21:58 (Fake___)   21:58 (Fake___)   22:00 (Fake___) 東方への入口で遭遇した病魔『イスターシバ』。AAA単体としての被害は無かったものの、マサムネは主を失う結果となった。 22:01 (Fake___) 情報を伝えに来たついで、と言うわけでもあり…最近疲れが目立っている月奈とたまには気楽に話そうかと思い、夜に彼女の私室のドアを叩く。 22:02 (Fake___) 【ルーミィ】「月奈――起きてるか?」こんこんとドアを叩きながら、扉の奥へ声をかける。居るはずの彼女へ向って。 22:02 (Fake___) (よし、これで 22:06 (rouge_) 【月奈】「…と、はい?」  ぱたぱたと歩く音。 「…ルーミィですか?」 珍しい、と目を丸くしながらドアによる。 寝る寸前だったのか、薄手の洋服にカーディガンと実にプライベートな装い。 22:07 (Fake___) 【ルーミィ】「ああ、たまには…というか、久々に軽く一杯やらないかと思ってな。もう寝るところだったか?」扉の傍においてあった袋を掲げ、軽く笑う。月奈の服装を見て尋ね 22:11 (rouge_) 【月奈】「あら、それはいいですね。 ギルドハウスに酒場をオープンさせて、人も雇い入れましたし設備の説明も聞いたんですけれど、それに疲れて実は殆ど私、利用していませんしね。 ゆっくりあなたと飲むのも、魅力的な提案です。」 最近出来たサルーン。 …ギルドスキルでさくっと完成すると思われているこれらの施設。 その裏ではギルドマスターが頑張っている…のかも知れない。 というのはさておき。 22:12 (rouge_) 【月奈】「今開けます。 ……この部屋で構いませんか?」 ドアを開けながら、ルーミィを招き入れるように。 22:14 (Fake___) 【ルーミィ】「いや、構わないさ。むしろ…静かに飲めるほうがいいだろ? 気楽に、軽くやろうぜ」招き入れられたなら、あっさりと部屋へと入る。椅子の上に腰を下ろし 22:17 (rouge_) 【月奈】「そうですね。 では、のんびりと楽しませてもらう事にしましょう。 皆さんとも飲まない、という事はないのですけれど、どうも仕事上、活動時間がずれてしまう事の方が多くて。」 ギルドメンバーの顔を少し思い出しながら、静かにドアを閉め。 彼女の持ってきたものを見やる。 22:20 (Fake___) 【ルーミィ】「ギルドマスターの仕事と、実働のメンバーと動く時間が違うのは当然だろうな。ワインとウィスキーと…エールと。後は東方からの酒も持ってきてるぞ。好きなように飲めよ」グラスを2つ置いて、袋の中から多数の酒を取り出し 22:24 (rouge_) 【月奈】「また、随分と種類をそろえてきましたね。 ルーミィは、今日はどれを? ……しかし、東方のお酒とは。 此方では、珍しいはずですけれど。」 鼻歌交じりで持ってきたお酒を物色する。 ラベルを確かめ、にやついたり驚いたり。 「こうして飲むのって、何時くらいぶりでしたっけ。」 22:26 (Fake___) 【ルーミィ】「勿論だ。飲みたい奴と飲むのに種類をそろえないでどうする? 東方の酒は、エルーランで手に入れてきた。多少値は張ったが、まぁ…気にする必要はないだろ。」くすくすと笑いながら、月奈と談笑する。「そうだな…いつ以来だったか。もう覚えてないな、流石に」 22:30 (rouge_) 【月奈】「では折角ルーミィのおごりなんですし、値の張るものを頂きましょうか。」 そういって笑う表情は、年齢より少し若く見えるほどで。 「……折半とは言いませんよね?」 …君は本当に大手ギルドのマスターなのかというようなひどい発言をしながら。 「…ルーミィは、最近は解析作業のほかに、どうしているのでしたっけ?」 22:34 (Fake___) 【ルーミィ】「ああ、私のおごりだ。好きに飲め」ウィスキーをグラスへあけ、水で割って。手に持ったグラスを掲げる。「ああ、解析作業のほかには…どこぞの大学で講師をやったり、ってところだな――後はマジックアイテムの鑑定業とか、な」 22:38 (rouge_) 【月奈】「そう、ですか。 ……そちらも、やはり忙しさは抜けないようですね。 しかし、ルーミィが先生、ですか。 …似合うような似合わないような。」 此方も、エルーランで手に入れたという東方の米酒をグラスに注ぎ。 「さて、何に乾杯しましょう?」 22:41 (Fake___) 【ルーミィ】「忙しいわけではないなぁ、呼ばれれば行くってくらいだからな。似合わないだろ? 正直自分でもそう思うぜ」グラスを回し、氷の音を奏で。「そう、だな……これからのAAAに、ってのでどうだ? ギルドマスターとスポンサーだしな、一応」 22:47 (rouge_) 【月奈】「ん、最近は何かと物騒続きですし。 ………味気なくはありますが、私たちにとっては、一番無難な選択肢ですね。」 こくりと頷きながら、グラスを掲げる。  22:48 (rouge_) 【月奈】「それでは、私たちのスリーエースに、乾杯。」  かちん、と、グラスを合わせて。 一息に酒を煽る。 22:49 (Fake___) 【ルーミィ】「そういうことだ。乾杯」グラスを鳴らし…す、っと煽る。一息にグラスをあけ…ふぅ、と息を吐いて 22:52 (Fake___) 【ルーミィ】「最近、どうだ? 疲れてることが多いみたいだけど、な」くく、と笑って。この前の解析結果を伝えに来たときの月奈の様子を問うて。 22:52 (rouge_) 【月奈】「………ふぅ………」 グラスに注いだものを、一息でのみきり、深い溜息を吐く。 「……美味しい。」 しみじみと、空になったグラスを見つめて呟き。 22:54 (rouge_) 【月奈】「そうですね。 …気を払うことが、多いですね、本当。 …難しい仕事、だと思います。」 すぐに次の液体を、グラスの中へと注ぎ。 また口をつける。 22:54 (Fake___) 【ルーミィ】「次、いるか?」酒瓶をかざし、頬杖をつきながら。自分は新たなウィスキーをグラスに注いで。「……なんと言うか、ようやく落ち着いてきたかと思ったが。今度は違うほうで気を払ってるだろ?」 22:59 (rouge_) 【月奈】「……どう、でしょう。 正直、一杯になってきた…と思うこともありますよ。 …そりゃ、こんな事を皆さんに言うわけにもいきませんけれどね。」 ルーミィの言葉に曖昧な笑いを浮かべて答え。 「たまに、気ままだった昔が懐かしく思える頃もあります。」 23:01 (Fake___) 【ルーミィ】「そうか――何ていうか、な。昔の方が楽しそうだったんじゃないか、って思えてな。今が楽しければいいんだが…そうでないなら、辛いんじゃないかと」グラスを煽り終え、月奈に視線を向けながら。 23:05 (rouge_) 【月奈】「と、いうのとはまた違いますね…。 今は、今で楽しいです。 …ようやく、楽しくなってきたというか。 皆さんを冒険に送り出して、その報告を聞く。 悪くない役割だとは思っていますよ。 …昔と今は、どうしても比べられませんね。」 23:07 (Fake___) 【ルーミィ】「なら良かった。スポンサーを買って出た甲斐はあったな?」にやり、と笑う。新たな酒を互いののグラスに注いで――「冒険者をやってたときは確かに気ままで気楽ではあったけどな。今は今で私も楽しいもんだ……教え子が育って、自分の行きたい道を歩んでいくのは見てて楽しい。だから似合わなくてもこんなことをやってるんだろう、私も」 23:10 (rouge_) 【月奈】「…確かに、似合ってるのかもしれませんね。 …今の表情、先生、って顔、してましたよ。」 自分の知っているそれとは違う、ルーミィの表情に僅かな笑みを浮かべ、少しからかうような発言。 「流れているものですね、時間は。」 23:14 (Fake___) 【ルーミィ】「よく言うぜ。これでも生きてる時間は私の方が長いっていうのにな――」くく、と笑う。窓に目線をやって、月を眺め…「流れてるんだよな、思った以上に時間はさ…だけど、1つだけあるとすれば…教え子の大半の方が先に結局逝くんだぜ? それが個人的には、な」 23:19 (rouge_) 【月奈】「…そう、ですね。 ……死、むしろ、別れですか。 …ルーミィは、人の何倍もの数のそれを体験してきたのでしょうね。 …今までも、そして多分、これからも。」 また、薄く濁った液体を流し込む。 空になったグラスを、何をするでもなく握りながら、俯き。 23:20 (Fake___) 【ルーミィ】「ああ、そこだけが…個人的にはなんとも言えないところさ――そう言うのを聞いたりするたびに、自分の長命を恨んだこともあったな」月奈が飲んでいた東方の米酒をグラスに注ぎ、ぐいっと煽る。 23:23 (Fake___) 【ルーミィ】「それでも結局、人間生きてかなきゃならんことに変わりはない。それに…私はこの世界が好きだからな。だから手を貸す――そういうことだ。本来はあまりするべきではないんだろうけど、な」 23:26 (rouge_) 【月奈】「ルーミィは、強いですね。 …私なんて、一度…いえ、二度の別れでまだうじうじしているって言うのに。 …素敵ですよ、そういうところ。」 好いが回るのが早いのか、少し熱に浮かされたような、ぼうっとした表情。 それでも、窓の外を、雲の上を、月を見つめて。 23:29 (Fake___) 【ルーミィ】「月葉のこと、か……私の場合、血縁を事故で失ったことが無いだけだ。私の血縁は基本的に生涯を終えてるようなのが多いからな…それももう、だいぶ昔の話だが」言葉を零す月奈を横目に見ながら、言葉を返す。ふ、と息を吐いて…「忘れることも辛いが、忘れられないのも辛いもんだよな」 23:34 (rouge_) 【月奈】「…あれから…もう、6年です。 …いい加減に、割り切るべき…なのでしょうけどね。 …弱い人間だと自分で判っていても、心のどこかが、まだ震える。」 グラスを置いて立ち上がり、つかつかと窓へと寄る。 外に向かって口を開き、表情を隠しながら。「…でも、最近は…少し思い直してきたんです。」 …少し、声のトーンが上がる。 23:37 (Fake___) 【ルーミィ】「6年か……私にとっては短いが、月奈にとってはそうでもないだろう。割り切れ、とは言わないさ――割り切ることの難しさも、よく知ってるつもりだ」こと、とグラスを置いて月奈の傍に歩み寄る。立っていると月奈より頭1つ小さいその背で、月奈を見上げ。「思い直してきた?」 23:42 (rouge_) 【月奈】「ええ。 ……何時までも、ひとつのところに留まっていてはいけないと。 生きる限り、変わり続けるものだって。 スリーエースの皆さんを見ていたら、そんな元気をもらいました。」 振り返り、はにかむ。 報告書から、あるいは、共に感じた意識から感じられる冒険の数々を、脳裏に思い出すようにしながら。 23:46 (Fake___) 【ルーミィ】「そうか。それならよかったんじゃないか? 月奈がAAAのギルドマスターをやって…得た結果がそれなら、問題はまったくないだろ」その笑顔に、暗さが抜けているのを実感しながら。「いい影響、受けてるみたいだな」そのはにかみに返すように笑って。 23:51 (rouge_) 【月奈】「…来月、月葉の命日があります。 …それをきっかけに、剣を取ってみようと思っています。 勿論、こんな立場ですから、前に出る事自体、ないとは思うんですけど。」 部屋の片隅に視線をやる。 立てかけられた刀。 …埃ひとつかぶっていない、よく手入れのされたそれ。 23:54 (Fake___) 【ルーミィ】「月葉の命日か――私も花くらいは手向けに行くべきかな。刀をまた取るのか…その選択は、肯定も否定もしないぜ。月奈自身が選んだ道なら、私は止める理由も必要性もない」立てかけられた刀に、同じように視線を向けて「…刀を握れなくても、手入れはきっちりやってたんだな。その辺りは流石というべきか?」 23:59 (rouge_) 【月奈】「…未練ですよ、ただの。 ただ、その未練が少し役立った。それだけのことです。」 苦笑いと共に、刀から視線を外す。 「月葉も、ルーミィがきてくれれば、喜ぶと思いますよ。 私たちが、冒険者としてチームを組んでいた時間は確かに長くはありませんでしたけど…あの子は、ルーミィの事、好きでしたから。」 00:03 (Fake___) 【ルーミィ】「はは、好いて貰えていたならありがたいことだぜ。こんななりだと、外見で気味悪がられることも結構あったしな――あの時は確かに一番楽しかったのかもしれないな。私も、な」遠い思い出に浸っているのか、僅かに視線を細めて。 00:06 (rouge_) 【月奈】「いつか……いろいろな事に片がついたら、また、あの時のようにチームを組んで、一度位冒険、してみますか? 昔の皆にも、声をかけて。」 00:08 (Fake___) 【ルーミィ】「そうだな――それが出来るようになるのなら…良いかもしれないな。また、馬鹿みたいに騒ぎつつ…だろ?」テーブルからグラスを持ってきて、月へ向って掲げる。にやり、と笑った後…ぐいっともう一度煽り 00:10 (rouge_) 【月奈】「そうですね。 このままだと、お互いに身が開きませんものね。」 くすり、と笑って。 テーブルに戻り、グラスに酒をついで再び窓際へと歩く。 ルーミィの隣に立ち、此方も一気に。 「……はぁ…美味しい。」 00:12 (Fake___) 【ルーミィ】「……身は開かなくても良いがな。そういうのを考えたことはないんだぜ――」くるり、と身を翻し――テーブルに戻る。「今日はこのまま、飲み明かすか? 支障が出ない程度に、って言うならあれだが――」 00:15 (rouge_) 【月奈】「飲み明かしましょうか。」 即決で、さらりと答えて。 「…たまには、私無しで私のありがたみを知るといいんです…なんていう気はありませんけど。 …たまにはいいですよね、たまには。」 00:16 (Fake___) 【ルーミィ】「そうだな、たまには…だな。さて、それじゃあ倒れるまで飲むとしようぜ? お互い、久々だしな…こんな機会」 00:20 (rouge_) 【月奈】「それでは、もう一度乾杯を。」 他に用意されていた酒をごそごそとあさり。 ワインを取り出してにやりと口もとをゆがめる。 「……そうですね。」 暫し、黙考して。 「…私たちの友情に、乾杯、何てどうでしょう。 少し、クサいですけど。」 00:21 (Fake___) 【ルーミィ】「そんなこというまでも無く。だろ? だけど…改めて、だな」ワインを自分のグラスにも注いで、グラスを触れさせる。乾いた音を立てさせた後、くいっと一息飲んで。 00:25 (rouge_) 【月奈】「さて……それじゃあ、折角買ってきてもらったんです。 …全部、飲みきりましょうか。」 グラスを重ねて、微笑む。 …この時間は、彼女にとって、疲れた身体を癒すのに適したもの…で、あったのだろう。表情からは疲労が消えている、そんな気がした。 00:34 (rouge_) この夜、この部屋から明かりと笑い声が消える事はなかった。 ルーミィの持ってきた酒が底をつき、飲むものがなくなっても。 久々の邂逅に女二人は言葉を交し合う。 何時しか朝日が昇っても、それは変わらない。 夜が明けた事を悟ると、顔を見合わせて、笑いあった。