23:53 (Kaguya_) ――まだ神すらも創造されていなかった時代。 世界は滅びへと向かっていた。 23:54 (Kaguya_) あらゆる干渉を阻み、世界を破壊してゆく絶対的存在、病魔。 23:55 (Kaguya_) なすすべも無く、ただ滅び行く人類。 だがそれでも希望はまだ潰えていなかった。 23:55 (Kaguya_) 守護意思、アルハ=ラズ=エリンディル。 彼女の呼びかけの下に集った英雄達。 23:56 (Kaguya_) 彼等はこう呼ばれる。『抗いの庭』と。 23:57 (Kaguya_) 世界が絶望に染まる中、誰もが彼等に希望を託し、また彼等を英雄と信じていた。 23:57 (Kaguya_) ―――とはいえど、彼等も人間。 休みたい時はあるわけで。 23:58 (Kaguya_)   23:59 (Kaguya_) 休むといってもいろいろある。 十人いれば十通りの休み方があるだろう。 23:59 (Kaguya_) 今回は…いや今回も、かもしれないが。 酒場に焦点を当ててみよう。 …一人で酒を飲んでいる双剣の青年が居るようだ。 00:01 (Kaguya_) 【アスト】「―――酒に強すぎる自分を呪いたくなってきたな…」 00:02 (Kaguya_) (どうぞー 00:03 (goma_miso) 【エリザ】「あらら、こんなに沢山飲んじゃって…最近はお酒を調達してくるのも一苦労なのよ?」 一人酒の隣の席に無神経に腰掛ける巫女装束姿の少女。おどけた口調でしゃべりながらも自分の分をちゃっかり注文をする。 00:05 (Kaguya_) 【アスト】「そこも含めて、酒に強い自分をこの時ばかりは呪いたくなる」 少々、自虐的に笑いつつ。 00:06 (goma_miso) 【エリザ】「ま、それを見越して多めに調達しておいたので大丈夫。…心細いけど当面は物資の補給にも問題は無いからもう少し飲んでも兵器よ」 00:07 (Kaguya_) 【アスト】「そいつはありがたい…後は酒に付き合える仲間が居れば文句なしなんだがな」 00:08 (Kaguya_) 【アスト】「ああ、勘違いしないように言うが。 酒の強さ、という意味だ」 00:09 (goma_miso) 【エリザ】「…ふぅむ、今の酒瓶の量を見るに…これ以上うわばみが増えるとお酒専用の輸送部隊が必要になるわね」 00:12 (Kaguya_) 【アスト】「…別に酒が無かったところで何かするわけじゃないんだがな: 00:14 (Kaguya_) 【アスト】「無いものをねだる事はしないさ。 …この世界が切羽詰まっているのも解ってる」 00:14 (goma_miso) 【エリザ】「お酒がないからと…いろいろやる人もいるので困ったものね。 最近は少しだけ反撃の余地は出てきたけど、未だ完璧ではないもの。」 00:17 (Kaguya_) 【アスト】「多少光が見えているとはいえ、未だに闇だらけだな…」 00:21 (goma_miso) 【エリザ】「私はむしろこういう暗い所の方が好みなのだけど…あまり安らぎの無い場所は好みではないわね。ま、近いうちに多少の反攻に出られると思うわ…そのときまでにじっくりと英気を養っておきましょうか」 受け取ったワイングラスの漆黒に近い液体を眺め、自信か、虚勢か、得意げな笑みを浮かべる。 00:22 (Kaguya_) 【アスト】「――闇が好きなのも居るし、別に否定するつもりはないけどな。 ただ、光があってこそ、と俺は思っている」 00:24 (Kaguya_) 【アスト】「…だから、奴等が運ぶ絶対的な闇は潰す」 00:25 (goma_miso) 【エリザ】「そう…、私はあまり価値観の違いには興味が無いわ。問題は何をするべきかだもの…私も策を用意しておくわ。その様子なら、力技は任せてしまってもよさそうね」 00:26 (Kaguya_) 【アスト】「―――逆に力技しかできないさ、俺は」 00:28 (goma_miso) 【エリザ】「そう悲観することも無いわ、よかったら私が手伝ってあげる…誰にだって得意ではないことはあるでしょう?」 00:29 (Kaguya_) 【アスト】「悲観したつもりは無いんだけどな。 何が出来て、何が出来ないかは解っている…手伝える事もあれば手伝われる事もある」 00:31 (goma_miso) 【エリザ】「当然ね、私たちが病魔に勝っている所といえば、才能の多様さと手数の多さだけ。…それと、うまくいえないけど、他にもありそうだけど」 00:33 (Kaguya_) 【アスト】「他にも、か。 一つ例を挙げるなら、戦場へ赴く意気込み、だろうな。 …良かれ悪かれ」 00:37 (goma_miso) 【エリザ】「強みにもなれば弱みにもなるわね…生き残らなければ意味が無いもの。状況が詰まってくると無理をしてしまうひともいるから…まったく、薬だってタダじゃないのね」 00:38 (Kaguya_) 【アスト】「生き残らなきゃ意味がない、は俺も同意見だ。 …心は熱く頭はクールに、って所か?」 00:40 (goma_miso) 【エリザ】「心は…うぅむ、私はあまり情熱的ではないからあまり熱くはなれそうもないわ。景気付けとかにぎやかしとかは苦手なの…折角舞を見せてあげても不気味だって言われてしまったし」 00:43 (Kaguya_) 【アスト】「おっと、騒がしいのは嫌いだったか」 00:44 (goma_miso) 【エリザ】「いやぁ、見ているのは好きよ。自分が無邪気に騒ぐのはちょっと恥ずかしいだけ…田舎生まれなものこういう人が沢山集まるところを盛り上げるってのが思いつかない所もあるしね」 00:48 (Kaguya_) 【アスト】「思いつかないなら、無理に盛り上げなくてもいいさ。 …あまり女に無茶はさせたくない」 00:51 (goma_miso) 【エリザ】「そうね、こういう盛り場で盛り上げ役をやるほど私もオトナじゃないもの…こういうのは得意な人に任せることにするわ。なんどか恥かいたしね」 00:54 (Kaguya_) 【アスト】「慣れた奴は、自分の恥すらも素材にするらしいがな。 …とか言いつつ俺も盛り上げ役なんかやる技量は無いが」 00:55 (goma_miso) 【エリザ】「そこまではっちゃけられると楽なのだけど…私は伝統の枠から抜けられそうも無いわね。色気やお笑いなんてはもってのほかよ…ちょっとだけ興味はあるのだけど、やはり静かに飲んでいるほうがいいわ」 00:57 (Kaguya_) 【アスト】「なるほど、そういうクチ、か・・・」 00:57 (Kaguya_) 【アスト】「…ところで、話は変わるんだが」 00:59 *Ponko quit ("CHOCOA") 00:59 (goma_miso) 【エリザ】「なぁに?特別なお話かしら?」 00:59 (Kaguya_) 【アスト】「特別、というほどでもないんだが・・・」 01:00 (Kaguya_) 【アスト】「…アルハ=ラズ=エリンディル。 俺たちを纏めているわけだが、彼女をどう思う?」 01:01 (goma_miso) 【エリザ】「頼りになる支援者だと思っていますわ、彼女がいなければ組織的な抵抗は不可能だったもの…ただ、この間の魔器といい、気にならない事がないわけでもありませんが」 01:03 (Kaguya_) 【アスト】「…そうか。 …眼を見たときからどうも気にはなっていたんだが」 01:04 (goma_miso) 【エリザ】「人格のあるものを使い捨てるのは正直、賛同できかねます…他の手段を講じることができれば一番なのですが」 01:05 (Kaguya_) 【アスト】「…やっぱり、やったか」 01:08 (goma_miso) 【エリザ】「……何か他に、知ってるのかしら?」 01:09 (Kaguya_) 【アスト】「いや、深く知っているわけじゃない。 ただ、彼女は世界のためなら、人殺しすら厭わないだろうと思っていただけだ」」 01:09 (Kaguya_) 【アスト】「あの眼は全てを信用しているようで、奥底では誰も信用していない…」 01:10 (Kaguya_) 【アスト】「…それこそ、必要であれば大親友や…いるかどうか解らないが、親族すら躊躇わず切り捨てる眼だったのを覚えてる」 01:12 (goma_miso) 【エリザ】「…でも、今は彼女に頼るしか方法が無い、私たちだけの単独でうまくやっていくのは不可能よ…それでアストは、どうするのかしら?」 01:13 (Kaguya_) 【アスト】「どうもしないさ。 この状況で俺たちが何とかやっていけるのも、彼女の手腕があってこそなのも解ってる」 01:15 (Kaguya_) 【アスト】「ただ…俺は生きてこの戦いの終わりを見届けたいんでね。 彼女に黙って命を捧げるほどの忠誠を誓いたくもない…」 01:16 (goma_miso) 【エリザ】「ふむ……このまますんなりと逆転して終わりって事になることを祈っておくわ。これからどうなるにせよ、私は最後まで悪夢と戦うしかないから…」 01:18 (Kaguya_) 【アスト】「…闇はいずれ新たな闇を呼ぶ。 その闇はまた新たな闇を引き寄せる…」 01:19 (Kaguya_) 【アスト】「エリサニア。 俺達は、どこまで光を見に行けばいいと思う?」 01:21 (goma_miso) 【エリザ】「わからない、でも…私はいけるところまで行こうと思っているわ。できることは全て試してみるつもり。…そうしないと、きっと壊れてしまいそうだもの」