13:17 (torazou)   13:17 (torazou)   13:17 (torazou)   13:17 (torazou)   13:19 (torazou) ……あれから時間がかなり過ぎたと思う……手紙を渡して以来、ジニーと出会うことも無い。 13:20 (torazou) 返事が判らない……それはとてもほっとする、でも落ち着かない時間で 13:23 (torazou) 【アズマ】「……やっぱり、男らしくないんだよね」溜め息と自嘲交じりの呟きを吐いてある部屋を目指す 13:26 (torazou) ああまあだから……返事をもらえるとしても、その内容には自信がない。接点など殆ど無いのであれば余計に 13:27 (torazou) だから、せめて自分から前に進もうと何度か叩いたドアをまた叩く、それもやはり…… 13:28 (torazou) 【アズマ】「こんばんは、アーヴィニさん、いらっしゃいますか?」 13:28 (torazou) (たっち 13:30 (misuta) 【アーヴィニ】「アズマか? 何の用かね」扉の向こうから、無機質な声が響く 13:30 (misuta) カツ、カツ、カツ と、規則正しい足音の後に、カチャリと鍵の外される音 13:31 (misuta) 僅かに開いた扉の隙間から。白い仮面と、その奥の瞳が、アズマを見下ろしていた 13:31 (misuta) (たっちこうたい 13:35 (torazou) 【アズマ】「ああ、ええとはい。実は、アーヴィニさんに相談と言うかお願いが有るんです」仮面を見て用件を告げる。最初は落ち着つかなかったそれも、多少は慣れた気がして「……それで、お時間が有れば」 13:39 (misuta) 【アーヴィニ】「時間かね。無い事も無いが、無為に過ごすくらいなら自分の為に使うつもりだ。要は、内容次第だな」扉を開いて、椅子に戻る。予防線を張ってしまったのは、先日の告白のせいだろうか? と、少し考えてしまうが、仮面はそれを覆い隠してくれる 13:43 (torazou) 【アズマ】「……うーん、僕にとっては大事なことだとは思いますけど……アーヴィニさんに有益とっては……」困った顔をして答えるはっきり言って当事者以外には迷惑以外の何者でもない事柄「ええと……アーヴィニさん、最近ジニーさんに会ったりしました?」 13:46 (misuta) 【アーヴィニ】「多少の連絡を取り合ってはいるが、お互い進展無しという所では残念ながら共通しているね」やれやれ、とでも言うように首を振って「彼女に関わる事ならば、多少、私にも関わりがある事ではあるね。話してみたまえ」と、椅子を勧めて 13:50 (torazou) 【アズマ】「そうですか……」避けられてる訳では無さそうな事に安堵して「ありがとうございます。ええと……それはですね。」言い難そうにしながら言葉を続ける「この前、ジニーさんにお会いした時に……極個人的な手紙を渡したんですけど」 13:53 (torazou) 【アズマ】「……その返事を……ですね、聞いて置きたいかなって……」 13:54 (misuta) 【アーヴィニ】「個人的な手紙、ね。そもそも、ギルドの運営に携わっているわけではないのだから、大方はそういう事になろうな。私と彼女とのやり取りも、結局は私的な物だ」 13:55 (misuta) 【アーヴィニ】「私が、以前彼女と会ってから暫く経っている。随分と長く、待たされているのではないかね?」暦にちらりと、目を走らせて 13:58 (torazou) 【アズマ】「ええ、だからアーヴィニさんは連絡付けやすいかなと思ってのお願いです。……それは……そうですね、もう大分時間がたってると思います、でも一方的な手紙だったから……待つのはしょうがないと思うんです」と言って少し考えながら言葉を付け足す「……それに一寸怖いですから」 14:02 (misuta) 【アーヴィニ】「伝えるだけなら容易いが、効果の程は保障せんよ。私が彼女に、何か強制できるわけでもないからね。それで良ければ伝えておこう」手帳を取り出し、走り書きして「それでも、今まで返事が無いのは不義理な話だとは思うがね」 14:05 (misuta) 【アーヴィニ】「何を伝えたかは、想像するしかないが。怖かろうとも、結果は求めるべきだよ。それが、意思を伝えた者の義務だ。意思を伝える事は、相手の変容・変化を期待する行いだからね。もっとも、返事が無いというのも、一つの結果なのかも知れないが」 14:07 (torazou) 【アズマ】「あ、ありがとうございます。それで十分ですよ」アーヴィニの言葉に頭を下げて礼を言い「……でも、誰だって答え難い事って有りますし。だから、手紙と同じでその答えを聞きたいって言うのも僕の我侭です。……それに同じ研究で協力してるアーヴィニさん以上に強制できる話でもないです」 14:08 (torazou) 【アズマ】「それは……そうかもしれませんね」アーヴィニの言葉に頷きつつ「でもやっぱり返事は聞きたいと思います……知らないで済ませるのも後悔しそうですし」 14:11 (misuta) 【アーヴィニ】「やれやれ、眩しいくらい真っ直ぐな若さだね。もっとも、羨ましいとは思わないが」くつくつと笑い「もっとも、何故そこまで思いつめられるのかが、一つの謎ではあるね」 14:15 (torazou) 【アズマ】「多分……理由なんて有りませんよ?いま例えば、アーヴィニさんに理由を言ったとしてもそれは……ええと後で考えたことなんだと思います」謎と言われて考えて考えて出す答えが間違っていると思って解答し「……あう、自分で言っててなんですけど判り辛い説明ですね」すいませんと謝って 14:20 (misuta) 【アーヴィニ】「私に、それだけ言えるのならば大した物だろう。最初、ここに来た時とは比較しようも無いくらいにね。もっとも、それが結果に結びつくかどうかは、誰も保障はしないが」ひとしきり笑った後、笑いを収めて「それと、相手がそれを受け容れられるか、受け止められるかだね。狭量な依頼人に、幾ら誠意を込めても望む答え以外は受け取られないのと同様に」 14:25 (torazou) 【アズマ】「そっ、そう言うの思い出されても困りますっ、これでも多少は努力してるんですよっ!!」あうーと赤くなって答え「狭量って問題でもない気がします、僕も立派な人間って訳じゃないですから……リアさんにもしっかりするようにとか言われますし」 14:28 (misuta) 【アーヴィニ】「リア=リーズメイルか。彼女も、しっかりしているのかしていないのか、測りかねる部分はあるがね。立派な人間など、この地上に存在するのかどうか」肩を竦め、窓外の町並みに視線を向け 14:32 (torazou) 【アズマ】「良くも悪くも僕よりはしっかりしてるとは思いますけどね。ふぇ?アーヴィニさんは存在しないと思うんですか?」 14:33 (misuta) 【アーヴィニ】「では、立派な人間とはどういった人間だと思う? そして、そのような状態を、常に維持できると思うかね?」アズマに、面を向けて 14:37 (torazou) 【アズマ】「僕の思うそれとアーヴィニさんの考えるソレは違うんじゃないかとは思いますけど……ええと……誠実な人は立派だと思います。それに常に維持してる必要は無いと思います」 14:40 (misuta) 【アーヴィニ】「常にそうでないのならば、それは本質ではない。私から見れば、立派であろうとしているか、立派な振りをしている、といったところだね。結果に、違いは無いのかも知れないが」 14:43 (torazou) 【アズマ】「そう言うものですか。ええと……でもそうやって努力できるってとっても凄いことだと思うんです」 14:46 (misuta) 【アーヴィニ】「だが、それが常態ではないという事は、どこかに無理が掛かっている、という事だよ。立派であろうとすればあろうとする程に、それは彼を疲弊させる。もっとも、立派さに、それは限らないがね」 14:49 (torazou) 【アズマ】「僕なんてもっと頑張らなきゃ人並みでもないですけどね」じゃあ目の前の仮面の女性も何か無理してるのかなぁと考えながらぼんやり眺めつつ 14:51 (misuta) 【アーヴィニ】「人並みもまたどこに基準を置くか、でもあるがね。冒険者で居続ける事自体、既に人並みではない、とも言えるね」と、アズマ自身を指して 14:55 (torazou) 【アズマ】「冒険者が人並みじゃないなら、それ以前に僕もアーヴィニさんも異世界人じゃないですか」その問いかけにこまったように笑って答え「…だからこの場合の人並みって言うのは環境的なものじゃなくて自分が思ってる人並みですよー」 14:58 (misuta) 【アーヴィニ】「最初に来た時からは比較のし様も無い、とは言っただろう? つまり、今、君の内に描かれている人並みは、自身の進歩に合わせ、先に行ってしまったという事だね」指先を、指していたアズマから、もう一歩分前にずらして 15:03 (torazou) 【アズマ】「ふぇ……アーヴィニさんにそう言う褒め方されるなんて思ってませんでした」びっくりしたようにしてから「……ええと褒められてますよね一応」やっぱり少し自信なさげに尋ねる 15:05 (misuta) 【アーヴィニ】「さて、どうだろうね。私は、皮肉を混ぜる事の方が、ただ褒めるより圧倒的に多いのでね」くつくつと笑い、それには答えず 15:08 (torazou) 【アズマ】「あう、それはそれで確認したくないですよね」とほほほと言う感じの溜め息を付いて答え「……ええと、それじゃあジニーさんへの連絡お願いします」そろそろ良い時間と席を立ち 15:11 (misuta) 【アーヴィニ】「ああ、承った」と、立ち上がり、扉を開けて 15:13 (torazou) 【アズマ】「はい、お願いします。それでは良い夢を」と深々とお辞儀をして扉の外へと出、そのあと猛一度お辞儀をしてアーヴィニの部屋の前を去る 15:15 (misuta) 【アーヴィニ】「何せ、聞いた時点で」閉めた扉に背を預け、仮面を外し「伝わっているんですから」聞こえないよう、小さく呟いて 15:17 (misuta)   15:18 (misuta) 真っ直ぐな心、ひたむきな心、逃げ惑う心 15:19 (misuta) それは、結びつくのか、離れてしまうのか、それとも? 15:20 (misuta) 結末は、アリアンロッドの紡ぎ車の先…… 15:20 (misuta)   15:20 (misuta)