03:57 (Kudann) ではでは 03:59 (Kudann) BGM:http://www.tam-music.com/mp3/tfsafe.cgi/da_doi-mp3p/tamhe08.mp3 03:59 (Kudann)   03:59 (Kudann)   03:59 (Kudann) 月夜の晩 03:59 (Kudann) それはふと、愛でてみたくなるもの 03:59 (Kudann) 五月桜も散り収め 03:59 (Kudann) そんな時期時刻の夜のお話です 04:00 (cacao) BGMが聞けないww 04:01 (Kudann) 【ライド】「おや、先日の花美人さんだ、こんな夜更けに出会うとは」 04:02 (Kudann) 現れるは軽薄な顔つきの、極めてふにゃけた公務員 04:05 (Kudann) 夜桜通り 神社近くのとおりには、魔が住まうという 04:06 (cacao) 【マリエル】「………桜……」す〜っと上を見上げて。ライドには気づいていない 04:06 (Kudann) 【ライド】「あぶないあぶない、ここには鬼も神も出くわすという。美人が貢物にされてしまう」どこか芝居かかった調子で 04:07 (cacao) 【マリエル】「………!?」独り言を聞かれたのかと思ってびくっと震えると、ちょいと身構えたように 04:08 (Kudann) 【ライド】「や、こんばんわ。っと、どうしましたか?」 04:09 (cacao) 【マリエル】「桜……見てただけ」ちょっぴりと目に涙を浮かべつつ。できるだけ興味がなさそうに返答 04:09 (Kudann) 【ライド】「なるほど、散り際の夜は美しい……ここにお酒とおつまみなどあるのですが、」 04:10 (Kudann) 外壁でいかがでしょうか?と誘いかけ 04:11 (cacao) 【マリエル】「………いきなり道で逢っただけの人に声をかけるんですか。公務員さん?」くすりと笑って。夜桜の背景とマッチしている深い色の着物。普段のような電波的な雰囲気はない 04:12 (Kudann) 【ライド】「美人であれば申し分ない。実を言うとこの前やっと仕事が片付きましてね、普段は月見だけなのですが、たまにはお酒とおつまみと美人を体が欲してるんですよ」 04:12 (Kudann) にっこりと笑って一升瓶取り出し 04:13 (Kudann) こちらは黒の公務員ジャケットアーマー、桜の並木にはそぐわないが、町の風景には苛立たしさとともにマッチする 04:13 (cacao) 【マリエル】「私は美人でも……ないですけどね」口元に手を添えて失笑し、目で返事をする 「お付き合いします」と 04:14 (Kudann) 【ライド】「これはどうも。おつまみは、焼き鳥と裂きイカどちらがお好みでしょうか?」 04:14 (Kudann) 手元の袋を持ち上げながら、先導するように歩き出し 04:14 (Kudann) 【ライド】「このような時間、鬼も蛇も神も出てくるもの・・・・もの・・・も・・・」 04:15 (Kudann) やれやれ、とポーズしたまま固まる 視線の先には、神木の陰に隠れて覗くモノノケ 04:16 (cacao) 【マリエル】「あら……私のこと知りませんか……。その手の方向ではちょっと有名かと自分でもおもってましたが……」ちょっと目を細めてきっぱりと「あるだけ戴きます」 04:17 (Kudann) 【ライド】「そ、そうでしたか」 04:17 (cacao) 【マリエル】「はい♪」 04:18 (Kudann) 【ライド】「では、どうぞマドモアゼル」あの妖怪みたいなの、見間違いで俺のみた幻か?なんておもいながら 04:18 (Kudann)   04:18 (Kudann)   04:19 (Kudann) 町の城壁の、夜明けの方向を見ながら、ちびちびちと酒を飲む 04:20 (Kudann) 城壁の上には当然のように誰もおらず、静かなものである 04:20 (Kudann) シルヴァリアを取り囲む森も、今は静かに眠りの時を過ごしている 04:20 (cacao) 【マリエル】「こういうお酒もたまにはいいものですね……」あんまり飲んでいないのだがほんのり頬も赤く色づき 04:23 (Kudann) 【ライド】「あが まえば くわしめ 酔いにけり吾が舞えば照つ月 響むなり. 」 04:23 (Kudann) 【ライド】「ええ、こうやって町の外を見る機会は、あまりありませんからね」 04:24 (Kudann) 日の出の方向を見上げ、月に視を移し、そしてまた振り返りマリエルの顔を楽しむ 04:25 (Kudann) 恋愛の苦渋を味わったものなら、誰かを待っているようだと、表現したかもしれない、そんな風景 04:26 (cacao) 【マリエル】「ん?……なに?」顔を見られてるのを感じて振り向き。目はトロンと半目になり耳は畳まれて、月明かりのせいもあってか普段は子供っぽさが抜けない顔が今はいくぶんか色っぽく感じる 04:28 (Kudann) 【ライド】「いえ、美人といると、森や外を見ているだけの自分の気がまぎれるな、と」 04:28 (Kudann) おつまみみたいなものですね、といいつつ、皿を加え、マリエルの前に差し出し 04:30 (cacao) 【マリエル】「だから私はそんなに美人でも……」ないです と小声で続ける。どこか照れた表情で顔をうつむけながら皿の中のものをちびちびと飲み干していく 04:31 (Kudann) 【ライド】「月が照れ、お日様が元気になりそうな、そんな夜の似合う美人だと思いますよ。」 04:31 (Kudann) 【ライド】「願わくば、あなたの恩恵にあずかりたいものです」そういいながら、グラスをクっと煽って 04:31 (cacao) 【マリエル】「ぇ?……あの………恩恵って…」 04:32 (cacao) 【マリエル】「……ぁぅ(桜見てただけなのに……なんでこんなことになってるのかなぁ)」 04:32 (Kudann) 【ライド】「あなたを味わっていると、心が豊かになる、という意味で」 04:33 (Kudann) そういって、外の世界を、日の出を待つ彼はどこかさびしげに 04:33 (cacao) 【マリエル】「味わうって……見てるだけで美味しいんですか?」何か含みのある言い方をライドに返し 04:34 (Kudann) 【ライド】「こうやって見ているだけでも十分に」にっこり笑って、そっと抱き寄せてみせて 04:35 (Kudann) 肩に寄せる手は、どこか伊達男らしくない感触かもしれない 04:36 (cacao) 【マリエル】「そ……私も、一人で飲むより美味しい……桜を眺めてるとね……昔を思い出すの」ライドにもたれ掛かって目を閉じる 04:37 (Kudann) 【ライド】「昔、ですか……」 04:40 (Kudann) そっと空を見上げながら 04:41 (Kudann) 【ライド】「人は常に『昔』を切り捨ててここにきています。それでも忘れられないから、こうして墓参りのように懐かしんで酒を飲む」 04:42 (cacao) 【マリエル】「…………母さん……」そのうちスースーと寝息を立て始め。目の端っこから涙が毀れる。肩にかけられる手を強く握り…… 04:43 (Kudann) 【ライド】「………やれやれ、女の世話は得意じゃないんだけどな」 04:43 (Kudann) 寝息を立てたのを機に、普段とは少しだけ逆の言動 04:44 (Kudann) 【ライド】「………母さん、ね。ふん、俺は参る墓もないから、こうして待ってるんだろうな……」 04:44 (Kudann) 握りこまれた手を、強く握り返しながら 04:45 (Kudann) 【ライド】「やっぱ美人だよなあ、だから、こういうわがままになる」 04:46 (Kudann) そっと指先を撫でながら、眠り姫のおでこに手をあて、父親が娘にでもするように、 04:46 (Kudann) 【ライド】「おやすみなさい、いい夢を」 04:46 (Kudann) やさしい、口付けを 04:46 (cacao) 【マリエル】「………」時々嗚咽を漏らしながら、なでられると気持ちよさそうにすり寄る 04:46 (Kudann) 月の夜はまだまだ、ながい 04:47 (Kudann) 【ライド】「酒に感謝しないとな……酒が罪を着てくれるお陰で、人間が救われる」 04:51 (Kudann) すーすーと寝息を立てるのをみて 04:52 (Kudann) 【ライド】「娘がいたら、こうなのかもしれないな……ラケシュ、あいつも……」 04:52 (Kudann) 近くの図書館娘を案じて 04:55 *Maris_ quit ("Leaving...") 04:55 (cacao) 【マリエル】「……!?……はれ?……ここは……」 04:55 (Kudann) 【ライド】「おきたかい?」 04:56 (Kudann) 城壁上、まだ陽は昇ってはいない 04:56 (Kudann) 【ライド】「流石に美人を抱きとめていると手が安らぐ」 04:56 (cacao) 【マリエル】「あ、ごめんなさい……寝ちゃってました。っふぁぁ!?」 04:56 (Kudann) パッとマリエルを抱擁から開放し、手をニギニギとみせて 04:57 (cacao) 【マリエル】「手の動きが怪しいですよ……公務員さん……」まだうまく立てないのか腰を地面につけたままよろよろと後ずさり 04:58 (Kudann) 【ライド】「天下のイケメン男だからねえ」 04:58 (Kudann) くっくっくと笑いながら……空を見果て 04:58 (Kudann) 【ライド】「肩の代金は、体でいただきました」 04:59 (Kudann) と、唇にそっと指当てて片目を瞑り 05:00 (cacao) 【マリエル】「ぇ?……えぇぇ?」 05:00 (Kudann) 【ライド】「ごちそうさまでした」手を当てて拝んで 05:01 (Kudann) 【ライド】「ついでに、おつまみの代金のデザートももらおうかな」 05:02 (Kudann) 目を細めて笑いながら、まだ立てないマリエルの膝を枕に、どかっと地面に寝て 05:02 (cacao) 【マリエル】「ほぇ……?、ひざ……まくら?」 05:03 (Kudann) 【ライド】「もしよければ、夜明けになったらおこしてくれるとうれしいんだけどな」 05:03 (cacao) 【マリエル】「私も寝ちゃったらどうするの?」 05:04 (Kudann) そのまま両目をつむり、両手でふとももの感触を撫でて味わいながら、 05:04 (Kudann) 【ライド】「そのときは、美人が中々起こしてくれなかったって職場で自慢の種になる」 05:05 (cacao) 【マリエル】「なにか違うような……」 05:06 (Kudann) 【ライド】「違わないちがわない……それじゃ、いただきまーす……Zzz」 05:06 (Kudann) 指先を腰にまわし……さらにはその下の感触まで味わいながら、寝息を立て始め 05:07 (cacao) 【マリエル】「……朝まで、あと少しですね……」東の空には闇夜を下から持ち上げるような朝焼けが広がり始めていた 05:07 *J-head_ quit (Ping timeout) 05:08 (cacao) 【マリエル】「……(やっぱり桜を見るとダメです)……ふふ」無意識にライドの頭に手を添えて、 05:09 (Kudann) 【ライド】「……」そうして尻やふとももを味わいながら、静かに眠りの国へといざなわれていくのでした 05:12 (Kudann) 撫でられるのはちょっとなれてないのか、じゃっかんくすぐったそうに 05:12 (Kudann)   05:12 (Kudann)   05:12 (Kudann)   05:12 (Kudann)