ディアグルム帝国  最も北に位置する北稜大陸全体を支配する国家。  国土の殆どは永久氷土であり、冬ともなれば港も封鎖され、完全に孤立する土地にある。  聖王国を中心とした中央から冷遇されていたこともあり、独自の宗教(多神教)が根付いている。  魔術よりも科学技術に優れ、銃などが既に実用化されている。   “片目の竜帝”マグヌス=ディアグルム 性別:男 年齢:19 髪の色:茶 瞳の色:金 肌の色:黄  ディアグルム帝国皇帝。ディアグルム家は元々、北稜大陸に領土を持つ有力豪族の一つに過ぎなかったが、父の死後領土を急激に拡大、北稜大陸を平定し、皇帝を名乗る。  隻眼であることと、未来を見通すと言われる特殊な瞳・竜眼の持ち主ゆえに現在の異名がついた。  右目は幼少期に病に罹ったため切り落とした。それが原因で外見に強いコンプレックスを持つ。   “口無しの魔女”ライリア=サフィール 性別:女 年齢:29 髪の色:黒 瞳の色:青 肌の色:白  マグヌスの側近である宰相の中でも筆頭とされる女性。元々はマグヌスの身の回りの世話を言いつけられた女中であった。  病に罹った主人の目を切り落とした。それ以来、理由があるにせよ主人を傷つけた罰として、自ら口を布で隠すようになる。  魔女の異名を持つが、魔術は使わない。策謀や計略も呼べる『智慧』によりマグヌスを助ける。  彼女が声を発することはなく、意思の疎通は筆談により行なわれる。   “真紅の狂姫”クレージュ=ステリア 性別:女 年齢:24 髪の色:金 瞳の色:赤 肌の色:白  帝国騎士団の騎士の一人。鎧を一切身に着けず、軍服のみを纏い戦場に舞い降りる戦乙女。小銃で戦う。  普段は笑顔を絶やさない美しい女性だが、短気で激情しやすくキレた時は二重人格ばりの豹変を見せ、人の話を聞かないで暴走することが多々ある。そのため国内には彼女に近付く男すらいない。   “漆黒の死神”レイヴン 性別:男 年齢:19 髪の色:黒 瞳の色:黒 肌の色:黄  騎士としての称号を持つが、騎士団には所属していないという、本来であれば存在するわけがない矛盾点を持つ人物。  彼は影に生きる暗殺者であり、それ以外の何者でもない。  彼は帝国国内の反対勢力から他国の帝国を嫌っている人間まで、その凶刃にかけている。年齢や性別、身分などは一切関係がない。彼にとっては帝国にわずかにでも敵意を持っていればそれは『敵』なのだ。そして、闇から迫る彼の刃から逃れられる人間など、殆どいない。  彼の顔を知るものは、限りなく少ない。そして知られる名も真のそれではなく、真の名を知るのはこの世に三人もいないと言われている。   “耳聡いカラス”クロウ 性別:男 年齢:19 髪の色:黒 瞳の色:黒 肌の色:黄  歓楽街の娼婦の元を渡り歩いて生活している青年。  人の集まる歓楽街を拠点に情報を集めている情報屋としての顔も持つ。  もう一つの顔もあると言われているが、詳細を知る者はいない。知ろうとする者はみな、「何故か自然に姿を消す」からだ。 セラフィール聖王国  中央大陸中心部に位置する宗教国家。  かつては世界全体を支配していたこともあったが、現在では殆ど影響力を失っている。   “”ブレイブ=ラグナス 性別:男 年齢:30 髪の色:金 瞳の色:緑 肌の色:赤銅  警備のために新たに結成された聖王国自警団の団長。  乗せられると調子に乗りやすかったりするが、基本的にはいい人。   “冷厳なる女狐”タイム=ノーメラント 性別:女 年齢:29 髪の色:茶 瞳の色:青 肌の色:白  聖王国自警団の副団長。  ブレイブに心酔しており、最終的には彼を栄光ある聖騎士団長に就けるために色々と画策している。  実は詩を書くのが趣味だが、本人はそのことについてひた隠しにしている。どうやら「あまりにも乙女チックすぎるから恥ずかしい」らしい。 魔皇軍  中央大陸に出現した門を潜りて現れし、異界よりの侵略者。   “魔皇”ルーフェス=ハ・サタン 性別:男 年齢:45(外見) 髪の色:黒 瞳の色:黒 肌の色:褐色  六つの世界を統べる魔族の王。   “紫紺の蝶”リアン・リス=ハ・サタン 性別:女 年齢:28(外見) 髪の色:銀 瞳の色:赤 肌の色:白  ルーフェスの妻。  自らの分身として美しい女の姿の魔物――サキュバスを生み出すことができる。   “”サマエラ=フェン・リス 性別:男 年齢:17 髪の色:黒 瞳の色:青 肌の色:白  ルーフェスの側近の一人。  美少女と見間違うほどの美少年。狼の耳と尾を持つ。