そういうこと、同じヒーラー同士、だもの。貴方の受けた印象は十分に参考になる、相手がウィザードである、と言うのならばなおの事、ね。何時もの奴らではない同業者、その“敵”に―― 23:14 (hikami) ―合わせていかないとだもの」 23:17 (Fake_) 【春奈】「夢の世界、かぁ……確かに、この世界に嘘をついて生きてるんだろうな、私たち。世界の裏で戦ってる、それが私たちだから――」ふぅ、とため息をついて…もう一度燐の方に視線を返す「同じ能力を持つ人同士、だから…こそかな。何か判ったら、教えられたらいいんだけど……連絡手段とか、ある?」 23:25 (hikami) 【燐】「―――世界結界の見せる“優しい嘘”だもの、この世界は。私はその世界を歪めている自覚ぐらいあるのだもの、意図的に結界を歪めて、ね。月匣なんてのとある意味では良い勝負ね。」此方は腕を組み、不機嫌そうに言葉を漏らし、だが―――「…………携帯はあるわ、一応。そうね、教えておいた方が後々良さそう、か……」呟き、漏らす。スカートのポケットから小さな、本当に小さな銀のカードケースを取り出し、名刺大にも満たない大きさ、紙片を取り出 23:25 (hikami) した「これがアドレス、何か判ったら連絡を頂戴?」 23:29 (Fake_) 【春奈】「……優しい嘘、か…確かにその通りなのかも。私たちはそれを護るために…でも、歪めてるのかも、私たちも――」目を閉じて、燐の言葉を考える。すぐに目を開いて…「あ、ありがとう。それじゃあ…こっちが私のアドレス――燐、って呼んで良いのかな。何か判ったら、教えて欲しいかな。私からも伝える」 23:33 (hikami) 【燐】「―――違うわ、私はその嘘を見抜く為に生きてるの。最も、アンゼロットはこの世界結界を護るつもりなのでしょう?外れた魔王があふれてしまう…大戦みたいなコトにはしたくないでしょうしね。私も、何もわからずに混沌に身を置くのは御免ね、歪めない様に世界結界と同じ、ユメで身を固めて戦うんじゃない、月衣、なんて、ね」肩を竦め…席を立つ。紙片を渡す為でもあり―――「―――構わないわ。春奈、お互いに何か判ったら連絡をする、と言う事にし 23:33 (hikami) ましょうか?」―――そろそろ長居、だろう。一応はけが人、それを気遣い退出するつもり、でもある 23:36 (Fake_) 【春奈】「……夢、使い――ってことなのかな。なんとなく感じてはいたけど……そう、結局はこの世界を護ることに…全力を尽くすことに変わりはないんだよね」近づいてくる彼女から、紙片を受け取り。「ありがとう、それじゃ…これを」メモ帳の切れ端を渡す。「えっと、一つだけ。あんまり広めたりは無いと思うけど…平気だよね?」軽く苦笑を浮かべて 23:42 (hikami) 【燐】「そうよ、私は“ユメ”を使う。だからこそ―――この優しいユメがなんなのか、もっと知りたいのよ、私は」知りたい、なんていえども零すはつまらなさそうな響き。応えが聞ければそれでいい、ポケットに再度、ケースごと紙片を仕舞いこんだ「―――言って何の得があるのよ、私に。大丈夫よ、人のプライバシーを吹聴する趣味はないわ、だから―――さっきも言うのやめたでしょう?」くす、と、意地の悪い、笑み。金糸を靡かせつつ身を翻し、扉へと向かう 23:42 (hikami) ―――「ああ、忘れてた。―――お大事に、春奈?今度は基地で逢いましょう?あんまりここに入り浸ると尚也に変な勘ぐりされそうだし」去り際、そんな、一言。それだけを残し―――部屋から、立ち去って行く 23:45 (Fake_) 【春奈】「夢を知る、かぁ…私は何を目指して――ううん、私は護りたい人たちのために、か…」受け取った紙片をテーブルにおいて、ベッドに身体を再度沈ませる。「それもそうだね、それなら安心――さっきの言葉は、凄い気になる…んだけどな…」さっきも言うのを止めた、と言う言葉に苦笑を返して最後の言葉に驚いたような表情。「変な勘ぐり、って…どういう意味なのっ…!?」 23:49 (hikami) ―――背後に響く少女の悲鳴、それはくすくすと、楽しげな笑みのみにて答え……―――去り行く少女は病室の扉をぱたり、と、閉めた。廊下を歩む足取りは重くも、軽くもない、一定のリズムを刻み少女は歩む。一つの違いはその表情が思考に沈んでいた、という事。―――厄介なコトに、その意識が……思考を埋めていた 23:48 (Fake_) 【春奈】「全く、もう……」そういえば、ふと考えてみる。自分と尚也は幼馴染で、意識せずにいたということに思い当たる――どう、周りからはみえているんだろう、と考えてしまって。「……そんなわけ、ないか。気のせいだよね――」燐の言葉に、恋人同士、という考えが僅かに頭をよぎるが…それをすぐに追い払って布団を被る。変なことばかり考えてないで、少し眠ろうと思って。