10:49 (kunashi)   10:49 (kunashi)   10:51 (kunashi) ――東京湾上空。夜光が煌き眠らぬ街の僅かな暗闇に、一瞬だけ一筋の赤い光が走る。それが収まるや否や、次に煌くは白き光。 10:52 (kunashi) 傍目に何かすら予想もつかぬその怪現象。それは、『一般人』には判りようもない、月匣内部の戦いの余波が世界に漏れている証であった。 10:53 (kunashi) 月匣維持の力すら戦闘につぎ込んでいるのだろうか。偶に覗くその中の世界はまさに真紅。炎と炎と炎。ただ紅く燃やし尽くすそれで構成されたその月匣の中に、今二人が対峙していた―― 10:53 (kunashi)   10:53 (kunashi)   10:55 (kunashi) 【フロウ】「いい加減、私の餌になりなさいウィザード。これ以上の反逆は無駄よ?」 輝明学園の学生服に身を包み、その両手に緋色の鎖を巻きつけ垂らした女性が呟く。うっすらと疲れの見えるその顔だが、目の前の少女にそんな事はないと口を開き、腰に帯びた太刀に手を伸ばしながら投降を促して。 10:55 (kunashi) (どぞー) 10:58 (ballock) 【テレサ】「あーもー、相変わらずの馬鹿みたいな魔力だなぁ…」少々の疲労はあるもののまだ余力があるかのような軽口をつきつつ「冗談、ロゥの方こそそろそろ疲れてきたんじゃないの?負けを認めてくれると楽なんだけど」同じく、まだ向こうの余力も十分にあることは承知で左手に天の魔力を構成し、右手には氷の魔力を構成しながら 11:03 (kunashi) 【フロウ】「馬鹿とは心外ね。――私は『魔王』。貴女みたいな凡夫とは体のつくりからして違うの。これは格差というものよ?」 事実、その目は血に染まったように『人間』ではありえぬ赤黒い色を見せており。右手を刀から離すと自分の唇に指を添え、くすりと小さく笑みを浮かべて。 「そうね、もうこの身体の魔力総量が半分切ったわ。残念なことに、貴女の全快より少し多い程度になってしまったの。…負けを認めるなんてありえないわウィザード。私が 11:03 (kunashi) 世界意思に屈するなんて、炎が世界から消えようとありえない。」 両手にすさまじい魔力を込めつつある姿に好戦的な笑みを浮かべ。ある種、高めあう間柄のような顔を見せつつ腰の刀に過剰なほどの魔力を込めはじめて。 11:06 (ballock) 【テレサ】「言うと思った」予想通りの返答にやっぱり、らしいなぁ。と小さく笑みを浮かべ目を瞑る…そうすると異常なほどの冷気と光がその身から渦巻き、自身の周りで燃え盛る炎を全て吹き飛ばし、真下の海の水すら凍てつかせていく 11:09 (kunashi) 【フロウ】「此方からも最後通告よ、ウィザード。――負けを認めて私の『モノ』になりなさい?死なない程度にプラーナを吸って、私の人形として愛でてあげないこともないわよ。なんせ、私と貴女の仲なのだしね?」 自分の月匣の中ですら吹きすさぶ凍気と閃光に感心しつつ――ふと思い返すのは僅かに存在した、同じ学校でクラスメイトとして過ごした時間。ある意味『魔王』としてではなく『フロウワース』としてテレサと過ごした時間を反芻しながら、右 11:09 (kunashi) 手を伸ばして誘うように招き。 11:13 (ballock) 【テレサ】「…」同じように。学校での騒がしくも楽しかった時間を反芻し「その誘いに乗るわけにも行かないんだ。だって、私の世界は日常の中にあったんだから。」差し伸べられた手、そこに手を伸ばす事は無く「私が守りたい世界はそこにある…だから」ひと息区切って「ロゥの言葉でも、その誘いには乗るわけにはいかない」そして目を開きはっきりとした強い瞳をフロウに向ける 11:17 (kunashi) 【フロウ】「そう――」 伸ばした手は取られる事なく、ただ虚空を掴み、そのまま垂れて。 「ウィザードらしい回答ね、ウィザード。なら仕方ないわ。この私に歯向かってきた凡百の愚昧な『夜闇の魔法使い』と同じように、貴女も私の燃料にしてあげる――!」 垂れた手はそのまま刀へとつながり。すらり、と抜き放たれたうっすらと赤みを帯びたガラス状の刀身から人間にはたどり着けぬほどの魔力を迸らせつつ、それを上段に振り上げて。 11:21 (ballock) 【テレサ】「……」ぐ、と何かを決意するように「私は負けない!ロゥ…貴女を此処で倒す…!」両の手に灯された魔力…その手を重ね魔力が融合する、そこには一つの属性からは決して生まれない膨大な冷気と光の魔力…単一属性ではフロウワースに勝ち目が無い、ならば、と二つのを、その考えから生まれる魔力は人間のソレとは比較できないほどで 11:22 (ballock) 【テレサ】「これが私の最後の切り札…これで決着をつける…!」その手をフロウワースに向け 11:28 (kunashi) 【フロウ】「さすがねウィザード。貴女か、でなければ世界守護者お気に入りのあの子たちくらいなものよ。この私に歯向かえるだけの魔力を生み出せるのは…!」 人間にしてはありえないといっていいレベルまで高められた、自分を殺害することすら可能なレベルの氷と光の奔流を目に焼き付けつつ、それすら楽しそうに笑みを浮かべて。 「ならば私も『必殺』の技を使わせてもらうわ…貴女、星の重みに耐えられて?」 振り上げた刀から伸びた赤光は月匣の 11:28 (kunashi) 天を破壊し、夜空の闇を空に浮かべ。――キラリと光る一筋の星が、この地へと堕ちてくるのをテレサに見せつけ。 11:30 (ballock) 【テレサ】「関係ない!全て…凍て尽くすのみ…勝負―――!」何時でも放出が可能な状態に持っていく 11:34 (kunashi) 【フロウ】「夜天悉く朱金の徒と成りければ、是三千世界を砕く魔槌と化し全て砕く――≪星天堕撃:スターフォールダウン≫!」 祝詞を唱えながら刀を振るい、隕石の落ちる道筋をテレサ本人へと誘導して。 「これに耐え切れるようなら貴女の勝ち。でなければ貴女の死を糧に、私は世界を焼き尽くさせてもらうわ――!」 11:38 (ballock) 【テレサ】「全てを裁く光…全てを凍て付かせる凍気…折り重なりて全てに永久なる眠りを…――《テスタメント》!」両の手を開くと共に放たれる絶対なる冷気の波動、水の最上級魔法《アクアレイヴ】天の最上級魔法《ディバインコロナ》が折り重なった絶対なる波動がフロウワースに向けて放たれる「私は負けない、皆の為にこの世界を守りきるんだから…!」 11:42 (kunashi)   11:42 (kunashi) フロウワースの堕とした隕石、テレサの放った光。その双方が双方に喰らいつくその瞬間―― 11:42 (kunashi) ビシリ。 11:43 (kunashi) 月匣の内部、許容量をはるかに越えた魔力により、月匣内部の『全て』が崩壊し始めていく。 11:44 (kunashi) その崩壊は隕石を砕き、白光を飲み込み。それをさらなる餌として、二人の間の『空間』を破壊し、途方もない吸引力で二人の身体を吸い込み始めた――! 11:44 (kunashi)   11:46 (kunashi) 【フロウ】「ッ!?」 自分の放った隕石だけでなくテレサの放った自分を滅する光すら砕けたことで、心に一瞬の空隙ができ。その隙に、既に身体は月匣中央に出来た『穴』へと吸い込まれ始めてしまって。 11:47 (ballock) 【テレサ】「な!?」突然起こった現象に驚きを隠せず、そこに隙ができて「きゃぁっ!?」そのまま穴の吸引力に逆らえず吸い込まれていく 11:51 (kunashi) 【フロウ】「!?」 聞こえた悲鳴。見れば、テレサも同じく穴に吸い込まれ始めていて。さらに、隕石の破片が彼女の背中へ迫っているのを見てしまい―― 「テレサッ!」 思わず反射的に彼女の名を呼びながら右手の鎖を限界まで伸ばして彼女の身体を絡めとり。隕石の破片で彼女が害されることはなかったものの、自分が逃げる力を失い共に穴へと堕ちていって―― 11:53 (ballock) 【テレサ】「ロゥ…!?」鎖が絡んだ先、その主の名前を叫び、しかし、吸い込まれる力には最終的にどちらも無く…そのまま堕ちて… 11:54 (kunashi)   11:54 (kunashi)   11:54 (kunashi)   11:55 (kunashi) 【フロウ】「んん…」 暗闇の中、まるで洗濯機に放り込まれたかのようにかき回されて意識を失ってしまい。そしてようやく意識を取り戻して顔を上げると―― 「…ッ!?」 そこは、見知らぬ荒野であって。 11:57 (ballock) 【テレサ】「い……たた…」痛む頭を抑え、「……い、一体何が」軽く頭を振り起き上がり 11:59 (kunashi) 【フロウ】「――やっと目が覚めた?」 自分もさっき気がついたばかりではあるが、そんなそぶりは見せずにむしろ起き上がるのを待っていたかのように声をかけ。 「…」 ふと、気づけば彼女の身体を離れぬように絡めていた鎖に気づき。それを解いて自分の腕へと戻して。 12:00 (ballock) 【テレサ】「あれ…生きてる…?」自身の身体の状態を軽く調べ記憶を辿り「……ロゥが助けてくれたの?」鎖がフロウワースの元に戻るのを見て呟く 12:03 (kunashi) 【フロウ】「勘違いしない事ね。貴女が私の攻撃以外で無様に死ぬ姿を見たくなかっただけよ」 呟かれた言葉に少し顔を赤く染め。恥ずかしそうに顔を背け、その心を隠し。 「――しかし、ここは何処かしら。プラーナは希薄…というより、何か違う力が満ちている気がするのだけど、ウィザード。貴女どう思う?」 腰に挿した刀を月衣に収納しつつ、周辺を見回して眉をひそめて。 12:06 (ballock) 【テレサ】「あ、照れた」顔を背けたロゥを見てまた呟き「え?」言われて初めて回りを見回し「ロゥのフォートレスとかじゃない…ね、力の感じが違うし。まさか裏界に飛ばされたとか!?Σ」自身にとって別な意味で最悪の事態を想像し慌てる、忙しいやつである 12:10 (kunashi) 【フロウ】「五月蝿いわね。燃やすわよ?」 指摘に対してジト目を彼女に返しながら呟き返し。さらなる言葉にはため息を一つ。 「ウィザード。貴女、私が誰なのか忘れてるの?ここが裏界なら、私が困る道理はないわ。…かといって、冥界でもない」 そもそも、こんな火気のないフォートレスなんて作る気がしれないとまで呟いて彼女の考えを否定して。 12:12 (ballock) 【テレサ】「そ…それもそっか」ほっと一息ついて「裏界でもないなら…うーん、私達の世界とも違うし、なんか妙な感じは確かに」 12:13 (ballock) 【テレサ】「何かの小説とかだと、異世界とかいうお話しだったりして」あははーと冗談めかし←裏界と第八世界以外の世界あるの知らない子 12:18 (kunashi) 【フロウ】「地球じゃないわね。世界結界を感じないもの。」 テレサの冗談を聞きながらも真剣に考えるそぶりをみせて。 「リオン=グンタでもいればここが何処なのかわかりそうなモノだけど。生憎、私は彼女の書物はこの一片しかないのよね」 と、懐から2,3枚程度の紙束を取り出しテレサに見せて。その内容は、「決戦の最中、『異界』へ飲まれて『病魔』と戦う」という未来が書かれている。 12:19 (ballock) 【テレサ】「リオン=グンタ…確かなんでも載ってる本を持ってる魔王だっけ?」記憶を辿りその名前の主をもいだし「……え?」ロゥの言葉に目を丸くする「……ほんとに異世界?」 12:20 (ballock) 紙切れを見て、思考が一瞬止まる 12:21 (kunashi) 【フロウ】「秘密公爵、その名に違わぬ情報通よ。」 テレサの言葉を肯定するように呟き。続く言葉にもため息を見せて。 「――何の冗談かとは思ったんだけど、まさか、ね。大体、『病魔』って何なの?という所なのだけど。ウィザード、何か知ってるかしら?」 12:22 (ballock) 【テレサ】「病魔なんて聞いたこともないよー」何か知ってるかと聞かれてもさっぱりわからず「名前だけ聞くと何かの病原菌みたいな感じはするけど」 12:27 (kunashi) 【フロウ】「ウィザードでも知らないようなら、それこそ『異世界』の存在よね。魔王の私すら知らない名なんだから」 正直困った、と言う風に悩む顔をみせ。先ほどから裏界にある本体にアクセスしようとするも、なぜか『紅い月』が見つからずに接続すら行えておらず。 12:29 (ballock) 【テレサ】「ロゥも私も知らない存在かぁ…なんなんだろうね一体」同じように困り「……それに、この辺り全然人の気配しないし。ほんとにどこなんだろう」はぁ、と溜息ついて周りを見渡し 12:33 (kunashi) 【フロウ】「確実に確かなのは、ここはファー・ジ・アースじゃないという事。そして、二人ともこの地がどこかわからないこと――」 周囲を見始めたテレサに、少し悩んだ結果としてさらに口を開き。 「どう、ウィザード。ここは一時休戦にしないかしら?私と貴女の決着は、あの場所で行われるべきだと思うの。どう?」 12:35 (ballock) 【テレサ】「休戦?…そうだね。こんなどこともわからない場所で戦っても…帰れなかったらイヤだし」あぅーと肩を落とし「それでいこっか。それに、私としてはその方が気が楽だし」あはは、と頬を掻いて 12:37 (kunashi) 【フロウ】「学園の時の再来ね。――ふふ、また使ってあげるから喜びなさい?」 同意を得たならば満足げに笑みをうかべ。当時、彼女をパシリ代わりに使っていた記憶をよみがえらせつつそう声をかけ。 12:37 (ballock) 【テレサ】「使われるって何!?パシリとかしないよ!?」 12:39 (kunashi) 【フロウ】「ウィザード、そこは『Yes』か『はい』で応えていい、と世界守護者が教育しているのではないの?」 くすくす、と楽しげに笑みをうかべつつ―― 「さて、とりあえず少し移動しましょう。ここにいても何もない。人間か何かがいる場所でも見つかればいいのだけどね」 12:40 *D_EX_M quit ("dat落ち") 12:41 (ballock) 【テレサ】「されてない!されてないよ!?」ツッコミを入れつつ「あ、そうだね。ほんと誰でもいいから此処がどこだかわかる人居ればいいんだけど」 12:50 (rouge__) 二人が休戦を結び、現状の把握に途方にくれていたそのときである。 …ごう、と、大地が鳴動した。 最初は、小さなゆれ。 だがそれは、少しずつ感覚を短く、そして、揺れ幅を大きくしていく。 もし、二人が揺れの原因を探ろうとするなら…二人の精神衛生上あまりよろしくないものがうつるだろう。 20mを超えた巨大な生物が…。 種類は様々。 空に浮かぶ魚類のような生物のようなもの。 全身を甲殻で覆われたような生物のようなもの 12:51 (rouge__) それらは、いっせいに鳴き声とも奇声とも突かない耳障りな音を立てて、二人へと向かってきていた。 12:53 (ballock) 【テレサ】「ちょ、何あれ!?」見た事の無い生物に驚きを隠せず 12:53 (rouge__) (こんなかんじでどうか、まずは 12:55 (kunashi) 【フロウ】「…蟲、いや、獣――?そんないいモノじゃない。まさかあれが『病魔』…?」 突然の振動の発生源を見て目を開き、次に顔を顰めながら呟いて。 「仕方ないわねウィザード。迎え撃つわよ」 最初から逃げるつもりなどカケラもなく。先ほど月衣に直した刀を抜いて、再び構え。 12:57 (ballock) 【テレサ】「あーもー!わかった、しくじらないようにねロゥ!」手には天の魔力、敵の数からして広範囲に影響を及ぼす魔法が良いと判断して 12:58 (rouge__) 「■■■■■!!」 聞くに堪えない声を君たちに吐きかけながら、炎を放つもの、溶解液を放つもの、身ごとぶつかってくるもの。 それぞれが、それぞれの攻撃を君たちに仕掛ける。 …その攻撃は、あまりにも苛烈。 明確に君たちを敵対視し、排除すべく。 攻撃を仕掛けていく。 13:00 (kunashi) 【フロウ】「誰に口を聞いているのウィザード」 すらりと抜いた太刀。先ほどテレサに放った一撃よりは弱めではあるものの、明らかに生命には致死となる高熱を刃に生み出し。 「私は魔王。≪炎華灼纏≫のフロウワース・エゥシア。あんなクズの寄せ集めに負ける道理は無い――!」 迫り来る炎に液、さらには肉にもひるむことなく優雅に踊りながらその攻撃をかわし。隙あろうものならば刃をその肉へ突き立てて内部に爆炎を生み出し中から焼き尽くしてい 13:00 (kunashi) って。 13:01 (ballock) 【テレサ】「【朧月】…!」一斉に自分にしかけられた攻撃、しかしそこにあったのはただの水の魔力で形成された分身…「一気に仕掛けるよ、天より裁きを!《ジャッジメントレイ》!」攻撃を避けきりその身を宙に躍らせ上空から放たれる無数の光の奔流が蟲の軍団に降り注ぐ 13:04 (rouge__) どんなに血に飢えたのある獣でも、自らの劣勢を知ればひく。 それは、生物としての最低限の生存本能。 …しかし、彼らにはそれがなかった。 ただただ、後ろから後ろから増えていく。その数を増やし、まるで異物を排除するのを目的とするかのごとく。 増えていくまま、押しつぶさんと。 13:05 (ballock) 【テレサ】「何こいつら…普通の生き物と違う…生への執着がない…!?」あまりの数、そして一匹たりとも怯まない様子に驚き 13:06 (kunashi) 【フロウ】「ッチ…!」 焼き払った獣の血が服につき、不快に眉をまげて獣のようなものをにらみ。 「ウィザード。この化物、どうやら冥魔みたいな存在のようね。完全に消滅させてあげないと、意味がないみたいよ?」 ぶん、と身に会わぬ太刀を振り血を払い。再び刃に魔力を込めて炎の温度を上げていき。 13:07 (ballock) 【テレサ】「とは言っても、これだけの大きさの相手を消滅させるほどの魔力なんて撃ってたらこっちも保たない…よ!」上空から仕掛けてきた病魔を凍て付かせ砕き 13:10 (kunashi) 【フロウ】「使えない事を言うわねウィザード。そんな事言ってると、貴女のプラーナを全て頂いて私がこれを焼き滅ぼす手もあるわよ?」 おおきく後ろに飛び、そのまま刀をふるって炎の斬撃を飛ばして迫っていたサカナのような獣を両断し。 13:11 (rouge__) ……不意に。 その場に生じる不快感が、倍増する。 …いや、倍増などといった、生易しいものではないかもしれない。 桁が一つ違う不快感、嫌悪感。 そんなものが、二人には感じられる。 後から後からわいてくる、異形たちの群れ。 その最後方に。 それはあった。 赤と、青と、黄色。 それが複雑に絡まりあった、気味の悪い角張ったオブジェ。 無数の目が、そのオブジェに存在する。 …『ガルバラン』。 ふと、そんな単語が…脳裏に浮かぶ。 13:12 (ballock) 【テレサ】「ロゥだってほんとは人の事言えないんじゃないのっ?」さ、さ、と攻撃を避け病魔にダメージを与え倒しつつ「やるにしても範囲殲滅で一気に…やるしか…な、何この気配…!?」 13:15 (kunashi) 【フロウ】「この程度の屑に息が上がってるのを見せるようじゃ、淑女の嗜みはまだまだね。ウィザード」 その言葉の本位は、実際こちらも辛くなってきていることを示しているのだが。兎も角、そんな事より目の前を殲滅しようとして――その気配に気づき。 「ガル…バラン?…何かしらね、あのカタマリ…」 明らかな不快。彼女を知る人間ならば、それが最大限の敵意を感じさせるものだと気づくそれを遠いオブジェにむけて放ち。 13:17 (rouge__) 瞬間。 不快感はさらに高まり。 ぼこぼこと『ガルバラン』の表面が膨張していく。 ぼとり、ぼとり、と、金属なのか肉なのかわからない物質が、地面に落ちる。 …すぐさまそれは形を変え、成長し、20mもある異形へと変じていく。 13:17 (ballock) 【テレサ】「アイツだけ…桁が違う…」同じように最大限の警戒をオブジェに向け「ロゥ、お互い範囲殲滅でコイツラを一気に吹き飛ばすよ…!」雑魚にもたついていたら確実にあのオブジェとやりあう戦力が残らないと判断し、フロウワースの側に着地して 13:18 (ballock) 言葉と同時に両手に灯るは水の魔力《アクアレイヴ》それを広範囲に放つ準備をし 13:20 (rouge__) 数は、少なくなりそうにない。 あふれ出る物量は、いつしか火力を超えて、君たちの周りを囲み始めるようになる。 13:20 (kunashi) 【フロウ】「あの化物がこの屑を生み出して――そう、アレを灰にすればいい、という事ね」 鋭く細めた目はガルバランが生み出した『何か』を認識し。そこでテレサが隣に立ったならば、えぇ、と軽く頷いて。 「全く、魔王と夜闇の魔法使いが力を合わせるなんて世も末ね――けれど、悪くないわ!」 太刀をおおきく振り回し、ソレによって簡易的な月匣のようなものを生み出して。灼熱結界と呼ぶそれによって周辺の獣のような存在を軽く焼くと少しの空間 13:20 (kunashi) を生み出し、術式施行を開始して。 13:22 (ballock) 【テレサ】「確かに、悪くないね…!」そして片手の魔力のソレを天の魔力【ディバインコロナ】へと作り変え合わせる生み出されるは強大な天と氷の魔力 13:22 (ballock) 周りの異形をいてつかせて砕くほどの魔力が展開され 13:26 (kunashi) 【フロウ】「炎・砕・烈・滅。我灼熱の業火と成りたるを望まんと欲す者。さらば異界の深奥よ。我が身通じて炎獄を齎さん――≪爆炎散華:ブラストフレア≫!」 刀を振るい力の流れ道を固定して。自身の奥からあふれ出る灼熱をその道に流し、一気にガルバランへと向けて長大な火線を打ち出して。 13:29 (ballock) 【テレサ】「全てを裁く光…全てを凍て付かせる凍気…折り重なりて全てに永久なる眠りを…――《テスタメント》!」両の手を開くと共に放たれる絶対なる冷気の波動、水の最上級魔法《アクアレイヴ】天の最上級魔法《ディバインコロナ》が折り重なった絶対なる波動がガルバランへと向けて撃ち放たれる…! 13:34 (rouge__) 狙うは頭。 ……フロウの、テレサの一撃が連続して炸裂する。 交じり合った魔力が反応を起こし、巨大な爆発を引き起こし…周囲の地形を融解させ、凍てつかせ。 ガルバランを……粉みじんに砕く。 13:35 (kunashi) 【フロウ】「始めてにしては中々上出来じゃない。褒めてあげるわ、ウィザード」 自分の炎に焼かれたのち、フロウの氷結で爆発したガルバランの姿に満足げに笑顔を見せて。 「さて、あとは周辺の屑を散らすだけかしら」 13:36 (rouge__) ばらばらばら…と、破片が地面に降り注ぐ。  13:36 (ballock) 【テレサ】「なんでそんな偉そうに言うかなぁ」軽口をロゥに向けつつ「後は何とか、できるかな」 13:36 (rouge__) ………破片が地面に落ちる。 …肉片が、蠢く。 13:37 (rouge__) …蠢く肉片が、次々に形を変えていく。 無数の、小さなガルバラン。 …肉片の数だけ、姿かたちが同じものが増えていく。 ばらばら、ばらばら、ばらばらばらと。 13:38 (ballock) 【テレサ】「……え?な、う、嘘…!?」 13:38 (rouge__) それらは再び一つの場所へと移動していき、重なり合う。 一つの肉片が隣の肉片と重なり、隣の肉片がまた重なり合う。 13:38 (ballock) 破片が蠢き、さらに肉片が新たなガルバランになっていく事に驚愕する 13:39 (rouge__) ……瞬く間に、肉片は元の大きさへと集合し……元の巨大な一つのオブジェへと、戻る。 …戻ってしまう。 13:40 (kunashi) 【フロウ】「…醜物」 気を抜いたのも束の間、砕いた破片から再度再生していくその姿に再び敵意を込め。 「いい度胸ねガルバラン。そんなに私の必殺技を受けたいのかしら――」 やはりこれでも逃げるつもりなど欠片も見せず。蘇るならば蘇るたびに殺しつくすと残り少ない魔力も考えずに、再び隕石を召還しようと刀を振り上げ。 13:41 (ballock) 【テレサ】「ロゥ、あの魔法はあと一度くらいしか撃てないでしょ!?対処方法が分からない以上退くしか…!」 13:42 (ballock) また同じように再生されたら、今度こそ退く余力も残らない、その考えから止めようとし 13:43 (rouge__) 【??】「ったあ……きてみりゃ大分酷いことになっているのですね…」 君たちの側面で攻めあぐねていた異形たちの群れが、はじけ飛ぶ。 不意打ち気味に横から放たれた衝撃によって。 13:45 (rouge__) 薄いローブを身に纏った、流れるような金色の髪の女、手には刀を携え。 生真面目そうな表情を驚愕に彩って。  13:45 (ballock) 【テレサ】「え?」突如弾けとんだ群、そして聞こえてきた声…声の主の方を振り向く 13:45 (kunashi) 【フロウ】「五月蝿いわねウィザード。逃げるなら一人で逃げても構わないのよ?」 振り上げた手は下ろすつもりなど無く。テレサにすら冷たい目を向けて。 「この私が。≪炎華灼纏≫が焼き尽くせないものがあることが許せない――何者?」 全身の魔力を使い果たすほどの威力で隕石を呼び出そうとしたその瞬間、異形の群が弾けとび。その衝撃に敵か味方か不明なためにとりあえず魔力の収束を止めて。 13:48 (rouge__) 【???】「まさか『病魔』にわたしたち以外の存在が対抗できるなんて…何者? …でも、その分やつらも攻撃性が異常に増している、とんとんってところですか…。 しかし、あのガルバランをここまで…」 目の前の二人と、ガルバランを見比べる。 …色々効きたいこともあるものの、絶対の敵とそれ以外の人間。 どちらを優先するかは考えるまでもない。 「今は有効な手段は取れないわ、私ときなさい、そこの二人!」 13:50 (ballock) 【テレサ】「ロゥ…」どうする?という視線を投げかける。しかし、こちらも限界が近いことがわかっている、どうすればいいのか。その選択肢は一つだけしかない 13:52 (kunashi) 【フロウ】「横から出てきて、自己紹介もしない相手についていくとでも思っているの?」 実際、周囲の化物を倒したことやその言動からあのガルバランの敵対存在だとは理解できる。だが、それが自分の味方とはイコールでないためにテレサの手を握ったままその場を動かずに見極めようと。 13:55 (rouge__) 【エルロード】「は、そりゃ用心深いことです…! ま、無理もないでしょうけど…」 ぶん、と、距離をつめつつあった異形の群れを刀の一振りでなぎ払い。 「私はエルロード。 わかりやすくいうなら、この世界を何とかしようとがんばってる働き者ってところですね!」 13:58 (ballock) 【テレサ】「(この人…凄く強い…)」刀の一振り、それを見ただけでもその強さを感じて「信用していいのかな…とっ」しばし呆然とした隙をついた異形を凍て付かせ砕き、どうするべきか悩んでしまう 13:59 (kunashi) 【フロウ】「当たり前でしょう?見知らぬ相手を信用するなんて、寝首をかいてって言うようなものなのだし」 会話の最中にも迫る異形を、同じく刀の一振りで焼き尽くして。 「エルロード、ね。…あなたも世界守護者の一人なのかしら。どう、ウィザード。エルロードって知ってる?」 少し考えてテレサに声をかけ。もしテレサが知っているようならばウィザードなのだろうし、そうであるなら行く必要もない。でなければただのお人よし、と考えてみようか 13:59 (kunashi) と思って。 14:00 (ballock) 【テレサ】「私はわからない…ただ、この人の戦い方はウィザードとは違う…月衣を感じないもん…でも、今は少しでも情報がもらえる可能性があるなら一緒に行ったほうがいいと思う」少なすぎる情報、それに今の状況を鑑みて 14:01 (ballock) 【テレサ】「それに、この人。あのオブジェの事何か知ってるみたいだし」 14:02 (kunashi) 【フロウ】「貴女がそう判断するなら――」 テレサの言葉に嘘はない。付き合いの長さからそれだけは理解できたために、頷き。 「よろしくエルロード。とりあえず、ゆっくり休める場所と大量のプラーナを摂取できるモノを提供してくれると嬉しいのだけど?」 14:03 (ballock) 【テレサ】「プラーナを大量にはダメだよΣ」吸い尽くされた人間の末路を知ってるだけにそこはさすがに反応して 14:04 (rouge__) 【エルロード】「あなたたちには色々聞きたいし、ぜひもろもろを説明したい所でもありますね…。 ゆっくりも美味いご飯もそれほど用意はできないけど。」 後方に刀を振るい、退路を形成しながら。 プラーナが何か、ということは、わからない。「…とりあえずは、【抗いの庭】へ。 そこで、たいていの疑問には答えてあげられる。 …行きましょう!」 14:05 (ballock) 【テレサ】「わ、わかった!行こ、ロゥっ」ロゥの手を握り 14:09 (kunashi) 【フロウ】「【抗いの庭】…ん、疑問に答えてくれるなら問題ないわ。」 テレサに手を引かれつつ、エルロードとともにこの場から離脱を開始し。 「――いざとなれば、テレサからプラーナを頂けばいい話だしね?」 と、こっそりとテレサの耳元で囁きながらその場から走り。 14:10 (ballock) 【テレサ】「ちょ、ま!?Σ」その言葉にはえええΣと反応し、一緒に走りだす 14:11 (rouge__) 【エルロード】(…エルティシアが感じた小さな痛み。 …結界の綻びの痛み。 …その場所にいた、<理の結界>の対象外となる二人。 …やはり、病魔と同じくこの世界の外から…。 ま…あたしの仕事は考えることじゃない、そう言うのは、アルハに任せてればいいわね。) 14:12 (rouge__) こうして、三人は追いすがる病魔を退け、一路抗いの庭を、地上に残された最後の楽園を目指す。 14:13 (kunashi) 【フロウ】(まずはこの世界を知ることから初めて、ファー・ジ・アースへと帰る手段を探る。――やることは多いけれど、テレサとの決着のために少しは努力しないと、ね?) 鎖を鳴らしながら道を駆け。くすり、と楽しそうに笑みをうかべて。 14:15 (ballock) 【テレサ】「(異世界…病魔…わからないことが多すぎるけど…何とかしないとなぁ。でも、あの時なんで急にあんな穴が発生したんだろう)」事の発端であるあの時空の歪み、それに疑問と不安を抱きつつ道を駆ける 14:15 (rouge__) …そこで彼女らは聞くことになるだろう。 この世界を覆う【病魔】の脅威を。 この世界の外に出る手段は、今のところ見つかってはいないこと。 そして、抗いの庭の主、アルハは君たちに協力を依頼するだろう。 その申し入れに、二人は…… 14:18 (ballock) 【テレサ】「戻る手段は今のところないのかー」はふりと肩を落とし「……んー、私は協力してもいいかな。見過ごすのもなんだし助けても貰った恩もあるから」うん、と一つ頷き「私はテレサ=フランベル、よろしくね」と自己紹介をし承諾をする 14:18 (kunashi) 【フロウ】「帰れないなら、かえる手段が見つかるまでなら手伝ってあげてもいいわ。但し、テレサと同じ部屋にしてもらうわよ。あと三食きちんとバランスよく提供すること。ふふ、あとは偶に若い女性でもくれたら問題ないわ?」 などと挑発的に了承してみて。 14:19 (ballock) 【テレサ】「なんで若い女性Σ」とツッコミ入れつつ 14:19 (kunashi) 【フロウ】「男や老人より若い女性のプラーナが美味しいのよ」 14:21 (rouge__) 【アルハ】「ええ、よろしくお願いします。 テレサ、そしてフロゥワース。 …女性。 …では。」 鏡のようなものを作り出すと、そこにフロウの顔を浮かべさせ。 「では、あなたを好ましく思う若い女性を、部屋にやらせましょう。」 了承するのか、という突っ込みはなしである。 14:22 (ballock) 【テレサ】「了承したー!Σ」 14:23 (rouge__) …こうして。 抗いの庭に、新たな同士が誕生したのであった。 14:25 (kunashi) 【フロウ】「話が早い人は助かるわ」 ふふ、と楽しそうに笑みを浮かべながらテレサを抱いて。 14:26 (ballock) 【テレサ】「わわっ」不意打ち気味に抱かれてあたふた 14:30 (kunashi) 【フロウ】「じゃあ早速、今日使った分のプラーナを補充させてもらおうかしら」 と、テレサが逃げないように腕の鎖を彼女の手に絡ませながら一緒に室内へと消えていこうと。 14:31 (ballock) 【テレサ】「わ、ちょ、ま。解いてー!?Σ」ずーるずーると退場 14:31 (rouge__) 【アルハ】「ええ、それでは。」 特にとめるようなこともなく、見送る。 14:33 (rouge__)   14:33 (rouge__)   14:33 (rouge__)   14:34 (rouge__) その後、テレサがへろへろになったかどうかは、皆さんの想像にお任せしたい。 14:34 (rouge__)   14:34 (rouge__)   14:34 (rouge__)